【統計データで解説!】中国の運輸・物流業界の最新トレンド・業界事情

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この記事では、統計データを用いて中国の運輸・物流業界の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の鉄道・バス事情〜統計データ〜

中国の鉄道旅客数

中国の鉄道旅客数は2009年から2019年にかけて着実に増加傾向にあり、2019年には36億6000万人の乗客を輸送し、前年比で8%増加した。しかし、新型コロナウィルス流行の影響を受けた2020年の中国鉄道旅客数は21億6000万人で、前年比39.4%減となった。

また、国鉄の乗降客数は2009年から2019年にかけて着実に増加傾向にあり、2019年には1兆4,706.6億人に達し、前年比4%増となった。しかし、2020年は8,528.1億人となり、前年比43.2%減となった。中国の鉄道固定資産投資は2014年からほとんど変化しておらず安定している。2020年、国鉄の固定資産投資は7819億元で、2,521kmの高速鉄道を含む4,933kmの新しい路線が稼働している。

中国旅客数

出典:前瞻網

中国鉄道の運行距離

近年中国の鉄道産業、特に高速鉄道への投資が増加を続けており、鉄道産業は急速に発展している。2020年末時点で、中国の鉄道の運行距離は146,300kmに達し、前年比5.25%の増加、年間平均複合成長率は3.81%に達していた。

2021年には153,000kmに達すると予想され、今後ますますの発展が予想される。電化架線産業は明るい見通しを持っており、今後資本と規模の強さを備えた関連分野の一部のメーカーが、電化鉄道架線市場に徐々に参入していく可能性が高い。

高速鉄道市場での競争は、同様のプロジェクトで過去に豊富な実績を持っていることが重要となってくる。高速鉄道市場の競争は比較的低く、大手企業の優位性は比較的安定しているといえる。

中国鉄道の運行距離

出典:東方財富網

中国の空運事情〜統計データ〜

中国航空物流の貨物量

過去10年間、中国の航空物流の全体的な需要成長率は約2.74%であり、全体的な需要の伸び率は緩やかである。2020年コロナウイルス流行の影響により、中国の民間航空貨物と郵便の輸送量は676.6万トンに減少し、前年比で10.17%減少した。

エアライン市場の観点から見ると、2012年と2020年の国内線と国際線の貨物量のCAGRはそれぞれ1.95%と4.53%であり、国際線の成長率は国内線よりも高いが、国際線の成長率は国際経済の影響や貿易摩擦に大きく影響受ける。交通量構造の観点から見ると、中国の国内線の貨物量は国際線よりも多く、国内線の貨物量が60%以上を占めている。

中国航空物流の貨物量

出典:華経情報網

中国航空旅客数

中国の民間航空貨物と旅客輸送の観点から見ると、民間航空貨物に対するコロナウイルス流行の影響は、民間航空旅客輸送への影響よりも小さいことがわかる。2020年の中国の民間航空旅客輸送量は4億1800万人で、2019年に比べて36.7%減少した。特に国際線への影響はさらに深刻で、2020年の中国の国際定期便は895便で、2019年に比べて6.09ポイント減少した。

一方で、民間航空貨物と郵便輸送量は676万6000トンに達し、2019年に比べてわずか10.2%の減少にとどまった。民間航空貨物が民間航空旅客輸送よりも影響を受けにくい理由は、コロナウイルス流行中、中国が自宅隔離政策を実施したため、民間航空旅客輸送は急激に減少したが、貨物量はあまり影響を受けなかったからである。

中国航空旅客数

出典:前瞻産業研究院

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中国の陸運事情〜統計データ〜

中国国内の年別宅配件数推移

近年、中国の宅配件数は増加し続けている。2021年は前年比29.9%増の1083億件を達成し、初めて1000億件の大台に乗せた。宅配件数増加要因の一つとして中国ECの普及が挙げられる。

2021年は農村部から中国各地への農作物や魚介類の宅配総数が370億件となっており、2022年は3月以降上海や北京などがロックダウンされた影響で配達人員の不足や営業所の一時営業停止など、一時的に物流に影響が出ている。

今もなお新型コロナウイルス陽性者の出た地域では発送及び受け取りに影響が出ているため宅配件数の伸びに影響が出る可能性がある。しかしながら2022年上半期において農村部から中国各地への農作物や魚介類の宅配総数既に219億件を達成しており、コロナウイルスによる影響が解決すれば今後も中国の宅配件数増加が期待される。

中国国内の年別宅配件数推移

出典:中華人民共和国国家郵政局

陸運貨物輸送手段シェア

コロナ禍の影響もあり、2020年は各輸送手段の輸送量が伸び悩んだ。だが鉄道、道路、海運、の貨物輸送が中国全体の貨物輸送の98%を占めていることに大きな変化はなく、そのうち道路貨物輸送が70%以上となっており、中国では道路輸送が依然として物流の主な手段となっている。

道路に対する投資額も2021年度は25995億元(高速道路1兆5151億元(12.4%増)、一般市・省道路5609億元(5.9%増)、農村道路4095億元)と増えており、インフラの規模の飛躍的な成長が促進に伴い、物流と貨物輸送の規模の発展が期待される。

また鉄道輸送についても年々輸送量が増加しており、中国が国家戦略(中长期铁路网规划、交通强国、高铁走出去、一带一路、新基建、“构建国内国际经济双循环)として高速鉄道を中心に鉄道への投資(2021年度は7489億元)が増え続けており、鉄道輸送についても、今後大きな成長の可能性があると言われている

陸運貨物輸送手段シェア

出典:前瞻産業研究院

中国の海運事情〜統計データ〜

中国の海運輸送貨物量

2021年の中国の水路貨物量は82.4億トンで、前年比8.2%増となった。また2021年に中国で海運貨物輸送量が最も多い地域のひとつが安徽省で、1億3,458万トンであった。

2022年は上海ロックダウンやコロナ禍及びロシアウクライナ問題に伴うエネルギー価格高騰などの不確定要因や陸運業による圧力があるものの、中国交通部は中国の東⻄を流れる珠江や⻑江の内陸河川貨物輸送は引き続き安定成⻑をしていくと見込んでいる。

また「規模とスピード」から「質と効率」への転換推進による総輸送量と単船トン数の増加、水路、港、および他の港と海事インフラのサービス能力の強化加速、行政サービスの効率化にも取り組んでおり、今後の展開に注目が集まる。

中国の海運輸送貨物量

出典:中华人⺠共和国交通运输部(中国交通運輸省)

中国港湾貨物及びコンテナ処理能力

2021年はコロナ禍の影響があったものの処理数は増加傾向を維持しており、上海港のコンテナ取扱量は前年同期比8.6%増の4703万TEUで、引き続き世界一のコンテナ港の座を堅持している。また貨物処理量では、寧波舟山港は12億2千万トンの処理量を達成し、13年連続で世界一となった。

さらに広州港は国内貿易のナンバーワンの港となり、2020年に初めてシンガポール港を抜いて貨物処理量世界5位、釜山港を抜いてコンテナ処理量世界6位となった⻘島港は、2021年も努力を続け、荷役効率で世界記録を繰り返し更新している。

天津港は、北京・天津・河北地域の重要な海運拠点として、2021年、天津港集団は国内貿易海上輸送の新モデルを立ち上げている。今後も国策による恩恵や投資額の増加も見込めることからさらなる躍進が考えられる。

中国港湾貨物及びコンテナ処理能力

出典:上海航运交易所(上海航運貿易協会)

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中国の倉庫事情〜統計データ〜

都市別倉庫平均賃貸価格&空率

全国32都市の倉庫の平均賃貸価格は27.86元/㎡/月で、前年比0.11%増となっている。エリア別では中国東部地区の平均賃貸価格(32.83元/月)が、⻄部地区(23.99元/月)、中部地区(23.45元/月)、東北地区(20.42元/月)より高い。しかしながら空室率は、中国中部(14.72%)、⻄部(10.58%)、東部(9.28%)より北東部(22.33%)がはるかに高い結果となっている。

これは東部に該当する東莞や広州の場合だと倉庫の賃貸価格上昇と空率低下の主な要因として電子商取引の商品発送地として利用する業者が多いことが挙げられ、逆に北東部に該当する大連や瀋陽、⻑春などはコロナ禍による度重なる制限等外部要因による会社規模の縮小や移転により平均賃貸価格は全国以下であるものの空率が上昇につながっている。

都市別倉庫平均賃貸価格&空率

出典:物联云仓(物聯倉庫)

倉庫賃貸需要業種別構成比

全国32都市における倉庫の需要は、ここ数年全体の約半分以上が主に中国の東部地域に集中している。業種別ではみると卸売・小売がここ数年は全体の約半分を占めており、食品、健康食品、家庭用品、日用品、酒類などが堅調に推移している。

次に多いのが製造業で、ここ数年は全体の約3割を占めている。三番目に多い輸送・保管・郵便業はここ数年全体の約1.5割を占めている。さらに倉庫のレンタルタイプについてはここ数年全体の約8割が倉庫のみで、1.5割が配送サービス付き、残りがその他となっている。

倉庫賃貸需要業種別構成比

出典:物联云仓(物聯倉庫)

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