フィリピンの小売業界では、サステナブルな取り組みが推進されており、事業拡大と共に重要視されています。2023年には、小売り大手のSMスーパーモールが、リサイクルのためのベンディングマシンを設置するなど環境に配慮した動きがみられます。
今回は、そんなフィリピンのスーパー・コンビニエンスストア業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア(流通・小売)業界
PSCがダバオ市に2,000台目のATM設置を達成〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2022年11月15日の記事によると、フィリピンにおけるセブン-イレブンの独占的ライセンサーであるフィリピン・セブン・コーポレーション(PSC)は、国内どこにいても24時間年中無休、安全、便利な銀行サービスを提供し続けており、現在2,000店舗以上のセブン-イレブンにATMが設置されている。また、日本の株式会社セブン銀行の現地法人であるPitoAxMPlatform, Inc. (PAPI)との提携により、ダバオ市のセブン-イレブンにATMが導入されることになった。
2021年6月にビサヤ諸島でATMネットワークの拡張を開始し、現在セブ市の全店舗に150台を超えるATMが設置されている。これは、ATMの利便性を全国の地域社会に提供するという取り組みにおける最新のマイルストーンとなる。
持続可能性への取り組みの一環として、これらのATMには現金リサイクル機能が備わっている。また、それぞれに顧客に応じて、ATM画面インターフェイスを適応させ、親しみやすく、優れた顧客エクスペリエンスを保証するという独自の機能もある。
出典:https://www.7-eleven.com.ph/press/atms-at-7-eleven-reaches-davao-city-with-2000th-atm-installation/
ファミリーマート、日本食や日用品だけでなく美容も提供〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2023年3月13日の記事によると、ファミリーマートのアウトレットでは、通常のコンビニエンスストアの商品だけでなく、フェイシャル、グルタチオン点滴とダイヤモンドピール治療なども提供している。美容を提供しているのはファミリーマート本体ではなく、店の奥に隠れているエステティックセンターであり、秘密のドアの後ろに隠されたバーの1つによく似たイメージである。
「私たちは、お客様に異なるレベルの利便性とユニークな体験を提供したいと考えている。なぜなら、お客様にはすべての訪問を最大限に活用してもらいたいからだ。私たちのトリートメントを通じて美容目標を達成するだけでなく、ファミリーマートの幅広いサービスを利用することもできる」と、KAS Aesthetics、Inc.のサラ・リム・サンチェス社長は述べている。
最近オープンしたエステティックセンターでは、さまざまな痩身手順、レーザー脱毛、フェイシャル、ホワイトニングドリップなど、フェイスとボディのトリートメントのフルメニューを提供している。
出典:https://familymart.com.ph/2023/03/13/familymart-japanese-food-daily-essentials-and-beauty-treatments/
SMがグリーンな未来をサポートする方法〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2023年5月5日の記事によると、SMスーパーモールは、持続可能な生活プログラムや活動の提供と参加に常に積極的に取り組んでいる。
SMモールのリバースベンディングマシン「エコベンド」は、民間初となるエコベンドで、ペットボトルやアルミ缶と引き換えに特別割引が受けられる。
方法は、SMメガモールとSMモールオブアジアに特別に設計された自動販売機に、これらのリサイクル可能なアイテムを預けることだけ。PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルおよび/またはアルミソーダ缶1,000ml分を預けるごとに、お客様は次の特典割引のいずれかを選択できる:SMスケートで15%オフまたはSMボウリングで15%オフ。
SMスーパーモールは、従来の電球の代わりにLEDを使用しており、アースアワーのスイッチオフ中に、SMモールズは2,417台のスマートフォンの充電に相当するCO940排出量を削減した。
出典:https://www.smsupermalls.com/whats-new/more-ways-sm-supports-a-green-future/
セーブモア社長の20年間のキャリアの旅〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2023年3月29日の記事によると、現在のセーブモアの社長であるマナラド氏は、今でも自分と妹が駐車違反切符を紛失した時のことを鮮明に覚えており、セーブモアのスタッフの方々が確認するためにゴミ箱を調べてくれたことを明かした。
セーブモアのスタッフが精力的に動き、顧客をサポートしているのを見て、彼女は自分自身も「これほどダイナミックな会社で働きたい」と思い、この経験は彼女に忘れられない印象と目標を残した。
彼女は生来の魅力と磨かれた専門知識を組み合わせ、立ち向かうあらゆるハードルに優雅かつ落ち着きをもって立ち向かい、彼女自身がセーブモア初の女性社長として歴史を作った。
出典:https://www.sminvestments.com/press_release/how-savemore-presidents-20-year-career-journey-began-with-a-lost-parking-ticket/
2022年第3四半期に純利益4億700万ペソを計上〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2022年11月22日の発表によると、ロシアのウクライナ侵略、インフレ急騰、金利上昇、ペソ安がもたらした逆風にも関わらず、メトロ・リテール・ストア・グループ(MRSGI)は成長の勢いを維持し、2022年第3四半期の純利益は4億700万ペソで、2021年のパンデミックによる3億640万ペソの純損失から回復した。
メトロ・リテールの持続的な好業績は2022年に完全回復を達成し、今後数年間の持続可能な成長の基盤を築くという目標を掲げている。同社は、卓越したオペレーションを通じてクラス最高の顧客エクスペリエンスを提供するという目標に加え、ステークホルダーの揺るぎない信頼とサポートに応えていく。
メトロ・リテールは引き続き準備を整え、2022年に好成績を実現し、2023年にはさらに良い見通しを実現するための戦略的機会を見出していく。
出典:https://www.metroretail.com.ph/index.php/press-releases/903-metro-retail-posts-p400-7m-net-income-in-q32022-thephilbiznews-www-thephilbiznews-com
2021年 フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア(流通・小売)業界
フィリピンでスーパー・コンビニエンスストア業界大手のSM Markets、オンライン販売を開始〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
フィリピンの小売業では一番大きな規模を誇るSMグループのスーパーマーケット部門で自社モールも多数所有するSM Marketsは、現在COVID-19パンデミックによるオンライン化の時流に乗ってオンラインサイトを開設、オンライン販売を開始した。
クリスマスシーズンの直前に正式に運用を開始し、パンデミック禍においても顧客が自分自身と愛する人のために必要なものを手軽に手に入れ有意義な休暇を過ごせるようにと、多様な買い物方法を提供する。
SM Marketsオンラインストアのプロモーションで、オンライン限定割引やその他のオファーが数多く提供される。アイテムのP1,010以上の購入でP50の配送料割引が適用される。同社のeコマースへの参入により、フィリピンの食品小売は新しいレベルに引き上げられた。
出典: https://www.facebook.com/SMMarkets/posts/1486579671551877
フィリピンでスーパー・コンビニエンスストア業界大手のRobinsons Retail、デジタル化戦略継続へ〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
デパートやショッピングモールをはじめ、ROBINSONS SUPERMARKETも展開する大手小売グループであるRobinsons Retailは、グループ独自のeコマースサイトである『GoRobinsons.ph』を通じてデジタル化戦略を継続する。
このサイトは2020年6月3日に公開された。オンラインプラットフォームは、特にCOVID-19による移動が制限されている時期に、商品への継続的なアクセスと宅配の顧客ニーズに対応することを目的としている。
GoRobinsons.phを使用すると、買い物客はすべての主要なスーパーマーケットカテゴリで約8,000の製品から注文できる。取引をより簡単に完了するため、顧客は代金引換、デビットカードおよびクレジットカードでから選択し支払い可能。
出典:https://www.robinsonsretailholdings.com.ph/stories/robinsons-supermarket-goes-online-with-gorobinsons
フィリピンのMerkado Supermarket、GCASHでの決済を開始〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2015年に創られ、中間層をターゲットにした新業態スーパーであるMerkado Supermarketは、大手のオンライン決済であるGCASHでの決済を開始した。
フィリピンでは近年首都圏を中心にキャッシュレス化が広まりつつある。その代表的なサービスとしてGcashが挙げられており、Merkado Supermarketをはじめとする大手のスーパーマーケットも提携を進めている。
Gcashは海外送金にも広く使われており、その電子マネーを用いてフィリピン国内での消費が盛んに行われている。Merkado Supermarketはクリスマス商戦に向けて数多くのプロモーションを現在展開しており、決済方法の多様化により多くの顧客を取り込もうとしている。
出典:https://www.facebook.com/MerkadoSupermarket/posts/2648258278757725
フィリピンにファミリーマートの宅配サービス専用ストア〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2012年に日本のファミリーマート社と伊藤忠商事、現地企業のSial Cvs Retailersが出資してフィリピン進出し、2017年10月に現地企業のフェニックス社が事業パートナーとなったFamilyMartは、宅配サービスを提供するローリングストアである『Fam on Wheels』を立ち上げた。
ローリングストアは、特定の場所にオープンしており、長蛇の列を作らずに基本的な商品を手に入れたい顧客に代替の利便性を提供する。現在2つのローリングストアを立ち上げ、製品をより入手しやすくするため配送サービスも提供する予定。
ローリングストアでは安全を確保するための非接触型決済と支払いのオプションを提供する。玄関先での利便性を好む顧客のために、ファミリーマートのオンライン注文および配送サービスも開始される。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1101016
フィリピンにも展開するLawson、beep cardのロード加盟店に〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2015年にフィリピンに進出し、フランチャイズを活用し出店加速を狙うLawsonは、マニラ首都圏の電車であるLRT1、LRT2、MRT3での運賃支払いに使用されるbeep cardのロード(チャージ)加盟店となった。
beep cardは電車だけではなく、多くのポイントツーポイント(P2P)バスでの運賃支払いにも使用できるプリペイドカード。日本のSuicaやPasmoのようなものである。公共交通機関以外では高速道路のNLEXやCAVITEXの通行料を支払うこともでき、LawsonをはじめFamilyMart、Ministop、Wendy’sなどのさまざまな小売店で利用可能。
beep cardは首都圏を中心に、主に通勤で電車を利用する人に幅広く所有されている。Lawsonがロード加盟店になったことで利用できる場所や分野のすそ野を広げ、電子マネー市場をより大きくすることが見込まれている。
出典:http://lawson-philippines.com/beep-card-reload/
2020年 フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア(流通・小売)業界
会議やカラオケまで!フィリピンに世界最大のファミリーマート〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
メトロマニラを中心に展開するFamilyMartは、世界最大の売り場面積を誇る店舗をボニファシオ グローバルシティ(BGC)に位置するUdenna Towerにてオープンした。
店舗は、コワーキングスペースや会議室、ビールルーム、禅庭園なども設置しており、ファミリーマートの商品を楽しみながら、勉強や読書などができる。
この店舗ではワークライフバランスに焦点をあて、“Tokyo”や”Osaka”という名前の機能ルームも提供している。ここでは会議やブレインストーミングができるだけでなく、夜はカラオケも楽しむことができる。
出典:https://www.facebook.com/familymartph/
Rustan’s Supermarketがフィリピンでリコール〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
香港に本社を置くDairy Farm Internationalが展開し、中間層〜 富裕層を中心に人気があるRustan’s Supermarketは、食品医薬品局(FDA)が自社ブランドの酢である「Surebuy Cane Vinegar」に合成酢酸が含まれることを発見した後、リコールを開始した。
FDAからの勧告によると、当局によってテストされた国内で一般的に使用されている39の酢ブランドのうちの5つが、販売禁止の成分である合成酢酸を含んでいた。しかし、含有量は基準以下と見なされ、消費者に安全上の問題や健康上のリスクをもたらさないことも明らかにした。
Rustan’s Supermarketが展開する自社ブランド「Surebuy」は、高品質でありながら手頃な価格で販売されているプロダクトが多く、食品以外にも日用品やパーソナルケア用品などを手広く取り扱っている。
出典: https://www.fda.gov.ph/fda-advisory-no-2019-144-monitoring-of-vinegar-products-sold-in-the-market/
フィリピン・Lawson、Ayalaグループの元、店舗数大幅拡大か〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2019年10月11日の発表によると、ビジネス街を中心に国内55店舗を展開するLawsonは、 Ayalaグループとのパートナーシップを通じて2023年までに現在の約10倍となる500店舗の新規出店を目指す 。
今回の発表によると、ローソンは、フィリピンにおける有力企業グループの1つであるAyalaグループ傘下で物流、インフラストラクチャー事業などを展開するAC Infrastructure Holdings Corporationとの業務提携に合意したとのこと。
Ayalaグループが展開するeコマース事業において、同社の物流機能を活用し、発送サービスの展開も検討する。
出典: https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/20191011news001.html
フィリピンのWalter Mart、30店舗目をオープン〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
2019年10月12日の発表によると、フィリピン各地にスーパーマーケットを展開しているWalter Martは、バターン州で初のWalterMartをオープンさせた。
オープニングセレモニーにはバターン州知事、バランガ市長、およびWalterMartのGMが参列した。特別なオープニングプロモーションとしてバイ1テイク1、50パーセント割引、無料ギフトなどが用意され、このために何時間も並ぶ長蛇の列ができた。
モールには、スーパーマーケットやデパート、Abenson、Home plusなどの4つのメインテナントと、フードコートがある。スーパーマーケットでは、生鮮食品、ベーカリー、美容、ベビー用品、幅広い品揃えの食料品と輸入品が販売される。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1083015
2019年 フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア(流通・小売)業界
フィリピンの小売企業MRSGI、純利益4億5,400万ペソを記録〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
セブを拠点とする大手小売グループMetro Retail Stores Group Inc.(MRSGI)は、2018年第1~3四半期にかけて純利益4億5,400万ペソを記録し、好調な業績を示した。
2018年第1四半期はアヤラセンター・セブのデパート設備が火災により損傷し前年同期比17.3%減となったが、他地域の店舗では好調を維持し、既存店における売上高の伸びと利益率の向上を背景に、前年度の実績を上回った。
同社は2018年第1~3四半期間、前年同期比3.8%の既存店売上高成長率と123%の利益率の改善を達成した。 昨年36周年を迎えたMRSGIは、2015年の延べ床面積を2020年までに倍増させるという目標を掲げており、今回の事業成績改善はそのための大きな足がかりとなった。
フィリピンのPhilippine Seven Corp、積極的な拡大を目指す〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
コンビニエンスストアチェーン セブンイレブンの現地法人であるPhilippine Seven Corp.(PSC)は、 2017年に318店舗を出店した後も積極的な拡大計画を推進しており、今後より戦略的にフランチャイズ出店を目指す方針を固めた。
PSCは2018年にコンビ二業界における強力なリーダーシップを発揮するなど、長期的な収益性を確保した。同社は2018年2月時点で全国2,285ヶ所のチェーン店舗を保有しており、昨年全体を通じてビサヤ地方とミンダナオ地方を中心に370店舗以上の出店を目標に定めていた。
PSCは「FC3」と呼ばれる新フランチャイズ形態を策定した。これは既存のフランチャイズパッケージと比較して初期費用が低く設定されていることから、 オーナーシップを検討中の層にとって魅力的なものとなる。同社は「FC3」を通じてフランチャイズ比率を現在の54%から60%まで押し上げることを目指している。
フィリピンの小売大手デイリーファーム、ロビンソンとパートナー提携〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
マニラを拠点とした小売大手デイリーファームはフィリピンの大手上場企業であるRobinsons Retail Holdings Inc.(RRHI)と提携することに同意した。Dairy Farmは、完全所有のRustan Supercenters、Inc (RSCI)への持株分を統合する予定。
デイリーファームはRSCIに対する持ち分をRRHIにおける新規株式と交換し、3億4,600万USドルで株式資本の約12.15%に相当する株式を取得する。主要株主であるGokongwei財閥は、一連の取引後も引き続きRRHIに対して51%の持分を保持する。
RRHIは主にスーパーマーケット、デパート、ドラッグストアなどを運営する。RSCIはフィリピンの大手食品小売企業の1つ。合併後のグループは、フィリピンでトップ3の小売業者の1つとなる。
フィリピンのSMマーケット、自閉症者の雇用プログラム実施〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
スーパーマーケットなど大型商業施設を展開する小売大手SMマーケットは、「AutiSM at Work」というプログラムを通して、自閉症者の雇用や社会参加の機会提供を開始した。 現在このプログラムをセブ、イロイロ、ダバオなどの地方支店を含む13店舗に拡大している。
プログラムの参加者(各店舗に3人)は、雑貨の返品、カートやバスケットの整理、顧客の支援など、スーパーマーケットの販売エリア内の業務を担当する。同時に、自閉症に関する適切な知識をもってコミュニケーションを取る方法について顧客の認知向上を図るためのキャンペーンも用意された。
このプログラムは、自閉症者と、SMグループのサプライヤー、従業員、顧客を含むステークホルダーがどのようにして自閉症者と健全かつ有意義に対話できるかについて、より深い理解を促進することを目的としている。
2018年 フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア(流通・小売)業界
フィリピン小売企業のMRSGI、純利益4億5,400万ペソを記録〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
セブを拠点とする大手小売グループMetro Retail Stores Group Inc.(MRSGI)は、2018年第1~3四半期にかけて純利益4億5,400万ペソを記録し、好調な業績を示した。
2018年第1四半期はアヤラセンター・セブのデパート設備が火災により損傷し前年同期比17.3%減となったが、他地域の店舗では好調を維持し、既存店における売上高の伸びと利益率の向上を背景に、前年度の実績を上回った。
同社は2018年第1~3四半期間、前年同期比3.8%の既存店売上高成長率と123%の利益率の改善を達成した。 昨年36周年を迎えたMRSGIは、2015年の延べ床面積を2020年までに倍増させるという目標を掲げており、今回の事業成績改善はそのための大きな足がかりとなった。
出典: https://www.7-eleven.com.ph/press/philseven-corp-nets-robust-year-end-growth-sets-out-for-accelerated-expansion/
Philippine Seven Corp、 フィリピンで積極的な拡大を目指す〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
コンビニエンスストアチェーン セブンイレブンの現地法人であるPhilippine Seven Corp.(PSC)は、 2017年に318店舗を出店した後も積極的な拡大計画を推進しており、今後より戦略的にフランチャイズ出店を目指す方針を固めた。
PSCは2018年にコンビ二業界における強力なリーダーシップを発揮するなど、長期的な収益性を確保した。同社は2018年2月時点で全国2,285ヶ所のチェーン店舗を保有しており、昨年全体を通じてビサヤ地方とミンダナオ地方を中心に370店舗以上の出店を目標に定めていた。
PSCは「FC3」と呼ばれる新フランチャイズ形態を策定した。これは既存のフランチャイズパッケージと比較して初期費用が低く設定されていることから、 オーナーシップを検討中の層にとって魅力的なものとなる。同社は「FC3」を通じてフランチャイズ比率を現在の54%から60%まで押し上げることを目指している。
出典: https://www.7-eleven.com.ph/press/philseven-corp-nets-robust-year-end-growth-sets-out-for-accelerated-expansion/
三菱商事、ミニストップフィリピンの保有株売却〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
三菱商事は2018年9月、フィリピンでミニストップを展開するロビンソンズ・コンビニエンスストアズ(RCSI)の保有株式をすべて売却し、12%の株式を同社の親会社Robinsons Retail Holdings, Inc.と日本のミニストップに譲渡した。
Robinsons RetailのRCSIに対する出資比率は、51.0%から59.1%に増加した。さらに、三菱商事は残りの4%の株式を日本のミニストップに売却しており、ミニストップ現地法人はコンビニエンスストア事業の40.9%を所有することとなる。
RCSIは2018年9月現在、フィリピンのマニラ首都圏、ルソン島、およびビサヤの主要地域に492の支店を所有している。また、 2018年上半期において、全体の売上高45億ペソ、商品売上30億ペソを計上するなど好調を維持している。
出典: https://www.ministop.com.ph/news-promos#Robinsons%20Retail%20Increases%20Stake%20in%20Ministop%20Philippines
ふりピンの小売企業デイリーファーム、ロビンソンとパートナー提携〜スーパー・コンビニエンスストア業界動向〜
マニラを拠点とした小売大手デイリーファームはフィリピンの大手上場企業であるRobinsons Retail Holdings Inc.(RRHI)と提携することに同意した。Dairy Farmは、完全所有のRustan Supercenters、Inc(RSCI)への持株分を統合する予定。
デイリーファームはRSCIに対する持ち分をRRHIにおける新規株式と交換し、3億4,600万USドルで株式資本の約12.15%に相当する株式を取得する。主要株主であるGokongwei財閥は、一連の取引後も引き続きRRHIに対して51%の持分を保持する。
RRHIは主にスーパーマーケット、デパート、ドラッグストアなどを運営する。RSCIはフィリピンの大手食品小売企業の1つ。合併後のグループは、フィリピンでトップ3の小売業者の1つとなる。
出典: https://www.dairyfarmgroup.com/DairyFarm/media/Dairy-Farm/Media/Press-Releases/p180323a.pdf
まとめ:フィリピンのスーパー・コンビニエンスストア業界
コンビニ大手のセブンイレブンがフランチャイズを増加し、国内の更なる認知拡大に向け動きを見せています。そして小売り大手チェーンがパートナーシップを組むことで国内小売業において地位を確立しています。大手小売り店が自閉症者に対する社会参加を促すことで人々の認識拡大の手助けになっており今後このような動きが積極的にみられるといいですね。
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。