【デジタル広告に注目】台湾の広告業界

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いまだ大きな成長を見せるデジタル領域の中で、デジタル広告の需要は特に高まっているという報告があり、各社が様々な調査結果を報告しています。

今回は、そんな台湾の広告業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

2021年 台湾の広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界

LINEと台湾の台北デジタルグループが協力へ〜広告業界動向〜

LINEは「中小店舗のデジタル加速統合プログラム」を開始した。台北デジタルグループは、関連するアプリケーションと期間限定の割引を通じてLINEと協力する。

台北デジタルグループの「PointsPay」は、LINE POINTSを即時の報酬として使用できる。予算をかけずに消費者とのやり取りを増やし、ビジネスオーナーが簡単に活動を整理できる。同社は、LINEの「中小店舗のデジタル加速統合プログラム」と連携し、契約締結の無料セットアップ料金やボーナス「LINE公式アカウント抽選モジュール」(約13,000元相当)などの期間限定割引を行う。

LAP効果広告では、オンラインでLAP広告アカウントを申請できるだけでなく、台北デジタルグループ専門チームが広告業務を実施できる。

出典:台北デジタル集団 https://taipeiads.com/activity_detail.php?id=23

台湾 インフルエンサーによる広告活動が拡大〜広告業界動向〜

2016年から2019年にかけて、デジタル動画の広告金額は年々増加している。2018年から2019年の成長率は、37.2%となった。

5Gアプリケーションの開始により、オーディオと動画のトレンドは依然として楽観的である。特にSNSコンテンツマーケティング産業の広告費をみると、インフルエンサー業界が48.2%と大部分を占めている。

インフルエンサー経済が成熟するにつれ、相関データ分析も徐々に重視されるようになり、インフルエンサーの分層化現象も起きている。今後も様々な方面でインフルエンサーによる広告活動が拡大していくとみられる。

出典:DMA https://drive.google.com/file/d/1W_Aq64aiK5-FVb3Tc3l_ua7SzGLDhAr0/view

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台湾のデジタル広告の利用状況〜広告業界動向〜

2019年の台湾デジタル広告に関して、産業別に使用量をみると、ネット通販、電子サービス、Eコマース関連が全体の13.87%を占めた。Eコマースだけでも投資額は63億5900万元であり、成長の勢いがみてとれる。続いてアプリケーション、ゲーム産業が2位で12.93%を占めた。

化粧品、美容品、香水、ヘアケア用品、美容サービスが9.53%。消耗品や日用品が9.43%を占めた。金融、保険関連で7.67%となった。その後に、政府、公的機関、アミューズメント産業、電車産業、小売産業、テクノロジー産業、ファッション産業、電気通信産業、医療、医療美容クリニックが続いた。

上位産業はインターネットの活用が拡大したことで、デジタル広告量がアップしたといえる。

出典:DMA https://drive.google.com/file/d/1W_Aq64aiK5-FVb3Tc3l_ua7SzGLDhAr0/view

台湾 DMAの今後のマーケットに対する見解〜広告業界動向〜

政府機関の推定によると、2020年の台湾の経済成長率は2.36%から2.72%と予測され、緩やかな拡大を続けているが、新型コロナウイルス肺炎の流行と、地域統合や中米貿易対立などの混乱が相まって、経済成長は弱まる傾向にある。

一方で、5Gインフラストラクチャの開発により、主要国はR&Dイノベーション、アプリケーションおよびサービスを積極的に強化している。このような社会的および技術的パラダイムシフトの瞬間に直面しているマーケターは、社会の変化に注目し、将来に向けた準備を進めることが重要である。

DMAは、160を超えるデジタルマーケティング会社のメンバーを集めた、台湾で最も影響力のあるデジタルメディアアプリケーションマーケティング協会である。

出典:DMA http://www.dma.org.tw/newsPost/6102020

台湾電通の2020年の表彰について〜広告業界動向〜

Campaign Agency of the Year Awards 2020が開催された。これは、アジアの主要地域(オーストラリア/ニュージーランド、中国、日本/韓国、南アジア、東南アジア)で、メディア、エージェント及び従業員の指導管理などを含む包括的な評価である。

台湾電通は3つの部門で銀賞を獲得し、台湾で3つの賞を受賞した唯一の広告会社となった。

銀賞を取得した賞は、大中華區年度最佳整合行銷代理商(Greater China Integrated Marketing Agency of the Year)、大中華區年度最佳品牌體驗代理商(Greater China Brand Experience Agency of the Year)、台灣年度最佳創意代理商(Taiwan Creative Agency of the Year)の3つ 。

出典:台湾電通 https://www.dentsumb.com.tw/news_detail.html?id=38

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2020年 台湾の広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界

台湾 2019年のデジタルマーケティングのトレンド発表〜広告業界動向〜

DMAエージェンシーグループは、AI、5G、VRを含むデジタルテクノロジーの開発が大きな産業の展望とされている中、近年、台湾のデジタル広告が確実に増加していると指摘した。

デジタルマーケティングのトレンド観測を公開するのは、地元の産業リソースの統合を促進し、健全なメディアシステムを構築するためであると述べている。

トレンドとして「企業はマーケティングのメリットを最大化するために独自のデータプラットフォームを作成する」「オーディオアプリの広告が需要を増す」「メディアおよび広告代理店が様々なサービスを行う」などがあげられた。

出典DMA http://www.dma.org.tw/newsPost/351

台湾 OneADが発表、動画広告市場の調査結果が公開〜広告業界動向〜

2019年7月23日の発表によると、台湾の広告メディアOneAD社が、1800万人の消費者に対して独自調査を行い、その結果が公開された。

消費者は、デスクトップ(ノートPC含む)上では平均して23.7秒間広告を見ており、モバイル上では平均8.8秒という結果だった。広告からクリックにつながる割合は、デスクトップでは0.4%、モバイルでは1.04%であった。男女別クリック率は、女性0.86%、男性0.73%と女性がわずかに多く、年齢別では変化が見られなかった。

OneAD社はAIやビッグデータを利用したブランドオペレーションを得意としている。

出典: https://www.onead.com.tw/uncategorized/%e8%b7%a8%e7%b6%b2%e5%a4%a7%e6%95%b8%e6%93%9a-%e6%b6%88%e8%b2%bb%e8%80%85%e5%bd%b1%e9%9f%b3%e5%bb%a3%e5%91%8a%e8%a1%8c%e7%82%ba%e5%a0%b1%e5%91%8a-powered-onedata/

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台湾の2018年デジタル広告市場規模、389.66台湾ドル〜広告業界動向〜

2019年5月22日、台湾デジタルメディア・マーケティング協会が、2018年のデジタル広告市場についての統計を発表した。市場規模は389.66台湾ドルで、2017年に比べて17.7%増。約390億台湾ドルのうち、SNS上の広告によるものは146.43億台湾ドルと、市場の37.6%を占めた。これは、2017年と比べて21.17%の成長となった。

広告形態別に見ると、ディスプレイ広告が150.8億台湾ドルと38.7%を占め、検索広告の95.11億台湾ドル(24.41%)、動画広告の81.1億台湾ドル(20.79%)が続いた。

広告への業界別の投資金額を見ると、ECサイトが11.87%でトップ、続いてゲームアプリが10.98%、美容関連が10.96%であった。

出典:http://www.dma.org.tw/newsPost/421

台湾電通、上海国際広告賞「金と銅」を受賞〜広告業界動向〜

2019年3月12日の発表によると、台湾電通股彬有限公司は上海で行われた国際広告祭で、金賞1つ、銅賞1つの合計2つの賞を受賞した。

金賞を勝ち取った作品は、東和鉄鋼の「最強の愛」というタイトルのドキュメンタリー映像である。ビデオ広告部門でドキュメンタリーゴールドアワードを獲得した。1999年に起こった921大地震で壊れた家の再建にあたる感動作品がSNSで反響を呼んだ。映像が完成するまで3年の月日を費やした大作である。

銅賞はデザイン部門より、動腦雜誌のグラフィックデザインが表彰された。同社は他にも数々の賞を受賞している。また、働きやすい会社として厚生労働省からも表彰されている。

出典:台湾電通https://www.dentsu.com.tw/news_detail.html?id=26

台湾UCグループ、台北101カウントダウンのスポンサーへ〜広告業界動向〜

2019年10月30日の発表によると、ユナイテッドコミュニケーショングループは、台北101年のカウントダウンのイベントスポンサーとして参加する。12年間このイベントに参加していて、他にも台湾電通など台湾の大きな広告会社が参加している。

台湾のランドマークである台北101では、2004年からカウントダウンイベントが行われている。年明けと同時に台北101から花火が発射されるというイベントで、毎年多くの人が台北101周辺に集まる。テレビ中継もあり、台湾国内だけでなく観光客にも人気のあるイベントである。

台北101には普段から大きな広告が映し出されているが、カウントダウンが始まるまでは、特に多くの映像を楽しむことができる。2020年のテーマは「サプライズ」。ユナイテッドコミュニケーショングループは台湾全体を驚かすことのできるようにしたいと述べた。

出典:https://www.ucgroup.com.tw/news_detail.php?nid=61

まとめ:台湾の広告業界

各社が広告に関する市場調査を公開しており、デジタルマーケティングに必要な情報がたくさん収集できます。このように事業会社でも分析が可能になった今、広告代理店には更にハイレベルなバリューが求められるでしょう。

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