外食が盛んなシンガポールでは、近年SNSの広がりに伴って情報拡散が加速し、特に若者の間で様々な形態の外食が積極的に楽しまれています。日系企業の人気も高く、2023年にはすき家が新しく3店舗開店し、CoCo壱番屋のカレーもシンガポールで人気を維持しています。
今回は、そんなシンガポールの外食・中食業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
読了時間の目安:5分
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2022年 シンガポールの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
BreadTalk、Thye Moh Chanとコラボ〜外食・中食業界動向〜
シンガポールのベーカリーBreadtalkは2023年5月6日Facebookで、端午節の期間中、Thye Moh Chan とのコラボレーションで精巧に作られたバクチャンを販売していることをアナウンスした。
1943年に設立されたThye Moh Chanは手作りの伝統的な潮州焼き菓子の老舗。伝統的な製パン技術を用いて丁寧に手作りしている。
今回提供されるバクチャンは3種類。①潮州ダブルディライトバクチャン、タウサールと豚バラ肉の甘くておいしいコンボ、②黄金の塩漬け卵黄、干しエビ、豚バラ肉を詰めた潮州塩漬け卵バクチャン、③*新作*潮州ベジタリアンチャン、キノコ、大根、甘いタウサール、擬肉入り。なお、6 個買うと1個無料、10 個買うと2個無料になる。
出典:https://www.facebook.com/breadtalksingapore/posts/pfbid08y7dCQEppBB18Yz1qP2by1bhZ2gmC9kziospqj7dLP4QxJ2g6Q8bJt3Er
Pepper Lunch、Woodleigh Mall 店オープン〜外食・中食業界動向〜
日系のステーキ専門店Pepper Lunchが2023年5月2日、Facebookで新店舗のオープンについて案内した。新店舗の名前を当てるクイズ形式で、当選者3名に新店舗でのみ使える40ドル相当のペッパーランチバウチャーが贈られるというもの。
さらに5月5日には、新店舗がThe Woodleigh Mall #01-54にオープンすることが明かされ、店舗限定のメニュー:チキンカツとエビフライの和風カレーライスが紹介された。
5月12日には、開店時間が毎日午前10時から午後10時までであることと特別なオープニングプロモーションが紹介された。チキンカツ・エビフライカレーとビーフペッパーライスの組み合わせが25.8SGD(通常:32.6SGD)で提供されるとのこと。
出典:https://www.facebook.com/PepperLunchSingapore/posts/pfbid0jQZthCLkhLRB15xSUhAj6hhsYdQuG2MoBFuVsaCUA9mB769tMRVG
すき家、2023Q1に既に3店舗開店〜外食・中食業界動向〜
2018年にZENSHO JAPANESE RESTAURANT COMPANY PTE.LTD.を設立してシンガポールに進出した日系の牛丼チェーン店SukiyaSingaporeが2023年に入って新店舗を3店舗矢継ぎ早にオープンした。
2022年までにオープンした既存店は、313@somerset #B3-33/34、Century Square #01-21、Changi City Point #01-12、Funan #B1-32、Jewel Changi Airport #B2-200、Suntec City #01-647、Square 2 #01-47、Waterway Point #B1-23 East Wingの8店舗。
新たに、2月6日にMarina Square #02-183A、3月6日にSenkangGrand Mall #01-69/70、3月10日にHeartland Mall #01-06の3店舗が加えられた。Heartland Mall店が11番目の店舗になる。開店情報はFacebookで案内されている。
出典:https://www.facebook.com/sukiya.singapore/posts/pfbid02w2hhZvv2zDvHdz3oaN1VpPayiAcrYQ91AMVVvKVzb4VhTaPyvJEphSk11
CoCo壱番屋、変わらぬ美味しさとファン経験提供〜外食・中食業界動向〜
ギネスブックが「世界で最も大きなカレーレストランチェーン」と認定したCoCo 壱番屋グループのCoCo壱番屋シンガポールが、2023年2月8日、FacebookでCoCo壱番屋の魅力を伝えた。競合他社との違いは「Consitently Good Curry」と「Fun Experience」だとしている。
Consitently Good Curryは高い製造基準を維持したCoCo壱番屋の日本の工場からカレーを直輸入しているため、いつ来ても変わらぬ美味しさのカレーを楽しんでいただけること。
また、その日の気分に応じてスパイスのレベルを選択したり、冒険的なトッピングを追加したりすることができる。これが、CoCo壱番屋が日本一であり続けることを可能にしたFun Experienceで、45年以上にわたり世界中でトップのカレーハウスを維持しているとのこと。
出典:https://www.facebook.com/CoCoICHIBANYA.SG/posts/pfbid02VLL9aUC8U3gPzTX5AkZEXN9Eh9Xrg7qPwcCBN1k9crUfKoymDSSMo
McDonald’s、CO2削減グリーン店舗導入〜外食・中食業界動向〜
McDonald‘s Singaporeは2023年5月5日、FacebookでCO2削減を考慮した新しいタイプの店舗を紹介した。店名は明かさず、シンガポールの西部にあるエキサイティングな緑の隠れ家として紹介している。
屋上にソーラーパネルを備えたシンガポール初のマクドナルドレストランで、屋上のソーラーパネルは全部で101枚、レストランの消費する電力の20%を発電することができる。
また、この新しいファミリーフラッグシップレストランは、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)の壁で公園の緑を反映し、90-95%の光伝送を可能にすることで、断熱性と光エネルギーの組み合わせで省エネに役立つ。まるで秘密の庭に足を踏み入れるようなものだと表現している。
出典:https://www.facebook.com/mcdsg/posts/pfbid0bhF4j4wt6R9oeL6BJQ9rZKnin1pnwtiGJxKzzaYermzXp9j7G25awexqT7w938pDl
2021年 シンガポールの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
BreadTalk、シンガポールのADERA AIと提携を発表〜外食・中食業界動向〜
シンガポールに本社を置く革新的なテクノロジーサービスグループであるADERA AIと、17の地域に1,000を超える小売店を擁するF&BグループであるBreadTalk Groupは、中小企業を対象とした革新的なフィンテックおよびデジタルソリューションを開発するためのテクノロジー合弁会社の設立を発表した。
今回のコラボレーションの目的は、ADERAとBreadTalk Groupの両方の専門知識とリソースを組み合わせて活用することで、データ分析を提供し、在庫、支払い、顧客獲得などの問題に関する運用効率とデータ主導の意思決定方法を強化するデジタルツールを開発することである。
合弁事業の下で、ADERAはデジタル自動化、顔認識、デジタルID、デジタル決済、人工知能などの主要分野でのノウハウ、機能、経験を提供し、BreadTalk Groupは技術的および運用上の経験を提供していく。
出典:https://www.aderaglobal.com/2020/12/12/adera-digital-payments-identity-automation/
シンガポールのRE&S、1億1060万SGDの売上を記録〜外食・中食業界動向〜
シンガポールとマレーシアで日本料理を展開するRE&Sは、同社の売上が2019年の1億4100万SGDから21.5%減少し、1億1060万SGDとなったと発表した。コロナウイルスの影響を受け、クイックサービスレストランとコンビニエンス部門は前年比7.9%、フルサービスレストラン部門は前年比27.3%減収した。また、純損失は530万SGDに上った。
今回の減収の主な理由としては、2019年度以降のモール強化工事によるグレートワールドの店舗の暫定閉鎖、2020年度第1四半期のジュロンポイントでの特定の食品コンセプトの刷新である。また年間を通じて、3つのフルサービスレストランと5つのクイックサービスレストランで構成される8つの店舗を閉鎖した。
クイックサービスの減収幅が少ないのは、コロナ禍でも継続して、持ち帰りの需要があったためである。同社が展開する、Kuriya Japanese Market やIchiban Bentoはサーキットブレーカー中も営業を続けていた。
出典:http://res.listedcompany.com/newsroom/RES-FY2020_Press_Release.pdf
『Boat Noodle』 をシンガポールにオープン〜外食・中食業界動向〜
丸亀製麺などを展開する株式会社トリドールホールディングスは、 2020年10月に、傘下のグループ会社を通じて、東南アジアを中心に展開するヌードル業態 『 Boat Noodle 』をシンガポールに新規出店した。本出店により『 Boat Noodle 』は マレーシア、シンガポール、ブルネイの東南アジア諸国にて、計40店舗の展開となる。
東南アジアを中心に人気の ヌードルショップ 『 Boat Noodle』 は 2016年2月に同社にグループ入りした。小さなサイズのヌードルを自分が食べたい分だけ注文し、食べ終わった器を積み上げながら食べ進めるスタイル。
洗練されたデザインとお客様の目の前で調理する美味しさのエンターテインメントによるこだわりのスープヌードルは1杯100円未満からと手頃な価格で人気を得ている。また、東南アジア諸国に多いイスラム教徒が安心して食事ができるよう、ハラル対応をしている。
出典:https://pdf.irpocket.com/C3397/aMKh/JlS0/XSxe.pdf
シンガポール政府、2030年までに食料自給率を30%へ〜外食・中食業界動向〜
Singapore Food Agency (SFA) を所掌するマサゴス・ズルキフリ環境・水資源相は、輸入への依存を軽減するために、2030年までに栄養ベースでの食料自給率を30%へと引き上げる目標「30×30」を発表した。
食料自給率向上のために、限られた土地の中で生産効率を上げる必要がある。そのためSFAは、テクノロジーを活用して生産性を向上する地元農家に対し、補助金「農業生産性基金(APF)」を導入した。SFAによると、2020年3月時点で約100カ所の地元農家が、APFを利用して食糧生産の効率化に取り組んでいる。
また、政府は、フードテックやアグリテックの研究開発(R&D)環境の整備も進める。2021年上半期には、シンガポール北西部に広さ12ヘクタールの「アグリフード・イノベーション・パーク(AFIP)」が完成する見通しだ。新型コロナ禍に伴うサプライチェーンの遮断を受け、食料自給率の向上に貢献できるフードテック、アグリテックへの投資が加速している。
出典:https://www.sfa.gov.sg/food-farming
シンガポールF&B業界の安全対策〜外食・中食業界動向〜
現在営業中のF&B施設は、労働省(MOM)の要求に応じて、安全管理措置を実施し、下記の通りCOVID-19に準拠する必要がある。
2021年初頭から、TraceTogetherのみのセーフエントリーをすべてのF&B施設に実装する必要がある。TraceTogetherは新型コロナ発症者の濃厚接触者を効率的に見つけるためにシンガポール政府が国民へ提供しているスマホアプリだ。店内へのチェックインは、TraceTogetherアプリまたは物理的なTraceTogetherトークンを使用してのみ実行できる。
すべてのF&B施設でのアルコールの販売と消費は、毎日22:30以降は禁止されている。これには、そのような施設が所有または管理する屋外のリフレッシュエリア、テーブル/椅子での提供も含まれる。
出典:https://www.stb.gov.sg/content/stb/en/home-pages/advisory-for-food-and-beverage-establishments.html
2020年 シンガポールの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
シンガポールのJumbo Group、肉骨茶とチキンライスを海外へ 〜外食・中食業界動向〜
2019年12月15日、Jumbo Group Limitedは、参加企業で子会社のNG AH SIO BAK KUT TEH (黄亞細肉骨茶)とXINYAO Hainanese Chicken Rice(新肴海南鶏飯)を上海の高級ショッピングモールShanghai One ITCに出店すると発表した。
両店を合わせた座席数は110席、2,800sqftの店舗となる予定。海外進出の背景には、NG AH SIO BAK KUT TEHの台湾進出が順調なことが挙げられる。
2019年11月21日は、Jumbo Group Limitedの完全子会社Jumbo F&B Services Pte. Ltdが台湾の Baipin Co., Ltd. とJV会社 Jumbo F&B Services (Taiwan) Co., Ltdを設立し、同社が今後メインブランドであるJumbo SeafoodとNG AH SIO BAK KUT TEHの台湾事業を行なっていくと発表している。
出典:http://investor.jumbogroup.sg/news.html/id/751876
銀だこ、シンガポール再進出 〜外食・中食業界動向〜
シンガポール国内6店舗目となる 「DON DON DONKI JCube」の店内には、DON DON DONKI 初となる寿司バーが設けられ、握りたてのお寿司を楽しめる純和風スタイルのイートインスペースが設置されている。
さらに、同フロアには360席を用意したDON DON DONKI最大規模のフードコートが併設され、ラーメン店をはじめとした、日本でも人気のメニューを提供する飲食店を10店舗展開する。
イートインスペースには同国再進出となる「銀だこJ Cube」が出店。シンガポールで人気のたこ焼きを日本と同じ味で提供する店は少なく、手頃な値段も受けてオープン直後は長蛇の列ができ、人気が安定した後も客足が途絶えない。
出典:https://ppi-hd.co.jp/news/pdf/news_191114_2.pdf
シンガポールのBreadTalk Group、Song Faと共に台湾へ 〜外食・中食業界動向〜
BreadTalk Group Limitedは肉骨茶(バクテー)の老舗有名店Song Fa Holdings Pte LtdとJVで、完全子会社の BTG-Song Fa Venture Pte Ltdを2017年7月3日に設立した。このJVでこれまで上海、北京に計6店舗、バンコクに1店舗、合計7店舗展開してきた。
2019年5月30日の発表によると、この成長をテコ入れする為、BreadTalk Group Limitedは、同社完全子会社のFood Republic Taiwan Co. LtdとSong Fa Holdings Pte Ltd.が台湾でのフランチャイズ契約を結び、今後10年に渡って Food Republic Taiwan Co. LtdがSong Fa肉骨茶の台湾進出・拡大を図ることになった。
Song Fa肉骨茶(ソン・ファ・バクテー)は1969年にシンガポールで創業された。この50年でシンガポール国内に10店舗、インドネシアに7店舗を独自で展開。2016から2019年のシンガポール・ミシュランガイド ビブグルマンにも選出されている。今後は台湾でも潮州スタイルの肉骨茶を多くの顧客に展開していく。
出典:http://breadtalk.listedcompany.com/news.html/id/721962
ミシュランガイドシンガポール2019、選ばれたのは?〜外食・中食業界動向〜
ミシュランガイドシンガポール2019が発表された。2018年は該当が無かった3つ星は、共にフランス料理のOdetteとLes Amisが受賞した。2つ星は5店、内2店は初の獲得となるSaint PierreとZénである。1つ星は37店、内7店が初の星獲得店だ。ビブグルマンは58店、内12店が新規に選出された。
ミシュラン2つ星の内、3店が日系のレストランである。(四川飯店、小康和、ワクギン)1つ星の日系は5店で、内4店が寿司屋であった。(すし道真次、ブラバサ・ロード店、同タングリン・ロード店、 鮨一、 鮨 来村、Terra)
ビブグルマンはシンガポールの食事情を反映するかのように、選出された58店の内、33がホーカーセンターのストール、6店がストリートフードを提供する店であった。レストランも中華、洋食、インド、日本、プラナカン、シンガポーリアン料理など様々な国や地域の料理を提供する店が選ばれた。
出典: https://guide.michelin.com/sg/en/article/news-and-views/michelin-guide-singapore-2019-selection
2019年 シンガポールの外食(飲食・食品メーカー)業界
シンガポールのBreadTalk、2018年度の収益は?〜外食・中食業界動向〜
シンガポール証券取引所(SGX)に上場し、ベーカリーチェーンをグローバルに展開するBreadTalkは2018年度の決算書を公開した。グループ全体の収益は609.8百万シンガポールドル(SGD)となり、前年度と比較すると1.7%の増収となった。また、売却益を除いたグループの中核部門からの純利益は前年同期比1.1%の増加となった。
ベーカリー部門の減収は、Food Atrium部門およびレストラン部門の成長ならびに4orth Concepts部門の貢献により相殺されている。一方、2017年度におけるTripleOne Somersetに対する投資の引揚げにより930万SGDの純利益を計上しており、2018年度の税引後利益は21.7百万SGDから15.2百万SGDへと29.9%減少する結果となった。
ベーカリー事業では、新規パートナーと共にインド及び中国・重慶へ再進出し、またインドネシアでは地元パートナーと共にToast Boxを展開した。Food Atrium事業は新たな市場としてカンボジアに参入し、ブランド名を強化した。同社は「これらの拡大戦略は2019年度にも引き続き続くであろう」とコメントしている。
出典:http://breadtalk.listedcompany.com/newsroom/20190219_203419_CTN_PM8QHIQ16KLNUP1B.2.pdf
外食・中食業界チェーンのAstons、シンガポールのClarke Quayに新ブランドをオープン
Astons Steak & Saladなどを展開する外食チェーン大手Astonsは、新ブランドとなるThe Ranch Steakhouse by Astons (Ranch)をClarke Quayにオープンした。屋外バーと室内の座席を備えた、ノスタルジックなステーキハウスである。
ランチメニューでは自家製の牛肉料理などを提供しており、またテリーヌやOxtailなど、伝統料理をモチーフにしたメニューも揃えられている。バースペースでは、種類豊富な各国のワインやドイツ産ビールを提供しており、川沿いの落ち着いたロケーションでビジネスミーティングや家族との食事を楽しむことができるようデザインされている。
Astonsは、創業者であるAston Soonによって2005年に西洋料理を提供するコーヒーショップとして誕生して以降、グローバルに10以上のブランドを展開する飲食業界の大手となった。Astons Specialitiesのほか、AjiichiやJaz Bistroなどのブランドを展開しており、今回はそれらのブランドに加え新コンセプトを取り入れた店舗のオープンとなった。
出典:https://www.facebook.com/AstonsSG/posts/1708651015880762?__xts__
ついに再開、シンガポールのCrystal Jade Kitchen〜外食・中食業界動向〜
Holland VillageにあるCrystal Jade Kitchenは、2ヵ月間の改装を経て再開する見込みとなった。
1999年にオープンした長屋2階建てのレストランは、早朝の朝食から午後のディムサム、そしてディーナに至るまで営業している、近隣では唯一の店舗となっていた。今回の長期改修期間を経て、モダンで居心地の良い温かみのある外観と洗練されたインテリア、さらに新たなメニューを追加して営業を再開する。
1991年に設立されたCrystal Jadeは、3年連続でミシュランの1つ星を獲得したほか、さまざま賞を受賞しているレストラングループである。高級レストランやカジュアルレストラン、ベーカリーまで多岐にわたっている。
出典: https://www.crystaljade.com/wp-content/themes/CrystalJade/pdf/Press%20Release/Press%20Release%20-%20Crystal%20Jade%20at%20Holland%20Village%20reopens%20after%20revamp%20with
食中毒で営業免許はく奪!?シンガポールで人気のレストランSpize〜外食・中食業界動向〜
2018年12月7日の発表によると、1997年にオープンした、River Valley Roadの人気レストランSpizeにおいて、食中毒が発生した。期間中にレストランを利用した顧客221人のうち、82人が症状を訴えており、少なくとも1人の死亡が報告されている。National Environment Agency(NEA)、Ministry of Health(MOH)およびAgri-Food & Veterinary Authority of Singapore(AVA)が協働で調査を行っており、これまで確認されている食中毒の事例は既に7件に上るとされる。
NEAは、一連の食中毒事件は悪質であったと判断しており、Spizeレストランが有する営業ライセンスの停止処分を下した。当局はSpize社の食品よりサルモネラ菌が発見されたとして、同社を告訴する方針を示している。
NEA、MOHおよびAVAによる共同検査により、未登録の食品取扱い担当者が7人勤務していたこと、指定のキッチンエリア外で調理が行われたことなどが報告されており、衛生管理の不徹底や食品調理におけるずさんさも指摘されている。他店でも同様の違反がないか調査が進められている。
出典:https://www.nea.gov.sg/media/news/news/index/update-on-investigations-into-food-poisoning-incident-at-spize-restaurant-at-river-valley-road
2018年 シンガポールの外食(飲食・食品メーカー)業界
シンガポールの老舗中華TUNG LOK、大型店舗を出店〜外食・中食業界動向〜
シンガポールおよびアジア一帯で中華料理レストランの経営を行うTUNG LOK GROUPは、複数国の首相にも利用されるなど高級路線の店舗を展開している。
同グループは2018年2月、クラークキーにあるショッピングセンターの一画にテナントとして入居。年間賃料はSGD573,000と予測されている。この金額は、昨年の監査報告をベースとした有形資産額1,720万シンガポールドルの約3.3%にあたる。
店舗面積は約596㎡と、シンガポールの賃料の高さを鑑みると大きな勝負に出た格好。新店舗の今後の戦略に注目したい。
出典:http://tunglok.listedcompany.com/newsroom/20180228_171659_540_J4MRSTNNEBTB1X8F.1.pdf
シンガポールのBreadTalk、インド進出なるか〜外食・中食業界動向〜
ブギスの小さなパン屋からスタートしたBreadTalk Groupは、今やそれにとどまらない様々な事業を展開している。2018年1月18日のプレスリリースによるとBreadTalk Pte Ltdは、2018年半ばまでのインド進出を発表。昨年12月、インドSom DattグループのBakekneads LLPとフランチャイズ契約を交わした。
Bakekneadsはマスターフランチャイズ権を有し、チェーン展開を許可される。2018年第3四半期までにデリーで旗艦店をオープンする予定だ。
Som Datt Groupは世界中で大規模な建設業に携わっている。同社が持つ幅広いネットワークとBreadTalkのブランディング力・商品開発力が合わさり、インド市場でどのような実を結ぶのか、期待が高まる。
出典:http://infopub.sgx.com/FileOpen/Media%20Release%20-%20BreadTalk%20and%20Som%20Datt%20Group%20-%2018%20Jan%2018.ashx?App=Announcement&FileID=485672
シンガポールにも進出の麵屋武蔵、新規国開拓の雲行きが怪しまれる〜外食・中食業界動向〜
シンガポールで2007年に設立されたJapan Food Holdingsは、味千拉麺、麺屋武蔵、大阪王将などアジアで幅広いブランドの飲食店展開を行っている。同社は2018年2月、インドネシアのPT ARENA GOURMETとのジョイント・ベンチャーでPT MENYA MUSASHI INDONESIAを設立することに合意した。
しかし、4月に入って合意期限の延長を発表。資本面で未だ折り合いがついていない他、関連機関・第三者機関の了承や商標登録の問題など、解決すべき事項の処理が完了しなかった。
最終期日は2018年5月14日まで延長されたが、新規国出店への雲行きは思わしくないようだ。
出典:https://www.jfh.com.sg/attachment/2018041620491810826676_en.pdf
まとめ:シンガポールの外食・中食業界
スマートフォン普及率の高いシンガポールで新たに発掘されたデリバリーサービスの需要拡大も手伝い、外食市場全体の勢いは今後も止まらないものと思われます。新しいアイデア次第でビジネスチャンスが広がるシンガポールに、事業展開してみるのはいかがでしょうか?
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。
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