シンガポール政府は2020年までにデジタル媒体によるオンライン広告市場の市場占有率を20%にすることを目標に掲げ、普及促進政策を推進しています。デジタル広告の注目度が高まり、伝統的メディアに代わる新たなビジネスチャンスが広がっています。
今回は、そんな広告業界に関する最新情報をお届けします。
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2023年 シンガポールの広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界
AnyMindG代表、MMA APEC地域役員に就任
2018年にシンガポールで設立されたAdAsia Holdingsを前身とするAnyMind Group(本社:東京)が2023年8月15日、AnyMind Groupの代表がマーケティング業界団体「MMA Global」のAPAC地域におけるボードメンバーに就任したことを明らかにした。
MMAは、世界中の800以上の会員企業と15の地域オフィスから成り、マーケッター、マーケティングテクノロジー、メディア企業のエコシステム全体を結集し、マーケティングの未来を共同で構築しつつ、同時に確実な成長を提供する唯一のマーケティング業界団体。
「MMA Global」のAPAC地域ボードメンバーには、Google、Meta、Grab、TikTok、Publicisなどの錚々たるメンバー企業からのエグゼクティブが含まれている。
出典:https://anymindgroup.com/ja/news/press-release/sogo-mma-global-apac
2 Stallions、権限移譲した職場環境が評価される
シンガポールに本社を置きマレーシア、インド、インドネシア、タイにその拠点を拡大してきたフルサービスのデジタルマーケティング代理店2Stallionsが2023年9月1日に行われたシンガポール米国商工会議所 (AmCham) 50周年祝賀会で「Empowering Workplace (SME)」賞を受賞したことを明らかにした。
この賞は、2Stallionsの適応性豊かで権限移譲された職場環境を育む先駆的なアプローチを強調している。
そして、イノベーション、包括性、成長の拠点であるという2Stallionsのビジョンを的確に捉え、2Stallionsが従業員に権限委譲し、成長とイノベーションを促進する職場づくりに継続的に取り組んでいることを評価している。2Stallionsにとってうれしい賞だ。
AUN Global、SEO/SEMサービス推進
シンガポールのSEO/SEMサービスに特化したデジタルマーケティングコンサルタント会社AUN Global Marketing Pte Ltdが2023年6月13日、デジタルマーケティングに関するヒントと情報について解説した。
①対象読者を理解する:徹底的な市場調査、②包括的なSEO戦略を策定:SEO(検索エンジン最適化)は、デジタル マーケティングの重要な要素、③ソーシャルメディアの活用:ブランド宣伝の絶好の機会、④電子メールマーケティングの活用:視聴者との関係を育むための費用対効果が高い、⑤結果をモニターおよび分析:Web サイトのトラフィック、コンバージョン率、ユーザーの行動を追跡。
デジタルマーケティングは、絶えず変化する分野で、継続的な学習と適応を必要としているとのこと。
DDB Asia、チャンギ空港パートナー活動継続強化
DDB AsiaのTribal Worldwide Singapore(TWS)は2023年6月23日にホームページでTWSがishopChangiとの業務契約を継続することを明らかにした。
TWSはチャンギ空港のオンライン小売部門であるiShopChangiのクリエイティブおよびデジタル業務を継続する。これはチャンギ空港との2期目となる代理店契約で、4年間のパートナーシップをさらに3年間延長し、その業務範囲に小売マーケティングを追加している。
TWSは今後も iShopChangi.com 専用のマーケティング キャンペーンを作成し、ブランドプレゼンスを強化するための戦略的計画とデジタルサービスを提供していくことになり、今後もチャンギ空港のサイドビジネスの強力なパートナーとして活動を続けるとのことだ。
出典:https://ddb.asia/news/tribal-worldwide-singapore-retains-ishopchangi/
Ogilvy Asia、アジア地域健康市場レポート発表
グローバルに展開するマーケティング会社OgilvyグループのOgilvy Asiaは2023年8月2日、ホームページで最新のレポート「消費者の健康に影響を与える」を発表した。
今アジアの消費者向け健康需要は高まっており、 調査対象の7,000 人の消費者のうち、実に産業が大きく変わりつつある。Ogilvyの調査でアジア地域での健康とウェルネスのサポートの80%が健康増進を求めている。
また、オンラインでの健康とウェルネスのコンテンツが近年劇増し、消費者はデジタルプラットフォームにますます注目している。2人に1人が健康とウェルネス情報をソーシャルメディアから得ている。消費者製品のオンライン売上は 2025年までに倍増すると予測され、ヘルスケアブランドに大きなチャンスである。
出典:https://www.ogilvyasia.com/health/driving-impact-in-consumer-health/
2021年 シンガポールの広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールのDDB Group、MARKiesにおいて13の賞を受賞〜広告業界動向〜
DDB Group Singaporeは、2020年のMARKiesで最優秀賞を獲得した。「総合的なクリエイティブアイデア」、「最もクリエイティブなコンテンツマーケティング」、「最もクリエイティブなTV /ビデオ」などの主要カテゴリで受賞した。
エージェンシーは、iShopChangi、PUB、MCCY、Merdeka Generation、National Youth Council、Workforce Singaporeのキャンペーンを含む、MARKiesで13の賞を受賞した。
世界的な舞台においては、PUB映画「Kinship」と「TheFrogPrince」で3つのAdStars賞も受賞した。創造性と最先端のテクノロジーを組み合わせた国際広告祭は、創造的なソリューションを共有し、世界を変えることを目的としている。
出典:https://www.ddb.asia/catchfire/ddb-group-singapore-takes-home-13-awards/
JCDecauxシンガポールがOOHのエリアを拡大〜広告業界動向〜
大手仏系広告会社のJCDecauxは、2020年にオーチャードと中央ビジネス地区のストリートサイドデジタルネットワークにおいて、プログラマティックOOHオファーの開始に成功した後、2021年4月にプレミアムモールスケープネットワークを含めるために事業拡大した。
毎時インプレッション測定(HIM)を搭載したJCDecauxのMallscape p DOOHは、キャンペーンのインプレッションをキャプチャするために、トラフィックセンサーから派生したオーディエンスデータポイントを提供する。
視聴者の印象、頻度、ユニーク視聴者数に基づいて、1時間ごとにメディアを計画することができる。 HIMを使用すると、OOHキャンペーンを実行して、定義した目標をより適切に達成し、よりスマートな方法でメディア投資を最適化することが可能になる。
出典:https://www.jcdecaux.com.sg/news-and-press-releases/programmatic-ooh-now-available-jcdecaux-singapores-streetside-and-2
PRAP JAPAN、シンガポールのWildを子会社化〜広告業界動向〜
広報・PRの支援・コンサルティングを手がける総合PR会社、株式会社プラップジャパンは、同社連結子会社であるPRAP ASIA PTE. LTD.を通じて、シンガポールのSNSマーケティングおよびコンテンツ制作に強みを持つWild Advertising & Marketing Pte. Ltd.の株式を取得し、グループ化したことを発表した。
今回のWildの子会社化によって、さらなる体制強化を進めるとともに、同社のSNSマーケティングやコンテンツマーケティングのノウハウをプラップジャパンの海外事業施策に連携させることで、事業規模の拡大を図る。
これまでプラップジャパングループの海外事業の主な顧客は日系企業が中心であったが、Wildがグループに入ったことで、東南アジアのローカル企業への新規顧客開拓を推進していく見込みである。
出典:https://www.prap.co.jp/ir/wp-content/uploads/sites/6/2021/02/wild20210216.pdf
シンガポールのAdzymicとAtlas Associates、SaaSの提供へ〜広告業界動向〜
シンガポールのアドテク企業Adzymicと、その日本事業の独占パートナーであるAtlas Associatesが日本企業向けにSaaSの提供を開始すると発表した。
広告主、広告代理店のクリエイティブアセット管理プロセスを簡易化し、ディスプレイ広告をコンテンツ化させ、パフォーマンスの高いマーケティングエンジンに変換する。
Adzymicは2018年の創業以来、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシアで成功を収め、次のフェーズとしてブラジル、UAE、インド、南アフリカ、ドイツ等に進出し成功を収めてきた。今回のフェーズは日本、香港、タイへの展開となる。特に自動車、Eコマース(アパレル)、ファーストフード業界における実績が多いテクノロジーである。
出典: https://www.atlasassociates.io/product-adzymic
ADK CONNECTがアジアでスタート〜広告業界動向〜
ADKホールディングスは、デジタル領域を中心にパフォーマンス・マーケティングをコアとしたソリューションを提供する新たなサービスブランド「ADK CONNECT」をアジアで立ち上げた。
その一環として、同社はベトナムの独立デジタルエージェンシー「VietBuzzAd」の株式を取得し、買収した。
ADK CONNECTでは、データ収集・分析からクリエイティブ企画立案プロセスまでを完全統合したEnd to Endソリューションを提供する。従来のADKの強みである戦略プランニング~クリエイティブ開発に加えて、Accountability(戦略開発のソースの確かさ)とMeasurability(キャンペーンの効果可測性)によって、企業のマーケティングROIの最適化を目指す。
出典:https://adk-connect.com/adk-connect-launches-in-asia/
2020年 シンガポールの広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界
広告業界大手の電通、シンガポール含む7つの市場で人員11%削減へ
電通は、海外市場において事業を取り巻く環境が複雑化しており、ここ数四半期連続で不振が続いている状況を受け、オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、シンガポール(地域統括オフィスを含む)と英国(海外事業統括オフィスを含む)の7つの市場を対象とし、構造改革の実施を発表した。
この構造改革では、対象市場全体の約11%(海外事業を支える全従業員のおおよそ3%に相当)の人員削減に加え、不動産の適正化や他の関連施策も含まれる。年間ベースで1億ポンド(約138億円)以上の人件費と関連コスト削減が見込まれる。
今後は、クリエイティブ、CRM、メディアの3つの事業ユニット(ライン・オブ・ビジネス)から構成されるシンプルな組織に変更を予定している。データやテクノロジーを活用し、アイディア発のアプローチと統合ソリューションを提供することで、クライアントによるベストカスタマーの獲得、維持に貢献することを目指している。
出典:https://www.dentsu.co.jp/news/sp/release/2019/1216-009980.html
シンガポールのSMXが新たなメディアとパートナー契約〜広告業界動向〜
Mediacorp傘下のSMXは、新たに7社のメディアとパートナー契約をすると発表した。この契約により広告主は、地域全体の視聴者にアプローチすることができ、かつブランドイメージを損なうことなく安全に掲示できる広告スペースをさらに拡大させることが可能となる。
パートナー企業は下記の7社である。シンガポール、タイ、フィリピンのViu(ビデオストリーミングサービス),Carousell(インターネット売買),マレーシアのMudahand Blaze Digital by Astro(デジタルマーケティング),タイのSanookandKaidee(Webポータル),フィリピンのGMA New Media(デジタルメディア)。
これまでに比べ、正確で効果的なターゲティングのための豊富な視聴者データを蓄積し、さまざまな角度から分析することが可能となる。
出典: https://www.mediacorp.sg/en/mediacorp-in-the-news/media-releases/programmatic-ad-exchange-singapore-media-exchange-expands-to-11403732?articleYear=2019&articleId=11403732
シンガポールで広告業界大手のMindshare、WARC Media100でNo.1に選出
WPPの子会社である大手グローバル広告代理店のMindshareが2019年、3つの最優秀賞を獲得し、WARC Media 100のナンバー1広告代理店ネットワークにランク付けされた。
WARC Media 100ランキングは、メディアの卓越性に関するベンチマークであり、マーケターがエージェンシーのパフォーマンスを同業者と比較することを可能にしている。MindshareはトップのMediaAgency Networkに選ばれただけでなく、第2位に上海、第3位にシドニー、第4位にムンバイなど、世界トップ50の代理店の中に8もの代理店をランクインさせている。
ランキングで優勢を示したMindshareのクライアントである、KFCとユニリーバはBrandand Advertiserで1位となり、WPPはナンバー1のホールディングカンパニーに選ばれた。
出典:https://www.mindshareworld.com/news/number-1-agency-network-warc-media-100
シンガポールで広告業界大手のDDB GroupとNEA、リサイクル、再利用を推奨
大手広告代理店のDDBGroupは、シンガポール環境庁(NEA)のコマーシャルパートナーとしてリサイクルを推奨するCMを打ち出した。CMでは、時間の経過とともに大量に蓄積される使い捨てのごみを、雪だるまとして表し、国、そして最終的には次世代にとって大きな問題となることを示している。
シンガポールでは2018年だけで約16万トンもの使い捨てゴミが出ており、その量は年々増加している。このような状況を改善するために、再利用やリサイクルを国内の大手企業と協力して推奨している。
“Say YES to Waste Less”と掲げ、50もの企業が参加している。協力企業には7eleven,Capitaland,Fair Price, IKEA, McDonald‘sなどがある。映画館やSNS,ウェブCMなどで広告が流れている。
出典:https://www.ddb.asia/catchfire/ddb-joins-nea-in-a-nation-wide-nudge-to-reduce-disposables-encourage-reusables/
シンガポールで毎年開催のSpikes Asia 2020が延期、2021年に開催予定〜広告業界動向〜
Spikes Asiaは、ヨーロッパのEurobest、中東のDubai Lynxと共に、カンヌライオンズの地域版フェスティバルとして、毎年9月にシンガポールで開催されるアジア地域最大級の広告コミュニケーションフェスティバルである。
今年はコロナウイルスの影響で延期が発表され、2021年に開催予定だが、日時は未定である。詳細はホームページにてアップロードされる。
4月21日火曜日世界クリエイティビティ・イノベーションデイに合わせ、#SpikesInspirationキャンペーンを開始。週2回、過去のトークや過去の入賞作品を、Spikes Asia YouTubeチャンネルで公開している。このキャンペーンのキックオフの為に、「It All Starts With A Pencil–Nils Andersson–」「DADS #sharetheload」2つのビデオをアップロードしている。
出典:https://www.spikes.asia/S
2019年 シンガポールの広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界
広告業界大手のHavas、シンガポール支社をRed Havasへブランド統合
2019年5月16日の発表によると、世界的な広告企業のひとつであるHavasグループは、近年各国に展開する地域拠点においてブランド改革を進めており、事業の一環としてシンガポール支社におけるソーシャルメディア機能とPR機能を新ブランドであるRed Havasへ統合した。今後、オーストラリア、シンガポール、フィリピンのアジア太平洋地域にオフィスを構えるRed Agencyは、Red Havasという新しいブランドとなる。
今回のブランド統合は、データ、コンテンツおよび分析ツール部門に対する大規模なグローバル投資のもとで行なわれる予定で、広告・メディア業界のグローバル・マーケットに大きなインパクトを与える動きとなりそうだ。Red Havasは「統合メディア」と呼ばれる、デジタル出版やコンテンツ、ソーシャルメディア、PRを1つのカテゴリーとして統合する戦略モデルを採用している。
Red Havasは、「コンテンツ、社会データ、予測データを中核とする、多様で幅広いメディアソースを統合し、広告やPRの従来の定義を覆すモデルの構築を進めている」とコメントしている。
出典:http://redhavas.com/havas-group-reimagines-pr-group-with-launch-of-red-havas/
広告業界大手のDentsu、シンガポール・Happy Marketerの全株式を取得
2019年2月21日、日本の大手広告代理店Dentsuは、Dentsu Aegis Network Ltdを通じて、シンガポールに本拠地を置き、デジタルマーケティング会社を運営するHappy Marketer Pte. Ltd.(HappyMarketer)の全株式を取得すると発表した。
今回の株式取得の目的は、Dentsuグループのブランドのひとつであり、テクノロジーを活用したデータ分析を行っているデータマーケティング会社Merkleのシンガポールにおける事業規模を拡大し、データ分析サービス機能を強化することである。今後、HappyMarketerは「Happy Marketer, a Merkle Company」という名称となり、両者の強みを生かし融合させることで、より競争力の高いデータマーケティングサービスを展開することとなる。
HappyMarketerは2009年に設立され、データ分析テクノロジーを活用したサービスを提供しており、デジタルマーケティング会社として高い評価を受けてきた。 Google、Adobe、HubSpot、SalesForceやBoston Consulting Groupなどの企業との強力なパートナーシップを活用して顧客にサービスを提供している。
出典: http://www.dentsu.com/news/release/2019/0221-009764.html
シンガポールでデジタル広告業界大手のSMX、7社とのパートナーシップを新たに締結
2019年4月2日の発表によると、デジタル広告大手Singapore Media Exchange(SMX)は、メディア出版社を含む7社と新たなパートナーシップを締結した。今回、東南アジアに拠点を置く新パートナーとして、ビデオストリーミングサービスViu、インターネット売買のCarousell、Mudah、Kaidee、マレーシアの放送局Astroのデジタルマーケティング部門Blaze Digital、WebポータルのSanook、フィリピンの放送局GMA Networkのデジタルメディアおよびテクノロジー部門であるGMA New Mediaが新たに追加された。
今回の拡大により、広告主は、地域全体の視聴者にアプローチすることができ、かつブランドイメージを損なうことなく安全に掲示できる広告スペースをさらに拡大させることが可能となる。
SMXはSingapore Press Holding(SPH)とMediacorpによって設立された広告代理店である。今回の提携により、正確で効果的なターゲティングのための豊富な視聴者データを蓄積し、さまざまな角度から分析することが可能となる。
出典: http://smx.sg/media-releases
シンガポール広告基準局に寄せられた意見とは?〜広告業界動向〜
シンガポール広告基準局 (ASAS)は、2018年度において合計218の投書を受け付けたことを報告した。最も多くの意見が寄せられたのが美容関連広告で、次いでレストラン広告が多かった。レストラン広告に対する声は、前年度と比較して増加傾向にあり、その大部分が、誤解を招く、あるいはフェイクニュースであるとみなされた広告に対する抗議で占められていた。
美容に対する抗議のうち最も多いのは、脱毛治療に関するもの。脱毛治療の商品の広告には免責事項の記載が必須とされているが、注意書きを明記していない広告が目立ったという。
一方、レストランに関しては、広告の価格や値引きの矛盾、メニュー上の説明や宣伝資料の明確さの欠如といった問題があった。これらの苦情には、レストランによって出された広告だけでなく、配達やレストランの予約アプリによる広告も含まれていた。
出典: https://asas.org.sg/news/media-releases/Post/552/Media-Release-Misleading-advertisements-for-beauty-restaurants-most-complained-about-in-2018
2018年 シンガポールの広告(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールのSPHとFMH、エレベーター内広告での提携を発表〜広告業界動向〜
シンガポールの新聞・出版大手シンガポール・プレス・ホールディングス (SPH) は16日、中国のディスプレー広告企業フォーカス・メディア・ホールディング (FMH) とエレベーター内電子広告の分野で提携すると発表した。
両社はジョイントベンチャーを立ち上げ、エレベータ内広告向けのスマートメディア開発を行う。エレベーター内広告を目にする視聴者の共感を得るだけでなく、企業が販売する商品への関心をとらえ顧客の取り込みに繋がるメディアの創出を目指している。
SPH はメディアでの豊富なニュース材料と、シンガポール現地のライフスタイルコンテンツを提供する。一方 FMH は、実務的・専門性の観点からシステムサポート、メディア技術や商品開発の提供を中心に行っていく。
出典:https://www.sph.com.sg/media_releases/3481
Tribal シンガポールの新生テクノロジーユニット〜広告業界動向〜
Tribal Worldwide はシンガポールの技術関連の主任コンサルタントに Herry Budiyanto氏、ビジネステクノロジーのコンサルティングヘッドに Yak Yih Cheng氏を指名した。
Budiyanto氏は2015年にTribalグループに入社し、キャセイパシフィック航空や CIMBマレーシアの広告制作を手がけた実績がある。
Yih Cheng氏は10年以上の DDB勤務経験において、ビジネステクノロジー、データ管理や顧客管理に精通している。顧客のビジネス拡大やデジタル環境への対応を支援してきた実績がある。同氏はソニー、マクドナルドやフォルクスワーゲン等との協働にて、データ分析を実行可能なアクションプランに落とし込み、オンライン顧客へのアプローチ改善を通して成果を挙げてきた。
同社はこの人選によって、50ものビジネステクノロジー・チームを強化するとともに、アジア地域における成長プランを進行させる。
出典:https://www.ddb.asia/tribal-bolsters-tech-team/
シンガポールにも展開!広告業界大手のアサツー・ディ・ケイがAPACでの存在感を示す
アサツー・ディ・ケイ (ADK) が企画・制作したユニリーバ・ジャパン製品「CLEAR」の広告「Making Shampoos an Office Supply」が、APAC Effie Awards 2018 の Beauty & Wellness 部門で金賞、Business-to-Business 部門で銀賞を受賞した。
この企画は、帽子をかぶって働く社員やスポーツ選手に対して企業が頭皮をケアする「手当」として「CLEAR」を現物支給するという内容であった。
Effie Awards は世界的な権威のある賞で、効果的なマーケティング・コミュニケーション活動を行ったキャンペーンに対して贈られる。1968年に米国で始まり、大きく分けてNational Effie とRigional Effie (APAC Effie、Europe Effie、Latin America Effie、North America Effie、MENA Effie)、およびWorldwide Effie に分類される。
出典:https://www.adk.jp/en/13353.html
シンガポールで開催!Asia Creative Rankingsに日本人もランクイン〜広告業界動向〜
2017年9月にシンガポールで行われた Spikes Asia Festival にて、2017 Campaign Brief Asia Creative Rankingsが公開された。
この54ページにわたる冊子では、個人のクリエイターやアートディレクター1,000人以上が受賞歴などをもとにランク付けされている。アジアのクリエイター・アートディレクターの中で最も上位にランキングされた筒井晴子氏は、コピーライターとして電通に所属している。
一方、広告代理店に関するランキングも発表されており、アジア地域において最も優秀な広告代理店として日本企業の電通がトップに輝いている。アジア地域全体だけでなく各国ごとのランキングも発表されており、各広告代理店のアジア地域での影響力を測ることができる。
出典:http://www.campaignbriefasia.com/2017/09/2017-campaign-brief-asia-creat-1.html
まとめ:シンガポールの広告業界
政府は2020年までにデジタル媒体によるオンライン広告市場の市場占有率を20%にすることを目標に定め、普及促進政策を取っています。デジタル広告など、伝統的メディアに代わる媒体へ注目することで、大きなビジネスチャンスに発展するのではないでしょうか?
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。
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