【今後は安定的?】成長が続くタイの倉庫業界

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貿易増加とEコマースの流行により今後も安定した経済発展が見込まれるタイ倉庫業界。日系企業も新倉庫を設立するなど、積極的にタイに進出しています。2022年には、日系企業のタイ日新やフジトランスなどが、大規模な新倉庫を開設しました。

今回は、そんなタイの倉庫業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

2022年 タイの倉庫(運輸・物流)業界

WHA、中国自動車大手と土地売買契約を締結〜倉庫業界動向〜

タイ工業団地大手WHAグループは中国の自動車大手BYDと、タイ東部に同社が所有するWHAラヨーン36工業団地内の600ライ(96万㎡)の土地の売買契約を締結した。

BYDはタイ投資委員会(BOI)の支援を受け、同地に電気自動車(EV)の製造工場を建設する。2024年の生産開始を見込み、年間の生産能力は15万台となる。同工場は右ハンドル車の生産ハブとしてASEAN各国やヨーロッパへのEV輸出も計画している。

今回の契約はWHAにとって過去20年で最も重要であり、東部経済回廊(EEC)のサポートおよび次世代自動車を含むSカーブ産業の誘致といった同社の経営戦略を強調するものとしている。

出典:https://rb.gy/prdmya

アマタ、台湾電子部品大手と土地売買契約を締結〜倉庫業界動向〜

タイの工業団地大手アマタは台湾の電子部品大手TaiflexSientificCo.,Ltd. (Taiflex)と、タイ東部のアマタシティチョンブリ工業団地内の土地売買を結んだと発表した。

Taiflexはタイ投資委員会(BOI)の承認を得て、3,500万USDを投資して海外3拠点目となる新工場を建設する。2024年上半期に製品の量産を計画している。

タイは東南アジア最大の自動車生産拠点であり、近年、電気自動車の導入を積極的に推進している。同社はフレキシブル銅張積層板(FCCL)のタイにおける唯一のサプライヤーとして同国の自動車サプライチェーンに参入するとしている。

出典:https://rb.gy/7lh80q

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物流JWD、セメント大手SCG傘下同業と合併へ〜倉庫業界動向〜

タイ物流大手JWDInfologisticsPCL. (JWD)はセメント大手SCG傘下のSCG logistics (SCGL)との合併に関して、株主からの承認を得たと発表した。合併は2023年第一四半期に完了する予定で、合併後の社名はSCG JWD logistics (SJWD)となる。

JWDは冷凍庫、危険物取扱倉庫、自動車倉庫および管理といったノウハウを持つ一方、SCGLは鉄鋼や建設資材、紙や包装資材といった産業分野へのサービス提供の経験がある。

これら2社の合併により、売上の増加及びサービスの効率化によるコスト削減が見込まれる。SJWDは将来的にはASEANで最大の総合物流およびサプライチェーンのプロバイダーへの飛躍を目指す。

出典:https://rb.gy/kqzuer

タイ日新、北部ランプーンに新倉庫を開設〜倉庫業界動向〜

日系物流タイ日新(サイアム・ニストランス)は北部のランプーン工業団地に同社では初となるフリーゾーンの倉庫を開設したと発表した。倉庫面積は2,560㎡である。同社はこれまで通常倉庫の運営により顧客の信頼を獲得し、事業を拡大してきた。

同倉庫はランプーンの税関から3km、タイ北部の空の玄関口であるチェンマイ国際空港から25kmの距離に位置する。主に産業向けに迅速かつ効率的な輸送を提供する。

取り扱い貨物は電子部品や自動車部品、その他普通貨物に対応する。効率的な物流に加え安全、品質も担保するため、倉庫管理システム、高解像度CCTV、煙探知機などの種々のシステムを備えている。

出典:https://www.th.nissin-asia.com/en/news-detail.php?id=11

フジトランス、東部ラヨーンに新倉庫を開設〜倉庫業界動向〜

2022年12月1日、日系物流フジトランス・コーポレーションはタイ東部のアマタシティラヨーン工業団地内に32,575㎡の新倉庫を建設したと発表した。

同社は現在、東部の代表的な港湾であるレムチャバン港の近郊で総面積28,000㎡の二棟の倉庫を運営している。今回の新倉庫の建設により、さらなる競争力の強化と旺盛な物流需要に対応していく。また拡張した倉庫能力を活かし、既存顧客へのサービス向上と新規顧客の獲得を目指す。

さらに、同社のタイ拠点を通じて、フォワーディングや陸送などさまざまなサービスメニューを提供し、一気通貫での輸送に取り組むとしている。

出典:https://rb.gy/vmhrwz

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2021年 タイの倉庫(運輸・物流)業界

タイのAMATA、SCGと契約しコスト削減へ〜倉庫業界動向〜

2021年4月2日の発表によると、タイの工業都市開発大手のAMATAはSiam Cement Group (SCG)と「Wide Coverage Wireless MonitoringSystem」サービス契約を締結した。

このシステムは、高性能無線検出伝送システムである広域無線監視システムを使用して火災警報システム、湿度・温度センサー、その他の精密測定ツールの故障を遠隔監視・検出することができる。

これにより工業団地内のセキュリティを強化するとともに警備費やエネルギーコストの削減が可能になる。

出典:AMATA https://www.amata.com/en/news-updates/business-news/sodexo-amata-services-and-scg-sign-wide-coverage-wireless-monitoring-system-service-agreement/

タイのIEAT、EECに新たな工業団地の建設を承認〜倉庫業界動向〜

2021年6月30日の発表によると、タイ工業団地公社(IEAT)は東部経済回廊(EEC)の1つであるチャチューンサオ地区に新たな工業団地の建設を承認した。

この工業団地はIEATとApex Industrial Park社との合弁事業で行われる見込みである。

新しい工業団地は2,191ライ(約350万㎡)の面積でアペックス工業団地と名付けられる。この工業団地は、金属製品製造業、機械、輸送機器、ハイテク産業企業による投資が見込まれており、約640億バーツの投資と16,000人の雇用を生み出すと予測されている。

出典:IEAT https://www.ieat.go.th/th/ieat-news/4974Thailand

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タイでEECの工業団地に最初の倉庫が建設〜倉庫業界動向〜

工業用不動産事業を行うFrasers Property Industrial Thailand (FPIT)は、Mitsui Fudosan Asiaと合弁で東部経済回廊(EEC)の工業団地の1つであるBang Na 2 Logistics Parkにおいて初の倉庫の建設を開始した。

倉庫は一般倉庫業に利用する「一般ゾーン」と免税商品の倉庫に利用する「フリーゾーン」に区分され、2021年末までに完成する予定である。

Bang Na 2 Logistics Parkは「スマート&サステナブル建築」をコンセプトに設計され、合計16万㎡の賃貸可能スペースを持つ工業団地になる見込みである。

出典:FPIT https://www.frasersproperty.co.th/en/updates/company-news/499/frasers-property-industrial-thailand-and-strategic-partner-mitsui-fudosan-asia-thailand-celebrate-the-start-of-the-first-warehouse-construction-at-bang-na-2-logistics-park-in-the-eastern-economic-corridor

タイのWHAグループ、電気自動車の充電ステーション設置〜倉庫業界動向〜

2021年7月1日、タイで工業団地開発、統合ロジスティック事業を行うWHAグループは、MG自動車の製造を行うSAIC Motor-CP Co., Ltd.と、販売を行うMG Sales(Thailand))Co., Ltd.との間で、電気自動車の充電ステーションの設置についての協定を交わした。

充電ステーションはWHAが管理するチョンブリ、ラヨン、サラブリ地区の工業団地に5カ所設置され、24時間稼働する予定である。

WHAとMGは東部経済回廊(EEC)エリアで電気自動車市場をけん引する戦略的パートナーである。

出典:https://bit.ly/3DEUcDu

WICE、大株主が発行株式の6.9%売却をタイ証券取引所に報告〜倉庫業界動向〜

2021年7月13日の発表によると、WiceLogistics PCLは、大株主3名が全発行株式数の6.9%を売却する旨の報告をタイ証券取引所に行ったとのこと。

ArayaKongsoonthorn氏が2,000万株、ChudetKongsoonthorn氏が1,500万株、ThitimarTantikulsuntorn氏が1,000万株、合計4,500万株の売却を行う。売却の目的については明らかにされていない。

Wice Logistics PCLは国際ロジスティック会社であり海上輸送、航空輸送、倉庫事業を行っている。タイの他に香港、シンガポール、中国に関連会社があり通関から輸送までのフルサービスを提供している。

出典:WICW https://wice.listedcompany.com/newsroom/130720211230520870E.pdfThailand

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2020年 タイの倉庫(運輸・物流)業界

タイのWHA Group、164%の成長を記録〜倉庫業界動向〜

2020年8月13日、WHA Groupは2020年上半期の純利益が7億1,500万バーツに到達し、第1四半期から164%の成長を記録したと発表した。純利益は第2四半期の土地事業および不動産売却の収益107%増加が貢献した。

同時に、物流事業は引き続き好調な業績を示し、Eコマースおよび消費者セグメントからの需要の高まりから利益を伸ばし続け、新規契約締結後の上半期のレンタルおよびサービス収入は7億6,100万バーツに達した。

同社は、新しい倉庫およびレンタル工場の契約に署名するとともに、多くの土地売却契約を締結する予定である。また、WHATおよびHREITへの資産収益化を進め、2020年第4四半期には46億バーツの収益実現を目指す。

出典:https://www.wha-group.com/en/news-media/company-news/704/wha-group-marks-its-2020-first-half-net-profit-of-baht-715-million-164-growth-from-quarter1-confident-in-business-recovery-in-the-second-half-of-the-year-customers-queuing-to-sign-new-warehouse-rental-factory-and-land-sale-contracts

タイのDHL Supply Chain Thailand、CREAと連携〜倉庫業界動向〜

2020年1月29日、物流ソリューションのグローバルリーダーであるDHL Supply Chain Thailandは、世界有数のデジタルコマース企業であるCREAと連携して、デジタルコマースにおける世界クラスのソリューションを共同開発すると発表した。

東南アジア地域のデジタルコマースは、2025年に1500億米ドルを超えると予測されており、2018年の予測から50%増加している。特に、タイでは消費者がオンラインでブランドを直接購入する傾向が高い。

また、従来のオフラインビジネスを運営している両社は、パートナーシップの一環として企業のネットワークを活用し、デジタルコマースへの移行を望んでいる既存のDHL顧客との連携も目指す。

出典:https://www.dhl.com/th-en/home/press/press-archive/2020/crea-and-dhl-partner-to-offer-brands-world-class-technology-and-logistics-solutions-to-drive-digital-commerce-transformation-in-thailand.html

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タイのFPT、倉庫開発を開始〜倉庫業界動向〜

Frasers Property Thailand(FPT)は、FPTの子会社が2020年6月29日にBTS型倉庫の開発を開始したと発表した。これは、F&N Dairies Thailand(FNDT)の倉庫であり、4億1600万バーツが投資されている。

FNDTとの開発契約は、FPTがBTS型施設のポートフォリオを強化する上での継続的な成功を強調する。また、FPTの2020年の目標であるBTS型施設開発の総床面積年間120,000-150,000平方メートルの達成が見込まれる。

アユタヤ県に位置する総床面積延べ20,000平方メートル規模の倉庫は、自動保管および検索システム(ASRS)などの最先端の自動化技術が組み込まれる。FNDTの倉庫施設は、2021年第2四半期に完成する予定である。

出典:https://www.frasersproperty.co.th/en/updates/company-news/410/frasers-property-thailand-marks-a-major-milestone-to-develop-fully-automated-flagship-warehouse-for-fn-dairies-thailand-limited

タイで倉庫業界大手のAmataの2020年第2四半期の業績

2020年8月14日、Amata Corporationは2020年第2四半期の業績を発表した。 関連会社および合弁事業への投資による利益のシェアは、前年同期比18.9%減となる193.7百万バーツに減少した。

コアビジネスの収益によると、レンタル事業は前年同期比11.9%増の211.2百万バーツに増加した。一方、ユーティリティサービス事業は前年同期比9.9%減の435.3百万バーツ、工業団地開発事業は前年同期比31.3%減の393.4百万バーツと大幅減少した。

これにより、総収益は前年同期比17.8%減となる1,055.6百万バーツとなった。また、純利益は前年同期比48.3%減となる215.4百万バーツに大幅減少した。これは、土地売却による収益認識の減少とユーティリティからの収益減少が主な原因である。

出典:http://investor.amata.com/en/home

タイで倉庫業界大手のSub Sri Thai、純損失126%増

2020年8月14日、Sub Sri Thaiとその子会社は2020年第2四半期に前年同期比126%増となる43.23百万バーツの純損失を報告した。また、2020年と2019年の総収益に対するサービス費用の割合は、それぞれ11.53%と8.29%であった。

2020年第2四半期のセグメント別の販売サービス収入およびその他の収入によると、倉庫および埠頭事業の総サービス収入は、前年同期比6%減となる103百万バーツに僅かに減少した。

2020年6月30日現在の総資産は2019年から44%増の8039百万バーツ、さらに総負債は2019年から110%増の4917百万バーツとなった。総資産および総負債の増加は、金融商品に関連する財務報告基準を採用したことが起因する。

出典:https://www.subsrithai.co.th/ir?lang=E

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2019年 タイの倉庫(運輸・物流)業界

新倉庫へ10億バーツ投資、タイのOfficeMate〜倉庫業界動向〜

タイのオフィス用品や文房具販売を行っているOfficeMate社は、B2Bのe-commerce産業の成長に伴う事業の拡大を見越し、10億バーツの投資をして新倉庫の建設運用を行っている。

タイ政府の経済政策の一環である、東部経済回廊(EEC)圏内に創設された倉庫にはスマートテクノロジーを導入。B2Bのためのe-commerce企業として注文、梱包、配送を一括管理して行う最先端の設備が導入されている。

過去5年間でOffice Mateは年平均9%の成長をし続けており、2018年には6,500,000人以上の顧客にサービスを提供した。今後はWebサイトOfficeemate.comおよびモバイルアプリOfficeMateによる顧客導入が加速し、より多くの物流が発生することが予想される。

出典:https://officemate.blog/%E0%B8%AD%E0%B8%AD%E0%B8%9F%E0%B8%9F%E0%B8%B4%E0%B8%A8%E0%B9%80%E0%B8%A1%E0%B8%97-hightech-warehouse/

物流需要が見込まれるタイに新倉庫、住友商事〜倉庫業界動向〜

住友商事株式会社は、タイで運営する物流子会社Sumisho Global Logistics (Thailand) Co., Ltd.を通じて、アユタヤ、ナワナコン地区に位置するSGLTナワナコン支店内に約4,000㎡の新倉庫稼働を開始した。

ナワナコン地区は食品・消費財メーカーの集積地で、バンコク都市部などの大消費地やバンコク港への流通に適した立地であることから、今後も旺盛な物流需要が見込まれ、支店敷地内への建設によっての既存人員やノウハウを有効活用できる。

タイはイスラム教の戒律に従ったハラル食品の世界トップ5の製造国となっており、今後もハラル食品の取り扱い拡大が見込まれる。タイ・イスラム中央委員会(CICOT)よりハラル認証を取得し、ハラル食品・製品保管に関する細かな物流ニーズに対応する。

出典:https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2019/group/12240

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需要拡大への対応を図る、アルプス物流のタイ現地法人〜倉庫業界動向〜

2019年7月17日、アルプス物流はタイ現地法人のAlps Logistics (Thailand) Co., Ltd.がタイ・バンコク近郊のチャチュンサオ県バンパコンに「バンナ倉庫」を竣工したと発表した。

新倉庫は、敷地面積3万2000㎡、倉庫面積2万4000㎡で、アルプス物流が所有するASEAN最大の倉庫となる。バンナ地区で賃借していた倉庫を移転し、倉庫面積を従来比2.2倍に拡大。電子部品や自動車関連部品の取扱貨物量の増加を果たすなど、さらなる需要拡大への対応を図った。

スワンナプーム国際空港や海運貨物の内陸コンテナデポであるラッカバンから至近で、タイ国内と国際物流の拠点として運営していく方針。新倉庫の完成で、アルプス・ロジスティクス(タイ)の総倉庫面積は、レムチャバン(2008年8月開設、倉庫面積3100m2)倉庫、アユタヤ倉庫(2010年3月開設、倉庫面積1150m2)と合わせて2万8000m2に拡大した。

出典:https://www.alps-logistics.jp/pdf/profile/news190717_01.pdf

ニッコンホールディングスタイの新倉庫〜倉庫業界動向〜

2019年4月25日の発表によると、NIPPON KONPO(THAILAND)が、同国チョンブリ県で56,880.80 ㎡の新倉庫を竣工させた。タイ製造業企業向けの新倉庫としての稼働が見込まれている。

バンコク中心部から南東へ120km、海外との玄関口のレムチャバン港から東へ16km の場所に立地しており、近在の工業団地には自動車関連をはじめとしたさまざまな製造業の進出エリアとなっている。

新倉庫は平屋建てで、倉庫面積は1万4000㎡ 。主要設備として、ドックレベラー7基やホイストクレーン(5t吊り)2基、固定式5段ラック(保管数3200パレット)などを導入している。

出典:http://www.nikkon-hd.co.jp/files/whatsnew/190425NKTlaemchabang.pdf

ニッコンホールディングス株式会社
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2018年 タイの倉庫(運輸・物流)業界

カシコン銀行によるタイ倉庫業界の分析

KASIKORN BANK内のK SMEによれば、タイの倉庫業は継続的に拡大しており「Third Party Logistics(3PL)」の成長を中心としてプレミアム倉庫、温度管理倉庫を中心として新規プレイヤー参入もみられるという。

2017年は倉庫業界全体として前年度比5.3%~7.6%の成長となっており、市場規模は714億~730億バーツへと拡大した。

中小ロジスティクス事業者向けの物流倉庫の需要が拡大しており、また共通する物流ルートで複数の企業が大型倉庫をシェアして製品管理を共通化するという新たなビジネスモデルが増えている。

出典:https://www.kasikornbank.com/th/business/sme/KSMEKnowledge/article/KSMEAnalysis/Documents/TransportationWithLogistic40.pdf

タイのアユタヤ銀行が分析、倉庫業界に関するレポート

アユタヤ銀行の分析によれば、倉庫業界は今後1〜3年間の間は安定的との予測がされている。特にタイ国として推し進めている物流産業の成長に伴い、貿易の増加とeコマースの拡大によって倉庫需要は増加を続けるとみられるためである。

食品管理のための温度管理倉庫、農業関連の穀物倉庫 (サイロ) は新規建造のための用地獲得が進んでおらず、賃料上昇が生じている。

業界として更なる成長の可能性は、バンコクとそれに隣接するチョンブリ工業地域にあると述べられている。東部経済回廊 (EEC) 経済圏における、倉庫施設を含む投資が期待される。

出典:https://www.krungsri.com/bank/getmedia/24992a3a-ec8e-4e8e-b006-538dddd8a067/IO_Warehouse_2018_TH.aspx

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タイのTICON GROUP、倉庫業外へも進出

工業団地内に巨大な貸倉庫を展開するTICONは、独自設計による標準工場を建設、柔軟な賃貸プランによって多くの企業に支持されている。また、同社は労働許可等の各種認可・申請の手続き、工場施設の拡張工事、インフラ設備の接続までも対応している。

貸倉庫業による収益は、2017年が13.7億バーツと2016年の11.7億バーツから17%の増加となった。

2018年8月21日にはシンガポールの JustGroup からタイのレンタルオフィス事業を約8,200万バーツで買収。郊外型の貸倉庫に加え、都市部向けの戦略も進めている。

出典:https://ticon.listedcompany.com/newsroom/220820181314310307T.pdf

タイのWHA Group、EECから特別工業ゾーンの認定〜倉庫業界動向〜

タイで倉庫や工場の開発を行なう業界最大手のWHA Corporationは、同社が管理する9の工場施設が、東部特別経済区 (EEC) の管理委員会から特別工業ゾーンの認定を受けたと明らかにした。これらの施設は、航空・流通、ロボティクスなどの分野の発展において重要な役割を果たすとされている。

2018年8月16日に WHA Corporation の新しい25階建ての新本部が建設された。世界基準の先鋭的なオフィスビルは EEc の玄関口である Bang Na に20億バーツをかけて建設された。

また、同社の2018年1~6月の税引前利益はグループ連結の値で約26億6,900万バーツとなり、前年同期比で11.7%の成長となった。

出典:http://www.wha-industrialestate.com/en/media-activities/news/company-news/2684/wha-tower-new-headquarters-to-rise-in-bang-na

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