中国のカフェ業界では、外資企業が入ってくる隙が無いほどに、国内企業が発展しています。国際的にも評価されており、国際味覚協会(ITI)において、中国の食品メーカー「轻肴食品」の商品が賞を受賞しました。
今回は、そんな中国のカフェ・スイーツ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 中国のカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
两岸咖啡傘下の両岸コーラ社が中国の数千の映画市場を独占する計画を発表〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年10月26日、两岸咖啡傘下の両岸コーラ有限公司と杭州宝宝堂メディア有限公司は戦略的協力協定を締結し、宝宝堂が正式に両岸コーラ社の株を取得した。
合意によると、宝宝堂社は傘下の映画館などのすべての販売チャネルにおいて両岸コーラ社にコーラ飲料の供給を独占的に許可するとともに、ブランドのプロモーションとマーケティングを全面的に提供する。
協定調印式典において、两岸咖啡社の金美洋会長は「两岸咖啡社は常に国産コーラを作ることろ目標としてきた。当初は「中国人向けに全国的に流行するコーラを作る」という目的で両岸コーラ社を設立した。この調印は、両岸コーラ社の発展におけるマイルストーンであり、また、両岸コーラ製品が市場に正式に導入されることを示すものでもある。」と述べた。
出典:http://www.liangan.cn/index.php?g=Index&m=index&a=news_detail&cate_id=13&id=420
猫屎珈琲が世界物联网联盟と戦略的協力協定を締結〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年6月15日、猫屎珈琲有限公司は世界物联网联盟と戦略的協力枠組み協定を締結し正式に戦略的パートナーシップを確立した。両者はイノベーションと開発のための友好的なチャネルを確立し、猫屎珈琲製品の海へのプロモーションを加速する。
協定調印会場では、双方が関連協力事項について綿密な意見交換を行い、友好的な交渉の結果いくつかの戦略的協力枠組み合意に達した。世界物联网联盟は、57か国の32万のコミュニティを含むバーター貿易プラットフォームを利用し猫屎珈琲のすべての製品と物々交換市場を組み合わせ、徐々にロシアとヨーロッパの市場を占領していく事とした。
猫屎珈琲はスマトラ島のジャコウイタチの糞の中にある未消化のコーヒー豆を使用した希少価値のあるコーヒーを提供している。消化器官を通過過程により、コーヒー豆は他に類を見ない変化を起こし、独特な風味とまろやかな味わいとをもつ。
出典:http://www.kafelaku.com.cn/article/details/id/204.html
轻肴食品が第22回優秀味覚賞受賞〜カフェ・スイーツ業界動向〜
このほど、国際味覚協会(ITI)による第22回優秀味覚賞受賞者が発表され、轻肴食品のパンプキンエッグタルトとヨーグルトキャッツクローがそれぞれITIインターナショナルトップテイスト2つ星賞とITIインターナショナル味覚賞を受賞した。これにより轻肴食品はミシュランマイスター200名以上により美味しさの太鼓判を得た。
国際味覚協会は、「ヨーロッパの首都」として知られるベルギーのブリュッセルにあり、世界の優れた製品を選出し、「SuperiorTasteAward」のメダルを授与することに尽力している。この栄誉は、世界最高の食品の美味しさの基準を表し、「食品業界のオスカー賞」として知られている。
国際味覚協会は「舌先のミシュラン」とも呼ばれ、世界で最も味覚を追求する機関である。審査員には、イタリア、スペイン、その他のヨーロッパ諸国のミシュランの星付きレストランのシェフのほか、フランス大統領、英国女王、その他の高官や王室のために料理を提供したミシュランの星付きシェフも含まれている。
出典:http://www.qingyaofood.com/news_detail/1.html
% Arabicaのバンコクセントラルワールドセンター店オープン〜カフェ・スイーツ業界動向〜
先日% Arabicaのタイ・バンコクセントラルワールドセンター店がオープンした。この店舗のデザインコンセプトは他地域の店舗とは若干異なり、タイ文化を非常に重視したものとなっている。
タイの独特な文化や伝統建築からインスポレーションを受け、地元の人々がコミュニケーションを交わす憩いの場になるよう、タイの古代壁画も参考にしてデザインが完成した。
オーストリアの建築s他事尾Prechetがデザインしたバンコクのカフェは、床、壁、階段状の座席に7000個以上の手作りレンガを使用し、シンプルななかに手作りの温かみを感じさせる。現在% Arabicaは世界中で店舗を増やしているが、その土地土地の人々に愛される店舗デザインを心がけている。
出典:http://www.malatjm.cn/news/846.html
スターバックス中国が2025年の戦略ビジョンを発表〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年9月14日、世界投資家交換会においてスターバックス コーポレーションは2025年の中国戦略ビジョンを正式に発表し、今後3年間で、スターバックス チャイナは 6つの主要な成長エンジンと多数の大規模投資を通じて会社の発展を加速すると述べた。
戦略ビジョンによると、2025年までに中国スターバックスの総店舗数を9,000店、パートナー(従業員)数は3万5,000人増の9万5,000人以上とし、純利益は2倍、営業利益成長目標は4倍を目指す。
また、共福祉事業についても引き続き力を入れていく。公共福祉と持続可能な開発プロジェクトに今後3年間で約8,000万人民元(1,200万米ドル)を投資し、中国に根差す取り組みを積極的に履行して、今後もスターバックス中国が中国と共にあることを約束した。
出典:https://www.starbucks.com.cn/about/news/starbucks-strategic-vision/
2021年 中国のカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
中国のパシフィックコーヒーのデリバリー事業〜カフェ・スイーツ業界動向〜
1992年に香港で設立されたアジアを代表するコーヒーチェーンであるパシフィックコーヒーは、デリバリーで新たな高みを目指している。
コーヒー業界は、参入率が低く利益が高いため、近年多くの業者が参入している。競争が激しくなる中で、同社はデリバリー事業に力を入れている。
現在デリバリー事業により大きく売上を伸ばしている。デリバリーを利用した顧客が店舗に来店したり、反対に、店舗でのサービスや味に満足している顧客が悪天候の日やコロナ禍においてデリバリーを利用したりと、店頭での販売とデリバリーは互いに相乗効果をもたらしており、順調に売り上げを伸ばしている。
出典:http://www.taipycofe.cn/news/18.html
Starbucks、紅杉中国と戦略的協定を締結〜カフェ・スイーツ業界動向〜
1999年に中国進出し、2012年より直営経営体制が整い、中国大陸での店舗数を急激に伸ばしているStarbucksは、小売革新の加速のため、紅杉中国と戦略的協定を締結した。
スターバックスの持つ専門的な小売知識、拡大する規模、強力な事業基盤と、紅杉中国の持つイノベーションを拡大するための強力なプラットフォームを掛け合わせ、更なる発展を目指している。
今回の協定で、スターバックスは小売業務のあらゆるレベルのデジタル化革新の機会を積極的に模索する。データ分析、モデリングや意思決定能力により、創造的なソリューションの開発を進め、サプライチェーンの更なる最適化を目標としている。
出典:https://www.starbucks.com.cn/about/news/Starbucks-Sequoia-partnership/
中国のマックカフェの今後3年間の計画〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2020年11月16日の発表によると、マクドナルドのコーヒー専門ブランドであるmaccafeは、今後3年間で25億元を投資し、4000店舗以上をリニューアルオープンする予定である。
100時間を超える専門的なトレーニングを経たプロのバリスタによって手作りされた、高品質でコストパフォーマンスの高いコーヒーの提供や、食事ニーズに応えた新商品の提供を行う。
また、デジタルプラットフォームを通じてクーポン券の配布などの販促活動を進め、顧客に長期的に持続可能な高価値の提供を目指す。
出典:https://www.mcdonalds.com.cn/news/2020-McCafe-relaunch
中国の広州猫糞コーヒーのプロジェクト〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2020年12月10日の発表によると、2010年に設立し、現在全国に100店舗以上を展開している猫糞コーヒーは、第一二三産業融合発展プロジェクトを正式着工した。
このプロジェクトは広州猫屎コーヒーと大参林投資集団有限会社が共同で建設に投資したもので、総投資額は約30億元、総敷地面積は約430ムー(1ムー=6000平方尺)である。
国際コーヒー博物館、リゾートホテル、高級住宅街などを組み合わた総合的な国際的コーヒー小都市としての発展を目指している。
出典:https://mp.weixin.qq.com/s/ukFOGQj8uL7QzT5qyNKU6g
中国のTims、利益目標達成〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2020年11月25日の発表によると、1964年に設立され、2019年に中国進出を果たしたTimsは利益目標を達成した。
10年以内に1500店舗をオープンする計画だが、2020年10月には上海にて中国の100店目の店舗がオープンし、今後も一二線の主要都市を中心にそのスピードは加速していく想定である。
1店舗当たり2万~3万人の会員を見込んでいる。同社は国内の若い世代をターゲットにしており、若者向けにテーマ性のあるカフェの開設も展開していく予定。
出典:http://m.nanyangchapu.cn/news/511.html
2020年 中国のカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
2019年、中国コーヒーチェーン店がナスダック最大のアジア企業に〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2019年5月17日、中国のコーヒーチェーン店Luckincoffee(瑞幸咖啡)は、ナスダック証券取引所に上場し、総額6億9500万ドルを調達。時価総額は42億5000万ドルで、2019年のナスダックで最大のアジア企業となった。
ナスダックのアジア太平洋地域会長BobMcCooeyは、「Luckin Coffeeはモバイルインターネットテクノロジーにより伝統的なコーヒー業界の現状を打破した。他店との差別化した戦略も強力である。ナスダックファミリーに世界で最も革新的な企業が加わったことを嬉しく思う。」と述べた。
中国で最も急速に成長しているコーヒーチェーンブランドであるLuckinCoffeeは、会社の設立から2年足らずでナスダック上場を果たし世界記録を樹立した。
出典:http://www.luckincoffee.com/tea#media1/
カフェ・スイーツ業界大手のStarbucks、中国での組織構造の調整を発表
2019年5月27日、Starbucksは新たな発展段階に向け、中国のコーヒー業界を今後もリードするように、2019年6月1日より中国での組織構造を調整すると発表した。
新たな組織構造として、元CEOの王静瑛(Belinda Wong)は、Starbucks中国の会長兼CEOに昇進した。同時に、既存のStarbucks中国事業は、「Starbucksリテール」と「デジタルイノベーション」という2つのビジネスユニットに再編成された。
Starbucksインターナショナル・チャネル開発グループの社長、JohnCulverは、「新たな組織構造により、リソースをより柔軟に動員し、短期的なビジネスニーズと長期的な戦略開発のバランスをとることができる。」述べている。また、「イノベーションのペースを加速し、デジタル等の分野でのチャンスをよりよく把握し、今後も勝ち続ける。」と述べた。
出典:https://www.starbucks.com.cn/about/news/organization/
中国一点点奶茶の宣伝テクニックとは?〜カフェ・スイーツ業界動向〜
一点点奶茶の宣伝テクニックに迫る。宣伝に店のブランド名を大いに利用することを挙げている。ブランドの持っている人気や知名度は加盟店にとって一つの利用できる財産である。ブランドの実力、知名度、これまで得てきた評判、他店舗の繁盛をしている様子を宣伝で使うことは顧客の心をつかむうえで役立つ。
次に、人々に無料で飲んでもらい、口コミマーケティングを構築する。開店前に、周りの人に無料で試し飲みしてもらう。その際、味についての顧客の評価を収集し、顧客に口コミで店の宣伝をしてもらう。
また、個性的なチラシが、顧客を店に引き寄せる。街で配られているチラシは常に同じで割引情報がほとんどである。ほとんどの人はチラシを受け取った後、捨てることが多く、情報を覚えていない。例えばチラシを招待状にしたり、抽選券にして、開場当日に抽選が開催されることを知らせるなど、顧客の注意を引くための工夫が必要である。
出典:http://www.canyina.com/zixun/4302.html/
中国の中信国通とhogoodcoffee、戦略的協力協定締結〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2019年10月15日の午後,正大グループ,中信国通、および輸出入銀行雲南支店、輸出入銀行本店の数多くのリーダーがhogoodcoffeeの工場を訪問した。その後、hogoodcoffeeの会議室で連携の事項についての議論が行われた。
中信国通社長とhogoodcoffeeの創設者はターミナル製品の販売チャネルの拡大とコーヒーの大量取引を安定させるための戦略的協力協定を締結した。
今回の連携を通し、中信和正大グループのリソースチャネルとプラットフォームを使用する。
出典:http://www.hogoodcoffee.com/view/hgkfPC/1/56/view/968.html
中国の雲南(国際)コーヒー取引センター、今後どうなる?〜カフェ・スイーツ業界動向〜
プーアル市(普洱市)思茅区に位置する雲南(国際)コーヒートレーディングセンターは、アジアで最もプロフェッショナルな品質検査センター、カップ品質センター、トレーニングセンターを設立した。
最新の電子情報技術が使用される、オークション、決済、倉庫保管、ロジスティクスファイナンスなどのサービスがあり、「ワンストップ」取引一体化サービスを実現している。
取引センターは、中国国内、香港、マカオ、台湾地域、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの消費者市場の主要な取引プラットフォームとなり、中国市場に参入するグローバルなコーヒー生産地域の重要なチャネルとなる。
出典:http://www.mofcom.gov.cn/article/resume/n/201909/20190902899753.shtml
まとめ:中国のカフェ・スイーツ業界
カフェの店舗数はここ数年間で急増しており、毎年15%前後のスピードで市場が成長しています。特にLuckincoffee が大本命と言われる中、Starbucksなどの古参起業も組織改革やマーケティングの見直しなど各社必死に対策に出ています。
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。