急激な成長を見せるベトナムでは、あらゆる外食産業が事業を拡大しようとしています。フィリピン最大手のファーストフードチェーンのジョリビー・フーズ・コーポレーションはアメリカ市場及び中国市場に加えて、ベトナム市場も戦略的に非常に重要だと考えており、今後の事業拡大の計画を立てています。
今回は、そんなベトナムの外食・中食業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 ベトナムの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
Pizza 4Psの年間純利益額がコロナ前を上回る〜外食・中食業界動向〜
ハノイ市やホーチミン市、ダナン市、ハイフォン市、ニャチャン市で約30店舗のレストランを展開しているPizza 4PS Joint Stock Companyがハノイ証券取引所 (HNX)に提出したレポートでは2022年の同社の年間純利益額は前年を上回る金額を記録しており、新型コロナウイルス感染拡大前よりも高い年間純利益額を記録したことが分かった。
同社の2022年の税引後純利益額は約835億VND以上で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けた2021年(約379億VNDの損失)と比較すると大きく改善している。同社はコロナ前の2018年及び2019年でも、約500億VND強程度の年間純利益額であったためコロナ前を含めて同社の最高年間純利益額を更新すると共に2020年(208億VNDの損失)及び2021年(379億VNDの損失)のコロナ禍で計上した損失を上回る利益を計上した。
出典:https://vnexpress.net/chuoi-pizza-4ps-lai-vuot-giai-doan-truoc-dich-4592069.html
ロッテリアベトナム、多額の投資を実施〜外食・中食業界動向〜
韓国系大手ファストフードチェーンであるロッテリアベトナム社は、2023年にベトナム進出から25周年を迎える。同社は人口約1億人を抱えるベトナム市場は潜在ニーズが非常に大きな市場だと考えている。
同社の2022年の業績は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年を上回る高い売上額を達成した。同社は“ロッテリアは顧客により楽しい体験をもたらすために、スピードを上げ、料理の品質を革新し、サービスを完璧にしようとしている”とコメントしている。
また、同社は2021年末から全国にある店舗の改装を行っており、メインターゲットの若者向けのモダンな店舗に改装を進めている。また、ホーチミン市内に最新設備を導入した6階建ての人材教育センター”ロッテリア・トレーニングセンター“を新たに開設し、各店舗の経営層やスタッフのトレーニング環境の改善にも取り組んでいる。
出典:https://bit.ly/3r10RGY
Pho 24のオーナーが正式に変更〜外食・中食業界動向〜
ベトナム国内で14店舗を展開する大手フォー店チェーン(Pho 24)の主要株主であったフィリピン最大手のファーストフードチェーンのジョリビー・フーズ・コーポレーション(Jollibee Foods Corporation)は、同社が保有していた株式をEast-West Restaurant Concepts社に譲渡した。
“Pho 24”はベトナムで高級料理ビジネスを展開しているLy Qui Trung氏が2003年に資本金10億VNDで創業した。その後、Ly氏は2011年末にベトナム最大のコーヒーチェン(Highlands Coffee)等を傘下に持つVietThai International(VTI Group)に“Pho 24”ブランドを譲渡しており、その際にVTI Groupが保有する同社株式の50%をジョリビー・フーズ・コーポレーションが2,500万USDで取得していた。
“Pho 24” はベトナム国内で14店舗(ホーチミン市:13店舗、ダナン空港:1店舗)を運営しているが、以前同社が最も著しく成長していた時期(ベトナム国内:40店舗、フィリピンを含めた海外にも展開)と比較すると成長は大きく鈍化している。
出典:https://tienphong.vn/doi-chu-thuong-hieu-pho-24-vang-bong-mot-thoi-post1533464.tpo
ジョリビーは今後もベトナム事業を拡大予定〜外食・中食業界動向〜
全世界で6,481店舗を展開するフィリピン最大手のファーストフードチェーンのジョリビー・フーズ・コーポレーション(Jollibee Foods Corporation)は、ベトナムの大手フォー店チェーン(Pho 24:フォー24)のフィリピンでのフランチャイズ事業から撤退すると発表した。
同社は“フライドチキンや紅茶とコーヒー、ハンバーガー、中華料理なの有望なファーストフード事業に注力するために収益性が低い事業やブランドからは積極的に撤退する“とコメントしている。
同社はアメリカ市場及び中国市場に加えて、ベトナム市場も戦略的に非常に重要だと考えている。ジョリビー・フーズ・コーポレーション(JollibeeFoods Corporation)はベトナム国内で157店舗を展開しており、ベトナム国内の店舗の収益性は非常に高いとコメントしている。
出典:https://bit.ly/3XoqUny
〜外食・中食業界動向〜
ピザハット、ベトナムのピザ産業の活性化を促進〜外食・中食業界動向〜
ピザハットベトナム社は、2022年~2023年にかけて主に若者をターゲットにした新製品のキャンペーンを積極的かつ大々的に行い、ベトナム国内のピザ市場に「新しい風」を引き起こした。
同社は革新的な新しい味付けの新製品を数多く市場に投入し、SNSを中心に若者に人気のクリエーターやアーティスト(TikTokerなど)とコラボしたり、若者に人気の音楽などを組み合わせた斬新な広告を含めたマーケティング活動やキャンペーンを重点的に展開した。
上記のような活動の結果、SNSで同社の広告は非常に注目を集め、物凄い数の“いいね”やコメントが集まった。また、同社はSNS上の人気飲食サービス企業TOP10ランキング(2022年10月)ではケンタッキーベトナムに次ぐ第2位(前回調査:19ランクUP)に選ばれた。
出典:https://bit.ly/3pc7u8Y
2021年 ベトナムの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
吉野家、ベトナム1号店出店〜外食・中食業界動向〜
株式会社吉野家ホールディングス 100%子会社のアジアヨシノヤインターナショナルは、2019 年10月18日にベトナムの企業である、V Lotus Holdings Join stock Companyとフランチャイズ契約を締結し、ベトナムでの吉野家フランチャイズ加盟を授権した。
その後、現地で物件の選定を進め、 2020年12月23 日、海外吉野家の 25 番目のエリアとしてベトナム ホーチミン市1区に1号店を出店した。
店舗が位置するのは Ly Tu Trong通りで、ホーチミン市繁華街の中心で、オフィスやレジデンスも多く構える Le Thanh Ton通りの隣に位置しており、通行量の多い賑わいある立地となっている。
出典:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08813/e555a365/4bd0/43f6/ba1f/3f56f59643b1/140120201221436922.pdf
ベトナムのPizza 4ps、ケージフリーの鶏卵を利用 〜外食・中食業界動向〜
Pizza 4psは、2020年10月9日、世界の卵の日と言う機会を捉え、サプライチェーン内で鶏の飼育にケージを利用しない卵を調達することによる、動物福祉の向上への取り組みについて公表した。
この取り組みは、農場からより良いコミュニティ、より良い世界を構築することを重要視している同社にとって非常に重要だ。
世界有数の動物保護団体の1つであるHumane Society Internationalの支援を受けて、ケージを利用しない生産者と協力し、2020年末までにケージのない卵への切り替えを完了する。ケージのないシステムにより、国際的な動物福祉基準を備えた、持続可能で倫理的な産卵方法を採用していく。
出典:https://pizza4ps.com/news/2008/
マクドナルド、ベトナムで3年連続ブランドトップ100に入選〜外食・中食業界動向〜
マクドナルドのクリスピーフライドチキンは信用&消費アワードトップ100を3年連続で受賞した。同賞はベトナムで消費されたサービスや製品から、消費者に支持され、選ばれたものを投票で決めるために毎年全国規模で開催される。
同社は今回の受賞をマクドナルドに対する顧客の信頼によるものだと考えている。これは、メニュー、製品の品質から、最新の4.0テクノロジーサービス、訓練を受けたスタッフまで、顧客との信頼を築くという地道なプロセスに対するものだ。
2020年のCovid流行期にも、同社は医療従事者などに製品を提供するなどして貢献してきた。
出典:https://mcdonalds.vn/tin-tuc/mcdonalds-lien-tiep-nam-thu-3-nhan-giai-thuong-top-100-thuong-hieu-tin-amp;-dung-31.html
べベトナムにKichi Kichi、Vincom Ocean Park店オープン〜外食・中食業界動向〜
2020年12月15日の発表によると、Kichi Kichi Vincome Ocean Park店がオープンした。同店にしか配備されていない最新の2階建てコンベヤーベルトや、仲間と写真を自由に撮れる「明るい」空間が同店の魅力だ。
また、60以上の具材を取り揃えている点にも注目だ。香り高いアメリカ産ビーフ、キノコやサーモンが用意されている。スープは酸味や辛みが効いたものが特徴だ。
排気システムにも気を配っている。最高レベルの排気システムにより、美味しい鍋を楽しみながら匂いを気にする必要がない。オープンに合わせて、さまざまなプロモーションも用意されている。
出典:https://kichi.com.vn/mung-kichi-kichi-den-voi-thanh-pho-bien-ho-vincom-ocean-park/
冨士天ぷらいだ天、ベトナム・ダナンで日本食レストラン開店〜外食・中食業界動向〜
株式会社クリエイティブリゾートは、既存の業態(冨士天ぷら いだ天)と新業態(ザ★テッパン)の3店舗をベトナムダナンで2020年12月に同時オープンする。
l今後、ベトナムで日本流の飲食基礎教育・経営を学んだスタッフの中から日本で働きたい人材を、同社に限らず、日本の飲食企業・ホテル業に紹介したいと考えている。
今回の海外進出にあたっては、新型コロナウイルスの終息等を見極めながら、政府の方針に従い出店準備を進めていく。今回の出店地は2020年12月オープンのホテル三日月ダナンスパリゾート棟となる。
出典:
1.https://creative-r.com/shop/%E5%86%A8%E5%A3%AB%E5%A4%A9%E3%81%B7%E3%82%89%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%A0%E5%A4%A9%E3%80%8D%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%8A%E3%83%B3%E5%BA%97/
2.http://creative-r.com/news/20200401/
2020年 ベトナムの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
アジアのピザレストランベスト50に選ばれたのは?ベトナムにも多数進出!〜外食・中食業界動向〜
2019年9月16日の発表によると、Pizza 4Pは、本格的な体験を求めている冒険好きな旅行者向けシティガイドを作成するオンラインマガジン、Big 7 Travel Magazineにより、アジアのピザレストランベスト50に選ばれた。
現在ベトナム都市部には多くのピザレストランがあり、ピザを食べる場所に事欠くことはないが、Pizza 4psはそうした数多くのレストランの中でもトップクラスだ。
同店の特徴としては、自家製チーズを作っていることが挙げられる。これは同店が品質管理において非常に高度な工程を構築していることを示している。調理には薪が窯が使われ、顧客は熱々の料理を楽しむことができる。
出典:https://pizza4ps.com/news/1430/
ベトナムのゴールデンゲート、徹底的なコロナウイルス対策〜外食・中食業界動向〜
ゴールデンゲートは常に顧客に快適な体験を届けることを目指しており、公衆衛生にも配慮している。
2020年2月4日の発表によると、現在、同社は全国の300以上のレストランで、コロナウイルスの拡散を防ぐための以下のような対策を講じている。
- 作業中は従業員全員が医療用マスクを着用。
- 従業員全員が顧客にサービスを提供する前に体温をチェックし、15分ごとに
手を洗って消毒を行う。 - 料理、スプーン、箸など、レストランのすべての道具や器具は高温で滅菌。
- レストランのダイニングテーブルは、使用前後に定期的に消毒。
- ドアハンドルは60分ごとに消毒、ゴミ箱も毎日の終わりに消毒。
- 無料の手指消毒剤を顧客に提供。
出典:https://sumobbq.com.vn/2020/02/04/6-ly-do-an-tam-khi-den-300-nha-hang-golden-gate/
ベトナムのKichi Kichi、食品廃棄物削減に向けた取り組み〜外食・中食業界動向〜
国連食糧農業機関によると世界の食料の3分の1は毎日廃棄されている。
2019年9月6日の発表によると、Kichi Kichiを展開するゴールデンゲートと同社の戦略的パートナーのコカコーラは、食品廃棄物削減キャンペーンを実施する。具体的な内容としては、食品トレイの削減、プラスチックストローの使用中止、食品廃棄物のリサイクルなどだ。
同社は、普段いかに我々が食品を知らず知らずのうちに簡単に廃棄してしまっているかを訴えた上で、子供に食べることを教える立場にある親から、会社員まで幅広い層の消費者に向けてキャンペーンへの参加を呼びかけている。
出典:https://kichi.com.vn/golden-gate-chinh-thuc-gia-nhap-biet-doi-khong-lang-phi-voi-chien-dich-waste-zero-be-hero/
宇奈とと、ベトナム1号店オープン〜外食・中食業界動向〜
宇奈ととは日本の飲食企業と日系飲食店で就業経験を持つベトナム人材を繋ぐことを目的とし、同社のベトナム子会社「GF CAPITAL(VIETNAM)CO.,LTD.」が運営するベトナム1号店「名代 宇奈とと ベンタイン店」を2019年11月22日にオープンする。
同社では、外国人材が日本の飲食企業で就業するための能力をいち早く身に付けるためには、日系飲食店で就業することがベストと考え、その足掛かりとしてホーチミンに実店舗を出店する。
日本の飲食業での就職を希望する現地人材を積極的に採用し、実店舗におけるより実践的な研修を行うことで、接客やマナー、調理、実務的な日本語など、特定技能ビザで必要とされる技能を習得するためのサポートだけでなく、即戦力となる人材の育成を行う計画だ。
出典:http://gfc-vnm.com/news/%e3%80%90%e5%90%8d%e4%bb%a3-%e5%ae%87%e5%a5%88%e3%81%a8%e3%81%a8%e3%80%91%e3%83%99%e3%83%88%e3%83%8a%e3%83%a0%e3%81%a7%e3%81%ae%e2%bc%88%e6%9d%90%e8%82%b2%e6%88%90%e3%82%92%e2%bd%ac%e7%9a%84%e3%81%ab/
2019年 ベトナムの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムで開催のAFG、教育施設の建設やチャリティー活動が評価される〜外食・中食業界動向〜
2018年3月23日、パークハイアットサイゴンにおいて、オーストラリア・ビジネス・アワードの授賞式とディナーパーティが開催された。
AFG Vietnamは同セレモニーにおいて、豪商工会議所より、コミュニティ企業賞にノミネートされた5社のファイナリストのうちの1社として名を連ねた。
AFGは同社が事業を展開する地域において、教育施設や非営利組織、非政府組織のチャリティー活動を積極的に支援してきた実積を有している。同社は「自社の長期にわたる活動を誇りに思うと同時に、こうした活動が成果として認められた」として感謝を示した。
出典: http://blog.afg.vn/en/2018/04/03/afg-was-named-finalist-for-community-award-by-australian-chamber-of-commerce-vietnam/
ベトナムのPizza 4p’s、社会貢献活動に積極的な姿勢〜外食・中食業界動向〜
Pizza 4P’sはVietceteraが主催するレストラン&バー・アワード2018ミッション・インパクト賞を受賞した。Vietceteraによると、同賞の目的は、利益追求だけでなく社会貢献活動に積極的な姿勢を見せたレストランを表彰することにある。
Pizza 4P’sは、顧客の日々のサポートとVietceteraからの受賞に対し感謝の意を述べるとともに、同社が掲げる「世界中を笑顔で平和にする」という使命とビジョンに引き続き取り組んでいくことを約束した。
同社は2018年において、同賞以外にもVietceteraの注目企業賞、デザイン賞、顧客が選ぶレストラン賞にもノミネートされた。
出典:https://pizza4ps.com/news/1279/
ベトナムのAlflesco、シェフの料理コンテストを実施〜外食・中食業界動向〜
Al Fresco’s Groupは、ハノイ及びホーチミンエリアに同社が展開するレストランに勤務するシェフを対象とした料理コンテストを開催した。コンテストに参加したシェフは92名。参加者らは日々磨いた技術を披露し、審査テーブルには美しく華やかに盛り付けられた料理が並んだ。
材料、事前準備、盛り付け、味などの基準によって評価される。参加者は審査員らが自分の料理を評価する様子を緊張した面持ちで見守った。
上位に入賞したシェフには表彰状等が贈られ、受賞者は驚きと喜びの表情を見せた。今後ダナンでも同様のコンテストが開催される予定。
出典: http://blog.afg.vn/2018/06/15/dau-bep-tranh-tai-san-choi-thu-vi-cua-cac-dau-bep-afg/
ベトナムのNet Hue、オススメのデザートgは?〜外食・中食業界動向〜
フエ料理の代表的なデザート、チェ(chè)には様々な種類があり、それぞれ独自の製法や歴史を持つ。このように多様な風味を楽しめるのは、洗練された技術を持つフエ料理ならではだ。
フエ料理で有名なNet Hueでは料理だけでなく以下のようなデザートをお勧めしている。
Chè bắp Cồn Hến | トウモロコシを主材料としたチェ |
Chè bột lọc thịt quay | もちもちした団子のチェ。団子の中に具材が詰められている |
Chè hạt sen、chè nhãn bọc hột en | ハスの実やロンガンがメインのチェ |
Chè khoai tía | 紫芋のペーストで作られるチェ |
Chè đậu ngự, đậu ván, đậu quyên | 豆を主な材料としたチェ。使われる豆には小豆のような小粒な豆から大きめの豆まで様々な種類がある |
Chè thập cẩm | 様々な種類の具材を混ぜたチェ。thập cẩmはベトナム語で「混ぜる」の意味 |
出典:https://nethue.com.vn/nhung-mon-che-ngon-noi-tieng-dat-co-do-hue-1
2018年 ベトナムの外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
ベトナム・ホーチミンでフード・フェス2017が開催〜外食・中食業界動向〜
2017年12月8日からの3日間、ホーチミン市でフード・フェス2017が開催された。多くのレストランが各々自慢の料理を持ち寄り参加。レストランMốn Huếは、ブンボーフエ(フエ料理として有名な麺料理)を始めとする、有名な料理を準備してフェスタに臨んだ。
宮廷料理として有名なフエ料理の伝統的な味わいや、実際に店舗で料理が提供される様子は、ベトナム人観光客だけでなく、多くの外国人観光客の参加者をも惹き付けていた。
この催しで利用された店舗ブースには、古都であるフエの宮廷をモチーフにした豪華な色使いのデザインが用いられ、料理と併せて参加者の目を楽しませていた。
出典:http://nhahangmonhue.vn/blogs/news/mon-hue-tham-gia-dai-nhac-hoi-am-thuc-foodfest-2017
tripadvisorの昨年ランキング1位に輝いたベトナムの店とは?〜外食・中食業界動向〜
2017年のトリップアドバイザー利用者投票において、Al Fresco’s Group Vietnamが経営するJackson’s Steakhouseが数多のレストランを抑え、ベトナムのベストレストランに選出された。
Al Fresco’s Group Vietnamは、Al Fresco’s Cafe Grillなどの洋食レストランを経営する企業グループで、ベトナムでは1996年から営業している。
なお、同社の主要な業態であるAl Fresco’s Cafe Grillでは、ニュージーランド産牛のステーキやピザ・パスタ等の洋食を扱う。価格帯は、ステーキが約2,000円以上、ピザやパスタも1品1,000円を超えるものが多く高めだが、地元住民の顧客も多く見られる。ほとんどのスタッフは英語を話すことができるため、欧米人の顧客も多い。冒頭のJackson’s Steakhouseは、同系列のハイエンドブランドにあたる。
出典:http://blog.afg.vn/2017/10/31/jacksons-steakhouse-duoc-vinh-danh-la-nha-hang-tot-nhat-tai-viet-nam/
ベトナムのPizza 4P’s「Farm to Table」実現のために〜外食・中食業界動向〜
Pizza 4P’sでは、4つのこだわりとして、1.自家製のチーズ、2.Farm to Table (農場からレストランまでの管理)3. デザイン、4.おもてなし、を設定している。その中の「Farm to Table」を達成するために重要な要素が、信頼できる農場との提携である。
4P’sで使われている食材はイタリアなどから輸入されたものもあるが、チーズをはじめベトナム国産食材への切り替えを進めてきた。特に重要な野菜(レタス、ルッコラなど)は、契約農場で生産されたものを利用している。
契約農場の名称は「Thiên Sinh Farm」だが、Thiênは自然を意味する「Thien nhien」、Sinhはエコロジーを意味する「Sinh thaiがその由来である。農場は化学肥料や農薬を使わないオーガニックな育成方法に基づいて運営されている。
契約農場の名称は「Thiên Sinh Farm」だが、Thiênは自然を意味する「Thien nhien」、Sinhはエコロジーを意味する「Sinh thaiがその由来である。農場は化学肥料や農薬を使わないオーガニックな育成方法に基づいて運営されている。
出典:http:/http://pizza4ps.com/news/671//pizza4ps.com/news/671/
ベトナムのPho24がモダンデザインの新型店舗を展開中〜外食・中食業界動向〜
フォーと言えばベトナムの国民食であるが、伝統的なメニューにモダンさや国際的な要素を統合したのが「Pho24」である。 ブランド名に含まれる「24」は24種のスパイスが原料に含まれていることに由来しており、このような隠されたストーリーもブランドの地位を高めることに一役買っている。
Pho24が現在展開している新型の店舗「Pho24 new Generation」は、クオリティの高い料理やサービスに加えて、ウッドテーブル、こ洒落た食器、ランタンなどのモダンかつ広々としたデザインの内装が売りになっている。フォーという伝統的な要素との調和が人気である。
「誰もが美味しく、熱々で、香りのいいフォーを価格を気にせず楽しめるようにする」という哲学の元、Pho24はベトナムを代表するブランドへ発展させていきたい構えだ。
「誰もが美味しく、熱々で、香りのいいフォーを価格を気にせず楽しめるようにする」という哲学の元、Pho24はベトナムを代表するブランドへ発展させていきたい構えだ。
出典:https://www.pho24.com.vn/news/category?category_id=2
ベトナム・フエ料理をデリバリーサービスで手軽に〜外食・中食業界動向〜
Nết Huếは、ハノイの都心部を中心に9店舗を展開するフエ料理(ベトナムの古都、中部地域のフエ省を起源とする料理)のレストラン。客層は地元住民がほとんどを占め、価格帯は麺類一人前で約200円程度と一般的なローカルの店舗と比べてやや高め。
フエ料理専門レストランであるNết Huếでは、デリバリーサービスを提供している。対象地域はハノイ市内。配送料は下記の通りとなっており、注文した料理の代金次第では無料になる。
配達先までの距離 | 料理の代金 | 配送料 |
2km 以内 | 100,000 VND 以上500,000 VND以下 | 無料 |
5km 以内 | 500,000 VND 以上 | 無料 |
配送先の距離が上記の条件を超過した場合には、8,000VND / km の配送料が発生する。
出典:http://nethue.com.vn/vi/giao-hang-tan-noi-khu-vuc-ha-noi.nd82/ship-do-net-hue.i284.html
まとめ:ベトナムの外食・中食業界
伝統的に国民から支持される食べ物だからこそ、さらに発展していって今までとは違う形で消費者に提供されれば今後の外食業界全体の成長につながりますよね。今後どのようなモダンと伝統の調和が見られるのでしょか?
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。