大手証券会社では収益の大半を占めるのが手数料であり、その割合は半分以上にもなっています。利用者の拡大によって更なる売上貢献につながるのでしょうか?
今回は、そんなベトナムの証券業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 ベトナムの証券(金融・法人サービス)業界
VIETCAP、税引前利益額2100億VNDを達成
ベトナムで証券仲介サービスや投資銀行サービス、金融サービス等を提供しており、最も急速に発展している証券会社の一社であるVietcap社は、2023年第3四半期の税引前利益額が約2,100億VND(2023年第2四半期比プラス61%)、2023年1月~9月の税引前利益額は約4,220億VND(前年同期比₋59%)と公表した。
同社が2023年第3四半期は以下の①~③ような積極的な取り組みにより好業績を達成した。①費用の最適化と業績向上に向けた取り組み、②加えてリスクを最小限に抑えながら利益を最大化する取組みに成功した。③更に製品やサービスの多様化することで市場の様々な機会を最大限に活用する事が出来ている。
同社の関係者は今回のポジティブな業績は、同社のマーケットでの地位を強化するだけでなく、将来の発展の礎を作る事に加えて、今後長期にわたり株主や顧客に多くの価値をもたらすことが出来るとコメントしている。
SSI、「ベトナム最優秀証券ブローカー」賞を受賞
ベトナム証券市場で最も長い歴史を持ち、個人及び保持ン向けの証券サービスや資金管理サービス、投資銀行サービス、トレジャリー等のサービスを幅広く提供している大手証券会社であるSSI社は、2023年10月にシンガポールでアジア・マネー・マガジンが独立した客観的評価プロセスに基づき金融や銀行業界の企業から選出する「2023年ベトナム最優秀証券ブローカー」賞を受賞した。
同社が「ベトナム最優秀証券ブローカー」賞を受賞するのは6度目である。同賞の受賞は同社の会社規模や売上額、利益額、企業発展のプロセス、お客様ポート等の分野での実績が高く評価された結果である。
同社は「ベトナム最優秀証券ブローカー」賞の6回目の受賞により、同社の名声は更に高まり、同社チームが投資家により良いサービスを提供する事が出来るようになるとコメントしている。
TCBS、10兆VNDの株式発行を計画
ベトナムの大手金融機関グループTechcombankの子会社で、社債分野のリーディングカンパニーでもある大手証券会社Techcom Securities(TCBS)は、2023年3月31日に開催した株主総会で2021年~2025年の事業計画に従い、10兆VNDの個別株式発行計画について発表した。
今回の株式発行は、同社の自己資本を21兆VNDに引き上げ、業界最高の自己資本を有する企業にすることが主な目的である。同時に同社が自己資本や利益額、業務効率化に関してベトナム最大の資産管理テクノロジー企業(ウエルステック)になるための重要なマイルストーンとなる。
同社関係者は今回の新株発行に関して、同社の市場からの高い評価機会を利用しながら、 Techcombank グループの連結利益や自己資本利益率(ROE)に大きく貢献し、銀行の顧客や株主に長期的な価値をもたらすことが出来るとコメントしている。
ACBS、オンライン取引ページ導入
ベトナムの中堅金融機関OCEAN BANK GROUP傘下の証券会社で、個人及び法人向けの証券サービスやトランザクションサービス等を提供しているACB Securities(ACBS)社は、2023年4月にオンライン取引プラットフォーム「ACBS SMART」を正式導入し、モバイルアプリ「ACBS SMART」の発表を行った。
同サービスの導入及び開始は、同社の顧客行動や最新テクノロジーに関する研究結果に基づくものである。「ACBS SMART」のサービスにはウェブトレードプラットフォーム(smart.acbs.com.vn)とモバイルアプリ「ACBS SMART」で構成されている。
同社関係者は「ACBS SMART」の導入により、顧客の取引体験を常に向上・進化させていく事が出来る。優れたサービスを提供していくために、同社は最新のテクノロジーを継続的に研究していくとコメントしている。
Shinhan Securities、株式投資アプリの提供開始
韓国有数の金融機関Shinhan Financial Groupの100%子会社で証券仲介や投資銀行サービス等を提供しているShinhan Securities社は、2023年5月1日に新規顧客がベトナムの株式市場に簡単にアクセスでき、不要な混乱も抑える事ができる株式投資アプリ「Sàn Xịn Ha」を発表した。
同アプリは無料でいつでもどこでもユーザーが基礎から高度なレベルまでの投資知識を修得し、アプリでスキルを磨いた後に自信をもって実際の取引を行う環境を提供する。アプリで様々な経験を積む事で投資スキルの開発及び将来の資産構築のベースを築く事が出来るようになると期待されている。
同社関係者は、同社の株式投資アプリ「Sàn Xịn Ha」は信頼性の高い取引プラットフォームで、多様でシンプルな投資ツールを利用する事で時間や労使機械を無駄にする事が少なくなるだろうとコメントしている。
2021年 ベトナムの証券(金融・法人サービス)業界
ベトナムのSSIAMとDCI、新しい成長ファンドを設立〜証券業界動向〜
2020年11月2日の発表によると、ベトナム最大手の証券会社であるSSI証券グループのメンバー、SSI Asset ManagementCO.,Ltd(以下SSIAM)と大和証券グループの大和企業投資株式会社(以下DCI)は共同で「DAIWA SSIAMベトナム成長ファンドIII(3号ファンド)」を設立した。
同ファンドでは、アジアで好調な経済成長を続けるベトナムの未上場企業を中心に投資を行う。また、大和証券グループ及びSSI証券、国内外投資家の出資を得て運用を開始している。
今後はベトナム企業に対してさらなる成長資金の提供及び投資先企業の企業価値増大を通じて高い投資リターンの実現を目指す。
出典:https://www.ssi.com.vn/en/news/ssi-news-events/ssiam-established-daiwa-ssiam-vietnam-growth-fund-iii
ベトナムのBSC、前年比11%増の税引き前利益を計画〜証券業界動向〜
2021年4月10日の発表によると、国営BIG4のBIDV銀行の証券部門であるBIDV証券会社(BSC)は、2021年度の税引き前利益を前年比11%増の1,800億ドンに成長させることを発表した。
株主総会にて、この目標を達成するための事業計画を株主に提出した。第1四半期には700億ドンの税引き前利益、年間計画の40%の達成を推定している。2020年の総営業利益は前年比50%増の9,130億ドン、税引き前利益は前年比18.3%増の1,615億ドンであり、計画より88%高い結果となった。自己資本比率は470%である。
出典:https://www.bsc.com.vn/en/news/news-detail/776670-dhdcd-chung-khoan-bidv-bsc-ke-hoach-lntt-180-ty-dong-tang-11-so-voi-2020-tiep-tuc-tim-kiem-doi-tac-chien-luoc
ベトナムのTCBS、2020年は力強い成長を記録〜証券業界動向〜
ベトナムの民間大手商業銀行Techcombankの証券部門であるTechcombankSecurities(TCBS)は、2020年度の業績を発表した。
総収入は前年比50%増の3兆2,600億ドン、税引き前利益は前年比48%増の2兆6,920億ドンに達した。2020年の経営コンサルティング業務からの利益は47%増加し、会社の総利益の53%を占めた。投資商品セグメントは2020年に力強い成長を記録し、54%増の1兆5,420億ドンに達した。
現在同社はホーチミン証券取引所に上場している債券の市場シェアの68%以上を占めており、5年連続で1位を維持している。TCBSは2021年から2025年までの5年間戦略として、この地域において大手金融テクノロジー企業(Wealthtech)になることを目指している。
出典:https://www.tcbs.com.vn/tin-tuc-chi-tiet?url=-tcbc-techcom-securities-lai-2-692-ty-ong-nam-2020
ベトナム BCGの2020年の業績と今後の見通し〜証券業界動向〜
ホーチミンに本社を置く証券会社のBamboo Capital JSC(BCG)は、2020年第4四半期の財務報告を発表した。純売上高は前年比-66%の2,140億ドンであった。主に建設部門(Tracodi)の大幅な利益の減少が原因とみられる。
一方、税引後利益は前年比1,028%増の成長を記録した。これは、プロジェクト譲渡による臨時の財政利益と投資協力契約の利益によるものとみられる。
また、2020年通年の純売上高は1兆9,200億ドン(前年比21%増)、親会社の株式に帰属する税引後利益は2,150億ドン(前年比88%増)に達した。2022年以降は、VNECO-VinhLongプロジェクトとPhuMyプロジェクトの稼働開始が同社の収益に大きく貢献すると予想されている。
出典:https://www.tcbs.com.vn/tin-tuc-chi-tiet?url=-tcbc-techcom-securities-lai-2-692-ty-ong-nam-2020
ベトナムのBCG、2020年の業績と今後の見通し〜証券業界動向〜
ホーチミンに本社を置く証券会社のBamboo Capital JSC(BCG)は、2020年第4四半期の財務報告を発表した。純売上高は前年比-66%の2,140億ドンであった。主に建設部門(Tracodi)の大幅な利益の減少が原因とみられる。
一方、税引後利益は前年比1,028%増の成長を記録した。これは、プロジェクト譲渡による臨時の財政利益と投資協力契約の利益によるものとみられる。
また、2020年通年の純売上高は1兆9,200億ドン(前年比21%増)、親会社の株式に帰属する税引後利益は2,150億ドン(前年比88%増)に達した。2022年以降は、VNECO-VinhLongプロジェクトとPhuMyプロジェクトの稼働開始が同社の収益に大きく貢献すると予想されている。
出典:https://www.bamboocap.com.vn/en-US/media/news/2021-news/march/bcg-bat-dong-san-se-dong-gop-dang-ke-vao-tang-truong-2021-tg-15100-mt-18293-mua-1
2020年 ベトナムの証券(金融・法人サービス)業界
個人投資家に選ばれる理由とは?ベトナムのVNdirect〜証券業界動向〜
2020年第1四半期に開設された証券口座6万1000口座のうち、VNダイレクト証券の新規開設数が約2万4000口座と、全体の約40%を占めた。多くの個人投資家が同社で口座開設を開設した理由として、同社のIT技術が優れている点を挙げている。
同社では近年オンライン取引サービスの更新を定期的に行うことで、利用者の投資活動における利便性向上を図っている。
オンラインでの口座開設手続きも簡素化されており、3分で口座開設が可能だ。このほか、個人資産管理プラットフォームを通じて様々な投資商品をオンラインで簡単に取引できる。同社の管理口座数は2018年に市場全体の21%であったが、2019年には26%へと拡大している。
出典:https://www.vndirect.com.vn/tin_vndirect/vndirect-chiem-den-40-so-luong-tai-khoan-chung-khoan-mo-moi-quy-i-2020/
ベトナムのSSI、国内最大の証券会社へ〜証券業界動向〜
国家証券委員会より2020年5月8日付で修正ライセンス(No.20 /GPĐC-UBCK)に基づいて、SSI証券(SSI:SaigonSecuritiesIncorporatio)は正式に資本金を6兆290憶ドンに引き上げた。
資本金は設立時と比べると1001倍に達し、現在市場で最大の証券会社となっている。2020年3月31日現在の当社の総連結資産は27兆ドン以上で、株主資本は9兆4000億ドン以上に達している。
今回の資本金の引き上げは会社の事業規模を拡大するためだ。技術インフラの整備や、競争力を高めるために研究開発(R&D)活動に注力することで、国内外の投資家を惹きつけたい考えだ。
出典:https://www.ssi.com.vn/tin-tuc/tin-tuc-su-kien-ssi/%5Btcbc%5D-ssi-chinh-thuc-tang-von-dieu-le-len-tren-6029-ty-dong
ベトナムのVCSC、Covid-19の影響受け手数料引き下げへ〜証券業界動向〜
Covid-19の感染拡大が続く中、市況が悪化していることを踏まえ、負担を顧客と企業で共有するため、いくつかの取引手数料(デリバティブ株式の手数料など)を削減することをベトナム財務省は決定した。
それを受け、Viet Capital Securities(VCSC)は、2020年4月1日から2020年8月31日までに申し込んだすべての顧客に対して、株式などの取引に対する手数料に割引料金を適用することを発表した。
今回割引の対象となるのは、デリバティブや、社債などの証券に関する管理、取引手数料。現行の手数料から、1割~3割程度の引き下げになる。
出典:https://www.vcsc.com.vn/tin-chi-tiet/vcsc-thong-bao-giam-phi-01.04.2020-den-31.08.2020/321957
ベトナムのhsc、COVID-19を受けて株主総会延期に〜証券業界動向〜
ホーチミン市証券(hsc:HoChiMinhCity Securities Corporation)は、2019年度株主総会の開催期間を延長し、HSCの総与信限度を改定するという取締役会の決議を発表した。
決議によると、同社は2020年4月22日に株主総会を開催する予定であったが、Covid-19の感染が拡大している現状に基づき、保健省から多人数が集まるイベントの制限が勧告されたため、2019年度年次総会の開催を延期することにした。
延期の期限は2020年6月30日としている。また、与信限度の改定に当たっては、現行の6億ドンから8兆6千億ドンに改定することを承認した。
出典:https://www.hsc.com.vn/en/media/news/2710/1
主要水産株に対する戦略、ベトナムのVPS〜証券業界動向〜
ユアンタベトナム証券のリテールバンキング部門責任者であるLyThiHienによると、ホーチミン証券市場全体が年初から20%と大幅に下がっているに対し、水産業界の株価は11%の下げにとどまっている。
水産業界の輸出はCOVID-19の影響を大きく受けており、輸出が今後回復するかどうかは他国の状況に大きく依存してくる。全体的に見れば水産業界への投資は難しい状況だが、中期的に考えた場合に同氏は3つの企業を投資先候補として提案している。
具体的には、FMC(CôngtycổphầnThựcphẩmSao Ta)、CMX(CôngtycổphầnCamimexGroup)、VHC(CôngtycổphầnVĩnhHoàn)の3社で、エビの養殖などをコアビジネスとしている。
出典:https://www.vps.com.vn/News/2020/5/11/551887.aspx
2019年 ベトナムの証券(金融・法人サービス)業界
ベトナムのSSI、順調に事業拡大〜証券業界動向〜
2019年4月25日、SSIの年次株主総会が開催され、2018年の業績報告と2019年の事業計画の決定等が行われた。
2018年、ベトナムの株式市場は、2008年の世界金融危機以来最も不安定な状況にあった。4月にVNインデックスが史上最高を突破し、1,211ポイントで最高値記録した一方で、その後急落。年末時点でのVNインデックスはピーク時と比較して26.3%低下した。
こうした困難な状況の下、SSIの事業活動もまた多くの課題に直面したが、柔軟な戦略により、同社は計画を上回り続けた。売り上げは前年比30.9%増加の3兆9970億VND、税引前利益は15.5%増の1兆6230億VNDを記録している。
ベトナムのデリバティブ取引に新しいチャンス〜証券業界動向〜
運用から1年半、ベトナムのデリバティブ市場はプラス成長を記録し、多くの投資家から歓迎を受けている。
デリバティブ取引口座の数は増加し続けており、その数は67,387口座に達している。国内個人投資家の取引が大部分を占め、市場取引総額の97.64%に達している。一方で国内機関投資家の取引は2.11%となっている。
3月には外国人投資家の取引も急増しており、2019年3月の時点で契約数は前月の2.4倍、市場全体の総取引量の0.26%を占めている。この外国人投資家の取引比率は市場が正式に開いて以来最大の数値となっている。
ベトナムのHSC、2018年の業績発表〜証券業界動向〜
Ho Chi Minh City Securities Corporation (HSC) は2019年4月25日、年次総会を開催する。
2018年におけるHSCの業績は、売上1兆7,000億VND、純利益6,750億VNDで、それぞれ前年比23%、22%の増加を記録した。2018年の一株当たり利益(EPS)は、5,214 VNDまで増加した。平均自己資本利益率(ROAE)は23.1%(2017年比21.4%増加)であった。
2019年の計画では、HSCは総収益1兆6,660億VND、税引後純利益6,010億VND、平均自己資本利益率(ROAE)は17.6%を見込んでいる。
海外投資家の投資増加、ベトナムのVNインデックス〜証券業界動向〜
2019年3月22日、VNインデックスは、VINグループと石油、ガス関連銘柄に引っ張られる形で6.93ポイント(0.71%)上昇して、988.71ポイントで取引を終えた。HNXインデックスは0.28ポイント (0.26%) 上昇し108.09ポイントとなった。
市場では外国人投資家に予想外の動きが見られた。外国人投資家は1兆7,360億VND相当の6,400万株を購入し、1兆3,330億VND相当の3,200万株を売却した。純購入総額は3,200万株に達し、買い越し額は7,030億VND以上となった。
ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所の両取引所で、外国人投資家による買い越しの動きが続いている。
2018年 ベトナムの証券(金融・法人サービス)業界
ベトナムのSSI、2018年上半期の業績を発表〜証券業界動向〜
サイゴン証券 (SSI)は2018年第2四半期及び同年上半期にかけての事業成績を発表した。同第2四半期はベトナムの株式市場にとって困難を極める期間となった。第1四半期と比較すると、ホーチミン証券取引所株価指数 (VN指数)は18.19%、取引高は15%低下した。
このような厳しい条件下でもSSIはたくましい成長を続けている。上半期の収益は2.16兆VND(約104億円)で前年比60.3%増、当期純利益は87億VND (約4200万円)で前年比19.3%増となり、このうち第2四半期の収益は1.33兆VND (約64億円)、当期純利益は39億VND (約1900万円)に上った。
同社は証券市場においても猛攻を見せた。ホーチミン証券取引所では23.08%、ハノイ証券取引所では11.18%と市場シェア第1位を維持しており、証券取引手数料による売上は同社の収益の53.1%を占めるまでに成長している。
ベトナムのHSC、HSCオンライン1.0をリリース〜証券業界動向〜
ホー・チミン市証券取引所 (HSC)は2018年6月25日、オンライ取引における情報の更新頻度や互換性を改善したサービスの提供を発表した。
サービスの内容は大きく分けて下記の3点。
1. 証券に関するセミナーの実施。入門~上級まで、HSCのアナリストチームが開発した独自の戦略に基づく講義を実施する。
2. オンライン株式投資に関するコンサルティングサービス。ポートフォリオの最適化など、証券への投資に関するアドバイスを提供する。証券投資を始めたいが時間に余裕のない顧客に対して、証券投資への煩雑さを軽減する。
3. オンライン証券口座の開設。実店舗での手続きを省略し、インターネット上で証券口座の手続きを完了できる
ベトナムのHSC、2018年上半期の業績は順調に推移〜証券業界動向〜
2018年7月20日、ホーチミン証券取引所 (HSC)は2018年上半期の事業成績を公開した。同期間における売上は1.46兆VND (約71億円)、当期純利益は4.72億VND (約228億円)であった。
これにより、今期予算の達成率は売上・当期純利益それぞれ50%、58%となる。前年比では売上高98%増加、税引き後利益104%増加と急激な成長を見せている。
売上高を事業別に見ると、手数料収入が44%を占め最大の収入源となっている。次いで、貸付金(28%)、負債性金融商品 (21%)が収益に貢献している。ROA、ROEはそれぞれ10.0%(前年5.5%)、17.4%(前年9.5%)と大きく上昇している。今後も良好な業績を保ち、業界における注目度を高めていきたい考えだ。
ベトナム政府、ハノイ証券取引所で3.8兆VND分の国債を売却〜証券業界動向〜
2018年9月26日、財務省傘下の国家準備金総局はハノイ証券取引所において3.8兆VND (約184億円)を国債の入札により調達した。
入札は当初、計5兆VND (約24億円)を償還期間5年、10年、15年、20年にわたり調達することを計画していた。結果的に、10年債はサブセッションを合わせて合計2兆 VND相当が利回り4.8% (9月19日に行われた入札より0.05%高)で落札された。
15年債は約1.8兆VND (約87億円)が利回り5.07%(9月19日に行われた入札より0.05%高)で売却された。5年債、10年債は落札者が出なかった。今年度において国家準備金総局が販売した国債は、およそ121.76 兆VND (約5900億円)に達している。
まとめ:ベトナムの証券業界
証券利用者が増加することで証券を利用した際に支出する手数料による収益増加につながります。オンライン取引を広めることで利用者増加や証券業界認知のきっかけになるといいですね。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。