【買い物体験も進化】アメリカの家電量販店業界

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アメリカの家電量販店業界では、買い物における郵送やリサイクルが便利になるような新たなサービスが複数発表されており、家電製品だけでなく買い物体験も進化しているようです。

今回は、そんなアメリカの家電量販店業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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アメリカの家電量販店業界 業界地図はこちら!
目次

2022-2023年 アメリカの家電量販店(流通・小売)業界

ターゲットが翌日配達のサービスを拡張〜家電量販店業界動向〜

2023年6月21日、ターゲットは、最新のサプライチェーン施設であるターゲットラストマイルデリバリー(TLMD)の拡張機能を発表した。これにより、さらに多くの顧客に翌日配送を提供できるようになる。

事前に仕分けされた地元の荷物は仕分けセンターからTLMD拡張施設に転送され、そこでチームメンバーが荷物を受け取り、プラットフォーム上のドライバーによって近隣地域に翌日配達される。直近では、ジョージア州スマーナにある店舗の近くに、TLMD拡張施設がオープンした。費用はフルサイズの仕分けセンターの数分の1である。すぐに効果が現れており、TLMDでサービスを提供できる人の数が30%以上増加した。これにより、アトランタ市場ではさらに50万人、合計300万人以上のゲストが翌日配達を利用できるようになる。

チームはすでに本格的に始動しており、ドライバーは現在、1日あたり最大1,500個の荷物を配達している。今後数か月以内にさらに強化する予定である。

出典:https://corporate.target.com/article/2023/06/last-mile-delivery

ベストバイが電子廃棄物のリサイクル郵送を開始〜家電量販店業界動向〜

ベストバイが新サービスとして、電子機器のリサイクル郵送サービスを始めた。顧客が対応することは、前払いにてテクノロジーリサイクルボックスを注文し、届いたボックスに電子機器廃棄物を入れて発送するのみだ。

最大6ポンドまで入れることが可能な小型ボックス(9 X 5 X 3–$22.99)、または最大15ポンドまで入れることが可能な中型ボックス(18 X 14 X 4–$29.99)の2つのオプションがある。

ベストバイは国内最大の電子廃棄物小売コレクターで2009年以来、27億ポンドを超える電子機器および電化製品をリサイクルしてきた。リサイクルプログラムは、環境を保護し、より持続可能な生活を支援するための循環経済なビジネスである。そして2040年までに正味ゼロ排出を達成するという目標を掲げている。

出典:https://corporate.bestbuy.com/recycle-by-mail-boxes/

LOWE’Sが174か所に屋上ソーラーパネル設置〜家電量販店業界動向〜

2023年4月9日の発表によると、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロに達成するという目標に沿って、LOWEʼSは、現在稼働中の20拠点を含む全国174の店舗および配送センターの屋上ソーラーパネル設置を発表した。完成すると、各場所でのエネルギー使用量の約90%がソーラーパネルで補われることとなる。

ニュージャージー州の20店舗では既にソーラーパネル会社InfinitiEnergyを通じてソーラーパネルが運用されている。州内のさらに6つの店舗へのパネル設置が開発中で、2023年後半に稼働する予定だ。

イリノイ州にある36店舗と3つの配送センターも同様にDSDRenewablesと提携して計画中。建設は2023年末までにすべての現場で開始される予定である。カリフォルニア州にある52の店舗と2つの配送センターも同様に、GreenskiesCleanFocusと提携し、2023年後半に建設を開始する予定である。

出典:https://corporate.lowes.com/newsroom/press-releases/lowes-invests-renewable-energy-rooftop-solar-panel-installations-174-locations-part-net-zero-target-04-19-23

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ホーム・デポが陸軍・空軍と提携〜家電量販店業界動向〜

2023年5月18日の発表によると、ホーム・デポは陸軍・空軍交換局と提携し、軍の買い物客向けに主要家電製品の免税販売を開始する。資格を確認したすべての現役軍人、扶養家族、退職者、国防総省の⺠間人および退職者、名誉除隊した退役軍人は、このプログラムを通じて取引所から免税オンライン購入を行うことが可能だ。

ホーム・デポの主要家電ショールームも、ジョージア州フォート・ムーア、テキサス州フォート・カバゾス、サンアントニオ共同基地を含む5つのポスト・エクスチェンジおよびベース・エクスチェンジで開設される。ホーム・デポとエクスチェンジは今後、大陸全土60以上のホーム・デポ家電ショールームを展開する予定である。

エグゼクティブ・バイス・プレジデントのヘクター・パディラ氏は「我が国に奉仕する人々は、家庭にて最高の製品を提供する権利があり、私たちは彼らの資源となることを嬉しく思う」と述べた。

出典:https://ir.homedepot.com/news-releases/2023/05-18-2023-130125342

Amazonがエコーの新商品を発表〜家電量販店業界動向〜

Amazonは、Echoラインナップのアップデートを発表し、更に自宅や外出先でAlexaに簡単にアクセスできる4つの新しいEchoデバイスを発表した。現在、世界中で5億台を超えるAlexa対応デバイスが販売されており、顧客はこれまで以上にAlexaを使用している。

発表された商品であるEchoPopは、前面指向性スピーカーを備え、フルサウンドとAlexaへのアクセスを提供する。EchoShow5は前世代の2倍の低音を実現。EchoShow5Kidsは、宇宙をテーマにした新しいカラフルなデザイン。そして、EchoBudsは、高品質のオーディオを提供し、外出先でもAlexaにアクセス出来る全く新しいデザイン。

さらに、Alexaを車両に搭載できるEchoAutoがオーストラリア、カナダ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、日本にて利用可能になったことも発表した。

出典: https://www.aboutamazon.com/news/devices/new-amazon-echo-devices-echo-buds-echo-pop

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2021-2022年 アメリカの家電量販店(流通・小売)業界

ベストバイがアウトドア家具会社を買収〜家電量販店業界動向〜

2021年11月31日の発表によると、ベストバイは高級屋外用家具を専門とする大手直販会社であるヤードバードを買収した。ヤードバードは、ダイニングセットやラウンジチェアから焚き火台、アクセサリーに至るまで、屋外用家具の素晴らしいセレクションを全米7か所のショールームで提供している。

また、ヤードバードは、二酸化炭素排出量を相殺するためにcarbonfund.orgと提携し、梱包材の使用量を大幅に削減した。一部の梱包材にはリサイクル資源が使用されている。

BestBuyは今後数カ月以内にヤードバード製品のオンライン販売を開始する。ヤードバードはまた、Yardbird.comおよび全国の同社ショールームで、独自にセレクトした屋外用家具の販売を継続する。創設者であるボブ・ディロン氏とジェイ・ディロン氏は引き続きヤードバードの指導的役割を担う。

出典:https://corporate.bestbuy.com/best-buy-to-acquire-yardbird-expanding-its-outdoor-living-selection/

ホームデポがウォルマートと配送機能を強化〜家電量販店業界動向〜

2021年10月6日の発表によると、世界有数の小売業者ホーム・デポとウォルマートが協力して、ホームセンター顧客向けの即日および翌日配送機能を拡大するとのこと。WalmartGoLocalを利用すると、ホーム・デポの顧客は、さまざまな製品を同日または翌日配達するオプションが可能となる。

また、ウォルマートは、地元配送にWalmartGoLovalというサービスを加えた。これには、サイズや複雑案件の商品を含むさまざまな商品の配送に加え、速達、当日、翌日の配送などの配送スケジュールに柔軟に対応する。

2020年度、ホーム・デポではデジタルプラットフォームでの売上が86%増加。オンライン注文の半分以上が店舗を通じて処理された。また、12億立方フィートという記録的な製品を配送ネットワークを通じて配送し、1,321億ドルという記録的な売上高を達成した。

出典:https://ir.homedepot.com/news-releases/2021/10-06-2021-110017278

建築業者の90%が家電製品の入手に苦労〜家電量販店業界動向〜

NAHB住宅市場指数に関する2021年2月の調査において、建築業者が過去6か月間で家電製品をタイムリーに入手するのに困難な経験をしたか確認する調査が行われた。建設業者のほぼ90%が「はい」と回答し、51%が大部分、38%が小範囲と回答した。

従来、不足するものといえば樹材、コンクリート、壁板などだったが、珍しいことに最近、建設業者は家電製品の入手に問題があると不満を言い始めた。

アメリカにおける新築一戶建て住宅は、洗濯機と衣類乾燥機を備えている住宅は3分の1のみだが、冷蔵庫が備えられているのは3分の2、さらに、85%に生ごみ処理機、88%に電子レンジ、93%に食器洗い機、97%にレンジ/クックトップ/壁掛けオーブンの組み合わせを備えている。その為、これらの家電製品が通常どおり納入出来ない場合、新築住宅の完成に大きく影響を受ける。

出典: https://www.nahb.org/blog/2021/03/Nearly-90-of-Builders-Have-Trouble-Getting-Appliances

AmazonがスマートホームMatter計画を発表〜家電量販店業界動向〜

Amazonがスマートスピーカー、プラグ、照明、掃除機、テレビなど様々なデバイスとスマートホームシステム動作を可能にするMatterの展開計画を発表した。さらに他のデバイスメーカーとの重要なMatterパートナーシップを発表した。

一般的に、スマートデバイスを購入後、スマートホームシステムと互換性がないことが問題になることがある。Matter互換デバイスがあれば、それが解決されるということだ。全てのデバイス、スマートホームシステムを互換することが可能だ。

Amazonは2022年、より多くのオペレーティングシステム、スマート製品を拡張する前に、一部のEchoデバイスとAndroidセットアップを備えたAmazonスマートプラグ、スイッチ、および電球を対象としたMatteroverWi-Fiを始める。その後、家庭用製品デバイスを展開予定とのこと。

出典:https://www.aboutamazon.com/news/devices/amazon-alexa-matter-smart-home-standard-support

ターゲットがApple商品販売を強化〜家電量販店業界動向〜

2022年10月26日の発表によると、ターゲットでは、AppleatTargetのショップインショップ数を3倍以上に増やし、Apple製品とアクセサリを150以上の店舗およびオンラインで購入できる。

⻑年にわたり、ターゲットはApple製品の販売先である。よりAppleとの連携を深め、より多くのゲストがAppleatTargetの優れたショップインショップ体験にアクセスできるようになる。また、ターゲットでは、Apple以外にも、Disney、UltaBeauty、Leviʻsなどのブランドともパートナー販売を行っている。

TargetCircleメンバーは、AppleFitness+を4か月間無料で利用できるようになる。このオファーを提供しているのはターゲットだけだ。また、Circleメンバーは、iCloud+、AppleMusic、AppleArcade、AppleNews+などのAppleサービスの特別オファーも利用できる。

出典:https://corporate.target.com/article/2022/10/apple-at-target

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