コンドミニアムの供給過剰と不動産価格の下落がささやかれており、先行きの不透明な建設業界で今後大きな役割を担っていくプレーヤーとして民間建設業社に期待が寄せられています。
今回は、そんなシンガポールの 建設業界 に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 シンガポールの建設(建設・インフラ・環境)業界
Lum Chang、2023総売上減収&建設部門増収
シンガポール証券市場に上場する建設会社Lum Chang Holdings Limitedが2023年9月15日、ホームページで2023年度決算概況を公表。
2023年Q2のシンガポール全体の成長率は前年同期比0.5%であったが、建設部門は、公共部門と民間部門の建設生産高の増加に支えられ、前年同期比6.8%増、前四半期比は6.9%増であった。
一方、Lum Changの2023年度総売上高は3億9,340万SGDで前年比94%と減収。しかし、期末(2023年6月30日現在)の建設受注高は13億SGD。建設部門の2023年度売上高は3億6,590万SGDで前年比9%増であった。先行きの明るいニュースとしてはオーチャードロード沿いのホテル開発で1億1,000万SGDの契約や赤十字会館の保存工事の契約が取れたことなど。
出典:https://investor.lumchang.com.sg/chairman_statement.html
Keppel Land、初のフローティングデッキ工法
シンガポールの建設会社Keppel Land Limitedはmapletreeと共同開発しているthe Reef at King’s Dockのフローティングデッキの3つのセグメントのうちの最初のセグメントが到着したことを明らかにした。
オフサイトで鋳造され、the Greater Southern Waterfrontの中心部に位置する持続可能な次世代のthe Reef at King’s Dock建設のマイルストーンとなる長さ180メートルのフローティングデッキは、シンガポールの住宅開発で初となる。
非日常的な没入体験を提供する一連のプールと、居住者がKing’s Dockの水中生物を垣間見ることができる海洋観察エリアが収容されている。浮体デッキの設計開発は、King’s Dockの既存構造の保護と海洋生態系の保全を念頭に置いて行われたとのこと。
出典:https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7044160900945039361
https://www.thereef.com.sg/upholding-environmental-stewardship-and-the-preservation-of-marine-biodiversity/
大林組、Bird Pradiseでファミリーデー開催
日系の建設会社Obayashi Singaporeがホームページで、開園前の「Bird Paradise」でObayashi Singaporeの従業員の家族の日のイベントを行ったことを明らかにした。
「Bird Paradise」は2023年5月8日に正式オープン予定のシンガポールの新しい鳥公園で、2023年1月3日に52年間の歴史に幕を閉じたジュロン・バードパークに代わるもの。
この公園は、Mandai野生動物保護区の自然と野生動物が統合された地区内に位置しており、Bird Paradise のほかにSingapore Zoo、River Wonders とthe Night Safariがある。Mandaiプロジェクトの主要パートナーの1つとして、Obayashi Singaporeは、従業員、その家族、ゲストを対象にBird Paradiseでファミリーデーを行った。
出典:https://www.obayashi.com.sg/our-news/family-day-at-bird-paradise/
Koh Brothers、2022年2桁増収達成
シンガポールの建設会社Koh Brothers Group Limitedが2022 Annual Reportを公表。
2022年売上高は353百万SGDで前年比140%。建設・建築資材部門は、288百万SGDで前年比123%、構成比82%であった。
シンガポール建設庁(BCA)の2022年建設需要予測は298億SGDで前年比100%、公共・民間部門の住宅・インフラプロジェクトにより牽引されたとのこと。BCAの2023年見通しは270億SGD~320億SGD。公営住宅、工業用・施設用建物の建設によって牽引され、水処理施設、教育用建物、コミュニティクラブのプロジェクトが増加、MRT路線建設やその他のインフラ工事により土木建設需要も引き続き堅調に推移すると予想され先行きは明るいとのこと。
出典: https://links.sgx.com/FileOpen/KBG_Annual_Report_2022.ashx?App=Announcement&FileID=753482
https://links.sgx.com/1.0.0/corporate-announcements/16HSZLADSP9BXBR2/bad938365cca716ddc053b94e580dccc6f5118b6dc7e42636521d0f0d193fa27
Soil-Build、プレハブ・プレキャスト部門強化
シンガポールの建設会社SOIL-BUILD (PTE.) LTDが2022 Annual Reportを公表。
2022年売上高は248百万SGDで前年比96%と減収。メインの建設事業が減収の中、プレハブおよびプレキャスト供給部門の売上高は28百万SGDで前年比131%と2桁増収を達成した。
現在、シンガポール政府は、建設業界向けのプレハブ・プレフィニッシュ・ボリューム・コンストラクション(PPVC)やアドバンスト・プレキャスト・コンクリート・システム(APCS)を含む製造・組立設計(DfMA)手法を奨励し、普及させようとしている。そのため、Soil-BuildではSoilbuildプレハブイノベーションハブを通じて、包括的かつ革新的なDfMAソリューションを提供する能力を継続的に強化している。
2021年 シンガポールの建設(建設・インフラ・環境)業界
シンガポールの建築建設庁、建設業界の追加支援策を発表〜建設業界動向〜
Multi-Ministry Taskforceは、インドのCOVID-19の状況が急速に悪化しているため、同国との国境措置をさらに強化することを発表した。この動きは、シンガポールへのインド人労働者の流入と、彼らに依存している建設部門の企業に影響を与えた。
これを受け、政府は建設セクターを支援するために以下のサポート手段を提供すると発表した。
2021年5月7日から、建築建設庁(BCA)と労働省(MOM)は、新しい中国労働許可保有者(WPH)が、シンガポールで技能認定を取得できるようにするための6か月間の一時的な制度を導入する。また、2020年8月7日から31日までの期間、生産性の損失のために遅れた公共部門の建設契約は、49日間の工期延長が命じられた。これは請負業者のキャッシュフローを緩和し、プロジェクトのタイムラインに間に合わないことへの不安を和らげることを目的としている。
出典:https://www1.bca.gov.sg/about-us/news-and-publications/media-releases/2021/04/26/additional-measures-to-support-the-construction-sector
シンガポールのLian Beng Group、省エネ設備などでコスト削減へ〜建設業界動向〜
LianBengGroupは、サステナビリティレポートを発表した。同社は、環境にやさしい素材の使用を奨励する取り組みを補完するものとして、レディーミクストコンクリートにグリーン材料の使用を導入した。2020年度はプンゴル工場で7%、トゥアス工場で9%の環境に優しいコンクリートが使用された。
さらに、太陽光発電などの省エネ設備を導入することで、現場での総エネルギー使用量の削減に努めている。
2020年度には、合計162,300kWhのエネルギーを節約することに成功した。これはCO2排出量を114,800kg削減したことに相当する。2019年の149,300kWhのエネルギー削減に比べると、大幅にコスト削減ができたといえる。
出典:https://ir.lianbeng.com.sg/static-files/e1946476-58d0-494d-b613-72df5a91b302
シンガポールのTiong Seng コロナの影響と今後の見込み〜建設業界動向〜
ローカルの大手建設会社、Tiong Sengは2020年の会計報告を発表した。売上高は前年比41.8%減となり、2億3590万SGDだった。収入減の原因は、主にコロナウイルスの影響であり、グループ全体の建設工事とエンジニアリングソリューション部門の仕事量が減ったためであると考えられる。
また、サーキットブレーカー解除後の建設活動のスロースタートも相まって売上が伸び悩んだ。同グループは株主に帰属する純損失を3200万SGD記録した。
一方、同グループは引き続きプラスの営業キャッシュを生み出している。2020年12月31日現在の4,340万SGDの現金残高を支えに、Covid-19のパンデミックを乗り越え、以前の経済状況に徐々に戻る見込みである。
出典:https://investors.tiongseng.com.sg/static-files/963f9e5d-72d2-4cda-8007-6029721f6b52
シンガポールのTUV SUD、新住宅の施工が完了〜建設業界動向〜
NakanoSingaporeは、InternationalBusiness ParkのTUD SUDの新たな住宅15棟の施工を完了したと発表した。TUV SUDとは、認証、試験、検査、ナレッジサービス、トレーニングビジネスを提供している世界第6位の第三者認証機関である。
Nakanoは今回のプロジェクトのメインコントラクターである。8階建ての建物とFit Out Worksの新たなオフィスと研究室を施行した。
International Business ParkのTUV SUD住宅施設には500人以上のスタッフがおり、オフィススペースとスタッフのトレーニング室、パントリー、Town Hall、Sky Gardenなどから構成されている。60以上もの研究室があり、多くの機械試験が行われている。
出典:https://nakano.com.sg/nw_202103/
シンガポールの大林組、「リーダーボード」に選出〜建設業界動向〜
1965年よりシンガポールで建設事業を行う大林組は、環境評価を行う国際的な非営利団体であるCDPから、「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、最高評価となる「リーダーボード」に初めて認定された。
さらに、CDP気候変動レポート2020での「Aリスト」認定も獲得し、2部門での最高評価獲得となった。
同社は、「大林グループCSR調達ガイドライン」、「事務用品及び建設資機材等グリーン調達ガイドライン」などに基づき、グループ会社を含め、サプライチェーン全体で環境負荷低減への取り組みを進めている。今回はこのような活動が評価されたものと考えられる。
出典:https://www.obayashi.co.jp/en/news/detail/news20210308_1_en.html
2020年 シンガポールの建設(建設・インフラ・環境)業界
建設工事が再開!シンガポールで優先度の高いプロジェクトとは?〜建設業界動向〜
The Building and Construction Authority(BCA)は、2020年6月1日にCOVID-19のサーキットブレーカーが終了した後、段階的に建設工事を制御された方法で再開できるようにすると発表。新たなCOVID-19発生のリスクを最小限に抑えるため、徐々に再開する必要がある。
2020年6月2日から、安全性の問題のために長時間放置しておくことのできないプロジェクト、およびMRTやDeep Tunnel Sewerage System(DTSS)トンネリングプロジェクトなどの重要なプロジェクトを段階的に再開する。
その他のプロジェクトに関しては再開前にBCAの承認が必要となっている。建設業界の出稼ぎ労働者は、復職する前に検査を受ける必要があ る。さらに、建設プロジェクトでは適切な安全管理対策を講じるようにしている。
出典: https://www1.bca.gov.sg/about-us/news-and-publications/media-releases/2020/05/15/gradual-resumption-of-construction-work-from-2-june-2020
シンガポール政府、建設会社に13億ドルの財政的支援〜建設業界動向〜
The Building and Construction Authority(BCA)は、新たに13億6600万ドルの建設支援パッケージを建設会社に供給すると発表した。 COVID-19の影響に対処し、迅速かつ安全に作業を再開できるように、 建設セクターの企業に拡張される。
建設現場で働く労働者の大多数が寮に住む移民労働者であったため、 BCAはシンガポール請負業者協会(SCAL)、シンガポールの専門家貿易同盟(STAS)およびその他の業界団体と協力して、安全な距離措置を開発した。特に、建設セクターの現地従業員のジョブサポートスキーム(JSS)は75%に増加し(以前は25%)、建設セクターの外国人労働者課税免除およびリベートは最大2か月までに延長された。
また政府は、2020年5月以降に公共部門プロジェクトの前払いを延長すると同時に、同プロジェクトの延長コストをサポートし、COVID-19による追加のコンプライアンスコストを企業が相殺するのを支援する。
出典: https://www1.bca.gov.sg/about-us/news-and-publications/media-releases/2020/06/27/$1.36b-construction-support-package-to-help-firms-resume-work-quickly-and-safely
シンガポールのLian Beng、約1億7400万ドルの契約を締結〜建設業界動向〜
Lian Beng Group Ltdの取締役会は、当社の完全子会社であるLian Beng Construction PteがNovaSims Development Pte Ltdからの入札を獲得し、契約を締結したと発表した。
5棟の18階建て住宅用フラット(合計:566戸)とチャイルドケアセンターからなる住宅開発を予定している。また、 4階建て駐車場、地下駐車場、スイミングプールも併設する。
契約金は約1億7,400万ドルで、契約期間は36か月とし、2020年6月に開始する予定。本契約は、2021年5月31日に終了する会計年度の1株当たり純有形資産および1株当たり利益にプラスの財務的影響を与えると予想されている。
出典:https://ir.lianbeng.com.sg/static-files/08bd48e8-2335-4243-bcc7-fd88e2641f47
約1億2300万ドルに及ぶシンガポールの住宅開発とは?〜建設業界動向〜
ローカルの大手建設会社であるTiong Seng Holdingsは、完全子会社である、Tiong Seng ContractorsとTiong Seng Civil Engineeringの2社が住宅開発を受注したと発表した。
依頼主のFEC Skypark Pte Ltdは、建設のために約9960万ドルの契約をTiong Seng Contractorsに与えた。6棟の12階建ての住宅用アパートブロックは、合計319のアパートユニットで構成され、素晴らしい景観を備えている。
Tiong Seng Civil Engineeringは、Ang Tong Seng Brothers Enterprises Pte Ltdと60:40の合弁会社を設立し、JVとしてTSky Cairnhill Limitedから約2,430万ドルの契約を受注した。地下駐車場を備えた、39棟からなる15階建ての住宅用フラットを建設開発してい る。
出典:https://investors.tiongseng.com.sg/static-files/94370f8f-1b97-47da-b66e-8c2fd93f8a1b
シンガポール・WOHがBCA Awardsにて7つもの賞を受賞〜建設業界動向〜
BCA Awardは、毎年優秀な建設会社を表彰している。2019年は、リゾートワールドセントーサで開催された。賞は、マンパワーおよび国家開発担当大臣であるザキーモハマド氏から授与された。
イベントでは、300を超える賞が様々な建設会社に贈られた。昨年 Jewel Changiを建設したWOHは合計7つの賞を受賞した。同社はこれまでに、合計62件の建設優秀賞を獲得し、2013年の受賞以来7年間、 品質優秀賞(ビルダー)(プラチナ)を受賞した唯一のビルダーであり続けている。
「質の高い作品を一貫して提供するための私たちのシンプルな戦略は、 献身、強力なチームワーク、そして何よりも社員が同じことをするという共通のコミットメントである」と担当者は話している。
出典:https://www.wohhup.com/news/44
2019年 シンガポールの建設(建設・インフラ・環境)業界
9階建て介護施設建設を受注、シンガポールのWeeHur〜建設業界動向〜
2019年4月2日の発表によると、Wee Hur Holdings Ltdの完全子会社であるWee Hur Construction Pte Ltdは、Ministry of Health(MOH)との間で34百万シンガポールドル(SGD)相当の建設プロジェクトの承認を得た。この施設は9階建介護施設であり、2021年の1月に完成する予定である。
本プロジェクトによる影響は、2019年12月に終了する事業年度の連結1株当たり純資産額および連結1株当たり利益に対する重要な影響はないと見込まれている。
高齢化が進むシンガポールでは、介護施設および介護人材の確保が急務となっている。介護施設、特に老人ホームは長期的な居住施設であり、日常生活のほとんどの活動で援助を必要としている人向けの施設である。認知症だけでなく、精神疾患を有する人を対象とした介護施設も存在する。
出典:http://www.weehur.com.sg/news/
環境に配慮した素材の使用を拡大、シンガポールのLianBeng〜建設業界動向〜
建設会社大手Lian Bengは、安全かつ効率的で、環境に配慮した事業環境を確保するために積極的に投資を行っている。環境に影響を及ぼし、または影響を与える可能性がある事項について、経営陣、従業員および利害関係者間の協議および協力を促している。
2018年度は、Punggol工場で製造された生コンクリートの5%、Tuas工場で製造された生コンクリートの13%がグリーン材料で構成されている。2019年度にはPunggol工場のグリーン材料を10%に上げて、二酸化炭素排出の少ないコンクリートを開発することを目標としている。それらをリサイクルできる材料と取り替えることによって未使用材料の消費を減らすことが可能となる。
一方、電力や水の使用量に関しても効率性を引き上げることによって、全体的な使用量を減少させることを大きな目標としている。
出典:http://ir.lianbeng.com.sg/static-files/01ca81f4-6a6d-4fa5-9da2-da88a553561a
シンガポールのBCA、建設業界の将来に向けた枠組みとは?
2019年5月29日の発表によると、Building and Construction Authority(BCA)は、建設分野でのリーダーシップ開発を支援するための新しい枠組みであるiBuildSG Leadership Engagement and Development(LEAD)に向け、建築・環境業界および学術分野との提携を開始した。また、BCAは各業界と協力して、保守可能性設計評価システム(Maintainable Design Appraisal System、MiDAS)を試験的に運用している。
この背景には、BCAは建設業界変革マップ(Construction Industry Transformation Map(ITM))を推し進めており、デジタル革命、急速な都市化、地球温暖化に対して業界全体の変革を推進している。
LEADなどの枠組みなどを設定することで、新たな時代に対応できる人材を育成する。また、MiDASを活用することで建設されたビルへの保守の容易さを評価したり、ビル建設にかかる労働や費用の効率化を査定できるような体制を整えている。
出典:https://www.bca.gov.sg/newsroom/MR29052019-BCAAwards2019.html
シンガポールのFitch Solutions、巨大プロジェクトによる建設業界の成長
2019年2月6日、Fitch Solutionsは、運輸部門の大規模プロジェクトによって加速した建設ブームが、2019年から2028年にかけて業界の成長を平均3.3%向上させる可能性があると発表した。
Thomson East Coast Lineは、10年間シンガポールの建設セクターを牽引すると予測されている大規模プロジェクトの1つであるが、その他のプロジェクトからの恩恵も大きい。
今後10年間でシンガポール最大の道路プロジェクトとなる予定のNorth-South Corridor高速道路や鉄道の巨大プロジェクトも建設会社への収益に貢献する。しかしながら、シンガポールの建設会社は、世界の業界全体で投資を増やしているため、中国、韓国、および日本の企業と競合する可能性が高い。
出典:https://www.fitchsolutions.com/infrastructure-project-finance/transport-megaprojects-support-singapores-construction-industry-01-02-2019
2018年 シンガポールの建設(建設・インフラ・環境)業界
シンガポール陸運庁、南北回廊開発をサムスンが民間初受注〜建設業界動向〜
シンガポール陸運庁 (LTA) は11月24日、北部と中心部を結ぶ新たな陸運インフラである南北回廊 (NSC)を韓国系のサムスンに約8億シンガポールドルで発注したと明らかにした。NSC のデザインおよび建設における初の民間企業との契約となった。
サムスンはトア・パヨ・ライズからメリーマウント・レーンまでの1.25キロの拡張工事のトンネル工事を受注したほか、トア・パヨ・ライズからメリーマウント・レーンまでの1.37キロ区間のトンネル工事も受注している。
南北輸送回廊(NSC)はほとんどの区間が地下を通る、全長21.5キロの高速道路であり2026年に建設が終了する予定。地上は2車線、地下は3車線となる。地上には歩道とサイクリング専用の車線を配備し、地下にはバス専用レーンを設ける。
出典:https://www.lta.gov.sg/apps/news/page.aspx?c=2&id=87db4cdf-d36e-4c2c-bdd5-dac37b407b72
シンガポール運輸相が発表、MRTジュロン地域線新路線計画が確定
シンガポール運輸相は5月9日、ジュロン地域線 (JRL) の詳細を発表し、24キロに及ぶ JRL延長の全貌が明らかとなった。
JRLは西区域と東区域から構成されており、西区域では10駅を2026年に開業する。西区域では、チョア・チュー・カンが起点となり、ブーン・レイ、タワス駅などを経由する計画である。さらに、タワス以西とブーン・レイ以南についても延長する予定であり、この区間については2028年に開業を予定している。一方、東区域では7駅を2027年に開業の予定。東区間はテンガーとパンダン・リザーバー間を往復する。
ジュロンは国内2つ目の中央ビジネス地区(CBD)に指定されており、交通の利便性を高めて地域開発を促進していくことが期待される。
出典:https://www.lta.gov.sg/apps/news/page.aspx?c=2&id=7892e7ec-e6af-411b-ae23-6371054ea42a
シンガポール・チャンギ国際空港第5ターミナル建設プロジェクト〜建設業界動向〜
チャンギ国際空港グループ (CAG) は4月13日、チャンギ空港第5ターミナル (T5) 建設における、3チームからなるマスター・ビルディング・コンサルタントを任命した。これらのチームには、建築設計とエンジニアリングなどを委託することになる。同時に、T5 関連の陸上・飛行場整備を委託する民間コンサルタントも任命した。
T5 建設のプロジェクトは、チャンギ・イースト開発計画の一部を担っている。このターミナル建設プロジェクトには、3つの滑走路システムの構築、航空輸送および地上輸送インフラ整備が含まれている。ターミナル建設が完了すれば、チャンギ空港は旅客輸送能力を年間5,000万人、発着陸航空機数を100機増加させることが可能となる。
出典:http://www.changiairport.com/corporate/media-centre/newsroom.html#/pressreleases/appointment-of-master-building-and-civil-consultants-for-changi-airport-terminal-5-2476448
シンガポールのアスコット、アジア事業を強化〜建設業界動向〜
シンガポール不動産大手キャピタランドの子会社であり、サービス住宅運営部門であるアスコットは、アジア地域でのビジネス拡大を加速させている。特に日本、中国、タイにおいては、現地大手デベロッパーと戦略的なパートナーシップを組み、現在開発中もしくは将来のレジデンス・プロジェクトを運営していく予定である。
同社は、全世界で運営するサービス住宅運営戸数を年内に8万戸まで増やす計画を掲げ、2023年には16万戸を目指すと発表している。
日本では NTT子会社の NTT都市開発とサービス住宅の共同開発に合意し、NTT都市開発が検討中の福岡市および横浜市におけるプロジェクトにつき、アスコットを運営委託の候補先として検討している。
出典:https://www.capitaland.com/international/en/about-capitaland/newsroom/news-releases/international/2018/apr/nr20180409-ascott-ties-up-with-leading-developers-in-China-Japan-and-Thailand-to-boost-pipeline.html7.html
まとめ:シンガポールの建設業界
シンガポールの建築業は政府の住宅政策により、GDP貢献度が大きい業界となっています。住宅以外にも、MRTやチャンギ空港などの建設が進むシンガポールの建設業界は、今後も大きなビジネスチャンスを期待できるのではないでしょうか?
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。