タイの病院業界では、医療技術の発展のため、国外の医療機関との連携の動きが多く見られます。2022年には、タイの大手病院のBDMSやサミティベートが、日本の医療機関とMOUを締結するなどしています。
今回は、そんなタイの病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 タイの病院(医療・介護)業界
BDMS、日本の国立がん研究センター中央病院とのMOU締結〜病院業界動向〜
タイ病院大手のバンコク・ドュシット・メディカル・サービシズ(BDMS)傘下のバンコクがん治療センターは、2022年11月8日、日本の国立がん研究センター中央病院(NCC)と、タイおよびアジア太平洋地域におけるがん研究・がん治療の共同研究に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。
今回のMOU締結により、学問的な協力のほか、両社の医学的知見や経験の交換、両社の研究支援を推進し、がん治療の強化とがんの状態に応じた適切な治療を提供することを目指している。
NCC側も、日本人が多く生活するタイのような海外の機関への支援を望んでいた。今回のMOUによりがん治療をより効率的、安全なものにすることを通じて、がん患者にとっての最大の利益を生み出すことを期待するとしている。
出典:https://www.wattanosothcancerhospital.com/en/news-events/signs-mou-with-national-cancer-center-japan
サミティベート、日本の産業医科大学病院とのMOU締結〜病院業界動向〜
タイ病院大手サミティベート病院は、2023年2月11日、在タイ日本大使館立ち合いのもと、日本の産業医科大学病院との基本合意書(MOU)を締結したことを発表した。
今回のMOUでは、双方の産業医療分野を専門とする医療従事者の間で研修や開発および知識の交換を行うことを目的としている。これにより労働衛生に関するケアの効率化、治療、病気の予防などの観点での潜在性と能力を拡張し、産業分野で働く人々の生活の質向上に貢献していくだろう。
サミティベート病院は東部経済回廊(EEC)に産業医療センターを設置しており、同地域の400以上の日本企業を含めた800以上の製造業の企業の従業員に対してサービスを提供している。
出典:https://www.samitivejhospitals.com/about-us/news/detail/MOU-University-of-Occupational-and-Environmental-Health-Japan
バムルンラード、不妊治療センターと体外受精クリニックを開設〜病院業界動向〜
2023年2月22日の発表によると、タイ病院大手バムルンラード病院は、不妊問題と患者にとっての家族形成の重要性を鑑み、不妊治療センターと体外受精クリニックを開設した。妊娠を希望する家族のために、問診から生殖補助医療までを含む総合的な生殖医療を提供していく。
タイでは人口減少が問題となっており、その対策は国家的な懸案事項である。その原因としては不妊や晩婚化があり、女性が年を取るに連れて卵子の減少が見られ妊娠が難しくなるほか、妊娠におけるリスクも高まる。
今回のクリニック設立により、不妊治療に加え高リスク妊娠の妊婦に対しても同病院の専門家が対応できるようになった。また、高度な新生児集中治療室(NICU)を備え、健康的で安全な出産を行うことができるとしている。
出典:https://www.bumrungrad.com/en/blog-news/launches-fertility-center-ivf
ラムカムヘーン病院、米国の国際規格取得を発表〜病院業界動向〜
タイ病院大手ラムカムヘーン病院は、2023年2月15日、病院運営に関する米国の国際規格AmericanAcceditaionCommission International(AACI)を取得したと発表した。
AACIは、病院の質を向上させ、より良い医療サービスを提供するための国際認証である。診察、治療、処方、治療後のケアの手順に加え、医療機器や病院設備に関する基準がある。さらには、病院のスタッフ、医者、看護師など全ての医療従事者が研修を受け、証明書を取得する必要がある。
ラムカムヘーン病院は今回の認証取得により、患者に対して国際規格に則ったサービスの提供を保証することが可能となった。
出典:https://www.ram-hosp.co.th/news_detail/2194
BCH傘下WMC、地場系不妊治療Lavida社とMOU締結〜病院業界動向〜
タイ病院大手バンコク・チェーン・ホスピタル(BCH)傘下のワールド・メディカル病院(WMC)は、2023年3月24日、不妊治療サービスを提供する地場系メディカル企業Lavida社と基本合意書(MOU)を締結した。
今回のMOUでは、アンチエイジングと体外受精治療における技術を高め、サービスの質を向上させるとともに、WMCにおける中国人患者の基盤拡大を目指す。
WMCはこれを機に、医療スタッフの充実と世界水準の医療技術を実現していくとしている。さらに、今回のMOUを世界中の患者に医療サービスを提供するための重要なステップと位置づけている。
出典:https://rb.gy/vsqd
2021年 タイの病院(医療・介護)業界
タイのBCH Group、ラオスの民間病院事業へ参入 〜病院業界動向〜
2021年8月2日の発表によると、RATCH Groupは、Bangkok Chain Hospital(BCH Group)と連携し、ラオスの民間病院事業への参入を目指す。
RATCH Groupのラオス子会社であるRATCH-Laoは、BCH Groupのラオス子会社であるBCHLの発行済株式の9.9%を取得することで、首都ビエンチャンにあるカセムラド国際病院の経営に加わった。
RATCH Groupはエネルギー関連事業を主体とする企業体であり、アジア各国へ投資している。BCH Groupへ投資することにより、ラオスの医療・ヘルスケア事業での発展を目指す。
出典:http://www.bangkokchainhospital.com/uploads/file/7a222fcfa65f7e50dd5dbce2f48b0f95.pdf
タイで通院予約もできるワクチン接種アプリとは? 〜病院業界動向〜
2021年7月8日の発表によると、Bumrungrad international hospitalは独自で開発したスマートフォンアプリ「My Vaccination Records」をリリースした。
このアプリ内でワクチン接種の記録閲覧、次のワクチン接種時期のお知らせ、ワクチン情報の取得、ワクチンパッケージの購入を行うことができる。
また、ワクチン関係以外にも医師の検索や通院予約、割引クーポンの取得などが可能になる。ios・androidのどちらにも対応している。
出典:https://www.bumrungrad.com/en/blog-news/new-feature-my-vaccination-records
タイのメコン地域初の医療旅行者サポート病院が誕生 〜病院業界動向〜
2020年12月9日の発表によると、タイ北部のウドンタニにあるAek Udon International Hospitalは、GHAよりメコン地域で最初のCOVID-19医療旅行者サポート病院として認定された。
GHAとはグローバルヘルスケア認定のことであり、認定を受けることで世界基準の医療旅行専門機関(CMTP)として活動することができる。
Aek Udon International Hospitalでは、主にラオスやベトナムからのCOVID-19に関する医療旅行者をサポートすることが可能である。
出典:https://aekudon.com/news-detail.php?id=556
タイのSamitivej Hospital、タイのスポーツ局と提携 〜病院業界動向〜
Samitivej Hospitalとタイのスポーツ局は、タイ代表アスリートチームへの医療の提供について特別な協力関係を結ぶと発表した。
これによりSamitivej Hospitalの医師と専門スタッフがチーム組み、国際競技に出場するアスリートに対して練習と競技のどちらにおいても肉体的、精神的なバックアップを行う。
アスリートへは24時間医師にオンライン上で相談することができる「Tyto Care」を導入し、コロナ禍での練習や海外渡航に向けた準備のサポートを行っていく。
出典:https://www.samitivejhospitals.com/about-us/news/detail/SamitivejxSAT
タイのRamkhamhaeng Hospital、学術プログラムを開始 〜病院業界動向〜
Ramkhamhaeng Hospitalは、ラジャマンガラ工科大学と提携し、病院やホテルに関する教育を行う学術プログラムを開始する。
これは、医療機器の開発、電気工学、観光、言語、栄養学などの教育について双方が共同で実施するプログラムである。将来的には、Ramkhamhaeng Hospitalとラジャマンガラホテルへ従事する人員をこのプロジェクトから採用する可能性がある。
病院とホテルが学術分野で提携することで、お互いの業界にとって重要な人材を育てることが期待されている。
出典:
https://www.ram-hosp.co.th/news_detail/1160
2020年 タイの病院(医療・介護)業界
タイのBangkok Chain Hospital、コスト削減へ〜病院業界動向〜
2020年8月13日、Bangkok Chain Hospitalは2020年第2四半期の業績および今後の運用動向を発表した。同社は、継続的な成長および業績を維持するために、コスト削減策を実施した。
2020年第2四半期の売上高は、前年同期比2.93%減の2,101.58百万バーツに減少したが、粗利益は前年同期比5.67%増の690.75百万バーツに増加した。また、粗利益の増加に伴い、粗利益率は30.59%から33.17%に増加した。
今後の消費者行動の動向から、同社は提携病院で遠隔医療サービスを開始し、医師と患者の間でオンラインコンサルティングを提供する。また、引き続きサービス範囲を拡大し、患者紹介ネットワークを様々な地域に拡張する。
出典:http://www.bangkokchainhospital.com/en/investor/financial/mda
タイで病院業界大手のThonburi Healthcareの業績と今後の戦略
2020年8月14日、 Thonburi Healthcare Groupは2020年第2四半期の業績を発表した。ビジネスにおける重要な要素は、ビジネスの方向性と成長戦略に沿ったコスト管理である。また、呼吸器症状のある患者にドライブインサービスを開始した。
総収益は前年同期比21.4%減の1,580百万バーツに大幅減少した。これに伴い、粗利益は前年同期比20.1%減の270百万バーツとなった。さらに医療サービス事業の売上高は、前年同期比13.9%減の1,505百万バーツに減少した。
2020年の後半には事業が回復し始めると予想される。コアビジネスである病院事業は、政府の支援を受けて医療観光が再開する機会に備える。また、収益の拡大、およびタイの患者へのマーケティングプロモーションに重点を置く。
出典:https://www.thg.co.th/en/investor-relations/newsroom/set-announcements
タイのPraram 9 Hospital、EBITDA34.3%減〜病院業界動向〜
2020年8月11日、Praram 9 Hospitalは2020年第2四半期の業績を発表した。四半期ごとの運用結果によると、EBITDAは前年同期比34.3%減の55.2百万バーツ、EBITDAマージンは前年同期の12.3%から10.5%に低下した。
また、患者別の収益によると、外来患者(OPD)が前年同期比27.9%減の271.2百万バーツ、入院患者(IPD)が前年同期比17.1%減の244.2百万バーツとなり、総収益は前年比22.9%減の524.3百万バーツに大幅減少した。
さらに、国籍別の医療収益は、タイの患者が前年同期比14.1%減の481.7百万バーツ、海外の患者は前年同期比69.2%減の33.7百万バーツに大幅減少し、総医療収益は前年同期比23.1%減の515.4百万バーツとなった。
出典:http://investor.praram9.com/en/downloads/mdna
タイのChularat Hospital、純利益26%増〜病院業界動向〜
2020年8月14日、Chularat Hospitalは、2020年第2四半期の業績を発表した。純利益は前年比26%増の154.83百万バーツ、社会保障制度からの収入は前年比17%増、その他の政府スキームからの収入は前年比21%増加した。
2020年第2四半期の病院事業の収益は、前年比3%減の1,145.53百万バーツと僅かに減少した。また、外来患者および入院患者による収益は、主に2月初旬までのコロナ影響により、それぞれ前年比17%および13%減少した。
2020年6月30日現在の総株主資本は、2019年12月31日から13百万バーツ減った3.883百万バーツである。これは、同社の戦略に沿った新規病院プロジェクトの拡大のために金融機関から融資する能力を反映している。
出典:https://investor.chularat.com/en
タイで病院業界大手のBumrungrad Hospitalの業績
2020年8月5日、Bumrungrad International Hospitalは2020年第2四半期の業績を発表した。総収益は前年同期比42.8%減の2,487百万バーツ、純利益は前年同期比93.9%減の44百万バーツとなり、純利益率は16.7%から1.8%に落ち込んだ。
病院運営の収益は、前年同期比43.4%減の2,422百万バーツに大幅減少した。これは主に、タイ人患者と非タイ人患者からの収益がそれぞれ13.0%と58.9%減少したためである。その結果、収益貢献はそれぞれ51.9%と48.1%になった。
2020年第2四半期のEBITDAは、前年同期比72.8%減となる317百万バーツに大幅減少し、EBITDAマージンは前年同期比の27.1%から12.9%に低下した。また、2020年6月30日現在の流動資産は合計11,355百万バーツである。
出典:http://investor.bumrungrad.com/newsroom_set.html
2019年 タイの病院(医療・介護)業界
前年比10%の成長、タイのSAMITIVEJ病院の成長戦略〜病院業界動向〜
医療機関の品質水準に関する国際的な認定機関JCI(Joint Commission International・国際病院評価機構)の発表によると、タイ国内で認定されている主要病院の一つ、SAMITIVEJ病院は2018年収益が約118億バーツであり、前年比約10%の増加を果たしているとのこと。
タイ政府が進める医療観光ハブとしての事業を推進する形で、海外で研修を受けた専門医による医療サービスを病院内で行い、外国人患者の受け入れをより積極的に果たすことで大きな成長を遂げている。
ICU・CCU機能を有する救急搬送ヘリは30ヶ所の空港に対応しているなど、国を超えての医療搬送も果たし、近隣国からの外国人患者も受け入れている。これは、数年にわたる収益の年間成長率約10%の継続に寄与している。
出典:https://drive.google.com/file/d/1ZI5nxLalIDKGBMdYimcmv_740x1JocpL/view
タイのSETが発表!投資対象としての医療ビジネスの成長〜病院業界動向〜
2019年5月17日のタイ証券取引所(SET)の発表によると、タイの医療ビジネスは継続的な成長を見せている。過去6年の平均成長率は5.1%前後で、その要因としてタイ社会の高齢化と、定年後にタイに移住する外国人が増加していることを挙げた。
2014年から5年間で医療サービスを利用するタイ人の増加率は5.3%、外国人は5.1%、全体として5.3%の増加となり、いずれも5%前後増加しており、今後も高齢化や外国人誘致が進むことによって医療ビジネス業界も成長すると見られている。
SETに上場している医療ビジネス企業23社の成長は大きく、投資対象としてもMSCI World Health Care Net Total Return Indexの参照標準よりも優れている。
出典:https://www.set.or.th/dat/vdoArticle/attachFile/AttachFile_1558065826708.pdf
5G 社会に適応した医療へ、タイで病院業界牽引のBDMS
Bangkok Dusit Medical Service Public Company Limited(BDMS)社は約900億バーツを誇るタイ最大の医療系財閥と呼ばれ、2019年3月時点で47病院にベッド数約8,000床を展開し、グループ全体で10,000人以上の医師を有している。
2019年3月11日のAnnual Reportの中では、デジタル医療に関する今後の展望を述べており、医学研究所、薬局、救急ヘリ、保険業など医療、ヘルスケア関連のグループ会社とのコミュニケーションツールを充実させると述べている。
さらに、診療予約管理などを行える患者向けモバイルアプリを充実させ、今後のインターネット5G社会に適応した手術動画のライブ配信を通して医師間の双方向コミュニケーションなどのイノベーション開発のためにスタートアップ企業に積極的な投資を続けていくとも述べた。
出典:http://bdms.listedcompany.com/misc/ar/20190311-bdms-ar2018-en-02.pdf
タイのTHAMMASAT大学、高齢者センター設立計画〜病院業界動向〜
2019年7月26日の発表によると、THAMMASAT大学と日本のNOGEZAKA-GLOCALは共同で高齢者センター設立協力の調印式を行い、タイの今後の高齢者福祉の基本モデルとなるセンターの設立を目ざす。
タイ政府の政策としては高齢者ケアを地方自治体主体による訪問介護、通所介護(デイケア)事業と位置付けているが、いまだにモデルとなる事業者や自治体は生まれていない。
福祉事業のコンサルタントなどを行っているNOGEZAKA-GLOCALとの開発によって、国家医療保険庁を活用した在宅要介護者向け訪問介護システムの構築、高齢者の介護予防や健康増進を目的とした高齢者センターの設立などのモデル作成を計画する。
出典:https://www.buengyitho.go.th/news-preview-411491791839
2018年 タイの病院(医療・介護)業界
タイで病院業界大手のBDMS、年初来高値を更新
タイ国内の各地で病院を運営する医療関連企業バンコク・ドゥシット・メディカル・サービスズ(BDMS)は、年初来の株価急伸により、2018年10月30日の発表によると、時価総額が5000億バーツ(約1兆4500億円)と新興国市場で医療業界最大手となっている。
BDMSは近年のメディカル・ツーリズム市場の拡大に伴い、新たに子会社となるホテル、BDMSウェルネス・リゾートを設立・運営することを発表した。BDMSは収益のおよそ3分の1を外国人利用者が占めると報告しており、ホテルの新規設立はその需要取り込みを狙った試みとなる。
BDMSは全6ブランド、45の病院をタイ全国に展開しており、ベッドの総数は約8000床となっている。地域医療の拠点となる基幹病院であるバンコク病院では、アラビア語や日本語話者のための病棟も設置されている。
出典:http://investor.bangkokhospital.com/en/news/set-announcements
タイのサミティヴェート・スクムウィット病院、オンライン医療サービスを開始〜病院業界動向〜
外国人労働者が多く居住するバンコクで医療サービスを提供するサミティヴェート・スクムウィット国際病院は、サイアム・コマーシャル・バンク(SCB銀行)と共同で、オンライン医療サービスであるサミティベート PLUSを開始した。
また、富裕層の利用者に向けて病院内に投資サービスを利用できるファーストクラス・ラウンジ及びSCB投資センターを設置する。医療と金融サービスを融合させた試みに業界全体の注目が集まっている。
タイでは医療機関におけるクレジットカードなどの決済手段の普及率が依然低いことが以前より指摘されており、今回のサミティベート病院とSCB銀行の提携を通じてスマホアプリ上のオンライン決済や、処方の受け取りなどが拡大することが期待されている。
出典:https://www.samitivejhospitals.com/patient-resources/samitivej-apps/samitivej-plus/
タイ医療ツーリズム市場の概況を報告〜病院業界動向〜
タイ政府は医療ツーリズムを国家政策〈Thailand4.0〉の一端を担う重要分野として位置づけており、特に美容整形や再生医療等の分野において積極的なプロモーション活動を行っている。2018年10月にはタイ政府観光庁(Tourism Authority of Thailand:TAT)より、医療ツーリズム業界を網羅した統計が発表された。
タイを訪れる外国人のうち半数以上が何らかの医療行為を目的としていることを報告し、そのうち治療目的が全体の5%、マッサージやアロマ療法などの健康増進を目的とする訪問が残りの95%を締めていた。
医療ツーリズムを目的とする渡航は、①自国の医療費が高額であるために海外を利用するコスト志向型、②自国の医療水準が低いために渡航する医療水準志向型、③先進的な特定分野の医療を求める特定需要志向型などの類型に分類されるとされている。
出典:http://www.econ.tu.ac.th/symposium40/ppt/002Symposium40Update.pdf(13%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%EF%BD%9E)
桜十字グループ、タイ国内に病院新設〜病院業界動向〜
医療福祉や高齢者向け介護サービスなどを手掛ける桜十字グループは、2018年9月6日、タイへ進出することを明らかにした。工業団地事業などを運営するロジャナ・グループとの合弁会社を設立し、2018年12月に首都バンコクのエンポリアム・タワー内に「サクラ・クロス・クリニック」を開業する予定。
本格的な高齢化を迎えるタイで、老人ホームや高齢者住宅などの介護事業の需要があると見込み現地進出を計画する一方、タイでは介護保険が整備されていないために、まずは日系の信頼できる医療機関としてのブランドの確立を目指す。
アジアでの病院事業や介護事業、医療メディア事業への進出を目指し、シンガポール、台湾への進出に続き、経験やデータを活用してタイでの医療産業への進出を目指す。
出典:https://www.sakurajyuji.jp/news/?p=137
バンコク在住のタイ人。タイにおける日系企業向け翻訳・通訳を6年間以上行う。経済、ビジネス、IT分野に興味があり、マーケティングや流通を含めた企業調査や、企業調査といった情報収集が得意。