【持続的な未来への一歩】マレーシアのトイレタリー・日用品業界

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2023年5月16日、サザンライオンは、2022年度の収益が前年度比で10.7%増となる7億2,306万リンギットを記録した。業界内では環境への取り組み、新製品の導入、地域・グローバル展開、およびコストカットなどのトレンドが見られます。

今回は、そんなマレーシアのトイレタリー・日用品業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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マレーシアのトイレタリー・日用品業界 業界地図はこちら!
目次

2022年 マレーシアのトイレタリー・日用品(製造業)業界

マレーシアのサザンライオン、2022年度は10%増収〜トイレタリー・日用品業界動向〜

2023年5月16日、プランテーションや製粉、日用品などを手掛けるラム・スーンの傘下で日用品製造を担うサザンライオンは、2022年度の収益が前年度比で10.7%増となる7億2,306万リンギットを記録した。

すべての事業部門が成長を加速、特にファブリック・ケアは13.5%もの増加となった。

同社のファブリック・ケアについては、2022年度第2四半期において、洗濯洗剤のTOPが「TOPスーパーカラー」と「カラープロテクト」をリニューアル発売、ポリ袋洗剤分野ではバイオジップがマジカルブルームのバリエーションを発売、同分野におけるブランドの支配的地位を確固たるものにした。ただ、原材料高騰の影響を受け、税引後利益は2021年度の2,061万リンギットから2022年度は1,157万リンギットへ縮小した。

出典:http://www.lamsoongroup.com/pdf/AnnualReport2022.pdf

マレーシアのユニ・チャーム、工場に太陽光発電〜トイレタリー・日用品業界動向〜

2023年2月7日、ユニ・チャームは、マレーシアの現地法人製造子会社であるDSGマレーシアのマレーシア工場とインド現地法人のスリシティ工場に太陽光発電設備を導入したことを発表した。マレーシア工場は2022年12月下旬、スリシティ工場は2023年1月下旬に導入。

この導入により、マレーシア工場では年間218万kW、スリシティでは年間863万kWを発電し、両工場で年間約8,480トンのCO2排出量を削減する。また、本再生可能電力導入は同社海外工場において7例目、8例目となる。同社の取り組みにより、グループ工場から排出される二酸化炭素は年間約52,480トン削減できる見込みとなっている。

同社は2020年10月に中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」を公表しており、2030年までに事業展開で用いる全ての電力を100%再生可能由来に切り替えることを目指している。

出典:https://www.unicharm.co.jp/ja/company/news/2023/0207-01.html

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マレーシアの花王、環境絵画コンクール〜トイレタリー・日用品業界動向〜

花王マレーシアは、第14回花王国際子ども絵画コンテストの応募受付を2023年4月21日から開始したことを発表した。

同社では、環境への取り組みの一環として、世界中の子どもたちが環境や地球の未来について真剣に考え、それを絵画として表現するとともに、花王グループとしても子どもたちの作品や思いを多くの人に伝え、持続可能なライフスタイルに向けた行動を喚起することを目的として、2010年から毎年このコンテストを開催している。

2023年は、「みんなでつくろう、持続可能な環境!」をテーマに、地球環境を守るために、子どもたちが何を考え、何ができるかを表現した作品を募集する。受賞者は2023年11月に花王ホームページで発表され、12月に表彰式が行われる。

出典:https://www.kao.com/my/news/2023/20230421-001/

マレーシアのデュオファーマが韓国企業と契約〜トイレタリー・日用品業界動向〜

2022年9月7日、マレーシアの医薬品大手デュオファーマ・バイオテックの完全子会社であるデュオファーマ・コンシューマー・ヘルスケアは、韓国を拠点とする幹細胞技術企業であるSCMライフサイエンスとイロロブランドのハラール認証済み抗脱毛製品をマレーシアで販売するための製品販売契約を締結したことを発表した。

デュオファーマ・コンシューマー・ヘルスケアが販売する製品は、男性用抜け毛防止シャンプー、女性用抜け毛防止シャンプー 、抜け毛防止トリートメント 、抜け毛防止美容液 となっている。

デュオファーマ・バイオテックのレオナード・アリ・アブドゥル・シャター代表取締役社長は、SCMライフサイエンスへの2.73%の出資に続き、今回の契約で化粧品分野への参入を果たすことができるとしている。

出典:https://duopharmabiotech.com/duopharma-biotech-to-commercialise-scm-lifesciences-stem-cell-based-hair-care-products-in-malaysia-and-region-under-its-consumer-healthcare-business/

マレーシアのビンダ、2022年度マレーシア収益は微増〜トイレタリー・日用品業界動向〜

2023年1月26日、キッチンタオルやトイレットペーパー、ティシュなどの製造・販売を手掛けるビンダは、2022年度のマレーシアでの収益が前年度比で3.3%増となる16億2,894万香港ドルを記録したことを発表した。また、マレーシアの収益はグループ全体の8.4%を占めている。

特に、東南アジアは同社グループのベビーケア事業に大きな収益をもたらし、同社のドライパースはマレーシアでNo.1の地位を維持している。

また、年末にはマレーシアにある新東南アジア本部第1期が正式に稼働、同グループの中国国外初のイノベーションセンターとなった。30エーカーの土地に立地する新地域ハブは、デジタルトランスフォーメーションとサステイナビリティを取り入れ、最新鋭の生産設備と、グループの生産効率を拡大する倉庫・物流設備を備えている。

出典:http://www.vindapaper.com/upload/files/20230411/1651pn8tvv.pdf

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2021年 マレーシアのトイレタリー・日用品(製造業)業界

マレーシアのNTPM、2021年度Q2はパーソナルケアが増収〜トイレタリー・日用品業界動向〜

ティッシュなどの紙製品を製造・販売する消費財メーカーのNTPMホールディングスは、2020年度第2四半期の収益が前年同期比で2.8%減となる1億8,867万リンギットであったことを発表した。

事業別では、まず紙製品セグメントはホスピタリティ業界での需要減少により、収益は前年同期比で5.7%減少した。ただ、バージンパルプや古紙などの原材料費が下がったことで、税引前利益は前期から11,849%の増加となっている。

パーソナルケア製品は、ウェットティッシュ及びコットン製品の収益が増加し、前年同期比で4.3%増となる1億1,030万リンギットであった。また、原材料費が下がったことで、税引前利益は前年同期比で307%増加した。

出典:https://disclosure.bursamalaysia.com/FileAccess/apbursaweb/download?id=212567&name=EA_FR_ATTACHMENTS

マレーシアのサウザンライオン、2020年度は減収増益 〜トイレタリー・日用品業界動向〜

洗剤などの日用品を手掛けるサウザンライオンは、消費者心理の弱まりと不確実な経済の見通しに伴い、2019年度の収益が前年度比で2.7%減となる6億2,110万リンギットを記録した。ただ、税引後利益は4,720万リンギットと前年同期比で12.4%増加した。同社は、製造効率の改善と主要原材料のコスト低下の恩恵を受けたとしている。

同社は同年度において歯磨き粉のシステマセンシティブを発売し、機能性歯磨き粉セグメントへ参入した。また、先細歯ブラシ分野においてシステマの市場シェアは35.6%に拡大した。

洗濯用洗剤ブランドのTOPは、2019年プトラ・ブランド・アワードの家庭用品部門において、プラチナ賞を受賞した。

出典:http://www.lamsoon.com.my/pdf/Annual%20Report%202019.pdf

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マレーシアでトイレタリー・日用品業界大手のユニ・チャーム、新おむつでデング熱予防

ユニ・チャームは、世界初となるアンチモスカプセル搭載の紙おむつ『MamyPoko Extra Dry Protect』を、COVID-19後にデング熱の拡大が懸念されているマレーシアとシンガポールで発売することを発表した。自然由来のレモングラス成分を含んだマイクロカプセルを、おむつを止めるテープに塗布している。

クアラルンプールにおいては、デング熱の危険性や予防策について専門医とのパネルセッションを実施し、「デング熱から子を守る宣言」を「MamyPoko」の動画を通して発信、デング熱拡大防止に取り組んでいる。

また、同社は『MamyPoko Extra Dry Protect』発売を通じて、持続可能な開発目標で定めた17目標のうち、「すべての人に健康と福祉を」と「つくる責任 つかう責任」に貢献するとしている。

出典:http://www.unicharm.co.jp/company/news/2020/1214706_13534.html

マレーシアでトイレタリー・日用品業界牽引のユニリーバ、持続可能なココナッツ産業へ

家庭用品を製造・販売するユニリーバは、小規模農家の収入と生計を改善し、サプライチェーンのトレーサビリティを強化、森林破壊を防ぎ、気候危機を緩和するための業界イニシアチブである持続可能なココナッツ憲章に署名したことを発表した。

この憲章は、小規模農家の社会的、経済的、環境的ウェルビーイングに取り組むプログラムを開発するものであり、地域の持続可能な発展に積極的な役割を果たすことを目的としている。

同社のマーティン・ハクスタブル役員は、ココナッツを原料とする食材の需要が増加している中で、業界は持続可能な方法で需要を満たさなければならず、ココナッツ憲章への署名は正しい方向へ向かう重要な一歩だとしている。

出典:https://www.unilever.com.my/news/news-and-features/2020/we-are-helping-to-create-a-more-sustainable-coconut-industry.html

マレーシアでトイレタリー・日用品業界牽引のP&Gが100万リンギット超を寄付

一般消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、COVID-19との戦いに向けて保健省を支援し、またロストフードプロジェクトと提携することで、100万リンギット以上の金銭・物品の寄付を行っている。この寄付は、病院の医療用品購入や、慈善団体が貧困層を支援するために使用される。

病院向けには、スンガイブロー病院とマラヤ大学医療センター(UMMC)、クイーンエリザベス病院へ、50万リンギット相当の現金、そして医療従事者向けにシャンプーやマウスウォッシュなどが寄付された。

また、同社は製品の寄付に加えて特別な募金活動を行い、ロストフードプロジェクトを通じて必要としている人々を支援している。

出典:https://amcham.com.my/wp-content/uploads/Malaysia-Donation-Press-Release-Media.pdf

まとめ:マレーシアのトイレタリー・日用品業界

マレーシアのトイレタリー業界の特徴として、高所得者層ではマウスウォッシュの消費が多く、中南部地域では約3分の1の消費者がデオドラントを頻繁に使用しています。今後も更なる市場規模拡大が見込まれるトイレタリー・日用品業界の動向に目が離せません!

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