タイの陸運業界は、凄まじい速度で成長を続けています。拡大するeコマース市場に対応するため、タイ大手物流会社フラッシュは、2030年までにタイ全国を網羅する、計100万㎡の倉庫および配送センターを建設する計画を発表しました。中国、アメリカの大手物流会社もタイの陸運業界に続々と参入しています。
今回は、そんなタイの陸運業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 タイの陸運(運輸・物流)業界
物流フラッシュ、不動産開発SCアセットと提携〜陸運業界動向〜
2022年9月15日、物流フラッシュは不動産開発SCアセットの傘下SCXOne Co., Ltd.と提携し、2030年までにタイ全国を網羅する、計100万㎡の倉庫および配送センターを建設する計画を発表した。
計画の第一段階として、まずは中部ナコンサワン県にて30万平方メートルの倉庫兼配送センターの開発を共同で進める。
フラッシュは10の傘下企業を持ち、タイのeコマースのフルサービスプロバイダーとしての地位を確立している。今回のSCX Oneとの提携により、タイのeコマースのより効率的な運営を促進するとともに、長期的かつ持続的な成長を実現するとしている。
出典:https://www.flashexpress.com/fle/news/flash-news/flashexpress-scassest2022/09/15Thailand
ケリー・エクスプレス、中国のHiboxと提携〜陸運業界動向〜
2023年1月5日、物流大手ケリー・エクスプレスは中国のスマートロッカーサービス事業の第一人者であるHive Boxと提携し、「Hibox」ブランドのスマートロッカーを2年以内にバンコク首都圏の2,000か所に導入する計画を発表した。
タイではeコマース、ソーシャルコマースといったオンラインショッピング市場の成長により買い物の利便性が向上した一方、差出人、受取人ともに宅配時間や場所に拘束されている実態がある。
Hiboxの導入により、差出人側は指定されたHiboxの場所に配達するだけでよく、受取人は配達から72時間以内であれば24時間いつでも荷物の受け取りができるようになる。
出典:https://th.kerryexpress.com/en/news/185669/kex-hibox-kerryexpress-22023/01/05Thailand
DHLタイ、コンチネンタルと配送サービスで携〜陸運業界動向〜
2022年5月17日、ドイツ系の宅配大手DHLのタイ拠点DHL SupplyChain(以下DHL)はドイツ系自動車部品大手コンチネンタルと、タイ国内の倉庫管理とタイヤの配送サービスを請け負うことで合意した。
コンチネンタルのタイヤ製品はDHLのバンコク東部のバンナー地区にあるDHLの物流倉庫で保管・管理される。同工場は高性能のリアルタイム在庫管理およびバーコードシステムを持つ他、厳格な在庫品質管理、さらに再生可能エネルギー源や長寿命のLED照明を備える。
DHLはタイ全国を網羅する倉庫および配送網を持っており、多岐に渡るタイヤ製品を持つコンチネンタルの配送ニーズに応えることができるとしている。
出典:https://www.dhl.com/th-en/home/press/press-archive/2022/continental-picks-dhl-supply-chain-for-warehousing-and-delivery-services-in-thailand.html2022/05/17Thailand
Fedex、アジア内の配送キャパシティを拡充〜陸運業界動向〜
アメリカ系の宅配大手FedexExpressは、ベトナムのハノイ-バンコク、バンコク-大阪の新路線を含むアジア3路線において配送キャパシティを拡充すると発表した。
Fedexはタイでのサービス開始から40周年を迎え、アジア地域における利便性をより向上させる。タイの発着便を週4便に増便し、現在の配送キャパシティよりも週当たり36万ポンド拡大するとしている。
新型コロナウイルスに関する規制が緩和され、日本およびASEANのマーケットは緩やかながらも回復傾向が見られる。Fedexタイは今回の増便がFedexおよび顧客の事業拡大につながると期待している。
出典:https://newsroom.fedex.com/newsroom/asia-english/fedex-express-thailand-expands-its-shipping-capacity-in-asia2022/06/10Thailand
グラブ、飲食店向け融資サービスを拡充〜陸運業界動向〜
2023年1月17日の発表によると、シンガポール系の配車サービスGrabThailandは、小規模飲食事業者に対して最大50万バーツ(最低10万バーツ)の与信限度枠を持ったローンサービスの提供を行う。
提供するローンサービスはタイ中央銀行の規則に則り、6か月の分割払いで、利子が月2.08%からとなっている。申請プロセスが簡単であること、申請から一日以内に承認が下りること、日々の売り上げから返済が行われるため大金の準備が不要といった利点がある。
グラブは2020年より中小の加盟店にローンサービスを提供していたが、加盟店からは運転資金援助に加え店舗の改修や支店拡大のためのローンサービス提供を求める声が多く、そのニーズに応える形となった。
出典:https://www.grab.com/th/en/press/others/th-%E0%B9%81%E0%B8%81%E0%B8%A3%E0%B9%87%E0%B8%9A-%E0%B8%AB%E0%B8%99%E0%B8%B8%E0%B8%99%E0%B8%A3%E0%B8%B2%E0%B8%A2%E0%B8%A2%E0%B9%88%E0%B8%AD%E0%B8%A2-%E0%B8%A3%E0%B9%89%E0%B8%B2%E0%B8%99%E0%B9%80/
2021年 タイの陸運(運輸・物流)業界
KerryExpress、タイ証券取引所に上場〜陸運業界動向〜
タイで宅配事業を運営するKerry Express (Thailand) Plc.は、2020年12月24日にタイ証券取引所へ上場した。
新規株式公開(IPO)では3億株発行し、1株28バーツの価格帯となった。同社はIPOにより84億バーツの資金調達を行い、金融機関への融資の返済に充てる。
Kerry Expressはタイ最大のプライベート運送企業であり、上場後はさらに規模を拡大していく計画である。2023年までに1日あたり300万個の荷物を集荷できるように機能を強化し、タイ全国にサービスを広めていく積極的な戦略を開始している。
出典:Kerry Express https://th.kerryexpress.com/en/news/3840/kerry-express-kex-debuts-on-the-set-confident-of-warm-reception-by-investors
タイのThailandPost、バンコク銀行と提携〜陸運業界動向〜
タイで郵便サービスを提供する国営企業であるThailand Postは、バンコク銀行と提携し銀行サービスを拡大すると発表した。
提携により全国1,200を超えるThailand Postの営業所の窓口を利用してバンコク銀行の口座へ入金することが可能になり、安心で迅速な銀行サービスを提供する。
Thailand Postでは1回あたり最大30,000バーツ、1日あたり最大60,000バーツを入金することが可能であり、送金手数料は20バーツ(2021年8月31日までは10バーツ)となっている。
出典:Kerry Expresshttps://th.kerryexpress.com/en/news/3840/kerry-express-kex-debuts-on-the-set-confident-of-warm-reception-by-investors
FedExタイ、電子タバコの配送を禁止〜陸運業界動向〜
運送サービスを提供するFedExのタイ法人は、2021年3月1日以降の電子タバコ(vaping)の運送を国内・国外ともに禁止すると発表した。
運送中に発見された場合は、関連する運送約款に従って処分することになる。
タイではタイ商務省から電子タバコ禁止条例が2014年12月27日より発令されている。違反した場合、最高で10年の懲役、または50万バーツの罰金のいずれかが科せられる。商売目的以外に、個人的に所持・利用していた場合においても罰則の対象になる。
出典:FedEx https://www.fedex.com/th-th/service-news.htmlThailand
タイのTriple i Logistics、Intelsiusと新法人設立〜陸運業界動向〜
タイの大手総合ロジスティクスサービスプロバイダーであるTripleiLogisticsは、COVID-19ワクチン輸送のために温度管理輸送を行うIntelsiusと協力して、新法人Cool Chain Logistics Pte., Ltd.(CCL)を設立した。
CCLはCOVID-19ワクチンやテストキットを市民へ提供することを目的としており、独自のORCAVIP高性能再利用可能パッケージングシステムを開発し、医薬品や医療機器を運ぶコールドチェーンロジスティクスサービスを提供する。
CCLはシンガポールに本社を置き、国際的に展開していく見込みである。
出典:https://www.iii-logistics.com/%e0%b8%97%e0%b8%a3%e0%b8%b4%e0%b8%9e%e0%b9%80%e0%b8%9e%e0%b8%b4%e0%b8%a5-%e0%b9%84%e0%b8%ad-%e0%b8%9d%e0%b9%88%e0%b8%b2%e0%b8%a7%e0%b8%b4%e0%b8%81%e0%b8%a4%e0%b8%95-covid-19-%e0%b9%84%e0%b8%94-3-2/
タイの自動車税を納付できるアプリとは?〜陸運業界動向〜
ロジスティック企業Profreight Groupによると、タイ運輸省がアプリで自動車税を納付できる「DLT Vehicle Tax」を発表した。
タイ運輸省では、Covid-19の蔓延を抑えるために、アプリを介した自動車税の支払いを推奨している。
「DLT Vehicle Tax」により自動車税の納付を行うと、5営業日以内に自動車税の納税ステッカーが郵送される。ステッカーが届くまでは、アプリに表示される自動車税の領収書を警察官へ提示することができる。また「DLT Vehicle Tax」以外にもmPAYWalletやTrue Money Walletなどでの支払いも可能である。
出典:Profreight Grouphttps://www.profrtgroup.com/new-experience-for-dlt-vehicle-tax/Thailand
2020年 タイの陸運(運輸・物流)業界
タイのThailand Post、デジタル化へ移行〜陸運業界動向〜
2020年8月6日、タイの郵送事業で創立137周年を迎えたThailand Postは、政府および企業部門向けの電子文書管理システムを構築して、従来の主な収益基盤であった書留郵便事業をデジタル化していく方針を明らかにした。
また、運輸・物流事業は、同社が国内および国際配送のサービスモデルとサービス品質の両方でデジタルインフラストラクチャの開発に注力する重要なビジネスグループであり、テクノロジーを導入してサービス能力を向上させる。
今後、同社は商業銀行と連携して、全国の郵便局窓口で預金口座を開設したい利用者に対して、銀行預金口座の引き出しサービスを提供する他、本人確認(KYC)サービスを提供していくなど、新サービスの提供に注力していく。
出典:https://www.thailandpost.co.th/un/article_detail/article/11/18707
Hitachi、タイで車両共有サービスを展開〜陸運業界動向〜
2019年9月12日、Hitachi Asia (Thailand) およびHitachi Transport System Vantec (Thailand)は共同でサービスを開発し、2019年6月から運送会社および物流会社向けに車両共有サービスの提供を開始したと発表した。
本サービスは、複数の運送会社間で車両を共有することにより、コストと配送時間を削減して、タイのロジスティクス部門に利益をもたらす。同社はこのサービスを拡大および強化するため、タイの他の物流会社との共創を加速する。
2023会計年度までに、21,000台のトラックでサービスの利用を実現させるため、トラック配送への適用を拡大する。さらに、製造・流通・物流・海運会社や荷主などへのサービス提供で、年間売上80億円を共同目標に掲げる。
出典:https://www.hitachi-tstv.com/en/newslistcategory?idcategory=2019-09
タイのTriple i Logistics、総収益40.3%減〜陸運業界動向〜
2020年5月12日、Triple i Logisticsは2020年第一四半期の業績を発表した。同社の総収益の57.2%を占める航空貨物事業からの収益が前年同期と比較して55.7%減少したことから、総収益は前年同期比40.3%減の407.6百万バーツに大幅減少した。
物流管理事業による収益は、2020年4月に主要顧客プロジェクトからの収益認識に遅れが生じたことから、前年同期比27.7%減の34.9百万バーツ、粗利益は前年同期比33.0%減となる10.2百万バーツに大幅減少した。
同社は2020年第一四半期に総額95百万バーツを投資して、Galaxy Venturesの株式30%を取得した。投資は、eコマースおよびe-ロジスティクス事業に関連する新たなビジネスチャンスの模索と、企業を刺激する物流事業の補完を目的とする。
出典:http://investor.iii-logistics.com/en/newsroom/set-announcements
タイのCJ Logistics、最新のスマートハブを発表〜陸運業界動向〜
2019年10月29日、アジア地域全体に物流ネットワークを構築するという「Pan Asia No.1」戦略に基づいて事業拡大を続けるCJ Logisticsは、タイの最新の小包配送センターである「CJ Logistics Smart Hub Bangna」を正式に立ち上げた。
バーンプリーに位置する最新のスマートハブは、物流自動化システムをはじめ、韓国の最先端のロジスティクス技術を完備している。スマートハブの設立は、世界有数のロジスティクス企業の1つになるという同社の計画に沿ったものである。
同社は2021年まで総額13億バーツを施設に投資する予定である。さらにインフラストラクチャが追加されることで、1日あたり最大408,000個までの小包品の仕分けが可能となる。今後、小包産業を含む消費財物流市場の大幅な拡大が期待される。
出典:https://www.cjlogistics.com/en/newsroom/news/NR_00000573
Kerry Express、超高速配達サービスを開始〜陸運業界動向〜
2019年9月23日、Kerry ExpressはBTSおよびVGIと提携して、超高速配達サービス「BTS Express Service」を開始した。新サービスは、パートナーシップにおけるマイルストーンであり、エコシステム戦略の強さを示す。
このサービスは、サラデーン、プロンポン、サイアム、トンローのBTS4駅内に開設した支店から3時間以内に配達するバンコクで最速の配送サービスである。VGIと同社は2018年に提携を結んで以来、様々な新製品やサービスを開発する。
現在、同社はBTSの4つの駅にある支店を含む10,000を超える支店を構え、20,000台以上の車両を保有し、タイで23,000人以上の雇用を創出している。同社は、今後も製品とサービスの改善および向上に努めていく方針だ。
出典:https://th.kerryexpress.com/en/news/detail.php?cid=5440
2019年 タイの陸運(運輸・物流)業界
タイを物流のハブへ、三井不動産〜陸運業界動向〜
三井不動産は海外で初の物流施設開発案件として、タイ最大級の財閥TCCグループ傘下の不動産大手Frasers Property Industrial (Thailand)Company Limitedと共同で、総事業費53億バーツを投じてタイの2カ所で物流施設を開発する。
物流事業参入の理由として、タイを中心としたASEAN地域内の人口や経済規模の拡大に加え、域内関税の撤廃や交通網整備等の経済統合が進む中で、タイを物流のハブとして事業機会の拡大を狙う。
1施設目はバンコク東部バンナー高速道路出入口に近接し、スワンナプーム空港、タイ最大のレムチャバン港へのアクセスも良好な地区に位置する。2 施設目はバンコク北部に位置し、バンコクと近隣諸国との物流の基地として機能する。
出典:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0426/downlo
前年比123%の成長!タイLalamoveの今後の戦略〜陸運業界動向〜
2019年1月24日、オンデマンドデリバリサービスプロバイダーとしてタイ国内のクーリエ配送を行うLalamove Thailandは、2018年度の業績が前年比123%の成長であったことを明らかにした。同サービス業種ではタイ国内市場シェア第一位となった。
Lalamoveの2018年度の総取引額は12億バーツを超え、2019年への継続的な事業拡大を目指す。運送車のサイズを拡大し、タイすべての地域にサービスを拡大するための技術開発を積極的に推し進める。
過去5年間で取引額は5倍となり総取引額は12億バーツ、取扱運送サービスの総距離は6,000万キロメートルにも及んだと発表したが、今のところサービスは首都バンコク市内のみとなっている。
出典:https://www.owler.com/reports/lalamove/lalamove–lalamove-reports-growth-of-123–in-2018/1548235203751
タイの郵便局、鮮魚の配達サービス開始〜陸運業界動向〜
2019年8月14日、タイ公営事業のThailand Postは、タイ国内の60か所の地域にある202拠点を起点とした鮮魚の配達サービスを開始したと発表。主に魚の養殖が盛んな地域から、BtoCの配送を1〜3日以内に達成する。
Thailand Postの行う鮮魚配送サービスのために、通常の配送サービスとは別の特別なコールドチェーン対応輸送システムへと対応するため、配送センターのベルトコンベアも耐衝撃性のものへ仕様変更するなどの対応を行った。
生産者側のユーザーは水産局への登録を行った後、Thailand Postの新しく始まった「4Commerce Box」に魚を梱包し発送を行う。発注者側ユーザーへは1~3日で商品が到着する。
出典:http://www.oic.go.th/infocenter6/619/
物流業界が注目!タイで輸送最適化サービス〜陸運業界動向〜
株式会社日立製作所のASEAN地域における統括会社であるHitachi Asia(Thailand)Co., Ltd.と、株式会社日立物流のタイにおける子会社であるHitachi Transport System Vantec(Thailand),Ltd.は2019年6月よりタイにおいて輸送車両シェアリングサービスを提供開始すると発表した。
輸送車両シェアリングサービスは、荷主からの輸送依頼に対応して複数の輸配送事業者の中から最適な車両を手配することによって、コスト低減や納期短縮を支援するサービスとなる。
タイは長期的ビジョン「Thailand 4.0」の中で東部経済回廊(EEC)開発計画を持っているが、貨物量や車両数の増加に伴う慢性的な交通渋滞や頻発する交通事故、排気ガスによる大気汚染、ドライバー不足や物流コストの上昇などが深刻な社会課題となっており、車両シェアサービスに物流業界の注目が集まる。
出典:https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/05/0529.pdf
2018年 タイの陸運(運輸・物流)業界
タイ、世銀の物流指標ランクで13位上昇〜陸運業界動向〜
世界銀行から2年に一度発表されるLPI (物流パフォーマンス指数) で、タイは前回の2016年よりも13位上昇し、32位にランクインした。これはASEAN内で2番目、アジア内で7番目であった。
スコアは5.00点中の3.41点。 項目別評価は「税関処理のスムーズさ」が3.14ポイント、「貿易の質、輸送のスムーズさ」は3.14ポイント、「国際海運輸送取扱」は3.46ポイントとなった。
また、「物流業界の質・競争力」は3.41ポイント、「荷物追跡能力」は3.47ポイントであった。「配達時間の正確性は」項目別の中では最も高い3.81ポイントとなった。
出典:https://openknowledge.worldbank.org/bitstream/handle/10986/29971/LPI2018.pdf
タイのSCG EXPRESSがクール宅急便でPAS1018を取得〜陸運業界動向〜
SCG EXPRESS (タイの SCG とクロネコヤマトグループが共同で立上げ)は、同社のサービス COOL TA-Q-BIN が BSI (British Standards Institution) が定めた国際標準規格の PAS 1018:2017(以下、PAS 1018) に認定され、タイでPAS1018を取得した最初の企業となった。
PAS 1018認定は、冷凍食品・果物・医薬品・化粧品などの温度管理が必要な製品に対する運送の保証となる。SCG EXPRESS の「クールコンテナ」は、特別な温度制御の仕組みを備えたコンテナを使用することで商品を新鮮な状態に保つことができる。
出典:https://www.scg.com/th/08news_release/01_news/detail.php?ContentId=2973
陸運業界大手のDHL、タイのSE-ED BookCenter支店内への拠点設置を発表
世界有数のロジスティック企業であるDHLグループは、タイで150支店を持つ書籍・文具販売の SE-ED BookCenter と提携し、同社の持つ各支店に DHL のサービスポイントを設置すると発表した。
DHLのサービスポイントは「Shop-within-a-Shop」というコンセプトの下で荷物配送サービスを提供し、顧客は1分以内の作業で荷物の配送手続きを完了する事ができる。ショッピングモール内に店舗を構えるSE-ED社で発送が可能にあることで、顧客の利便性は上昇する。
また、オンラインショッピングの購入物の受け取りポイントとしての利用も開始。特にCtoC(消費者間取引)に焦点を合わせたサービスをタイで提供するための取り組みを進めていく。
出典:http://news.se-ed.com/?p=1683
タイで陸運業界牽引のNinja van、モール購入物の翌日配送サ―ビスを開始
Ninja Logistics は、ショッピングモールの買い物客に対するサービス「Next day Guaranteed (翌日到着保証)」キャンペーンを開始した。
Platinum Fashion Mall や Siam Square など指定のショッピングモールでの購入、且つ、バンコクおよびグレーター・バンコク向けの発送が対象となる。サービススタート当初は20バーツのプロモーション価格で提供される
Ninja Logistics のサービスは主に個人向けだが、定期的に発送を行う顧客向けの Ninja Premium というプランもあり、いずれもスマートフォン用のアプリケーションからサービスを申し込むことができる。
出典:https://www.ninjavan.co/th-th/#/ninja_premium
まとめ:タイの陸運業界
タイ物流市場はASEAN諸国の中でもトップを牽引しており、今後は配達時間の短縮だけでなく顧客へのサービスや追跡機能向上にも取り組んでいき更なる成長をしていくと思われます。また日本企業が共同で物流企業を立ち上げたことで今後タイ国内に新たな商品配達サービスが可能になるのではないでしょうか?
バンコク在住のタイ人。タイにおける日系企業向け翻訳・通訳を6年間以上行う。経済、ビジネス、IT分野に興味があり、マーケティングや流通を含めた企業調査や、企業調査といった情報収集が得意。