【続々と市場拡大】台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界

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台湾では居住者の所得水準の向上と生活環境への関心と、消費者の家具や家庭用品に対する個性化の需要が高まりから、 受注生産家具が家具消費の分野で新たな急速な成長ポイントになっています。2023年4月には台湾最大の瑪黑家居旗艦店を、台中三井ららぽーと北館で試験営業を開始するなど、台湾人のニーズに合わせた取り組みを行っています。

今回は、そんな台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界 業界地図はこちら!
目次

2022年 台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター(流通・小売)業界

紐約家具の台湾家具産業年次報告〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

紐約家具が2023年4月27日に年次報告を行い、消費者グループの考え方は、ブランドの評判、環境への配慮、新しい贅沢コンセプトを盲目的に追求するだけでなく、独自性と持続可能な価値を追求し、CP価値の高い家具を見つける方法を知り、製品の品質を判断する傾向にあると指摘した。

元々トップレベルの売上げだった平均単価100万台湾元以上の高級家具が2022年では業績が減少し、代わりに価格帯の下がった約100万台湾元の家具一式(ソファ・ベッドマット・ダイニングテーブル・ダイニングチェア・単椅)の売上げへと変化を見せた。

2022年の消費業績に関して、台北市と新北市が全体の78.34%を占め、2021年の全体業績に比べて100.78%の向上があった。ただし、2021年に比べて台北の客単価は0.92%減少し、一方で新北の客単価は47.62%の増加を見せた。

出典:紐約家具設計中心

行政院農林委員会が台湾国産木製家具の普及促進〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

行政院農林委員会の東勢森林区管理所は、台東森林区管理事務所と台東県私立公東高級工業職業学校と協力し、三者が連携して台湾の家具などの木製品の創造と普及に取り組んでいる。

台東県私立公東高級工業職業学校は、木材加工と工芸創作の才能を育成する発祥の地であり、彼らによってデザイン及び製造された家具は、幅広い層の人々に愛されており、2023年4月に三者が協力し行われた展示会では、国産素材の美しさを持った28種類の絶妙な技術と美的コンセプトの家具が販売された。

東勢森林区管理所は、ネットゼロ政策を積極的に推進すると言う中軸に産官学で応え、「国産材は良い」を徹底していきたいと述べた。加えて、国産木材の高付加価値計画を推進すると同時に、台湾国産木材ロゴマーク認証を推進し、消費者が安心して購入・使用できるよう努めていく。

出典:行政院農林委員会

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Orderグループが家具業界初の国家環境保護賞 受賞〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

台湾の家具業界のトップブランドであるOrderグループが、行政院観光保護局の「第4回国家企業環境保護賞」を受賞、83社の中から競争に勝ち抜き、家具業界で初の受賞企業となった。

Orderグループは、持続可能な森林資源を確保するため、何年も前からドイツで循環植林を実施、加えて、台湾では「百林プロジェクトを立ち上げ、台湾の大地に恩返しするために、100本の植樹をすると言う目標を掲げている。

Orderグループは業界で唯一内政部の「グリーン建材ラベル」認定を取得した全ラインナップの板材を持っており、その製造プロセスは厳格な品質管理をし、健康・環境に優しい基準を満たしている。また、Orderのシステム家具は、従来の大工装飾による粉砕や騒音を軽減し、工期も短く、引越しの際の移設も可能である。

出典:order家具

瑪黑家居の台湾で最も品揃え豊富な旗艦店を出店〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

瑪黑家居は、100坪を超える快適な店舗スペースを備えた、台湾最大の瑪黑家居旗艦店を、台中三井ららぽーと北館で2023年4月27日より試験営業を開始した。

台中三井ららぽーとの店舗スペースは、複数の円弧状のアーチ型エリアを用いて店舗スペースを区切ると共に、パリのマレ地区の路地を歩きながら商品を探索するような楽しさと驚きを演出している。100坪のスペースでは台湾で最も豊富で完璧な、家具とホーム用品の品揃えが揃っている。

瑪黑家居は、ファミリー層や若いお客様をターゲットに、世界的に有名なデザインブランドの家具や装飾品をはじめ、ファッショントレンドに合わせたライフセレクション、人気のパーソナルファッションアクセサリーなどを取り揃えている。

出典:MARAIS

〜振宇五金が南部倉庫物流センター事業契約を締結家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

振宇五金は近年、南高屏地区に積極的に展開しており、2022年は南高屏地区に、第3四半期に3店舗、第4四半期には2店舗の合計5つの新店舗が追加される。また、今後の南部店舗の物流ニーズに応えるため、取締役会で総投資額1億19万台湾元の南部倉庫・物流センタープロジェクト契約の締結を承認し、2023年下半期に開設される予定であり、最大50店舗への商品配送が可能となる。

振宇五金の2022年の最初の3四半期の売上高は13億7,111万台湾元で、年率6.12%増加し、税引後純利益は6,030万台湾元、一株当たり利益は3.13台湾元であった。また、1月から10月までの累計連結売上高は15億2,586万台湾元で、前年同期比6.14%増加した。

振宇五金は、2022年年末の台中ショッピングフェスティバルや、同社のセールイベント、クリスマスイベント等、様々な要因が相まって、第4四半期がハードウェア小売業のピークシーズンであると考え、年末の業績向上を目指している。

出典:振宇五金

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2021年 台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター(流通・小売)業界

pinkoi、台湾で新しい会員制度「PCoins」を開始 〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

2020年6月10日の発表によると、雑貨やアクセサリーのショッピングサイトのpinkoiは、新しい会員制度「Pcoins」の立ち上げを発表した。この会員制度を利用することで顧客はポイントからの現金値引きを受けることができる。

さらに、同社と同様のブランドイメージを持つパートナーと連携して、「デザイン」をテーマにオンラインとオフラインの生活圏を結び付けている。

例えば、アート、トラベル、グルメなど様々な業界を越えて協力しており、台北現代美術館、奇美博物館、Booking.com、KKday、亞洲萬里通、珍煮丹、cama café、CATCHPLA、映画館など様々な場所で同社ポイントを利用ができるようにしている。

出典:pinkoi https://www.pinkoi.com/about/press

台湾の大創産業、話題の新ブランドTHREEPPYを展開〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

株式会社大創産業は、2020年12月4日に300 円ショップTHREEPPYを台北市と高雄市に出店した。

THREEPPY は、30~40 代の女性を主な対象に、低価格でデザイン性に優れた高品質な雑貨を300円を中心価格帯として提供するブランドで、DAISOブランドに続く大創産業の重要な柱である。

2018年3 月から「300 円ではじまるハッピーな生活」をコンセプトにイオンモール座間店(神奈川県)での出店を皮切りに国内外で64店を展開する。今回の台湾出店がTHREEPPY として65・66 店舗目、海外では8・9店舗目となる。

出典:ダイソー https://www.daiso-sangyo.co.jp/info/news/1252

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台湾にも展開するIKEA、デジタル化へシフト〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

「イケア製品カタログ」は70年の長い歴史を持つ。イケアがホームソリューションを通じて世界中の人々を魅了し、刺激してきたことが重要な成功要因である。

しかし、近年、顧客行動やメディアの変化によりカタログの利用が減少していることを受け、同社はカタログの出版を終了することとした。これは情報をデジタル化することで顧客に同社ブランドをよりアクセスしやすくする機会になった。

2019年、eコマース経由の売上は45%増加し公式ウェブサイト(IKEA.com)には40億人以上の訪問があった。「イケア製品カタログ」の輝かしい歴史を記念するため、2021年の秋にはホームインスピレーションと知識を含む本を出版する。

出典:イケア https://www.ikea.com.tw/zh/newsroom/news/general/detail/ikea-catalogue-turning-a-page

台湾でつながるマーケットを導入、無印良品〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

無印良品は2021年1月20日に「DCC碧潭広場」と連携して約210㎡の新店舗をオープンした。同店舗はMRT新店駅周辺に位置し台湾で54番目の店舗となる。

同店では、台湾北部で初めて「つながる」マーケット概念を導入した店舗。現代の消費者は食材の供給源にも気を配っていると推測されることから、消費者と生産者を繋ぐプラットフォームになることを目指している。

今後はより多くの農家と協力して、安全で安心な果物や野菜、地元の特産品を原産地から新しい店舗の顧客に直接届けたいと考えている。さらに、摘み取り茶、ねじり茶、ほうじ茶などの美味しいお茶も届けていく予定。

出典:無印良品 https://www.muji.com/tw/news/news/210120.html

台湾のH&D東稻家居とTHERMOSがコラボ〜家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界動向〜

H&D東稻家居は、Howard&Davicの2人の創設者によって台湾で設立された家具や生活雑貨を販売する企業。台北〜高雄まで台湾全土に6店舗展開している。また、家具店では珍しくYouTubeチャンネルを開設しており、商品や店舗の紹介をおこなっている。

2021年2月、同社はTHERMOSとコラボし、限定商品の保温瓶を発売した。ブラックカラーのシックで落ち着いたデザインとなっている。HOMEのロゴの中にLOVEが隠れており、思いやりと愛の家を体現している。

同製品はクーポン割引にて990台湾ドルで販売される。サイズは6×7×23cmで容量は400ml、重量は190g。

出典: H&D https://www.hdlife.com.tw/HotNews/Messages/353

まとめ:台湾の家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界

台湾では近年サイクル可能なレンタル家具や、無毒の木材を使用しているもの、品質が良いものに人気が集まっています。

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