【今後の発展に期待?】フィリピンの医療卸業界に注目!

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フィリピンでは障がい者や福祉に関するデータが慢性的に不足しており、福祉政策だけでなく公共・民間双方が運営する機関の意思決定に悪影響を与えています。医療卸業界も未だに発展途上にあり、医療制度の拡充と共に重要視されています。

今回は、そんなフィリピンの医療卸業界に関する最新情報をお届け!

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目次

2022年 フィリピンの医療卸(医療・介護)業界

ヘモスプレイによる消化管出血の停止〜フィリピンの医療卸業界動向〜

消化管出血(またはGI出血)は、通常消化管障害の症状である。また、侵襲的な内視鏡処置の副作用として発生することもある。消化管出血を制御するために、クリッピング装置やCOOK Medical Hemospray®などの止血装置を使用できる。凝固と血栓形成に影響を与えるため、ヘモスプレイは消火粉末とも言える。

研究によると、臨床的に重大な出血を伴うびまん性食道潰瘍の患者の場合、ヘモスプレイを第一選択の単剤療法と見なすべきであると提案している。ヘモスプレイは止血の達成に役立ち、内視鏡検査の繰り返しの必要性を潜在的に減らすことができる。

止血粉末を使用した2018年の研究では、全体的な一次止血率が90%で、再出血リスクが約20%であることが示された。上部非静脈瘤性消化管出血があり、遅発性出血のリスクが低い患者では、最初の単剤療法としてヘモスプレイを使用すると費用対効果が高くなる可能性がある。

出典:https://www.macare-medicals.com/gastrointestinal-bleeding-stopped-by-hemospray/

アルギン酸銀製創傷被覆材〜フィリピンの医療卸業界動向〜

プログレッシブメディカルコーポレーションは、フィリピンで初めてISO-9001:2015認定を受けたヘルスケア製品販売会社である。プログレッシブメディカルコーポレーションは、医療、外科、研究所、および科学製品の輸出入における業界リーダーであり、フィリピンおよび海外の約6,000の顧客にサービスを提供している。

Deroyal Algidex AGアルギン酸銀製創傷被覆材は、フォームバックを備え、広範囲の創傷感染に対して直接かつ継続的な抗菌活性を提供する。

また、しっとりした癒しの環境を提供するだけでなく、最大7日間持続する抗菌活性を提供する。

銀、アルギン酸塩、およびマルトデキストリンの独自の組み合わせで、最適な湿潤創傷環境をサポートし、自然治癒条件を助長するように設計されている。

出典:https://www.facebook.com/photo?fbid=163098193364711&set=a.108732345467963

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糖尿病の痛みの軽減につなげる「Proclaim XR」〜フィリピンの医療卸業界動向〜

2023年2月27日、糖尿病の深刻な合併症である痛みを伴う糖尿病性末梢神経障害(DPN)を治療するProclaim™XR脊髄刺激(SCS)システムのFDAが承認された。

DPNは1型および2型糖尿病の変性合併症で、逆説的に2つの側面からなる問題である可能性がある。最初は感覚を正しく識別できないなどの症状が現れ、多くの場合、患者が危険な外部刺激を検出するのを妨げる可能性のある遠位端の感覚の欠如につながる。

しかし、痛みを伴うDPNは、外部の原因からの痛みを覆い隠している一方で、針や灼熱感、または関連する接触がほとんどまたはまったくないその他の痛みを引き起こす可能性がある。

SCSシステムは疼痛管理に非オピオイドのアプローチを採用しており、外来患者として脊髄に沿って配置されたデバイスを介して電気刺激を与えることでDPNを緩和する。

出典:https://www.abbott.com/corpnewsroom/products-and-innovation/connecting-the-dots-to-diabetes-pain-relief.html

より深い健康技術「バイオウェアラブル」〜フィリピンの医療卸業界動向〜

バイオウェアラブルは、皮膚の下に到達してケトン、グルコース、乳酸などのバイオマーカーを測定し、データと実用的な洞察を組み合わせて、情報に基づいた健康的な選択をサポートするように設計されている一種のウェアラブル技術である。アボットの最初のバイオウェアラブルの1つはFree Style Libreポートフォリオで、糖尿病患者が指先を使わずに血糖値を継続的に監視するのに役立つ。

バイオウェアラブルは、日常生活と健康に影響を与えるパターンに基づいて行動できるように人体の内部の働きを可視化させるだけでなく、人々が自分の健康をよりコントロールできるようになる可能性を秘めている。

2022年12月9日現在、継続的なブドウ糖モニタリング技術は世界中で450万人以上が使用しており、研究により糖尿病患者の健康に良い結果が示され続けている。

出典:https://www.abbott.com/corpnewsroom/products-and-innovation/biowearables-101-health-tech-that-goes-deeper.html

ボイラーメンテナンスが技能実習制度に追加〜フィリピンの医療卸業界動向〜

産業用ボイラのトップメーカーである三浦工業株式会社(本社:愛媛県松山市、代表取締役:宮内大介)は、ビジネスモデルの中核をなす「ボイラーメンテナンス作業」を、技能実習制度における新たな職種として2023年3月31日に厚生労働省によって正式に認定された。これは、企業単独型の技能実習制度として、国内で3社目となった。

ミウラグループは、24の国と地域(海外現地法人は18社)で事業を展開しており、グループ全体では6,070名(うち海外1,801名)の従業員が働いている。

国内外における専門性・多様性のある人的資本の拡充が長期的な成長にとって重要であることから、今後も積極的に多様な人財の育成と確保に努め、そのための職場環境の整備を進めていく予定だ。

出典:https://www.miuraz.co.jp/news/newsrelease/2023/1404.php

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2020年 フィリピンの医療卸(医療・介護)業界

三浦工業のハイブリッド処理による新滅菌技術〜フィリピンの医療卸業界動向〜

医療用・産業用の洗浄器・滅菌器を手掛ける三浦工業株式会社は、新型コロナウイルスや薬剤耐性菌など、人類の生命を脅かす病原性微生物を効率的に滅菌・除染できる革新的な”次世代の滅菌システム”を開発中である。

現在開発中の滅菌システムは、過酸化水素ガスに少量のオゾンガスを添加することで促進酸化を誘発し、滅菌効果を向上させる新滅菌技術を搭載している。本技術の効果は「国立研究開発法人日本医療研究開発機構」の研究でも確認されている。

本技術は、エンドトキシン(菌の死骸に含まれる発熱性の毒素)の他に、DNA、RNAとの分解にも効果があることが実験的に明らかになってきており、「新滅菌技術」による滅菌システムの商品化を通して、医療、環境、水処理など様々な分野への利用検討を開始している。

出典:https://www.miuraz.co.jp/info/newsrelease/2398ad46c20aec714d4d1e9e9f774789161561dd.pdf

フィリピンのフェイスマスク劣悪品販売業者へ注意喚起〜医療卸業界動向〜

1964年に設立し、SOPRO COMEG、INTEGRA、などの高度医療機器および病院用機器、医療用消耗品を取り扱うZenith Medical Equipment, Incは、公式Facebookページを通じて同社を語る劣悪品販売業者からの商品購入に関する注意喚起を行った。

同社が取り扱うINDOPLASブランドがオンライン取引で使用されており、顧客に質の悪いフェイスマスクが出荷されているという報告を受け、同社は公式ストアまたは正規販売店からのみの購入を呼び掛けた。

INDOPLASフェイスマスクは、医療グレードであり、99%BFEPFEおよびVFE定格であることが保証されている。さらに劣悪品販売業者は、同社が取り扱っていないGCASH、PALAWAN、MONEY TRANSFERなどでの現金送金を指定しているため、消費者に購入しないよう案内している。

出典:https://www.facebook.com/indoplasphil/posts/2786626658250772

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フィリピンで医療卸業界大手のHealth Solutions Enterprises Inc.、設立14周年

3M、Siemens、Philips、Mindryなどの代理業を務め、心電図やエ コー、その他消耗品などをメインに世界各国に展開しているHealth Solutions Enterprises Inc.は設立14周年を迎え、引き続きフィリピン人に高品質の医療サービスを提供することを誓った。

同社は質の高い患者ケア、最大限の医療専門家の安全性、革新的なエンドツーエンドの病院ソリューションを提供する医療用品卸企業として設立された。従業員のスキルと才能、および費用対効果の高いシステムを活用することで、健康な国の構築に大きく貢献している。

直近ではCOVID-19のパンデミックの中で、事業存続に関する懸念と不確実性に対処し続けている。パートナーである医療機関のためにも、治療に不可欠な医薬品や機器を提供する使命を果たしている。

出典: http://healthsolutions.com.ph/news/

フィリピン・マリキナ市、DPWHから136床の検疫施設を引き渡し〜医療卸業界動向〜

フィリピンマニラ首都圏東部に位置するマリキナ市は、公共事業道路省(DPWH)からCovid-19患者のための136床もの検疫施設を正式に引き渡された。

この施設は、37台のコンテナバンを隔離室に改造したもので、各コンテナバンには、空調システム、ベッド、トイレを備えた4つの個別の部屋が設置されている。最近完成した施設には、医療従事者、医療機器、医師、ナースステーション用の部屋も用意された。

この施設の追加により、マリキナ市には現在アマンロドリゲス記念医療センターに3つ、マリキナホテルに1つ、マリキナコンベンションセンターに1つ、バンカーに1つ、マリキナスポーツセンターに1つの、計8施設のCovid-19緊急検疫施設を構えることになる。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1120258

フィリピンの脳性まひ患者への補助器具支援〜医療卸業界動向〜

アンティケ州サンホセブエナビスタ市政府のコミュニティベースのインクルーシブ開発ユニットセラピーセンターにおいて、州政府は8人の脳性麻痺患者に補助器具を配布した。

同州の社会福祉開発省傘下の州障害局(PDAO)責任者は、保健省(DOH)の統合された非感染性疾患予防および管理プログラムセクションによって提供される支援の一環として、脳性麻痺の患者に松葉杖、クワッドケーン、シングルケーンなどの支援機器を配布したと述べた。

その他にも、2020年7月21日の全国障害予防およびリハビリテーション週間の祝賀会に参加した障害者および高齢者に対し、支援機器として80台の車椅子がDOHから提供された。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1115736

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2019年 フィリピンの医療卸(医療・介護)業界

ISO 9001を取得、フィリピンにも展開のRudolf Lietzm,Inc〜医療卸業界動向〜

フィリピンとベトナムに事業を展開する化学品卸企業のRudolf Lietzm,Inc は、1970年の進出以来、医薬品などの成分を事業者向けに販売している。

同社は2019年10月に、品質管理システムの国際規格、ISO 9001:2015 の認証を受けたと発表。この品質管理システムは、食品や飲料、医薬品、栄養補助食品、化粧品など、健康産業向けの高品質な原材料の販売と流通を対象としている。

今回の認証にあたっては、 TÜV Rheinland Philippinesが認証審査を行い、同社のマネージングディレクターが証明書を贈呈した。

30周年に向け新たな挑戦へ、フィリピンのPHAREX〜医療卸業界動向〜

PHAREXは、1973年にPascualLaboratoriesの医薬品卸子会社として設立され、独自の販売・流通ネットワークを活用することで事業を拡大してきた。同社は手頃なジェネリック医薬品を提供するパイオニアとして知られているが、 2019年5月17日の発表によると、純粋な医薬品研究から新しい使命に乗り出すとのこと。

同社は適切な食事をし、バランスの取れたライフスタイルを持ち、医師の指示に従い、適切なサプリメントを摂取する、といった態度から健康が始まると考えている。このような考えに沿い、自然な栄養補助食品を導入するとのこと。

同社の30周年に合わせ、自然由来の健康製品、Integraidを発売する。同製品は安全性と有効性を保証するために、科学的に研究されている。

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アステラス製薬、第一三共にフィリピン含む6国で権利譲渡〜医療卸業界動向〜

2019年10月21日の発表によると、車椅子卸最大手で、医薬品・医療機器の製造も行うアステラス製薬は、 制吐剤「ナゼア注射剤・同OD錠」(一般名:ラモセトロン)、降圧剤「ペルジピン注射剤」(一般名:ニカルジピン)、「オルデカカプセル」(一般名:バルニジピン)の3剤に関するアジア6カ国での権利を譲渡するとのこと。

同社はアジア事業の選択と集中を加速する目的の元、譲渡を決定。譲渡額は96億円で、12月以降に第一三共のアジア子会社が製造元のLTLファーマから供給される対象製品の販売を開始し、20年12月までの譲渡完了を見込む。

アステラスは、ナゼアを韓国・タイ・フィリピン・インドネシア、ペルジピンを中国・韓国・台湾、オルデカを韓国で展開しており、3製品合計の昨年度売上高は50億円となっている。

医師と患者にメリットのあるスペクトルCTがフィリピンに!〜医療卸業界動向〜

東南アジアでトップクラスのシェア率を誇る、ヘルスケア製品・医療関連機器メーカーのフィリップスは、セブドクターズ大学病院でPhilips IQon Spectral CTを設置したとのこと。同製品は世界初の検出器ベースのスペクトルCTとなっている。

同製品は従来のDual Energy CTの課題を克服し、検査時間の延長や患者被ばくの増加をおさえ、撮影条件の制限やワークフローの変更を伴うことなく、スペクトラルイメージングと従来のCT画像が一度の撮影で得られる。

正しい検査結果を出すことで、医師は繰り返しCTスキャンを実施する必要がなくなり、患者はコストを節約することができる。

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2018年 フィリピンの医療卸(医療・介護)業界

フィリピンとベトナムで事業を展開する化学品卸:Rudolf Lietzm, Inc〜医療卸業界動向〜

Rudolf Lietzm, Inc はフィリピンとベトナムに事業を展開する化学品卸企業。フィリピンへは1970年に進出して以来、医薬品などの成分を事業者向けに販売している。

同社は2018年3月8日、将来需要拡大が予想されているポリマーをベースにした賦形剤の開発と流通に関するイベントを、マニラ首都圏パシッグ市で開催した。

イベントへは同社と業務提携をした医薬品添加剤の製造大手、Corel Pharma Chemと技術開発者、製薬会社が参加した。同社はポリマーをベースにした賦形剤の販路拡大に向けて、フィリピン市場における流通・小売などにおいて役割を果たす旨を表明した。

新医薬品を開発、販売網を拡大する医薬品卸。フィリピンのPHAREXと〜医療卸業界動向〜

PHAREXは1973年にPascual Laboratoriesの医薬品卸子会社として設立され、独自の販売・流通ネットワークを活用することで事業を拡大してきた。

同社は2018年5月31日、Philippine Heart Association (PHA)と協働で、高血圧症や糖尿病を抑制する新しい医薬品(Pharex Irbesartan)を開発したと発表した。

新医薬品の開発を祝う式典が開かれ、同社CEOのトーマス・マルセロ・アガナ氏は「フィリピン人の死亡原因として高血圧症や糖尿病などが挙がっていることから、新医薬品の需要は今後増加するだろう」と述べた。

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医療・歯科用器具を取り扱う米系専門卸、JAGAS MedicaDenta Corpがフィリピン進出〜医療卸業界動向〜

JAGAS MedicalDenta Corp はメディカルとデンタル製品を取り扱う専門卸企業。同社は1995年米国メリーランド州に設立し、米国とフィリピンの市場に焦点をあてビジネスを開始。事業が成功したことを機に1997年フィリピンに支店をオープンした。

同社は2018年11月7日から11月9日にかけて、マニラ首都圏パサイ市のフィリピン国際会議場にて歯科協会が主催した〈The PDA Greater Luzon Convention 2018〉にブースを出展し、新製品のPR活動を行ったことを報告した。

歯科製品を取り扱うローカル医療器具卸、フィリピンで医療卸業界牽引のSt. Patrick’s Medical Systems

St. Patrick’s Medical Systemsは1989年にデンタル製品を取り扱う卸企業として設立。フィリピン全土に独自の流通網を配備。

2018年7月10日、同社はマカティ歯科協会が主催した第52回年間コンベンションの年間授賞式に参加したと発表。また9月20日には、ミンダナオ島で開催された〈29th Mindanao Area Convention〉に参加し、製品のプロモーションを行った。

2018年11月22日、同社はX線を使用したコンピューター断層撮影を可能にする医療技術に関するセミナーを開催した。

まとめ:フィリピンの医療卸業界

フィリピンの車椅子は、価格設定が基本的に高額であるため、ターゲット顧客は主に中間層や富裕層が多くなっています。今後は将来の高齢化を見通して、福祉用具の隠れた需要を発見していくことで新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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