メディカルツーリズムとして大きく成長しているタイドラッグストア業界。医療と観光業が一体となった分野でどこまで成長していくことができるのでしょうか?
今回は、そんなタイのドラッグストア業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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タイのBDMS、薬業への事業拡大〜ドラッグストア業界事情〜
医療法人BDMSはグループ会社NHealthによる医薬品関連部門への事業拡大を図っている。特にヘルスチェックキットや滅菌済み医療用消耗品の製造サービス、医療工学サービスに提供される研究施設の運営事業に力を入れている。
2018年の収益予想は4,2億バーツと2017年から17%増加を掲げており、タイのヘルスケア事業が年間約5%、約3億バーツの成長をつづけるなか、BDMSの薬業での成功は著しいものとなっている。
BDMSは病院事業に加えて、高い成長率を続けるヘルスケア/医薬品事業への展開を図っているが、現在は薬局の処方薬、医療機関への卸業が9割を占めており、今後カンボジアなどの近隣諸国への進出を見据えた事業拡大をねらう。
タイの新薬事法に対する国民意識調査〜ドラッグストア業界事情〜
タイでは2018年よりオンラインでの医薬品販売が可能となる新薬事法が制定されたが、国立開発研究所(NIDA)による新薬事法の国民意識調査の結果、消費者全体のうち68%がオンライン上における医薬品の購入に不安を感じていることが分かった。
従来の薬事法では薬剤師免許を持つ者が営業時間内に限り医薬品を販売できるというものであったが、新薬事法では薬剤師免許を有する者の監督下であれば24時間体制で薬の販売が可能となる。
多くのドラッグストアにとっては営業時間を延長する事が出来、薬剤師免許を持つ者がオンラインやコールサービスを通じて服用指導等の業務にあたれる点がメリットとして挙げられるが、多くの消費者が依然新法に対し懐疑的であることが指摘されている。
【親日国の消費行動】タイの百貨店・ショッピングモール業界のトレンド
タイのMedical Hubが台頭、既存薬局の成長〜ドラッグストア業界事情〜
医療法人BDMSはグループ会社NHealthによる医薬品関連部門への事業拡大を図っている。特にヘルスチェックキットや滅菌済み医療用消耗品の製造サービス、医療工学サービスに提供される研究施設の運営事業に力を入れている。
2018年の収益予想は4,2億バーツと2017年から17%増加を掲げており、タイのヘルスケア事業が年間約5%、約3億バーツの成長をつづけるなか、BDMSの薬業での成功は著しいものとなっている。
BDMSは病院事業に加えて、高い成長率を続けるヘルスケア/医薬品事業への展開を図っているが、現在は薬局の処方薬、医療機関への卸業が9割を占めており、今後カンボジアなどの近隣諸国への進出を見据えた事業拡大をねらう。
ツルハドラッグ、タイに30店舗を展開〜ドラッグストア業界事情〜
日用品流通最大手のSAHA GROUPと提携し、化粧品を中心に医薬品、雑貨と食品をそろえた売場は「日本式ドラッグストア」として高い支持を受けている。
早期にタイに進出したツルハドラッグは2018年9月現在、30店舗を国内に構えている。2011年12月にタイの財閥系SAHA GROUPと共に合弁会社を設立し、2012年7月よりドラッグストア店舗を展開している。
現在では30店舗を展開、タイ最大のショッピングモールとしてオープンしたばかりの「ICON SIAM」内にも店舗を構えている。その他にも大手ショッピングモール内に積極的に出店しており、日系ドラッグストアでは最大の出店となっている。
まとめ:タイの〜ドラッグストア業界事情〜
法人による医療機関への事業拡大は今後のタイ国内における医療機関が発展していくきっかけづくりになると予想されます。またオンラインでいつでもどこでも医薬品を購入できるようになり便利になった傍ら薬剤師の許可なしで商品を購入できる仕組みに国民からは不安の声が多数上がっています。タイ国内の大手ショッピングモールに日系のドラッグストアが進出し、今後国内での需要が高まっていきそうですね。
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バンコク在住のタイ人。タイにおける日系企業向け翻訳・通訳を6年間以上行う。経済、ビジネス、IT分野に興味があり、マーケティングや流通を含めた企業調査や、企業調査といった情報収集が得意。