フィリピンのメディア業界は今、大きな変革の兆しを見せています。
雨季において家にいる時間が増えるニーズに応え、Skyがスーパースピードインターネットプランを導入しました。一方で、ABS-CBNはContentAsia Awards 2023で数多くの賞を獲得し、国際的な注目を集めています。また、フィリピン国家ボランティア活動調整庁が主催する第1回バヤニハン・メディア賞は、メディアの力を通じて国内のボランティア活動を促進しています。
今回は、そんなフィリピンの放送・全国紙・出版業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 フィリピンの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
SKYケーブル、インターネットスピードの向上プロモーションを実施
フィリピンでケーブルテレビサービスを提供しているSkyは、雨季で家にいる時間が長くなる人たちのためにスーパースピードインターネットプランを開始した。
月額999ペソの低額プランは20Mbpsから30Mbpsに無料でアップグレード可能となる。30Mbpsプランは75Mbps、50Mbpsプランは150Mbps、100Mbpsプランは200Mbpsまでインターネットスピードが速くなる。
このスピードアッププロモーションは2023年12月31日まで有効で、2023年10月31日までに新規加入した人は有効な身分証を提示するだけでスカイファイバーの設置が無料となる。
ABS-CBN、ContentAsia Awards2023で4つの賞を受賞
ABS-CBNは、タイで開かれたContentAsia Awards 2023において、フィリピンの候補者の中で最も多くの賞を受賞した。「Everybody, Sing!」が最優秀アジアオリジナルゲームショー賞、「An Inconvenient Love」が最優秀アジア長編映画/テレビ映画賞を獲得した。「Everybody, Sing!」のMCであるVice Gandaはインスタライブで喜びと感謝の気持ちを表明した。
また、「Dirty Linen」がアジア単一市場最優秀アジアドラマ部門銀賞、フィリピン版「悪の花」がアジア最優秀テレビフォーマット適応作品(脚本)で銅賞を獲得する活躍を見せた。
Sun Starダバオ、2022年の最優秀編集新聞賞を受賞
Sun Starダバオは、2023年4月25日にフィリピン報道協会によって開催された2022年市民ジャーナリズム・コミュニティ・プレス・アワードにおいて、最優秀編集コミュニティ新聞(日刊部門)と最優秀ジャーナリズム(日刊部門)を受賞した。
フィリピン報道協会は、Sun Starダバオが社会問題に焦点を当て地元コミュニティに影響を与える記事を特集した点を賞賛した。フォトジャーナリストの写真を使用したことや配布用の写真は控えめに使用してバランスを取った点も評価された。
他にも移住問題に関するレポート、環境レポート、ビジネスおよび経済レポートでも最優秀賞にノミネートされた。全体としては日刊紙6部門のうち、4部門で受賞した。
フィリピン政府、第1回バヤニハン・メディア賞を創設
フィリピン国家ボランティア活動調整庁は第1回バヤニハン・メディア賞を推進し、国内のボランティア活動促進のためのメディアの役割を重視している。
バヤニハン・メディア賞には印刷物・テレビ・ラジオ・オンラインメディアでの最優秀ボランティア活動レポートという4つの主要カテゴリーがあり、作品は2022年8月から2023年7月にリリースされたものである必要がある。
「バヤニハン」とは助け合いを意味しており、フィリピン人の生活構造の一部でもあった。一部ではこの価値観が無くなりつつあると言われているが、CSC委員長は見返りを求めず知識を共有するあらゆる分野のボランティアを賞賛した。
出典:https://pia.gov.ph/news/2023/08/08/govt-launches-1st-bayanihan-media-awards-lauds-volunteers
フィリピン統計局、第34回NSMメディアアワードのエントリーを募集
フィリピン統計局は現在、第34回NSMメディア賞へのエントリーを募集している。この賞は今年で12回を迎え、公式の統計情報の促進や拡散におけるメディアの重大な役割を認識することを目的としている。
今年の賞は印刷物・オンラインメディア・テレビ・ラジオの最優秀統計レポート並びに統計のメディア提唱がある。2022年8月から2023年7月が対象期間となり、PSAのウェブサイトから申請フォームをダウンロード可能。
提出書類には記事/セグメント/番組のタイトル、ライター/レポーターの名前、報道機関の名前、出版/リリースの日付、ウェブリンクをラベル付けする必要がある。提出は直接またはメール、宅配便から選べる。
出典:https://psa.gov.ph/nsm/announcements/34th/node/1684059924
2021年 フィリピンの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
フィリピンABS-CBNのフランチャイズに関する議論が続く〜放送・全国紙・出版業界動向〜
Lopez Groupが所有する国内最大の商業テレビ放送事業者のABS-CBN のフランチャイズに関する議論が続いている。2020年5月5日、国家電気通信委員会は同社に対し、議会フランチャイズの満了に続いて排除措置命令を出した後、放送業務を停止した。衆議院は保留中のフランチャイズへの対策に取り組んでいる。
しかし、COVID-19によって引き起こされた混乱に国全体が動揺したため、議会はフランチャイズへの問題を軽視していたようにメディアに取り上げられた。
実際は、パンデミックに対応するために市民のニーズを優先しつつも、ABS-CBNのフランチャイズ申請の論争の的となっている問題に取り組んでおり、政府の社会的改善プログラムに2,000億ペソを提供する共和国法第11469号の法案を可決した。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1108504
フィリピンのGMA Network、「GMANow」を正式発表〜放送・全国紙・出版業界動向〜
フィリピン第2位の商業テレビ放送事業者であるGMA Networkは、新サービスのモバイル地上デジタルテレビ(DTT)受信機である「GMANow」を正式に発表した。
これは、ユーザーが外出先で無料でテレビを視聴できるプラグアンドプレイドングル(ソフトウエアプロテクター)であり、数多くのインタラクティブ機能を有している。視聴者の進化するニーズに適応することを念頭に置き、GMA New Mediaによって開発された。
GMA Nowを使用すると、Androidスマートフォン所有者は、カプソチャンネルGMA、GMAニュースTV、ハートオブアジア、ハリーポップ、DepEd TV、およびその地域で利用可能な無料放送チャンネルの生配信のデジタルTV放送を受信できる。
出典: https://www.gmanetwork.com/entertainment/showbiznews/news/73920/gma-network-launches-game-changing-device-gma-now/story
フィリピン教育省、テレビ番組を制作〜放送・全国紙・出版業界動向〜
教育省(DepEd)はCOVID-19パンデミック下での教育を推進するためのブレンド型学習アプローチのテレビ番組「DepEd TV」の制作を進めている。
フィリピンのすべての教育機関は強化されたコミュニティ検疫(ECQ)開始後、約一年以上休校状態にあり、学力の低下が懸念されている。公立学校が開校する前に、1日あたり26〜28話を放送する際の配信プロトコルと手順をテストするために、最終的なドライランが実施される。
DepTV制作チームは、 2021年1月までに、重要な学習分野をカバーする週220エピソードなどを制作することを目指している。パートナーチャンネルには、Cignal TV、Planet Cable、Philippine Cable and Telecommunications Association、GMANetworkなどが含まれる。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1116154
フィリピンVIBAL、オンデマンド塾サービスを開始〜放送・全国紙・出版業界動向〜
8つの子会社を所有する総合出版社であり、特に教科書出版に強みを有するVIBAL PUBLISHING HOUSEは、公式のオンデマンドチュートリアルサービスである「SmartTutorial」サービスの立ち上げを発表した。
本サービスでは、月曜日から土曜日(午後1時から午後7時)に授業を受けられる。対象分野の専門知識を持つ同社のライセンスを受けた専門教師が、就学前から12年生までの子供たちを支援する。
今回のオンデマンド塾サービスでは、子供たちに質の高い学習を確実に届けられるよう、講師がマンツーマンで実施する。宿題の補助と試験準備もサービスの対象となっている。
出典:https://main.vibalgroup.com/blogs/news/vibal-launches-on-demand-tutorial-service
フィリピンメディア労働者、ワクチン接種の優先対象者に〜放送・全国紙・出版業界動向〜
大統領スポークスパーソンのハリー・ロークは、メディア業界で働く人々に対し、政府の無料予防接種プログラムの優先リストの「A4」カテゴリーに分類することを提案すると述べた。
いくつかの問題があるため、「A4」リストはまだ確定していない。現在は、最終決定を待っている状態。メディア労働者はフロントライナーであり、Covid-19ワクチンを優先的に提供するべきだと認識されている。
政府のCovid-19ワクチン接種リストでは、「A4」優先グループは重要な部門の最前線の人員として分類されている。2021年3月29日時点で、約668,018人がCovid-19の予防接種を受けている。政府の目標では集団免疫を達成するために、年末までに最大7000万人に接種することが掲げられている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1135366
2020年 フィリピンの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
フィリピンのSky Cable、COVID-19の影響で支払期間を延長〜放送・全国紙・出版業界動向〜
ABS-CBNの子会社であり、衛星放送市場で大きなシェアを有するSkyCableは、COVID-19の蔓延防止策である強化されたコミュニティ検疫(ECQ)の延長により、利用料金の支払いの猶予期間を延長することを決定した。
同社はまた、支払い期限の過ぎたアカウントの切断を2020年4月30日まで一時停止することにより、インターネットやケーブルテレビのサービスを継続的に利用できるようにし、情報を提供し続ける。
現在のCOVID-19の脅威下において、同社はユーザーに対して家族の安全と快適さを第一に考えるべきだという理解を示している。この困難な状況下で、家族とともに自宅で仕事や勉強をすることができる環境を提供することで、不安の一部を緩和する狙いがある。
出典:https://www.mysky.com.ph/metromanila/updates/1302/2020/04/15/bill-payment-period-re-extension
フィリピンで放送・全国紙・出版業界大手のABS-CBN、フランチャイズ更新について
Lopez Groupが所有する国内最大の商業テレビ放送事業者のABS-CBNは、フランチャイズ契約が2020年3月に満了予定であり、その更新の可否が下院の法的フランチャイズ委員会により慎重に話し合われている。
国内最古のテレビ局がフランチャイズ更新の問題を初めて経験することとなった。フランチャイズ契約はまだ議会によって更新されていないが、ホセ・カリダ事務総長が、最高裁判所に現在の放送権限を無効化するよう要請した後に危機に瀕している。
1995年3月にフィデルラモス大統領がRA 7966に署名し、ABS-CBNBroadcasting Corporationに25年間のフランチャイズが付与された。2016年の大統領選挙時に現大統領のドゥテルテの広告が放映されなかったとして怒りを買い、フランチャイズの更新に消極的であることもこの危機の一端を担っている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1093666
フィリピンで放送・全国紙・出版業界大手のGMA、労働訴訟を起こした従業員の復職を命じられる
フィリピン第2位の商業テレビ放送事業者であるGMA Networkは、控訴裁判所(CA)より正社員になるために労働訴訟を起こした51人の従業員を復職させるよう命じた。
GMANetworkは、訴訟を起こした51人のうち15人が施設外でデモンストレーションを行った点と、35人の従業員は、正社員登用の申し出を拒否または返信遅延したこと、そして業績が悪かったりするという理由で単に更新されなかったと主張していた。
裁判所は、従業員がGMANetworkの正社員であると認定し、年功序列権を失うことなく復職する権利、手当を含む全額の給与、およびGMAの正社員の給与から計算されたすべての福利厚生を、実際の復職の時まで差し控えられたと発表した。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1094784
フィリピン国内最古の雑誌Liwayway、隔週発行に〜放送・全国紙・出版業界動向〜
Manila Bulletin Publishing Corp.が所有しており、2022年に創立100周年を迎える、フィリピンを代表する最古の国語雑誌『Liwayway』は、その発行頻度を毎週から隔週に変更した。
2019年7月1日の後に15日に発行された最初の隔週号は、40ペソで販売された。本の価格は、2019年6月24日付けの最後の週刊号の表紙に示されている25ペソから15ペソ引き上げられた。
Liwaywayは現在約90,000部を発行し、同社の広範な流通ネットワークを通じて、メトロマニラだけでなく全国の主要都市、地方に配布されている。写真雑誌として始まり、その後はライフスタイルと文化記事だけでなく、文学としての傑作も多数掲載されている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1075215
フィリピンのNBDB、『Share a book』イベントを実施〜放送・全国紙・出版業界動向〜
教育省の管理監督下にあるフィリピン政府の機関であり、国内の書籍出版業界の発展を支援しているフィリピン国立書籍開発委員会(NBDB)は、『Share a book』イベントをFacebookページ上で開催し、国内で出版されている本の知名度向上を目指す。
イベントでは参加者が主に食べ物についての本におけるお気に入りの引用と写真を用意し、自身のFacebookに#BookFiestaPH2020#ShareABookをつけてアップロードする。そしてその投稿をNBDBアカウントに送信する。
NBDBの審査の後、高評価の3つの投稿には、それぞれ2,000ペソの賞金が贈られる。料理や飲み物を含む食品に関する文学および非文学出版物の魅力の再発見と注目の機会を提供する。
出典:https://www.facebook.com/nbdb.phil/photos/a.404910570497/10158041438365498/?type=3&theater
2019年 フィリピンの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
フィリピンの商業テレビ事業者GMA Network、VideoAces Awardsに選出〜放送・全国紙・出版業界動向〜
フィリピン第2位の商業テレビ放送事業者であるGMA Networkが放映するGMA Newsは、分析会社Tubular Labsによる最近のVideoAces Awardsで、オンラインビデオ視聴者数において国内トップのニュースプログラムとして選出された。
分析会社の調査によると、2018年にGMA NewsがFacebookで視聴数12億、YouTubeで11億、そしてInstagramで81億を得て、ソーシャルビデオの第1位のローカルメディアクリエーターとなった。
国内で最も国際的に認められている放送ニュースプログラムとして高い評価を受けるGMA News and Public Affairsは、受賞歴のあるプログラムをオンラインで利用可能にするなど、デジタル空間でのオリジナル作品において先駆者かつ革新者として知られている。
フィリピンの商業テレビ最大手ABS-CBN、苦悩や成功物語を語る番組を作成〜放送・全国紙・出版業界動向〜
国内最大の商業テレビ放送事業者であるABS-CBNは、新しいドキュメンタリーシリーズ「#NOFILTER」の制作を開始した。有名人から普通の人々まで様々なフィリピン人の経験を深く掘り下げ、彼らの苦難や成功の物語に密着する。
「#NOFILTER」の初回エピソードは、数多くの受賞歴を誇るドキュメンタリー作家のJeff Canoyが編集を担当した。著名なシンガーソングライターのEbe Dancelの特集記事は、精神疾患に苦しんでいる人の闘いについて詳しく説明した。
ABS-CBN Newsは、この新しいドキュメンタリーシリーズ「#NoFilter」を通し、逆境に直面し、それを克服した人々の物語を特集することによりフィリピン人の人類、文化、および集団意識を高める目的がある。
フィリピンで放送・全国紙・出版業界大手のSummit Media、ライブストリーミングアプリKumuに投資
フィリピン最大の出版・Webメディア企業であるSummit Mediaは、フィリピンのライブストリーミングアプリKumuに少数株主として出資を開始した。デジタルブランドとの相乗効果を目指す。
Kumuはフィリピン系アメリカ人のテクノプレナーRoland Rosが発案者となり2018年2月に発売され、国内で最もダウンロードされたアプリの中でランク付けされた。若年層を中心に急速に人気を得ているアプリである。
Kumuのプラットフォームでは、ユーザーが作成したライブチャットや、Quiz MoKoやPinoys Doing Stuffsなどの自社制作のインタラクティブゲームショーを展開している。アプリ上で様々な広告機会を提供し、ソーシャルメディアの経験を活かしたオンラインショッピングを活用する。
フィリピンで放送・全国紙・出版業界牽引のRappler、MovePHを通じて市民行動を支援
社会的な内容を多く取扱うメディアのRapplerは、市民参加団体で世界に変化をもたらしたい人々のコミュニティを構築するMovePHを支援する。MovePHを通じて、社会的善に取り組む個人、学生団体、およびNGOのコミュニティを巻き込むことを目指す。
MovePHにはRappler Moversと呼ばれる、キャンパスジャーナリスト、青年リーダー、支持者、そしてパートナーのキャンパス出版物や学校組織からの活動家が集まる。彼らは地元の選挙報道に参加するためにRapplerの編集者と記者によって一ヶ月以上前にトレーニングが行われた。
選挙後もこれらのRappler Moversは、前向きな変化をもたらすための手段として彼らのコミュニティーを強化し続けることを約束している。彼らの目標は、持続可能な開発と国づくりに向けて協力する市民行動支援者と行動者のエコシステムの一部になることである。
2018年 フィリピンの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
鋭い政治批判が人気の秘密、フィリピンで放送・全国紙・出版業界牽引: Rappler
ウェブサイト等のメディアを運営する Rappler は、2012年に設立。政府のメディア統制に臆しない、独自の論評や政治批判記事がローカルの人々に人気である。また、インドネシアのマーケットにも進出している。
2018年1月18日、同社はフィリピン証券取引委員会からアンチ・ダミー法を侵しているとの指摘があった。同社には米国からの出資が多く、米国側に偏った報道になるのではないかと危惧されたため。
同年4月24日、同社SEOの Maria Ressa 氏は政治批判などの記事をウェブ上に公開したことでサイバー名誉毀損訴訟の疑いがあるとされたが、対抗宣誓供述書にサイン、真っ向から争うと発表した。今後も同社には、政府によるメディア統制が盛んに繰り返されると予想される。
フィリピンで言論統制に対抗する組織、放送・全国紙・出版業界で訴え: Center for Media Freedom and Responsibility
Center for Media Freedom and Responsibility は言論の自由、国民の民主主義を守ることを目的とした組織で、1989年にマカティー市で設立。市民革命を実現したフィリピンにおいては、言論の自由を主張することは民主主義に根差したものであるとされている。
同組織は2018年6月20日、フィリピン国内に華僑系の人々が非常に多いという事情から、中国とフィリピン間に外交問題が生じた際、報道が極端に各国の立場に別れてしまうことについて言及。今後、各ジャーナリストが公正な立場で論じているかが注目される。
また6月23日には、同組織は独自に運営するウェブサイトで、フィリピン国内で未解決のままジャーナリストが殺害された数が157人にのぼると公表。サイトを通して、言論の自由の主張と問題解決に向けた情報を配信している。
フィリピンで放送・全国紙・出版業界を牽引、巨大マルチメディアグループ企業:Lopez Holding Corporation
Lopez Holding Corporation は、ABS-CBN、Skycable を束ねる巨大マルチメディアグループ企業。同社は毎月 Lopez Link というプレスリリースを発行し、各グループの動向などを配信している。
2018年4月に刊行されたプレスリリースによれば、Skycable が展開する衛星放送事業の契約数が、国内500,000人を突破した。
また、同プレスリリースによると、不動産・コンドミニアム事業を展開する Rockwell グループが Skycable の超高速インターネット回線を各住居に導入すると発表。各種プランがあり、IWant TV やNetflixなどの動画サービスを370ペソと格安で視聴することができる。
フィリピンの放送・全国紙・出版業界最大手:ABS-CBN
ABS-CBN はフィリピン最大のメディア企業で、テレビ・インターネット・ラジオなどの多種多様なマスメディアを保有。また音楽・雑誌・マルチメディアといった分野にも参入し、事業を拡大している。
同社が展開する TV Plus Boxes の事業が好調で、2017年の収益は430万ペソを達成した。また同社はデジタル事業に力を入れており、同年のウェブサイト閲覧回数が36億ページで過去最高を記録した事もあって、South East Asia Spark Awards の受賞にも至った。
2018年6月14日、Lopes Holdings Corporation の株主総会が行われ、ABS-CBN 社がTV業界で競合他社を寄せつけず業界首位をキープしていること、ローカル映画事業が好調であることが言及された。また、2018年は同社にとって25周年の記念すべき年であるため、今後セレモニーが開催される予定である。
まとめ:フィリピンの放送・全国紙・出版業界
民主主義国家であるフィリピンは言論の自由がメディア業界で提唱されています。政治的背景も考慮した上で報道することは外交問題を取り扱うメディア業界では必須事項といえます。メディア業界で今後どこまで政府が関与していくのでしょうか?
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。