【戦略的協力協定の最新動向】中国の証券業界

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最新の動向によれば、中信証券と開封市人民政府が戦略的協力協定を結び、中国の証券業界におけるパートナーシップの深化が進んでいます。同業界では、2023年7月13日に開催された『証券時報』主催の「2023年中国金融機関年次サミット」で、广发证券が機関投資家向けサービスやウェルスマネジメント分野で卓越した業績を収め、複数の賞を獲得しました。また、証券業界の文化構築において、持続可能な発展が重要視され、「デュアルカーボン」戦略の下でのグリーンファイナンスが、我が国の経済成長を促進する鍵とされています。​

今回は、そんな中国の証券業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2023年 中国の証券(金融・法人サービス)業界

中信証券と開封市人民政府が戦略的協力協定を締結​

2023年10月18日、党委員会副書記兼中信証券ゼネラルマネジャーの楊明輝氏と開封市党委員会書記の高建君氏が署名イベントに出席し、中信証券の上級幹部で世界投資銀行管理委員会の共同ディレクターである孙毅氏と開封市副市長の薛志勇氏が、双方を代表して戦略的協力協定契約書に署名した。​

今回の戦略的協力協定の締結は、中信証券と開封市の包括的な協力がさらに深まることを示すものである。合意によると、双方は実際的な協力を積極的に模索し、ウィン・ウィンの協力と共同発展を目指す。このイベントには、中信証券投資銀行管理委員会河南支店、情報メディア産業グループ、債務融資事業部門、河南支店の関係者が出席した。​

中信証券と開封市人民政府は2019年にも、実体経済への金融支援に関する党中央委員会と国務院の決定と取り決めを実行し、開封市の質の高い経済社会発展を促進するため、戦略的協力協定を締結している。​

​出典:https://www.citics.com/newsite/news/202310/t20231023_1182380.html

广发证券は「2023中国証券業界ジュンディング​アワード」で複数の賞を受賞​

2023年7月13日『証券時報』主催の「2023年中国金融機関年次サミット」において、「2023年中国証券業純度賞」のリストが正式に発表され、广发证券は機関投資家向けサービス、ウェルスマネジメント、資産管理などの分野で優れた実績を上げ、「2023年中国証券業サービス研究院純度賞」や「2023年中国証券業サービス民営企業プロジェクト純度賞」大賞など10の賞を受賞した。 ​

「中国証券業界順定賞」はこれまで17回にわたり成功裏に開催されており、その権威、公平性、専門性は業界に認められている。資本市場改革の深化を背景に、この賞はますます重要度を高めている。​

近年、广发证券は業界調査能力を強化し続けている。广发证Development Research Center と Industrial Research Institute が 2 つの強力な専門研究部隊を形成しており、このうち前者は、国内の大手機関投資家にセルサイドリサーチサービスを提供し、上場企業に積極的に価値を提供している。後者は、業界のハイエンドシンクタンクであり、コア分野に焦点を当てた社内ビジネスエンパワーメントのための研究部隊としての地位を確立している。​

出典:https://new.gf.com.cn/article/detail/64b0a34ff7cf4100138b322f ​

国泰君安证券は長江デルタ投資を支援し​ 国内初の長江デルタ総合開発実証区債券の発行に成功した​

2023 年 10月30日、長江デルタ投資(上海)有限公司は、2023年にプロ投資家向けに非公開社債を発行。国泰君南がこのプロジェクトの主幹事を務め、上海証券取引所市場で正常に発行された。この債券は長江デルタ投資が債券市場にデビューするもので、長江デルタ統合開発実証区における長江デルタの統合開発という国家戦略に特化して使用される国内初の債券である。​

「23長江デルタ」の発行規模は15億元、期限は3+2年で、調達資金は主に長江デルタ生態グリーン総合開発実証区の開発プロジェクトの投資、建設、運営に使用される。この債券発行には、長江デルタの統合的発展に貢献するという国家戦略に対する資本市場の高い支持を反映して、債券市場への機関投資家からの積極的な参加が寄せられている。​

国泰君安は本債券の主幹事として、「国家への金融サービス」の理念を堅持し、実体経済と国家戦略に積極的に貢献し、プロジェクト実行の過程において、この債券の使命と意義を深く理解している。​

出典:https://gzdfz.gtja.com/content/events/news/csjtz-231031.html

華泰証券は2023年​ 「証券会社金融技術ゴールデンブル賞」を受賞​

2023年10月25日、江蘇省蘇州で2023年証券業界ブル賞授賞式とデジタル金融開発カンファレンスが開催された。会議では「2023年証券会社ゴールデンブル賞」リストが発表され、華泰証券は証券会社ゴールデンブル賞を受賞。中国証券報が主催する毎年恒例の大規模証券業界イベントで、最も重要な賞の1つである。​

華泰証券は中国有数のテクノロジー主導型グループ証券であり、総合力とブランド影響力の点で国内証券業界で第1位にランクされている。華泰証券の発展過程において、テクノロジーは常に華泰証券の中核である。​

今回の「証券会社金融テクノロジーゴールデンブル賞」の受賞は、総合的なデジタルトランスフォーメーションをさらに推進した「証券会社フィンテック金牛賞」に加え、華泰証券は今年、金融業界のデジタルトランスフォーメーションやデータセキュリティガバナンスなど、金融テクノロジー分野でも複数の賞を受賞した。​

出典:https://www.htsc.com.cn/about/newsroom/in-the-news/articles/16359274 ​

国信証券·が業界文化概念を実践し​ グリーンファイナンスに貢献​

「証券業界の文化構築の10要素」において、持続可能な発展を堅持するには、新たな発展コンセプトを証券業界が発展する目標目標として捉え実行する必要があると明確に述べられている。「デュアルカーボン」戦略の指導の下、グリーン開発は我が国の経済成長を促進する新たな原動力となっており、その中でもグリーンファイナンスはグリーン開発を促進する重要な道となっている。​

2022 年、国信証券のグリーンファイナンスへの取り組みは止まらない。3件のグリーンファイナンス株式融資プロジェクトを完了し、王京科技IPO(5億3,800万元)、高車株式転換社債(4億8,300万元)、龍吉株式転換社債(70億元)を含む80億元以上を調達した。さまざまな企業向けに10件のグリーンボンドを発行し、慈電電気有限公司のグリーンボンド20億元を含む300億元近くを調達した。​

今後、国信証券は新たな発展コンセプトを堅持し、「証券業界の文化構築の10要素」の要件を継続的に実践し、グリーン経済を発展させる金融サービスの能力を継続的に向上させ、「ダブルカーボン」戦略目標と実践的な行動を結び付けていく。​

出典:https://www.guosen.com.cn/gs/about_guosen/info_detail.html?channelid=00010001000500020002&id=55013

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2021年 中国の証券(金融・法人サービス)業界

中国の華泰証券、デジタル化などに成功し増収へ〜証券業界動向〜

1990年に設立され、本社を南京に置く華泰証券は、2020年の業績を発表した。

2020年の総資産は7,167.51億元で、前年同期比27.49%増を記録した。純資産は前年同期比5.30%増の1,323.12億元となった。営業収益は314.45億元で前年同期比26.47%増となった。

これらの結果は、モバイルインターネットとデジタル化の波に乗り、資本市場の改革などの戦略的チャンスを上手くつかめたことに起因すると考えられている。同社は今後もブランド力と競争力の強化を行い、差別化を進めて行く予定である。

出典:https://crm.htsc.com.cn/pdf_finchina/CNSESH_STOCK/2021/2021-3/2021-03-24/6969988.pdf

中国銀河証券、金融工学の活用で利益確保へ〜証券業界動向〜

2007年に設立され、36以上の支社と493以上の営業部を持つ中国银河証券は、2020年の業績を発表した。

報告によると、グループの総資産は4457.30億元となった。営業収入は237.49億元で、前年同期比39.37%増の成長を記録した。親会社の所有者に帰属する純利益人民元は72.44億元で、前年同期比38.54%増となった。

2020年はインターネット金融の発展、営業拠点の新設開放などの政策の影響を受けて、証券会社の仲買業務の競争が激化した。そんな中同社は、金融工学を利用した金融製品の販売促進などにより利益確保に努めた。

出典:https://cdns.chinastock.com.cn/cdn/omc/investRelation/bulletin/72fc4df3954741b79fe1a87e5b0c87f7.pdf

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中国の申万宏源、順調に営業利益と純利益を伸ばす〜証券業界動向〜

2015年に、申銀万国証券と宏源証券が合併して設立された申万宏源は、2020年の業績を発表した。

2020年の営業収入は294.09億元を記録し、前年同期比19.58%増となった。親会社の株主に帰属する純利益は77.66億元で、前年同期比35.41%増となった。

同年は新型コロナウイルスの流行により世界経済が悪化したが、同社は取締役会によって策定された開発戦略に焦点を当てて業務を遂行した。その結果、過去5年間で最高の営業利益と純利益を確保することができた。同社は高品質な発展をメインラインとし、引き続き軽資本業務と重資本業務、国内業務と国外業務の均衡発展を着実に推進するとした。

出典:https://www.swhysc.com/swhysc/publicListDetails/12915171

中国の中信証券、営業収入・純資産ともに最高水準へ〜証券業界動向〜

1995年に設立され、上海及び香港証券取引所に上場している中信証券は、2020年度の業績を発表した。

報告によると、2020年末現在、同社の総資産は1.05兆元に達した。年初より33%増加し、国内初の資産規模が兆元を超える証券会社となった。

営業収入は543.83億元を達成し、前年同期比26.06%増となった。純資産収益率は8.43%で、前年同期比0.67ポイントの増加となった。いずれも5年間で最高水準に達しており、同社は業界をリードする証券会社となっている。

出典:http://www.cs.ecitic.com/newsite/tzzgx/ggyth/gg/aggg/202103/P020210318732176556028.pdf

中国の広発証券、2021年の第1四半期の業績を発表〜証券業界動向〜

1991年に設立され、上海及び香港証券取引所に上場している広発証券は、2021年第1四半期の業績を発表した。

報告によると、期間中の営業収益は約83億元で、前年同期比54.44%の増収となった。上場会社の株主に帰属する純利益は約83億元で、前年同期比22.71%増となり、総資産は約5000億元となった。

同社は現在、支社20社、証券営業部282社を持ち、全国31省、直轄市、自治区に展開している。2021年第1四半期中に、5つの証券営業部の移転を完了させた。

出典:http://static.cninfo.com.cn/finalpage/2021-04-29/1209847003.PDF

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2020年 中国の証券(金融・法人サービス)業界

中国の上海証券、各社との協定で長期投資に力を入れる〜証券業界動向〜

2019年12月18日の発表によると、上海証券は、海通、銀河、招商、天相、晨星、济安金信各証券会社、また、中国証券報、上海証券報、証券時報の各報道機関と協定を結んだ。短期的な業績ではなく長期的な投資及び業績を重視し、持続的な共同発展をしていくことを確認した。

協定の主な内容しては、年ごとの格付けを廃止し、3年またはそれ以上の業績によって格付けを決定することで、投資者の信頼を高めるとともに、業界内でのブランド価値を高めていくことを狙いとしている。

営業戦略として、基金に所属する各会社が、週ごとや月単位でのキャンペーンを廃止し、長期投資や定期定額購入のキャンペーンを積極的に推進することで、投資者が長期投資のリスクへの不安を克服し、長期収益の価値を認識できるようにするとしている。

出典:https://www.shzq.com/information/detail.html?pageId=uda_456919b86bbb45b8a379bebf6ce75a35&flag=0&listId=%E6%9C%80%E6%96%B0

5G技術の先駆者へ!中国の联通と広発証券の5G戦略協力〜証券業界動向〜

2019年12月19日の発表によると、広発証券と通信大手広州联通は、次世代の5G技術の先駆者となるべく、5Gと金融科学テクノロジーを融合させ、将来の証券業界に一石を投ずることを目標として、共同で5G戦略協力計画を発表した。

計画内容としては、5Gと8KVRを組み合わせ、高速の通信速度を生かし、VR投資コンサルタントサービスやVRプライベートバンクという斬新なサービスを顧客に提供し、時代を先取りしたイノベーション研究室となることを目指している。

同計画は、今後さらに発展していくであろうユビキタスネットワークを先進的に活用することで、場所にとらわれず、すべての省・市においてさらにグレードアップした金融サービスを提供していくことを内容としている。

出典:http://www.gf.com.cn/article/detail/5dfb45ddf282c5b20b000861

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中国の証券会社業界に新しい風!投資者保護基金の適用拡大が認められる

証券の流動性に問題が生じた場合、証券会社は自助によるか、投資者の支援を求めるかしか選択肢がない現状だが、2019年12月27日の発表によると、国務院は投資者保護基金の適用拡大を認めることによって、市場で予期せぬ事態が生じたとしても、証券会社が流動性を保つことができるようにした。

具体的には、ある証券会社において市場に重大な影響を与える流動性リスクが生じた場合、証券会社が引き続き営業を続けることができ、かつ利息を払えるという条件で、投資者保護基金を一時的な流動性確保の手段として用いることができる。

証券会社は、投資者保護基金の活用以外に方策がないことを証明しなければならない。規定には、使用条件の厳格化と同基金の使用に関する指導及び監督の強化が規定されており、市場の早期の安定化を図ることを目的としている。

出典:http://www.csrc.gov.cn/pub/newsite/zjhxwfb/xwdd/201912/t20191227_368622.html

中国の上海証券、地方政府債券市場の高品質発展にむけて〜証券業界動向〜

2016年11月11日に、上海証券取引所は初の地方政府債券ー上海市政府債券を発行した。それ以来3年間、同取引所の地方債券発行は全国32カ省・市まで及び、発行規模も2017年の0.88万億元から、2018年に1.8万億元、2019年10月までに1.92万億元に達している。

地方債券種類から見ると、地方政府一般債券以外に、土地備蓄、有料道路、コミュニティイノベーションに用いる地方政府特別債券も迅速に発展してきた。投資主体から見ると、銀行、証券、保険、ファンド等各種金融機関と、工業商業企業、国外機関と、個人投資家も地方債券投資に参入している。

債券期限から見ると、超長期債券がより好まれる。今年10月まで、同所は15年、20年、30年期限が含まれる長期限地方債券を4502.8億元発行し、それらは市場の60%を占めた。そのうち30年期は38件、計2527億元が発行され、常態になりつつある。

出典:http://www.sse.com.cn/aboutus/mediacenter/hotandd/c/c_20191111_4945414.shtml

中国の国泰君安証券、初の上場基金主マーケットメーカーに〜証券業界動向〜

2019年9月17日の発表によると、国泰君安は、債券ETFに一次流動性サービスを提供する初の上場基金主マーケットメーカーになった。

2019年8月までに、国内債券ETF存続ファンドは計11個、ファンド資産規模は148.41億元で、比較的小規模で、流動性の強化も期待されている。上海証券取引所の上場基金主マーケットメーカー制度の推進のもと、今後国内債券ETFの個数と規模は大幅な増加が予想される。

国泰君安マーケットメイキングのオファーは独自で研究開発したスマート量的オファーシステムを使用し、債券ETFにおけるマーケットメイキング業務を積極的に行っている。今後も上場債券ファンドによりプロフェッショナルなサービスを提供する。

出典:https://www.gtja.com/content/events/news/bondetf_190917.html

まとめ:中国の証券業界

世界的に見てアナリストの数は減少傾向にある中、中国では2019年度に過去最高を記録するなど証券会社の発展はまだまだ続いています。また外資企業との競争力を高めるために、デジタルの活用や長期投資を推奨することによって持続的な成長を目指すなど今後も成長は止まらないでしょう。

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