韓国の旅行業界では、デジタル化やサステナブルな観光が進化し、旅行者のニーズが多様化しています。特に、個性的な体験型ツアーやローカル文化の体験が人気を集めており、従来の観光スタイルが変革を迎えています。これらのトレンドは、旅行者の心をつかむ新たな価値を提供します。本記事では、韓国の旅行業界を変革する最新トレンドを深掘りし、未来の市場を見据えたインサイトをお届けします。
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2023年 韓国の旅行業界
ハナツアー売上昨年度比282%増加〜旅行業界動向〜
ハナツアーが2023年8月に第2四半期の営業実績を発表した。売上が824億ウォンで第1四半期よりは6億ウォンのマイナスとなったが昨年度同期比282%であったことが分かった。
営業利益は41億ウォンでこちらも1分期よりも5億ウォンマイナスとなったが昨年度同期にマイナス337億ウォンであったことを考慮すると23年から赤字利益から黒字利益に転換後も黒字利益を維持することが出来ている。
顧客数を基準に購入媒体の比重を見てみると今期はオフラインが63%、オンラインが37%と、2019年のオンライン19%と比べオンラインの割合が大きくなっていることが分かる。ハナツアーはコロナの影響によりオンライン販売の比重が増えたと話している。
出典:http://hanatourcompany.com/kor/ir/ircenter/data_view.asp
モドゥツアー、LGユープラスと業務提携〜旅行業界動向〜
2023年8月、モドゥツアーが通信会社であるLGユープラスと業務提携をすると発表した。この業務提携により、モドゥツアーはLGユープラスのオフライン売り場内に「ショップインショップ」形態で入店できるようになる。
この形態により顧客は旅行パッケージ商品関連相談と共に、海外旅行に必要なローミングなど通信サービス相談も一度に受けることができるようになる。
今後モドゥツアー多様な海外旅行商品をLGユープラスはメンバーズアプリである「U+メンバーシップ」内の旅行カテゴリーでも確認できるようになる。 また、モバイル顧客がさらに安く旅行商品を購入できるよう、多様なプロモーションなどの協業を続けていく計画だと話した。
出典:https://www.modetournetwork.com/Promotion/#11630
チャムチョウンヨヘン、プラスアンドと業務協約を締結〜旅行業界動向〜
2023年3月、チャムチョウンヨヘンが旅行レジャーグループであるプラスアンドと業務協約を結び、企業福祉旅行市場に本格的に進出すると明らかにした。
この業務協約の中で二社は業務協約を締結し「閉鎖モールなど企業間取引(B2B)旅行市場拡大のための旅行商品共同販売」、「入場券、施設利用券などのチケット販売」、「その他相互合意による旅行商品販売」等の3項目に合意した。
チャムジョウン旅行はプラスアンドとの提携を通じてB2B市場拡大のための福祉モールなどに入店海外旅行商品販売、国内主要観光施設チケット販売事業、プラスアンド運営施設を利用した旅行商品開発販売などの事業拡大を目標にしている。
レッドキャップツアー、最大営業実績達成〜旅行業界動向〜
レッドキャップツアーが2023年第2四半期最大の営業成績を達成したと発表した。売上高は879億ウォン、営業利益は116億ウォンであった。 これで売上高は前年同期比38.5%、前期比13.6%増加し、四半期基準で最大の売上を更新したことになる。
2021年第3四半期以降、8四半期連続で売上上昇の勢いを続けた。レッドキャップツアー安定的なB2B取引先を基盤に事業専門性を強化した結果であると話している。
レッドキャップツアーは一般的な旅行会社と差別化されるビジネストラベル専門旅行会社でありレンタカー会社で、最適の事業ポートフォリオを基盤にコロナ期間にも安定した実績を記録し、コロナ以後のグローバルビジネストラベル需要回復に伴い、今後も追加的な収益性改善が期待される。
出典:https://www.redcap.co.kr/sub/pr/view.php?category=&idx=98
ヤノルジャ、取引額51%増〜旅行業界動向〜
ヤノルジャが2023年第2四半期の連結売上1,684億ウォンを記録した。 前年同期(1436億ウォン)比17%増加した数値で、ヤノルジャプラットフォームの安定的な売上とヤノルジャクラウド、インターパークトリプルなどメンバー会社の均等な成長を続けた。
部門別に見ると、ヤノルジャプラットフォーム部門の売上は前年同期比3%成長した876億ウォン、ヤノルジャクラウド部門の売上は20%成長した308億ウォン、 インターパークトリプルの売上は579億ウォンで70%伸びてた。
一方、ヤノルジャは第2四半期の取引額基準で1.4兆ウォンを記録し、前年同期比51%成長した。 急増する海外旅行需要に先制対応するために海外旅行および航空サービスを発売すると同時に、グローバル事業の均等な成長で堅調な売上·取引額成長傾向を続けているだけに、第3四半期の好実績が期待される。
出典:https://www.yanolja.in/newsroom/pressrelease/view/?idx=1400&p=1&sort=&search=
2021-2022年 韓国の旅行業界
モドゥツアー、昨年比346%増もコロナによる悪影響続く〜旅行業界動向〜
モドゥツアーが2021年11月の月間実績報告書を発表した。海外旅行商品は昨年同期比346%であった。 海外総送客人数は3,277人。
渡航場所を見てみると2020年は72.2%が東南アジア、29.8%がヨーロッパ、9.3%がアメリカとかなりばらつきがあったが、2021年は一番多いのが南太平洋地域41.1%、ヨーロッパ32.5%、アメリカ19.3%と1年で大きく変化した。これはウィズコロナ政策によるによる隔離なしの国であるかそうでないかの渡航の負担違いによるものであると考えられる。
新型コロナウイルス感染症の国内外拡散により低調な海外旅行需要は持続中。政府の11月ウィズコロナ施行発表で自己隔離なしで旅行入国が許可された国を中心に予約が増加してはいるものの、期待通り大幅に増加しないと話した。
出典:https://www.modetournetwork.com/Invest/?Iv=5#
ロッテ観光開発、営業利益昨年比22%増〜旅行業界動向〜
ロッテ観光開発が2021年第3四半期の営業成績を発表した。営業利益は300億ウォンを達成し昨年同期比22%増の快挙である。旅行部門では営業利益は5億ウォンとー17%と記録したがカジノ事業が81億ウォンと161%の増加を見せたことが今回の利益増加に繋がったと考えられる。
2021年の10月まではコロナウイルス流行期でイベントやウェディング事業において人数制限があるなどの措置がとられていたが、11月からはウィズコロナ転換によりイベントの人数制限や営業時間の制限が解除されることにおり売上拡大が望めると話した。
またロッテ観光開発が当たらに新規タワーオープンにより以前からあるタワーと加え客室が1600室になる予定である。 団体行事など新規需要創出からホテル売上拡大を期待していると述べた。
出典:http://ir.lottetour.com/kor/IrPresentationA?page=2
レッドキャップツアー、営業利益33%減〜旅行業界動向〜
レッドキャップツアーが2021年第3四半期暫定営業実績を公示し、連結基準売上額528億ウォン、営業利益44億ウォンで前年同期対比7.3%、33.3%減少したと明らかにした。
COVID-19で萎縮した旅行事業は第2四半期に続き実績増加傾向が続いた。 旅行事業の第3四半期の売上高は25億ウォン、営業損失は19億ウォンを記録し、前年同期比赤字幅が51%減少した。
最近、ウィズコロナが目前に迫り、国内主要企業は海外出張拡大政策を相次いで発表し、業務正常化に乗り出した。 レッドキャップツアーの主要顧客会社も制約を設けていた海外出張承認条件を緩和し、海外で採用イベントを行うなど必須人材の海外出張を再開した。
出典:https://www.redcap.co.kr/sub/pr/view.php?category=&idx=51
ヤノルジャ、旅行マガジン再生回数121%増〜旅行業界動向〜
ヤノルジャのオンライン旅行マガジン2021年8月の再生回数が2021年1月対比121%増加した。ヤノルジャは旅行スーパーアプリとしてヤノルジャが保有しているデータと専門性を基盤に、ヤノルジャアプリを通じて多様な余暇情報を盛り込んだ旅行マガジンを周期的に発行中だ。
2021年、ヤノルジャマガジンの再生回数は月平均12%以上上昇した。 特に、ソーシャルディスタンスが強化された7月の再生数は前月比2倍以上増加し、最も高い成長傾向を示した。COVID-19で旅行が制限的な状況でも旅行に対する関心が高まっていることを示唆している。
ヤノルジャは「今後も新型コロナウイルス感染症による旅行業界の被害最小化と市場の早い回復のために差別化されたコンテンツを持続的に披露する計画中である。」と話した。
出典:https://www.yanolja.in/newsroom/pressrelease/view/?idx=917&p=39&sort=&search=
チャムチョウンヨヘン、広告・ホームショッピングで海外旅行売上上々〜旅行業界動向〜
2021年11月、チャムチョウンヨヘンがロッテホームショッピングで行ビジネスクラスヨーロッパ旅行特集を行った。 60分間で合計4500件の予約が入り、 予想売上は400億ウォン、キャンセル者を勘案して200億ウォンの売上であると想定される。これは旅行ホームショッピング史上最高の売上高である。
さらにカカオトーク広告を通じてベトナムツアー商品を旅行商品を69万9千ウォンで先着順70人制限で販売したが。 広告発送から3時間で全席完売し、待機予約者だけでも120人に達する反響があった。
チャムチョウンヨヘンはテレビCM2種を新たに発売し、積極的なポストコロナマーケティングを行った。数々の媒体から海外旅行に関する関心が伺え、今後もさらなる海外旅行の需要拡大が見込めると考えられる。
ソウル在住の韓国人。日本での在住経験は12年。日本の有名大学を卒業し、大手シンクタンクの正社員及び経営コンサルタントとして勤務。ビジネス戦略とイノベーションの分野で活躍。
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