2023年1月5日、ロート製薬がベトナムの子会社を通じて、ナリス化粧品のベトナム法人を買収すると発表しました。ベトナムの化粧品業界では事業拡大や外国企業による買収活動が進められています。
今回は、そんなベトナムの化粧品業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 ベトナムの化粧品(製造)業界
Lemonadeがロゴを一新
2023年6月29日、“Lemonade Want It Got It Dual Eyebrow”や“Supermatte Cushion”などの商品を含めたベトナム人女性向けの様々な化粧品を製造・販売しているLemonade社(本社:ハノイ市)は2018年に創業してから5周年を迎えた2023年6月23日に同社のロゴのデザインを一新した。
新しいロゴは、イエローレモンの黄色を使用しており、幾何学的な形をベースにデザインされている。ロゴに使用されている “レモン”デザインは中央に地球を意識した穴が開いており、同社がベトナムに留まらず世界中に展開していくという目標を表現している。
同社はベトナム人メイクアップアーティストのQuach Anh氏が2018年に創業したベトナム人女性をターゲットにした化粧品メーカーである。同社の製品は全国の化粧品販売店やECサイト等で幅広く販売されている。
出典:https://www.lemonade.vn/blogs/news/lemonade-cosmetics-giai-phap-trang-diem-de-dang-cho-phu-nu-viet
日系化粧品メーカーのロート製薬がNaris Cosmetics Vietnamを買収
2023年1月6日、日本のロート製薬株式会社(本社:大阪府)は、2023年1月5日に同社ベトナム法人ROHTO MENTHOLATUM社(本社:ビンズオン省)を通じて化粧品の製造・販売を行う株式会社ナリス化粧品(本社:大阪府)のベトナム法人Naris Cosmetics Vietnam社(本社:ビンズオン省)の買収を行うと発表した。ロート製薬のベトナム法人が年内にナリス化粧品から同社子会社株式を全て取得する。
ロート製薬株式会社は、ベトナムを含めた東南アジア地域での需要増加に対応するため、同社のベトナム法人と買収するナリス化粧品ベトナム子会社の生産拠点を含めた事業を段階的に統合し、中長期的なビジョンを持って競争力の高い工場を成長させ、ロートグループの持続的な成長に貢献したいとコメントしている。
出典: https://rohto.com.vn/tin-tuc/cong-ty-tnhh-naris-cosmetics-viet-nam-se-chinh-thuc-tro-thanh-cong-ty-thanh-vien-cua-cong-ty-tnhh-rohto-mentholatum-viet-nam-voi-ten-goi-cong-ty-tnhh-rohto-mentholatum-viet-nam-ii.html
日系化粧品メーカーの花王が新フットレスケア製品(MEGRHYTHM)販売開始
2023年6月29日、花王株式会社(本社:東京都)のベトナム子会社Kao Vietnam社(本社:ホーチミン市)は、ベトナムで総合的な全身ボディーケア用品である“めぐりズム”で新たにフットレスケア製品を販売した。
“めぐりズム”は2019年に同社がベトナムで発売を開始した全身のボディーケアを目的とした製品で、2023年6月から新たにベトナム市場向けに足のケアを目的にした新製品を投入した。今回販売された新商品は、足の痛みがある方向け(効能:冷却&リラックス効果が6時間持続)や足の筋肉を緩和したい方向け(効能:40℃での温め&30分間持続)の2種類がある。
同社では、今回の新商品を通じてベトナムの人々の健康を改善したり、体を大切にする方法を提案し、同社の売上拡大にもつなげていきたいとコメントしている。
出典:https://www.kao.com/vn/news/2023/20230629-002/
Oriflame VN社、国際品質の製品/サービス賞を受賞
美容製品やパーソナルケア商品をオンラインで消費者に提供しているスウェーデンのOriflame Holding AGのベトナム法人Oriflame VN社(本社:ホーチミン市)は、 2023年5月27日にベトナムの最高ブランドを評価・表彰する“Asia‘s Leading Presigious Brand Award 2023”で「国際品質の製品/サービス賞2023」を受賞した。
同賞は、ベトナムの消費者に安全で品質の高い製品/サービスを提供している事業者を表彰する賞である。Oriflame VN社の関係者は、今回の受賞は同社の製品/サービスの信頼性及び品質が市場で高く評価されており、同社の経営陣や従業員、全国の多数の販売代理店の努力が評価された結果だとコメントしている。
Oriflame VN社では、ベトナムの消費者の美しさを向上させる事に加えて、顧客の健康促進にも貢献していきたいと考えているとコメントしている。
出典:https://www.oriflame.vn/press/press-releases/oriflame-va-cam-ket-mang-den-san-pham-va-dich-vu-dang-cap-quoc-te
Unilever社が保健省と5年間の協定を締結
2023年6月30日、世界有数の一般消費財メーカーであるユニリーバ社(本社:イギリス)はベトナム政府(保健省)と2023年~2028年までの“健康で持続可能なベトナム”戦略プログラムの協定の締結を発表した。両者は協力し、ベトナム国民の意識や衛生、健康環境を改善し、ベトナムでの持続可能な医療環境の構築する事が期待されている。
ベトナムでは国及び地方レベルで感染症予防や健康診断・治療等を含めた一次医療の提供プログラムを維持する必要性に迫られている。上記を達成するためにはベトナム全土の関係省庁に加えて民間企業等と協力し、全国で取組みを展開していく必要がある。
ユニリーバ社は同社の社会的影響力や製品を活用して、全国の数千万人の消費者の意識や衛生、健康環境を改善に取り組むとしており、今回の協定では同社は1500万人のベトナム国民の衛生状態と健康状態の改善に取り組むとしている。
出典:https://www.unilever.com.vn/news/press-releases/2023/ky-ket-hop-tac-5-nam-cung-bo-y-te/
2021年 ベトナムの化粧品(製造)業界
ベトナムで化粧品業界大手のSKINNAのブランド戦略
長年の顧客が見てきたように、Skinnaブランドは広告を掲載したり、PR記事に投資したりしていない。何年にもわたって築き上げられたSkinnaの名声のおかげで、同ブランドがテレビ局によって取り上げられた。
Skinnaが求めているのは経済性ではない。過去には大手投資ファンドの出資すらも断った。同社はブランドを劣化させる可能性のあるものはことごとく断り、ブランドの質を維持するために規模を小さく保ち、ゆっくり育ててきた。
また、同社は広告などにかかるコストを抑えることで、製品の品質向上にコストを回し高品質の製品を提供している。
出典:https://theskinna.com/blog/474/skinna-tu-hao-truyen-cam-hung-cho-my-pham-viet
ベトナムのメナードブランドとブランド大使〜化粧品業界動向〜
メナーズブランドは最近、代表的な歌手のヨンハアイントゥアンをブランド大使に選んだ。女性向け化粧品会社が男性ブランドアンバサダーを選ぶのは珍しいことだ。
このユニークなパートナーシップは、成長する美容市場で60年の歴史を持つ高級化粧品会社の適合性、信頼性、魅力について多くの疑問を投げかけられている。
メナードブランドの名声の背後には、化粧品研究の50年の基盤がある。メナードの各製品は、ハイテク研究所、藤田医科大学と名古屋医科大学との幹細胞研究、100人以上の指導者を含むチームがある。
出典:https://menard.vn/dai-su-va-thuong-hieu-dong-dieu-nang-luong-tien-phong/
花王のベトナムにおける衛生管理プログラム〜化粧品業界動向〜
花王は、ベトナムにおける清潔・衛生習慣の定着に貢献するため、「ベトナム衛生プログラム」を実施している。このプログラムは、「衛生管理リーダー育成プログラム」「衛生奨学金制度」「学校衛生プロジェクト」「楽しい手洗い教室」の4つの取り組みで構成されている。
「衛生管理リーダー育成プログラム」では、病院内の感染管理・衛生環境の向上に向けた取り組みを行っている。
「衛生奨学金制度」ではベトナムの保健衛生分野で活躍する食品衛生管理の専門家を育てることで、人々の健康な暮らしを実現していくことをめざしている。
出典:https://www.kao.com/jp/corporate/sustainability/topics/sustainability-20201222-001/
セラム化粧品の効果〜ベトナムの化粧品業界動向〜
滑らかな肌になるために肌に栄養を与えることは、長い間女性の毎日の習慣であった。スキンケアセラムは、多くの女性の肌を改善するプロセスに大きく貢献する製品の1つだ。
美容液や肌のエッセンスとは何か、それがどのように機能するのか、そしてどのような美容液が肌に良いのか。セラムは肌のための「食物」だ。
セラム美容液は、肌に必要な栄養素が高濃度で抽出され、ジェルの形でセラムが濃縮された製品である。エッセンスの70%以上が液体の形で含まれており、美容液の成分が最大限に働き、肌を改善する。
出典: https://thefaceshop.com.vn/blogs/cach-cham-soc-da/tinh-chat-serum-la-gi-tac-dung-va-luu-y-khi-su-dung
ベトナムにも展開するFACE SHOPがおすすめする冬のスキンケア〜化粧品業界動向〜
冬のスキンケアは、特に乾燥肌や水分不足の場合に、多くの人が心配する問題だ。肌に過酷な気候では適切なスキンケアサイクルと製品選びが必要だ。
冬のスキンケアサイクルの重要なポイントを知ることで、肌を柔らかく、潤いを与え、健康に保つことができる。
FACE SHOPは、おすすめする冬のスキンケアとして、毎日のスキンケアルーチンを継続する、クレンジング直後には保湿する、水分を補給する、リップクリームを利用する、角質を定期的に除去する、スキンケアマスクを定期的に使用するなどを推奨している。
出典: https://thefaceshop.com.vn/blogs/cach-cham-soc-da/11-ghi-nho-giup-viec-cham-soc-da-mua-dong-that-de-dang
2020年 ベトナムの化粧品(製造)業界
ベトナムのCOSMERIA、ECと実店舗販売の実現へ〜化粧品業界動向〜
2020年3月3日の発表によると、COSMERIAを運営する株式会社プラネティアは、ベトナムで日本製品のEC販売と実店舗販売を行うアーバン・コーポレーション株式会社と、戦略的パートナーとして業務提携契約を締結した。
プラネティアが提供するプラットフォームCOSMERIAは、東南アジア各国向けの化粧品の口コミサービス。提携先のアーバン・コーポレーションは日本製品の美容関連商品や化粧品を主に取り扱うECサイトをベトナム国内で運営している。
今回の提携により、口コミによるPR・話題作り・販売促にとどまらず、ベトナムにおける現地EC販売と実店舗販売を実現させ、口コミから現地輸出、販売まで一気通貫でマーケットにアプローチできるようになった。
出典:https://www.planetia.info/blog/ec-f46054ed-7914-48e3-87e3-b11f56942640?categoryId=4392
ベトナム保健省、CPTPPにより化粧品の自由販売証明書を不要に〜化粧品業界事情〜
ベトナム保健省は2020年2月1日から、環太平洋パートナーシップに関する先進的かつ包括的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)の合意事項に基づき、輸入化粧品の開示手続きの際に求めていた自由販売証明書(CFS)の提出を不要とした。
従来の規定である保健省通達06/2011/TT-BYT(通達6号)では、ベトナムに輸入する化粧品の開示書受領番号の取得申請に必要であったCFS(原本または領事認証のある写し)が、ベトナム以外のCPTPP締約国で流通している化粧品がベトナムに輸入される場合は不要となった。
それに代わり、化粧品開示書の様式が改訂され、輸出業者の名称や住所、輸出元国で自由に流通しているか否かを記載する欄が新たに追加された。
出典:https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/02/2f5bcf9a5f381026.html
ELLEビューティーアワード2020を受賞!ベトナムにも進出のブランド〜化粧品業界動向〜
2020年2月24日の発表によると、Menardの製品がELLE Beauty Awards 2020で入選した。入選したのは、Authent Cream IIとFairlucent Cream。これは、同社のブランドが60年以上に渡って築いてきた高級ブランドであることを再確認するものだ。
Authent Cream IIは、メナード研究所の科学者による17年間にわたる幹細胞研究の成果と言える。肌の代謝システムに基づくアンチエイジング製品は、新しい細胞の産生を促すことに焦点を当てている。
Fairlucent Creamの前身であるFairlucent Day Creamも非常に人気のあった商品で、その成功を引継いで今回の受賞に至っている。
出典:https://menard.vn/authent-cream-ii-va-fairlucent-cream-chien-thang-tai-giai-thuong-elle-beauty-awards-nam-2020/
ベトナムにも展開の世界的ブランド!The body shopの新店舗とは?〜化粧品業界動向〜
2019年7月7日の発表によると、英国の化粧品およびボディケア製品として有名なThe BodyShopは、ベトナム30号店を正式にオープンした。場所は、ハノイ市のバー・ディン区、キンマー通り。
同店舗では同社独自の自然にインスピレーションを得たスキンケア商品をはじめとして、500品以上を取り扱っている。顧客があらゆる製品を体験できる環境を整えるだけでなく、同社創業者のアニータ・ロディックの言葉なども展示されており、同ブランドの価値観を感じることもできる。
同社は実店舗の他にオンラインストアも展開しており、製品を通販で購入することができる。
出典:https://www.thebodyshop.com.vn/vn/mung-khai-truong/
2019年 ベトナムの化粧品(製造)業界
ベトナムのBeautygarden、化粧品を購入するべき理由〜化粧品業界動向〜
ベトナムには多くの化粧品サプライヤーが存在するが、Beauty Gardenは自社で化粧品で購入するメリットを同社ウェブサイト上で公開している。
- 信頼性:化粧品はフェイク商品が販売されることも多いため、本物の商品を販売している、信頼できる流通網を持つショップから購入することが重要である。
- 利便性:オンライン販売を強化することで、便利な決済方法を手軽に選択することができる。
- 節約:ベトナム全土に幅広く店舗を展開しており、プロモーションや顧客へのサポート体制が整っている。
- 多様な品揃え:幅広いラインナップから商品の選択が可能。
- 流行:化粧品流行を追っており、その時々に人気な商品が購入可能。
出典:https://beautygarden.vn/tin-tuc/5-loi-ich-tuyet-voi-khi-mua-sam-tai-he-thong-my-pham-so-huu-chuoi-cua-hang.html
ベトナムで韓国化粧品Laneigeが人気〜化粧品業界動向〜
近年、韓国は上質なスキンケア化粧品ブランドによって若い女性の間で人気が高まっている。Laneigeはその中でも、スキンケアからメイクアップ化粧品に至るまで、幅広い美容製品を提供する人気ブランドだ。
Laneigeエッセンシャルローズスキンリファイナーモイスチャーは現在世界中で入手可能だ。同商品はローヤルゼリーの抽出物と糖蜜を含み、肌を乾燥から保護する機能を持つ。
ベトナムの化粧品市場ではLaneige化粧品ブランドの製品は皮膚の回復と再生で有名であるため、多くの女性、特にOLなど中心に人気となっている。
出典:https://beautygarden.vn/review/gia-thanh-cua-nuoc-hoa-hong-laneige-co-that-su-tot-khong.html
Kanebo、ベトナムでファションイベントを支援〜化粧品業界動向〜
障害のある女性のためのファッションショー ”I’m beautiful you too!” が、2018年6月16日、ラオカイ(Lào Cai)省サパの中心部、ストーンチャーチヤードで開催された。
同イベントはNghi Luc Living Centerが立ち上げ、オーストラリア政府も協力している。
こうしたイベントが開催された背景には、ベトナム国内での家庭内暴力、性的暴行や人身売買と言った社会問題がある。女性に社会との関係を拡大し、地域社会に統合することで、多くの障害のある女性に自信を与えることが期待されている。
出典:http://www.kanebo.tk/kanebo-han-hanh-tai-tro-va-dong-hanh-cung-chuong-trinh-toi-dep-ban-cung-the-lan-thu-5.html
Menard、ベトナム国際ファッションフィークに協力〜化粧品業界動向〜
ベトナム国際ファッションウィーク(Vietnam International Fashion Week- VIFW)は、 今年で開催7年目に入るベトナムで最大、最もプロフェッショナルなファッションイベントとして知られている。
本イベントでは、ベトナム国内外のファッションデザイナーのユニークな新作コレクション等が披露される。
59年の歴史を持ち、世界26カ国で何百万人もの女性に商品を提供してきた実績を活かし、Menardは化粧品やメイクアップの専門家を提供することで、舞台裏で化粧モデルをサポートする、と言った形で同イベントを支援している。
出典:https://menard.vn/my-pham-nhat-ban-mang-nguoi-tinh-trang-suc-de
2018年 ベトナムの化粧品(製造)業界
ベトナムの老舗香水SCC、新商品をリリース〜化粧品業界動向〜
Saigon Cosmetics Joint Stock Company (SCC) は、1975年に前進となる香料メーカーが香水メーカーへと転換したことに端を発し、30年以上に渡って拡大を続けてきた老舗企業である。
同社はメコン・ビューティ・ショー 2017において、香水の新商品を発表した。ヒマラヤやメコンデルタなどの自然を表現した9種類のラインナップで、イベントでは多様な顧客の好みをカバーすべく、自然な香りから個性的な香りまで、様々な香水が展示された。
またハイエンド商品として「Miss Saigon The Essence」の紹介も行なわれた。同商品はFirmenich、Centdegresとの3年間の共同開発の末にリリースされている。
出典:http://www.saigoncosmetics.com/Tin-Tuc/Kham-pha-xu-huong-mui-huong-nuoc-hoa-moi-cung-Miss
ベトナムのSCC、China Beauty Expoに参加〜化粧品業界動向〜
2017年5月23日から25日の3日間、 Saigon Cosmetics Joint Stock Company (SCC) は China Beauty Expo に参加し新商品を発表した。
SCC は過去30年に渡り、ユニークな商品の開発に励んできた。現在同社は販売活動をベトナム国内から海外へと拡大しており、消費者の支持を得てその地位を築きつつある。同Expoでプロモーションされた「8 Shades of Grasse」は、世界的な香水の本場フランスの影響を強く受けている。
「Miss Saigon The Essence」が海外市場に紹介されたのは本展覧会が初めてとなる。Miss Saigon に代表されるようなベトナム国内で有名なブランドからさらにステップアップして、世界でも通用するようなブランドとなることが 8 Shades of Grasse や Miss Saigon The Essence に課せられた使命となっている。
出典:http://www.saigoncosmetics.com/Tin-Tuc/Say-%C4%91am-voi-huong-nuoc-hoa-Viet-tai-%C4%91au-truong-quo
SHISEIDOベトナム、LS Letailの管理システム導入〜化粧品業界動向〜
SHISEIDO は店舗での販売や流通における効率改善のため、LS Letailが提供する LS NAVI を導入することを決めた。
同社は統合型のビジネスマネジメント・ソリューションを模索してきた。今回導入するシステムによって、ベトナムの法令やビジネス環境に準拠しつつSHISEIDOが望むサプライチェーン管理が可能となる。実装の容易さから、新店舗にも素早く展開できるのも特徴の一つだ。
同システムの導入により、SHISEIDOのビューティーアシスタントは顧客のスキンケアデータや購入履歴を組み合わせることで、顧客のニーズにより合致した商品を提供できるようになった。新システムによる売り上げの増加と顧客満足度の向上を狙う。
出典:https://www.lsretail.com/customers/shiseido-vietnam/
ベトナムのBeauty Garden、偽商品騒ぎを回避〜化粧品業界動向〜
Beauty Garden は設立から3年、現在ではベトナム国内の63の省に展開している。ブランド力を高めることに力を入れており、サービス・商品の品質には自信を持っている。
とあるウェブサイトに「Beauty Gardenの商品が偽物であった」との投稿があり、消費者は混乱に陥ったが、同ショップのスタッフがその投稿に「商品に不備がある場合は送り返してくれれば対応する」との旨を返信したところ、同投稿は間も無く削除された。同ショップは、競合店による悪戯などの可能性があると考えている。
同ショップではバーコードなどを用いて商品が本物であることを確認するサービスなどを提供しており、今後も確かな商品を提供していくことでブランド力を高めていきたい考えだ。
出典:https://beautygarden.vn/tin-tuc/beauty-garden-chang-duong-3-nam-va-cau-chuyen-thuong-hieu.html
カネボウ、ベトナムでコスメティクスワークショップを開催〜化粧品業界動向〜
2017年12月15日及び22日に「Kanebo – Perfect Beauty」と題したワークショップが開催された。同イベントは、カネボウのベトナムでのプレゼンテーションを高めるとともに、顧客への感謝を示すことも目的としている。
イベントにはメークアップ・アーティスト、ファッションデザイナーやヘアスタイリストなどベトナム美容業界の著名人が参加。同社の商品が紹介され、顧客から幅広い商品の説明を受けるとともに、日頃のスキンケア、ヘアスタイルやファッションに関する相談も対応した。同社はこうしたイベントを通じ、顧客のニーズをより的確に捉えつつサービスの改善につなげたい考えだ。
出典:https://beautygarden.vn/tin-tuc/beauty-garden-chang-duong-3-nam-va-cau-chuyen-thuong-hieu.html
まとめ:ベトナムの化粧品業界
日本の化粧品メーカーも続々とベトナムに参入し、イベントを開催しています。そうした動きは日本ブランドを広めるきっかけとなり、今後ベトナム国内で日本製品に関心を持つ国民が増えるといいですね。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。