【IT化で国際的地位の確立?】台湾の病院業界

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台湾の病院業界は、IT技術を用いた病院のスマート化が進んでおり、国際的にみてもトップレベルのIT技術を持っています。2023年には、中國醫藥大學附設醫院が、アメリカとシンガポールで開催された病院のIT化に関する二つの賞を受賞するなど、スマートホスピタルとしての国際的地位を高めています。

今回は、そんな台湾の病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

2022年 台湾の病院(医療・介護)業界

台湾大学病院がMSDの臨床試験協力計画に参加〜病院業界動向〜

2023年3月2日の発表によると、国立台湾大学病院とMSDが2012年に合弁協議書(MOU)を締結し、全面的に合弁を開始してから10周年となり、国立台湾大学病院はMSDの世界的な臨床試験協力計画(Clinical Site Partnership, CSP)に参加した。MSDは現在、国内外の臨床試験研究において、国立台湾大学病院のトップ3パートナーの1つである。

国立台湾大学病院は、2022年にCSPに参加した最初の20の研究病院パートナーの1つである。将来的には、関連する研究フォーラムを通じて世界トップの臨床研究専門家と研究開発技術について話し合う予定であり、国内の前向きな臨床試験技術、世界的な人材の育成、国際的な医薬品研究開発等、大きな利益をもたらす。

国立台湾大学病院の臨床試験センターは、20年前の設立以来世界の臨床試験研究業界と学界を積極的に結びつけてきた。また、台湾におけるトランスレーショナル医療の発展に力を注ぎ、生物医学技術の強みを強化し、新しい臨床治療を導入するなど、多くの患者に治療への活力をもたらしてきた。

出典:https://www.ntuh.gov.tw/ntuh/News.action?q_type=A01&q_itemCode=12845&agroup=a

臺北榮總と陽民交大が新型コロナ研究所を立ち上げ〜病院業界動向〜

臺北榮民總醫院は、医学科技ビルの10階にバイオセーフティレベル3(BSL-3,P3)の研究所を建設し、2022年12月23日にアメリカ疾病予防管理センター(CDC)のSARS-CoV-2研究承認を通過し、2023年1月12日に除幕式が行われた。

臺北榮民總醫院と陽民交通大学は、猛威を振るう新型コロナウィルスの流行に対応して、2020年2月6日に「榮陽交新型コロナウィルス研究開発同盟」を設立し、迅速なスクリーニング試薬、抗ウィルス薬の研究開発に共同投資を行っている。

陽民交通大学は、SARS-CoV-2の研究に於いて確固たる基盤を持っており、臺北榮民總醫院と陽民交通大学が協力し、P3ラボを革新的な研究開発プラットフォームとして使用する事で、SARS-CoV-2の研究を促進、台湾の新興ハイリスク伝染病研究水準を厚く育成する事が期待される。

出典:https://www.vghtpe.gov.tw/News!one.action?nid=10529&gcode=A05

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中國附醫the Smart Hospital Initiative of the Yearを受賞〜病院業界動向〜

2023年3月31日の発表によると、中國醫藥大學附設醫院は、シンガポールで開催された「HealthcareAsia Awards 2023」で、“the Smart Hospital Initiative of the Year”を受賞した。2023年初めに、アメリカHIMSSのデジタルヘルスインジケーターによって世界のトップ3スマートホスピタルとして表彰された事に続く良いニュースとなった。

中國醫藥大學附設醫院は“the Smart Hospital Initiative of the Year”を受賞した、台湾で唯一の病院であり、台湾の医療の国際的なブランド認知度と優れたイメージを確立した。

この賞の受賞は、ASEAN、南アジア、オーストラリア及びニュージーランド等の国々との関係を前方方位に発展させ、地域の交流発展と協力を促進する台湾の政策「新南向政策」に付加価値をもたらした。また、台湾の国際的な医療上の地位を高めただけでなく、世界の病院における台湾のランキングにも大きく貢献した。

出典:https://www.cmuh.cmu.edu.tw/NewsInfo/NewsArticle?no=8328

高醫附醫とファイザーが治療センターを建設〜病院業界動向〜

高雄醫學大學附設中和紀念醫院とファイザーは、2023年2月5日、南部に優先遺伝子治療センターを共同で建設する為の協力覚書に署名した。台湾では、政府が発表した235の希少疾患があり、これらの有病率は1万分の1未満ではあるが、約2万人の希少疾患患者がおり、治療法の画期的開発が急がれている。

遺伝子治療が将来の医療分野の発展における重要なトレンドであるという事実を考慮して、高雄醫學大學附設中和紀念醫院は遺伝子治療の分野に積極的に投資し、今後過去の研究と実務経験をファイザーとの遺伝子治療領域での協力に活かしていく。

ファイザーの社長は、将来的に、台湾を拠点にリソースへの投資を継続する事を約束した。また、台湾のユニークで優れた新生児スクリーニング政策に注目し、今後希少疾患の早期臨床試験に台湾を含める事になると述べ、ファイザーは国内の医療センターとより緊密な協力関係を確立していく。

出典:https://www.kmuh.org.tw/KMUHInterWeb/News/BrdactDetail/1001124108?actid=415593

台北慈濟醫院が国家医療品質賞の銅賞を受賞〜病院業界動向〜

2023年3月9日の発表によると、台北慈濟醫院が「第23回国家医療品質賞」の“手術室での病理組織サンプル提出エラーの防止”のテーマ改善部門で銅賞を受賞した。国家医療品質賞(NHQA)は、財団法人病院評価及び医療品質策進会が毎年開催する、医療及び医療機関の品質コンペティションであり、国の権威とプロフェッショナリズムによって深く認められている。

台北慈濟醫院の外科部門は、まず手術室の検査プロセスにおける潜在的なリスク要因をリストアップし、次に「環境清掃管理」、「機器のアップグレードと改善」、「情報の革新と最適化」及び「セキュリティの強化」の4つの側面において具体的な改善策を作成及び実施した。その結果、病理申請書・検査用病理標本の返品率は0.02%に低下し、これが賞の受賞へと繋がった。

加えて、心臓カテーテル検査室、看護部門、薬剤部門、救急部門、麻酔部門、教育部門のチームも名誉ある賞を受賞しており、台北慈濟醫院のの目標である「より良い医療の質を生み出す」為に、今後も目標に向かって前進していく。

出典:https://taipei.tzuchi.com.tw/%e8%bf%bd%e6%b1%82%e5%8d%93%e8%b6%8a-%e5%8c%97%e6%85%88%e7%8d%b2%e5%9c%8b%e5%ae%b6%e9%86%ab%e7%99%82%e5%93%81%e8%b3%aa%e7%8d%8e%e9%8a%85%e7%8d%8e%e6%ae%8a%e6%a6%ae/

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2021年 台湾の病院(医療・介護)業界

台湾の長庚記念病院ら、実験チップの開発に成功〜病院業界動向〜

これまでのウイルス検査は実験室でしか進められず、費用と時間がかかっていた。このような現状を打破するために、長庚記念病院と長庚大学の長期共同研究チームはウイルススクリーニングの実験チップの開発に成功した。

これにより、ウイルスや薬物の細胞に対する毒性反応を迅速にスクリーニングできるようになった。また、人工知能と組み合わせて、治療の効果を早期に正確に診断および決定することもできるようになった。

顏宗海医師は、細胞イオンの通り道の活性変化により、細胞損傷の状態を反映できると説明。この実験チップは、毒性薬物によって引き起こされたpH変化を二次元画像で検出・定量化でき、その状態を即座に反映できる。医師がウイルスや薬物に対する細胞の傷害を理解するのに役立つ

出典:林口長庚醫院 https://www.cgmh.org.tw/tw/News/PressNews/210916001

台湾の臺北榮民總醫院、スマート隔離ケアを展開〜病院業界動向〜

台湾で2021年5月に新型コロナウイルスの入院患者数が急増したことを受け、臺北榮民總醫院は2週間以内に246床の専用隔離病棟を緊急開設した。

また、廣達電腦公司が研究開発したスマートクラウド隔離ケアシステム(QOCA)を使用した。このシステムにより、体温、脈拍、血圧、血中酸素などを患者自身が測定でき、測定値をクラウドに全てアップロードすることができた。

QOCAの活用により、看護スタッフは病棟に入らずに完全な測定記録を取得できる。操作はとても簡単で9歳の子供でも一人で操作可能。システムの活用により、病棟にいる看護スタッフの時間を短縮でき、感染のリスクも大幅に軽減された。

出典:臺北榮民總醫院 https://www.vghtpe.gov.tw/News!one.action?nid=8289

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台湾の國泰醫院、ハワイ政府とMoU締結〜病院業界動向〜

2021年4月17日以降、國泰醫院が発行したCOVID-19検査証明書が陰性の場合、ハワイへの入国時に10日間の検疫期間が免除されることが発表された。

2021年4月21日の発表によると、國泰醫院はハワイ政府と「出発前検査プログラム」の覚書に署名しハワイの「信頼できる検査パートナー」病院になった。旅行者は、COVID-19検査証明書を発行するだけで入国できる。陰性証明書はハワイ政府によってすぐ承認され、入国後10日間の検疫が免除される。

日本、カナダ、韓国に続いて、台湾はハワイの4番目の「信頼できる検査パートナー」となった。

出典:國泰醫院 https://www.cgh.org.tw/ec99/rwd1320/news.asp?newsno=596

台湾の高雄医学大学ら、ISQM国際サービス品質認証獲得〜病院業界動向〜

高雄医学大学付属の中和紀念醫院及び高雄市政府委託経営の高雄市立小港醫院、大同醫院及び旗津醫院の4つの系統病院は、ISQM国際サービス品質認証を獲得した。

2021年7月21日に認証授賞セレモニーが開催された。当日は、カウンセリングコンサルタントで興誠服務管理公司の会長である徐丞敬が出席した。

高雄医学大学は、2020年6月にISQM国際サービス品質プロセス制度の導入を開始し、2021年4月末に認証取得したが、新型コロナウイルスの流行により、認証授賞セレモニーは延期されていた。

出典:高雄医学大学付属中和記念病院 https://www.kmuh.org.tw/KMUHInterWeb/News/BrdactDetail/1001124108?actid=406622

台湾の大学病院、新型コロナ肺炎重症例への対応〜病院業界動向〜

新型コロナウイルスに感染し重篤な症状に発展すると、人工呼吸器を使用するか集中治療室に入院する必要がある。ウイルスは患者に多くの後遺症を残し、元の生活に戻ることができなくなる人もいる。

国立台湾大学病院では、3ヶ月で合計5例のコロナウイルスの重症患者が入院し、平均年齢は73歳、最年長は89歳で糖尿病や肺疾患があった。

同院は、各患者に合わせた治療計画と2〜4週間の集中的なリハビリを提供した。その後、患者は筋力、歩行能力、および日常生活の自己管理能力が改善し、日常生活の独立能力を表すバーセル指数スコアは30ポイント以上向上した。

出典:台大 https://www.ntuh.gov.tw/ntuh/News.action?q_type=A01&q_itemCode=10067&agroup=a

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2020年 台湾の病院(医療・介護)業界

台湾で治療目的での外国人の入国が可能に〜病院業界動向〜

中央感染症指揮センターは、台湾での感染が広がっておらず医療資源にも余裕があることから、健康診断や美容医療など不急の医療ニーズは除いた上で、治療目的での入国(入境)申請を2020年8月1日から受け付 けると発表した。原則的に、治療の必要性、治療計画の連続性、感染リスクなどを考慮して入国(入境)の可否を判断する。

希望者は医療機関を通じて関連の書類をそろえ、衛生福利部(日本の厚労省に類似)に申請することになる。外国人は各国に設けられている中華民国(台湾)の大使館などで申請を行える。中国大陸の人は、医療機関が内政部移民署(日本の出入国在留管理庁に相当)への申請を代行する。香港・マカオの人は香港とマカオにある台北経済文化弁事処などに申請出来る。

治療のために台湾にやって来る人には、配偶者もしくは三親等内の親族2名が付き添うことが認められる。

出典:Medical Travel https://www.medicaltravel.org.tw/Act-News-Content.aspx?l=1&nid=269&p=1&title=&fromCnt=0

放射線と投薬なしで幼児の不整脈治療へ、台湾 中国医薬大学〜病院業界動向〜

中国医薬大学自児童病院は、放射線と投薬なしで、幼児の不整脈治療を成功させた。6歳のアーファン(仮名)は、心拍数が毎分180拍を超えると入院しなければならない。両親はアーファンの左心房性不整脈を治療するために 「ゼロ放射線3Dカテーテルナビゲーションシステム手術」と「カテーテル消融術(溶けてなくなる)」を受けると決めた。手術成功の初日、 アーファンは心配することなく、一日中他の子供たちと同じくらい走ることができるようになった。

同治療は、治療位置を明確に特定でき、繰り返しの治療を行わないため 、不整脈の治療成功率を高めることができる。放射線の副作用を引き起こすこともないため、癌の可能性を減らすことができる。

出典:中国医薬大学自児童病院 http://www.cmuch.org.tw/NewsInfo/NewsArticle?no=352

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台湾の聯新國際病院、腎臟病治療の品質認証を取得〜病院業界動向〜

聯新國際醫院は、2016年から腎臓病医療センターを設立し、南桃園の人々に包括的な腎臓ケアを提供している。南桃園では最大規模の腹膜透析センター及び血管ケアセンターである。

聯新國際醫院は、財団法人病院評価医療品質方針推進会より、桃園、新竹、苗栗の地域では初めて「腎臟病治療の品質認証」を取得した。

病院設立年に血液透析を設立してから25年間、広く深いサービスを拡大し続け、すでに腎臓病患者約5,000人、血液透析患者約400人、腹膜透析患者100人を治療してきた。聯新國際醫院の専門知識と技術が医学センター水準に達しただけでなく、全ての腎臓病関連の治療をするという同院の使命を達成した。

出典:LANDSEED http://www.landseed.com.tw/zh-tw/news_detail.php?obj_id=smTwCkdrP1Ta8Qi1U2bfdgYYtzXH5cYu

台湾の東元総合病院「ダブル認証」を取得〜病院業界動向〜

東元医療社団法人・東元総合病院は、今年も医療政策評議会のダブル認証「急性冠状動脈性心臓病治療品質認証」と「健康検査品質認証」を取得した。新竹・苗栗地区で唯一の合格となった。

院長の黃忠山は「ダブル認証を取得することは、チームの成長を刺激するだけでなく、TECO総合病院の医療チームのコミュニケーションと協力、 学際的な統合、医療技術の進歩などの優れたパフォーマンスを示す」と述べた。

医療チームは24時間待機して、一刻を争う救急治療に対応している。国際基準である90分以内に心筋梗塞患者の血管を開き、急性冠状動脈性心臓病の患者の緊急診断と心臓カテーテル挿入時間の短縮を可能にしている。

出典:東元医療社団法人・東元総合病院 https://www.tyh.com.tw/b_news_ns.php?new_id=2222

第8回台湾・日本医学交流会議〜病院業界動向〜

2020年10月15日、国立バイオテクノロジーパークC棟国際会議場にて「第8回台湾・日本医学交流会議」セミナーが開催された。新型肺炎(COVID-19)の流行により、初めてオンラインビデオを通じて開催された。両国間の規制や情報の交換・理解を促進し、二国間関係者と業界関係者との協力を強化した。

第8回目となる「台湾・日本医薬交流会議」では、薬物規制の進捗状況や、 COVID-19の医療および医療機器管理が直面する課題の対応などについて話し合われた。

台湾と日本の医薬品・医療機器業界から約200人がこの会議に参加した。両当事者の法規制の理解を促進し、企業の国際市場への展開と台湾の発展を支援するものとなった。

出典:衛生福利部 https://www.mohw.gov.tw/cp-4626-56054-1.html

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2019年 台湾の病院(医療・介護)業界

台湾の病院業界に新しい風、国際級スマート船舶遠距離医療サービスの構築へ

2019年11月26日の発表によると、「海上スマートオフィス」及び「海上遠距離治療サービス」実現の為、中華電信、中鋼エクスプレス、台湾国際造船、高雄栄民総医院が手を組み、各社の強みを生かした国際級のスマート船舶遠距離医療サービスの構築を図る。

中鋼エクスプレスは輸送及び職場環境向上の為、台湾国際造船は最先端技術及びシステムを応用した船舶のスマート化の為、高雄栄民総医院は広域医療サービス及び僻地医療支援の為、各社の領域を超えて共同プロジェクトを行うこととなった。

国内大手通信会社である中華電信のクラウドインテグレーションやクラウド保存、衛星放送サービス、さらに上記3社の技術力を融合させ、今後は船舶運航の燃費減少や補助運転の正確化、船員の安全確保、コストカット等、様々な面において大きな期待が寄せられる。

出典:https://www.cht.com.tw/zh-tw/home/cht/messages/2019/msg—191126-142000

台湾の長庚病院、AIによる医療診断を進める〜病院業界動向〜

ブロックチェーン技術は今や医療物流にまで応用されている。ブロックチェーンの透明性及び処理速度の特性を有効に生かし、供給元から運送業者に至るまでの情報を統括し、医薬品受け取りまでの過程上の過失や偽装薬の混入を防ぐことができる。

台湾で初めてブロックチェーン技術を医療スマート物流に応用させた台中栄民総病院は、 2019年12月26日の発表によると、使用テストを既にクリアしたとのこと。今回は手術室関連の物流をメインとしたテストを実施し、医薬物流ブロックチェーンプラットホームを設立した。

現在、AI技術を用いた免疫マーカー・血球形態の判定のほか、骨折画像判断など、多くの病例を同時に使用したデモンストレーションを実施している。

出典:
https://blogs.nvidia.com.tw/2019/10/nvidia-ai-solution-case-study-taipei-chang-gung-memorial-hospital/

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台湾の台中栄民総病院、医療スマート物流へ〜病院業界動向〜

ブロックチェーン技術は今や医療物流にまで応用されている。ブロックチェーンの透明性及び処理速度の特性を有効に生かし、供給元から運送業者に至るまでの情報を統括し、医薬品受け取りまでの過程上の過失や偽装薬の混入を防ぐことができる。

台湾で初めてブロックチェーン技術を医療スマート物流に応用させた台中栄民総病院は、 2019年12月26日の発表によると、使用テストを既にクリアしたとのこと。今回は手術室関連の物流をメインとしたテストを実施し、医薬物流ブロックチェーンプラットホームを設立した。

同病院では1年の時間をかけてブロックチェーンの「発注及び受取決済の最速化と正確化」・「サプライチェーン即時情報」・「輸送品質確保」等への応用化を実施している。今後は医薬品の発注、生産、配送、受取過程中のミスや、偽装薬品、違法医療器混入の予防が期待される。

出典:http://www.ioneit.com/news_08.html

台湾衛生福利部、スマート地域医療計画実施に向け病院に協力要請〜病院業界動向〜

衛生福利部は「スマート地域医療計画」を推し進めている。2019年12月20日の発表によると、台湾雲林県の台大雲林分院は、本計画に参加する近隣県に対し、1,500万元の補助金を支給するとのこと。また、10の病院に本計画への協力を要請し、政府・医療・産業を一体化させ、スマート遠隔治療の新世紀創造を図る。

台湾雲林県は農業が盛んであり、近年高齢化及び医療資源の不足が問題となっている。遠隔治療システムに、各分野の専門医師チームによる治療を組み合わせることで、僻地に住む患者は複数の科の同時受診が可能となる。さらに、追跡システムにより症状の重い患者の退院後のケアも確実に行える。

台湾の強みである通信技術を生かした新しい医療サービスにより、地域の医療格差が縮まり、医療資源の有効な運用が期待される。

出典:https://www.mohw.gov.tw/cp-4250-50603-1.html

台湾で医療用モバイル決済、遅れる普及〜病院業界動向〜

国をあげての電子決済普及が急がれる中、2017年4月より台湾私立医療院所協会とVisa国際組織は、医療用モバイル決済アプリ「医指付」(医療とEasy Payを組み合わせた造語)を運用している。

2019年8月現在、本アプリによる取引数は96.89万件、取引金額は約45億1,300万元となっている。本モバイル決済システムを導入している国公立病院は7つに留まり、国公立病院の中心核である国立台湾大学付属医院、国立成功大学付属医院、栄民総合医院等も導入しておらず、普及が遅れている。

中央銀行は財金情報会社へ協力を要請し、国公立医療機構に対して、本システムの導入を呼びかけている

出典:

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まとめ:台湾の病院業界

台湾政府は「スマート地域医療計画」を推し進めており、政府・地域・産業を一体化させてスマート遠隔医療の新世紀創造を図っています。地域の医療格差が縮まり、医療業界のスタンダードを作り上げることを目標としております。

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