韓国の自動車業界は、持続可能性とデジタル化に向けた大きな変革が進行中です。EV(電気自動車)や自動運転技術の進化が加速し、消費者のニーズも多様化しています。これにより、韓国の自動車メーカーは新たな競争力を獲得し、グローバル市場でも存在感を高めています。本記事では、韓国の自動車業界を変革する最新トレンドを深掘りし、未来の市場を見据えたインサイトをお届けします。
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2023年 韓国の自動車業界
KGモビリティ、国内初のオンライン競売イベント開催〜自動車業界動向〜
2023年4月、KGモビリティがオンラインライブ「Show car」にて国内初のオンライン競売イベントを無事終えたと発表した。京畿道高陽市KINTEXで開かれた2023ソウルモビリティーショーのKGモビリティ館にて8,9日両日オークションが実施され、累計接続者がそれぞれ12万人、13万人を超え、総25万人以上が参加した。
今回のオークション最初の競売はKGモビリティの人気モデル、NEW REXTONが33%割引された価格の4,020万ウォンからスタートし、5,870万ウォンで最終落札した。
今回のオークションイベントで17台のモデルを展示したKGモビリティ館が最も見応えがあったと現地を取材した記者たちが評価した。
出典:http://m.kg-mobility.com/kr/news/1303657_19936.html
KIA、2026年EV販売100万台、2030年160万台目標〜自動車業界動向〜
2023年4月の発表によるとKIA自動車が2030年のグローバル市場430万台販売、電気自動車160万台をはじめとするエコカー238万台販売など電動化中心の中長期事業戦略をより強化し、売上160兆、営業利益16兆、営業利益率10%へと財務目標も引き上げた。
中長期電気自動車の販売目標として▲2026年100万5千台▲2030年160万台を提示し、これは2022年に発表した目標値に比べてそれぞれ約20万台(25%)、40万台(33%)引き上げたものである。
2023年上半期に電気自動車フルラインナップEV9をはじめ、2027年までに計15種の電気自動車フルラインナップを構築する計画で、電気自動車モデル数も2022年に発表した計画より1車種を追加した。
出典:https://www.kia.com/kr/discover-kia/news/detail?code=CONT0000000000084774&page=6&con=all
ベンツコリア、「韓国産業のサービス品質指数(KSQI)」2部門1位選定〜自動車業界動向〜
2023年8月、ベンツコリア(株)が「2023韓国産業のサービス品質指数(n Service Quality Index,KSQI)」で顧客応対および展示場施設などの優秀な品質が認められ、「輸入自動車販売店」および「輸入認証中古車」2部門の販売サービス品質1位企業に同時選定されたと明らかにした。
今年で14回目を迎える「韓国産業のサービス品質指数」を通じて韓国能率協会コンサルティングは顧客接点で消費者が認知する企業の商品およびサービス品質水準を客観的に評価し部門別受賞企業を選定しており、今年は計36ヶ産業に属する145ヶ企業および機関を対象にサービス評価団が「ミステリーサーベイ」方式で直接経験しサービス品質を評価したものである。
今回の受賞についてメルセデス·ベンツコリアのイ·サングクセールス部門総括副社長は「メルセデス·ベンツならではの顧客中心哲学を基に、顧客に最高のサービスを提供するために努力した結果、2部門同時受賞という意味深い結果を達成できて光栄だ」とし「今後もメルセデス·ベンツの差別化されたサービスとブランド経験を通じて、顧客が車両購入段階でもラグジュアリーな経験ができるよう最善を尽くす」と述べた。
出典:https://www.mercedes-benz.co.kr/passengercars/brand/news-events/news-story/2023/news-20230809.html
TOYOTA、沈水被害車両へ特別支援キャンペーン実施〜自動車業界動向〜
2023年7月の発表によるとTOYOTAは大雨による浸水や破損の被害を受けた車両に対しても特別支援キャンペーンを実施すると発表した。キャンペーンは①浸水による再購入の支援 ②浸水による被害を受けた顧客へのサービス支援の大きく2つだ。
最購入の支援はキャンペーン期間中に契約する場合、CAMARY/RAV4/RAV4 PHEV/SIENNA/CROWNを対象で9月30日までに引き渡しを行い、引き渡し前までのレンタル車両も支援。また、譲渡手数料の免除もあり。
浸水被害を受けた車両に対して14項目の無償点検サービスや、有償の修理割引等の支援も実施すると発表した。
Hyundaiがソウル大学で未来モビリティ契約学科を設立〜自動車業界動向〜
2023年8月の発表によるとHyundaiがソウル大学と共に電動化制御および車両ソフトウェア分野で未来モビリティ産業をリードしていく人材養成のために新卒採用を条件とした未来モビリティ契約学科を設立した。
ソフトウェア中心の自動車開発加速化によるモビリティ産業の変化に合わせ、世界的なレベルの工学リーダーを養成し、未来モビリティ産業を巡るグローバル技術競争に備えて学科設立を決定した。
Hyundai-ソウル大学は2023年下半期、2024年度契約学科に入学する新入生を募集し、以後毎年20人の優秀人材を選抜する計画だと発表した。、
出典:https://www.hyundai.co.kr/news/CONT0000000000104985
2021-2022年 韓国の自動車業界
KGモビリティ、11番街と共同マーケティングを実施〜自動車業界動向〜
KGモビリティは2021年4月13日、コマースポータル11番街と協力し、非対面購入トレンドが拡大する最近の消費者のための最適なカスタマイズ購入特典を提供することを明らかにした。全車種を対象に購入を希望する顧客は11番街(www.11st.co.kr )で20万ウォン割引券を半額(50%割引)の10万ウォンで購入し、新車契約時に使用できる。
また、車種別オーダーメイド購入特典も提供する。 車種によって最大200万ウォンの割引と60ヵ月無利子分割払いプログラムはもちろん、長期老朽車を保有する顧客は購入車種によって最大100万ウォンの支援。 さらに、19日(月)までに契約する顧客は車種に応じて追加で支援すると発表した。
出典:http://m.kg-mobility.com/kr/news/1298859_19936.html
韓国GM、シボレーソウルサービスセンター再建設〜自動車業界動向〜
韓国GMは2021年11月、ソウル永登浦区楊平洞に位置する直営サービスセンターであるシボレーソウルサービスセンター敷地内の再建築工事を通じて地下3階、地上9階の最新式サービスセンターを作る計画だと発表した。従来は整備サービスに限られていたサービスセンターの機能を拡張し、同じ空間で販売サービスまで可能にすることで、販売から整備までワンストップサービスを提供する統合サービスセンターを構築する予定。
また、韓国GMは2021韓国産業サービス品質指数(KSQI:n Service Quality Index)」調査で3年連続AS部門1位を達成したことがある。ソウルサービスセンターを含む全国400以上のサービスネットワークを基に、国内生産および輸入製品の顧客全員に優秀なサービスを継続する計画だ。
KIA、炭素情報公開(CDP)水資源、気候変化部門優秀企業選定〜自動車業界動向〜
KIAは2022年1月27日、ソウル新羅ホテルで開かれた2021年CDPコリアアワードの水資源管理部門で2年連続大賞を受賞し、気候変動対応部門で3年連続炭素経営セクターオーナーズ賞を受賞したと発表した。
生産工程で発生する廃水のリサイクルを助ける設備を国内事業場に導入し、厳格な自主システム構築および外部機関を通じた測定結果分析を通じて放流水質も法的基準対比30%以内水準で管理している。
また、気候変動に対する先制的な対応でも優秀な評価を受けた。KIAは自動車業界で初めてエネルギー経営システムを構築しており、設備交換、工程最適化、スマート制御システム導入など持続的な投資を通じて生産工程でのエネルギー効率化に努めている。
出典:https://www.kia.com/kr/discover-kia/news/detail?code=CONT0000000000006119&page=1&con=all&query=2021
Hyundai、車両半導体ベンチャー企業ボス半導体に投資〜自動車業界動向〜
2022年8月、Hyundaiグループが未来の車両用半導体分野でのシナジー効果を期待し、車両半導体ベンチャーであるボス半導体への投資を決定した。ボス半導体は今年設立され、車両半導体に欠かせない高性能低電力半導体設計、CPUおよびグラフィック、高速信号インターフェースなどの技術を基にシステム半導体を開発し、グローバル水準のファブレスに成長することを目標としている。
今回の投資は、Hyundaiグループがスタートアップ投資のために設立したオープンイノベーションプラットフォームであるゼロワンの2号ファンドで行われた。ゼロワン2号ファンドは昨年2月、現代自動車、起亜自動車証券など現代自動車グループ系列会社と協力会社が出資し、産業銀行、新韓銀行が投資家として参加して造成された基金だ。
出典:https://www.hyundai.co.kr/news/CONT0000000000050175
Benz KOREA、東海岸山火事災害復旧を支援〜自動車業界動向〜
慶尚北道および蔚珍郡と山林緑化のための戦略的業務協約(MOU)を締結し、これに6億ウォンを支援すると2022年10月26日に明らかにした。今回の業務協約は2022年3月に発生した東海岸山火事による被害が大きかった慶尚北道地域を支援するために締結され、当時慶尚北道蔚珍郡だけで1万4140ha規模の山林が焼失した。
社会貢献委員会のイ·サングク委員は「昨春、国民を悲しませた東海岸の山火事で焼失した桃花東山の一部をメルセデス·ベンツ社会貢献委員会が慶尚北道および蔚珍郡と共に復元することができてとても嬉しい」とし、「一日も早く桃花東山が再建され慶尚北道民と観光客に戻ることを願う」と伝えた。
出典:https://www.mercedes-benz.co.kr/passengercars/brand/news-events/news-story/2022/news-20221026.html
ソウル在住の韓国人。日本での在住経験は12年。日本の有名大学を卒業し、大手シンクタンクの正社員及び経営コンサルタントとして勤務。ビジネス戦略とイノベーションの分野で活躍。
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