【統計データで解説!】マレーシアの金融・法人サービス業界の最新トレンド・業界事情

この記事では、統計データを用いてマレーシアの金融・法人サービス業界の最新情報をお届けしていきます!

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目次

マレーシアの銀行事情〜統計データ〜

商業銀行の総資産

マレーシア銀行協会の年次報告書によると、2021年における国内商業銀行の総資産額は2兆1,129億リンギットとなり、前年比で3.2%の増加となった。また、総資産は年々増加傾向が続いており、2017年比では14%の増加となっている。

2021年における商業銀行のローン総額は1兆1,913億リンギットとなり、前年比で2.5%の増加となった。内訳としては、家計部門向けが全体の55.82%を占めている。

次に、2021年における商業銀行の貯金総額は1兆744億リンギットとなり、前年比で2.6%の増加となった。同年における貯金の内訳としては、普通貯金が全体の52%を占め、要求払預金が32%、定期預金が16%となっている。

商業銀行における総資産の推移

出典:The Association of Banks in Malaysia

商業銀行の支店数

2021年末における商業銀行の総支店数は1,807支店となっており、上位5行が全体の70%を占める1,270支店であった。最も支店数が多かったのがメイバンクの344支店で、以降はパブリックバンク262支店、ホンリョンバンク232支店となっている。また、2021年末時点で9万9,966名が商業銀行の従業員数として従事しており、最も雇用人数が多いのがメイバンクの2万254名で、全体の20.3%を占めている。

次に、同年のATM総数は6,366台で、メイバンクが全体の28.6%を占める1,822台となっている。他にも、現金自動預入機は605台、小切手入金・スキャン機は2,609台、インターネットキオスク/電子支払いキオスクは2,001台が国内商業銀行によって設置されている。

商業銀行支店数(2021年末、支店)

出典:The Association of Banks in Malaysia

マレーシアの証券事情〜統計データ〜

証券会社の取引額

2022年1月~11月における国内証券会社取引額は9,733億リンギットとなり、前年同期比で42.9%減、取引量は1兆3,227億ユニットで同51.7%減となった。取引額首位はCGS-CIMB証券の1,127億リンギットで、全体の11.58%を占めた。

以降はアフィンホワン投資銀行(1,120億リンギット、11.42%)、ケナンガ投資銀行(1,011億リンギット、7.68%)であった。対して、取引量首位はケナンガ投資銀行の2,498億ユニットで、全体の18.88%を占めた。以降は、アフィンホワン投資銀行(1,906億ユニット、14.41%)、CGS-CIMB証券(1,285億ユニット、9.71%)が続いた。

証券取引額(2022年1~11月累計、10億リンギット)

出典:マレーシア証券取引所

株式時価総額

2021年におけるマレーシアの株式時価総額は、2020年の1兆8,170億リンギットから1.5%減少して1兆7,890億リンギットであった。株式所有比率については、国内投資家が前年から1ポイント増加して80%を占め、外国投資家は同1ポイント減の20%となった。

2021年には30社が新規上場を果たし、内訳としては7社がメインマーケット、11社がACEマーケット、12社がLEAPマーケットであった。これにより、2021年12月末時点での上場企業数は、メインマーケットが764社、ACEマーケットが141社、LEAPマーケットが44社となった。また、新規上場によって総額27億リンギットが調達され、同年末までに株式時価総額全体に対して106億リンギット寄与している。

株式時価総額推移

出典:マレーシア証券取引所

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マレーシアの保険事情〜統計データ〜

州別損害保険代理店数

マレーシア損害保険協会の年次報告書によると、2021年における国内の損害保険代理店数は3万9,877店となり、前年の3万8,097店から4.7%の増加となった。州別で最も多くの代理店を抱えているのがセランゴール州の8,586店で、全体の21.5%を占め、以降はジョホール州(6,025店、15.1%)、クアラルンプール(5,282店、13.2%)となった。

同年の総収入保険料については、総額は181億リンギットで前年の177憶リンギットから2.3%の増加であった。内訳としては、代理店が112憶リンギットで全体の62%を占め、他に直接取引チャネルが32億リンギット(18%)、保険ブローカーが29億リンギット(16%)であった。

損害保険代理店数(2021年末)

出典:PIAM Yearbook 2021(マレーシア損害保険協会)

病院患者数

マレーシア保健省の「Health Facts」によると、65歳以上の人口は年々増加傾向にあり、2021年の高齢者人口は229万人で全人口の7.0%を占めた。また、医療費支出額は、2020年の642億4,100万リンギットから2021年には670億2,200万リンギットへと増加し、対GDP比は4.73%となった。

2021年の入院患者数については、保健省傘下の病院が226万人であるのに対し、私立病院は77万人と約3分の一の規模であった。外来患者数については、保健省傘下の病院が1,451万人で、私立病院が329万人となった。入院患者、外来患者のいずれにおいても、国民の多くは保健省傘下の病院を利用する割合が高くなっている。

病院患者数(2021年、人)

出典:Health Facts 2022(マレーシア保健省)

マレーシアの法律事務所事情〜統計データ〜

弁護士数の推移

マレーシア弁護士会の統計データによると、国内弁護士数は年々増加傾向にあり、2022年2月末時点で2万556人が同弁護士会に登録しており、2018年比で12.8%の増加となっている。男女別で見ると、同年においては女性が1万1,348人で、全体の55.2%を占めており、女性が若干多い状況となっている。

実務年数別では、12年超が最も多く9,445人となっており、全体の45.9%を占めている。以降は7年未満が6,762人、7~12年が4,046人となっている。事務所の規模では、1~5人の弁護士を抱える事務所が5,817箇所で最も多く、全体の88.2%を占めている。以降は、同6~30人の事務所が745箇所、同30人超が33箇所となっている。

弁護士数(人)

出典:General Statistics Bar (Council Malaysia)

マレーシアの商業犯罪件数

2021年にマレーシア王立警察に報告された商業犯罪件数は3万1,490件となり、2020年の2万7,323件から15.3%の増加となった。2021年に最も多かった犯罪が詐欺事件で、全体の91.6%を占める2万8,842件であった。以降は、背任罪事件(942件)、貸金法違反(847件)が続いている。

また、2021年に最も増加したのはサイバー犯罪で、前年比で41.3%増となる400件を記録した。逆に背任罪は、前年比で23.6%の減少となった。このように、国内の商業犯罪では詐欺による被害が最も深刻な状況にある。また、汚職による逮捕では贈収賄が419件で最も多く、架空請求(175件)、贈与(115件)、地位悪用(89件)が続いた。

2021年の商業犯罪件数上位5項目(件)

出典:CRIME STATISTICS, MALAYSIA, 2022(マレーシア統計局)

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マレーシアの会計事務所事情〜統計データ〜

会計士人数の推移

マレーシア公認会計士協会へ登録される会計士の人数は年々増加を続けており、2022年10月末には3万8,337人となり、2018/2019年比で7.6%の増加となっている。州別では、セランゴール州が1万5,314人で最も多く、全体の39.9%を占めている。以降は、クアラルンプール州(7,737人、20.2%)、ジョホール州(2,640人、6.9%)が続く。

男女別では、女性の方が若干多く2万850人、男性が1万7,487人である。また、年齢別では41~50歳が最も多く34.67%、31~40歳が30.22%、51~60歳が20.21%であった。雇用形態では、商業・産業企業が全体の65.07%を占めており、会計事務所が23.02%、公的部門が9.72%であった。

マレーシア公認会計士協会登録人数

出典:マレーシア会計士協会

登録企業数の推移

マレーシア会社登記所の統計データによると、国内登録企業数は年々増加傾向が続いており、2021年末時点でマレーシア会社登記所に登録された企業数は143万4,326社で、前年比で3.3%の増加となった。

この内、現地企業は1,429,397社で全体の99.7%を占め、外国企業は0.3%であった。また、総事業所数については、2021年末時点で848万1,655事業所となり、これは前年比で7.3%の増加であった。

有限責任事業組合については、2021年末で3万252社となり、前年比で2.2%の増加となっている。国内では、登録企業数及び事業所数の増加が続いていることから、会計士の需要も高まっている状況にある。

登録企業数(社)

出典:マレーシア会社登記所

マレーシアの人材サービス事情〜統計データ〜

マレーシアの雇用状況

2021年のマレーシアの労働力人口は、前年比0.8%増となる1,580万人を記録した。25~29歳の年齢層が全体の17.7%を占め、30~34歳が14.8%で続いた。同年の就業者数は、前年比で0.7%増となる1,506万となった。雇用形態別就業割合をみると、被雇用者が最も多く、全体の78.5%を占め、前年比で2.3%の増加となった。対して、個人事業主は同14.8%を占め、前年比で6.4%の減少となっている。

また、2021年の失業率は前年から0.1ポイント増加して4.6%となった。年齢層別では、15~24歳の失業率は 0.7 ポイント減少して11.3%へ改善したものの、25~64歳の失業率は0.1ポイント上昇して3.1%となった。

雇用形態別就業割合

出典:マレーシア統計局

卒業生の労働統計

2021年、卒業生(15歳以上で大学、カレッジ、ポリテクニック、公認団体、又はそれと同等の機関で2年以上学んだ最高位の証明書を持つ人)の人数は前年比で4.7%増加して、561万人を記録した。就労している卒業生は、前年比で5.0%増加して457万人になった。

一方で、失業者数は20万人で失業率は4.1%であった。就労者数のうち女性の割合は51.9%、男性は48.1%で、職業別では卒業生の64.8%(296万人)が技能職に就いており、専門職が188万人、技術者・準専門職が75万8,000人であった。一方、35.2%は半熟練や低熟練の職業に就いている。失業者数では、約半数が25~34歳の年齢層に集中しており、24歳以下の年齢層は全体の約3分の1を占めた。

卒業生の労働統計(2021年/1,000人)

出典:マレーシア統計局

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