フィリピンの陸運業界が技術革新と持続可能性に向けた取り組みで注目を集めています。2GOの多温度リーファーバン導入やDHLの電気自動車活用、さらにMaerskやRoyal Cargoの新倉庫設立など、各企業が未来を見据えた進化を遂げています。今後の動向に期待が高まります。
今回は、そんなフィリピンの陸運業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 フィリピンの陸運(運輸・物流)業界
2GOが国内初のリーファーバンを導入〜陸運業界動向〜
フィリピンの統合物流ソリューションプロバイダーの2GOは、国内有数のエンドツーエンドのサプライチェーン物流企業である。
2023年1月20日の発表によると、同社は冷却装置により一定温度での輸送ができる多温度リーファーバンを国内初導入したことを発表した。これにより、異なる温度帯の貨物を一度に運ぶことができ、特に食品や医薬品の輸送において品質と安全性が向上すると期待されている。
2GOは、多温度リーファーバンの導入により、フィリピンの物流業界の発展に貢献し、国内外の顧客に最高品質の物流ソリューションを提供することを目指している。また、同サービスの導入により、貨物輸送において環境への影響を最小限に抑えることも可能になる。持続可能な未来のために物流業界に貢献することも目指していることがわかる。
出典:https://www.2go.com.ph/news-2go/2go-introduces-first-multi-temperature-reefer-vans-in-the-philippines/
Maerskが新倉庫を設立〜陸運業界動向〜
AP Moller-Maerskは、グローバルロジスティクス総合物流会社である。同社は130か国以上で事業を展開している。2022年11月10日の発表によると、フィリピンラグナ州カランバに100,000㎡の倉庫を追加することにより、フィリピンでのオムニチャネルフルフィルメント機能を強化するとのことだ。
この施設は、契約物流会社であるLF Logisticsの買収に成功した後、新しく形成されたMaerskオムニチャネルフルフィルメントチームによって運営される。総面積は、リサール州にあるLF Logisticsの現在のマルチサービス配送センターのほぼ3倍に相当し、フィリピンでの倉庫と配送能力をさらに強化する。
この施設の設立により、柔軟なエンドツーエンドのサプライチェーンを提供できるようになる。このプロジェクトは、企業の社会的責任に沿っており、周辺地域に800の雇用機会を創出するのにも役立つ。
出典:https://www.maersk.com/news/articles/2022/11/10/maersk-to-expand-its-warehousing-footprint-in-the-philippines
DHL Express、電気自動車利用の促進へ〜陸運業界動向〜
世界をリードする国際エクスプレスサービスプロバイダーであるDHLExpressは、フィリピンで電気自動車(EV)の保有台数を拡大し、環境への影響の低減とグリーンロジスティクスの促進を進めている。18台のEVの新しいバッチには、13台のバンと5台のオートバイが含まれている。
これらの新しい電気自動車は、マカティ、オルティガス、マニラ、ラス・ピニャスなどのマニラ首都圏の都市で貨物を配達するために配備される。また、パンパンガ州ラグナとクラークにもルートがある。
2023年には、車両の25%を持続可能なエネルギーで稼働させることを目標としている。これにより、二酸化炭素排出量がさらに削減され、運用コストが削減される。
出典:https://www.dhl.com/ph-en/home/press/press-archive/2023/dhl-express-expands-its-fleet-of-electric-vehicles-in-the-philippines.html
MARINA、フランス大使館と提携〜陸運業界動向〜
2022年11月13日の発表によると、フィリピンの海事産業庁(MARINA)は、フィリピンのフランス大使館との間で、造船業と船舶修理業における海上の安全とセキュリティを強化する覚書(MoA)に署名したとのこと。
これにより、フィリピンとフランスの間で、持続的なパートナーシップが作られ、10カ年海事産業開発計画(MIDP)の促進と効果的な実施につながると期待されている。
この協定は、海運業界専用の国家輸送計画の作成において、MARINAを支援することも目的となっている。
出典:https://marina.gov.ph/2022/11/13/ph-france-sign-memorandum-of-agreement-to-strengthen-shipping-industry-thousands-of-vessels-to-benefit-from-the-partnership
輸入業者への行政命令〜陸運業界動向〜
ロジスティクス部門のいくつかのグループは、コンテナの登録と監視に関するポリシーを規定するフィリピン港湾局(PPA)の行政命令No.04-2021の影響を受けると見られている。
この行政命令によると、輸入業者と物流関係者は、既存の費用とは別に、それぞれ980ペソと3,408ペソに相当する追加のコンテナ預金保険と監視料金を支払う必要がある。
同行政命令に反対する団体がいくつかあり、そこにはフィリピン商工会議所(PCCI)、フィリピン中国商工会議所連盟、フィリピン輸出業者連合、フィリピンサプライチェーンマネジメント協会、フィリピン食肉加工業者協会が含まれている。これらの団体は、行政命令No.04-2021の撤回を求める書簡を政府高官に送っている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1193785
2021年 フィリピンの陸運(運輸・物流)業界
フィリピンのJRS Express、キャッシュレス支払いを開始〜陸運業界動向〜
フィリピンの代表的な宅配業者であり、国内最大の速達サービスプロバイダーの1つであるJRS Expressは、キャッシュレス支払いを開始した。QRコードをスキャンするだけでGCashまたはPayMayaで支払い可能になった。
合計430のJRS支店に、GcashとPayMayaのクイックレスポンスコード(QRコード)が搭載されている。これにより、顧客はスマートフォンのアプリを使用して簡単に支払いを行うことが可能となる。
同社はこのパートナーシップを通じて、デジタル化とキャッシュレス化に対応しより迅速で便利な取引を保証することを目指している。また、約30,000のバランガイをカバーする広範で信頼性の高いネットワークを通じて、引き続き消費者や企業に速達サービスやその他の付加価値のあるロジスティクスサービスを提供する。
出典:https://www.facebook.com/JRS.Express.OfficialFanPage/posts/4219790714733978
Ninja Vanフィリピン、メトロマニラでミニストップと提携〜陸運業界動向〜
シンガポール発の物流会社で、LazadaやShopeeなど大手ECサイトの商品配達を行うNinja Vanは、Ministopとのパートナーシップ提携を行い、メトロマニラのミニストップ支店を通じて商品を送ることが可能になった。
この両社間の契約により、Ninja Vanは、メトロマニラの50を超えるミニストップ支店で配送サービスを提供できるようになる。このパートナーシップにより、顧客はパートナーのミニストップ支店からフィリピンのどこにでも商品を送ることができるようになる。
この提携の背景にはCovid-19のパンデミックの影響による配送サービスの需要が大幅に増加したことが挙げられる。同社は顧客のさまざまな配送ニーズを確実に満たすために、今回のパートナシップを通じて新しい便利なオプションを提供し続ける。
出典:https://media.ninjavan.co/ph/2021/06/28/ninja-van-philippines-partners-with-ministop-to-deliver-upsized-convenience-in-metro-manila/
J&T Expressフィリピン、FOTONと提携強化〜陸運業界動向〜
インドネシアから市場に参入し、全国の都市間、州間での配送サービスをカバーするネットワークを有するJ&T Expressは、中国の大型車メーカーであるFOTONのトラックを追加注文し、今後も配送車両として提携を強める姿勢を示した。
両社のパートナシップ提携は2019年以来継続的に培われており、現在同社の保有するトラックと商用車の50%以上がFOTON車で構成されている。
FOTONは全国にトラックの修理やメンテナンスを行うのに十分な実店舗とサービスセンターがあるため、長年のビジネスパートナーとして選出された。
出典: https://www.jtexpress.ph/index/news/index.html?type=News&p=1&show=7
フィリピンの2GO Group、コロナウイルスの影響大〜陸運業界動向〜
フィリピン最大の総合物流会社で、特に海運と陸運に強みがある2GO Groupは、同社の2020年の年次報告書を公開した。Covid-19のパンデミックが消費者の信頼と需要を低下させ、全体的な取引量を弱め、すべての事業に影響を及ぼしたと述べた。
海運事業は最も大きな打撃を受け、貨物量の減少と旅行制限による影響により、売上高は46%減少して39億ペソとなった。旅行事業だけでも、2020年に失われた収益は29億ペソに達した。収益は13%減少して58億ペソとなった。
流通事業は、封鎖後の需要の大幅な増加により2%増加して77億ペソになったが、これは年末までに減少した。同社の収益の大部分は海運およびロジスティクスによるものであり、それに対応する事業への影響により、連結収益は19%減少し、年間の純損失を記録した。
出典:https://www.2go.com.ph/wp-content/uploads/2021/04/20210423-2GO-Minutes-of-2021-ASM.pdf
経済協力開発機構、フィリピンのPHLPostの重要性を強調〜陸運業界動向〜
パリに本拠を置く経済協力開発機構(OECD)とフィリピン競争委員会(PCC)は、フィリピンの堅調なeコマースセクターにおいて、配送業界における国営フィリピン郵便公社(PHLPost)の役割を強調した。
小包配達サービスにおいてPHLPostは2019年に企業から消費者に対する市場の15%を占めていた。JRS ExpressとLBC Expressの合計市場シェアは50%であったが、他のプレイヤーは国内市場の35%を占めていた。
PHLPostの強みは、全国の大規模なネットワークであり、非エクスプレス(郵便)サービスとエクスプレス(宅配)サービスの両方を運営していることである。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1129047
2020年 フィリピンの陸運(運輸・物流)業界
フィリピンのAir21、中小企業(SME)の製品販売促進アプリと提携〜陸運業界動向〜
フィリピンの国内物流会社であるAir21は、科学技術省(DOST)がリリースした、中小企業(SME)が自社の製品を販売しより多くの人々に届けるのを支援するOneStoreアプリと提携し、商品を配送する役割を担う。
SMEは、地場に強いロジスティックパートナーを選択できる。そのため、このアプリを利用して顧客に迅速な配達を実現できる。さらに、買い手は自分の近所にある最も近いSMEを見つけることができる。配送業者は同社以外にもLBC、2GOなども参入する。
SMEは、FDAやDTIの登録などの要件に準拠している限り、このアプリに登録し製品をオンラインにて販売可能。また、同社はSMEから手数料を徴収しないことも明言している。 Air21などの大手配送業者と提携することで、地場でしか入手できなかった特産品を全国に配送できるようになる。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1106471
フィリピンで陸運業界大手のORIENT FREIGHT、アバカ輸送で売上創出
フィリピン最大の総合物流会社であり、陸運のみならず海運にも強みをもつORIENT FREIGHTは、セブセールスチームが主力となり、合計67トンのアバカをセブからオランダのアムステルダムに輸送すると発表した。
アバカはフィリピン中部地方を中心に生育する、バショウ科の植物である。アバカの繊維は丈夫なうえに軽くてしなやかで、服やバッグだけでなく、紙素材として紅茶やコーヒーバッグに使用されたり、紙幣、タバコのフィルターとして利用される。
同社はこの輸送により660万ペソの売上を創出する。これは、同社がセブの陸・海運業界のトップ競合他社と比較した際に、それらと同等のレベルのミッションに挑戦し、それが機能することを証明している。
出典:https://orientfreight.com/latest-news/ofii-huge-in-freight-sure-we-can/
フィリピンで陸運業界大手のLBC Express、国内発ベンチャー起業家を支援
フィリピン全土に物流拠点を有する大手配送企業であるLBC Expressは、国内出身の起業家、SME(中小企業)オーナー、スタートアップ創業者、業界リーダーがビジネスをさらに拡大する機会を創出するためのイベントを開催した。
同イベントでは、LBCの主催するSME of Yearで第10回アジアCEO Awardを受賞した起業家などをゲストスピーカーとして招待し、彼らの失敗談を共有したり、ベンチャー起業家同士の交流を促進した。彼らがベンチャー企業で成功できるよう、あらゆるニーズに応えることを強調した。
このコラボレーションは、ビジネスの拡大を続けるLBCのビジネスソリューションの取り組みの1つであり、この活動を通じて同社のサービスの事業領域拡大を示し、国内の中小企業や大企業との関わりを続ける狙いがある。
出典:https://www.lbcexpress.com/news/61
フィリピンのXDE Logistics、Lazadaから表彰。その理由とは?〜陸運業界動向〜
LazadaなどECサイトの商品配達をメインに行うXDE Logisticsは、Lazadaの主催するキャンペーンにおいて高いパフォーマンスを発揮し、その結果が評価され、トップパフォーマーとしてLazadaから表彰された。
2012年に設立されたLazadaグループは、東南アジアの主要なECサイト。各国の配送業者との強力なパートナーシップにより、迅速に商品を届けられることが強みであり、フィリピン以外にもインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムにおいてマーケットを拡大している。
同社は本受賞にあたり、「オンライン革命はフィリピンがネット販売に注目し始めてからまだ初期の段階にある。当社の配送チームは、市場の急速な成長と需要に絶えず適応することにより、効率的で質の高いサービスを提供するという課題を克服した。」と述べた。
出典:https://www.xde.com.ph/news/xde-logistics-consistent-top-performer-awardee-from-lazada-campaigns/
フィリピン・東ビサヤ、検疫の免除対象は?〜陸運業界動向〜
レイテ島のタクロバン市などを含む東ビサヤの新興感染症に関する機関間タスクフォース(IATF-EID)は、居住地外の重要なサービスに従事する人々を対象に、業務を円滑に遂行するため、本来全員必須の14日間の検疫を免除すると述べた。
このプロトコルは、公式ビジネス上のすべての許可された居住者(authorized persons outside residence:APORS)に適用される。ただし、他の地域のAPORは、目的に応じて地域内への入場の可否を審査されると述べた。
APORSは、公的機関職員、食品業界(製造・販売・配送)、病院・保健・医療スタッフ、配送業者(貨物取扱、倉庫など)などの政府または民間組織の従業員であり、コミュニティの検疫制限にもかかわらず地域間の移動がほとんどの場合において許可されている。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1109124
2019年 フィリピンの陸運(運輸・物流)業界
フィリピンローカルの大手:LBC Express〜陸運業界動向〜
LBC Express はフィリピンローカルのロジスティクス企業で、国際宅配サービス「Balikbayan Boxes」を1985年から開始。これまで400万件以上を取り扱ってきた。
2018年5月21日、同社は新しく2つのサービス (Cash on Pick-up、Cash on Delivery)を開始したと発表。これは、1,300以上のセンターで代金の支払い、商品の引取りを可能にし、オンラインショッピングをより効率的に行えるサービスである。
また、8月9日から10日にかけて、パサイ市で開催されたNCRE STORES ASIA EXPO 2018 に出展。同社のビジネスをアピールし、新たな顧客開拓を行った。
東南アジアの著名ECプラットフォームも担当するフィリピンの地場企業:XDE logistics〜陸運業界動向〜
XDE logistics は1988年に設立された、地場のロジスティクス企業。現在はビサヤ島、ミンダナオ島、ルソン島に支店を拡大している。
2018年1月15日、同社は東南アジアでECプラットフォームを展開する LAZADAから「Top Performer Awardee」を受賞。市場の拡大が進むフィリピンでの効率的なロジスティクスを提供している点を称賛された。
また7月5日、同社は Solar Philippines と共同で進めてきたソーラーパネル・プロジェクトが完了したと公表。設置されたソーラーパネル・システムは東南アジア最大級。同社はこのプロジェクトの運搬業務を引き受けていた。
フィリピンだけでなく東南アジア市場へ進出で拡大:Orient Freight〜陸運業界動向〜
Orient Freight は陸運輸送企業として1973年に設立。フィリピン国内だけでなく、東南アジアに進出したことで事業拡大に成功した。
2017年11月29日、同社は TOYOTA Motors Phils 社から関連するロジスティクス・サービス・プロバイダへ送られる最高位の賞「SERVICE EXCELLENCE AWARD」を2年連続で受けた。
また同社は2018年6月1日より、新たなロジスティック・ソフトウェア・システム「Logi-Sys」を導入した。このERPソフトウェア・ソリューションにより、航空輸送、海上輸送、ロジスティクスの3部門で運用を開始。順調であれば年末には荷物のリアルタイム追跡が導入できる見込みだ。
フィリピンを拠点に社内最大規模の流通ハブを新たにオープン:Royal Cargo〜陸運業界動向〜
Royal Cargo はロジスティクス企業として約40年の歴史を持ち、フィリピンを拠点に独自のグローバルネットワークを築いている。アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む13ヶ所の海外拠点でも事業を展開。
2017年10月17日に開催された「Asia CEO Awards」で、同社のCEOエルマー・フランシスコ氏が「Global Filipino Executive of the Year」を受賞した。
また2018年7月19日、ブラカン市に同社で最大の流通ハブとなる新たな倉庫をオープンしたと発表。今後、冷蔵・冷凍食品を扱う案件の増加を見据え、巨大な冷蔵・冷凍保存設備を倉庫内に完備している。
2018年 フィリピンの陸運(運輸・物流)業界
フィリピンローカル大手:LBC Express〜陸運業界事情動向〜
LBC Express はフィリピンローカルのロジスティクス企業で、国際宅配サービス「Balikbayan Boxes」を1985年から開始。これまで400万件以上を取り扱ってきた。
2018年5月21日、同社は新しく2つのサービス (Cash on Pick-up、Cash on Delivery)を開始したと発表。これは、1,300以上のセンターで代金の支払い、商品の引取りを可能にし、オンラインショッピングをより効率的に行えるサービスである。
また、8月9日から10日にかけて、パサイ市で開催されたNCRE STORES ASIA EXPO 2018 に出展。同社のビジネスをアピールし、新たな顧客開拓を行った。
東南アジアの著名ECプラットフォームも担当するフィリピンの地場企業:XDE logistics〜陸運業界動向〜
XDE logistics は1988年に設立された、地場のロジスティクス企業。現在はビサヤ島、ミンダナオ島、ルソン島に支店を拡大している。
2018年1月15日、同社は東南アジアでECプラットフォームを展開する LAZADAから「Top Performer Awardee」を受賞。市場の拡大が進むフィリピンでの効率的なロジスティクスを提供している点を称賛された。
また7月5日、同社は Solar Philippines と共同で進めてきたソーラーパネル・プロジェクトが完了したと公表。設置されたソーラーパネル・システムは東南アジア最大級。同社はこのプロジェクトの運搬業務を引き受けていた。
フィリピンだけでなく東南アジア市場へ進出で拡大:Orient Freight〜陸運業界動向〜
Orient Freight は陸運輸送企業として1973年に設立。フィリピン国内だけでなく、東南アジアに進出したことで事業拡大に成功した。
2017年11月29日、同社は TOYOTA Motors Phils 社から関連するロジスティクス・サービス・プロバイダへ送られる最高位の賞「SERVICE EXCELLENCE AWARD」を2年連続で受けた。
また同社は2018年6月1日より、新たなロジスティック・ソフトウェア・システム「Logi-Sys」を導入した。このERPソフトウェア・ソリューションにより、航空輸送、海上輸送、ロジスティクスの3部門で運用を開始。順調であれば年末には荷物のリアルタイム追跡が導入できる見込みだ。
フィリピンを拠点に社内最大規模の流通ハブを新たにオープン:Royal Cargo〜陸運業界動向〜
Royal Cargo はロジスティクス企業として約40年の歴史を持ち、フィリピンを拠点に独自のグローバルネットワークを築いている。アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む13ヶ所の海外拠点でも事業を展開。
2017年10月17日に開催された「Asia CEO Awards」で、同社のCEOエルマー・フランシスコ氏が「Global Filipino Executive of the Year」を受賞した。
また2018年7月19日、ブラカン市に同社で最大の流通ハブとなる新たな倉庫をオープンしたと発表。今後、冷蔵・冷凍食品を扱う案件の増加を見据え、巨大な冷蔵・冷凍保存設備を倉庫内に完備している。
まとめ:フィリピンの陸運業界
フィリピン国内で誕生し、東南アジア進出もしている物流企業が新たなシステムを取り込むことにより国内陸運業界が今後大きく成長していくきっかけになると予想されます。ネットワークを充実させ今後は東南アジアに市場を置くことができるといいですね。
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。