【大学との提携やIT化?】マレーシアの保育業界

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政府は国内の早期幼児教育を積極的に推進しており、保育園・幼稚園の入園率は大きく伸びています。2022年度には、クリスタやIIUMエデュケアなどが、大学との提携やIT化によって、保育業界の発展を目指しました。マレーシアの保育業界の今後はいかに?

今回は、そんなマレーシアの保育業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

2022年 マレーシアの保育(教育)業界

ホワイトロッジのアプローチ〜保育業界動向〜

2022年11月、クアラルンプールの2校で就学前養育を提供するホワイトロッジは、同校が世界中の学校で採用されているレッジョ・エミリア・アプローチを採用している学校の一つとなっていることをホームページで紹介した。

レッジョ・エミリア・アプローチは、子供の自然な好奇心と学びたいという欲求を重視する幼児教育へのアプローチであり、ホワイトロッジは体験を通じて子供が小さな一歩を踏み出し、学ぶことを奨励することを教育理念としている。

また、レッジョ・エミリア・アプローチは、「子供たちは自分で学習を組み立てる能力を持っている」、「コラボレーションとコミュニティによる社会的相互作用が学習効果を高める」、「子供の環境が子供の学び方を形成」、「大人はパートナーであり、育ての親であり、子供たちが興味をもって探求できるよう導いていく」、「子供の学習過程には記録が必要」といった5つの基本原則で構成されている。

出典:http://www.whitelodge.education/blog/reggio-emilia-approach

HEIスクールがマレーシアの大学と協力〜保育業界動向〜

2022年4月1日の発表によると、フィンランドの早期教育企業であるHEIスクールは、マレーシアのペラ州イポーにあるコンパス・インターナショナル大学(KIC)と、マレーシアにおける幼児教育教師プログラムにおいて協力することで合意したことを発表した。また、HEIスクールとしては、本協力はマレーシアで2件目の合意となる。

この合意により、KICの2.5年間のマレーシア教員ディプロマプログラムに在籍する学生は、プログラム卒業時にHEIスクールの教員ディプロマも取得することが可能となった。本プログラムでは、フィンランドの早期教育法の原則をカバーする10のモジュールで構成されている。

学生は、2022年第2四半期より、本プログラムを含むKICの幼児教育ディプロマプログラムへの入学登録を開始することができる。

出典:https://www.heischools.com/blog/hei-schools-kompas-college

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IIUMエデュケアでハッジ巡礼プログラム〜保育業界動向〜

国内17ヵ所で生後2ヵ月から6歳までの子供向けの幼稚園、託児所、及びデイケアを提供するIIUMエデュケアは、2022年8月2日、子供向けハッジ巡礼シミュレーションプログラム「ヤング・ハッジ・プログラム」を国際イスラーム大学にて開催したことを発表した。本プログラムには、234名の6歳児の園児が参加した。

本プログラムは2019年に導入され、今回で4回目の実施となった。このシミュレーションの目的は、若いイスラーム教徒にハッジ巡礼の重要性を教育し、混雑したカーバ周辺で実際の儀式を行う際の恐怖や不安を取り除くことにある。また、本プログラムの主目的は、6歳の子供たちにハッジ巡礼の価値観を教育し、身につけさせることとなっている。

2022年のヤング・ハッジ・プログラムは成功裏に終了し、同社は参加した子供たちは実際のハッジ巡礼を行うことを楽しみにしていると述べている。

出典:https://www.iiumeducare.edu.my/young-hajj-programme-2022-by-iium-educare/

クリスタが子供管理アプリリリース〜保育業界動向〜

クリスタは30年以上にわたって幼児教育を提供し、国内最大の幼稚園チェーンを展開しており、傘下にクリスタ・エデュケーション、クリスタ・デベロップメント、クリスタ・ハイラーニング、そして英国にクリスタ・コーポレーションを持つ。

2022年6月17日、同社は、オンライン学校と子供管理アプリとなる「クリスタセンター&生徒管理システム」の運用を開始したことを発表した。本アプリは、クリスタセンターが学校と生徒の管理、及びセンターの運営を管理するためのものとなっている。

本アプリでは、保護者が子供の授業内容や出席率、進捗状況、毎日の体温の測定値まで把握できるなど、さまざまな機能が搭載されている。また、クリスタの先生においては、今後のレッスンや休日の予定を把握することもでき、授業計画や教室運営をより効率的に行うことが可能となっている。

出典:https://www.kristaschools.com/launching-of-kristas-latest-school-management-app/happenings/

スマートリーダーがFIM2022に参加〜保育業界動向〜

2022年9月12日の発表によると、3歳から6歳の子供を対象としたスマートリーダーキッズを運営するスマートリーダーワールドワイドは、2022年フランチャイズ・インターナショナル・マレーシア(FIM2022)に参加、ムアマラット・マレーシア銀行社員投資事業協同組合(KOPUTRA)と、幼児教育産業のさらなる発展と拡大のため、両組織のコミットメントを再確認する覚書に調印した。

現在までに、KOPUTRAは3つのスマートリーダーキッズセンターを、KOSPETAマレーシア協同組合は1つのスマートリーダーキッズセンターを開設している。

覚書の調印に続き、5つの協同組合(国立郵便協同組合、フェルダマレーシア社員協同組合、ラクヤット銀行社員協同組合、マレーシア協同組合(セランゴール)、全国学習サービス協同組合)がスマートリーダーキッズセンターの開設に関心を示し、趣意書に調印をした。

出典:https://smartreader.edu.my/2022/09/12/franchise-international-malaysia-2022/

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2021年 マレーシアの保育(教育)業界

マレーシアのSEGiが幼児教育教師ディプロマで提携〜保育業界動向〜

フィンランドの幼児教育企業であるHEIスクールズとSEGi大学・カレッジは、SEGiの幼児教育教師ディプロマ・プログラムをマレーシアで展開するために協力することで合意しことを発表した。

この提携により、2021年6月からSEGiの3つのカレッジキャンパスで2.5年のECE教師ディプロマ・プログラムにHEIスクールズ教師ディプロマ・プログラムの内容が取り入れられる。HEIスクールズ教師ディプロマ・プログラムは、フィンランドの早期教育の教育学の原則を網羅した10のモジュールで構成されている。

SEGiのステラCEOは「本提携は卓越した教育を目指した継続的な取り組みの一環であると考えている」としている。本プログラムの登録は2021年6月から開始される。

出典:https://www.heischools.com/blog/hei-schools-segi-university-collaboration

マレーシアのUTMの幼児教育プログラム〜保育業界動向〜

マレーシアの国立大学であるマレーシア工科大学(UTM)は、Penerbitan Pelangi社と共同で21世紀の学習に適した就学前プログラム「i-LEAP」を開発するプロジェクトを2017年より展開してきた。

本プログラムはモンテッソーリ教育のアプローチを採用しており、3歳~6歳までの子供たちを対象に、遊びを中心とした楽しい体験型のアプローチを通じて、科学と数学の基礎的なスキルと英語の能力を身につけさせる内容となっている。

開発は2018年に終了して2019年半ばより正式に発売を開始、保育園と幼稚園をカバーしたコースブックとアクティビティブックは国内だけでなくインドネシアとタイで販売、そして2020年からはベトナムでもプロモーションが行われている。

出典:https://news.utm.my/2020/10/utm-lecturers-develop-i-leap-preschool-program-with-penerbitan-pelangi-sdn-bhd-and-dickens-publishing-ltd/

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マレーシアのイスラーム幼稚園の状況〜保育業界動向〜

幼稚園とチャイルドケア、生後2ヵ月から6歳までの子供のデイケアを提供するマレーシア国際イスラーム大学傘下のIIUMエデュケアは、国内における上位5つのイスラーム幼稚園を紹介した。

上位5つに選ばれたのは、IIUMエデュケアとブレイニーバンチ、リトルカリフ、ジーニアス・オーラッド、チルドレンイスラームセンターとなっている。

IIUMエデュケアは、利便性の高い場所にあり、アクセスが優れているとしている。また、同園では「フォニック・リーディング」と「イクロ」も読めるよう同様に支援している。科目としては、英語、マレー語、初期数学、科学、ジャウィ、イスラーム学が提供されている。

出典:https://www.iiumeducare.edu.my/top-5-islamic-kindergarten-in-malaysia/

マレーシアの2019年はチャイルドケアセンター大幅増〜保育業界動向〜

マレーシア統計局は、人口と健康、教育、子どもの保護から構成される「2020年子供統計」を発表した。まず子供の人口(18歳未満)に関して、子供の比率が最も多い州はプトラジャヤで38.5%、逆に最も少ないのはペナンで22.9%であった。

次に、2019年に登録されたチャイルドケアセンター数は11.2%増となる4,903であった。最も増加したのがセランゴール州(19.7%増)で、プルリス州(19.0%増)、ペナン州(16.5%増)が続いた。センター数では、セランゴール州が全体の31%を占める1,528であった。

また、5歳未満の子供死亡率は2018年の出生1,000人当たり8.8人に対し、2019年は出生1,000人当たり7.7人へ減少した。2019年の性別死亡率は、女子(7.2人)に比べて男子(8.2人)の方が高くなっている。

出典:https://www.dosm.gov.my/v1/index.php?r=column/cthemeByCat&cat=333&bul_id=NGtOOVdLSzlJeURHZ1VobUVxemdNUT09&menu_id=U3VPMldoYUxzVzFaYmNkWXZteGduZz09

マレーシアのリアルキッズ、ぬりえコンテスト受賞〜保育業界動向〜

1988年より幼稚園を開校し、国内37のセンターにて5,000人以上の子供を擁するリアルキッズは、日本ペイントとペアレントフッド・マガジンが共同主催した「ウェルネスぬりえコンテスト」において、同幼稚園の11人が上位入賞を果たし、カジャン・プリマとブキット・ティンギの2園が上位2位を獲得したことを発表した。

コンテストはくしゃみをしたら口を覆うこと、細菌の拡散を防ぐために手を洗うことなど、健康と福祉について教育することを目的としたものであった。

カジャン・プリマは、3,000リンギット相当のペイントパッケージを獲得した。同園は、未曾有の健康危機を乗り越えるために、園児とスタッフの健康と安全を最優先に考えているとしている。

出典:https://realkids.edu.my/blog/real-kids-wins-the-wellness-colouring-contest-by-parenthood-magazine-x-nippon-paint

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2020年 マレーシアの保育(教育)業界

HEIスクールがマレーシアでカリキュラム提供〜保育業界動向〜

フィンランドの幼児教育モデルを世界に輸出しているヘルシンキ・インターナショナル・スクールズ・グループ(HEIスクール)は、同校のカリキュラムをサイバージャヤにあるアクソン・チャイルド・ネットワークの新幼稚園に導入することを発表した。

新幼稚園は2020年4月に開園予定であり、2人の小児作業療法士によって設立される。創業者は「フィンランドの遊びをベースとした幼児教育と全体的なアプローチは、子供たちのウェルビーイングに焦点を当てており、優れた学習結果にもつながることから、子供たちにとって良いものであると確信している」としている。

両社は、2月11日にクアラルンプールのフィンランド大使館で契約を締結した。

出典:https://www.heischools.com/news/2020/2/20/press-release-hei-schools-expands-into-malaysia-with-curriculum-partnership

遊びを通して学ぶマレーシアのグローバルキッズ〜保育業界動向〜

マレーシアのルーテル教会傘下のグローバルキッズ幼稚園は、発達に応じた適切な実践というコンセプトに基づき、オーストラリアとマレーシアの就学前教育の標準的なカリキュラムを統合したプログラムを提供している。

創造性、想像力、社会性を育むためには十分な遊びの機会が必要であることから、同園の学習環境は非常にゆとりのある空間を提供するとともに、子供たちのアイデアや興味を取り入れ、創造的な遊びを促進するよう考慮されている。

また、少人数のグループワークを大切にし、読み書き、運動能力、社会性・情緒性など、年齢に応じた能力を身につけていくことを目指している。

出典:https://globalkids.com.my/learning-through-play/

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マレーシアのキッズアカデミーがオーストラリア進出〜保育業界動向〜

キッズアカデミーマレーシアは2010年に設立された。刺激的な学習プログラムを通じてすべての子供たちの発達上のニーズを育み、楽しくダイナミックでインタラクティブな学習環境を提供するという使命を持つ。マレーシア国内ではプチョンとぺタリンジャヤで幼稚園を運営している。

2020年10月8日、同センターはオーストラリアへの進出を発表した。識字能力向上センターを併設することで、生徒の読解力を向上させることが可能となっている。

また、キッズアカデミーマレーシアとアイキャンリードオーストラリアは同じ経営陣であることから、生徒の読み書きの能力を向上させ、読書に対する愛着を育むことができるとしている。

出典:https://kidsacademy.com.my/new-centre-in-australia/

マレーシアのPJで最高の幼稚園は?〜保育業界動向〜

クアラルンプールとセランゴール州ペタリンジャヤ(PJ)で保育園を運営するポルカドットベアベイビー&チャイルドケアセンターは、乳児期から就学前までの子供の発達を支援する保育プロバイダである。

同センターは、全ての子供たちに健康と幸福をもたらすと同時に、高い道徳的価値観の教育と、健全な人格形成を通じて調和のとれたコミュニティを促進・発展させることを目指している。

同センターはPJにおけるベスト5の就学前教育機関を紹介した。5校は、ポルカドットベアベイビー&チャイルドケアセンター、マドレーヌ幼稚園、リアルキッズ、ジョイキッズインターナショナルプリスクール、ピターパターン早期学習センターとなっている。

出典:https://www.babybeartalks.com/have-you-chosen-the-best-preschool-in-petaling-jaya/#page-content

マレーシアで保育業界大手のQ-deesの安全対策

就学前教育で25年以上の実績を持ち、国内に約200のフランチャイズセンターを有するQ-deesは、COVID-19による移動制限後、保健省と教育省のガイドラインを遵守し、子供たちの安全環境を提供すると発表した。

措置としては、毎朝敷地内に入る前の体温チェック、体温が37.5度以上では自宅待機、マスクの着用、手洗い消毒、1メートル以上のソーシャルディスタンス、食べ物や道具を共有しない、かばんは持ち込まない、体調不良の隔離室設置となっている。

また、すべての施設において子供たちの安全が最優先事項であることから、殺菌と消毒を頻繁に実施している。

出典:https://www.q-dees.com/blog/practising-the-new-normal-at-q-dees-2/

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2019年 マレーシアの保育(教育)業界

マレーシアのネスレ、就学前教育への取り組みとは?〜保育業界動向〜

ネスレは就学前教育へのアクセスが重要であるとの考えから、2005年より英国に本拠を置く慈善団体のローリー・インターナショナルと協力し、東マレーシアの未就学児向けに幼稚園を建設している。

ネスレが資金を拠出し、ローリー・インターナショナルのボランティアと現地村民の助けを借りて幼稚園を建設する。ネスレの資金は施設建設やボランティアのスポンサーシップ支払いに使用される。また、プロジェクトには村の評価や持続可能性維持のための教師トレーニングも含まれる。

これまでに11の幼稚園が建設されており、村のコミュニティ生活の質を持続可能な方法で改善している。

マレーシア・ジョホールにおもちゃ図書館開設〜保育業界動向〜

マレーシア工科大学(UTM)はエイサーワークス社の資金提供により、ジョホールで5番目となる『STREAM Fun Learning Toy Library』を設立した。導入されたのはクルアンのSMK LKTPアヤヒタムで、2018年9月に5歳と6歳の教室におもちゃ図書館の設置が許可された。

以前にケランタンで実施された同様のプログラムでは、おもちゃ図書館プロジェクトが農村部や遠隔地域のコミュニティーに大きな影響を及ぼしていることが証明された。また、このユニークな取り組みはNGOや民間企業、マレーシア工学会、科学アカデミーマレーシアなどからも注目されている。

2019年に小学一年生となった児童と保護者、そして幼稚園の先生からは肯定的なフィードバックが得られている。

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マレーシアのキンダーランド、イポーに新幼稚園開設〜保育業界動向〜

幼稚園運営を行うクレスタ・エデュケーション・グループは、2019年2月1日、PK Lee社とBalak Gerutu社、ELFA Education社との協力でペラ州イポーに新しい幼稚園『キンダーランド』を開設したことを発表した。

幼稚園の総面積は450㎡あり、225 ㎡の屋外スペースを擁する。特別に設計された教育施設として、音楽室や図書室、料理教室、ダイニングルーム、屋内アクティビティエリアなどを備える。

保育園前(3歳)、保育園(4歳)、幼稚園(5〜6歳)向けプログラムを提供し、月曜日から金曜日の午前8時から午後5時30分まで営業する。小グループレッスンを行うことで、最適な学習を保証する。また、音楽プログラムはプロの音楽教師が指導する。

マレーシアのQ-dees、Gymflexプログラムとは?〜保育業界動向〜

Q-deesは国内で25年以上の実績を持ち、STARERSと呼ばれる幼稚園、そして4〜12歳の子供を対象としたQ-dees Scholarsでは国際英語およびIQ数学教育を提供している。

同保育園が提供するGymflexプログラムでは、子供が友人と楽しい時間を過ごすことを奨励すると同時に、幼少期から青年期、成人期を通して健康的なライフスタイルを過ごすことを目指している。

同プログラムでは、まず友達との交流によってチームワークと公平さについて学ぶ。そして一貫した運動ルーチンによって心を強化し、集中力を高める。更に、ホッピングや平均台、トランポリンなどによってバランスやリズム、空間認識を強化する。

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2018年 マレーシアの保育(教育)業界

マレーシアのキンダーランド、40周年を祝福〜保育業界動向〜

クレスタ・エデュケーション・マレーシア(CEM)は2018年8月11日、50名以上のビジネスパートナーと学校の経営幹部や教員スタッフ及びシンガポール本社からのゲストを招き、就学前教育サービスを提供する保育施設キンダーランドの40周年を祝福した。

CEMの最高経営責任者は挨拶で、2019年から2021年までの政府政策や市場動向、キンダーランドの事業戦略について言及した。またミーティングでは、マーケティング活動や満足度調査結果についての説明、そしてCEM保育サービスの新しい管理システムをローンチすることが示された。

カリキュラム部門では、eトレーニングを通じた教育の質向上を強調し、将来的にはより多くのウェブベースでのトレーニングが実施される予定である。

マレーシアのR.E.A.Lキッズ 、上級顧問としてダティン・チャンを歓迎〜保育業界動向〜

R.E.A.Lキッズは1986年に設立され、国内30ヶ所以上で約5,000名の園児を擁する国内最大の保育施設チェーンである。 R.E.A.Lは幼稚園から中学校までの一貫教育を備えており、マレーシア教育省によって5つ星認定を受けるなど、教育界におけるプレゼンスも高い。

同校はR.E.A.L エデュケーショングループの教育担当上級顧問として、ダティン・チャン氏を迎え入れた。40年以上にわたり政府・民間の教育機関で勤務した実績を有するチャン氏は、1975年に教職として勤務を開始、32歳で国内最年少のSMK修道院シティアワン校長として任命を受けた人物。2002年以降はセコラ・スリKDUのアカデミック・ディレクターを務めている。

チャン氏は自身の役割を「インタラクティブな教育戦略を教育現場で採用し教員に普及することで、R.E.A.Lの教育・学習アプローチをより効果的に提供すること」と位置づけている。

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マレーシア統計局、就学前人口統計を発表〜保育業界動向〜

マレーシア統計局は、2018年11月29日、2018年度におけるマレーシアの児童に関する統計を発表した。

2018年の総人口が3,240万人であったのに対し、18歳以下の人口は29.0%に当たる940万人で、前年から2万1,500人の減少となった。また、5歳以下の人口は8.0%で260万人(2017年は261万人)、うち男子は134万人(同135万人)、女子が126万人(同126万人)であった。

次に政府系の教育機関で就学前教育を受けている子供は20万4,100人で、2016年から3,400人減少している。また、私立の幼稚園に通っている子供は36万4,000人で2016年から3万1,400人増加しており、政府系よりも私立幼稚園利用者が多い。ただ、小学校への進学では政府系が267万8,600人、私立学校が3万8,500人となっており、政府系の学校に通う子供が多い傾向が示されている。

マレーシアのホワイトロッジ、2018年年次コンサート開催〜保育業界動向〜

ホワイトロッジは、1999年7月15日にシンガポールのブキッ・ティマで幼児教育を目的として開校された。2018年11月現在、ホワイトロッジはシンガポールで7校、マレーシアで2校を運営している。

2018年11月24日、ホワイトロッジのバングサー・サウス校とモントキアラ校にて年次コンサートが開催され、園児らの保護者や隣人らが招待された。コンサートでは園児と保育士が共同で準備したミュージカル『レインボーフィッシュ』が発表された。

舞台上での公演に参加することで、子供たちは自尊心と自信を身につけ、チームワークを発展させることで不安を克服する方法を学ぶことができる。子供たちは何週間にもわたる練習を重ね、保護者の前で自身が磨いたスキルとパフォーマンスを披露する素晴らしい機会を楽しんだ。

まとめ:マレーシアの保育業界

マレーシア政府は、2020年までに幼稚園から高等学校までの就学率を100%とすることを目標に掲げています。政府が積極的に早期幼児教育を推進しているマレーシアの保育サービス業界は、今後も大きなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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