アメリカのカフェ・スイーツ業界では、テクノロジーの進化と新店舗の拡大が注目されています。Amazonアレクサを使った注文システムの導入や、人気ブランドの新規出店が業界を活気づけています。
今回は、そんなアメリカのカフェ・スイーツ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます！
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2023年 アメリカのカフェ・スイーツ（飲食・食品メーカー）業界
PANERA BreadがAmazonアレクサからオーダー可能に〜カフェ・スイーツ業界動向〜
パネラブレッドのアプリを開かなくてもAmazonアレクサを通して音声またはタッチパネルにて注文が可能になった。これにより注文がよりスピーディーになる。
Amazonアレクサでは現在、Amazon商品はもちろん、大人気スーパーWhole Foodsの商品を音声またはタッチパネルにて購入が可能となっている。
パネラブレッドはアメリカ、カナダに合わせて2000以上の店舗があり、店頭でも基本的にはタッチパネルによるオーダーが主流。ベーグル、ブラウニー、クッキー、クロワッサン、マフィン、スコーンなど、幅広いペストリーや焼き菓子を提供している。また、サラダ、スープも人気でスープは市販スーパーでも販売されている。
出典：https://www.panerabread.com/en-us/press/press-room/panera-bread-launches-new-amazon-alexa-ordering-experience.html
クリスピークリームドーナツ、チリに初出店〜カフェ・スイーツ業界動向〜
クリスピークリームドーナッツは、グルポプレミアチリとフランチャイズ契約を締結し、2023年4月13日、チリのヴィタキューラ地区に初の店舗をオープンする。
南米ではコロンビアについで２番目の出店国。コロンビアでは現在25店舗に拡大中。チリでは今後5年間でシアターショップを含む40店舗以上の店舗を建設予定だ。
クリスピークリームドーナッツは現在世界33か国、アメリカ・カナダ307店舗、メキシコ239店舗、イギリス・アイルランド125店舗、日本では52店舗となっている。
出典： https://investors.krispykreme.com/news-releases/news-release-details/krispy-kremer-coming-chile-april-13th-2023
ミルクレープのレイディM、テキサスに初出店〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ミルクレープで大人気のLady Mがテキサス州ヒューストンギャラリアショッピングモール内にテキサス州としては初めての店舗をオープンした。
Lady Mの創業者は日本人女性。ニューヨークのマンハッタンにある高級エリア、アッパーイーストに店舗をオープン後、爆発的人気で成功し現在はアメリカはニューヨーク州、カリフォルニア州をはじめ8州19店舗、海外ではシンガポールと台湾でも大成功を収めている。日本ではまだ未出店。
Lady Mでの人気商品はミルクレープ。１ホール100ドル以上。1スライス約10ドルと高額でも人気は計り知れない。
出典：https://www.ladym.com/boutiques#texas
マクドナルドがコールドブリューコーヒーの販売開始〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2023年4月27日の発表によるとマクドナルドが南カリフォルニアの一部店舗にてコールドブリューコーヒーの試験販売を開始した。コールドブリューコーヒー以外にもビックマックソースの試験販売も同時に開催された。
販売された商品は2つ。コールドブリューコーヒーとマーブルコールドブリューコーヒー(ミルク入り)他商品はアメリカンコーヒー、ローストコーヒー、カフェラテ、カプリーノ、氷のフラぺなどがある。
近年アメリカにてコールドブリューコーヒーは爆発的人気。取り入れている企業はスターバックス、ダンキンドーナッツはもちろん、カフェメニューは少ないチキンバーガーで有名なチックフィレでも販売されている。
出典：https://www.mcdonalds.com/us/es-us/cold-brew.html
ビアードパパがニューズウィーク誌より表彰〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2023年1月4日の発表によると、ビアードパパがニューズウィーク誌の“2023年お気に入りのレストランチェーン”を受賞した。この名誉ある賞は、ニューズウィーク社と、業界ランキングプロバイダーであるStatistaInc.によって授与される。
米国には10万以上のレストランチェーン店があり、2023年の年間総売上高は9,000億ドル近くになると予想されている。その中で2023年は16部門で220のレストランが受賞者となった。
顧客と従業員4,000名以上を対象としたアンケートの結果に基づいて決定され、料理の味、清潔さ、衛生と新型コロナウイルス感染症、透明性、立地、環境、の9つの評価基準でレストランを評価するよう求められた。
出典： https://www.beardpapas.com/news/imy7ictp4bynuuwl6sc4635tiy7757
2021-2022年 アメリカのカフェ・スイーツ（飲食・食品メーカー）業界
クリスピークリームドーナッツ、カナダに投資〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2021年9月30日の発表によるとクリスピークリームドーナッツは、フランチャイズ及び運営会社クリスピーKカナダの過半数支配権を取得する最終契約に署名。クリスピーKカナダの店舗の日常業務を管理し続ける。この取引の後、クリスピークリームは、世界的なネットワーク全体の売上の75%を管理することになる。
現在、カナダのアクセスポイントはわずか11か所だが、カナダ拡大の大きなチャンスを意味する。ハブアンドスポークモデルの効率的な実行により、国際的な成⻑、世界の新しい市場への拡大も可能とする。
取引条件は明らかにされていない。閉鎖に伴い、現在クリスピー・クリームの市場開発部門に反映されているクリスピー・K・カナダの収益はクリスピー・クリームの部門に統合される。この取引は2021年の第4四半期に完了する予定。
出典：https://investors.krispykreme.com/news-releases/news-release-details/krispy-kreme-inc-invest-accelerating-growth-canada
パネラブレッド、ドライブスルーにてAI試験導入〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年8月29日の発表によると、ニューヨーク州ロチェスターエリアにある一部のパネラベーカリーカフェにて、効率を優先的に考え、注文速度を向上させる為、ドライブスルーに独自の音声AI注文テクノロジーシステムが導入された。
ドライブスルーのスピーカーに通常通り注文し問題が発生した時はパネラの従業員が待機してサポートする。ドライブスルーにこのテクノロジーが加わると、待ち時間が短縮され、注文の精度が向上し、従業員はお客様が注文された商品の準備に集中できるようになる。
パネラブレッドはテクノロジーと運営への投資により、モバイル注文、配達注文などが充実している。アメリカ、カナダに合わせて2000以上の店舗がある。
出典：https://www.panerabread.com/en-us/press/press-room/panera-tests-new-ai-technology.html
エルフコスメとダンキンドーナッツがコラボ〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年3月30日の発表によると、エルフコスメとダンキンドーナッツがコラボして化粧品を発売した。エルフコスメはアメリカ生まれのプチプラコスメブランドである。今回のコラボアイテムは、ドーナツ、そしてコーヒーからヒントを得たさまざまな色合い、形、質感、香りを備えたアイテムとなっている。
たとえば、クリーミーでミックス可能な12色のアイシャドウのセット($16）など、ユニークで可愛い商品がラインナップされている。
さらに、TikTokのスーパースター、メイクアップアーティストで元UltaBeautyスタッフであるミケイラによるライブショッピングイベントも開始された。購入はelfcosmetics.comおよびUltaBeautyでのみ購入可能となっている。
出典： https://news.dunkindonuts.com/news/e-l-f-cosmetics-and-dunkin-drop-the-most-eye-popping-collab-of-the-season
スターバックスリザーブが新出店〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2022年11月15日の発表によると、スターバックスリザーブが新たにニューヨークエンパイアステートビルに出店した。初めてニューヨークエンパイアステートビルディングにスターバックスが出店したのは2008年のこと。その後、2015年デリバリーを初めて実施。さらに2018年にはモバイルオーダーを初めて実施。スターバックスの歴史的店舗となっている。
そして今回スターバックスリザーブとして23,000平方フィート、3フロアに生まれ変わって登場。内装のアートは全てニューヨークを拠点として活躍するアーティストに依頼。
メニューも、カプチーノやラテなどのクラシックなドリンクに加え、スターバックスリザーブの特製ドリンクの他、ニューヨークでローストされたもコーヒー提供する。
出典：https://stories.starbucks.com/stories/2022/new-starbucks-reserve-store-in-nyc-brings-landmark-coffee-experience-to-empire-state-building/
マックカフェのベーカリーに新製品登場〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2021年9月1日よりマックカフェのベーカリーのラインナップに新しいグレーズドプルアパートドーナツが追加され、全米のマクドナルドで期間限定で発売された。
ラテ、カプチーノ、モカを含むマックカフェのコーヒーは、2009年に米国のメニューに追加され、すぐにカフェ品質のフラッペ飲料、エスプレッソドリンク、スムージー、さらには期間限定の季節限定メニューまで拡大した。
2020年には、アップルフリッター、ブルーベリーマフィン、シナモンロールを取り入れマックカフェベイカリーのラインナップを導入した。また、近年ではマックデリバリー、モバイルオーダー＆ペイ、マックカフェの小売ラインを導入し、マックカフェをより便利でアクセスしやすいものにした。
出典：https://corporate.mcdonalds.com/corpmcd/our-stories/article/McDonalds-donut.html
ワシントン在住の日本人。大学卒業後、日本で外資系メーカーに勤めており、営業とマーケティングを経験。マーケティングは発売予定の製品周りの広告、パッケージや販促、イベントやデジタルプラットフォームの使用等様々な側面に関わり、年に1−2回ある新商品発売に向けて取り組む。渡米してからはフリーランスでスタートアップにマーケティングやマーケティングリサーチのサービスを提供し、プロジェクトベースで様々な依頼に応えている。
