【統計データで解説!】台湾の医療・介護業界の最新トレンド・業界事情

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この記事では、統計データを用いて台湾の医療・介護業界の最新情報をお届けしていきます!

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目次

台湾の病院事情〜統計データ〜

台湾の医療機関数推移

台湾の医療機関を、病院と診療所とで大きく2つに分けて比べると、病院は緩やかではあるが10年前と比べると減少傾向にある事がわかる。診療所は、少しずつではあるが毎年確実に増加している。加えて、1995年から西洋医療と漢方医療共に国民健康保険が適応されている台湾では漢方医療の需要も高い。

台湾の医療機関数

出典:衛生福利部

台湾の診療所数推移

台湾の医療機関数を診療科別で見ると、圧倒的に歯科が多い。その後、漢方科、一般西洋医学科、内科、家庭医学科と続く。その中で漢方科は、台湾国内での歴史も長く、今現在も需要が多くある事から、漢方医療病院に加え漢方医療クリニックの数も多い。

更には西洋医療病院内にも漢方科があり、2番目に多い診療科となったと考えられる。2021年は、台湾の出生率が過去最低となった影響が、小児科・産婦人科減少の数字に大きく表れた結果となった。

診療科別の医療機関数

出典:衛生福利部

台湾の医療機器事情〜統計データ〜

成長を続ける医療機器産業

近年の公衆衛生意識の高まりに加え高齢化の影響により、医療機器産業の需要は日々増加している。更に業界の積極的な研究開発が追い風となり、医療機器産業の生産額は年々上昇傾向にある。2020年には、新型コロナウィルスの流行により需要の勢いが加速して生産額は912億台湾ドルに達し、19年連続で過去最高額を記録した。

また、台湾の医療機器産業は輸出率も高く、2020年の直接輸出率は77.2%であった。輸出地域別で見ると、米国が30.4%、中国が15%、日本が13.2%で、上位3ヵ国で約60%を占めている。

台湾の医療機器生産額

出典:經濟部

台湾の医療機器生産額内訳

台湾の2020年医療機器業界生産額の内訳を見ると、眼鏡製造業界が1番多く404億台湾元で全体の44%を占めたが、年増率は3.3%減で、2019年から2020年の間にコンタクトレンズの競合ブランド数の増加と、新型コロナウィルスによる外出自粛の影響を受けたものと考えられる。

しかしながら、その一方でゴーグルなどの防疫関連製品の需要が急速に高まり、コンタクトレンズ製造減少の一部をカバーした結果となった。2番目の医療設備・消耗品製造業界は、新型コロナウィルス流行による影響で、電子体温計の需要の高まりと同時に欧米からの注射器の注文数の増加で生産額は過去最高の378億台湾元であった。

続いて同じく、防疫関連製品のアルコール綿パッドや診断試薬需要の高まりにより、過去最高額を記録した医療化学品業界は、129億台湾元で年増率22.8%となった。

台湾の医療機器生産額内訳

出典:經濟部

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台湾の製薬・バイオテクノロジー事情〜統計データ〜

台湾での医薬品生産状況

台湾では近年、国民所得の増加、医療水準の向上、人口の高齢化に加えて、新型コロナウィルスの流行に伴う医療需要の増加によって、医薬品・医療化学品の生産額が大幅に増えている。2021年の生産額は963億台湾元で、年間成長率は4.9%であり、過去7年間最高を更新し続けている。

中でも台湾国内製薬企業の輸出市場の積極的な拡大により、医薬品・医療化学品製造業の輸出額は過去10年間で平均年間成長率7%、製品の売上高は17%増加し続け、好成績を収めている。

台湾の医薬品・医療化学品生産額

出典:經濟部統計處(経済省統計局)

台湾製薬市場の品目別市場占有率

台湾の製薬市場生産額を品目別で見ると、西洋薬製剤が475億台湾元で、全体の49%を占めている。続いて、医療用化学・生物製品が214億台湾元、原薬が191億台湾元、最後は漢方製薬で83億台湾元となっている。

台湾の製薬市場では、国内の医療及びヘルスケアの需要の増加に伴い、過去10年間の平均成長率3.4%の西洋薬製剤が長期に渡って大部分を占め続けているが、2021年では年間成長率−4%の減少を見せた。

一方で、過去10年間の平均成長率10.7%の医療用化学・生物製品は、新型コロナウィルスの流行により、検査試薬やワクチン及び関連する医療用化学品の需要が増加し、生産額を急速に伸ばし、2021年の年間成長率41%となった。

製薬市場生産品目別割合

出典:經濟部統計處(経済省統計局)

台湾の医療卸事情〜統計データ〜

台湾の医療品輸出先

近年台湾の医療用品の輸出市場は活発であり、2020年の直接輸出比率は77.2%であった。輸出国別で見ると、米国が台湾の医療用品の最大の輸出国であり、輸出額5.6億USドルで、台湾の輸出総額18.4億USドルの内の29%を占めている。

続いて、2番目が輸出額3億USドルの日本、3番目が輸出額2.8億USドルの中国となり、上位3ヵ国のみで輸出総額の半分以上を占めている。新型コロナウィルスの流行により低迷していた世界経済も回復傾向にあり、同時に台湾の医療用品輸出額も増加傾向を見せている。

2021年1月から9月の輸出総額は18.4億USドルで年増率16.5%となった。特に中国に対しての輸出額年増率が46.4%と大きな伸びを見せた。

台湾の医療用品輸出国の割合

出典:經濟部

台湾の医療品輸出状況

台湾の医療機器業者は主に輸出販売に力を入れており、製品カテゴリ別で見ると最大の輸出製品は、コンタクトレンズを含む眼鏡類で、2020年の医療用品輸出品目全体の40%以上を占めている。次に、血圧計、血糖測定器、電子体温計及び医療用超音波・放射線などの電子機器、車椅子、注射器やカテーテルなどが含まれる、医療設備と消耗品で全体の37%となった。

続いては医療用化学製品で、血糖診断試薬や抗体検出試薬、アルコール綿棒などが含まれる。近年の輸出産業は、新型コロナウィルスの流行による景気の低迷や回復傾向など様々な影響を受けている中、輸出額の増減はあるものの、医療用品輸出品目の割合は過去5年間大きな変化を見せていない。

台湾の医療用品輸出品目割合

出典:經濟部

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台湾の介護事情〜統計データ〜

高齢者人口の今後の動向

台湾の内務省の統計によると、台湾の2021年末の65歳以上の人口は393.9万人で総人口の16.85%を占めた。過去10年間で台湾の総人口はわずか120万人の増加だったが、65歳以上の高齢者人口の増加率は2倍になっている。

現在の人口構成では、何か大きな事故が無い限り今後30年間は高齢者人口が3年毎に100万人増加し続ける計算になり、30年以内に台湾の人口の平均年齢が60歳になる可能性がある。国家開発委員会が発表した人口推計報告書によると、2025年には台湾が超高齢化に突入し、5人に1人が高齢者になると予測されている。

台湾の65歳以上の人口

出典:内政部

台湾の在宅介護事情

台湾では高齢化指数が上昇し、要介護者が上昇している。今後、2025年には65歳以上の人口が480万人を超え、超高齢化社会に突入し、介護を必要とする障害者の人口も100万人を超えると予測されている。介護需要も高まりを見せているが、多くの人が在宅で介護を行なっており、51%が嫁・婿を含む子供、22%が配偶者・同居人で、全体の70%以上が家族間で介護を行なっている。

介護者の4分の1以上が介護によるストレスを抱えていると指摘されている中、これまでも地域密着型でサービスを行なってきた地域薬局も、政府の介護サービスと連携し、薬の相談のみならず健康講座や各種スマート健康診断などを積極的に取り組んでいる。

台湾在宅介護者の割合

出典:衛生福利部

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