【統計データで解説!】シンガポールの運輸・物流業界の最新トレンド・業界事情

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この記事では、統計データを用いてシンガポールの運輸・物流業界の最新情報をお届けしていきます!

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目次

シンガポールの鉄道・バス事情〜統計データ〜

シンガポールの交通機関利用

東京23区よりやや大きい程度の面積の国土に、在留外国人を含め約570万人の人口を抱えるシンガポールでは、その狭い国土を十分に生かした交通インフラの整備が行われている。中でも、MRTやバスなどの公共交通網は国内のどこに行くにも低料金で、快適な住民の足として定着している。また、タクシーも料金が低く抑えられており、利用しやすい環境が整備されている。

その他、近年ではライドシェアサービスが急速に普及しており、住民にとって欠かせない移動手段となっている。 2019年からは、非接触型のクレジットカード等でも改札を通過することができるようになり、切符の購入やEZリンク・カードのチャージも不要となることから、近年さらに利便性が向上している。

シンガポールの交通機関利用シェア(2022)

出典:LTA(シンガポール陸運交通局)

シンガポールの1日あたりのバス/電車利用者数推移

シンガポール陸上交通庁(LTA)によると、2021年の公共交通機関利用者数は新型コロナウイルス関連の規制緩和を受け回復したが、コロナ前の水準を依然はるかに下回り、2010年以降で2番目に低い水準にとどまった。2021年の1日あたりのバス/MRT・LRT利用者数は、前年比4.3%増の525万9,000人だった。

内訳は、バスが同4.5%増の300万人超、MRT・LRTが同4.1%増の225万1,000人だった。2022年1月のバス/MRT・LRT利用者数は、1日あたり平均578万5,000人に上り、2021年の平均を10%上回った。2022年以降はさらなる経済再開に伴い、公共交通機関利用者数の一層の回復が見込まれている。

1日当たりのバス/電車利用者数推移

出典:LTA(シンガポール陸運交通局)

シンガポールの空運事情〜統計データ〜

シンガポール・チャンギ空港利用者数推移

シンガポールのチャンギ空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)の最新統計によると、同空港を2022年11月に利用した旅客数は396万人であり、新型コロナウイルス流行前の2019年同月と比べて約7割にまで回復した。チャンギ空港の利用旅客数の回復を受け、新型コロナウイルス感染拡大に伴う渡航規制で閉鎖していた旅客ターミナルの営業も段階的に再開されている。

2022年5月下旬に第2ターミナル、9月に第4ターミナル、10月に第2ターミナルの南ウィングの営業をそれぞれ再開した。この結果、同空港の旅客取り扱い能力は2022年12月時点で年間7,000万人以上と、新型コロナウイルス流行前の2019年通年の旅客数(6,828万2,840人)を上回っている。

シンガポールチャンギ空港利用者推移

出典:Changi Airport

シンガポール入国者のエリア別割合

シンガポール観光局(STB)の最新数値によると、シンガポールの海外旅行者到着数は2022年9月時点で8ヵ月連続で伸び続けていて、新型コロナウイルス感染拡大後順調に回復している。シンガポールへの入国者数のトップは6ヵ月連続インドネシアで、2位がインド、3位がマレーシアとなっている。

2017年から2019年にかけてシンガポールの最大のインバウンド市場であった中国は、新型コロナウイルスの影響で大きく減少する結果となった。 2021年、シンガポールは約300万人の外国人旅行者を受け入れたと発表した。

シンガポール入国者のエリア別割合(2022)

出典:Singstat

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シンガポールの陸運事情〜統計データ〜

輸送におけるシンガポールのGDP

シンガポールの輸送によるGDPは、2021年の第4四半期の69億8,700万シンガポールドルから、2022年の第1四半期には72億60万シンガポールドルに増加した。2020年、新型コロナウイルスの影響により輸送業界はほぼ停止したが、徐々に回復しており、コロナ禍前の水準である80億シンガポールドルに徐々に近づいていることがわかる。

しかし現在世界的なインフレと原油高により、輸送業界にも影響が出ることは必須である。実際、2022年第二四半期は、予想よりも経済成長が鈍化している。貿易産業省(MTI)の事前予測によると、アジアの金融ハブの経済は4月から7月に4.8%成長し、第1四半期に見られた4.0%を上回ると予測したが、実現しなかった。

輸送におけるシンガポールのGDP

出典:Trading economics

公共交通機関の1日の平均乗車数と総人口および観光客の到着数

公共交通機関の利用は2018年に過去最高を記録し、バスや電車での移動が毎日合計で754万回あった。陸上交通庁(LTA)の数値によると、シンガポールの公共交通機関の利用者数は14年連続で増加した。シンガポールの公共交通機関の旅の40%は鉄道で行われており、新しい鉄道路線が建設されるにつれてその割合は増加するように設定されている。

道路上のバスの数は年々徐々に増加しており、2018年には19,379台で、2017年の19,285台からわずかに増加した。バスの乗客数は2.2%増加し、初めて400万人を突破した。毎日のバス乗客数の増加は、1,000の新しいバスと80の新しいバスルートが追加された11億ドルのバスサービス強化プログラム(BSEP)などのイニシアチブの結果である。 

公共交通機関の1日の平均乗車数

出典:Budgetdirect

シンガポールの海運事情〜統計データ〜

シンガポールの登録船舶数

シンガポールは毎年130,000 隻の船舶が入港しており、 シンガポールの海域には常時約 1,000 隻の船舶が航行している。 この港では、毎分1,000トン以上の貨物が処理される。コロナの影響により2019年は大幅に減少したが、2021年は再びパンデミック前の水準に戻っている。

しかし、給油のためにシンガポール港に寄港した船舶の数は2021年第1 四半期の10,294隻から、2022年第1四半期の8,940隻に13%減少した。またバンカーの総販売量は、1,280万トンから1,130万トンに12% 減少した。

この減少は、サプライチェーンの遅延による世界中の他の港での混雑と、海外の港での混雑により貨物の積み降ろしを待っている間に船が燃料を消費してしまっているという2つの要因によって引き起こされている。

シンガポールの船舶数

出典:MPA

コンテナ処理能力

シンガポール港は2021年も継続して高いパフォーマンスを示している。コンテナ処理能力は、2018年に36.6百万TEUを記録したが、2021年にはさらに37.4百万TEUの新記録に達した。これはシンガポールが世界で最も忙しいコンテナ積み替え港のひとつであることを証明している。

2017年から2021年までの平均処理数は36.4百万TEUで、最低値は33.7百万TEUだが、2021年においては同期間の最高値を記録している。シンガポールはテクノロジーの活用や分散していた港湾を集約したりと魅力的な港湾作りに力を入れており、「世界最高の港」に選ばれるなど注目度も高い。今後もさらなる発展が見込まれている。

シンガポールにおけるコンテナ処理能力

出典:MPA

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シンガポールの倉庫事情〜統計データ〜

世界の倉庫建設市場指数

パンデミックの最中に多くの実店舗が長期間休業し、依然として客足が減少しているため、世界中でオンライン注文が増加している。これは、過去10年間で勢いを増してきたeコマースブームを加速させた。このような消費者の購買習慣の変化が長期的に続く場合、これは小売業と倉庫業の両方にとって転機となる。

下のグラフは世界の倉庫建設市場指数で、英国ミッドランド(中央値1.00) の機関倉庫プロジェクトに基づいており、44のグローバル市場で同じ仕様に構築するためのコストを表している。シンガポールは世界第6位であり、1.23ポイントを記録している。

世界の倉庫建設市場指数(2020)

出典:Turner & Townsend

輸送および保管サービス産業

2020年のシンガポールにおける「倉庫と保管」の収益率(営業収益に対する営業黒字の比率として定義し、営業収益を利益に換算した割合)は35.5%で、2019年が39.6%だったので、4.1%の低下となった。しかし、倉庫と保管は他の輸送および保管サービス産業の中でトップとなっていて、2位の陸上運送(20.3%)を大きく引き離している。

2020年の倉庫と保管の営業収益は30億7,900万シンガポールドルで、全体1,601億5,100万シンガポールドル(倉庫、陸上交通、水運、空輸、ポスト&クーリエ、その他の交通機関)の中の9%を占める。この中で最も収益が多いのは水運で、全体の77.7%を占める1,244億4,600万シンガポールドルであった。

輸送及び保管サービス収益率(2020)

出典:SingStat

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