【学歴と収入の関係性】フィリピンの幼児教育・学習塾業界

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学歴が収入に直結するという社会環境もあって教育熱は高く、経済成長の中で学習塾などの教育ビジネスが盛んになっています。特に幼児期の学習が近年注目されてきており、2022年には政府系シンクタンクの(PIDS)が幼児期の学習に対しての教育システム見直しを提言するなど、変革が進んでいます。

今回は、そんなフィリピンの幼児教育・学習塾業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

2022年 フィリピンの幼児教育・学習塾(教育)業界

幼児期の学習に対しての投資の必要性〜幼児教育・学習塾業界動向〜

フィリピン政府のシンクタンクであるフィリピン開発研究所(PIDS)の調査によると、学校での学習時間を見直し、同国の現在の教育危機に対処するために幼児期の発達に対して投資をする必要があるとのこと。

PIDS研究は、各サブセクターの主要な成果、サブセクターの現状とその理由、今後の対応に関する推奨事項の3つに焦点を絞って、同国の教育システムの現状を調査した。

推奨事項には、学校の質とテストの点数に関するデータ公開、学習が遅れている学生のための体系的な改善プログラム開発、学習時間の見直しが挙げられた。今後、主要な教育統計の作成と報告のための独立した監視機関を作成する。

出典:https://www.pids.gov.ph/details/news/in-the-news/study-urges-govt-to-review-learning-time-in-phl-schools

ユニセフ、幼児教育再開に向けて準備〜幼児教育・学習塾業界動向〜

2022年8月26日の発表によると、ユニセフは、3歳から6歳までの生徒の対面授業開始の可能性に備えての準備を支援する。

児童発達教師は、ブレインストーミングセッションを実施した。その中で、クラスの再開に向けた危機管理計画を作成することや子供たちに安全な環境を提供するためのアイデア、および解決策を共有した。

教育施設の準備の一環として、ECCD評議会は、実際の授業開始の1週間前にすべての児童発達センターを見学した。さらに、公立学校が清潔かつ安全で、授業開始の準備が整っていることを保証するために、さまざまなセクターから関係者とボランティアを集めて時間とリソースを共有する「バヤニハンブリリット」と呼ばれるイベントを実施した。彼らは、教室とユーティリティを消毒して、学生の安全を確保した。

出典:https://valenzuela.gov.ph/article/news/14458

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SISCの学生、国際数学コンテストで入賞〜幼児教育・学習塾業界動向〜

2023年2月3日の発表によると、サウスビル・インターナショナルスクールアンドカレッジ(SISC)の学生が、国際数学コンテストで入賞した。これは、広東-香港-マカオ大湾区(ビッグベイベイ)の数学オリンピックでの成果である。

サウスビルインターナショナルスクールアンドカレッジ(SISC)は、共和国法(RA)No. 9493により国際的な教育機関として正式に認められており、フィリピンで唯一のインターナショナルスクールでもある。

SISCは、学習者に最高水準の教育を提供することを主な目的として推進されており、教育関連の問題、研究、およびコミュニティサービスの卓越性を常に追求している。

出典:https://www.southville.edu.ph/news/monarchs-continue-to-soar-in-international-math-contest/

エコスクールプログラム の積極的なメンバー〜幼児教育・学習塾業界動向〜

International School Manilaは、エコスクールプログラムの積極的なメンバーであり、ゴミの削減、再利用、およびリサイクルを通じて廃棄物を削減することに取り組んでいる。

BYOCキャンペーン(自分のカップ、カトラリー、容器の持ち込み)の再開は、廃棄物を削減し、日常生活における持続可能な取り組みについて学生を教育するための継続的な取り組みの一環となっている。

International School Manila(ISM)では、すべての生徒が進取の気性に満ちた学習コミュニティを構築することを重視している。生徒をサポートするために、ISMは一連の仕組みを開発したが、これらの実践の中心にあるのは、各子供のニーズに配慮することであると述べている。

出典:https://www.facebook.com/154863547385/posts/10161037062302386

対面授業の再会に向けた取り組み〜幼児教育・学習塾業界動向〜

フィリピンの政府は、新型コロナウイルス感染症の拡大により閉鎖されていた学校を再開することを決定し、学生たちは対面授業を受けることができるようになった。

これは、学習回復に向けた別の重要なマイルストーンであり、フィリピン政府は安全な学習環境を確保するために、学校の再開に向けた準備を整えた。新型コロナウイルスの感染症対策として、学校は人数制限や社会的距離の確保などの対策を実施することになっている。

また、学校の再開に伴い、教育省は学習損失の補償策を導入することを発表し、学生たちの学習回復に取り組むことが明らかになった。これにより、フィリピン政府は教育の質を向上させ、学生たちの未来を確保するための努力を続けている。

出典:https://reliefweb.int/report/philippines/full-return-person-classes-another-milestone-learning-recovery

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2021年 フィリピンの幼児教育・学習塾(教育)業界

フィリピンのアクセンチュア、教育支援プログラムを実施〜幼児教育・学習塾業界動向〜

総合コンサルティング会社のアクセンチュアは、NGOのカリタスマニラ、フィリピン社会進歩事業(PBSP)、フィリピン教育事業(PBEd)と提携し、健康と福祉、生計、教育などを向上させる取り組みを開始する。

同社はCovid-19のパンデミック中にフィリピン人を支援するプロジェクトを実施するために、2020年5月に500万USD(約2億4000万PHP)を確保した。

パンデミック中の学習ギャップに対処するために、同社とPBEdの提携により、ボランティアベースのコミュニティプログラムであるKiddie Learning Trainが展開される。これは、生徒に教育、数学、科学の知識を身に付けることを目的としたカリキュラムで、公立学校の約1,000人の幼稚園から3年生までの生徒が対象となる。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1148445

フィリピンのQuipper、教育者向けアプリを開発〜幼児教育・学習塾業界動向〜

高校生までを対象としたオンラインサービスで、デバイスを用いて授業を行う日本発のアプリであるQuipperは、教育者向けアプリケーションである「Quipper for Educators」を開発した。

本アプリは、フィリピンとインドネシアのQuipperSchoolの教師向けに特別に作成されたアプリである。現在、教師はAndroidデバイスを介して生徒の学習活動を簡単にモニタリングすることが可能である。これにより生徒の進捗を確認して追跡することができる。

本アプリケーションは、クラスの作成、課題の送信、資料の探索など、教育および学習活動で使用できるさまざまな機能を備えている。しかし現在使用できるのは学生の活動モニター機能のみでその他の機能はまだ開発中であり、将来のリリースで徐々に利用できるようになる予定。

出典:https://philippines.quipperschool.com/post/652657598611537920/new-quipper-for-educators-application

フィリピンのバコロド市、安全シールで塾などの衛生を保証〜幼児教育・学習塾業界動向〜

西ネグロス州の首都であるバコロド市は、バコロド安全シール委員会(BSSC)を設立し、この都市でのビジネスと取引の実施における「ニューノーマル」の一環として健康と安全のプロトコルが確実に実施されるよう徹底する。

セーフティシール認証プログラムは、すべての民間事業所、選択された公共の場所、その他のオフィスに適用される。具体的には塾や、ホテル/リゾート外のレストラン、銀行、図書館、美術館、ジム、スパなどが対象となる。

本プログラムは、政府によって設定された最低限の公衆衛生基準への民間または公的機関によるコンプライアンスを高めることを目的としており、施設のすべての入り口で目立つように表示される。

出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1147477

フィリピンの数学オリンピックがオンラインで開催〜幼児教育・学習塾業界動向〜

韓国の学習塾フランチャイズであり、英語・数学の授業を行うEye Level Learningは、12か国で数学オリンピック(ELMO)を開催した。Covid-19の影響により同社初のオンラインでの実施となり、5千人以上の学生が参加した。

ELMOは、2004年に始まった毎年恒例の数学コンテストで、開始以来38,000人を超える参加者を誇る。本大会は、数と演算、代数、幾何学、測定、データ分析、推論、問題解決など、さまざまな分野で生徒の数学のスキルに挑戦するように設計されたグローバルなイベントである。

このイベントは、生徒が数学のスキルを発揮する機会としてだけでなく、保護者が学習の進捗状況において子供の相対的な立場を比較する機会としても役立つ。各国の受賞者は、同社HPに掲載され、優秀な参加者の表彰式は、各地域のオフィスの裁量のもと開催される。

出典:https://www.myeyelevel.com/Global/resources/press-release/view.do?boardSeq=29

フィリピンのkumon、フィリピンでの開校25周年〜幼児教育・学習塾業界動向〜

フィリピン最大の学習塾チェーンの1つであり、生徒数は累計7万人以上を誇る日本発の学習塾であるKumonは、フィリピンに進出してから25周年を迎えた。

同社は1982年にフィリピンに進出した。最初の公文センターは、日本人インストラクターによって開設された。センターの数が増えるにつれ、1996年8月15日に公文フィリピンが正式に設立された。それ以来、300以上の拠点をサポートし、現在も国内で拡大している。

同社が2021年に25周年を迎えるにあたり、フィリピン公文教育研究会は、今年の最初のイベントの1つであるオンライン新入生プロモトリプルトリートを実施した。また期間限定で500ペソ相当の登録料が無料となり、無料で公文バッグを配布した。

出典: https://ph.kumonglobal.com/kumon-philippines-celebrates-25-years-of-nurturing-the-love-for-learning/

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2020年 フィリピンの幼児教育・学習塾(教育)業界

フィリピン・マニラで塾など一部商業施設の営業再開〜幼児教育・学習塾業界動向〜

貿易産業省(DTI)の長官は、地方自治体(LGU)に各地域での塾やインターネットカフェ、ジムなどの施設の営業再開のタイミングを決定させると述べた。これによりCovid-19のパンデミック後営業停止になっていた商業施設が再開する。

これはマニラ首都圏が修正された拡張コミュニティ検疫(MECQ)から一般コミュニティ検疫(GCQ)に移行したために、新興感染症管理のための省庁間タスクフォース(IATF-EID)によってとられた措置である。

具体的には、試験センターおよび塾施設、ジム、フィットネスセンター、スポーツ施設、レビューセンター、コンピューターショップ、ネイルサロンなどのパーソナルケアサービス、ペットのトリミング施設の再開が許可された。

出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1114132

フィリピンのQuipper、オンライン学習のプラットフォームで活躍〜幼児教育・学習塾業界動向〜

COVID-19のパンデミックにより、多くの学校が実学習とオンラインでの遠隔学習との混合学習のための様々な教育ツールを模索するようになる中、高校生までを対象としたオンラインサービスであるQuipperが注目を浴びている。

本サービスは講師と生徒がデバイスを用いて指導等を行う仕組みであり、類似のサービスであるCanvas、Google Classroomなどと並んでフィリピン国内で重宝される学習プラットフォームとなっている。

フィリピンでは学校の再開も延期され続けており、混合学習の長期化が見込まれている。教師は知識の共有を継続するために、上記のような学習プラットフォームのインターフェースに慣れ、使いこなす必要がある。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1113845

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フィリピンで難関大学を目指す学生向けプログラム〜幼児教育・学習塾業界動向〜

大学進学適性試験、中等学校入学試験、大学入学試験、司法適性試験を指導するAHEAD TUTORIAL & REVIEWは、フィリピン大学(UP)などの難関大学を目指す学生向けの自社のプログラムを紹介している。

大学入試では共通テストとしてUPCAT(University of the Philippines College Admission Test)を受ける必要があり、そこで高得点を狙う必要がある。同社が提供するレビュープログラムは、UPへの高い合格率を維持しており、効果的であることが証明されてる。

今年、5人のAHEADの学生がUPCATに合格し、UPのINTARMEDプログラムに受け入れられた。このINTARMEDプログラムは、試験に登録した上位20人の男性と上位20人の女性のUPCAT合格者のみが参加できる狭き門であり、同社のレビュープログラムの効果の高さが実証された。

出典:https://www.ahead.edu.ph/7-upcat-tips-from-aheads-intarmed-passers/?fbclid=IwAR1cqYNcEFauY5fhsVNHIFS7Bl8sp_iEcKyJESVHDK-lHWa5UC3RQQjfbGc

フィリピンでCOVID-19下での授業実施に関する予防策〜幼児教育・学習塾業界動向〜

マレーシア発の学習塾チェーンで主に5~13歳までを対象とし、数学のオンライン授業も取り入れているAloha Mental Arithmeticは、COVID-19のパンデミックに対して、メンバーの健康と安全を懸念し、すべてのALOHAセンターおよびオフィスでの予防措置を実施すると公表した。

スタッフ、教師、学生、保護者などに対する予防措置として、適切な社会的距離の維持、手洗いの徹底とアルコール除菌などを奨励した。また教室では定期的なクリーニングを実行し換気も積極的に行う。

一部のクラスでは授業が再開できないため、ALOHAクラスの中断の影響を受けている地域ではオンラインクラスを推奨している。オンラインクラスのためのプラットフォームを提供し、必要に応じて手順とガイドラインを共有するとも述べた。

出典:https://alohama.com/aloha-international-strategies-to-face-coronavirus-covid-19/

Eye Level Learning、文学賞授賞式を実施、フィリピンからも参加〜幼児教育・学習塾業界動向〜

韓国発の学習塾チェーンで世界20か国200万人以上の子供たちに英語、数学の授業を行うEye Level Learningは、本拠地である韓国のソウルにて2019年度のEye Level文学賞の授賞式を開催した。

今年は韓国、米国、中国(香港)、マレーシア、インドネシア、シンガポール、インド、フィリピン、タイ、ミャンマーなど10か国で15,000人以上の参加者がいた。グローバル部門では、4〜9歳の5,100人以上の学生がコンテストに登録して参加した。

合計6人の受賞者がグローバルカテゴリの受賞者として選ばれた。各年齢層から3人が韓国に招待され、授賞式に参加した。受賞者の一人はフィリピンからであり、受賞者とその家族は3日間のソウル周辺旅行を無料で楽しんだ。

出典:https://www.myeyelevel.com/Global/resources/press-release/view.do?boardSeq=13

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2019年 フィリピンの幼児教育・学習塾(教育)業界

幼児教育・学習塾業界大手の公文フィリピン、子供の能力開発についてアドバイス

日系企業でありフィリピン最大の学習塾チェーンの1つである公文は、テクノロジーの時代に生きる子供の能力と個性を開発し、強化するための活動が必要不可欠であり、その事例となる4つのアクティビティを示した。

1つめは身体活動とスポーツで、身体能力と知的スキルの使用、維持、改善により、子供の発達にプラスの効果をもたらすことが証明されている。次に美術工芸で、子供は絵を描くなどの基本的なスキルを身につけながら、創造力と想像力を自由自在に駆使できると述べた。

また科学と発見は、観察と実験の技術を通して、子供の好奇心を育み、より積極的に新しい情報を手に入れることができる。最後に数学と読書で優れた基盤を構築することで、必要なアカデミックスキルを身につけて、トピックや主題に取り組むことができると述べた。

両親向けのアプリを開発、フィリピンで幼児教育・学習塾業界牽引のQuipper

2019年7月30日の発表によると、日本発の高校生までを対象としたオンラインサービスを展開するQuipper は、サービス利用者の親を対象としたアプリケーションを開発し、既に利用を開始しているとのこと。

子供がQuipper提携の学校に在籍している場合、独自のQuipper Parentアカウントを取得して、学校での子供の成績をチェックしたり子供の学習の進捗状況を簡単に把握することができる。

ダッシュボードには平均提出率、平均スコア、マスタートピック率(100%のスコアで課題の割合を示すもの)などが表示される。さらに、教師と共有して、子供が有意義な学習体験を確実に得られるようにすることも可能である。

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英語を上達させる方法とは?フィリピンで幼児教育・学習塾業界大手のLearnPick、見解示す

指導教室を持たず、デバイスや対面式で授業を行うLearnPickは、 自社ホームページにて英語を上達させる簡単なヒントを紹介している。

興味を持って物事を見聞きすることで、物事をよりよく覚えることができる。 ニュースやドラマなど、英語で視聴するものは何でも、必ず字幕付きで視聴すると効果的である。また、書くことに加えて、読書の習慣を作ることも良い。

そのほか、話す前に考えることは流暢に話すだけでなく、インパクトのある英語を話すのにも役立つ。そして最後にスピーキングの練習をすることで自分自身の自信を高め、重要なシーンで周囲を失望させない英語を話す習慣にするのに役立つとしている。

数学の国際大会で、フィリピン勢上位獲得〜幼児教育・学習塾業界動向〜

マレーシア発の学習塾チェーンで、5歳から13歳の子供に数学の授業を行うAloha Mental Arithmeticは2019国際コンペティションを開催した。これには16か国の代表団が参加し、フィリピンの20名の代表者のうち、11名がチャンピオンから3位までを獲得した。

大会は70個の算術方程式を誰が最速で解くことができるかを競うもの。コーチの指導、アロハプログラムの効果的な方法などを通じて、参加者数約700人のなかでも特に素晴らしい成績を収めた。

2015-2016年の世界経済フォーラムの世界競争力レポートによると、数学と科学教育の質は140か国中67位であり、 2003年の国際数学および科学研究の動向によると、中等数学と科学教育の質は38か国中34位であるが、それを覆す結果となった。

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2018年 フィリピンの幼児教育・学習塾(教育)業界

フィリピンで大学入試対策を手掛ける学習塾:MSA Academic Advancement Institute〜幼児教育・学習塾業界動向〜

MSA Instituteは1988年に教育機関として設立され、フィリピンの最上位中等学校、単科大学、総合大学への入学試験指導を目的とした進学コースや上級英語・数学プログラム等科目別授業を提供する大手学習塾・予備校である。

2018年4月7日、同社はフィリピン国立大学、アテネオ大学、デラサール大学をはじめとする上位大学の入試対策コースの一貫として、入試模擬試験を開催した

2018年5月10日、同社は16店目となる新支店をメトロ・マニラに位置するSM Cherry CongressionalにオープンしたことをFacebook上で発表。さらに、6月28日にはマニラ首都圏東部のマリキナ市に17番目となる支店をオープンしたことを報告するなど、都市部を中心に展開を加速させている。

日系幼児教育・学習塾業界大手:KUMONフィリピン

KUMONフィリピンは日系大手学習塾、公文式教室として1982年に同国へ進出。参入以来フィリピンの幅広い地域へ278の教室を展開しており、2018年現在7万人以上の学生が学んでいる。これまで主に口コミを通じてネットワークを拡大しており、ベスト外資系フランチャイズ賞をはじめとする数多くの賞を受賞するなど各方面からの支持が高い企業へ成長を遂げている。

2018年10月18日、北ミンダナオKUMONセンターで開催されたAdvanced Students’ Forum (ASF)授賞式にて、同学習塾で学びながら優秀な成績を収めた生徒たちを祝う式典が開催された。また、開業から60周年を迎えたことを祝い、同社関係者らが多く出席した。

2018年10月20日、クラーク市で開催されたASF授賞式でも優秀な成績を残したKUMONフィリピンの生徒2人へ賞が贈られたと報告された。

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フィリピンに進出した中国発の学習塾:Aloha Mental Arithmetic〜幼児教育・学習塾業界動向〜

Aloha Mental Arithmeticは、そろばんをはじめとする算術能力育成のために設立された学習塾で、フィリピンへは1993年に参入を果たしている。

同社は2018年9月28日から29日にかけて、経済特区として商業開発が進められているスービック市のアヤラ・モールで開催された「Mom & Me Fair 2018」においてブースを展開し、新しい顧客の取り込みを図った。また、同イベントには航空会社、保険会社、ベビー用品を扱うメーカーなど多種多様な企業が参加し大勢の人々で賑わいを見せた。

2018年10月27日、同社はフランチャイズ契約数を向上させ企業ネットワークの拡大を図るため、フライチャイズ経営に関する無料セミナーをマカティ市に次ぐフィリピン第2の経済としオルティガスで主催した。

ホームスクーリング事業で事業拡大を図る学習塾:CMAフィリピン〜学習塾・予備校業界動向〜

CMAは台湾発のそろばん教室でフィリピンへは2011年に参入。オルティガス市に最初の支店をオープンさせて以来、算数を中心とする授業構成で子どもたちに学ぶ楽しさや情熱を伝えている。

2018年9月22日、同社は巨大商業エリア、フォートボニファシオを有するタギック市に位置するSMオーラ・プレミアで開催された 「フィリピン・ホームスクール・コンベンション2018」に出席したことをFacebookページ上で報告した。

同イベントにはCMAで学ぶ学生の保護者らも多数参加した。ホームスクールとは言葉の通り、学校に通学せず各家庭で学習を行う新しい教育方法で、経済的な事情で学校を中退せざるをえないケースの多いフィリピンで今後の普及が期待されている部門である。

まとめ:フィリピンの幼児教育・学習塾業界

政府は、将来の国内経済を担う人材を育成することを目的とし、教育水準の引き上げを進めています。一方で、教育予算や教員、学校設備の不足が問題となっています。このような状況にありながらも、同国の課題を解決できるビジネスチャンスはまだまだ多くあるのではないでしょうか。

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