2023年の中国ホテル業界:競争の新時代が到来

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2023年に入り、市場は確実に大きな調整と回復を迎えています。中国経済、ビジネス、ホテル業界はすべて企業競争へと突入し、核心はもはやスピードと規模だけではなく、競争の中で質の向上が求められています。
特にチベット地域への注目が高まり、観光産業の発展に伴い多くの投資家が機会を模索しています。この中で、デジタル運用管理や電子商取引運用のポジションが注目され、新たな展望が広がっています。

今回は、そんな中国のホテル業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

さらに、この記事の途中では、業界地図のダウンロードが可能です。現地在住の調査員が厳選した情報が詰まった業界地図で、ホテル業界の最新のトレンドや展望をひと目で把握できます。是非、業界の最前線を知りたい方は業界地図をダウンロードして、未来の投資やビジネス展望にお役立てください。

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目次

2023年 中国のホテル(エンタメ・IT・個人サービス)業界

1億9,000万人の強力な锦江会員ネットワークが旅行体験を一変

锦江国際グループの子会社である锦江WeHotelと吉祥グループの子会社である吉祥航空は会員サービスの互運用協力に合意し、锦江国際グループと吉祥グループの戦略的協力において重要な一歩を踏み出した。両社は、その優れたリソースを活用し、航空業界、ワイン・旅行業界などにおける連携を強化し、会員サービスの相互接続、ポイントモールの相互交換・相互販売を実現し、新たな旅行フォーマットを共同で創出していく。​

锦江国際グループの会員プログラムとして、現在約 1 億 9,000 万人の会員がおり、锦江会員はグループ傘下のさまざまな業界分野の権利と利益を共有し、食品、住宅、食品などあらゆるパートナーの質の高い市場リソースを享受できる。​

協力期間中、锦江の会員と吉祥航空の会員は、それぞれの公式ルートを通じて、ホテルの宿泊、旅行や、ケータリング、空港でのさーびす、荷物の手配などに利用できる会員権を申請することができる。​

​出典: https://www.wehotelglobal.com/#/newsDesc?consultId=1092

中国格安ホテルのパイオニア、汉庭酒店が3000軒超えの偉業に挑む

汉庭酒店は2022年12月30日、「3000以上の汉庭酒店をライトアップ」をテーマにしたイベントを開催し、中国のエコノミーホテルブランドとして初めて、全国で3000軒以上のホテルを運営するブランドになったと発表した。この探査は規模拡大のマイルストーンをもたらしただけでなく、中国のホテル産業に偉大な記録をもたらした。​

2005 年に漢庭初のホテルが正式にオープンした。当時、中国の格安ホテル市場は猛烈な成長サイクルにあり、錦江インやホーム インなどの格安ホテル ブランドが多数登場していた。汉庭酒店は、市場にある他の格安ホテルとの差を広げるため、大きなベッドとオフィスエリア、無料ブロードバンド、無料朝食などのサービスを提供た。​

3,000 を超える店舗を擁する現在、より多くの国民にサービスを提供し、真の国民的ホテルとなり、世界の革命をリードし続けるという使命を担っていると自負し、今後も中国のホテル業界に貢献し、中国の経済的ホテルの発展への道を切り開いていく。​

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/PF_fshfYCd2j1_oAgNRGRQ​

首旅酒店集団の予測:中国ホテル業界が質の段階へ進化する2023年

2023年7月2日から4日まで、中国観光ホテル協会主催の第20回中国ホテルグループ発展会議が長白山万達国際リゾートで成功裡に開催され, 「2022年中国ホテルグループトップ60」のリストを発表した。首旅酒店集团は今年もトップ 3 にランクされた。

会議では、BTGホテルグループの総支配人でありホームインズグループの会長兼最高経営責任者である孫建氏が、「2023年に入ると、市場は確実に大きな調整と回復を迎えるだろう。中国経済、ビジネス、ホテル業界はすべて企業競争へと突入し、核心はもはやスピードと規模だけではなく、徐々に質の段階へと突入している。」と述べた。​

首旅酒店集团は、最も代表的な全国的ホテルグループとして、常に時代に合わせて発展し、今年上半期に目覚ましい成長を達成した。2023年、当グループは中級品から高級品の出店ペースを打破し、低級市場への継続的な躍進を達成することに注力する。​

出典:https://sit-bthgwebtest.homeinns.com/news/detail/853​

投資家必見!チベットのホテル市場で成功するための秘訣とは?

観光産業の継続的な発展に伴い、ますます多くのホテル業界の投資家がこのチベットという魅力的な土地に注目している。機会と競争に満ちたこの市場で、どのようにして機会を捉え、自社のホテルに投資し、多額のリターンを得るのかは、すべての投資家が考慮する必要がある問題である。​

そんな中、东呈酒店は予約の9割以上がホテル会員であり、稼働率も9割以上で安定している。その秘訣を投資家の張大栄氏は、「店舗には複数の提携先もあり、ホテル運営の全般的な方向性については私が発言権を持つが、ホテル内の細かい管理には専門の店長が対応している。これも、標準的な研修や職務要件を備えたグループの人材制度に依存しており、階層ごとの選考を経て任命された優秀な店長が経営方針を設定していることがうまくいっている」と述べた。​

さらに張氏は「過去2年間コロナによってホテル業界が苦戦していたとき、各店の店長がこれほどの好成績を収めることができたのは、従業員に対する明確な要件があり、フランチャイズ加盟店やグループの評価に応えられる、意欲的で勤勉な従業員がいたおかげだ。彼らは自らの努力によってホテルの会員定着率を高めることにつながってる」と述べた。​

​出典: https://www.jmdossen.com/NewsStd_2549.html​

中国ホテル業界を牽引するデジタルトレンド

2023年5月8日、华住集团はグローバル本社で『現代のホテル管理とデジタルオペレーション』の新刊発売カンファレンスを開催した。本書は、ホテル業界におけるデジタルエクスペリエンスに関する専門書であり、华住集团の18年間のデジタルオペレーションの経験が凝縮された教科書であり、ホテル業界の高度なデジタルエクスペリエンスの育成と構築を支援することを目的としている。​

共著者の一人である華珠研究センター上級副社長のワン・チェン氏は、「この本の目的はホテル業界のデジタル運営から始まるホテル業界サービスの発展の歴史と実践経験を要約することである。これはホテル業界にとって実際的な問題を解決し、サービス品質を向上させるための重要な指導的意味を持っている」と述べた。​

「2022年中国ホテル業界専門人材育成報告書」では、業界の高品質な発展と変革・アップグレードの傾向が強まり続けるにつれデジタル運用管理や電子商取引運用などの新興ポジションに対する業界の需要が急増すると見られている。​

出典:http://edu.dzwww.com/rcjy/peiun/202305/t20230511_11909655.htm​

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2021年 中国のホテル(エンタメ・IT・個人サービス)業界

中国の華住集団有限公司、2020年の業績を発表〜ホテル業界動向〜

全国で400以上の都市に展開する中国有数のマルチブランドホテルグループである華住集団有限公司は、2020年第4四半期と通期の財務業績を発表した。

ホテル事業の売上高は2020年第1四半期に前年同期比17.5%増の110億元、2020年通期では5.6%減の330億元だった。

2020年第4四半期にはコロナウイルスが流行したが、2021年に入り回復を見せている。中国政府は2021年3月16日から実施してきた旅行規制をさらに緩和したことで、今後ホテル需要が回復すると見られる。

出典: https://ir.huazhu.com/zh-hans/news-releases/news-release-details-5

中国の开元酒店集团、2020年中期報告を発表〜ホテル業界動向〜

1988年に浙江省開元山ホテルからスタートし、現在世界ホテルグループランキングのトップ30に入っている开元酒店集团は、2020年中期報告を発表した。

期間内の同グループのホテル営業収入は、コロナウイルスの影響を大きく受け、489百万元で昨年同期比‐39.3%となった。レストランサービスにおいても結婚式や宴会等のキャンセルのため昨年同期比‐43.3%となった。

下期以降ホテルの業績を着実に回復させるため、オンラインでの顧客獲得を促進している。商品を生中継するなど、マーケティングの新しい方向性を試みている。

出典: https://oss.kaiyuanhotels.com/gw/IRFiles/2008251727043459-0-0.pdf

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中国の富力集团、2020年中期報告を発表〜ホテル業界動向〜

1994年に設立し、資本金は7億6000万人民元で、不働産の設計や開発、工事監理、管理、仲介などの業務を行う富力集团は、2020年中期報告を発表した。

2020年6月末時点の同グループの営業総額は335.91億元で、昨年同期比‐4%となった。純利益は39.17億元で、昨年同期比‐6%となった。

同年はコロナの影響を強く受けたが、第2四半期の国内総生産(GDP)がプラス成長を記録しており、国内における観光業も徐々に回復をしていくことが期待されている。

出典: http://www.rfchina.com/upload/file/2020-08-31/a49536c7-907e-4104-8bbe-14bcca2203b1.pdf

中国の万達集团、2020年経営実績が予想を上回る〜ホテル業界動向〜

1988年に設立し、商業、文化、不動産、金融の4大産業グループを形成している万達集团は2020年の経営実績が予想を上回る結果となったことを発表した。

万達ホテル管理公司の2020年第4四半期の売上は前年同期比102.7%に達し、この経営実績は全国レベルの20%を上回っている。

その他、2020年第4四半期の万達映画の国内スタジオ映画の興行収入は2019年同期の86.5%に回復した。また、同年の万達映画の全国興行市場シェアは前年比1.2ポイント増の15.4%になるなど、グループ全体で好調の数字を記録した。

出典: http://www.wanda.cn/2021/2020media_0108/42445.html

中国の銀座旅游集団、経営目標責任書調印式を開催〜ホテル業界動向〜

済南に本部を置き、ホテル、文化レジャー、飲食、旅行代理店などの業務を行っている銀座旅游集団は、2021年度経営目標責任書調印式を開催した。

会議では、財務センターにより各部門の2021年度の経営目標が発表され、ソフィテル銀座ホテル、銀座泉城ホテル、佳駅会社など6社の部門責任者がそれぞれ会社の総経理と経営目標責任書を締結した。

これにより、各産業チェーンの拡張を促進させ、境界を越えた融合を実現し、アライアンス力の強化に注力する。

出典: http://www.yzhotels.com/?c=medial&a=detail&medialId=216

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2020年 中国のホテル(エンタメ・IT・個人サービス)業界

中国 華住、初の5000を超えるホテル網構築へ〜ホテル業界動向〜

中国の大手ホテルチェーン、華住グループ(ナスダック上場)は2019年第3四半期の業績を発表した。同社は期間中、合計548のホテルを新たにオープンした。さらに、ブランドのアップグレードやビジネスモデルの変更のために、10のホテルを一時的な営業停止にした。同年9月30日時点で、華住傘下のホテルの総部屋数は504414となり、前年同期比で23%の増加であった。また、建設中あるいは建設計画段階のホテル数は1736であるとしている。

RevPARは215人民元、売上高は前年同期比10.4%増の31億人民元、EBITDAは898百万人民元であった。同社によれば、2019年通期の業績は、売上高が前年比10%から12%増になるとしている。

同社CEOのJi Qi氏によれば、華住は初めて全体で5000を超えるホテル網を構築することができた。また、シンガポールにおけるホテルの開業や、ドイツのホテル最大手Deutsche Hospitalityの買収を通じて、海外市場への進出を強化しているとのこと。

出典:http://ir.huazhu.com/news-releases/news-release-details/huazhu-group-limited-reports-third-quarter-2019-financial

米マリオット、中国にJWマリオット三亜海棠湾を開業〜ホテル業界動向〜

米ホテル最大手のマリオットインターナショナルは、2019年12月30日に、中国海南省に位置する三亜・海棠湾にJWマリオットブランドのホテルを開業したと発表した。JWマリオットとしては、中国国内で18カ所目、三亜では2カ所目の開業となる。南国の自然豊かな三亜のベイエリアに新たなホテルをオープンすることで、さらなる観光客の獲得を目指す。

新ホテルは、三亜鳳凰国際空港から車で40分の距離にあり、周辺地帯には、三亜ファンタジータウン、万達シネマ、南山寺などの有名観光スポットがある。同ホテルは、三亜・海棠湾の21.8キロにおよぶ海岸線上に位置している。

総部屋数は142、ヴィラの数は18となっており、レストランや特徴的な庭園も有する。加えて、企業のミーティング、結婚式、イベント開催などの用途のための施設も提供する。

出典:https://news.marriott.com/news/2019/12/30/jw-marriott-strengthens-presence-on-chinas-holiday-island-with-opening-of-jw-marriott-sanya-haitang-bay

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中国に進出の香港上海大酒店、2019年中期業績を発表〜ホテル業界動向〜

香港証券取引所に上場する香港上海大酒店は、2019年1月1日から6月30日までの6ヶ月間の業績を発表した。香港情勢の悪化、中国の経済減速や欧州の情勢不透明感が、業績を押し下げたとしている。売上高は、前年同期比2%減の2791百万香港ドル、営業利益はおおよそ3%減の610百万香港ドルであった。

個別のハイライトとしては、香港ペニンシュラホテルの収入は事業環境の悪化などが原因となり7%減、上海ペニンシュラホテルの収入は競争の激化が原因となり、15%減であった。同社の経営陣は今後の香港情勢の推移を注視するとしている。

同社は今後の業績ガイダンスにおいて、全体の売上に占める比率の大きい香港地域を中心に、慎重に見ているとしている。経営陣は、香港情勢の鎮静化や米中貿易戦争の停止によって、業績が上向くことを望んでいる。

出典:https://www.hshgroup.com/zh-hk/media/press-releases/2019/interim-results-for-the-six-months-ended-30-june-2019

米ハイアット、アンダーズ・マカオの開業計画を発表〜ホテル業界動向〜

2019年11月5日の発表によると、米高級ホテル大手のハイアットホテルコーポレーションは、中国マカオにおいて、カジノ大手のギャラクシーエンターテイメント(銀河娯楽)と共同で、アンダーズブランドのホテルを建設するとのこと。新ホテルは、2021年上半期にオープンを予定している。今回の開発計画は、ギャラクシーエンターテイメントがマカオで手掛ける統合型リゾート(IR)プロジェクトの一環であり、マカオで初めてのアンダーズホテルとなる。

アンダーズ・マカオは、700部屋、アンダーズラウンジ、バー、レストラン、最先端のフィットネスセンター、室内プールを備え、ギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンターに直結している。

アンダーズとは、ヒンドゥー語で「パーソナルスタイル」を意味する。アンダーズホテルは、ニューヨーク、ロンドン、上海、ソウルなどで展開されている。

出典:https://newsroom.hyatt.com/110519-Hyatt-Announces-Plans-for-Andaz-Macau

中国で大手の上海錦江資本、2019年上半期の業績を発表〜ホテル業界動向〜

中国ホテル大手の上海錦江資本は、2019年上半期の業績を発表した。売上高は前年同期比2%増の9953百万人民元、営業利益は26.1%増の1666百万元、EBITDAは38.2%増の3350百万元であった。このうち、EBITDAの急増は、新たなリース会計基準を採用したことによるものが大きい。

同社は、2019年6月30日時点で、全世界66か国で7941のホテルを管理または所有しており、そのうち、中国国内のホテル数は6680にのぼる。また、同社は上海錦江飯店や和平飯店などのランドマーク物件も保有している。

同社は現在、ホテル事業を中心ビジネスとしながらも多角化を進めており、2019年上半期に企業名称を「上海錦江国際酒店」から「上海錦江資本」へ改名している。同社はホテル事業の他に、その周辺産業である食品・レストラン、物流、旅行代理店業務なども手掛ける。

出典:http://www.jinjianghotels.com.cn/UploadFiles/C_200620190830002.PDF

まとめ:中国のホテル業界動向

中国の娯楽・エンタメ業界は、経済発展・人口急増とともに成長が見られます。

ホテル業界は内資・外資ともに大手企業が存在感を見せます。アフターコロナ時代の今後の動向にも注目が集まります!

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