ベトナムの学校業界は、研究機関の整備や大学への補助金の拡充を行い、国際的な大学評価を上げることに成功しています。ベトナムの上位大学は、2023年度の大学ランキングで前年度より大きく評価を上げています。国際的な評価が高まるベトナムの学校業界は、成長し続けることができるのでしょうか。
今回は、そんなベトナムの学校業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 ベトナムの学校(教育)業界
ハノイ工科大学が組織体制を変更〜学校業界動向〜
2022年12月、ベトナム政府は国内トップレベルの工科大学として有名なハノイ工科大学(ハノイ市)を国内6校目の「構成大学と学部を傘下に置く大学」に格上げすることを決定した。
同決定により「構成大学と学部を傘下に置く大学」の数は、①ハノイ工科大学(ハノイ市)、②ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ市)、③ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市)、④タイグエン大学(タイグエン省)、⑤フエ大学(トゥアティエン・フエ省)、⑥ダナン大学(ダナン市)の6校に増えた。
今回の決定により、ハノイ工科大学は教育訓練省直属の大学となり、学部の再編等により傘下に構成大学を設立することが可能になる。上記6大学の中では②ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ市)、③ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市)の2校が地位及び独立性が最も高い国家レベルの大学で、④タイグエン大学(タイグエン省)、⑤フエ大学(トゥアティエン・フエ省)、⑥ダナン大学(ダナン市)は地方レベルの大学となってる。
出典:http://bit.ly/3YV0tVX
VNU、2つの分野で世界トップ600にランクイン〜学校業界動向〜
タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が2022年10月26日に発表した2023年度の分野別の大学世界ランキングでは、ベトナム国家大学ハノイ校が前年度ランクインした4分野(コンピューターサイエンス、エンジニアリング、物理科学、社会科学)とビジネス経済及びライフサイエンスの2分野、計6分野でランクインした。
ベトナム国家大学ハノイ校の世界ランキングは、①ビジネス及び経済:501~600位、②ライフサイエンス:501~600位、③コンピュータサイエンス:601~800位、④エンジニアリング:801~1000位、⑤物理科学:801~1000位、⑥社会科学:601~800位にランクインした。
2023年のランキングでは、ベトナム国内からは同校を含めて6校(ズイタン大学、トンドゥックタン大学、ベトナム国家大学ハノイ校、ハノイ工科大学、フエ大学、ベトナム国家大学ホーチミン市校)がランクインした。
出典:https://bit.ly/3k8EZGv
HUTECHが初の評価でQS 4Star認証を取得〜学校業界動向〜
英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)は、2022年11月16日に2023年度の大学ランキング「QSアジア大学ランキング」を発表した。ホーチミン市工業大学(HUTECH)は初めて同機関の評価を受け、QS Stars大学評価で4つ星(スコア:745/1000)を獲得した。
同ランキングは①教育の品質、②学生の雇用、③施設、④学術開発、⑤包括的な開発を5大基準として評価を行っている。また、教育の品質や就職率の高さ、就職サポートの環境、国際水準の設備や学習環境、学生が企業のニーズに合わせて総合的に成長できる環境も評価される。
初めての評価で4つ星を獲得したホーチミン市工業大学(HUTECH)は、創立から28年間かけて開発及び改善が絶え間なく行われてきた結果と評価されたと考えられる。また、同校の教育品質が国際標準に達していると学生や社会にアピールする機会にもなった。
出典:http://bit.ly/3S9D9C0
VNU-HCM、ソウル大とダブルディグリープログラム開発へ〜学校業界動向〜
2022年12月10日にベトナム国家大学ホーチミン市校はソウル国立大学(韓国)とダブルディグリープログラム開発に合意した。両校が2019年に締結した戦略的パートナーシップに関する覚書に基づき、両大学間の協力·交流を促進する一歩となる。本プログラムでは教育及び研究に関連する4つの項目に焦点を当てた内容となっている。
具体的には両校はダブルディグリープログラムを開発し、両校の学生は1~2学期の間で交換留学に参加することができる。留学中に提携校で修得した単位は帰国後に正規単位として認定される。
また、ソウル国立大学は修士号を取得した教員や研究者の博士課程の養成に関してベトナム国家大学ホーチミン市校を支援する。両校は学術交流活動及び研究協力を行う。両校の協力・提携は大学教育における両国間の協力にも重要な役割を果たしている。
出典:http://bit.ly/3XF4OMa
フエ大学がQSランキング2023にランクイン〜学校業界動向〜
英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が2022年11月8日に発表した2023年度のアジア大学ランキングでは、フエ大学がアジアエリアで351~400位、東南アジアで61位、ベトナム国内で6位にランクインした。
フエ大学のQS Asiaの評価スコアは2022年と比較すると11の評価項目の中で4つの評価項目のスコアが上昇している。上昇したスコアの中で教員1人当たりの論文数(1.6倍増)、国際研究ネットワーク(1.5倍増)の2つの評価項目が大幅にスコアが上昇した。
また、ランキングだけでなくQS Asiaの評価スコアはフエ大学が着実に進歩している事を示している。例えば、フエ大学は2019年のランキングでは下位10%であったが、2023年のランキングでは上位半分にランキングを上げる事に成功しており、フエ大学が国立大学になるという目標に向かって着実に進歩している事を示している。
出典:http://bit.ly/40WVZ3b
2021年 ベトナムの学校(教育)業界
ベトナムのハノイ交通運輸大学とLicogi18が提携〜学校業界動向〜
2021年7月1日の発表によると、ハノイ交通運輸大学と投資建設株式会社No.18(Licogi 18)は協力協定を締結したことを発表した。Licogi 18は、大規模プロジェクトの投資と建設において60年もの経験を持つ建設業界において評判の高い企業の1つである
両者間の協力協定の目的は、双方の協力関係の強化、生産と事業活動の効率、競争力、国際統合への準備を改善するために双方の強みを発揮するためである。
双方は会社の採用ニーズに応じ、人材育成クラスを開く際に調整を行う。Licogi18は学生の雇用採用に加え、奨学金の支援や大学生向けの教育セミナーへの参加も行う。
出典:https://www.utc.edu.vn/hop-tac-giua-truong-dai-hoc-giao-thong-van-tai-va-cong-ty-co-phan-dau-tu-va-xay-dung-so-18-licogi-18-
ベトナムのRMIT、DXS社とAI研究でパートナーシップ締結 〜学校業界動向〜
ハノイとホーチミンにキャンパスを有するオーストラリアの国立大学であるロイヤルメルボルン工科大学ベトナム校(RMIT)は、不動産の流通、仲介、市場調査などを行っているDat Xanh Services (DXS)と覚書に署名し、幅広い人工知能(AI)技術における共同研究と戦略的パートナーシップをさらに推進した。
このパートナーシップを通して、RMITとDXSはDatXanh-RMIT AIセンターを設立した。AIの分野で質の高い研究開発を行い、スタートアップのアイデア、研究プロトタイプ、起業家精神プログラムをサポートする。
この協力により、ベトナムの産業やコミュニティへの積極的な経済的・社会的貢献を継続することが可能となる。
出典:https://www.rmit.edu.vn/news/all-news/2021/mar/rmit-to-partner-with-dat-xanh-services-in-artificial-intelligenc
ベトナムの7つの工科大学が包括的な協力に署名 〜学校業界動向〜
2021年1月22日、ハノイ工科大学、ホーチミン市工科大学、ダナン工科大学、交通運輸大学、ハノイ鉱山・地質大学、トゥイロイ大学、ハノイ土木大学の7つの大学が、学生の募集、トレーニングプログラム、科学研究、技術移転、教育の質の保証と認定、会議の開催、セミナー、広報に関する包括的な協力協定に署名を行った。
この協定は、一流大学のグループ設立によって、各大学の使命と開発戦略の実施における有効性へのサポートを改善することを目的としている。
提携大学は、大学間の協力実施に向けて関連する提案に取り組むために、合同小委員会を設立した。毎年第4四半期には定期報告が開催される。
出典:https://www.hcmut.edu.vn/en/newsletter/view/university-news/6045-7-leading-universities-of-technology-in-vietnam-signed-a-comprehensive-cooperation–
ベトナムの国立カントー大学がUV株式会社と戦略的協力 〜学校業界動向〜
2021年6月18日、国立カントー大学は生物学的製剤の製造、輸出入事業を行うUV株式会社(UV)との協力調印式を開催した。これによりカントー大学の水産学部とUVが協力活動を行うことが可能となる。
具体的には技術スタッフ向けの詳細かつ高度なトレーニングの開催、学生、卒業生の雇用採用、セミナー、テーマ別レポート、学生の訪問を受け入れ、卒業プロジェクトの練習、実施、学生のための奨学金サポート、科学研究の実施調整、生産に役立つ様々な分野での試験プロジェクト、トレーニングコース、技術移転などを行う。
また「エビの種子生産技術の訓練と移転に役立つエビの孵化場のモデル建設」のために、高品質のエビの訓練、研究開発における協力プロジェクトを共同で実施する。
出典:https://www.ctu.edu.vn/tin-tuc/3157-truong-dai-hoc-can-tho-tang-cuong-hop-tac-tac-voi-cong-ty-co-phan-uv.html
ベトナムのVNUDPプロジェクト実施のための予算配分〜学校業界動向〜
決議第70/NQ-CPによると、ベトナム政府はVNUDPプロジェクトに基づくサブプロジェクトの相互資本に適用される資金メカニズムに合意した。
該当プロジェクトは、VNUDP–国家大学ハノイ校(VNU-ハノイ)、VNUDP-国家大学ホーチミン校(VNU-HCMC)、 ダナン大学ホアクイ校の「技術インフラと必須施設の開発-ディエンゴック」のサブプロジェクトである。予算は、国家予算からの割り当てが90%で、残り10%は3大学の法定収入より割り当てられる。
教育訓練省と3大学は、情報、データ報告、及び説明責任の正当性、検査及び監査機関に対して全責任を負うものとする。また、規制に基づきサブプロジェクトの合法的な収入源からの相互資本配分における財政収支および法規制の順守が求められる。
出典:http://www.udn.vn/english/Detail/the-central-budget-allocates-90-of-the-capital-to-implement-the-vnudp-project-at-the-university-of-danang-ud
2020年 ベトナムの学校(教育)業界
ベトナム人の外資系教育施設における義務教育内容の規定〜学校業界動向〜
外国資本を有する教育施設で学ぶベトナム人に対しての義務的教育の内容などを規定する、教育訓練省通達04/2020/TT-BGDDTが5月5日に発効された。
本通達によると、外国資本を有する幼稚園および普通教育施設では、幼稚園から小学校まではベトナム語の学習が求められ、小学高学年からはベトナムの歴史・伝統、文化・風習、自然・地理などを学ぶ「ベトナム学」の学習が求められる。
また、義務的教育で使用する教材は、各教育施設で作成し、事前に教育訓練局に報告しなければならず、教員は資格を有するベトナム人でなければならない。
出典:
ベトナム・ホーチミン工科大学、安川電機とMoUを締結〜学校業界動向〜
産業用ロボット・機械大手の安川電機(福岡県北九州市)は昨年10月1日、ホーチミン市工科大学と了解覚書(MoU)を締結し、同社のトータルオートメーションデモ機6台を寄贈した。
同デモ機は、大学内に開設された「安川メカトロラボ(YASKAWA MECHATRO LAB)」に設置された。大学生はロボット、PLC(電力線通信)、HMI(Human Machine Interface)、モーションなどの製品のプログラミングを学習できるようになる。
同社ベトナム現地法人の安川電機ベトナムは、新設予定の「ロボットコース」および「モーション制御コース」のトレーナーに対する研修を担う。
出典:http://www.yaskawa.com.sg/news-details/107
JICA、ベトナムにて日越大学の教育・研究・運営能力の向上を支援〜学校業界動向〜
国際協力機構(JICA)は、2020年2月18日、ハノイにて、ベトナム社会主義共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「日越大学教育・研究・運営能力向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名した。
本案件は、日越大学において質の高い教育・研究・運営の基盤を確立することを通じ、ベトナムおよび東南アジア地域の社会や産業界の発展を牽引する人材の輩出に寄与することを目指している。
また、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4、8、9への貢献を目指す。同プロジェクトでは、本邦大学との持続的な協力関係の構築、人員体制・教育研究体制の強化、日本及びベトナムの産業界との連携強化を図る。
出典:https://www.jica.go.jp/press/2019/20200219_41.html
EdMuse、ベトナムでブロックチェーン技術者育成へ〜学校業界動向〜
Dong Nam A CollegeとEdMuse株式会社は、DX促進を目的とした産学連携を開始した。同校を運営するHien氏は、ベトナム社会主義共和国のトップレベルの大学であるベトナム国家大学において、日本学部学部長・教授を務めている。
産学連携の内容としては、日本語によるブロックチェーンエンジニア育成コースの開設プロジェクトと、DNA総合専門学校が保有する学歴証明書や修了証をブロックチェーンで管理する実証実験のプロジェクト。
日本のDXに伴うIT人材不足が深刻化するなか、同校は日本語検定 N1 または N2 ランクを保有するブロックチェーンエンジニアの育成を目指す。
出典:https://edmuse.jp/press/news200902/
ベトナム・ハノイ国家大学、大学格付けシステムを開発〜学校業界動向〜
ベトナム国家大学ハノイ校の研究グループは、国内初となる大学の格付けシステムUPM(University Performance Metrics)を開発した。ベトナムと東南アジアの大学30校を1~5つ星で格付けした結果を発表した。
UPMは8分野の54の指標を基に1000点満点で大学を評価している。分野別の指標数と点数の割合は以下の通りとなっている。
戦略管理(5指標、6%)、教育(15指標、35%)、研究(4指標、20%)、イノベーション(4指標、 11%)、イノベーションエコシステム(4指標、6%)、IT・デジタルリソース(10指標、10%)、国際化レベル(9指標、 6%)、コミュニティ活動(3指標、6%)。
出典:http://upm.vn/news/detail/8
2019年 ベトナムの学校(教育)業界
地元産業での人材育成へ、ベトナムのRMITとFLCが提携〜学校業界動向〜
RMITとFLCグループは、地元産業に従事する人材を増やすと同時に、同校における学生の体験をさらに向上させるため、2019年10月1日にMOUを締結した。
同MOUは、ガバナンス、戦略的管理、金融、不動産、エンジニアリング、語学、航空などの分野を対象とする。同分野はベトナムでの成長が見込まれると同時に、FLCグループが更なる発展を目指している分野でもある。
RMITベトナムには6,500人以上の学生がおり、13,500人以上の卒業生グループがある。こうした繋がりを今後も生かすことで同校は学生により良い就業機会を提供していく意向だ。
ベトナムの英語教育関係者、アクティブラーニングを活用〜学校業界動向〜
2019年10月3日の発表によると、RMITベトナムは、学生の授業への積極的な参加を促すための教育方法に関して、教員同士のトークセッションを開催した。国内の220人以上の英語教育者が集まり、革新的で効果が確認されている幅広い教育アプローチについて学んだ。
同セッションはベトナム、ハノイ、ダナン、ホーチミン市で開催される、英語教育コミュニティを対象とした2年に1回の専門能力開発プログラムだ。
最近のセッションでは学生の能動学習に焦点を当てている。語学学習では、学習者の積極的な参加があるほど習得が早いことが確認されており、同校でも学生の積極的な参加を促す同手法を活用していきたい考えだ。
ベトナムのハノイ大学とdocomo、AIを活用した人材育成へ〜学校業界動向〜
ハノイ大学とアジア人財教育開発機構、NTTドコモ等は特定技能外国人が日本国内の外食産業で働くことを可能にするためにAI等を活用した人材育成に関する協定を締結した。
同協定に基づき、ベトナムにおける人工知能(AI)を活用した日本語の会話力トレーニングや日本での就業機会の提供といったサポートを行う。
同プロジェクトでは、ドコモが開発した外国人向け日本語会話学習サービス「Japanese Language Training AI(JLT-AI)」の試験提供をはじめとした、ベトナムの教育機関での日本語学習教材の提供も行っていく。
ベトナムのULIS、外国人学生向けフィールドトリップを実施〜学校業界動向〜
2019年9月26日、ULISベトナム語文化部は韓国のKEB Hana Bankで勤務している韓国人学生向けに、BIDV Cau Giay支店でフィールドトリップを開催した。
これはベトナム語と文化に関するトレーニングコースの主な活動の1つで、ベトナムの企業文化について学ぶことが目的だ。
同校はBIDVの支援と協力に感謝を示すと同時に、この活動がBIDVとKEB Hana Bankのスタッフ間の交流や相互理解の機会となるとも考えている。BIDVは参加者の学生に記念品を送ると同時に、将来は同行にて一緒に働けることを楽しみにしている、とのエールを送った。
2018年 ベトナムの学校(教育)業界
ベトナムのFPT大学、ICT教育賞を受賞〜学校業界動向〜
ベトナム最大手ICT企業FPTコーポレーションが設立したFPT大学は、アジア・オセアニア・コンピューティング産業機構 (ASOCIO)よりICT教育賞 2018に選定された。ASOCIOは1984年に東京で設立された組織。アジア-オセアニアを活動範囲としており、2018年10月現在関連企業は10,000以上に上る。
授賞式は2018年11月8日、東京にて実施された。同校はベトナムでは唯一の受賞校となった。第4次産業革命の拡大という背景のもと、IT分野では高度人材の需要が急速に高まっている。ICT教育賞の受賞は、FPT大学によるICTに関する教育と研究への努力を象徴していると言える。
同校は同賞の受賞を励みに、情報の技術やソフトウェア分野における人材育成先駆者としての役割を引き続き果たしていく構えだ。
ベトナムの貿易大学、VSICの開会式を主催〜学校業界動向〜
2018年8月24日、ハノイ貿易大学 (Foreign Trade University; FTU)はベトナム商工会議所 (VCCI)、マイクロソフト・ベトナムと提携し、ベトナムソーシャルイノベーションチャレンジ (VSIC)2018の開会式を主催した。
今年のテーマは〈ベトナム北部地域における若者のキャリア開発〉。開会式へは、各機関・企業からの代表やFTUで学ぶ学生ら200人以上が出席した。
近年の学生のキャリア選択では、単に安定した仕事を求めるだけなく、国連の掲げる持続的開発目標 (Sustainable Development Goals; SDGs)をはじめとする、社会問題の解決に貢献できるかがより重視される傾向にある。FTUはこうした背景を踏まえて、同イベントを通じてソーシャルイノベーションやスタートアップに対する新しい視点を提供していく構えを示している。
ベトナムのホーチミン市工科大学、長岡技術科学大学とツイニングプログラムを開始〜学校業界動向〜
2018年10月12日、ホーチミン市工科大学と長岡技術科学大学はツイニングプログラムに関する覚書を締結した。両校は同プログラムを通じて高度人材を育成しさらに多くの学生に対し学びの機会を提供していく。
両校は過去に電気電子工学分野における協定を締結しており、今回の共同事業では新たにコンピューターサイエンス分野に特化したプログラムも追加された。今回の覚書締結は、優秀な人材を輩出するための教育、トレーニング分野における提携強化での1つの節目になったといえる。
社会経済開発分野におけるニーズを満たし国際社会での役割を担うことは各大学が抱える課題だ。両校は学術提携やネットワークの拡大などを通じてこうした要請に応じていく方針を示している。
ベトナムの大学関係者が露・洪を訪問〜学校業界動向〜
2018年9月5日から12日にかけて、ハノイ工科大学 (Hanoi University of Science and Technology; HUST) を含むベトナムの30以上の大学関係者がロシアとハンガリーを訪問した。
今回の訪問はベトナム教育訓練省主導のもと、ベトナム-訪問国間の高等教育分野における提携関係の構築と強化を目的として実施された。特に、ハンガリーは年間200件以上の奨学金をベトナム人留学生に向けて提供するなど、両国間の友好関係がより密なものとなっていることも指摘されている。
まとめ:ベトナムの学校業界
ベトナムの教育事情をみてみると、教育の質の低下や大学卒業生の失業率の高さが問題となっています。このような課題に注目することでも新たなビジネスチャンスが見つかるのではないでしょうか。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。