【業務提携で成長?】マレーシアの海運業界

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海運業界企業とその他の企業が提携することで売上増加や事業拡大を目指すマレーシア海運業界。2022年にはMMCコーポレーション傘下で港湾事業を手掛けるノースポートが、アラブ首長国連邦を拠点として物流を手掛けるシー・ホーク・ラインズ・シッピング社と業務提携を締結しました。ネットワークはどこまで拡大していくのでしょうか?

今回は、そんなマレーシアの海運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

2022年 マレーシアの海運(運輸・物流)業界

タンジュンペラパス港が月間100万TEU達成〜海運業界動向〜

エネルギーや港湾・輸送などを手掛けるMMCコーポレーション傘下で港湾事業を手掛けるタンジュンペラパス港(以下PTP)は、2022年7月にマレーシアで初めて月間100万TEUコンテナターミナルとなったことを発表した。

また、2022年初めには、PTPはマレーシアのコンテナターミナルとして初めて年間処理能力が1,100万TEUを突破、世界のトップ15港の1つとなっている。

同社会長は、月間100万TEUによってPTPがマレーシアで最も繁忙なコンテナターミナルであることがさらに強調されたとしいる。また、PTPは自動化イニシアチブなどを導入しており、マルコ・ニールセン代表取締役社長は、PTPが持続的な成長を実現するため、戦略の方向性とイニシアチブを継続的に見直していることを強調している。

出典:https://mmc.com.my/PRESS-RELEASE-PORT-OF-TANJUNG-PELEPAS-BECOMES-FIRST-CONTAINER-TERMINAL-IN-MALAYSIA-TO-SURPASS-1-MILION-TEUS-IN-A-MONTH.pdf

ノースポートとシーホークが提携〜海運業界動向〜

エネルギーや港湾・輸送などを手掛けるMMCコーポレーション傘下で港湾事業を手掛けるノースポートは、アラブ首長国連邦を拠点として物流を手掛けるシー・ホーク・ラインズ・シッピング社と、液体バルク事業の展開に関する戦略的提携契約を締結したことを発表した。

本契約締結は、ノースポートを東南アジア地域におけるシー・ホーク・シッピング社の液体バルクの地域配送拠点とするために両者が協力し、それぞれの経験、専門知識、技術力、資源、知識を共有することを確約するものとなっている。

シー・ホーク社は、ポートクランの戦略的な立地、そして同社の顧客のビジネスニーズに合致した施設を提供できる港湾であることが本提携の決定要因であったとしている。

出典:https://mmc.com.my/Press_Release-NORTHPORT_AND_SEA_HAWK_SIGN_STRATEGIC_COLLABORATION_AGREEMENT.pdf

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MISCとパートナーが新造LNG船5隻を契約〜海運業界動向〜

1968年に設立され、国際エネルギー関連の海事ソリューション及びサービスを提供するMISCは、子会社を通じてコンソーシアムパートナーである日本郵船、川崎汽船株、中国LNGシッピングと共に、湖東中和造船が建造する新造液化天然ガス(LNG)運搬船5隻の長期定期傭船契約をカタールエナジーから受注したことを発表した。

カタールエナジーがコンソーシアムに発注した新造LNG船は、2022年8月に締結した7隻の長期定期傭船契約と合わせて合計12隻となる。LNG船には、温室効果ガスの排出を削減するシステムが備えられており、環境効率の高い技術が搭載される予定となっている。

LNG船は2025年から順次引き渡される予定で、カタールエナジーの世界各国のLNG輸送ニーズに対応するとしている。

出典:https://www.misc.com.my/media/354782/misc-and-consortium-partners-secures-five-more-newbuilding-lng-carriers-with-qatarenergy.pdf

PDZホールディングス、コンテナ船事業が改善〜海運業界動向〜

2001年に設立され、コンテナ貿易などを手掛けるPDZホールディングスは、2021年度の収益が592万リンギットとなり、前年度から17.8%の増加となったことを発表。また、同年度の税引後純損失は545万リンギットで前年度から大幅に縮小した。

同社グループのコンテナ船事業は、COVID-19パンデミック時よりも状況は一段と改善したものの、他の船社との激しい競争にさらされおり、引き続き厳しい事業環境に置かれていると分析している。

同社は物流業界における収益基盤の拡大を目指し、倉庫業やトラック輸送業、貨物輸送業など、物流業界において補完的な事業を行う企業や資産への投資を検討するとともに、物流付帯サービスの提供などで資金調達を行うことで、全体としての収益性と財務業績の改善を目指している。

出典:https://disclosure.bursamalaysia.com/FileAccess/apbursaweb/download?id=217022&name=EA_DS_ATTACHMENTS

シン・ヤン・シッピング、2022年度は大幅増収〜海運業界動向〜

造船、船舶修理、海運を手掛けるシン・ヤン・シッピングは、2022年度の収益が前年度比で48.5%増となる8億9,346万リンギットを記録した。また、同年度の税引き後利益は1億4,280万リンギットと前年度から8倍にも増加した。

これは、コンテナ船やばら積み船などの稼働率が高かったことに加え、新造船の売却があったことが要因となっている。また、同年度においては造船部門がアラブ首長国連邦の顧客に2,500万米ドルの契約額で80メートルの揚陸艇を納入している。

今後の戦略として、同社は造船分野では新造船の建造に積極的に取り組むとともに、浮体式ドック設備を強化し、船舶のメンテナンス作業の向上や、ニッチな需要に対応することに重点を置いている。

出典:https://www.syshippingcorp.com.my/images/documents/financial_info/annual/SYSCORP_-Annual_Report_2022.pdf

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2021年 マレーシアの海運(運輸・物流)業界

マレーシアのタンジュンブルナス港で木質ペレット出荷〜海運業界動向〜

MMCグループ傘下でマラッカを拠点として港湾管理を行うタンジュンブルナス港は、マラッカ州タンジュン・クリングにあるターミナルから初めて木質ペレットの出荷を開始したことを発表した。1万200メトリックトンの木質ペレットは韓国の群山港に配送される。今後、同港から韓国への木質ペレットの出荷は月2回に増加する。

貨物所有者であるリビング・ネーチャー社は、マラッカから韓国への木質ペレットの輸送は成功し、全体的にスムーズで満足のいく輸送プロセスが実現したと述べている。

また、同港はマレーシアがバイオマスエネルギーのハブになる可能性があり、域内最大級の木質ペレット供給国になることを支援するとしている。

出典:https://www.mmc.com.my/Press_Release_-_Tanjung_Bruas_Port_Commences_Wood_Pellets_Shipment.pdf

マレーシアのMISCへ大型エタン船を引き渡し〜海運業界動向〜

1968年に設立され、国際エネルギー関連の海事ソリューション及びサービスを提供するMISCは、韓国の蔚山にある現代重工業の造船所から、6隻目の大型エタン船(VLEC)「Seri Elbert」を引き渡されたことを発表した。

「Seri Elbert」とその姉妹船は、2020年7月にMISCが中国の石油化学大手である浙江衛星石化から買い取った第2世代のVLECとなっている。

現在、同社は世界最大のVLECを所有しており、イーグルスター社が6隻のVLECすべての船舶管理者に任命されている。この6隻のVLECで同社は中国に進出し、エタンをグローバルに輸送するというニッチだが成長著しい市場において、最大のVLECオペレーターとしての地位を確立したことを意味している。

出典:https://www.misc.com.my/media/253210/media-release-misc-takes-delivery-of-seri-elbert.pdf

マレーシアのノースポート、過去最高の貨物取扱量を記録〜海運業界動向〜

MMCグループ傘下でポートクランを拠点として港湾管理を行うノースポートは、COVID-19の影響を受けたにもかかわらず、2021年5月に同港の在来型貨物ビジネスセグメントにおいて、過去最高の月間処理量を記録したことを発表した。

これまでは、2013年8月に記録した968,356FWTが最高だったが、2021年5月に1,017,332FWTを処理した。また、2021年1月~5月の同港における在来型貨物取扱量は410万FWTで、前年同期比で32%の伸びとなった。最も大きく寄与したのはパーム油、穀物、鉄・鉄鋼製品で、それぞれ前年比80%、61%、29%の伸びとなった。

同社のダトー・アズマンCEOは、今回の成果は保管スペースや設備の最適化、機器の合理化など様々な施策の集大成であるとしている。

出典:https://www.mmc.com.my/press_release_conventional_record_volume_may2021.pdf

マレーシアのウエストポーツのコンテナ、2020年度は微減〜海運業界動向〜

1994年からポートクランでコンテナ及び貨物の港湾業務を担うウエストポーツは、2020年度の収益が19億7,000万リンギットに改善し、税引後利益は6億5,400万リンギットとなった。コンテナ部門の増収に加え、新しい液体バルク桟橋やCT9コンテナヤードゾーンZの開発に起因する建設活動が増収の要因とみられる。

ただ、世界各地で行われた様々な形態のロックダウンの影響を受け、同社のコンテナ取扱量は1,050万TEUとやや減少した。

また、同年度は3億2,300万リンギットの資本支出を行い、そのほとんどはコンテナ及び従来型のオペレーション強化に使用された。8,100万リンギットを投じて完成したCT9コンテナヤードゾーンZは完成後にすぐにフル稼働となっている。

出典:https://www.westportsholdings.com/financial-results-announcement-westports-handled-container-volume-of-10-5-million-twenty-foot-equivalent-units-teus-in-2020/

マレーシアのマレーシアンバルク、2020年度は大幅減収〜海運業界動向〜

マレーシア最大のドライバルク船主であるマレーシアンバルクは、2020年度の収益が前年度比で37%減となる1億3,085万リンギットとなり、2,068万リンギットの税引前損失を計上した。

減収の主な要因は、傭船日数の減少と経済状況悪化による傭船料が影響した。パンデミックの影響でドライバルク船の需要が減少したことに加え、世界的な商品消費の減少により、特に石炭やマイナーバルクなどのドライバルク商品の海上取引が大幅に減少した。

現在、ドライバルク市場は2021年に向けて有望なスタートを切り、運賃や資産価値にプラスの改善が見られている。また、同社の事業継続計画では、危機の中でも事業活動が中断されないよう、グループの機動性を高めるとしている。

出典:https://www.maybulk.com.my/investor/doc/20210416A.pdf

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2020年 マレーシアの海運(運輸・物流)業界

マレーシアのMBC、再建戦略継続で増収増益〜海運業界動向〜

タンカー及びばら積み船を所有するマレーシアン・バルク・キャリア(MBC)は、老朽化資産と非中核資産の売却、短期・中期的なチャーター事業への集中といった戦略を維持したことで、2019年度の収益が前年度比で4.2%増となる2億654万リンギットとなり、営業利益は前年比で7.3倍となる3,200万リンギットを記録したと発表した。

最近は、COVID-19と石油価格戦争が世界経済やサプライチェーンに影響を与えているが、貿易摩擦を和らげる可能性を指摘した。また、政府の景気刺激策が長期的に貿易と海運需要にプラスになると考えている。

同社は、ポートフォリオ管理強化で資産を有効活用し、短期・中期のチャーター確保とコストを抑制する一方で、価値向上の機会を模索するとしている。

出典:https://www.maybulk.com.my/investor/doc/MAYBULK-AnnualReport2019.pdf

マレーシアのPTP、新規岸壁クレーンで顧客需要に対応〜海運業界動向〜

2000年にジョホール州南西部に開港したタンジュン・ペレパス港(PTP)は、新たに4基のスーパーポストパナマックス型ガントリークレーンを導入したことを発表した。高さ55.5メートルで重量1,900トンのクレーンは65トンの吊り上げ能力を持ち、超大型コンテナ船の24列超のコンテナに対応できる。

PTPの会長は「最先端設備への投資で当社は域内において技術的に高度なターミナルとなり、港湾と海運業界の急速な変化に追いつき、今後は当社顧客の需要増加に対応することを保証する」としている。

当該クレーンは、2019年4月に上海のZPMCとの間で締結された8基のクレーン購入契約に基づくものであり、残り4基は2020年第3四半期に納入される予定となっている。

出典:https://www.mmc.com.my/Press%20Release%20%20-%20PTP%20Continues%20to%20Boost%20Terminal%20Performance%20Amid%20COVID-19%20with%20Arrival%20of%204%20Latest%20Quay%20Cranes.pdf

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マレーシアで海運業界大手のAET、LNG定期用船でトタルと契約

エネルギー物流大手のAETは、フランスに本拠を置く石油・ガス会社であるトタルSAの子会社、チャータリング・アンド・シッピングサービス社と、2隻のLNGデュアルフューエルVLCC定期傭船契約を締結したことを発表した。2隻の新造船は、2022年第1四半期よりAETに引き渡される予定となっている。

新造船は、従来の船舶と比較してCO2が約20%減、NOxが85%減、SOxが99%減となり、放出される微粒子も99%減少する。これにより、IMO Tier IIIレベルと一般海域における船舶燃料油硫黄分規制に適合する。

AETのイー会長は、本合意は自然環境保護の取り組みを含む、当社の事業安定性と継続性維持に重点を置いた持続可能性アジェンダを実現するものであるとしている。

出典:https://www.misc.com.my/media/252873/press-release-aet-and-total-long-term-charter-final.pdf

コンテナ取扱量減少、マレーシアのウエストポーツ〜海運業界動向〜

セランゴール州クラン港のウエストポーツは、2020年第4四半期の収益が4億7,300万リンギットを、税引き後利益は1億5,300万リンギットを記録したと発表した。また、コンテナ取扱量は252万TEUで、特に積み替えコンテナは8%の減少となった。

同社グループのルーベン・エミル・グナナリンガム社長は「4月はCOVID-19パンデミックの影響を受けており、2020年第2四半期にかけてもこの傾向は続くと予想される。また、各国でのロックダウンや移動制限は、世界中のすべての港湾に影響を与えることになる。」と述べている。

コンテナ取扱量は減少しているが、同社は同期に既存のオペレーションを強化するため、7,800万リンギットの設備投資を行った。

出典:http://www.westportsholdings.com/financial-results-announcement-westports-container-volume-slightly-lower-in-1q-2020/

マレーシア・ジョホール港、2019年に100万TEU達成〜海運業界動向〜

マレーシア南部のジョホール港を運営するジョホール・ポートは、2019年のコンテナ取扱量が前年から10.5%改善して100万TEUを達成した。100万TEU超は、1993年にコンテナターミナル事業を開始して以来初めてのこと。

ジョホール港は、南部地域の重要なゲートウェイとして、さらにアジア域内の重要な物流拠点としての地位にも貢献している。2019年には、APQOイノベーションクラス賞、グローバルビジネスリーダーシップ賞、優秀港湾・ターミナル研修・教育賞といった国際的な賞を受賞している。

ジョホール港では、今後は港湾再開発計画を策定し、生産性向上をはじめとした港湾ターミナルの更なるパフォーマンス向上を目指している。

出典:https://www.mmc.com.my/PRESS%20RELEASE%20-%20JOHOR%20PORT%20HANDLES%20RECORD%20CONTAINER%20VOLUME%20OF%201MILLION%20TEUS%20IN%202019.pdf

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2019年 マレーシアの海運(運輸・物流)業界

2019年、成長本格化へ。マレーシアのウエストポーツ〜海運業界動向〜

ウエストポーツは2018年度の業績を発表。同社の税引き前利益は前年比4%増となる7億100万リンギットを記録した。また、コンテナターミナル拡張に伴うコスト拡大、人件費高騰、従業員増員に伴い、2018年度の税引き後利益は5億3,300万リンギットであった。

更に、2018年第4四半期は国内及び域内経済が好調であったことから、コンテナ取扱量は前年同期比で16%増加を記録した。この好調は年初の低迷を相殺し、通年での総コンテナ取扱量は前年比6%増となる950万TEUであった。また、積み換え量も5四半期連続で減少していたが、2018年下半期に15%改善した。

同社は、2019年は成長が本格化する動きがあるとし、全体的な取扱量が高まると予想している。

マレーシア・バルク・キャリアーズの戦略〜海運業界動向〜

ばら積み貨物船会社のマレーシア・バルク・キャリアーズは、2018年度の収益が前年比0.3%増となる1億9,827万リンギットを記録したと発表した。ドライバルク商品の海上取引が改善したことが影響している。

世界的に海上貿易は2019年も成長を続けると予測されているが、世界的な貿易の緊張継続が需要に影響を与える可能性がある。不測の事態に対応するため、同社はグループの財務健全化を実施し、防衛策を強化する措置を継続している。

同グループは、関連会社であるPACCオフショア・サービス・ホールディングスを売却し、2018年10月25日に2億4,920万リンギットの純収入を得ており、運転資金と借金返済、新造船建設費に割り当てている。

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マレーシアのノースポート、初のISO 45001:2018取得〜海運業界動向〜

MMCグループのメンバーであるノースポートは、2019年5月27日の式典でISO 45001:2018を取得したことを発表した。

同社のアズマン最高経営責任者は、ノースポートはマレーシアで最も混雑している港の一つであり、職場での労働安全衛生活動を積極的に改善するため、ISOの取得が必要との結論に至った。同社のISO取得の取り組みは2012年に始まり、9年間を3つのフェーズに分けて進められている。その結果、休業災害(LTI)は20%以上の改善を見せた。

2019年5月1日には、同港は総合監視やパラメータ監視、不正行動検出など港湾のセキュリティニーズを満たすため、国内で初めてドローンによる24時間監視システムを導入した。

マレーシアのPTP、NIOSHと港湾労働者の安全教育で契約〜海運業界動向〜

MMCグループのメンバーであり、タンジュンペラパス港を管理するPTP社は、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)と港湾労働者向けの包括的な安全教育プログラムを開発することで合意した。

プログラムの目的は、安全第一の文化を育成し、港湾業務における危険とリスクについて、法的要件や健康・安全・環境といった基本的な労働安全衛生についてトレーニングを提供する。

NIOSHのリー会長は「より多くの雇用主がNIOSHとの協力で労働災害を減らし、事故ゼロを達成する方法を模索するための一歩を踏み出すことを嬉しく思う」と述べている。また、PTPのマルコ最高経営責任者は「同社を最も安全な職場とすることを目指す」と約束している。

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2018年 マレーシアの海運(運輸・物流)業界

マレーシアのウエストポーツ、2018年上半期のコンテナ取扱量が前年比20%増〜海運業界動向〜

ウエストポーツは、スランゴール州クラン西港を運営する港湾運営会社で、2013年10月18日にブルサ・マレーシア (マレーシア証券取引所) に上場。

マレーシアの国内経済が好調であったことから、ウエストポーツの2018年上期営業収益は7億7,900万リンギットを記録した。コンテナ事業が同社の業績に大きく貢献し、コンテナ取扱量は前年同期比で20%増となる450万TEU、税引後利益は2億4,600万リンギットを達成。2017年にコンテナターミナルの拡張を行った結果、 処理能力は年間1,400万TEUへ拡大している。

アジア域内のコンテナ事業は10%成長を示し、同社業績全体の61%を占めている。

マレーシアのジョホール・ポート、インドネシア国営港湾と業務提携〜海運業界動向〜

ジョホール・ポート社は、マレーシアのエネルギー・港湾事業大手であるMMCコープの子会社。1973年にジョホール・バル市から32キロメートルの距離にある東ジョホールに建設された。

同社は、インドネシアの国営港湾運営プラブハン・インドネシア I と業務提携したことを発表した。MoUでは、プラブハン社 がスマトラとアチェで運営する港とMMCがマレー半島内で運営する港において、RO-RO船便の就航を通じた戦略的協働を図るもの。

また、同社の港湾トレーニング・サービスやコンテナ運営でのコンサルティング、港湾間物流での協業によって、さらなるシナジー向上を目指す。

malaysia-shipping(マレーシア 海運)

マレーシアのクラン港湾庁とノースポート、民営契約延長で合意〜海運業界動向〜

クラン港湾庁はノースポートとの間で、スランゴール州クラン港の北港・南港の運営権延長について合意したと発表した。この合意により、ノースポートは北港と南港の開発・維持・運営権を引き続き与えられる。契約延長期間、2043年11月30日までの30年間となる。

2017年のクラン港における貨物取扱量は11,978,466件を記録。同年にはふ頭の工事が完了したことで、18,000TEUを積載可能な船舶が着岸可能になり、年間のコンテナ取扱能力は580万TEUへ拡大している。また、岸壁クレーンやコンテナヤードの設備改修工事も行っている。

調印式では、運輸省の Datuk Seri Saripuddin Kasim 事務局長とクラン港湾庁の Tan Sri Kong Cho Ha 会長、そしてMMCホールディングのDato‘ Sri Che Khalib Mohamad Noh 会長が署名に参加した。

マレーシアのMISC、ヘス社とFSOの長期リース契約締結〜海運業界動向〜

MISC社は1968年に設立された海運大手企業で、石油・天然ガスの輸送を手掛ける。同社は、オランダ系の石油・ガス探査会社ヘス傘下のヘス・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・マレーシアと、FSO Mekar Bergading として知られる浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備(FSO)の長期リース契約を締結したと発表した

これは、同社の持続可能で確実な収益を目指す戦略「MISC2020」の一環となっている。FSO Mekar Bergadingは16年間にわたりヘス社によってチャーターされ、契約金額は4億4,100万米ドルとなる。

現在、同社は7つのFOS、6つのFPSO、2つのMOPU、1つの半潜水式浮動生産システムを所有している。

まとめ:マレーシアの海運業界

新生産システムの開発や港事業を行う企業との連携によりネットワーク拡大はもちろんのことその後の経済効果についての期待も高まっています。また今後もコンテナ事業は成長していく見込みです

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