シンガポールでは、他の先進国同様、SNSやオンラインニュースメディア等のデジタル媒体の普及により、新聞購読者及び発行部数は毎年減少の一途をたどっています。
今回は、そんなシンガポールの放送・全国紙・出版業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 シンガポールの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
文学とアートの華々しい舞台:シンガポールが誇る『2023ブックアワード』の見どころ
2023年7月13日、シンガポール出版協会が「2023シンガポール・ブックアワード」について案内した。
2023年は9つのカテゴリーに対して130作品の応募があり、各カテゴリーの受賞者とthe Book of the Yearは9月6日の授賞式で発表される。9つのカテゴリーは、最優秀ノンフィクション、最優秀文学作品、最優秀イラスト賞ノンフィクション作品賞、最優秀若手作家、最優秀カスタム出版、最優秀プロフェッショナル、最優秀カバーデザイン、最優秀絵本、最優秀教育タイトル。
この発表を受け、Candid Creation Publishing LLPは7月14日、フェースブックで自社から出版したマーカス・マースデン氏の『Start With Who』が最優秀プロフェッショナル部門にノミネートされたことを報じた。
Berita Harianが贈る!言語月間特別企画:BHデジタルで有料レポートが無料に!
シンガポールの全国紙Berita Harianは2023年8月17日、ホームページで「Berita Harian(BH)デジタル ページとアプリケーションを使用しているデジタル プラットフォームの読者は、開催中の言語月間に合わせて、この新聞の有料レポートを無料で読むことができる。」ことをアナウンスした。
「これにより、読者はマレー語の品格を高めるための私たちの努力とともに、私たちの興味深いレポートをすべて楽しむ機会が得られます」と無料にする主旨を説明した。
BH Webサイトへの無料アクセスは 8月29日から、BHアプリケーションへの無料アクセスは 9月1日から期間限定で利用可能になる。なお、レポートを無料で読む前に名前とメールアドレスを登録する必要があるとのこと。
国慶節に贈る特別なプレゼント:シンガポールの歴史本が20%オフ
1950年代にまで遡る歴史あるシンガポールの出版社Asiapac Booksが2023年8月7日、フェースブックで「NDP’23 SALE」を行うことをアナウンスした。
「NDP’23」は「National Day Parade 2023:2023年国慶節パレード」のこと。8月9日に行われる今年のNDPのテーマは「Onward As One:一つになって前進」。
Asiapac Booksは、建国記念日を記念してシンガポールの歴史と伝統を振り返り、この国が混乱の中でいったい何をなしてきたのか思い出すことも必要だと考え、Asiapac Booksの出版するシンガポールをテーマにした書籍を何冊か読んでみませんか。」と勧めている。そのために、8月7日から20日までの間、Web Storeで全商品20%オフを実施しているとのこと。
Difference Engine、「PICOF2023」を紹介
シンガポールの独立系コミック出版社のDifference Engineが2023年8月10日、フェースブックで「PICOF2023」を紹介した。「PICOF」は「Philippine International Comics Festival:フィリピン国際コミックフェスティバル」のこと。
「PICOF2023」は9月1日から3日と8日から10日の金曜日から日曜日の午前10時、午後1時、午後5時にZoomで開催される。「PICOF2023」は、フィリピンおよび世界中のフレンドリーな漫画家が紹介され、漫画の好きなことすべてについて話しをしようというもの。
「PICOF2023」は、Komiketにより主催され、フィリピン情報通信省、フィリピン国家文化芸術委員会、Difference Engine、The Comics CubeやTahanan Booksなどが後援している。
NIKKEI ASIA、SOPAメディア賞初受賞
2023年5月16日、日本経済新聞社はホームページでNIKKEI ASIAが、SOPA(the Society of Publishers in Asia:アジア出版社協会)メディア賞の女性問題部門で初受賞したことを報じた。
今回、NIKKEI ASIAは香港で開催されたSOPA賞授賞式の女性問題部門で1位と2位を獲得し、世界有数の英語報道機関からのエントリーが集まるグローバル部門で、日本のメディアとして初めて最優秀賞を受賞した。
「パキスタンからフィリピンまで、女性が閉ざされた産業を打ち破る」など、アジア各地の記者が執筆した「アジアにおける女性の富」シリーズが審査員から「アジアにおける女性の労働と富の状況を深く掘り下げた独創的な考察」と称賛され、優秀賞を受賞することになったとのこと。
出典:https://www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/en/news/press/release_en_20230616_%2001.pdf
2021年 シンガポールの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールMediacorpのラジオの聴取率が増加〜放送・全国紙・出版業界動向〜
2020年12月23日の発表によると、Mediacorpのラジオリスナー数は増加を続け、週340万人に達したとのこと。これは、成人全体の80%近くに相当し、2019年の調査結果からリスナーが1.8%増加した。同社はシンガポールでトップのラジオネットワークをもつ。
同社のデジタルラジオネットワークに関しては、前回の調査から全体で52%のリスナー数の増加を示しており、合計で約103万人のリスナーを記録した。
これは、5人に4人以上がデジタルリスナーであることに値し、毎週8時間ラジオを聴いているということになる。消費者の好みに合わせてオーディエンスを管理できるMediacorpの能力が証明された。
出典:https://www.mediacorp.sg/en/mediacorp-in-the-news/media-releases/mediacorp-s-radio-network-sees-growth-in-audience-reaching-80-of-13829634?articleYear=2020&articleId=13829634
シンガポールSPH、Awedioを運用開始〜放送・全国紙・出版業界動向〜
SPHは、無料のデジタルオーディオストリーミングアプリ”Awedio”を発表。このプラットフォームは、より幅広いデジタルオーディエンスにリーチするために、SPHラジオ局、SPHニュースのオーディオサービス、およびローカルポッドキャストのライブストリーミングを使用して、終日ローカルエンターテインメントを提供する。
リスナーは、The Straits Times、Lianhe Zaobao、The Business Timesのポッドキャストを聞くことで、ライフスタイルや国内外のニュース、ビジネスおよび個人金融についての最新情報を入手できる。
このような新たな機能は、オンデマンド型のオーディオコンテンツに関心を持つ視聴者の増加に伴ったものである。 同社のポッドキャスト数は2020年に2倍に増加した。
出典:https://corporate.sph.com.sg/media_releases/4232
シンガポールIMDAのメディアサービスの行動規範について〜放送・全国紙・出版業界動向〜
Infocomm Media Development Authorityは、電気通信およびメディアサービスの提供における競争のための行動規範「Code」の草案に関する意見を求めるための第2回パブリックコンサルテーションを開始した。
この規範は、消費者保護を強化し、規制を明確にして、ライセンシーに対して新しいサービス開発を奨励することを目的としている。
ライセンシーは、電気通信およびメディア市場での公正な競争を確保するために、合理化された一連の規制要件の恩恵を受ける。提案された改訂案は、ライセンシーが革新し、新しいサービスを提供するためのより大きな市場の確実性とビジネスの柔軟性を提供する。これにより、消費者に利益をもたらす見込みがある。
出典: https://www.imda.gov.sg/news-and-events/Media-Room/Media-Releases/2021/IMDA-Seeks-Industrys-Views-on-the-Draft-Code-of-Practice-for-Competition-in-the-Provision-of-Telecommunication-and-Media-Services
シンガポールMagnite、国内に新データセンターを設置〜放送・全国紙・出版業界動向〜
業界最大の独立系オムニチャネルセルサイド広告プラットフォームを提供するMagniteは、シンガポールに最先端のデータセンターの設置を発表した。新データセンターは、アジア太平洋地域の中心地として、同社が扱う全種類のメディア拠点が統合される。
今回の投資は、APACのデジタル広告サービスの急速な成長を支援するとともに、コネクテッドTV (CTV) やオムニチャネル分野におけるデジタル広告での世界的なリーダーシップの強化を目指すものである。
シンガポールに大規模統合データセンターを設置することで、インドからオーストラリア、日本に至るまで、APAC全域のクライアントに対し、より良いサービスを提供することが可能となる。
出典:https://investor.rubiconproject.com/news-releases/news-release-details/magnite-invests-new-data-center-singapore-support-growing-apac
シンガポールにおける動画ストリーミングサービスの今〜放送・全国紙・出版業界動向〜
業界をリードするグローバル動画広告プラットフォームを運営するSpotXは、レポート「OTT for Everyone APAC」を発表し、アジア太平洋地域における動画ストリーミングサービス利用者数が4億人近くに達したことを明らかにした。
アジア太平洋地域における動画視聴者の3分の2以上(69%)が、週に1回以上動画をストリーミング視聴している。OTT市場は視聴者数、頻度ともに成熟を遂げメインストリーム化したことを裏付けている。OTTが最も普及している市場のトップ3は、シンガポール(91%)、オーストラリア(81%)、インドネシア(76%)となっている。
OTT利用者の半数以上が1日に2時間以上コンテンツを視聴しており、従来のテレビやその他の動画配信プラットフォームを上回っている。1日に2時間以上にわたってOTT動画コンテンツを視聴している人が多い上位の市場は、フィリピン、インドネシア、オーストラリアである。
出典:https://info.spotx.tv/ctv-is-for-everyone-viewership-report-apac
2020年 シンガポールの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールでフェイクニュース防止法が可決〜放送・全国紙・出版業界動向〜
シンガポール議会はフェイクニュース防止法を可決した。この新しい法律の下では、個人、出版社、インターネットプラットフォームなどのメディアの情報が、公共の利益に対する脅威であると見なされた場合、政府のすべての大臣は虚偽の陳述に対して訂正を指示する権限を持つ。
政府はシンガポール人を有害なコンテンツから保護するために必要であると述べている。特に人種的および宗教的不調和を扇動するような内容については厳しく取り締まるよう動いている。
虚偽情報を拡散した者には重い罰金が科せられるほか、最大5年の禁錮刑となる場合もある。批評家の中には、この法案は政府に過剰な権限を与え、潜在的に市民の自由を脅かしていると指摘する人もいる。
出典:http://www.digitalnewsreport.org/survey/2019/singapore-2019/
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のThe Straits Times News、新パッケージとは?
シンガポールの大手メディアのSingapore Press Holdings Limited(SPH)は、The Straits Times Newsの新しい料金パッケージを発売した。2年間の契約で月額$24.90。電子新聞と$398相当のSamsung TabA 10.1インチのWi-Fiタブレットがパックになっている。
タブレットには、自動ログイン機能を備え、アクティベーション後にパスワードを必要としないカスタマイズされたアプリがダウンロードされている。また、購読者が外出先で読んだり、記事をクリップしたり、SNSで家族や友人と共有したりできるよう、Wi-Fi環境可下で最新の電子新聞をダウンロード可能。電子新聞は14日間アーカイブとして残る。
早割オファーもあり、登録サイトが公開時には多くの登録者数が殺到した。SPHの編集長であるウォーレンフェルナンデス氏は「多くの読者が私たちのコンテンツに価値を見出し、サイトにアクセスして利用する新しい方法を見つけたいと切に願っています。」と述べている。
出典:https://corporate.sph.com.sg/media_releases/3907
シンガポール政府、twitterなどでコロナウイルス情報発信へ〜放送・全国紙・出版業界動向〜
シンガポール政府は、Gov.sg TelegramとTwitterの2つの新しいメディアプラットフォームの開設を発表した。これらは、Facebook、Instagram、およびWhatsAppを補完し、一般向けにCOVID-19に関する情報を取得するためにより多くのオプションを提供している。
情報通信省(MCI)は、Gov.sgソーシャルメディアとオンラインチャネルを使用して、重要なCOVID-19メッセージをタイムリーに一般に公開。これにはウイルスの最新情報、誤った情報の説明、適切な衛生慣行および社会的責任に関する勧告が含まれる。
Gov.sg WhatsAppチャンネルでは、4つの公式言語で毎日その状況が更新される。COVID-19の状況が進展するにつれ、チャンネル登録者数が増え、10週間で初期の7,000人から900,000人を超えた。
出典: https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2020/4/gov-sg-launches-new-channels-to-keep-the-public-informed-about-covid-19?category=Public+Comms
シンガポールのインターネットコンテンツ規制〜放送・全国紙・出版業界動向〜
シンガポールにおけるインターネットコンテンツ規制には、大きく分けて3つある。一つ目は、バランスのとれた実用的なフレームワークの構築。インターネットコンテンツプロバイダーとインターネットサービスプロバイダーは、インターネットクラスライセンス条件およびインターネットの行動規範を遵守しなければならない。
二つ目は、業界の自主規制の奨励。IMDAは、シンガポールのコンテンツプロバイダーに対し、既存のインターネットコンテンツ規制を補完するために使用できる、業界の行動規範を開発することを推奨している。
三つ目は、公教育を通じてメディアリテラシーとサイバーウェルネスを促進させること。IMDAはメディアリテラシーを促進するプログラムを開始。これにより、メディアとデジタルリテラシーの問題に対する認識を高め、責任あるオンライン参加を促進するためのプログラムをサポートしている。
出典:https://www.imda.gov.sg/for-community/Infocomm-regulation-and-guides/infocomm-regulation/internet-content-regulation
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のMediacorp、権威ある賞を受賞
シンガポールの大手メディアプラットフォームであるMediacorpは、New York Festival TV & Film 2020で合計62の賞を受賞した。受賞作品の大部分はCannelNewsAsiaのドキュメンタリーで、社内制作と独立した制作会社とのコラボレーションの両方で制作された。
CNAプログラムの”Tipping Point”は金賞を受賞した。このドキュメンタリーでは、気候変動のトピックを掘り下げ、その現象がどのようにして世界の資源を破壊しているのか、また、世界中の社会、科学者、市民がどのように解決策を求めているかについて調査した。
これらの受賞と栄誉は、Mediacorpがシンガポールの全国メディアネットワークおよび最大のコンテンツクリエーターであり、信頼できる高品質なコンテンツの制作に取り組むブランドであることの再確認にもつながっている。
出典: https://www.mediacorp.sg/en/mediacorp-in-the-news/media-releases/mediacorp-scores-wins-at-prestigious-international-competitions-12690848?articleYear=2020&articleId=12690848
2019年 シンガポールの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のMediacorp、世界的な高評価を獲得
メディア大手のMediacorpは、2019年5月6日、独自で開発したデータ分析プラットフォームであるMeIDとRIPPLEがサンフランシスコで開催されたGlobal BIGGIES Awardsコンペティションで9つの賞を受賞したと発表した。
このコンペティションは世界中のメディア会社によるデータ解析技術と人工知能(AI)に関する技術を競うものである。今年は、英国のBBCやChannel 4 Television、香港のDataTechなどの企業が最高の栄誉を競い合った。
RIPPLE Content Analytics HubはWeb分析と機械学習を組み合わせてMediacorpのさまざまなビジネスグループをサポートするシステムであり、一方のMeID Audience Analytics Hubはコンテンツを利用する視聴者のデータ分析を提供するシステムであった。
出典:https://www.mediacorp.sg/en/mediacorp-in-the-news/in-the-news
シンガポールでSingapore Media Festival 2018が開催〜放送・全国紙・出版業界動向〜
昨年、Singapore Media Festival(SMF) 2018が開催された。アジアの重要な年末行事であり、その構成イベントには、世界中から23,000以上のメディア、クリエイティブプロフェッショナル、業界リーダー、そしてテレビと映画の愛好家が集まった。
同イベントは、今回で5回目の開催となる。シンガポールのInfo-communications Media Development Authority(IMDA)が主催し、アジアテレビフォーラムやシンガポール国際映画祭などが開催された。
IMDAは、メディア業界を盛り上げ、成長を促進させるため、フェスティバル期間中に一連のイニシアチブを発表した。これらには、企業や専門家がキャリア開発や変化するメディアの状況の中で最新の状態を維持するために必要なスキルを習得できるSkills Framework for Mediaの設立が含まれていた。また、シンガポールのメディア分野をさらに成長させるため、2つの新しい基金である、Public Service Media(PSM)デジタルパートナーシップ基金と東南アジア共同制作助成金が発表された。
出典:https://www.imda.gov.sg/infocomm-and-media-news/sg-spotlight/2018/11/what-you-need-to-know-about-the-singapore-media-festival-2018
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のSPH、仕組債発行で10億SGDを更新
メディア大手のSingapore Press Holdings Limited(SPH)はMTN (medium term note)プログラムで起債した10億シンガポールドル(SGD)の複数通貨仕組債を償還させずにロールオーバーすることを、2019年5月2日に発表した。
新たな受託者金融機関としてBritish and Malayan Trustees Limitedの代わりにBank of New York Mellonのシンガポール支店を指名し、計算代理人としてOversea-Chinese Banking Corporation Limited(OCBC)の代わりにもBank of New York Mellonのシンガポール支店を任命した。アレンジャーはOCBCとDBSが務める。
更新プログラムでは、証券をシリーズまたはトランシェで発行することが可能となっている。証券の各シリーズまたはトランシェは、シンガポールドルまたはその他の通貨で、さまざまな金額および期間に発行することができる。これによりSPHは柔軟に資金調達をすることが可能となる。
出典:https://www.sph.com.sg/system/assets/3555/SPH%20Announcement%20-%20Update%20of%20S$1%20Billion%20Multicurrency%20MTN%20Programme.pdf
シンガポールのMCI、過激派の主張を含む出版物を回収〜放送・全国紙・出版業界動向〜
2018年11月20日の発表によると、Minister for Communications and Informationは、3件の出版物をUndesirable Publications Actに基づく禁止された出版物として公報に掲載し、回収した。
3冊の出版物すべてが、異なる宗教間において敵意を助長する独占主義者または過激派の宗教的見解を含み、2冊の出版物も同じ宗教内の他のグループに対する分裂的見解を表現していた。そのような教えやイデオロギーは、シンガポールの人種間、そして宗教の調和と関係を阻害するものであり、シンガポール政府は、異なる宗教グループ間で敵意や暴力を扇動することを目的とした個人や出版物に対しては厳しい見解を示すため、これらの出版物を禁止することにした。
シンガポールにおいては、禁止されている出版物を頒布することは違法行為となる。また、当該出版物を所持している、または出版物を所持しており、それを警察に通報しなかった場合においても違法行為となる。
出典:https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2018/11/prohibition-of-three-publications-with-extremist-content?pagesize=6&type=News%2cPress+Releases%2cSocial+Media%2cStories&page=4
2018年 シンガポールの放送・全国紙・出版(エンタメ・IT・個人サービス)業界
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のSPHラジオ、過去最高のリスナー数を記録
Singapore Press Holdings (SPH)は2018年の上半期に、5つのラジオ放送局で過去最高の聴取率を獲得したと発表した。この増加には、新たに加わった2つの放送局が大きく寄与した考えられている。
2018年の5月には、少なくとも60万人のリスナーがSPHの放送を聞いているという結果が出ている。同社のラジオはスマホアプリやウェブサイトを通じて発信されており、 96.3好FMとMONEY FM 89.3という新しい放送局の開設1ヶ月前 (2017年12月) と比較すると、リスナー数が40%増加している。
既存の放送局 ONE FM 91.3、Kiss92、UFM100.3 では後の2局にファンが多い。それぞれ1日あたりで5時間40分聴取されており、英語の放送局を聞く時間4時間21分を上回った。
出典:https://www.sph.com.sg/media_releases/3497
シンガポールで放送・全国紙・出版業界大手のMediacorp、ラジオ局トップ10を8局が席巻
ニールセンが行った最新の調査によると、Mediacorp はシンガポール内のラジオ放送局ネットワークにおいて、首位の座をさらに強固なものとしている。
Mediacorp が提供する最も人気のある4つの放送局は、LOVE 972 (#1)、YES 933 (#2)、 CLASS 95 (#3) そしてCAPITAL 958 (#4) である。上位3つの放送局は現在も聴取率が拡大中。なお、シンガポールにおける聴取率シェアトップ10のうち、実に8つがMediacorp の提供する放送局である。
同社のCCO (Chief Customer Officer)は、電波だけではなくソーシャルメディアやイベントを通じてリスナーとの関係を強固なものにし、深い関係を築いていきたい、とコメントしている。
出典:https://www.mediacorp.sg/en/corporate/mediacorp-in-the-news/media-releases/mediacorp-strengthens-its-position-as-the-leading-radio-network-10431722
シンガポール、ブルネイと相互協約を確約〜放送・全国紙・出版業界動向〜
シンガポールとブルネイは、情報・メディアや通信 (ICM) に関する二国間の相互協力をより強固なものとする覚書 (MoU) に調印した。同覚書では、シンガポール-ブルネイ間で既存の結びつきをより一層深め、さらにICMの分野でさらなる情報交換を行っていくことが盛り込まれている。
具体的には、両国からの参加者が共同の研修・開発プログラムを行ったり、定期的な情報交換の場を設けること、ICMつまり電子通信、メディア規制、郵便サービス、同産業の育成や人材開発についての知識共有を行うことが明記されている。
この調印には両国間のさまざまな分野における協力関係が反映されており、ASEAN諸国内での ICM に関する情報共有が促進され、さらなるASEANの融合が進むとみられている。
この調印には両国間のさまざまな分野における協力関係が反映されており、ASEAN諸国内での ICM に関する情報共有が促進され、さらなるASEANの融合が進むとみられている。
出典:https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2018/6/singapore-and-brunei-strengthen-infocomm-and-media-collaboration
シンガポールがホストに!ASEAN情報担当閣僚会議が開催〜放送・全国紙・出版業界動向〜
シンガポールがホスト国となって、第14回AMRI (ASEAN情報担当閣僚会議) および第5回AMRI+3 (ASEANの他3ヶ国が参加) が5月10日に開催された。
今回のテーマは「Inclusive and Informed Digital ASEAN」。情報とメディアを通じた ASEANコミュニティの強化を構築すること、デジタル面においても ASEAN内での一体化と知識の深化を追求すること、フェイクニュースを根絶すること、対話パートナーとしてより強力な協力関係を築き上げることが確認された。
この AMRI および AMRI+3 は、5月8日に行われた第16回 SOMRI (ASEAN政府高官による情報会議) と同月9日の ASEAN+3と日本による会議に続いて開催された。
出典:https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2018/6/singapore-and-brunei-strengthen-infocomm-and-media-collaboration
シンガポール建国記念日に合わせたキャンペーン〜放送・全国紙・出版業界動向〜
ナショナルジオグラフィックと情報通信省(MCI)は、53度目のシンガポール独立記念日に先駆けて「#WhatMakesSG」キャンペーンを立ち上げた。これは、シンガポール建国以来の急速な成長の原動力となった情熱を賞賛し、同国の将来にどのような可能性があるかを追求するためのキャンペーンである。
コンテンツとしては、国内および海外からの参加者による写真コンテストや、シンガポール特別版となるナショナルジオグラフィック誌の発行、さらにナショナルジオグラフィック・チャンネルでの限定放送となる長時間のドキュメンタリー映像などがある。
ナショナルジオグラフィック社は、人々を刺激し、そして本質に迫るユニークな物語を共有することができたことを嬉しく思う、とコメントしてる。
出典:https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2018/4/national-geographic-and-ministry-of-communications-and-information-launch-whatmakessg-campaign?page=2
まとめ:シンガポールの放送・全国紙・出版業界
世界各国の中でも高い識字率と教育水準を誇るシンガポールの国民は、透明性の高く中立のメディアを求める傾向があるため、新聞などを代表とする既存媒体への信頼は依然大きいと言えます。一方で、SNSやオンラインニュースメディア等のデジタル媒体は急速に普及しています。今後のトレンドを掴むことがビジネスチャンスにつながるのではないでしょうか。
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。