女性の社会進出や核家族化の進行により着実に成長しているフィリピンの保育サービス産業。2022年現在、保育士の待遇改善の政策が提案されるなど、保育士の待遇改善やグローバル化などによって、改革を進めようとする動きがみられます。
今回は、そんなフィリピンの保育業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
読了時間の目安:5分
[toc]
2022年 フィリピンの保育(教育)業界
保育士の待遇改善に向けた動き〜保育業界動向〜
2023年2月8日の発表によると、福祉、農村開発に関する上院委員会は、児童発達労働者(CDW)またはデイケア労働者の職業がプロフェッショナル化することを提案された法案に関する2回目の公聴会を予定している。
委員会は、社会福祉開発省(DSWD)から、2021年の時点で、合計79,451人の児童発達労働者(CDW)とデイケア労働者(DW)が、標準的な賃金と福利厚生なしで在職中および正規社員として職についていないことを確認した。
海外では、保育士は小学校、中学校、高校の教師よりもはるかに多くの給料をもらっている。仕事は繊細で、重労働であることが理由だ。提案された法案が制定されると、4歳以下の1,100万人のフィリピン人の将来を保証すると同時に、現在地方政府ユニットを通じて政府に雇用されているCDWに在職期間と福利厚生の保証が与えられる。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1194730
K-12のカリキュラムの調整の必要性〜保育業界動向〜
2023年2月1日の発表によると、幼稚園から高校3年生までのK12カリキュラムに調整を導入することが重要であるとのこと。K-12カリキュラム終了後、卒業生が就職できるようにするための改訂が必要である。
基礎教育と文化に関する下院委員会の委員長は、地元および国際的なベストプラクティスに適応し、子供たちに適切なスキルを身に付けさせることの重要性強調した。
ドゥテルテ教育省はその後、学校と雇用のギャップやミスマッチを解消するために業界を支援するよう業界に呼びかけた。DepEdはまた、高等教育および技能訓練機関に関する委員会と緊密に連携して、仕事のミスマッチに対処するものとする。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1194169
幼稚園から高校3年生まで、母国語利用の制限〜保育業界動向〜
2023年2月3日の発表によると、フィリピン下院で、幼稚園から高校3年生までの母国語を教育の媒体として使用することを一時停止する提案が第二読会で承認されたことで、議論が広がっている。
この法案(House Bill 6717)は、学校での母国語教材の明らかな不足に対処し、基礎教育においてすべての学習者に質の高い教育を提供する憲法の規定に従うことを目的としている。法案を提案したロマン・ロムロ下院議員は、フィリピンの主要な方言に対応した教材が揃っていないことを指摘した。
法案は、教育省(DepEd)が母国語や第一言語を生徒に使用するための教科書や教材を完成させ、議会に認証するまでの間、幼稚園から3年生までの母国語や第一言語を教育の媒体として使用することを一時停止することを提案している。母国語が効果的であると評価された学校では、引き続き使用されることになる。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1194190
ドロップアウトを減らすための取り組み〜保育業界動向〜
セーブ・ザ・チルドレン・フィリピンは、DepEd、MBHTE、教師、アカデミー、民間部門、保護者、子供たちと協力し、生徒の能力や学習成果を向上させ、教育の不平等やドロップアウトを減らすことを目指している。
2022年8月22日の発表によると教育危機への対策支援を約束し、教育省、保健省、中央政府機関、地方自治体、バンサモロ自治区のMBHTEと連携して、ムスリム・ミンダナオ地域の社会全体で協力し、以下の目標を確実に達成することを呼びかけている。
学校に適切な換気や安全なスペース、適切な水・衛生・衛生施設が整い、健康と安全の手順を厳密に実施すること。教育システムと質の高い包括的な教育へのアクセスを強化し、教育の不平等に対処し、不平等や差別により影響を受ける子供たちのニーズをサポートすること。教育の全体的な質を向上させ、不利な立場にある生徒を支援すること。
出典:https://reliefweb.int/report/philippines/save-children-philippines-statement-safe-back-school-sy-2022-2023
イロイロ市政府、児童喫煙のプログラム実施〜保育業界動向〜
2022年11月16日の発表によると、イロイロ市政府は、イロイロ市禁煙対策委員会(ICAST)を通じて、4歳から10歳の子供たちに喫煙による悪影響に対する意識を高めるキャンペーンを行っている。
キッズ・スモーク・フリー・ストーリーテリング(KISS)プログラムというイベントで、市の社会福祉開発局および市の学校と協力してデイケアセンターを訪問した。子供たちにストーリーテリングによる喫煙による悪影響を訴えている。
活動中、子供たちはライフスキル、主に大人の喫煙者が周囲にいる場合の対処法を教えられる。また、小中学生、中学生、および高等学生向けのさまざまな講義も行われた。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1189144
2021年 フィリピンの保育(教育)業界
フィリピンのイオンファンタジーの海外子会社の新規出店状況〜保育業界動向〜
大型ショッピングセンター内において児童向け遊戯施設を運営するイオングループの企業であり、フィリピンには48支店を持つイオンファンタジーは、2021年度の海外子会社の新規出店および海外店舗数をアップデートした。
2021年7月は、中国において1店舗の新規出店を行った。Covid-19の影響を受け閉店した店舗もあり、2021年7月末の同社の海外事業における店舗数は合計419店舗(フランチャイズ店舗等含む)となっている。
中国およびASEAN諸国における子会社「イオンファンタジー中国」「イオンファンタジーマレーシア」「イオンファンタジータイランド」「イオンファンタジーフィリピン」「イオンファンタジーインドネシア」「イオンファンタジーベトナム」を通じて、インドアプレイグラウンドの直営展開を進める。
出典:https://www.fantasy.co.jp/company/wp-content/uploads/2021/08/Final_2021_8_5_overseas_outlets.pdf
フィリピンのCambridge Philippinesの遠隔教育プログラム〜保育業界動向〜
シンガポールに本部があり、フィリピン国内に23校を有するCambridge Philippinesは、現在COVID-19パンデミックにより野外活動が制限されている子供たちに対して、遠隔教育プログラムを実施しており、その入門書を自社ウェブサイトにて公開した。
入門書には各曜日のプログラムやカリキュラムの詳細内容、プログラム実施の際のルールや推奨されるオンラインツールなどが記載されている。
本遠隔教育プログラムはフィリピンにおけるニューノーマル活動に適応しながら継続的な学習を提供することを目的としており、教育目的・学術目的のみで実施される。実際に本プログラムを受講している家族のレビューも記載されており、入会を検討する人に向けての情報も多く提供している。
出典:https://cambridge.com.ph/whats-new/cambridge-distance-learning-program-primer/
フィリピンの教育省、2021年度の幼稚園入学者数を公表〜保育業界動向〜
教育省(DepEd)は、 2021年から2022年の学年度に、これまで7,249,765人の学習者が全国公立学校に入学したと報告した。首都圏では980,783人(688,668人の学習者と292,125人の登録者)で2番目に多い登録者数を記録した。
昨年度は、26,826,387人の生徒が幼稚園~高校、および代替学習システムに登録されている。登録は、対面とオンラインの混合学習を開始する学年度の初日である9月13日まで実行される。
対面学習の再開が望まれる中、Covid-19のパンデミックにより未だに再開の目途が立っておらず、幼稚園を含めオンラインがメインの教育方法となっている。丸2年対面学習が実施されておらず、通信インフラの格差からくる教育の遅れが各所で問題視されている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1151375
フィリピンのUSAID、産官学で就職前教育に関して提携〜保育業界動向〜
米国国際開発庁(USAID)は、フィリピンでの基礎教育の推進プロジェクトを通じて、ビコル大学(BU)、ウェストビサヤ州立大学(WVSU)と覚書(MOU)に署名した。3母国語ベースの多言語教育プログラム(MTB-MLE)を通じ、早期の識字教育に焦点を当てた就職前教育のカリキュラムを開発し、提供する。
USAIDは、就職前の教師教育をサポートし、新入生の初期の教師がK-3学習者のニーズに対応するための実践的な知識とスキルを身に付けられるようにする。学習提供の変化に伴い、講義ベースのアプローチではなくパフォーマンスベースのモジュールに導入される。
フィリピンでの基礎教育の推進(ABC+)は、2019年7月に開始された、USAIDが資金提供する5年間のDepEdプロジェクトである。このプロジェクトは、幼稚園での教育と学習の成果の質を向上させることを目的としている。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1129598
フィリピンのGOODSTART、サマーキャンプを開催〜保育業界動向〜
幼児に安全で豊かで刺激的な環境を提供するために1975年に設立されたGOODSTARTは、H.O.P.E(ホリスティックオンライン就学前教育)プログラムにおけるサマーキャンプを実施した。
サマーキャンプの対象年齢は2歳から6歳までで、各対象年齢ごとにトットトレイル(2〜3.5歳)、キャンプワンダー(3.6〜5歳)、フィエスタアドベンチャー(4.8歳以上)、FutbolFunaticsとの提携したFootballFridays(2〜6歳)が実施された。
サマーキャンプは週5回、午前9時から10時までの1時間で開催され、金額は1セッション400PHP~となっている。夏休み中の子供たちに刺激と学びを与えることを目的としたプログラムで構成されている。
出典: https://www.facebook.com/goodstarteducationalcenter/posts/4021226801288348
2020年 フィリピンの保育(教育)業界
フィリピンのGOODSTART、H.O.P.E. PROGRAMを開始〜保育業界動向〜
幼児に安全で豊かで刺激的な環境を提供するために1975年に設立されたGOODSTARTは、H.O.P.E(ホリスティックオンライン就学前教育)プログラムを開始した。これはオンラインとオフラインを組み合わせた学習プログラムである。
H.O.P.E.プログラムの目的は、今日の不確実性の中でも、子供たちが就学前教育を受け続けられるようにすることである。学習内容は、子供の発達上のニーズを満たすために、訓練を受けた経験豊富な幼児教育者によって提供される。
このプログラムは、オンラインとオフラインの作業を組み合わせることを目的としている。オンラインデジタルプラットフォームを通じて教師と生徒のリアルタイムなやり取りを促し、オフラインにおいては保護者の最小限の監督のもと実行できるアクティビティを提供する。
出典:https://goodstart.edu.ph/goodstart-h-o-p-e-holistic-online-preschool-education-program/
フィリピン・オイスカ幼稚園、日本式教育を英語で実施〜保育業界動向〜
日本のカリキュラムに沿った保育を受けられるのが特徴であり、複数の国で展開しているオイスカ幼稚園は、オルティガスにあるデイケアセンターでの園児の募集を開始した。
このデイケアセンターは、日本式の幼児教育がフィリピン人の先生によって英語で実践されるのが特徴。日本人だけでなく、どの国籍の子供も入園可能。体育の授業や音楽、絵本の読み聞かせなど様々なカリキュラムが組み込まれている。
対象年齢は生後18カ月から6歳までの未就学児。コースは午前のコース、午後のコース、終日のコースとあり、それぞれ料金が異なる。登録料には1000ペソ別途必要となる。
出典:http://www.oisca-youchien.com/PDFFiles/200310134419.pdf
フィリピンで保育業界大手のイオンファンタジー、海外子会社の新規出店
大型ショッピングセンター内において児童向け遊戯施設を運営するイオングループの企業で、東南アジアに幅広く展開し、フィリピンでは54支店を持つイオンファンタジーは、2020年度の海外子会社の新規出店および海外店舗数をアップデートした。
2020年8月は、タイにおいて1店舗の新規出店を行った。2020年8月末の同社の海外事業における店舗数は合計432店舗(フランチャイズ店舗等含む)となっている。
中国およびASEAN諸国における子会社「イオンファンタジー中国」「イオンファンタジーマレーシア」「イオンファンタジータイランド」「イオンファンタジーフィリピン」「イオンファンタジーインドネシア」「イオンファンタジーベトナム」を通じて、インドアプレイグラウンドの直営展開を進める。
出典:https://www.fantasy.co.jp/company/wp-content/uploads/2020/09/FINAL_2020_9_7_overseas_outlets.pdf
フィリピンの移動制限のある子供へ行動アドバイス〜保育業界動向〜
シンガポールに本部があり、フィリピン国内に23校を有するCambridge Philippinesは、現在COVID-19パンデミックにより野外活動が制限されている子供たちに対して、自宅でそれを補ういくつかの方法をアドバイスした。
大人と同じように、子供もリラックスして安全な作業スペースが必要であり、家の中で「ケンブリッジヌーク」と呼べるエリアを設ける。安心して快適に作業できる椅子と机を用意し、子供のモチベーションを上げるため、お気に入りのぬいぐるみや配色でワークスペースを装飾するとなおよい。
その他にも学習に必要な小道具を用意する。文字の配列表とコンセプトチャートは、オンラインクラスの後でも子供の学習を継続するのに効果的である。学校の教材用の収納箱を置くことも一つの方法である。
出典: https://cambridge.com.ph/whats-new/designing-child-cambridge-nook/
フィリピンにも展開する保育業界大手のGYMBOREE PLAY&MUSIC、こどもに「感謝」を教える方法をアドバイス
アメリカ発のグローバルブランドであり、40ヶ国730ヶ所に展開し、フィリピン国内では12校を展開するGYMBOREE PLAY&MUSICは、子供が成長し、感謝の大きな概念を理解するための方法をアドバイスした。
Journal of Happiness Studiesに掲載された2019年の調査によると、感謝は5歳までの子供たちの幸福に関連していることが判明した。つまり、子供が早い年齢で感謝するという考えを理解するのを助けることで、子供たちはより幸せな人々に成長することができる。
そのために、朝食時と就寝時のルーチンの間に5分間、子供に何に感謝しているのかを尋ねることや、 休日や特別な地域のイベントで子供をボランティアに参加させること、 感謝のタイムカプセルを埋めることなどを解説・推奨している。
出典:https://gymbobuzz.gymboreeclasses.com/2020/11/12/5-ways-to-teach-children-about-gratitude/
2019年 フィリピンの保育(教育)業界
フィリピンで展開のイオンファンタジー、9月に新規出店〜保育業界動向〜
イオンファンタジーは、フィリピンを始めとする東南アジアにおいて、ファミリー向けアミューズメント施設およびインドアプレイグラウンドの直営展開とライセンス契約、フランチャイズの店舗を展開している。
2019年10月7日の発表によると、同年9月に同社は、フィリピンにて1店舗、中国にて4店舗、マレーシアにて1店舗、インドネシアにて1店舗の新規出店を行ったとのこと。2019年9月末時点で、同社の海外事業における店舗数は439店舗(フランチャイズ店舗を含む)となっている。
今回、フィリピンにて新規出店した店舗は「キッズーナ Sanjose Del Monte」という店舗名で、9月6日にオープンした。
フィリピンで保育業界牽引のGoodstart Preschool、サマーキャンプ実施
1歳児から6歳児向けの様々な教育プログ ラムを提供しているGoodstart Preschoolは、2歳から5歳の未就学児童向けにサマーキャンプを実施する。サマーキャンプを通して学校を身近に感じてもらう目的。
サマーキャンプでは、読書と学習が楽しくて面白いことや、自分自身を表現する新しい方法、学校が快適で安心できるという場所であることを未就学児に学んでもらうプログラムとなっている。
9セッションで午前中のみの実施となる。また、同時期となるサマーホリデー中には2〜12歳の子供向けのサイエンスワークショップ、 4〜6歳向けのスペースパイオニアプログラムなど目的に合わせた別イベントも用意されている。
両親の関心も持続! フィリピンのTLC Preschoolの取り組み〜保育業界動向〜
1975年に創立し、幼児ケアや就学前教育など幅広く保育サービスを提供しているTLC Preschoolは、通っている生徒とその祖父母を対象としてHappy Grandparents’ Dayイベントを開催した。
9/13はフィリピンの敬老の日ともいえるGrandparents’ Dayである。同イベントでは子供たちが祖父母に感謝を込めて歌を歌ったり、踊りを披露した。また祖父母もダンスに参加し交流を深めた。
ほかにもTLC Preschoolでは、国民の祝日である「Teachers’ Day」や「Mother’s Day」などを子供たちと祝うイベントを定期的に開催しており、子供たちだけでなく両親の関心を持続させる取り組みを多く実施している。
マミーインターナショナル、フィリピンでグローバル研修を実施〜保育業界動向〜
2歳児から5歳児向けの教育プログラムを提供し、少人数制の授業を取り入れているマミーインターナショナルは、 保育士・教員資格取得を目指す学生6名を対象にしたグローバル研修を行った。
本研修では現地の子供たちと交流し保育士体験を行ったり、フィリピン大学やアテネオ大学の学生たちとも交流した。また、現地の生活を体験できるようなジプニー乗車体験や観光資源であるマニラ大聖堂の見学なども行い、参加者の満足度の高い内容となった。
マミー・インターナショナルでは、将来、保育園や教育関連施設で働くことを目指している学生を対象としたさまざまな支援活動をしている。現地校を運営することで、日本だけでなく海外で働きたい学生へのアプローチも可能にしている。
2018年 フィリピンの保育(教育)業界
フィリピンのTLC プレスクール、幼児の起業家スキルを育てるクリスマスフェアを実施〜保育業界動向〜
幼児教育を行うTLC プレスクールは2018年12月7日、子どもたちが幼児期から初歩的な金融工学に触れ企業家精神やリーダーシップを育むことができるフェアをクリスマス休暇に開催することを発表した。
クリスマスフェアでは「子供向け、万人向け」のクリスマスバザーを開催し、幼児たちは商品、工芸品、ゲーム、その他の贈り物を取り扱った。
知的好奇心や探究心を自然に身につけることができる学習環境を目指すTLC プレスクールでは、幼児たちが「収益」や「貯蓄」「投資」という概念に触れ、自身が所属するコミュニティの利益となるような行動パターンを身につけ共有することで、基礎経済学や金融学に対する理解促進を図る。
フィリピンで保育業界大手のイオンファンタジー、2年間で店舗倍増。9月末46店に
イオンファンタジーは、フィリピンをはじめとする東南アジアにおいて、ファミリー向けアミューズメント施設およびインドアプレイグラウンドの直営展開とライセンス契約、フランチャイズの店舗を展開している。
子会社である「イオンファンタジー・フィリピン」はマニラ首都圏を中心に店舗を拡大するとともに、セブやダバオをはじめとする地方都市における市場展開も積極的に進めている。
2018年9月末時点で全国46店の展開を達成しており、前年同月末の33店から13店、率にして39%の増加となった。また、2年前の2016年9月末の23店からは倍増を記録している。
フランス福祉団体がフィリピンのKBFを訪問〜保育業界動向〜
世界13カ国で子供の養子縁組支援などの公益事業を行うフランスの福祉協会「Les Amis Des Enfants Du Monde (AEM) 」は2018年1月15日、ケソンに位置する財団「Kaisahang Buhay Foundation Inc. (KBF)」を訪問した。
KBFはフィリピンの社会福祉開発省(DSWD)によって正式に認可を受けた公益事業に携わる、児童およびその保護者のための非営利の民間福祉団体である。AEMはKBFのドナーとしてプログラムを支援している。
AEMチームとKBFチームの間で開催されたミーティングは、経営陣と理事会メンバーの支持を得て、価値のある学習経験となったと高い評価を受けた。KBFのプログラムが改善されることで、双方の理解を深めることが期待される。
マミーインターナショナルがフィリピンで開催の“GENKIDS PROGRAM”に参加〜保育業界動向〜
マニラに位置する日本人学校の隣で保育園を運営するマミーインターナショナルは、9/7~9にフィリピンで開催された「GENKIDS PROGRAM」に参加した。
本プログラムはフィリピンの教育省との共同プログラムとして、現地法人であるMINAGA INC.を中心にフィリピンに暮らす児童や保護者、保育士らに正確で適切な健康福祉に関する知識を普及させる目的で4年前から毎年開催されている。
プログラムでは現地の幼稚園を訪問し親子のふれあい体操や、絵本の読み聞かせなどを行った。また保育士らを対象とした研修会では、マミー保育園における取り組みについて報告された。
まとめ:フィリピンの保育業界
経済成長により可処分所得が増え、より質の高い幼児教育サービスを選択する保護者が増えています。今後はこのようなニーズに対応することで、保育サービス業界は大きなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか?
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。