【未来への飛躍】シンガポールの空運業界

シンガポール民間航空局(CAAS)は、航空業界のイノベーション促進、生産性の向上、空港インフラの拡大、競争力の強化を重視し、業界の変革を推進しています。旅行客を引き寄せるチャンギ国際空港を持つシンガポールは、海外事業展開に理想的な選択肢です。

今回は、そんなシンガポールの空運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

2024年 シンガポールの空運(運輸・物流)業界

シンガポール航空、Marriott との提携強化

シンガポール航空(SIA)は2023年12月13日、マリオット・インターナショナルとSIAの提携を深め、会員に充実した特典を提供することを発表した。

両社は、戦略的パートナーシップを強化し、マリオット・インターナショナルの受賞歴のある旅行プログラムのMarriott Bonvoy会員と、SIAグループのライフスタイル特典プログラムであるKrisFlyer会員に、特典を最大化するさらなる方法が提供される。

2つのプログラムの資格を持つメンバーはステータスマッチを受け取り、より高いエリートステータスを取得するための加速パスウェイを利用できる。今回の特典は、2023年1月に発表された両プログラムの会員向けの双方向ポイントおよびマイル移行特典に追加されるもの。

出典: https://www.singaporeair.com/en_UK/us/media-centre/press-release/article/?q=en_UK/2023/October-December/jr1023-231213

JET Star Asia、沖縄への直行便再開

2023年11月30日、ジェットスター・アジアがシンガポールから沖縄へ直行便を運航する唯一の航空会社となることをホームページで明らかにした。

ジェットスター・アジアはCovid-19による3年間の運航停止を経て、シンガポールから沖縄への直行便を再開した。チケットを完売したエアバスA320は、02:18(SGT)にシンガポールのチャンギ空港を離陸し、08:30(JST)過ぎに那覇空港に到着した。

前週に大阪への直行便を再開したのに続き、ジェットスター・アジアの2番目の日本路線の再開となった。今後、沖縄への直行便は週3便往復運航される。より多くのシンガポール人観光客に世界自然遺産のやんばるや青く透き通った海に囲まれた西表島などを楽しんでもらうことが期待されている。

出典:  https://newsroom.jetstar.com/jetstar-asia-becomes-only-airline-to-fly-direct-from-singapore-to-okinawa/

Scoot Tigerair、Embraer E190-E2導入

シンガポール航空の低価格航空子会社のScoot Tigerair Pte Ltdが2023年2月17日、Embraer E190-E2航空機を追加して事業拡大を促進し、ネットワーク接続を強化することを明らかにした。

ScootはEmbraer E190-E2 航空機 9 機を追加するために航空機貸主のAzorraとLOIを締結した。最初の航空機は2024年に納入される予定で、残りの8機は2025年末までに段階的に導入される予定。

ScootはE190-E2を運航するシンガポール初の航空会社となる。E190-E2はブラジルの航空機メーカーEmbraerの人気リージョナルジェットシリーズの最新型機で、シングルクラス構成で 112 名の顧客を収容する能力があり、最長 5 時間の短距離および中距離の飛行に配備される予定。

出典:https://cdn.flyscoot.com/prod/docs/default-source/doc-pr/170223_media-release_scoot_to_add_embraer_e190-e2_aircraft_to_drive_growth_and_enhance_network_connectivity.pdf?sfvrsn=cd13b242_2

ST Engineering、日本航空へMROサービス強化

航空機MRO(メンテナンス・修理・オーバーホール)を行うST Engineeringが2023年9月27日、日本航空とコンポーネントの時間単位メンテナンス(MBHTM)ソリューションを提供する複数年契約を締結、総合的なMROサポートに関する日本航空との長年にわたる関係をさらに強化したことを発表した。

2018年6月に初めて締結され、2023年7月に更新された複数年契約に基づいて、ST Engineeringは、今後も日本航空のボーイング737-800型機に、コンポーネントのプール、修理とオーバーホール、改造、コンポーネントの健全性監視、物流サービスをカバーするコンポーネントソリューション一式を提供。

この更新契約は、他の日本航空へのMRO業務に追加されるもの。

出典:https://www.stengg.com/en/newsroom/news-releases/st-engineering-increases-mro-support-for-japan-airlines-with-component-maintenance-by-the-hour-solutions/

SIA Engineering、マレーシア格納庫リース契約

航空機のMROサービスを提供するSIA Engineeringが、2023年12月20日、マレーシアのSubangにある格納庫施設のリース契約を締結したことを公表した。

これは、「地域拠点保守ネットワークの拡大」と「格納庫施設を2つ追加し、合わせて6機の航空機検査を同時に実行可能にすること」を目的としている。SIA Engineeringの完全子会社Base Maintenance Malaysia Sdn Bhdが、SubangのSultan Abdul Aziz Shah空港複合施設A内にある2つの格納庫のリースに関してマレーシアの政府系ファンドKhazanah Nasional Berhadの子会社Impeccable Vintage Properties Sdn Bhdと契約を締結。

リース契約期間は15年でさらに15年の更新オプションが付く。この契約は、アジア太平洋地域に3番目のメンテナンスハブを確立するための重要なマイルストーンである。

出典:https://www.siaec.com.sg/pdf/20Dec2023.pdf

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2021年 シンガポールの空運(運輸・物流)業界

シンガポール航空(SIA)、IATA生鮮食品取扱いグローバル認証取得〜空運業界動向〜

シンガポール航空(SIA)、IATA生鮮食品取扱いグローバル認証取得〜空運業界動向〜

2021年2月19日、Singapore Airlines Cargoは、シンガポール航空(SIA)が東南アジアで初めて生鮮食品の取り扱いについてIATAのグローバル認証を取得した航空会社となったことを発表した。

Center of Excellence for Independent Validators in PerishableLogistics(CEIV Fresh)認定は、政府および業界の専門家からの規制と運用のインプットを組み合わせたIATAの生鮮貨物規制に基づいている。

これは、SIAが食品の安全性とサプライチェーンに沿った食品廃棄物の防止に関して業界最高の基準を満たしていることを意味する。また、CEIVフレッシュ認証は生鮮食品の荷送人がコールドチェーンロジスティクス要件を満たしていることを表している。

出典:https://www.singaporeair.com/en_UK/sg/media-centre/press-release/article/?q=en_UK/2021/January-March/ne0821-210219

シンガポールのScoot、エアバスA320neoを導入〜空運業界動向〜

2021年6月29日、シンガポールのLCCの一つであるScootは、新たにエアバスA321neoを導入したことを発表した。今までボーイング787ドリームライナーとエアバスA320を主力機種として取り揃えてきたが、今回新たにエアバスA321neoが導入された。名前は「Wings ofChange」である。

2021年6月28日にシンガポールからバンコクまでのファーストフライトを無事に終えた。二酸化炭素排出量が削減され、騒音の軽減も実現している。

エアバスによるとA320neoはA320ファミリーと95%の機体共通性を持つが、A320より床面積が広いとのこと。

出典:https://www.facebook.com/FlyScootJP/?brand_redir=195291693863700https://www.flyscoot.com/jp/fly-scoot/who-we-are/our-fleethttps://www.airbus.com/aircraft/passenger-aircraft/a320-family/a321neo.html#revenueSingapore

シルクエアー、シンガポール航空(SIA)への統合進行中〜空運業界動向〜

2021年3月4日より、シンガポール航空(SIA)はボーイング737-800NGでプーケットへの初飛行を行う。この機体は以前はシルクエアーの機体であった。

これは、2018年に発表されたシルクエアーがSIAに統合されることへの動きである。また、搭乗するのは2年前に作成されたコンバージョントレーニングプログラムを受けたシルクエアーチームの客室乗務員とのこと。

SIAの最近のプレスリリースによると、シルクエアーの9機の737-800NGはすでにSIAに編入され、より多くのシルクエアールートが段階的にSIAに移管されている。シルクエアーがSIAに完全に統合されるのは2021/22会計年度になる予定。

出典:https://www.silverkris.com/soaring-on-new-wings/?dclid=CO_s7qaM0PECFVElvQoduVYCSASingapore

シンガポール航空(SIA)グループ、自主的カーボンオフセットプログラム開始〜空運業界動向〜

2021年6月25日、シンガポール航空(SIA)グループは自主的なカーボンオフセットプログラムを開始したことを発表した。これにより、SIAグループとScootの顧客は専用のマイクロサイトを介して独自のカーボン排出量を相殺できる。

SIAカーゴの顧客は2021年7月下旬から専用のマイクロサイトを通じて排出量を相殺できる。

法人の顧客は2021年第4四半期からプログラムに参加できる。SIAの顧客はクリスフライヤーマイルとハイフライヤーポイントを使用して2021年の第4四半期からのカーボン排出量を相殺できる。

出典:https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/media-centre/press-release/article/?q=en_UK/2021/April-June/jr0521-210625Singapore

シンガポールのチャンギ空港、トラベルコンシェルジュを開始〜空運業界動向〜

2021年4月5日、チャンギ空港グループ(CAG)は新しいセーフトラベルコンシェルジュ(STC)を立ち上げたことを発表した。

これにより、Covid-19期間中のシンガポールへの空の旅の計画がより簡単かつシームレスになった。このサービスを通して、チャンギ空港到着時のCovid-19PCR検査の予約や、安全でスムーズな入国のための要件確認ができる。

また、顧客は同サービスを通じて入国管理局の電子入国カードや健康宣言フォームなどのサービスにアクセスすることもできる。こちらのURLからサービスサイトにアクセスできる。https://safetravel.changiairport.com/#/

出典:https://www.changiairport.com/corporate/media-centre/newsroom.html#/pressreleases/changi-airport-launches-a-new-travel-companion-for-passengers-3087469Singapore

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2020年 シンガポールの空運(運輸・物流)業界

シンガポール航空、第1四半期に約11億SGDの赤字〜空運業界動向〜

シンガポール航空(SIA)グループが発表した2021年度第1四半期(4 ~6月)の連結決算は、純損失が11億2,300万SGDとなり、四半期として過去最大の赤字額を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う航空需要の低迷が響いた。

売上高は前年同期比79%減の8億5,100万SGD。航空貨物需要の拡大が売り上げを下支えしたものの、旅客減の影響を相殺するには至らなかった。同期の旅客輸送量は本体のSIA、傘下のシルクエアー、スクートの全てにおいて99%以上減少。グループ全体で99.5%減を記録した。

旅客減に伴う大幅な減収に加え、タイの合弁格安航空会社、ノックスクート・エアラインズの清算も打撃となった。ノックスクートに対してリースしていたボーイング製の航空機7機や各種コストの負担が1億 2,700万SGDの損失につながった。

出典:https://www.singaporeair.com/saar5/pdf/Investor-Relations/Financial-Results/SGXNET/bu-q1fy2021.pdf

シンガポール・チャンギ国際空港のコロナ対策〜空運業界動向〜

チャンギ国際空港は、より安全でシームレスな旅のために、新しい非接触型および清掃型の革新技術で乗客体験の変革を始めている。これらの措置は、シンガポールを発着する空の旅が徐々に再開するのに備えて、 空港全体に展開される。

空港の自動化されたキオスクでは、新しい近接センサーが徐々に設置されており、旅行者がチェックインまたは手荷物を預けるときに電子スクリーンに触れる必要がなくなった。任意の空港で初めて使用された赤外線センサーを使用すると、乗客はオプションを選択し、指を画面に触れないで画面に近づけることで旅行の詳細を入力できる。

チャンギの非接触旅客体験は、入国審査にも及ぶ。出入国管理局は、チャンギ空港の自動化された入国審査レーンを、本人確認の主要な手段として顔と虹彩認識技術を使用する新しい生体認証システムにアップグレードした。これは、従来の指紋スキャンに代わるものである。

出典: https://www.changiairport.com/corporate/media-centre/newsroom.html#/pressreleases/towards-a-safer-journey-through-changi-airport-3018923

シンガポール政府の国境政策〜空運業界動向〜

シンガポール市民と永住権保持者、長期パスの入国者は、14日間の自宅待機(Stay-Home Notice)をする必要がある。2020年6月17日23:59から、シンガポールに入るすべての旅行者はCOVID-19の検査を受ける。この検査は、SHN期間終了の数日前に、指定されたコミュニティ施設で実施される。

居住地から指定された試験施設まで移動し、試験終了後は、自家用車または事前に予約されたタクシーを使用して戻る必要がある。公共交通機関は避けなければならない。

すべてのシンガポール人およびシンガポールの居住者は、すべての海外旅行を延期するようにアドバイスされている。ただし、必要な出張および公式の旅行は、グリーン/ファーストレーンの取り決めのもとで許可されている。また、短期ビジターに関しては現在入国を禁止している。

出典:https://www.gov.sg/article/updates-to-border-measures-for-travellers-entering-singapore

シンガポールのCAAS、新たな安全報告システムを発表〜空運業界動向〜

シンガポール民間航空局(CAAS)は、公共または航空業界の担当者による航空の安全上の懸念や危険な慣行の報告を促進することを目的とした新しい自主安全報告システムを立ち上げた。 「Tell Sarah」という名前で、独立した第三者機関であるKPMG Services Pte Ltdによって管理される。

Tell Sarahは、検出されない可能性のある潜在的な安全上のリスクを明らかにすることにより、航空の安全性の維持を支援することを目的としている。タイムリーで効果的な緩和策を通じて、リスクの積極的な管理が可能になる。受け取った安全情報の保護を強化するために、Tell Sarahは、航空の安全性を強化する目的でのみ使用される。

潜在的な危険に気づいたり、危険な行為に遭遇したりした場合は、Tell Sarahポータル(www.tellsarah-vrs.com)またはtellsarah- vrs@kpmg.com.sgにメールして報告することができる。すべてのレポートは匿名化され、機密が保持されている。

出典:https://www.caas.gov.sg/who-we-are/newsroom/Detail/caas-launches-new-aviation-safety-reporting-system—tell-sarah

シンガポールの空港と航空会社の再始動に向けたワークショップ〜空運業界動向〜

Embry-Riddle Aeronautical UniversityとCAASが、空港と航空会社の再始動に向けた、Virtual Workshopを共同で開催すると発表した。コロナ禍における新たな基準や予期できない事態への対応、複数のステークホルダーの需要に応えるための効果的なコミュニケーションの維持などについて理解することが目的。

1日目は、これからの空の旅での予想できる危険性、コミュニティー・業界内外での舞台裏について話される。2日目は、航空会社の新しい規範や空港の再生のための緩和政策をケーススタディを交えて話される。

スピーカーによる講和の他、Break Out Sessionとして、小さいグループでのディスカッションも実施される。参加費は1日の参加で125SGD、2日間の参加で200SGD。

出典:https://www.caas.gov.sg/who-we-are/events/event-details/detail/restarting-airports-and-airlines-in-the-new-normal

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2019年 シンガポールの空運(運輸・物流)業界

シンガポールに旅行しなくても免税店の利用可能に?!〜空運業界動向〜

2019年8月1日、Changi Airport Group(ChangiAirport)とDFS Group(DFS)は、iShopChangiWines.comの立ち上げを発表した。このウェブサイトは、シンガポールで最初の関税と物品サービス税(GST)が免税となるオンライン高級電子商取引プラットフォームである。ここでは、プレミアムワイン、シャンパン、日本酒など様々なアルコール商品を購入することが可能となる。また、購入者は旅行していない場合でも、この特典を利用したショッピングを楽しむことが可能となる。

この新しいサービスにより、DFSで販売されている商品だけでなく、世界で人気のある140以上の銘柄からアルコールを購入できるようになる。消費者は、1日に最大30リットルのアルコール類を購入できる。

Changi Airportは「iShopChangiWinesのショッピングサイトの立ち上げによって、搭乗券を持っていなくても消費者が免税ショッピングを利用できるようになる。これはChangi Airportの新たな動きを示していると言える」とコメントしている。

シンガポールのSIA、Vistaraとコードシェアを開始〜空運業界動向〜

2019年8月5日、Singapore Airlines(SIA)はインド・デリーに本拠地を置く航空会社Vistaraとコードシェア便を開始し、ニューデリーとムンバイからシンガポールへの、Vistara初の国際便が就航されると発表した。Vistaraは両都市からシンガポールへの国際便を就航することによって最初の国際便を開始することになる。これに先立ち、SIAおよびSIA小会社のSilkAirは、国際線へのコードシェア便を拡大するためにVistaraと契約を締結している。

インド国内線のコードシェア便に加え、国際線のコードシェア便も追加され、SIAはシンガポールからインド国内の20を超える都市に就航させることが可能となった。

VistaraはTata Sons LimitedとSIAの共同出資によるジョイントベンチャーであり、Tata Sonsが51%、SIAが49%を出資し本拠地をデリーに置いている。Vistaraの運営会社はTATA SIA Airlines Limitedとして2013年に設立されている。

シンガポールのScoot、Airbus16機を新たに追加〜空運業界動向〜

2019年7月29日、シンガポールに本拠地を置くScoot Tigerair Pte Ltdが運営するブランドScootは、新しいA321neo航空機を16機導入することを発表した。「Wings of Change」(変化の翼)と名付けられたこの航空機は、2020年の最後の四半期に配備され、6時間以内の空路(中距離路線)にて使用される予定である。Scootによると、2020年と2021年の会計年度末において2桁の成長計画を達成することができると予測している。

16機の航空機のうち、6機はScootが現在注文しているA320neoからのアップサイズで、10機はリースされる予定である。A321neo航空機はシングルアイルの航空機で236席が装備され、A320neoより50席多くなっている。

Scootは、「A321neosは、2020年以降のネットワーク計画に成長の可能性をもたらす。それ故、新たに導入する航空機を“変化の翼”と名付けたのである」とコメントしている。

世界初のGreenPackageフライトとは?サンフランシスコからシンガポールへ〜空運業界動向〜

世界的な取り組みが始まっている国際航空による環境汚染物質削減に貢献するため、Civil Aviation Authority of Singapore(CAAS)とSingapore Airlines(SIA)は共同で、サンフランシスコからシンガポールへの直行便において3か月間で12回の「green package」フライトの運用を開始した。

SIAの最も低燃費で最新の航空機であるAirbus A350-900が行った「green package」フライトは、バイオ燃料、低燃費の航空機、最適化された飛行オペレーションを組み合わせた世界初のフライトとなった。

CAASは、最適化された飛行オペレーションおよび航空交通管理(Air Traffic Management、ATM)を活用し、フライトの燃費改善と二酸化炭素排出量を削減する。

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2018年 シンガポールの空運(運輸・物流)業界

利用者数が堅実に増加!シンガポール・チャンギ国際空港〜空運業界動向〜

シンガポール・チャンギ空港は、2018年6月の利用者数が前年比6.9%増の557万人であったと発表した。 航空機の発着回数は31,870回で3.1%増加、航空貨物処理量は前年同期比0.8%減の170,630tとなった。

6月のシンガポール・ヨーロッパ間の交通量は19%増加。 チャンギ空港におけるトップ10の中では、インドネシアが11%、日本が12%増加し、それぞれデンパサールと東京へのフライトが要因となって最も急速な伸びを見せた。ロンドン、メルボルン、ムンバイ、上海への航路も2桁成長を記録している。

2018年7月1日現在、100以上の航空会社がチャンギ空港を利用しており、シンガポールは世界中の約100ヶ国・地域にある400以上の都市と繋がっている。毎週7,200便以上の定期便が、約80秒に1回の頻度でチャンギ空港を発着陸している計算となる。

出典:http://www.changiairport.com/corporate/media-centre/newsroom.html#/pressreleases/operating-indicators-for-june-2018-2596004

シンガポールのセレター空港、新ターミナルビル開業へ〜空運業界動向〜

シンガポール民間航空局 (CAAS) は、新たに完成したセレター・ターミナルビルで開催された航空業界のレセプションで、航空関係者との間の様々なイニシアチブや協力関係を発表した。

イニシアチブは、2017年に発表された航空輸送業界の変革マップを通じた、業界の変革目標が基本となっている。シンガポールの航空会社は、航空業界の革新を促進し、生産性の向上、空港のインフラ能力拡大と競争力の拡大を目指している。

その一環として、新しいセレター空港旅客ターミナルビル (PTB) は2018年末に開業予定。乗客取扱能力を現在の4倍となる年間70万人に引き上げ、空港利用者の利便性を向上させる。新ターミナルビルの運用が開始されれば、同空港からシンガポールとさらに多くの目的地が結ばれることとなる。

出典:https://www.caas.gov.sg/about-caas/newsroom/Detail/caas-to-accelerate-aviation-industry-transformation/

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エアバス、シンガポールのCAASと欧州EASA間に都市内無人航空輸送実現へ〜空運業界動向〜

フランスに本拠地を置くエアバス社はシンガポール民間航空局 (CAAS)、欧州航空安全機関 (EASA) との間で、都市環境での無人航空機システム (UAS) の安全基準および規制要件開発における協力に合意した。

プロジェクト文書では、都市環境でのUASを展開するにあたり、安全基準および規制要件の開発のため、3者間の情報・技術的専門知識の交換の枠組みを確立、都市UASに関する試験で得られる安全情報と学習効果を共有する予定だ。また、UASをテーマにした教育ワークショップやセミナーなどの活動の共同運営にも合意した。

「わが社は航空機の自動操縦に重点を置いており、この3者間協力は都市環境におけるUASの安全規制を形作り、現実的なビジネスへと導いてくれるだろう。CAAS と EASA の強力なサポートにより、安全で信頼性の高い都市型航空配送がすぐに実現すると確信している」とエアバス社はコメントしている。

出典:https://www.caas.gov.sg/about-caas/newsroom/Detail/caas-easa-and-airbus-collaborate-to-advance-safety-of-unmanned-aircraft-systems-in-urban-environment/

シンガポール民間航空局、無人航空機規制の強化を思案〜空運業界動向〜

シンガポール民間航空局 (CAAS) は、無人航空機 (UA) の規制枠組みを強化するため、一般市民からのフィードバックを募集している。CAASによるレビューは、UA規制枠組みの実施、国際的な基準との比較、シンガポールのUAユーザーからのフィードバックなど、これまで3年間の実績に基づいたものだ。具体的に見直しされる分野には、UAの運用ガイドライン、パイロットのコンピテンシー要件、総質量が25kg超のUAに関する要件などがある。

「UA の急速な成長は利用者と経済の双方に利益をもたらすが、特にシンガポールのような高度に都市化された環境においては、航空と公共の安全に危険をもたらす可能性がある。急拡大する業界をサポートしたいと考えているが、既存の航空と公共の安全性維持とのバランスを常に取る必要がある」と CAAS はコメントしている。

出典:https://www.caas.gov.sg/about-caas/newsroom/Detail/caas-proposes-enhancements-to-unmanned-aircraft-regulations/

シンガポールのOne-North、無人航空機の試験地に〜空運業界動向〜

シンガポール交通省 (MOT)、民間航空局 (CAAS) および JTC は、都市環境における革新的なUAS (無人航空機システム) 技術の商業利用に関する試験地域として One-North を指定した。

JTC の計画によれば、200ヘクタールのビジネスパークである One-North は、UAS のテストに理想的な場所とされている。低層ビルから高層ビル、さらには公園のような公共空間など様々なタイプの建物・空間が混在している。また、新興企業・技術者・研究機関の活発なコミュニティが存在する環境が、最新の技術をテストするのに最適であると判断された。

承認を受けたオペレーターと研究者は、One-North で安全性とセキュリティを損なうことなくトライアルを行うことができる。CAAS はUASが持つ潜在的なポテンシャルを追及するため、参加企業との協力を今後進めていく。

出典:https://www.caas.gov.sg/about-caas/newsroom/Detail/singapore-designates-one-north-as-first-drone-estate/

まとめ:シンガポールの空運業界

シンガポール民間航空局(CAAS)は航空輸送業界の変革マップを通じた業界の変革目標を基礎においており、航空業界のイノベーション促進、生産性の向上、空港のインフラの拡大、競争力の強化の4つの点を重視しています。世界中の旅行客を引き寄せるチャンギ国際空港を持つシンガポールは、海外事業展開先として理想的な選択肢なのではないでしょうか?


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