ベトナムの配送・郵便を行う陸運業界は、現在競争が激化しています。ベトナム国内の企業に加え、世界的に展開する陸運企業は、ベトナムに最新設備を備えたオペレーションセンターを次々に開設しています。今後のベトナムの配送・郵便などの陸運業界は、どう展開していくのでしょうか。
今回は、そんなベトナムの陸運業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 ベトナムの陸運(運輸・物流)業界
Vietnam Post、国家ブランド商品に認定〜陸運業界動向〜
Vietnam Post社はベトナム国内で13,000箇所のサービス拠点を展開している国営公共郵便サービス会社であり、ベトナム全土の省市に展開している。主要都市に加えて僻地の村や国境周辺のエリア、離島まで幅広くカバーしており国内での信用も厚い。
近年、新型コロナウイルスの感染拡大に加えてベトナム国内の郵便市場の競争激化などにより厳しいビジネス環境が続いているが、同社は自社の公共郵便ネットワークを効果的に活用し、特に郵便及び配達の分野での優れたサービスの開発・提供に注力している。
その結果、2021年の年間総売上額は約26兆6,000億VND以上、年間総利益額は約7,000億VNDに達した。前年比で9.2%増の国家予算の増加(9,020億VND)に貢献し、税引後利益率は6.12%に達した。
出典:http://bit.ly/3ZHSpJp
DHL、ハノイ市にオペレーションセンターを新設〜陸運業界動向〜
2022年11月に国際速達サービスプロバイダーサービスを提供している外資系大手物流会社DHL Express社はベトナム国内に最新のオペレーションセンターを開設した。
同オペレーションセンターはベトナムと海外の物流サービスを効率化・迅速化するためのグローバルな物流ネットワーク網強化の一環として開設された。
ハノイ市内西部に位置し、施設面積は2,600㎡で、投資額は約200万EURに上る。これにより、ベトナム市場から国際市場にアクセスする物流ネットワークが改善される見込みとなる。なお、この新オペレーションセンターはDHL Expressのアジア太平洋地域(中国を除く)の100番目のオペレーションセンターであり、TAPA基準の「A」認証も取得している。
出典:https://www.dhl.com/vn-vi/home/bao-chi/thu-vien-bao-chi/2022/11012022.html
THILOGI、配送センターの建設を開始〜陸運業界動向〜
2022年9月にベトナムの大手物流企業THILOGI社はクアンナム省チューライに自動車及び自動車用スペアパーツの配送・輸送センターを新たに建設した。
同拠点は全国にある自動車及び自動車用スペアパーツの取扱拠点との配送網を構築しており、パートナーや顧客により充実した物流サービスの提供を目的として建設された。また、自動車や自動車用スペアパーツの輸送ネットワークの構築及び効率化、サービス品質の向上、物流コストの最適化にも大きく貢献すると言われている。
全国の拠点と配送網を構築し、物流サービス向上を目指す。効率化やコスト最適化に貢献することが期待される同施設は総面積11haで、幹線道路、THACO社の生産拠点やチューライ港へアクセス良好である。同センターは、ベトナム中部のTHACO社のトランジットステーションとして運用される。
出典:https://thilogi.vn/thilogi-xay-dung-trung-tam-giao-nhan-van-chuyen-o-to-va-lkpt-tai-chu-lai
ALS Logistics、コールドチェーンサービスを展開〜陸運業界動向〜
2022年9月にALS Logistics社は日本の両備グループと協力し、業界トップのコールドチェーンサービスを展開すると発表した。特にホーチミン市を含めたベトナム南部地域の顧客及びパートナー向けのコールドサプライチェーンの構築を重視している。
今後、ASL Logisticsは両備グループが管理する冷蔵倉庫へ商品を輸送する事業者として中心的な役割を担う。両備グループは2019年からベトナムを含めた東南アジア地域でのコールドサプライチェーンの提供を行っており、高品質なクローズドロジスティクスサービスチェーンを構築している。
現在、両備グループはベトナム国内の一等地に冷蔵及び冷蔵を含めた総面積24,000㎡の倉庫を保有している。また、ASL Logisticsはベトナム国内で50台以上のコンテナトラクター及び1~3.5トンの小型トラックで構成される自社物流チームを持っている。
出典:https://bit.ly/3X9eLku
GEMADEPT、物流分野の代表企業に選出〜陸運業界動向〜
2022年6月にベトナムレポート(VNR)は2022年の高評価かつ効果的な公開企業トップ50(VIX50)を発表した。その中で、港湾運営及び物流ビジネスを展開するベトナム企業としてGemadept社が選出された。
同社はベトナムの港湾運営及び物流ビジネス分野で32年以上事業を行っており、現在ベトナム国内の港湾運営及び物流ビジネス分野のトップ企業の1社になっている。
2021年の同社の年間売上額は3兆2,060億VND(前年比23%増)、税引後利益利益額は7,210億ドン(前年比64%増)を達成した。また、同社は2022年第1四半期の売上額が8,800億VND(前年同期比28%増)、税引前利益額は3,500億VND(前年同期比82%増)を記録しており、同社の過去の業績を達成している。
出典:http://bit.ly/3REkcHk
2021年 ベトナムの陸運(運輸・物流)業界
ベトナムのUPS、ベトナムでは積極的に投資を行う〜陸運業界動向〜
アメリカの大手貨物運送会社のUnited Parcel Service (UPS)は、新型コロナウィルスの世界的流行の中、多くの企業がコストを削減している一方で、ベトナムで反対の施策を取っている。
ベトナムにあるUPSのサプライチェーンソリューション(SCS)ユニットは完全所有事業への移行を発表し、ホーチミンとハノイで45の新規雇用を創出、ホーチミンの港と北部のハイフォンで約15,000平方メートルの倉庫をレンタルしている。
完全移行によりUPS SCSは運用とサービス基準をより細かく管理できる他、地元企業はUPSの14,000以上の拠点とつながるエアー貨物のネットワークにアクセスできる。
出典:https://about.ups.com/us/en/newsroom/press-releases/customer-first/investing-amid-the-pandemic-ups-scs-deepens-commitment-in-vietnam.html
ベトナムのTransimexとSeaspimexが提携し事業協力へ〜陸運業界動向〜
2021年5月20日、ベトナム第3位の規模を誇る大手物流会社のTransimex Corporation (Transimex)は、シーフードスペシャリティーズ株式会社(Seaspimex)と戦略的協力協定を結び、事業協力を行うことを合意した。
TransimexはSeaspimexの20%の定款資本を所有する大株主。双方は経験を共有し、コーポレートガバナンスと管理、投資と資本動員においてお互いを支援することに合意した。市場の競争力を向上させ、顧客とパートナーの多様なニーズに応えて、双方に最適な利益をもたらす。
Transimexは道路及び水路輸送、倉庫保管サービス、転送サービス、通関手続き、国際貨物手配、及びサービスを含むロジスティクスサービスを提供する。
出典:http://transimex.com.vn/tin-tuc/transimex-va-seaspimex-ky-ket-hop-tac-chien-luoc-41106.html
ベトナムの日通、中国―ベトナム間の運送サービスを開始〜陸運業界動向〜
2021年2月、日系物流大手の日本通運株式会社の東アジア地域は中国東部の蘇州西駅を出発し、南寧南駅を経由する、イェンビエン駅(ベトナム・ハノイ)までの新たな国境を越えた鉄道貨物輸送サービスを開始した。
現在、中国から東南アジアへの海上貨物輸送は船舶のスペース不足に悩まされており、信頼できるリードタイムを提供する輸送ルートの確保が必要だった。これを受け、BCPイニシアティブとしてこの輸送サービスを開発した。船やトラックの混雑に直面した時にも便利なBCPオプションを顧客に提供できる。
日本通運は今後ベトナムから中国への鉄道輸送サービスの開発を検討しており、鉄道と他の輸送モードを組み合わせた輸送サービスを検討している。
出典:https://www.nipponexpress.com/press/release/2021/26-Feb-21-1.html
ベトナムのVNPostの2021年の戦略〜陸運業界動向〜
2021年4月26日、国営企業のVietnam Post Corporation(VN Post)が2021年の年次株主総会を開催した。
2020年は新型コロナウィルスが全世界経済に多大な影響を与えたが、ネットワーク全体のEMSサービスの総収益は3兆5000億ドンを超え、2019年と比較して103.19%の増加となった。特に国際EMSサービスとロジスティクスサービスはそれぞれ前年比261%と181%と画期的な成長を遂げた。
2021年はネットワーク全体の収益5億ドン以上を目指し、国際的な事業開発の促進、郵便事業者との二国間及び多国間協力の強化、情報技術を積極的に適用しデジタルトランスフォーメーション戦略の策定、インフラへの投資、財源の補完、人材育成に力を入れていく。
出典:http://www.vnpost.vn/en-us/bai-viet/chi-tiet/id/93984/key/ems-vietnam-holds-2021-annual-general-assembly-of-shareholders
ベトナムのGEMADEPTが地下鉄の車両を輸送〜陸運業界動向〜
1990年に設立された元国有企業のGemadept Corporation (Gemadept)は、2021年5月10日にLong Binh Depot(トゥードゥック市)までの地下鉄車両の輸送を完了させた。
青と白の塗装されたばかりの車両は2021年5月11日の正午に試運転が行われた。今回、ベトナムの主要プロジェクトの輸送請負業者として、Gemadeptのプロジェクト部門は、2020年10月の最初の地下鉄の車両の輸送と同様に総輸送距離26キロの混雑する都心部を横断する輸送計画を綿密に作成した。
長距離及び超重量貨物の輸送はGemadeptの包括的かつ統合されたPort-Logisticsサービスチェーンで特別欠かせないものである。
出典:https://www.gemadept.com.vn/gemadept-dem-trang-van-chuyen-an-toan-cac-toa-tau-metro-4346/index.html
2020年 ベトナムの陸運(運輸・物流)業界
ベトナムで陸運業界大手のVittel Postが開発した新アプリとは?
2020年8月4日の発表によると、Viettel Postは新アプリのリリースに向けて動いている。
同社は、顧客の配送ニーズに対応するために、Super Appと名付けたアプリケーションを研究開発、アップグレードしており、顧客に新しい体験を提供することを約束している。
アプリの主なポイントは次の3つ。
1.メッセージ機能(顧客がバイヤーとチャットしたり、情報を交換したりするのを可能にする)
2.配送サービス機能(配送サービス注文管理やExcelファイルのインポート、手数料管理、資金や利益の管理をサポート)
3.購入と販売機能(どこでも使用でき、シンプルなインターフェースと簡単な操作、正確なデータ、セキュリティ)
出典:https://viettelpost.com.vn/tin-tuc/viettel-post-ra-mat-ung-dung-moi-super-app/
ベトナム郵政総公社、郵便番号プラットフォームリリース〜陸運業界動向〜
2020年5月7日、 VNPost(ベトナム郵政総公社)はベトナム郵便番号プラットフォームをリリースした。利用者はウェブサイ(https://vpostcode.vn)またはアプリ 「vpostcode」のいずれかを通じて、全国の郵便番号の検索や作成、共有することができる。
同プラットフォームでは、3x3mの各エリアにコードを割り振ることでベトナム全土を12桁の郵便番号で表示する。導入時点で郵便番号が付与される住所は、全国で2300万件以上に上る。
住所がない場合や行政区の再編により住所が変わった場合でも、郵便番号を用いることで場所を正確に特定することができ、郵便事業の効率化が期待される。
出典:http://www.vnpost.vn/vi-vn/bai-viet/chi-tiet/id/92481/key/ra-mat-nen-tang-ma-dia-chi-buu-chinh-vpostcode
にしてつベトナム、ビンズン省事務所開設〜陸運業界動向〜
にしてつベトナム現地法人(NNR GLOBAL LOGISTICS (VIETNAM) CO.,LTD.)は、8番目の拠点として、ビンズン省ビンズン工業団地内に、ビンズン事務所を開設し、2020年4月29日(水)から業務を開始した。
ベトナム南部に位置するビンズン省はホーチミン市を中心とした南部経済圏の主要省の一つとなっている。
日系企業も多く進出している工業団地に拠点を構えることで、地域に密着した迅速で細やかなサービスや、ビジネスをサポートする提案、有益な情報を提供していく。同社は今後も、顧客に対して高品質、高付加価値なサービスを提供していく構えだ。
出典:http://www.nnr.co.jp/global_logistics/wp-content/uploads/2020/05/f93f37b37a64e959c77c795b11fb4665-1.pdf
ベトナム・ホーチミン市、南部省を繋ぐ物流拠点に〜陸運業界動向〜
ベトナムのホーチミン市は現在、同国南部の各省をつなぐ主要物流拠点になることを目指す戦略を進めている。ホーチミン市商工局とベトナム物流調査開発機構(VLI)は、2030年までの物流開発計画を策定する。
現地の専門家によると、ホーチミン市の主要な輸出型企業が他省に移転するケースが増えており、今後も同市が国内の経済的リーダーとしての地位を維持していくためには、他省に接続する十分に発展した物流機能を持つ必要があるという。VLIの調査結果によると、市のほとんどの港湾施設は混雑などの課題に直面している。
物流開発計画では、それらの解決のため、市が3つの新たな物流センターを建設し、物流サービスを展開する企業を集積させることで、市内の物流コストを下げることを目標とする。また、2030年末までに8つのコンテナデポを設置するとしている。
出典:https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/09/2c58e65a020826be.html
ベトナムで陸運業界大手のViettel Post、新料金発表
2020年8月5日、Viettel Postは国内配送サービスの料金調整を発表した。同料金が適用されるのは2020年8月1日からとなる。
対象となるサービスは、大きく分けると次の3つ。
1.配送・集金サービスでは、全国の配送に同じ料金ポリシーを適用する。また、以前より1、2日早い配送を可能にする。
2. 低価格配送サービスでは、大量の荷物(100kg以上)を発送する顧客の料金を最適化し、旧来の価格より引き下げる。
3. エクスプレスでは、配送時間の見直しを行った。例えばダナンーハノイ間であれば、午前10時に手配した荷物を同日の夜7時に配送することが可能になる。
出典:https://viettelpost.com.vn/tin-tuc/viettel-post-thong-bao-dieu-chinh-cuoc-phi-dich-vu-chuyen-phat-trong-nuoc/
2019年 ベトナムの陸運(運輸・物流)業界
ベトナムのViettel Post、ライドシェアアプリをリリース〜陸運業界動向〜
2019年7月16日、国防省傘下で通信事業大手のViettel子会社であるViettel Postは、ライドシェアアプリ「MyGo(マイゴー)」をリリースし、ライドシェア事業に参入すると発表した。
同アプリは他の配車アプリと同様に、 iOSとAndroidのスマートフォンにアプリをダウンロードしアカウントを作成することで利用できる。
同アプリでは、自動車、バイクのライドシェアサービス、配達サービス、トラックを利用した貨物輸送サービスを提供する予定。また、同業のGrabなどが行なっているラッシュアワーの運賃引き上げは行わない方針だ。同サービス展開に伴い、同社はドライバーを募集中。2019年7月1日からベトナム全国の63省・市でサービスをリリースする予定だ。
ベトナムで陸運業界大手のViettel Post、Eコマースサイトをスタート
Viettel Postは、電子商取引(Eコマース)サイト「Vo So(ボーソー)」をリリースした。ベトナムで成長の著しいEC分野でシェア拡大を目指す。
ベトナムのEC業界では、2019年1-3月期時点のサイト訪問者数ベースで、Shopeeが4077万件でトップ、Tikiは3570万件で2位、Lazadaは2909万件で3位となっている。Viettelポストはこれまで通信分野で積み上げたブランド力を活かし、どこまで追いつけるかがシェア拡大の鍵となる。
同サイトでは、家電製品をはじめとして、パソコン、携帯電話、バイク、自転車、衣類、化粧品、書籍などの幅広い商品が販売されている。決済はオンライン決済、現金決済の両方が利用可能だ。
ベトナムのVingroup、郵便局に充電スタンドとコンビニを整備〜陸運業界動向〜
2018年12月、ベトナム大手の財閥企業であるVingroupは、ベトナム郵政総公社(VNPost)と電動バイク・電気自動車向けのバッテリー貸し出しと充電スタンドの設置、郵便局店舗への同グループ傘下のコンビニエンスストア出店に関して業務提携を締結することを発表した。
同グループ傘下のVinFastは、VNポストが全国に持つ郵便局の拠点に充電スタンドやバッテリーレンタル貸し出しサービスを展開する。また、ビンマート・プラス(VinMart+)を郵便局に出店する。VNポストの郵便局数は全国に1万3000か所あり、同ネットワークを利用してサービスの拡大を図る。
同グループは2020年までに充電スタンド30,000〜50,000か所を設置することに加え、コンビニエンスストアのさらなる展開を目指す。
ベトナムで陸運業界大手のVNPost、自動仕分けセンターを開業
ベトナム郵政総公社(VNPost)は2018年11月22日、ホーチミン市ヒエップフオック工業団地内の新郵便物区分センターの開局記念式典を開催した。
同事業はベトナム情報通信省と日本総務省が署名した「郵便分野における協力に関する覚書」が元になっており、式典には日本総務省も出席し、郵便分野における協力の成果を確認した。
同センターは、日本郵便株式会社がコンサルティングを行うと同時に、日系企業が関連機材を納入して新設された初の郵便物区分センターだ。日本郵便は、2015年6月からベトナム郵便への有償コンサルティングを実施しており現在は第4期目となる。
2018年 ベトナムの陸運(運輸・物流)業界
ベトナム、新郵便番号制度の運用が開始〜陸運業界動向〜
2018年6月15日、情報通信省は新たな郵便番号精度の運用を発表した。これにより、郵便サービスにおける業務効率向上を目指す。新郵便番号の導入は、業界を管轄する行政だけでなく、郵便サービスを利用する顧客や企業にとってもメリットになる見込みだ。
併せてIT技術やロボット技術を利用することで、郵便物の仕分け業務を自動化し、正確性と生産性の向上を目指す。郵便番号は地区や群などに対して固有の番号が紐付けられており、http://mabuuchinh.vn/や情報通信省のウェブサイトから検索することができる。
新郵便番号は覚えやすく、利用しやすい設計になっている。Vietnam Post だけでなく、現在広がりを見せているeコマース事業など業界他社でも利用されることが期待されている。
ベトナムで陸運業界牽引のVietnam Post、政府の行政手続電子化に協力
Vietnam Post が2017年の1年間で取り扱った書類受領や行政手続きの結果通知は、全国およそ4,000の拠点で900万通以上に達した。年金給付や社会保障などの公的手続きの多くが郵便サービスを通じてなされており、行政窓口での手続きに比較して時間や手間の節約が実現している。
現在ベトナムでは行政手続の電子化が進んでいるが、Vietnam Postもこの動きに深く関わっている。郵便ネットワークや拠点の整備に投資を行い、情報通信技術により中央省庁、地方自治体やその他の行政組織のとのネットワークを構築し、書類の提出や決済を行えるようにする計画だ。
日本総務副大臣、協力プログラムでベトナムのVietnam Postを訪問〜陸運業界動向〜
2018年5月3日、日本の総務省副大臣一行が Vietnam Post を訪問、同社の副社長などと会合の場を持った。同社と日本のパートナー企業間での協力プロジェクトの進捗や、郵便番号制度などに関する情報交換が行われた。
坂井総務副大臣は、情報共有や専門技術のトレーニングなどの観点から、 Vietnam Post と日本企業の協力関係をこれからサポートし続けることを確認。特に決済のキャッシュレス化において注力していく考えを述べた。
Vietnam Post としても引き続き日本郵便やパートナー企業の技術者によりコンサルティングなどの技術サポートを受けられることを期待している。本総務省使節団の派遣は、協力プログラムの一環として行われた。
ベトナムで陸運業界大手のVittel Post、eコマースを念頭に新サービス開始
Vittel Post は、新たな宅配サービスをリリースした。荷物の重量が0~25kgと小さな荷物の配送には割引価格が提供され、eコマース事業者などの需要に合うとされている。
新サービスでは、これまで発送者が各自で用意していた梱包材に関し、Vittel Post が自社規格のダンボールを用意しそれを利用してもらう。従来通り発送者が用意した梱包での発送も可能だが、Vittel Postが用意した箱での発送では様々なインセンティブが用意されている。
発送者の荷物に合わせて同社が最適なサイズの箱を提案、そのサイズに合わせた価格が適用されるシンプルな料金体系になっており、都市・地区・郡などの発送先に関わらず統一された価格が適用される。
まとめ:ベトナムの陸運業界
手間の節約の面からみても配送手続きの電子化は今後も推進されていくことと思います。行政機関も電子化システムを取り入れており民間企業も協力する形を見せています。国内大手配達業者もEコマースを取り入れており今後国内配送サービスは変化を続けていきそうです。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。