ベトナム国内の大手航空会社2社は今後国際路線を増加させていく指針を発表しました。インバウンドふくめ、ベトナム国民の旅行の幅も今後拡大していきそうです。
今回は、そんなベトナムの空運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2024年 ベトナムの空運(運輸・物流)業界
ベトナム航空、事業再構築プロジェクトに注力
国内路線及び海外路線での航空輸送サービスを幅広く提供している国営ベトナム航空(Vietnam Airlines)は、2023年12月に同社を含めたベトナム最大手の国営企業を一元管理するベトナム国家資本管理委員会(CMSC)やベトナム航空総局、交通運輸省の幹部等が同席する中で半年以上遅れて2022年の株主総会を開催した。
同社の2022年の連結売上額は約71兆7,750億VNDで目標値の120%(前年比2.4倍)に達した。また、最終的な連結純損失額は計画よりも減少した。ベトナム航空では徹底的なコスト削減及び節約を目的としたソリューションを導入しており、2022年の年間総コスト削減額は約7兆2,260億VNDに達した。
また、同社では2022年に約1,824万人(計画+7.5%)の乗客を輸送した。海外からの観光客数は約247万人、国内観光客数は約1,577万人に達した。ベトナム航空は国際線の再開と拡大に取り組んでおり、2022年末時点で16の国と地域の25の目的地へ44路線の国際線ネットワークを運営している。
ベトジェット、国際線ネットワークの新規開設を主導
ベトナム初の民間の格安航空会社であるベトジェット社は、2022年に11万6,000便を運航し、国内外で2,050万人(2019年比20%増)の乗客を輸送した。また、同社の2022年第4四半期の国内線旅客数は前年同期比7倍まで急増している。
同社は2022年12月31日時点で国内外で合計103路線を運航している。また、同社ではインドや韓国、日本、オーストラリアなどでの路線開設を進めており、特に注目しているインド市場ではニューデリーやムンバイと、ハノイやホーチミンを結ぶ20路線以上の新規路線を開設した。
また、2022年の同社の年間売上額は約32兆5,060億VNDに達したが、年間利益額は約2,150億VNDに留まった。また、同社は年間約4兆3,490億VNDの直接税及び間接税、手数料および手数料を納税している。
Viettravel Airlines、日本路線開設を推進
ベトナム最大の国営旅行会社Viettravel社傘下の民間航空会社で、フエのフバイ空港に拠点を置き、国内線及び国際線の航空輸送サービスを提供しているViettravel Airlines社は、2023年12月19日に日本の香川県関係者(香川県観光推進センターや高松空港事務局の関係者など)及び福島県関係者(福島県庁関係者など)と会談し、ベトナムの観光都市と両県の都市を結ぶ航空便の開設について協議した。
同会議は、航空分野と観光分野に関してViettravel Airlines社と香川県及び福島県の強力な関係構築を目的としている。会議の中で協力の機会について協議し、共同での航空商品や観光商品の開発などを通じて日越間でのビジネスや観光目的の利用客の選択肢を増やす事が期待されている。
また、Vietravel Airlines社では2024年に日本の主要観光都市へのネットワークの開設及び拡大を計画している。
AirAsia、ベトナムは東南アジアでの重要市場
マレーシアのクアラルンプールに本社を置く格安航空会社AirAsia社は、2019年からベトナムで航空サービス提供を開始している。
同社オーナーのトニー・フェルナンデス氏は“ベトナムは依然として同社にとって重要な市場で、同グループは現在タイ路線(6路線)、マレーシア路線(7路線)を含めたベトナム発着便を週314便運航しており、同社では多くの観光客のニーズに対応している。
また、同氏は“ベトナムを含めて、まだ航空会社が就航していない路線を開設し、新たな顧客へサービスを提供し、最良かつ一貫した価格の航空チケットの提供を目指している。また、25分以内の到着便及び往復便を維持、0VNDキャンペーンを含めた一連の割引プログラムも行う”とコメントしている。
出典:https://www.vietnam.vn/viet-nam-la-thi-truong-quan-trong-cua-airasia-o-dong-nam-a/
シンガポール航空、ベトナム航空と協定締結
シンガポールの国営大手航空会社であるシンガポール航空は、2023年2月にシンガポールで開催されたベトナム・シンガポールビジネスフォーラムで、国営ベトナム航空と二国間協力強化に関する覚書を交わした。
両者は本覚書に基づき、包括的な協力に加えて双方の長所の強化、ベトナムとシンガポールの間の航空サービス基準を向上させ、旅客者に最大の利益を提供するために両者の協定範囲を拡大する。
具体的には、商業旅客分野及び貨物輸送分野でのコードシェアに加えて、両航空会社のフライトネットワークを組み合わせてより多くのオプション及び高い利便性を提供マイレージプログラムや地上サービス、エンジニアリングサービス、飛行安全管理やトレーニングなどの分野でも協力関係を強化する。
2021年 ベトナムの空運(運輸・物流)業界
ベトナム航空、銀行から4兆ドンの援助〜空運業界動向〜
ベトナムの国営航空会社のベトナム航空(VNA)は、パンデミックによる経済的影響の対応に苦戦しており、ベトナム国内のSeABank, MSB, SHBの3つの銀行から合計4兆ベトナムドンの援助を受ける。
VNAの延滞債務は6.24兆ドンに急増し、2021年の上半期には10兆ドンの損失を出す可能性がある。2021年3月末時点でVNAは登録資本金14.19兆ドンに対し14兆2,180億ドンを超えるマイナスの未分配税引き後利益を計上している。この問題解決なしでは地元の株式市場でHVNとコード化されたVNA株式は上場廃止となる。
2020年下半期の臨時総会では、VNAは全ての延滞債務の支払い、生産と事業のための資本不足の補償、銀行からの短期及び長期ローンの返済に株式から8兆ドンを使用すると発表していた。
出典:http://spirit.vietnamairlines.com/vi/emagazine/news-114/vna-set-to-receive-174-million-in-aid-from-banks-11035.html
2030年までのベトナムのクアンチ空港マスタープラン〜空運業界動向〜
ベトナム民間航空局によると、交通運輸省はこのほどクアンチ省のゾーリン群ゾークアン村とゾーリン村で建設が予定されているクアンチ空港の2030年までの詳細設計案を承認した。
クアンチ空港は軍民共用空港で、総面積は316ha。国際民間航空機関(ICAO)の定める飛行場基準コードで4Cクラスを目指す。年間旅客処理能力は100万人、年間貨物処理能力は3100トン、駐機場5か所を設けたコードCの航空機の離着陸が可能な空港となる。
空港には、全長2400m・全幅45mの滑走路1本、誘導路、全自動滑走路誤進入警報システム(ARIWS)、マルチラテレーション(MLAT)システム、空港気象観測システム、空港管制塔、年間旅客処理能力100万人の旅客ターミナル、貨物ターミナル、駐車場などを整備する
出典:https://caa.gov.vn/hoat-dong-nganh/cong-bo-quy-hoach-cang-hang-khong-quang-tri-den-nam-2030-20210616085927211.htm
ベトナムのBamboo Airways、IATAトラベルパスの試運転〜空運業界動向〜
ベトナムの大手コングロマリットグループFLCグループ傘下の民間航空会社Bamboo Airwaysは、国際航空運送協会(IATA)と正式に協力を行い、IATAトラベルパスを試用し、航空会社が国際線を再開するための基盤を築いた。
IATAトラベルパスは乗客が旅行用のPCR検査と予防接種証明書をアップロードして共有できるデジタルヘルスウォレットで、紙ベースよりも安全かつ効率的に個人データの保護ができる。
乗客はIATAトラベルパスアプリをダウンロードしデジタルIDを作成する。PCR検査や予防接種後にラボがデータを個人のアプリに送信し、この情報を検証して乗客が目的地の旅行要件を満たしているかを確認できる。これによりシームレスな輸送を促進し、今後の国際線再開に重要な役割を果たすことが期待される。
出典:https://www.bambooairways.com/vn-en/company/press-and-news/press-release/bamboo-airways-to-trial-digital-health-app-iata-travel-pass/?id=2522&category=0
ベトナムのVietravel航空、ラムドン省ビジネス協会と提携〜空運業界動向〜
Vietravel Holdingsが所有するアジアを代表する旅行航空会社のVietravel航空は、2021年5月2日、ラムドン省のビジネス協会との協力に関する覚書に署名した。両社はイベントの共同開催、ラムドン省の観光業界のイメージ促進、ベトナムの旅行業界の発展を目指す。
国内外のビジネスエコシステムにおける観光業、貿易、投資及びつながりにおける協力に有利な条件を整えるためのもので、ビジネスコミュニティのための競争性の向上、国内外のビジネス投資市場拡大の支援を目指す。
2021年3月にVietravelはホーチミンとダラットを結ぶ最初の商用便を運航し、2都市間の旅行、観光、貿易の機会を増やした。
出典:https://www.vietravelairlines.com/vn/vi/ve-vietravel-airlines/tin-tuc/vietravel-airlines-ky-bien-ban-ghi-nho-hop-tac-voi-hoi-doanh-nhan-tre-tinh-lam-dong-362
ベトナムVietjet、2021年の事業戦略を発表〜空運業界動向〜
ベトナム初の民間航空会社のVietJet Airは、2021年の年次株主総会を開催し、1年間の事業の振り返り、2020年の監査報告、2021年の発展計画について報告を行った。
2020年の親会社の売上高は15兆2030億ドンに達し、航空輸送の損失は予想を大幅に下回る1兆4530億ドンに過ぎなかった。連結売上高は182億2000万ドン、連結利益は680億ドンに達した。
2021年の計画として航空輸送収入15兆5000億ドン、連結収入は21兆9000億ドン、前年比20%の増益を目指して、貨物収入の促進、新しい航空サービスの拡大、人材育成サービス、修理サービス、航空機工学、プロジェクト投資、航空輸送以外の資金調達、回復段階の準備に力を入れる予定である。
出典:https://ir.vietjetair.com/Home/ViewPost/Dat-ket-qua-vung-chac-nam-2020-%20Vietjet-tu-tin-voi-chien-luoc-kinh-doanh-trong-nam-2021
2020年 ベトナムの空運(運輸・物流)業界
コロナ収束に向けてベトナム国内空路徐々に再開〜空運業界動向〜
ベトナム政府は、2020年5月15日の新型コロナウイルス対策会議において、国内観光を促進する方針を示した。スポーツ・文化・観光省は旅行会社などと連携し、ベトナム人向けの観光プロモーションを6月から12月末まで実施する。
観光サービスは1~4月の売上高が前年同期の半分近くまで減るなど、新型コロナウイルスの影響による打撃が大きい中、感染が収束しつつある国内の需要を喚起し、国内旅行を奨励する方向に舵を切った。
ベトナムでは4月1日から続いていた外出制限措置を、地域ごとに段階的に緩和してきた。国内の観光地も再開してきており、5月15日の夜からは、ハノイのホアンキエム湖周辺で週末に実施される歩行者天国やナイトマーケットも再開した。
出典:http://vanban.chinhphu.vn/portal/page/portal/chinhphu/hethongvanban?class_id=2&_page=1&mode=detail&document_id=199902 https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/05/4b83406cdb6c96f1.html
ベトナム航空、乗客全員に医療申告義務付け〜空運業界動向〜
ベトナム政府の要求に従い、COVID-19の拡散を防止するために、ベトナム航空の国内線で旅行するすべての乗客は、オンライン健康申告フォームに記入して提出する必要がある。
保健省のウェブサイトや、同省の公式スマホアプリから健康申告のフォーム作成と提出が可能である。
ベトナム航空では、搭乗者に対してチェックイン手続きを容易にするために、出発時刻の24時間前までに自宅で健康宣言を提出することを推奨している。申告内容は、フライト当日にチェックインや搭乗の際に提示する必要がある。また、搭乗時にはマスクの着用も義務付けられる。
出典:https://www.vietnamairlines.com/vn/en/vietnam-airlines/press-room/travel-advisory/2020/0324-EN-Compulsory-Pre-departure-Health-Declaration-on-Domestic%20Flights
ベトナムで空運業界大手のベトジェット、タイにて新空路就航〜空運業界動向〜
ベトジェットタイランドは、バンコク最大の空港であるスワンナプームとタイ北東部の商業および政治の中心地であるコンケン(Khon Kaen)を結ぶ空路を開設した。
初フライトでは有名な歌手Ying Leeとダンサーが乗客に特別なパフォーマンスを披露した。また、乗客には航空会社から記念ギフトが贈られた。
新空路就航を記念したプロモーションも実施され、片道のチケットはわずか5バーツ(3,800 VND)で販売された。今回就航した新航路は同航空会社のスワンナプーム発の7番目の空路となり、1日2便運行する予定だ。
出典:https://www.vietjetair.com/Sites/Web/vi-VN/NewsDetail/tin-tuc/4392/vietjet-thai-lan-khai-truong-duong-bay-bangkok–khon-kaen-voi-man-bieu-dien-cua-ca-sy-noi-tieng-thai-lan-yinglee-tren-tau-bay
ANA、ベトナム・ホーチミン〜羽田線を就航〜空運業界動向〜
ANAグループは、2020年度の国際線航空輸送事業計画を策定した。2020年は待望の羽田空港国際線発着枠拡大の年であり、2020年サマーダイヤから14路線を新規開設ならびに増便する。
日本のエアラインとして初めて就航する深圳などを含めて5都市へANAとして新たに乗り入れると同時に、ベトナム路線再編に伴い、羽田=ホーチミンシティ線も新規開設することで、羽田空港からの路線ネットワークをさらに拡充する。
新たに多くの国や都市とつながることで、日本の顧客にとって選択肢が広がるほか、さらなる訪日需要の高まりが期待できるなど、ビジネスチャンスを生み出すきっかけにもなることが見込まれている。
出典:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202001/20200123.html
ベトナムのBamboo Airways、顧客に柔軟な対応〜空運業界動向〜
ダナンにおいて、COVID-19の感染者が多数発生したことを受けて、政府は感染拡大にむけて社会隔離政策などの対策を進めている。それに伴い、ダナンを発着する空の便にも多大な影響が出ている。
こうした状況を受け、Bamboo Airwaysは、ダナン発着のフライトに関する特別措置を発表した。
それによると、8月15日までの便は無料で返金や1回までの変更に応じる。また、8月15日以降の便についてもフライト時刻3時間前まで無料で変更、返金に応じるほか、ビジネスクラスについては、フライト時刻以降も3時間以内であれば有料での返金を受け付ける。
出典:https://www.bambooairways.com/vn-vi/ve-chung-toi/tin-tuc-va-bao-chi/thong-cao-bao-chi/thong-bao-chinh-sach-ho-tro-giai-doan-dich-benh-covid-19-tai-da-nang-tu-ngay-26-7/
2019年 ベトナムの空運(運輸・物流)業界
世界トップクラスの成長率!ベトナムの航空市場〜空運業界動向〜
文化スポーツ観光省観光総局は、2018年度年次報告書を公開した。それによるとベトナムでは航空産業の発展が観光産業を後押ししていると評価されている。
IATA(国際航空運送協会)によると、ベトナム航空市場の最近10年間における年平均成長率は+17%を記録している。これはアジア太平洋諸国の同期間の年平均成長率を上回っており、世界的にみてもトップクラスの成長率だ。
また、ベトナムの航空会社は政府や旅行会社各社と協力して観光促進にも取り組んでいる。特に日本、韓国、中国、台湾などの東北アジア、欧州、東南アジア諸国、オセアニアが主な市場となっている。
ベトナムのベトジェット・Grab・スイフト247の業務提携〜空運業界動向〜
2019年8月7日の発表によると、ベトナム系大手LCCのVietjet Air(ベトジェットエア)、ライドシェアサービス大手のGrab (グラブ)、空運サービスのスタートアップ企業Swift247(スイフト247)の3社は、貨物輸送サービスにおける業務提携を締結した。
Vietjet AirおよびGrabは空路と陸路一気通貫の貨物輸送サービスを提供する。今後はベトナムだけでなく東南アジア諸国にも事業を拡大していく予定だ。
Swift247は貨物輸送サービスのプラットフォームであるGrabExpressやVietjet Airの空輸ネットワークを活用して、短時間で荷物をスムーズに配達していく考えだ。
ベトナム国内初!ビジネスジェット事業の許可取得、 Vietstar〜空運業界動向〜
2019年7月23日、国防省傘下のVietstar Airlines(ベトスター航空)は、交通運輸省ベトナム航空局から、 Air Operator’s Certificate=AOC(航空運送事業許可)を取得したと発表。これにより同社はベトナム国内で初のビジネスジェット事業を持つ航空会社となる。
同社のビジネスジェット事業で用いられる機材は、エンブラエル社(ブラジル系航空機メーカー)開発の「エンブラエル・レガシー600型機」、ビーチクラフト社(米国系航空機メーカー)開発のビーチクラフトキングエアB300型機の2種類の双発式ビジネスジェット機となる。
また同社はビジネスジェット機による運航サービスやメンテナンスサービスも提供する。
ベトナム航空業界の定時運行率、トップはどこ?〜空運業界動向〜
交通運輸省ベトナム航空局(CAAV)によると、2019年1-6月期にベトナム国内航空会社5社のうち最も定時運航率が高かったのは、ベトナム系不動産会社大手のFLC Group(FLCグループ)が運営するBamboo Airways(バンブー航空)であった。
同社の同期間中の運航便数は総計6700便、そのうち定時運航便数は6287便で、定時運航率は93.8%であった。これは、業界全体の平均84.8%を大きく上回る水準となっている。
遅延発生の原因としては、機材到着遅れ、天候、航空会社の技術的問題、空港の設備、管理・オペレーション上の問題が挙げられている。
2018年 ベトナムの空運(運輸・物流)業界
ベトナム航空、昨年に続き4つ星エアラインに〜空運業界動向〜
ベトナムを代表する航空会社、ベトナム航空 (Vietnam Airlines) は2年連続で Skytrax(世界有数の航空会社・空港評価機関)の格付けで4つ星を獲得した。
過去数年間にわたり、同社は国際線・国内線のネットワークを開拓。最新鋭の航空機材をもって、利便性が高く遅延の少ないフライトスケジュールを維持してきた。
発着がどれだけ定刻通りに行われているかを示すオンタイムパフォーマンス指数は 90.2%であり、世界平均を上回っている (2017年1~8月の数値)。
ベトナムのベトジェット、2つの国際路線を新規開設〜空運業界動向〜
ベトジェット (Vietjet) は、ハノイ (Ha Noi)-タイチュン (Taichung、台湾) とダナン (Da Nang)-テグ(Daegu、韓国) を結ぶ2つの新たな国際線を2018年6月22日から開設した。
同社の路線ネットワークは乗客数の増加に伴い、ハノイとベトナム国内の主要空港を結ぶ20以上の路線数に達し、韓国、バンコク、台北などのアジア他国向けにも拡大してきた。
現在同社は、航空機A320およびA321を40台保有し、毎日350便以上のフライトを運行している。国際線の運航先は、タイ、シンガポール、韓国、台湾、マレーシア、中国、ミャンマーなど53路線にのぼる。
ベトナムのベトジェット、ボーイングと新機材の調達契約締結〜空運業界動向〜
ベトジェットと米ボーイングは、小型ジェット旅客機 B737 MAXの購入に関して、100機・127億ドル規模の受注契約を締結した。
ボーイング社は契約の一環として、ベトナムで最新の航空サービス環境を構築することを目的とした、一連の戦略的パートナーシッププログラムの展開を約束した。具体的には、メンテナンス、修理およびオーバーホール (MRO)、パイロット・エンジニア向けのトレーニングなど。
また、ベトナム航空業界全体の管理システム・オートメーションに関する機能を強化するための特別プログラムも提供する。
ベトナム航空業界の民間参入規制に緩和方針〜空運業界動向〜
ベトナム運輸省は、民間航空事業者の参入に関する規制を緩和・修正する計画を発表した。
民間航空管理局 (Civil Aviation Administration of Vietnam) はこの計画に基づき、航空輸送事業、設計サービス、製造といった航空分野における民間事業からの投資要件78のうち、49を簡素化、11件を修正する。今回の変更で緩和もしくは修正される条件は、全体のうち74.36%に上る。
対象となる分野には、航空機のエンジン、プロペラなど各種機材の設計、生産、機材のメンテナンスやテスト、空港の運営、航空輸送、スタッフのトレーニングといった分野が含まれている。
まとめ:ベトナムの空運業界
ベトナム国内の大手航空会社が外資企業とタッグを組み、航空機だけでなく国内空運業界の管理システム向上も目指しています。また国際路線の増便によって国内観光業の発展も今後見込まれます。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。