【高成長のわけは?】好調なベトナムの海運業界

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ベトナムの海運業界は、コロナ禍にも関わらず、非常に好調な業績を収めています。2022年度は、多くの企業が記録的な業績を残しました。ルート拡大、港湾開発など、積極的な投資がベトナムの海運業界好調の要因でしょうか?

今回は、そんなベトナムの海運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

2022年 ベトナムの海運(運輸・物流)業界

VIMC、安定した成長及び利益を達成〜海運業界動向〜

Vietnam Marine Corporation(VIMC)社の2022年の連結年間売上額(推定値)は約15兆410億VND、連結年間利益額は約3兆1,290億VND以上を見込んでおり、目標値に対して124%以上の売上額/利益額を達成すると見込まれている。

上記業績の中でも海運部門の年間利益額が約1兆8,690億VND(推定値)で最も高い割合を占めていた。また、港湾セクターは約1兆5,500億VNDの年間利益額(推定値)を占めている状況であった。同社が設定した目標値に対して売上額及び利益額共に20%以上の高い成長を達成した。

また、同社では2023年の年間連結売上額(推定値)を約13兆3,540億VND、年間税引前利益額(推定値)は約2兆3,300億VNDという目標値を掲げている。同社では好業績を踏まえて従業員の待遇改善にも取り組んでおり、2022年の従業員の平均給与は1,660万VND/1人で、一般的なベトナム人の給与水準よりも高い給与水準を維持している。

出典:http://bit.ly/3HkdjG4

PVTrans、実績及び2023年の事業計画を発表〜海運業界動向〜

2022年12月、PVTrans社は2022年のビジネス実績及び2023年のビジネス計画を発表した。世界的な政治情勢及びビジネス環境の変化により同社の生産及び事業活動も直接的な影響を受けたが、過去20年間のビジネス経験等を活かして過去の業績を超える卓越した業績を記録した。

同社は2022年の年間売上額が約9兆1,500億VND(目標値141%増)、年間税引後利益額は約1兆940億VND(目標値228%増)を達成したと発表した。また、同社は2023年は引き続きベトナム国内の海運市場で主導的地位を確立し、将来の更なる発展に向けた取り組みを行うと発表した。

また、同社は優秀な起業家を表彰する地域表彰プログラム(Asia PacificEntrepreneurship Awards 2022)で優秀企業賞に選出された。また、2022年にベトナムの一流物流企業TOP10にも選ばれている。

出典:https://bit.ly/3HZhIjg

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SOTRANS、記録的な成長を達成〜海運業界動向〜

ベトナムを含めた世界の海運市場は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で非常に大きな影響を受けたが、同社は新型コロナウイルス対策に成功し、堅調な業績を達成した。

同社は2021年は約2兆8,860億VNDの記録的な年間売上額を達成し、前年比42%増、目標値24%増の大きな成長を達成した。税引前利益額は約3,020億VND(前年比17%)及び税引後利益額は約2,460億VND(前年比15%増)を達成した。同社グループ(SotransGroup)及び同社グループ主要中核会社(Sowatco、Vietranstimex)の業績は株主が期待する目標値を超える好業績を達成した。

同社では積極的に投資を行っており、2021年は2隻の300Teuコンテナ船やロイビン港のインフラ施設、その他の新しい機器の導入・更新(リープル橋、輸送トラクター、風力発電用クレーン、港湾管理用ソフトウェア等)などの投資を行った。

出典:https://sotrans.com.vn/2022/05/sotrans-vuot-song-dai-dich-tang-truong-ky-luc-42-nam-2021/

GEMADEPT社がホーチミン証券取引所より評価〜海運業界動向〜

ベトナムの大手港湾運営会社Gemadept社はホーチミン証券取引所が2022年に全上場企業の中から選ぶ「顕著な進歩を遂げた企業」賞を受賞した。

同社は港湾分野で能力を増強できる余地がある港湾施設を所有する数少ない企業の1社である。特に有名な港湾施設としては、バーリア・ブンタウ省のカイメップ港施設群に含まれるジェマリンク深海港(面積:72ha、世界銀行が発行するレポートで世界で最も効率的な港TOP11に選出)とハイフォン市のナムディンブー港の2つの大きなプロジェクトがある。この2つの港の全ての整備が完了すると同社の港湾運営能力は現在の2倍の年間600万TEUに達すると予想されている。

また、2021年初頭から同社は何世代にも渡り超大型船(メガシップ)を受け入れることができる国内有数の規模を持つジェマリンク深海港深海港に投資を続けている。同港は運用開始からわずか2年後の2022年時点でフェーズ1部分の稼働率が90%以上に達している。

出典:https://bit.ly/3RERoOO

Hai An Transport and Unloadingベスト上場企業トップ50に選出〜海運業界動向〜

大手経済紙Forbesが毎年開催しているビジネスフォーラムでHai AnTransport and Unloading社は2022年に初めて物流分野の事業を行うベトナムの上場企業TOP50社に選ばれた。

同社は発展途上国で物流事業を行う代表的な企業の1社と評価されている。また、同社を含めてベトナムの上場企業TOP50社に選ばれた会社はベトナムの証券市場インデックス(VN-Index)の成長にも貢献していると評価されている。

Hai An Transport and Unloading社は2021年に初めて100万Teuを超える総生産高を達成した。内訳は港湾運営が41.7万Teu、コンテナ輸送が47.4万Teu、国内及びアジア圏ルートのデポ(小型物流)が12.16Teuであった。また、年間総収入額は約2兆400億VND以上、税引後利益額は約4,450億VNDに達した。

出典:https://haiants.vn/tin-noi-bo/hah-duoc-vinh-danh-top-50-cong-ty-niem-yet-tot-nhat-viet-nam-nam-2022-n3021.html

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2021年 ベトナムの海運(運輸・物流)業界

ベトナムのVIMC、上半期で通年の利益計画を達成〜海運業界動向〜

海運及び物流事業を行うVietnam Marine Corporation(VIMC)は、2021年7月19日に会議を行い上半期の業績を振り返った。新型コロナウィルス感染症の拡大により長い期間の損失を被ったが、海運部門は2021年に利益を上げ始めた。

出荷量は前年比の117%の1200万トンを超え、累計利益は950億ドンであった。2021年上半期、VIMCの港は6700万ドンの貨物を輸送し、4.5兆ドン以上の利益を上げ、前年比124%の増加となり、2021年の年間計画の66%をすでに達成した。税引き前利益は1兆400億ドンと推定され、前年比の2倍である。

ほとんどの港が前年の同時期を超える利益を上げている。特に力強い成長を遂げている港はハイフォン港、サイゴン港、クイニョン港、カイメップチーバイ港である。

出典:https://vimc.co/vimc-hoan-thanh-ke-hoach-loi-nhuan-ca-nam-sau-6-thang/

Maerskベトナム、国内のロジスティクスと流通強化〜海運業界動向〜

デンマークの大手海運会社のA.P.Moller-Maersk (Maersk)は、ベトナムのソンタン、バクニンの2都市に合計3か所の倉庫を開設したと発表した。これによりベトナム国内でMaerskが展開する倉庫拠点は14拠点となり、コントラクトロジスティクス事業と流通機能が強化される。3拠点の合計面積は3万8000㎡で急増する輸出入需要に対応する。

ソンタンでは、ホーチミン市から25km離れたエリアに2棟の倉庫を開設する。荷主のSCMニーズに応え、主に日用消費財、小売部門の企業に物流サービスを提供する。

首都ハノイから23キロ、ハイフォン港から120キロのバクニンでは、2019年12月に開業した拠点の隣接地に新倉庫を開設し、隣接拠点と合わせたスペースを2万9000㎡に拡大する。

出典:https://www.maersk.com/news/articles/2021/05/12/maersk-strengthens-contract-logistics-distribution-footprint-in-vietnam

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ベトナム内陸水路管理局とVISABAがMOUを締結〜海運業界動向〜

運輸大臣によって決定設立されたVIETNAM SHIP AGENTS AND BROKERS ASSOCIATION (VISABA)は、2020年12月11日にカントー市でベトナム内陸水路管理局と協力強化のためのMOUを締結した。

ベトナムの内陸水路産業の共通の利益に奉仕し、内陸水路輸送サービス、水路代理店および仲介サービスのユーザーに役立つことを目指す。これにより、内陸水路輸送企業、水路仲介機関、および内陸水路に関する専門の州管理機関の間の接続が強化される。

具体的な協力内容は、港、内陸水路ターミナル、内陸輸送、内陸水路業界における代理店、仲介活動に関する料金やサービス費用の情報交換、両当事者の電子情報ネットワークへの接続、セミナーや会議の開催、人材の教育、サプライヤーや取引業者との関係のコーディネートなどである。

出典:http://www.visaba.org.vn/en/static_news.aspx?ID=128

ベトナムのSBICの2020年の業績と2021年の予想〜海運業界動向〜

ベトナムの国営企業のShipbuilding Industry Corporation(SBIC)は2021年1月9日に2020年の業績と2021年の予想についての会議を開催した。

2020年はパンデミックの流行にも関わらず、船の引き渡し数、生産額、収益は計画の95%を達成した。船の引き渡し数は目標の72隻に対して71隻だった。修理は5,610億ドンで計画の105.9%相当。同社は徐々に損失を減らし、収入と事業費の差は347億ドンで計画の116%相当であった。

2021年は依然として厳しい状況ではあるが、SBICは生産と事業活動の維持と促進、従業員の雇用確保、労働力の維持、負債の支払いなど直面するであろう困難に立ち向かっていく。

出典:http://sbic.com.vn/News%20SBIC/TONG-CONG-TY-CONG-NGHIEP-TAU-THUY-TRIEN-KHAI-NHIEM-VU-NAM-2021.html?p=29&id=5683

ベトナムのGemadept、困難な状況の中、収益増を目指す〜海運業界動向〜

海上運送、物流センターの運営、港湾荷役、重量物運送などの事業を手掛けるGEMADEPT CORPORATIONは、2021年7月2日に年次株主総会を開催した。

同社の2020年の売上高は2.6兆ドン、利益は5,130億ドンに達し、計画達成できた。港湾運営は中心的な活動で収益は2.17兆ドンに達し、総収益の83%を占めた。困難な状況が続く中、2021年も収益と利益の増加を目標としている。楽観的なシナリオとして前年比7%増加の2.8兆ドンの利益と37%増加の7,000億ドンの税引き前利益の達成を目指す。

今後も海運、航空貨物港、内陸水路港、物流センター、工業団地の調査と投資に焦点を当てていく。

出典:https://www.gemadept.com.vn/logistics-firm-gemadept-targets-revenue-and-profit-increases-5610/index.html

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2020年 ベトナムの海運(運輸・物流)業界

ベトナムのCMIT、大型産業製品の輸出に成功〜海運業界動向〜

2020年7月27日、カイメップ国際ターミナル(CMIT)は、合計22の特大貨物を、米国東海岸行きのアーノルドマースク母船に積み込んだ。同母船は、米国の海運会社同盟2M(MSCとMarsk、2つの海運会社で構成)によって運営されている。

船積み当日は、合計22個の貨物が約4時間をかけて貨物船に積み込まれた。今回の貨物は、 GE POWER Corporation of Americaの火力発電所プロジェクトの資機材を輸送するものだ。

こうした大型産業製品の輸出に成功することは、海運業界だけでなく、生産拠点を外国企業がベトナムに移す後押しにもなる。

出典:http://vinalines.com.vn/vi/cang-quoc-te-cai-mep-lap-ky-luc-xep-do-22-kien-hang-sieu-khung/

ベトナムのAPL、eビジネスプラットフォームの利用を勧める〜海運業界動向〜

Covid-19が流行する中、APLはベトナム政府の最新の施策に従いながら、すべての活動が機能していることを改めて確認した。同社は政府が発行する指令に準拠しつつも、顧客に対してサービスを提供し続けている。

こうした中、同社は顧客に対して、eビジネスプラットフォームの利用を勧めている。具体的なサービスとしては、船荷証券(BL)のリモート発行、ペーパーレス船荷証券、E-Delivery Orderなどがあげられる。

また、対人の接触を避けるためにも支払いを現金から銀行振込にすることも呼びかけている。

出典:https://www.apl.com/local/vietnam/news/23/vietnam-manage-your-shipments-remotely-on-apl-s-ebusiness-platform

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欧州商工会議所とベトナム海事局、MOU締結〜海運業界動向〜

ベトナムの欧州商工会議所(EuroCham)は、2020年7月30日にハノイで開催された特別会議で、ベトナム海事局(Vinamarine)とMoUを締結した。

EU-ベトナム自由貿易協定(EVFTA)を背景に、海運業界の機会と課題を踏まえ、ベトナムにおける海事関係に関するパートナーシップを強化する。

同イベントには、ベトナムや欧州の海運セクターのリーダーや専門家が参加し、EVFTAを踏まえたベトナムと欧州の協力に基づく貿易の円滑化や、大学における人材育成、ベトナム政府の2030年海港ビジョンの策定などを議論した。

出典:https://www.eurochamvn.org/node/18429

ベトナムの海運業界、困難を乗り越えるには

ベトナムの海運業界はこれまでも10年以上に渡って、多くの困難を乗り越えてきた。しかし、どうやって乗り越えてきたのだろうか。

ベトナムの海運業界は過去に船体購入のために多額の投資をしてきたため、その減価償却の大きさに悩まされてきた。船体はローンの抵当に使われていたり、市場での売却価格は簿価より大幅に小さくなってしまうため、売却して他の船体を買い直すことも難しかった。

経営改善を助けたのは長年の操業経験だ。稼働時間を短縮・最適化することで、長年にわたり収益を改善し、資本回転率を高め、さらに、燃料コスト、スペアパーツ、材料、修理の管理を強化し、全体的な効率を向上させたのだ。

出典:http://vinalines.com.vn/vi/thue-tau-ngoai-cuu-canh-cua-doanh-nghiep-van-tai-bien/

ベトナムのGEMALINK港、大型クレーンを導入〜海運業界動向〜

2020年7月7日の朝、専門家、 Gemalink International Portの経営陣とプロジェクトチームに迎えられ、大型クレーンが無事、港に到着した。

同社の港湾ネットワークに新たに追加された同クレーンは、世界で最も高く、最も近代的で、ベトナムでは初となる。

計画によると、 Gemalink港の6台のSTSクレーン、18台のRTGクレーン、その他の機器の設置は2020年10月までに完了し、同年11月からテスト運転を開始し、2021年の初めから正式に稼働する予定だ。すべてのクレーンが商業運転に入ると、フェーズ1でGemalinkポートの処理能力は150万トンを超える。

出典:https://www.gemadept.com.vn/news/gemalink-port-welcomes-2-world-largest-sts-cranes-first-time-present-in-vietnam.html

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2019年 ベトナムの海運(運輸・物流)業界

ベトナムのVinalines、鈴江コーポレーションと提携〜海運業界動向〜

2019年7月1日、Vinalines (ビナラインズ)は日本の物流企業、鈴江コーポレーション株式会社との間で業務提携契約を締結した。海運とロジスティクスの2事業に関して事業協力する。

Vinalinesは鈴江コーポレーション等の日系5社と協働で、 1994年に、ベトナムで物流事業を手がける合弁会社、VIJACO (ベトナムジャパン・インターナショナル・トランスポート)を設立している。今回の業務提携により、さらなる協力関係の強化を目指す。

今後、 VIJACOはベトナム南部地域に加え、ラオスとタイの国外にも事業を拡大していく計画だ。

ベトナムの海運業界の大ニュース

2019年1月11日、約17,000 TEUの容量を持つマルコポーロコンテナ船が、 バリア・ブンタウ省のCai Mep International Terminal (CMIT) に停泊した。

同船はフランスのCMA CGMグループが所有する187,000トンのコンテナ船で、ベトナムから他の国に貨物を輸送するために使用される世界最大のコンテナ船の1つだ。

これは、2019年のベトナムの海運部門における大ニュースの1つと言える。今回の同船の寄港を契機に、CMITが中継点として機能する北ヨーロッパへの海洋航路が開設されたことになる。

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ビジネスチャンスを取り込む、 ベトナムのGEMADEPT〜海運業界動向〜

Gemadept Corporation(GMD)は、経済発展のポテンシャルに加え、常に発展の機会を活用すべく準備をしている。

同社は拡大する港湾ネットワークを強固な基盤としつつ、急速に貨物量が増加する主要な工業地帯の戦略的な立地において、南北に広がる7拠点の港を運営管理している。

2018年と2019年に戦略的な港湾プロジェクトを推進してきた。特に、合計150万TEUに及ぶ容量を持つ港湾の開発など、将来的な需要までを見越した事業投資を行っている。自国の経済発展に加え、米中貿易摩擦の影響で、ベトナムのサプライチェーンの移動がさらに加速する可能性もあり、こうしたチャンスを的確に捉えて発展に結びつけたい考えだ。

GEMADEPTベトナム、投資家に魅力アピール〜海運業界動向〜

Emerging Vietnamは、ホーチミン証券公社(HSC)が主催する毎年恒例のイベントで、ベトナム企業と国際投資家を結びつけることを目的としている。今年は2019年6月12日から14日までの3日間、Le Meridien Saigon Hotelで開催された。

60を超えるベトナムの大手企業と、米国、EU、日本、シンガポール、香港、韓国、タイを含む世界中の500近い投資家がこのイベントに参加した。

参加した投資家は、Gemadeptの先駆者精神と、統合されたサービス、ソリューションの提供や継続的な改善点、30年間に渡る発展を通じて関係者の利益を高めてきた点を高く評価していた。

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2018年 ベトナムの海運(運輸・物流)業界

Vinalinesベトナムの株式会社化を首相が承認〜海運業界動向〜

2018年6月20日、ベトナム首相は「Decision No.751 / QD-TTg」によって Vietnam National Shipping Lines (Vinalines) の株式会社化を承認した。政府所有の株式を一部売り出すとともに、新株発行による資金調達を行う。

同手続き完了後の株主構成は政府が65%となる一方で、14.8%が戦略的投資家に、2%が従業員・労働組合優遇価格で販売される予定である。上記の Decision においては、戦略的投資家の選定や株式の売出し等についてVinalinesに指導する権限を運輸省に与えることも定められている。

IPOは2018年9月の予定。新体制のもとで、同社の商号は VIETNAM MARITIME CORPORATION (VIMC) へと変更される。

ベトナム・ダナン市のTien Sa 港、第二期工事が完了〜海運業界動向〜

ダナン市は2018年7月28日、2年の建設期間を経てTien Sa港の第二期工事を完了、稼働を開始した。これにより同港の貨物取扱量は年間1,200万トンに達した。第二期工事は2つの埠頭建設を含むもので、これにより、70,000DWTの船舶、4,000TEU (20フィートコンテナ換算)のコンテナ船および、150GT級のクルーズ船のアクセスが可能になる。

同港は国際物流基準を満たすクオリティを持つとともに、ラオス、タイ、ミャンマー、そしてベトナムを結ぶ東西経済回廊の一拠点になることが期待されており、川崎港も同港との航路を開設する予定である。

本案件は、ダナン市がODAに頼らず実現した2件目の投資プロジェクトとなり、運営には民間企業 (Vinalines) があたる。

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超大型コンテナ船対応のSSIT、初のコンテナ船がベトナムに入港〜海運業界動向〜

2018年6月14日、ベトナム東南部に位置するバリア・ブンタウの SP-SSA国際ターミナル (SSIT) に、初の国際コンテナ船となる MSC Rosaria が入港した。

同コンテナ船は全長275m・63,000DWT、コンテナの積載容量は4,860 TEU。コンテナ船保有総量において世界第2位の船会社であるMediterranean Shipping Company S.A. (MSC)が所有・運営するもの。

同港は、世界で最も大きいサイズの超大型コンテナ貨物船 (最大20,000TEU) を扱うことを目的として整備された。大型船舶の停泊対応のため、深水港設備 (水深16.5m)やベトナム最大級のコンテナクレーンを備えている。

ベトナムのVinalines、好業績の継続へ新規目標を掲げる〜海運業界動向〜

2017年は Vinalines にとって成功を納めた年であった。港湾での輸送量・貨物量はそれぞれ6.3%と13%の増加を達成。複数の大企業と締結した一連の新規契約は同社の物流業界における地位を確立させるのに一役買った。

今後も好業績を継続させるべく、同社とそのグループ企業は、組織と業務管理の再構築に焦点を当てた目標を設定した。具体的には、行動・加速・創造性・効率性をモットーとして、海運・港湾運営・海事サービスなどのコアビジネス領域をベースに、高付加価値のサービスパッケージ提供を目指す。

同時にコスト削減と競争力向上を目的として、コンテナ輸送と内陸部水上輸送の開発にも焦点を当てていく。

まとめ:ベトナムの海運業界

政府主導の海運企業の株式会社化計画により資金調達を可能にし新体制移行に前向きな姿勢をみせています。また航路の工事がなされたことにより今後の海運業界の発展にどうつながっていくのでしょうか?

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