シンガポールの倉庫業界では、今後大きく成長するとされるアジア太平洋市場に備えて、世界各国の企業が拠点の強化・増設を行っています。2022年には、アメリカのDHLや日本の川崎汽船などが拠点の強化を行いました。アジア太平洋市場の拠点として注目されるシンガポールにおいて、倉庫業界はいかに発展していくのでしょうか?
今回は、そんなシンガポールの倉庫業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 シンガポールの倉庫(運輸・物流)業界
DHL、アジア大洋州地域の物流・倉庫のIT強化〜倉庫業界動向〜
Deutsche Post DHLグループ傘下のDHL Supply Chainは、アジア大洋州地域のCIO(最高情報責任者)に、北米のライフサイエンス&ヘルスケアIT担当副社長を務めていた人物を抜擢した。
今後大きく伸びると予想されているアジア大洋州地域でのライフサイエンスセクターの輸送と倉庫業におけるITサービスの強化を図るためである。
同人物は直近の北米DHL Supply Chain勤務の3年間、強力な従業員エンゲージメントとNPSスコアを達成しながら、イノベーションイニシアチブと顧客向けのデジタルプロジェクトを成功に導いた。今後、顧客のサプライチェーンにレジリエンスを構築するためデータ分析と加速するデジタル化を可能にすることに注力することになる。
出典:https://www.dhl.com/sg-en/home/press/press-archive/2022/dhl-supply-chain-names-mihaela-isac-as-new-cio-in-asia-pacific.html
川崎汽船、シンガポールにアジア戦略拠点開設〜倉庫業界動向〜
2022年10月26日、川崎汽船株式会社はシンガポールでアジア戦略拠点であるK Marine Ship Management Pte. Ltd.(KMSM)を開設したと発表した。
式典には、チー・ホン・タット運輸・財務担当上級大臣をはじめシンガポール政府関係者や海事関係者らが出席した。KMSMは、川崎汽船株式会社の中期経営計画に基づき、今後の成長市場の一つとして位置付けられたアジア地域での事業強化をサポートする機能戦略拠点として設立され、石油タンカー、LPG船、LNG船、LNG燃料補給船の管理会社である。
KMSMには、技術部門もあり、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みと脱炭素化への取り組みを加速することを目的としている。
出典:https://www.kline.co.jp/ja/news/csr/csr-4832444318150244285/main/0/link/221027JA.pdf
GKE、2022シンガポール倉庫事業は好調〜倉庫業界動向〜
シンガポール証券市場(SGX)に上場するロジスティック会社GKECorporation Limited(GKE)は2022年9月13日、2022年度のアニュアルレポートを発表した。
2022年の売上高は1億480万シンガポールドルで前年比88%と減収であった。
セグメント別には、①倉庫・ロジスティク事業(シンガポール):7,466万シンガポールドル(構成比:71%)が前年比113%と2桁増収、②インフラ材料とサービス投資事業(中国):2,992万シンガポールドル(構成比:29%)が前年比57%と大幅な減収であったため全体が減収となった。③農業投資事業(シンガポール):23万シンガポールドル(構成比:0%)が前年比1140%と大幅増収であった。総じてシンガポールの事業は好調であった。
出典:https://gke.listedcompany.com/newsroom/20220913_173949_595_CB2ND89B268QATJ2.1.pdf
QuickSTAT、ベスト細胞遺伝子治療ロジ会社へ〜倉庫業界動向〜
2022年9月22日、グローバルに展開するロジスティクス企業Kuehne +Nagelの子会社であるQuickSTATがBest Cell and Gene TherapySupplierとして認められたことをアナウンスした。
世界をリードするライフサイエンスロジスティクススペシャリストであるQuickSTATは2つのAsia-Pacific Cell & Gene Therapy ExcellenceAwards (ACGTEA)賞を受賞、1つはCold Chain Logistics、もう1つはSupply Chain Excellenceである。
QuickSTATは、研究・開発・商品化のすべての段階でロジスティクスサービスを提供する。細胞および遺伝子治療の優れた管理を提供し、スペシャリストが時間と温度に敏感な製品の適切な取り扱い、梱包、および保管を保証していることが評価された。
出典:https://newsroom.kuehne-nagel.com/quickstat-a-kuehnenagel-company-recognized-as-best-cell–gene-therapy-supplier/
CHASEN、2022売上高前年比126%〜倉庫業界動向〜
2022年7月12日、シンガポールのロジスティック会社ChasenHoldings Limitedが2022年アニュアルレポートを発行した。
同社の2022年3月末の売上高は1億6,520万シンガポールドルで前年比126%であった。
セグメント別には、①スペシャリストリロケーションセグメントが6,510万シンガポールドル(構成比:39.4%)で前年比107%で着実に増収、②第三者ロジスティック(3PL)セグメントが6,510万シンガポールドル(構成比:39.4%)で前年比148%、倉庫保管および国境を越えた陸上輸送力の増強により需要に対応した結果大幅増収を達成、③技術およびエンジニアリングセグメントが2,600万シンガポールドル(構成比:21.2%)で前年比135%と二桁増収を達成。
出典:https://www.chasen.com.sg/pdf_news_releases/CHL%20-%2020220712%20-%20Annc%20-%20AR%20-SBB.pdf
2021年 シンガポールの倉庫(運輸・物流)業界
シンガポールのGKE、3つの要因で増収増益を記録〜倉庫業界動向〜
シンガポール証券市場(SGX)に上場するシンガポールのロジスティック会社GKE Corporation Limited(GKE)は2021年7月28日、2021年度の決算概況を発表した。
2021年の売上高は1億1,900万SGDで前年比111%であった。増収の要因は主に3つである。①シンガポールにあるグループ会社の倉庫の稼働率が高く、より良い賃貸料で貸すことができた。②トラック輸送量が増加した。③中国の梧州で製造・販売されている生コンクリート(RMC)が増加した。
純利益は1,153万SGDで前年比246%であった。そのため、株主に対し、21年度のグループの純利益の約26.8%に相当する1株当たり0.004SGDの最終配当を提案した。
出典:https://gke.listedcompany.com/newsroom/GKE_FY2021_Results_News_Release.pdf
Kuehne + Nagel、シンガポールにて生物医科学ハブを設立〜倉庫業界動向〜
2021年7月22日、グローバルに展開するロジスティクス企業Kuehne +Nagelは、子会社のライフサイエンスロジスティックを行うQuickSTATを通じてシンガポールにタイムクリティカルな臨床試験ロジスティクスのための新しい施設を開設したことを明らかにした。
QuickSTATにとってのシンガポールは、生物医科学のハブとしての戦略的な場所である。
QuickSTATのスペシャリストを通じて、時間と温度に敏感な製品の取り扱い・保管を保証し、細胞および遺伝子治療の優れた管理を提供する。さらに、この施設には、ワクチン、治験薬、患者の臨床検体、および医薬品有効成分(API)用の管理された環境の倉庫と輸送中の保管場所が含まれている。
出典:https://newsroom.kuehne-nagel.com/kuehnenagel-opens-new-quickstat-pharma–healthcare-control-tower-in-singapore
日通シンガポール、GDP認証取得し医薬品航空輸送拡大〜倉庫業界動向〜
2020年12月11日、日系のロジスティック会社日本通運シンガポールがチャンギ空港保税地域の施設のGDP認証を取得したことを明らかにした。
同社は同年10月30日にGood Distribution Practice(GDP)認証を取得し、航空輸出入サービスで適切な医薬品の流通基準を満たしていることが証明された。
シンガポールの製薬/医療産業は目覚ましい成長を遂げており、製薬業界は国によって優先的に推進されている分野の一つである。そのため、世界をリードする製薬会社の多くは急速に産業クラスターとなりつつある場所に研究、開発、製造の拠点を設置している。従って、チャンギ空港を利用した医薬品の輸出入需要は、今後増加することが予想されている。
出典:https://www.nipponexpress.com/press/release/2020/11-Dec-20-1.html
シンガポールのblu、スマートウエアハウジングで迅速な配達保証〜倉庫業界動向〜
2020年8月13日、シンガポールのロジスティック会社bluは、自社のスマートウェアハウジングとフルフィルメントについて紹介した。
ピッキングなどの手動タスクを自動化することで、市場投入までの時間が短縮され、倉庫プロセスとテクノロジーが迅速化かつ正確な注文処理のために最適化されている。在庫管理プロセスの有効性を高めることに加えて、在庫レベルをリアルタイムに可視化することで、顧客体験を向上させている。
また、オープンAPIを活用してウェアハウジングおよびフルフィルメントソリューションを迅速に統合および展開し、ロボット工学とAIを搭載した統合倉庫システムで迅速かつ正確な注文履行を保証している。
出典:https://blu.com.sg/news/warehousing-fulfilment/improve-consumer-experience-smart-warehousing
シンガポールのChasen、3PL能力拡大などで売上拡大〜倉庫業界動向〜
2021年7月13日、シンガポールのロジスティック会社ChasenHoldingsLimitedが2021年アニュアルレポートを発行した。
2021年3月末の売上高は1億3,070万SGDで前年比129%であった。
セグメント別にみると、スペシャリストリロケーションセグメントが6,080万SGDで前年比123%、第三者ロジスティック(3PL)セグメントが4,390万SGDで前年比156%だった。ペナンのバヤンレパス工業地帯で非保税および保税サービスを提供する倉庫の買収を成功裏に完了し、3PL能力を拡大したことが貢献した。また、技術およびエンジニアリングセグメントが2,600万SGDで前年比112%であった。
出典:https://www.chasen.com.sg/pdf_news_releases/20210713%20Annual%20Report%202021.pdf
2020年 シンガポールの倉庫(運輸・物流)業界
シンガポールKuehne + Nagelの成長戦略とは?〜倉庫業界動向〜
スイスに本社を置くKuehne+Nagelは、アジア太平洋本部をシンガポールに統合すると発表した。これまでのヨーロッパ地域の統合と、北米地域における買収の成功を受けて、今後数年間の焦点はアジア太平洋となる。
新しいアジア太平洋地域の本社には約10,000人の専門家がいる。アジア地域マネージャーであるJens Drewes氏とSiew Loong Wong氏は共同で、アジア太平洋におけるKuehne+Nagelの野心的な開発を主導する。
Kuehne+Nagel International AGの取締役会長であるJoerg Wolle氏は 「Kuehne + Nagelは近年、アジア太平洋全域で大きな成功を収めており、すでに強い地位を築いている。私たちは、アジア太平洋地域が今後の世界的な経済発展の牽引役になると強く信じている」と話している。
出典:https://newsroom.kuehne-nagel.com/kuehne–nagel-to-accelerate-development–in-asia-pacific/
シンガポールDB Schenkerの新倉庫、 Red Lionとは?〜倉庫業界動向〜
ドイツの大手フォワーダーであるDB Schenkerは、自動化された高速ロジスティクスを促進するため、シンガポールに新たな倉庫を設立した。総費用1億1,000万ユーロ相当のRed Lion倉庫は、シェンカーの企業史上最大の投資となった。
チャンギ空港のシンガポールのロジスティクスパーク(ALPS)に位置するこの倉庫は、世界の最先端の技術開発と最高水準の持続可能な倉庫管理を組み合わせるという新しい基準を打ち立てている。
また、Red Lionは、3Dビジョンテクノロジーと3つのロボットアームを利用して、形状やサイズが様々な製品に複数の言語でラベルを貼り付ける、ロボットラベルシステムを提供する最初の倉庫でもある。
出典: https://www.dbschenker.com/cn-en/about/press/corporate-news/db-schenker-launched-its-new-singapore-warehouse-red-lion-649878
シンガポールSCAngels、スタートアップのMoovazに投資〜倉庫業界動向〜
サプライチェーンエンジェル(SCAngels)は、YCHグループの企業ベンチャー部門で、ロジスティクスのスタートアップであるMoovazへの投資を発表した。
Moovazは、ロジスティクス、貨物、倉庫保管ソリューションに特化した自社開発のスタートアップである。ワンストップのオンラインプラットフォームによって、複数の仲介者が関与する高価で不透明で時間のかかるプロセスを変革している。
SCAngelsは、サプライチェーンシティの知識ベースのLEARNTMエコシステムに自らを組み込むことで、アジア地域全体のネットワーク、専門家とのメンタリング、およびテクノロジーとビジネスのコラボレーションを通じてMoovaz市場へのアクセスを提供する。
出典:https://www.ych.com/press-release/2020-03-04/
シンガポールGLP、物流不動産収益ファンドを設立〜倉庫業界動向〜
物流ソリューションのリーディングプロバイダーであるGLPは、日本最大級の民間オープンエンドの物流不動産収益ファンド、GLP日本所得ファンド(GLP JIF)を立ち上げたことを発表した。
GLP は日本で約190 億米ドル、世界で約890 億米ドルの運用資産を有する物流不動産マーケットのパイオニアで、先進的物流施設への投資、開発を行うリーディング企業である。JIF は関東圏および関西圏において新たに開発された先進的物流施設11 物件を投資対象に、投資家に対して長期的に安定した収益を生み出す。
日本GLP 代表取締役社長である帖佐義之氏は、「JIF 設立は弊社のビジネスにとって重要なマイルストーンであり、アセットマネージャーおよびデベロッパーとしてのGLP の強みと実績に裏打ちされたものである。日本の物流不動産業界のイノベーションを推進する開発を行うことで、今後も業界を牽引する施設づくりを継続していく」と述べている。
出典:https://www.glprop.com/news-releases/612-glp-launches-largest-logistics-private-open-ended-income-fund-in-japan.html
従業員の潜在能力を引き出す!DHLシンガポールの取り組み〜倉庫業界動向〜
DHLは、アジア太平洋地域で最高のHRプラクティスを実施しているとして、 Top Employers Instituteの認定を受けた。前向きな職場環境を育成し、従業員の個人的および専門的な能力開発を奨励することで達成することができた。
Asia PacificのCEOであるKelvin Leung氏は、次のように述べている。「システムとプロセスはロジスティクスに不可欠だが、DHLは本質的に “人のビジネス”であると信じている。私たちの成功は、すべての従業員に由来し、すべての従業員に帰属する」
グループは、広範な従業員エンゲージメント活動とフィードバックメカニズムを含む強力な人事プログラムを実施している。また、個々の従業員のニーズに基づいて、DHLの社内認定インターナショナルフォワーダープログラム、実地研修、メンタリングセッションなど、社内外のトレーニングを通じて従業員が潜在能力を最大限に発揮できるよう支援することにも重点を置いている。
出典: https://www.dhl.com/sg-en/home/press/press-archive/2019/dhl-global-forwarding-recognized-as-top-employer-2020-in-asia-pacific.html
2019年 シンガポールの倉庫(運輸・物流)業界
なぜ過去最高のリース実績を達成できた?シンガポールのGLP〜倉庫業界動向〜
シンガポール物流施設大手であるGlobal Logistic Properties(GLP)は2018年に過去最高となるリース実績を達成したと発表した。
上半期のリースの勢いが特に強かったことが影響し、通年で19百万平方米の敷地面積をリースし、前年同期比で18%増加したことにより過去最高のパフォーマンス記録した。
同社は「2018年は特別な年だった。地理的なポートフォリオの拡大や社員の貢献、テクノロジーの進化を通じて記録的なリースを達成した。引き続き基本的なニーズに応えるだけでなく、より革新的なソリューションを提供すべく戦略的に取り組んでいく」とコメントしている。
出典:https://www.glprop.com/news-releases/576-glp-closes-2018-with-record-leasing-activity.html
世界初のTemarock船で作業時間大幅減!?シンガポールのTCB〜倉庫業界動向〜
2019年6月1日の発表によると、サプライチェーンおよびインターモーダル輸送に特化したTCBグループは、シンガポールのTuas港湾エリアに新たな10万平方フィートの輸送ハブを建設した。
さらに、世界で初めてTemarock船を配備することで、新しい倉庫での作業方法も刷新された。45人のスタッフおよび4隻の船で、5,940時間必要であった作業が、わずか8人のスタッフで528時間の労働時間だけで完了できるようになった。
これによって労働者の健康と安全上のリスクおよび環境への悪影響などを最大70%減らすことが可能となった。
出典:https://www.tcbgroup.sg/news/51/being-part-of-the-singapore-success-story
上半期の業績発表、シンガポールのNobleグループ〜倉庫業界事情〜
2019年8月5日、香港に本拠地を置き、エネルギー製品および産業原料サプライチェーンを展開するNobleグループは上半期の決算を発表した。
2019年上半期におけるサプライチェーンからの営業利益は171百万USDとなった。Trading Co GroupとAsset Co Groupの両グループからの営業利益が増加し、サプライチェーン関連の営業利益を嵩上げした。 Trading Co Groupは上半期にも顧客との長期契約が存在するため、引き続き取引ボリュームが増加すると予測されている。
NobleグループにおけるTrading Co Groupは主にエネルギーや金属の取引を行っており、一方、Asset Co GroupはJamalcoなどボーキサイト採掘やアルミナの精錬などのジョイントベンチャービジネスを展開している。
出典:http://www.thisisnoble.com/images/documents/announcements/20191h/nghl_1h2019_results.pdf
仮想現実やAIも活用、 シンガポールにSTRATACACHEの新施設〜倉庫業界事情〜
2019年7月1日、アメリカオハイオ州に本拠地を置き、世界28カ国でビジネスを展開するSTRATACACHEは、アジア太平洋地域(APAC)の拠点であるシンガポールのTampines Industrial Crescentに新しく15,000平方フィートの倉庫と物流センターの開設を発表した。
この新しい施設は、STRATACACHEのマーケティングテクノロジーソリューションという分野に大きく貢献し、高い成長を続けるAPACにおける顧客のニーズに応えるものである。
この施設においては、デジタルサイン、仮想現実、モバイルセンサー、コンピュータービジョンテクノロジー、人工知能などの高度なテクノロジーを構築する予定である。
出典:https://www.stratacache.com/stratacache-announces-opening-of-new-singapore-warehouse-and-logistics-center/
2018年 シンガポールの倉庫(運輸・物流)業界
経営再編中のNoble、1億米ドルの資金調達を発表。シンガポールにも展開〜倉庫業界動向〜
かつてアジア屈指のサプライチェーンであった Noble resources international の親会社、Noble Group が債務不履行状態に陥っている。
今年6月のプレスリリースによると、同社は投資家のコンソーシアムからトレードファイナンスにて3年で1億米ドルを調達する再建計画への支援策を発表した。
コンソーシアムは同社の株式約5%を保有し、支援策と引き換えに新規債権の発行および既存債権の再割当が行なわれる。これによって調達される資金は、特に高成長が見込まれる液化天然ガス (LNG) 分野での事業拡大に充てられる。
出典:http://www.thisisnoble.com/images/documents/announcements/announcement_additional_
住友倉庫シンガポール、医療機器の国際規格の認証取得〜倉庫業界動向〜
住友倉庫の子会社である住友倉庫シンガポール (SWS) は、医療機器における品質マネジメントシステムに関する国際規格 ISO13485 の認証を取得したと発表した。
シンガポールでは、医療機器メーカー等は ISO13485 の取得もしくは保健科学庁による承認が必須となっており、その物流に携わる SWS も認証の取得に至った。
シンガポールではグローバルな医療技術産業が集積しつつある。ISO13485 の取得を機に、安全性の高い倉庫・運送サービスを提供することで更に医療機器等に関する物流需要を取り込む方針である。
シンガポールではグローバルな医療技術産業が集積しつつある。ISO13485 の取得を機に、安全性の高い倉庫・運送サービスを提供することで更に医療機器等に関する物流需要を取り込む方針である。
出典:https://www.sumitomo-soko.co.jp/images/topics_en/1530498501/1530498501_12.pdf
シンガポールのGLP、SGXからの上場廃止〜倉庫業界動向〜
シンガポール物流大手の Global Logistic Properties (GLP) は、シンガポール証券取引所からの上場廃止を完了した。
GLPは今後、ソブリン・ウェルス・ファンド、大学基金、各国の年金基金などを管理する投資家コンソーシアムに保有される。同社CEOのMing氏は「ロジスティクス・エコシステムを通じた価値創造に焦点を当てる。先端技術と戦略的投資によって投資家・パートナー・顧客への価値を提供する」と述べた。
同社のCIOであるAlan氏は「上場廃止後も長期的戦略は変わらず、市場トップ企業であり続けること、成長を通じた価値提供とそれらを支える資金マネジメントに引き続きあたる」とコメントしている。
出典:https://www.glprop.com/news-releases/516-glp-delists-from-sgx-sets-course-for-the-future.html
シンガポールポスト、自転車製品大手から倉庫管理の委託契約を受注〜倉庫業界動向〜
米国を拠点とするグローバル・バイシクル・ブランドの Specialized Bicycle Components (Specialized) は、物流・倉庫に関する契約をシンガポールポストとの間で締結した。東南アジアの自転車愛好家への同社製品の配送を迅速化するためである。
契約期間は3年間で、同社の地域保管拠点は香港から、シンガポールポストの物流施設がある Tampines Logistics Park へ移されることになる。同社から東南アジア地域の物流・倉庫面でのパートナーとして選ばれたことで、シンガポールポストはシンガポールとマレーシアのラストマイル配送と返品のほか、Specialized製品の倉庫管理と海上運送を引き受ける。
Specialized は「この契約により、サイクリング・ビジネスのモデルを再構築するとともに、自転車をアジア中の人々の日常生活の中心的役割を果たす道を模索していきたい」とコメントしている。
出典:https://www.singpost.com/about-us/news-releases/singpost-signs-sea-logistics-and-warehousing-master-contract-specialized-bicycles
まとめ:シンガポールの倉庫業界
チャンギ国際空港をはじめとする、東南アジアに広がる国際ネットワークを利用した貿易形態のシンガポールでは発達した貿易インフラが整備されており、倉庫業界は今後の経済成長にも欠かせないセクターとなっています。外需依存型の経済を活かすことで、大きなビジネスチャンスに発展するのではないでしょうか?
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。
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