【競争が激化する業界のトレンドを解説】韓国の化粧品業界

韓国 化粧品

韓国の化粧品業界は、革新と持続可能性をテーマにした新たなトレンドが急速に進化しています。特に、ナチュラル成分を用いた製品やデジタル技術を駆使したパーソナライズ化が注目され、消費者の期待を超える商品が次々と登場しています。これにより、韓国市場はますます多様化し、競争が激化しています。本記事では、韓国の化粧品業界を変革する最新トレンドを深掘りし、未来の市場を見据えたインサイトをお届けします。

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目次

2022-2023年 韓国の化粧品業界

Innisfree レッドドットデザインアワード受賞〜化粧品業界動向〜

AMORE PACIFICが保有するブランドであるInnisfreeのグリーンティーラインが2022年レッドドットデザインアワードを受賞したことがわかった。レッドドットデザインアワードは、ドイツのiFデザインアワード、米国IDEAデザインアワードと共に世界3大デザイン大会である。

長年愛されていたInnisfreeのグリーンティーラインは2022年に新しくリニューアルされた。直線と曲線、面取り(Chamfer)ディテールが調和を成した独創的なシルエット容器にミニマルなグラフィックを適用し、現代的でありながら信頼感のある自然主義を表現した。

innisfreeの関係者は「今後innisfreeはグリーンティーラインのリニューアルを皮切りに高効能な自然主義のイメージをブランド全体に広げ、自然に対し責任感あるブランドとして発展していく予定だ」と伝えた。

出典:https://www.apgroup.com/jp/ja/news/2022-04-01.html

LG生活健康 営業利益46.5%減〜化粧品業界動向〜

LG生活健康は2022年の第4四半期の事業報告書を発表した。売上は昨年同期比10.6%減の1兆8078億ウォン、営業利益は46.5%減の1289億ウォンと大幅なマイナスとなった。

年間に関しても同様に売上高は3兆2,118億ウォン、営業利益は3,090億ウォンで、前年同期比27.7%減、営業利益は64.7%減であった。

今回の大幅な売上高、営業利益減に関してLG生活健康は内外の景気減速や消費の減速も事業全体に影響を及ぼした。特に美容事業では、中国市況の悪化とそれに伴う消費の減速により、中国での免税店や現地販売が低迷したことが大きく影響したと話した。

出典:https://www.lghnh.com:984/news/press/view.jsp?seq=3760&title=

ABLEC&C 第1四半期40億ウォンの黒字利益〜化粧品業界動向〜

ABLEC&Cは2023年第1四半期に40億ウォンの営業利益を出したことを発表した。これは昨年同期の6億ウォンの営業利益の7倍にも及ぶ大幅な増加である。売上高に関しても同様に631億ウォンと昨年同期の567億ウォンから64億ウォンの増加を見せた。

特に海外の売上だけが著しく成長しており、2020年27.7%から現在は58.4%までに増加をしている。看板ブランドのミシャのイメージモデルとしてハリウッド女優のエリザベスオルセンと起用をし、今後さらなる市場成長、拡大が期待されている。

今後についてCEOのキム・ユジンは抜本的な体質改善を行い、成長に拍車をかけ具体的な成果を上げ続ける。今回、売上成長と利益改善が達成できたことは心強いことであると語った。

出典:http://www.able-cnc.com/bbs/board.php?bo_table=news&wr_id=225&page=2

CLIO 2022年売上2700億ウォンを超える〜化粧品業界動向〜

CLIOが2022年第4四半期に加えて2022年の実績報告書を公開した。2022年の売上高は2724億ウォンと昨年期比17%増の成長を見せた。営業利益も178億ウォンと29%と同様に増加を見せた。

分野別に見てみると成長が一番著しかったのはホームショッピングで昨年83億ウォンから132億ウォンと89%も増加を見せた。その次に伸びたのが免税で281億ウォンから342億ウォンと43%成長した。

ブランド別に見るとヒーリングバードが126%、プリペラが89%の増加をみせ、 CLIOが保有するブランドの中でも成長が顕著であった。 CLIOは創立30年を迎える2023年の展望としてブレンドの市場支配力の極大化、グローバル持続成長の加速化、中期成長基盤の構築を目指していくと述べた。

出典:http://company.cliocosmetic.com/ko/investors/ir_result_list.asp?page=1

HANKOOK COSMETICS 2022年売上右肩上がりならず〜化粧品業界動向〜

HANKOOK COSMETICSが2022年の事業報告書を公開した。HANKOOK COSMETICSの売り上げは2020年218億ウォン、2021年は232億ウォンと2021年に多少の増加を見せたが、2022年は210億ウォンとさらなる成長とはならなかった。

HANKOOK COSMETICSは現在、全国約100余りの代理店、200余りの加盟店、流通・などを通じて訪問販売及び製図販売を平行して化粧品および健康食品を販売している。

今後に関して、企業の収益性を高めていくために持続的な研究開発を通じた製品の品質およびブランド競争力の確保をしなければならない。また、不況期の流通構造にかんする研究や顧客の変化に素早く対応していく努力が必要だと話した。

出典:https://dart.fss.or.kr/dsaf001/main.do?rcpNo=20230316001123

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2021-2022年 韓国の化粧品業界

アモーレパシフィック 2021年上半期営業利益178.1%増〜化粧品業界動向〜

アモーレパシフィックが2021年第2四半期と上半期の事業報告書を発表した。上半期の営業利益は2675億を記録し、昨年度比178.1%と好調な成績をみせた。売上に関しても2兆4294億ウォンと昨年度比11.1%増であった。

特に韓国国内での売り上げが好調で売り上げが13%増加、営業利益も62%増加した。内訳をみるとオンラインの売上が上昇率が高く約40%上昇した。

また海外の売り上げも10%上昇した。海外売上の約95%を占めるアジアの売上も8%も増加したことが売上増加に大きく影響した。営業利益は昨年の第2四半期はマイナスであったが94億の黒字転換を見せ、今後の動きに期待が寄せられている。

出典:https://www.apgroup.com/int/ko/investors/amorepacific-corporation/ir-reports/quarterly-results/quarterly-results.html

LG生活健康 第3四半期 過去最高の累計業績〜化粧品業界動向〜

LG生活健康が2021年第3四半期および累計実績を発表した。第3四半期の累計売上は前年同期比5.5%増の6兆684億ウォン、営業利益が8.7%増の1兆486ウォンを達成した。売上高と営業利益とみに史上最大の実績を更新した。

化粧品事業の第3四半期の売上は前年同期比10.2%減の1兆267億ウォン、営業利益は9.0%増の2154億ウォンとなった。

新製品の発売や多様なコラボレーション活動を続け、差別化されたコンセプトをもとにブランドロイヤリティを高めることに集中した。「ビリーフ」とカラーブランド「VDL」はコラボレーションを通じて、最近MZ世代を中心に重視される価値消費、エコトレンドに合致するビーガンメイクラインを発売した。

出典:https://www.lghnh.com:984/news/press/view.jsp?seq=3513&title=

TONYMOLY 営業赤字縮小〜化粧品業界動向〜

2021年11月の発表によると、化粧品業界ではオフシーズンである第3四半期にもかかわらず、 TONYMOLYの第3四半期の売上高は前年同期比289.16%増の12億ウォンであった。

売上高の増加に関してTONYMOLYは本年3月に買収したペット事業「オーシャン」の売上増加、トニー・インベストメンツの売却が大きく影響したと話している。直近では国内路面店や免税店などの店舗数が一部減少したが、成長の核となるオンライン事業の活性化により、オンライン・海外エリアともに若干の売上回復をみせた。

オンライン部門で配信プラットフォーム「Yogiyo」と連携し、テスト店舗5店舗に当日配送サービスを開始した。将来的には、当日配達を約80の路面店に拡大する予定で、現在、モールと連動した当日配達サービスを開始するためのパイロットテストの準備を進めていると述べた。

出典:http://corp.tonymoly.com/new/news/read.jsp?reqPageNo=3&no=134

NATURE REPUBLIC 6年連続モンドセレクション大賞受賞〜化粧品業界動向〜

2021年4月の発表によるとNATURE REPUBLICは定番商品である「高麗人参ロイヤルシルクウォーターリークリーム」が「2021モンドセレクション」の化粧品部門で大金賞を受賞したと発表した大賞受賞は今回で6年連続である。

高麗人参ロイヤルシルクウォーターリークリームは、2015年の発売以来、17の賞を受賞するなど実績のある化粧品である。今回のモンドセレクションでの6年連続受賞は、グローバル市場での競争力を改めて証明するもので、今後は国内外のブランディング強化をさらに加速させていく方針だと述べた。

高麗人参ロイヤルシルクウォーターリークリームは、純金99%と、6歳の高麗紅参エキス、ジリサンクリーンローヤルゼリーエキス、シルクアミノ酸など、自然から得た4種類の栄養素を使用して、肌を活性化し、弾力性と健康にするクリームである。

出典:https://www.naturerepublic.com/brand/brand/view/4870

CLIO 営業利益22%増加〜化粧品業界動向〜

CLIOの2021年第3四半期の営業成果が発表された。売上高が1733億ウォンで昨年比17%増、営業利益は928億ウォンで昨年比22%増と大幅に成長したことが分かった。

オンラインの売上は2309億ウォン昨年比45%増、海外売上は871億ウォンで昨年比19%、免税は568億ウォン昨年比10%と全体的に好調である。

ブランド別に見てみるとCLIOが過半数を占め3716億ウォン(63%)、プリペラが862億ウォン(15%)グーダルが863億ウォン(15%)である。 CLIO、プリペラ、グーダルがブランド全体の93%を占めていることが分かる。

出典:https://file.irgo.co.kr/data/BOARD/ATTACH_PDF/T66MHUV8PFYBPPXXADMQXSPZNRMXP9C4202112915499.pdf

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