【政府が生涯学習を推進！】シンガポールの資格・社会人教育業界

魅力ある人材を輩出し続けるため、シンガポール政府は助成金制度を設けるなど、生涯学習の促進を行っています。政府の手厚い保護のもとシンガポールの生涯学習機関は、2022年度も次々に新プログラムを発表するなど、発展が続いています。

今回は、そんなシンガポールの資格・社会人教育業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます！

読了時間の目安：5分

[toc]

2022年　シンガポールの資格・社会人教育(教育)業界

シンガポール有数の私立教育機関および生涯学習機関の1つであるSIMが2022年7月22日、ICDL Asiaと提携し、マイクロクレデンシャルデジタルコースをグローバル・エデュケーション(GE)の学生に提供することを明らかにした。これらのコースは、2022年9月に利用可能になる。

ICDLは世界をリードするコンピュータ・スキル認定を提供しており、このパートナーシップを通じて、GEの学生は、高等教育を受けながら、SIMのセンターフォーマイクロクレデンシャルを通じてスキルアップすることができる。

このパートナーシップは、学習者が関連するアップスキルとクロススキルを通じて成長し、将来に備えられるようにするというSIMの目的に合致している。

出典：https://www.sim.edu.sg/news-events/sim-partners-icdl-asia-to-offer-micro-credential-digital-courses-to-students

Singapore University of Social Sciences(SUSS)を構成する学校の1つであるInstitute for Adult Learning（IAL）は、2023年1月11日、ホームページでMicrosoftとSingapore National Eye Centreと各々MOUを結び、デジタル・ワークプレース・ラーニングの推進することを明らかにした。

今後、IALはMicrosoftと協力して、職場向けの継続教育およびトレーニング(CET)ソリューションを開発する。これには、Microsoftのイノベーションを統合するデジタル・アンドラゴジー・フレームワークの作成が含まれており、テクノロジを使用して成人の生涯学習体験の質の向上を図る。

SNECとのパートナーシップは、眼科医療専門家のスキルセットの強化をサポートするということ。

出典：https://www.ial.edu.sg/happenings/ial-inks-two-mous-with-microsoft-and-singapore-national-eye-centre-to-advance-digital-workplace-lear/

生涯教育を刺激し、社会科学を通じて社会を変革するSingaporeUniversity Of Social Sciences（SUSS）が2023年3月14日、ホームページでSUSSとシンガポール航空(SIA)の子会社であるSingaporeFlying College (SFC)との間で航空業界向けの新しいプログラムを開始したことを明らかにした。

これは、最新のアカデミア×エンタープライズ・コラボレーションにより、スキルアップのニーズに対応するもので、新しい航空管理プログラムのマスター・オブ・マネジメントおよびマイナーチェンジを立ち上げたもの。

業界のメガトレンドと学習者のニーズに対するパートナーシップの深い理解を通じ、学習者が航空業界で求められる知識とスキルを習得に役立つというもの。

出典：https://www.suss.edu.sg/news-and-events/news/suss-and-singapore-flying-college-launch-new-programmes-for-the-aviation-industry

最も手頃なMBAプログラムを提供しているSingapore Business School（SBS）がGAMBIT Business schoolと提携して2022年7月1日から2024年6月30日までの2年間Online DBA Degree programの提供を受けることができる。

この導入を記念して、経営管理学位のオンライン博士号コースが2023年3月24日まで50%オフで受講できる。

DBAプログラムのポイントは、１）GAMBIT博士課程プログラムは、学生、管理者、開業医、リーダーなどに高度な知識、研究、分析スキルを身に付けさせ、複雑なビジネス上の問題を解決できるように設計されている。２）修士レベルのプログラムとは対照的に現実世界のビジネス課題への理論の適用に焦点を当てていること。

出典：https://www.sbs-online.world/gambit-dba

フランスを発祥としグローバルに展開するビジネススクールInseadが2023年3月7日、ホームページで革新的なサブスクリプションベースのモバイルアプリで生涯学習を改革するとアナウンスした。

このモバイルアプリの特徴は、１）コンテンツ、コミュニティ、キュレーション、資格情報が1つのプラットフォームで提供される。２）急速に変化する職場環境でのリーダーシップと管理の課題を考慮し、生涯学習の変化するニーズに対応。３）モバイルアプリでのパーソナライズされたコンテンツ配信とコミュニティエンゲージメントにより、いつでもどこでも自己主導型の学習が可能になる。

INSEADは生涯学習のためのINSEAD Learning Hubを立ち上げた。

出典：https://www.insead.edu/newsroom/2023-insead-reinvents-lifelong-learning-launch-learning-hub-app

2021年　シンガポールの資格・社会人教育(教育)業界

教育省（MOE）の下部組織であるSkillsFuture Singapore (SSG)はSkillsFuture運動によって、今後の成長産業に人材をシフトするための職種転換教育を進めている。

SSGは、2021年7月23日に「建築環境におけるデジタルトランスフォーメーションのための企業トレーニング」を紹介した。参加者はデジタルおよびスマートビルサービス管理スキルを身に付けることができる。スマートビル管理のグローバルリーダーであるジョンソンコントロールズが3か月の講義と3か月の実習教育を行う。

受講者は最大100名の中途採用の求職者で、月額1,500ドルのトレーニング手当を受け取ることができる。また、ジョンソンコントロールズでもコースの一部として雇用機会を提供する。

出典：https://www.skillsfuture.gov.sg/NewsAndUpdates/DetailPage/412b0765-03d5-44fb-a9ac-476812260e61　

Capelle Academyは2021年9月9日～10日に実施される「共鳴を生み出すビジネスストーリーテリング」のワークショップの開催を案内した。

このプログラムは、影響力と人を動かす力を高めたい専門家向けに設計されている。参加者には、すぐに人々に影響を与えることができるように厳選されたストーリーが伝えられる。

また、ビジネス環境が組織に与える影響を理解するスキルや、組織戦略、文化、ポリシー、プロセスなどを理解するスキルも学べる。このワークショップの費用には、政府の500ドルのSkillsFutureクレジットが使用できる。

出典： https://www.capelleconsulting.com/business-storytelling-to-create-resonance/　

シンガポールの社会人教育機関の一つであるSingapore Institute of Retail Studies（SIRS）は、 SGUnited Skills (SGUS) Programmeを提供している。これは、シンガポール市民とシンガポール永住者（PR）が業界関連のスキルと知識を身に付け、再スキルアップできるように設計された6か月のフルタイムトレーニングプログラムである。

コース料金は500SGDで、SkillsFuture Creditの利用で相殺される。また、期間中月額1,200SGDのトレーニング手当を受け取れる。

さらに2021年10月には2つのプログラムが実施される。「SGUS デジタル時代の小売管理」と「SGUS 小売り事業の将来のデジタルとリーダーシップスキル」が開催予定。

出典： https://www.sirs.edu.sg/services/career-services/sgus-programme　
　　　https://www.sirs.edu.sg/services/sgus-programme/manage-retail-and-enterprise-in-the-digital-age　
　　　https://www.sirs.edu.sg/services/sgus-programme/digital-and-leadership-skills-to-excel-in-the-future-of-retail-and-busines　

2021年2月22日、シンガポールの社会人教育機関の一つであるInstitute for Adult Learning（IAL）は、シンガポールの雇用市場に関する共同研究を実施するためにJobTech Pte Ltdと覚書（MOU）を締結した。

MOUには、新しい心理測定ツールを開発するためのコラボレーションの概要が示されており、JobTechのTalent Future Index（TFI）とIALのEmployment Vulnerability Index（EVI）に基づいている。

JobTechのTFIは組織内の人的資本の将来への準備を効果的に測定するモデルである。IALのEVIは、マクロまたは仕事の環境とキャリアの準備に関する人の脆弱性のレベルを測定する心理測定ツールである。これらを統合することにより、求職者に仕事とキャリアの推奨事項を正確に提供できる。

出典： https://www.ial.edu.sg/content/dam/PressRelease/Media%20Release%20-%20IAL%20JobTech%20MOU_Final.pdf　

シンガポールの社会人教育機関の１つであるALUE SINGAPORE PTE LTD（ALUE）は、Workforce Skills Qualification（WSQ）プログラムを実施している。

シンガポール労働力技能資格（WSQ）は労働力の技能と能力を訓練し、開発、評価、認定する国家資格制度である。継続教育およびトレーニング（CET）システムとして、SkillsFuture運動をサポートしている。

ALUEでは「リーダーシップと人材管理（LPM WSQ）」と「ビジネス管理（BM WSQ）」を実施している。BM WSQには４つのコースがあり、9月は「新しい販売およびマーケティング機会のID」などのコースが開講される。

出典： https://alue.sg/services/wsq/　
　　　https://alue.sg/services/wsq/wsqeventinformations/　

2020年　シンガポールの資格・社会人教育(教育)業界

IBMとSkillsFuture Singapore（SSG）は、SGUnited Mid-Career Pathways Program –Company Trainingの一環として、中途採用の専門家を対象としたスキルプログラム「i.am-vitalize」を導入した。

「i.am-vitalize」スキルプログラムは、人工知能とサイバーセキュリティの2つのトラックで構成されている。「i.am-vitalize」の主要なシラバスは、IBM Skills Academyによって提供されており、デザイン思考、クラウドコンピューティング、AI、データサイエンス、サイバーセキュリティ、ブロックチェーンに関するトピックが含まれている。

IBMはまた、TribeAcceleratorやStandardChartered Bankなどの企業と協力して、資格のある候補者への職業紹介の機会を促進している。SSGからの助成後、コースの費用は500ドルになる。これは、研修生がSkillsFutureクレジットで相殺できる。さらに、登録された各研修生は、月額1,500ドルの研修手当を受け取ることができる。

出典：https://www.ssg-wsg.gov.sg/news-and-announcements/22_Sep_2020.html

2019年、約500,000人の個人と14,000もの企業がSkillsFutureのさまざまなプログラムの恩恵を受けた。この年、SkillsFuture Singapore（SSG）がTraining Quality and Outcomes Measurementシステムを使用して調査した43,000人を超える研修生の86％が、研修後の仕事のパフォーマンスが向上した。

人気上位3つのトレーニング分野は、情報通信技術（ICT）、食品と飲料、生産性とイノベーションであった。また、2019年には、中小企業向けのミッドキャリア強化補助金や強化トレーニングサポートなどで、約124,000人をサポートした。

技術教育機構、工科大学、自治大学の学生を対象としたSkillsFutureWork-Studyプログラムの受講者は引き続き増加している。約2,200人のシンガポール人が2019年にさまざまなワークスタディプログラムに着手し、学業および仕事の資格を追求しながら、仕事と業界の経験を積んできた。

出典：https://www.skillsfuture.sg/NewsAndUpdates/DetailPage/5ed87fff-39df-4dc3-b63b-6f2763db6aa9

SkillsFuture Singapore（SSG）は、Infocomm Media Development Authority（IMDA）およびInstitute for Adult Learning（IAL）とともに、シンガポールのトレーニングおよび成人教育（TAE）セクターの変革を加速するための共同努力の一環として新しい取り組みを発表した。

SSGとIMDAは、トレーニングプロバイダーが学習者にオンライン教育コンテンツを提供するのに役立つ学習管理システムソリューションのリストを事前に承認した。 TAE IDPは、TAE SMEがデジタル経済で成功するために採用できる、他のデジタルソリューションおよび従業員トレーニングに関するガイドを提供している。

SSGは、企業が人材とスキル開発のニーズに合わせて職場学習ソリューションを提供できるように、より多くのNational Centers of Excellence for Workplace Learning（NACE）を提供し続けている。

出典：https://www.skillsfuture.sg/NewsAndUpdates/DetailPage/6050dc8d-ca8c-42b7-a2da-9cd341910c69

社会人教育を提供するローカル企業のIAL(Institute for Adult Learning Singapore)は、コロナウイルスの深刻化を受け、バーチャル授業に関するプログラムをZOOMで開催すると発表。

このセッションでは、学習・人材開発の実践者が、適切な学習テクノロジープラットフォーム（Zoom、Webex、Adobe Connectなど）を選択するために必要な概念、方法論、ツール、および手法を理解することにより、仮想教室学習を展開する際に差別化されたアプローチを採用する必要性を認識できるようになる。

本プログラムは、成人教育の学習デザイン、カリキュラム開発、学習促進を行う人だけでなく、コンサルティングおよびアドバイザリーサービスを提供する人や、学習プログラムの品質保証、事業開発の推進に携わる方々に向けたものとなる。

出典：https://www.ial.edu.sg/learn-at-ial/ial-programmes/other-continuing-and-professional-development/ISS-Using-Appropriate-Platforms-to-Facilitate.html

l l日系社会人教育会社のGLOBISが、これからの時代を海外から切り拓く「駐在員リーダーシッププログラム」をオンラインで開催した。このプログラムは、駐在員としての使命と本気で向き合うGLOBISの駐在経験講師が、世界で活躍する駐在員のために特別にデザインしたものとなる。プログラム内容は下記の通り。

出典：http://www.globis.sg/ja/seminar/detail-202007.html

2019年　シンガポールの資格・社会人教育(教育)業界

2019年9月16日の発表によると、シンガポール労働者向けにさまざまな教育コースを提供しているNTUC LearningHub(NTUC LHUB)およびSkills Future Singapore(SSG)は、NTUC LHUBが提供するSkillsFuture for Digital Workplace(SFDW)プログラムにおいて、グローバルテクノロジーを牽引しているAvast、LinkedIn、Shopeeと提携する。

SFDWはSSGによって促進されているイニシアチブである。技術変革に対応する基本的なデジタル技術や、職場環境の変化に備える心構えなどを提供している。

今回の提携によってカリキュラムの内容がさらに強化され、国民がデジタル技術に適応し、将来に渡って労働者が雇用されるようにスキルアップを図ることが期待されている。

出典： https://courses.ntuclearninghub.com/browse/workplace-skills/programs/skillsfuture-for-digital-workplace-sfdw

2019年10月18日の発表によると、Singapore Polytechnic(SP)は、ポリテクニックの間では今までにないDiploma in Applied AI & Analytics(DAAA)のコースを設立した。

DAAAコースでは、人工知能(AI)、機械学習、アルゴリズム、統計、データの可視化、エンジニアリング、ソフトウェア開発などの授業を組み合わせて、最新のテクノロジー関連のスキルを身に付けさせる。SPは2020年4月から80人のDAAA学生を受け入れる予定である。

DAAAコースの卒業生は、データアナリスト、AIエンジニアやアプリケーション開発者など、幅広い人材となる。一方、海外および国内の大学への進学要件も満たしたディプロマであるため、高等教育機関への進学へも視野に入れることが可能である。

出典： https://www.sp.edu.sg/sp/news/sp/singapore-polytechnic-launches-first-of-its-kind-course-in-applied-artificial-intelligence-to-build-local-pool-of-digital-technology-talent

2019年9月27日、金融業界における非営利業界団体、Institute of Banking and Finance Singapore(IBF)は、金融業界での今後のキャリア形成に必要な進路やスキルを示した枠組みを発表した。このフレームワーク(枠組)はIBF、シンガポール金融庁(MAS)、SkillsFuture Singapore(SSG)、Workforce Singapore(WSG)が共同で開発したものである。

新しいスキルフレームワークの下で必要なスキルを習得した金融の専門家は、IBF認定資格を通じて認定される。これらの専門家はIBFの考えを理解しており、コンプライアンス、コマーシャルバンキング、コーポレートバンキング、財務計画、プライベートバンキングなどの分野で10,000人近くがすでにIBF認定を受けている。

金融業界ではこれらの認定制度を必須の資格とするように業界と議論を始めている。

出典： https://www.skillsfuture.sg/NewsAndUpdates/DetailPage/b4685722-60bb-4b22-990a-1bea5961245b

Skills Framework for Training and Adult Education (SFw TAE)に沿った形で、さまざまな社会人向けプログラムを提供しているInstitute for Adult Learning(IAL)は、 2019年1月7日、新たに指導者を養成するコースを設立したと発表した。

このコースでは、既存の教育プログラムのファシリテーターや政府認定コースの評定者を育成するだけでなく、新たに研修実施者を指導できる人材を養成する内容も含まれている。これにより、業界再編に対応する企業や社員のニーズを理解して教育することが可能となる。

Skills Framework(SFw)とは、政府主体で生涯学習をサポートする組織のSkillsFutureが主体となって取り組んでいるイニシアチブのことで、スキル取得を推進したり業界再編に対応する教育などを主導している。

出典： https://www.facebook.com/search/top/?q=Institute%20for%20Adult%20Learning%20Singapore%20wsq&epa=SEARCH_BOX

2018年　シンガポールの資格・社会人教育(教育)業界

2018年11月20日の発表によると、刑務所の収容者がポリテクニックのディプロマを受講できる機会が提供されることとなった。Ngee Ann Polytechnic (NP)と刑務所との共同で設立されたビジネス実践コースでは、新興産業であるロジステック産業への就業を目指した学習ができる。

NPはすでにDiploma in Business Practiceへ登録した受刑者に対し、国際サプライチェーンマネジメントの講義を開始している。これまでは受刑者が受けることができる授業は一般科目などに限定されていたが、今後は大学教育など、さらに高等教育を受ける機会が開かれることになる。

タナ・メラ刑務所の副局長Goh氏は「このプログラムは高等教育の一環として提供されるものであり、NPとの連携により単位を認定することで受刑者が利益を得られる仕組みである」と述べている。

社会人教育を担う国家政策「SkillsFuture (SSG)」の登録機関The Institute for Adult Learning (IAL)は、2019年4月1日よりシンガポール社会科学大学 (SUSS)に再編される。

IALは2008年に設立され、専門教育と専門職の訓練、労働力開発と生涯学習の研究、そして生涯教育の革新的な実践を推進することを目的に運営されてきた。一方、SUSSは2017年に設立され、応用学習、社会科学、生涯学習の3つの分野に重点が置かれており、現在、約70のフルタイムおよびパートタイムの学位プログラムが実施されている。

双方のノウハウと経験をもとに生涯学習の機会を幅広く提供できるとして、IALのSUSSへの再編に関して高い相乗効果が期待されている。SUSSは、IALによる研究成果の活用など、IALの研究ネットワークと機能を活用することができる。またIALはSUSSの学生数や学習習慣などのデータを共有することが可能となる。

企業研修および金融リテラシー教育企業であるKaplan Learning Institute (KLI)と大手メーカーIBMは、IBM Skills Academy @ Kaplanを設立した。このコラボレーションを通じてKLIはIBMの世界最高レベルの研修を採用することを目的としており、高度なデジタル技術を備えた人材の養成をねらう。

IBM Skills Academy @ Kaplanは、情報通信メディア開発庁 (Infocomm Media Development Authority of Singapore; IMDA)と雇用適正協会 (Employment and Employability Institute; e2i)のサポートを受けて、就業前の学生に対して業界のニーズにあった人材に養成できるようトレーニングを行う。質の高い研修プログラムを提供するIBMと豊富な教育人材を擁するKLIが協働することで、情報通信技術(ICT)などの需要が高い分野での高度なスキルを身につけた人材の教育を行うことが可能となる。

e2iは「第4次産業革命と呼ばれる時代へ突入し、シンガポールではますますデジタル革新の重要性が再確認されている。必要とされるスキルを身につけた、時代を牽引する技術者が育つことを願う」と述べている。

2018年10月、グロービス経営大学院大学 (Globis)はアジアのハブとなるシンガポールキャンパスを正式に開校した。Globisの日本国外キャンパスはシンガポールが初めてである。

設立後の初期段階においては、プレMBAプログラムを英語で提供する予定。

GlobisのプレMBAプログラムは、クリティカル・シンキングや分析スキル、マーケティングと戦略、組織の行動、人事管理など、コアビジネスに関するテーマを扱うコースを12週間にわたって提供する。シンガポールのキャンパス内で提供されるプレMBAコースに加えてe-Learningも可能であり、プレMBAからMBAへのコース変更を希望する際の単位互換も可能だ。シンガポールだけでなく、日本人でMBAの取得を志望する人や外国人にも開かれたコースとなっている。

シンガポールでは、政府主導で充実した社会人向け教育・研修の環境整備がなされています。このような環境の中で、資格・社会人教育業界は今後も多くのビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか？