ベトナムでは元々独自のコーヒー文化が発達していましたが、グローバル化の影響により、近年ではコーヒーの需要が更にに高まっています。2022年には、ベトナムの大手コングロマリットであるマサングループが約6兆4,530億円(約377億6,906万円)を投資して、ベトナム最大級のコーヒーチェーンを展開する計画を発表しました。
今回は、そんなベトナムのカフェ・スイーツ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2022年 ベトナムのカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
MacDonald Vietnamがゴールデンドラゴン賞受賞〜カフェ・スイーツ業界動向〜
MacDonald Vietnam社は、3月17日にダナン市で開催されたベトナム・ブリッジ・フォーラム(ベトナムコネクト)でゴールデンドラゴン賞を受賞した。本フォーラムはベトナムの大手外資系企業100社を表彰するためにベトナム政府(外務省)及びメディア(ベトナム経済レビュー社)、ダナン市が共同で開催した。
MacDonald Vietnam社が受賞したゴールデンドラゴン賞は革新性や創造性、GX(グリーントランスフォーメーション)、生産工程やビジネスプロセスへのデジタルテクノロジーを積極的に導入している点などが高く評価された企業が受賞する賞である。
同社はゴールデンドラゴン賞を受賞したベトナムの外資系企業TOP50社の1社であり、“グリーンテクノロジーとデジタルテクノロジー”を利用した変革に取り組んでおり、同社は今回の受賞を合わせて5年連続で同賞を受賞している。
出典:https://mcdonalds.vn/news/mcdonalds-viet-nam-nhan-giai-rong-vang-lan-thu-5-75.html
Trung Nguyen Coffeが新しいビジネスモデルを紹介〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ベトナム最大級のコーヒーチェーンであるTrung Nguyên Group社は、2022年12月22日にハノイ市内でワークシップ“Kết Nối – Thành Côngmô hình Nhượng quyền 0 đồng Trung Nguyên E-Coffee(繋がる-Trung Nguyên E-coffeeゼロフランチャイズモデルの成功)”を開催した。
同ワークシップでは同社の新しいフランチャイズシステムが紹介され、その結果新たに100件以上のフランチャイズ契約が締結された。同社は全国で3,000店舗の展開を目指している。
同社は現在全国の省市で1700店舗(直営:700店舗、フランチャイズ:1,000店舗)を展開しており、同社が新たに提案したフランチャイズモデル” E-Coffee”はフランチャイズオーナーの投資予算や店舗規模などに合わせて柔軟に対応でき、フランチャイズオーナーの収益を最大化できるビジネスモデルとして注目されている。
出典:https://trungnguyenlegend.com/trung-nguyen-e-coffee-mo-hinh-khoi-nghiep-thanh-cong-nhat/
マサングループのPhuc Long買収後の進捗〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ベトナムの大手コングロマリットであるマサングループは約6兆4,530億円(約377億6,906万円)を投資して大手カフェチェーンのPhuc Long社の株式を取得して子会社化後、Phuc Long社の業績(売上、店舗数、事業評価額等)は堅調に推移している。
Phuc Long社は2022年上半期6か月間で同社の店舗数は全国で1000店舗を超え、下半期には全国で40~50店舗を新たにオープンさせるため同社の業績は今後も拡大が続くと予想しており、同社は2023年の年間売上目標を前年比58~90%増の2兆5,000億VND~3兆VND(約138~166億円)に設定している。
同社はマサングループが持つベトナム最大級の小売店ネットワークや消費者を活用し、今後数年間でベトナム最大級のコーヒーチェーンに成長すると共に2024年以降に海外での事業を新たに展開する計画である。
出典:https://www.masangroup.com/vi/news/masan-news/Behind-the-usd-455-million-valuation-of-Phuc-Long.html
ジョリビーが150店舗目をオープン〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ベトナムを含めた17以上の国や地域で飲食店を1500店舗以上展開しているフィリピン系大手飲食チェーンのジョリビー社のベトナム法人が3月19日にダナン市ハイチャウ地区で市内では7店舗目になる新店舗をオープンした。
同店舗はベトナム国内では累計150店舗目になり、同社にとって大きな節目となった。同社では150店舗目のオープンを記念し、オンライン及びオフラインで記念イベントを開催した。
ジョリビーベトナム社の責任者は、同社がベトナムで15年以上事業を展開しており、ベトナムの消費者に対しておいしい料理を手頃な価格で提供し、顧客に食べる喜びを広めるという使命を粘り強く追求してきた結果がベトナムの事業の拡大に繋がっているとコメントしている。
出典:https://jollibee.com.vn/blog/post/jollibee-%E2%80%93-th%E1%BA%A5u-hi%E1%BB%83u-d%E1%BB%83-thanh-cong-duplicated
Cafe OngBauが新製品を投入〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ベトナムのサッカー業界で豊富な経験を持つ3人のベトナム人経営者が共同で創業したCafe Ông Bầu社は、他社と比較すると初期投資額を抑えて店舗をオープンできる事などが話題となり、創業から4年を経て35の省市で150店舗以上の店舗を展開しており、現在も急激に店舗を拡大している。
同社では2023年6月10日に新メニューを発表した。今回発表された新製品はイタリア発祥のヒュージョンドリンクである“コーヒーラテ”である。
新商品の“コーヒーラテ”はCADA農園で栽培された最高のコーヒー豆を使用しており、新しいスタイルのコーヒーラテである。新鮮なミルクとCADAコーヒー豆の強い香りが混ざり、独特の苦味と美味しさを感じる事が出来る仕上がりになっている。
出典:https://www.cafeongbau.com/tin-tuc/chinh-thuc-trinh-lang-coffee-latte
2021年 ベトナムのカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムのハイランズコーヒー、学生向けブランドに選出〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2020年5月7日、ハイランズコーヒーは、ベトナムの学生による満足度と信頼度の評価に基づき賞を受賞した。調査は、Anphabe Company、Intage、およびSACによって実施され、全国93の主要大学の10の分野から23,212人の候補者が投票した。
ハイランズコーヒーブランドは、コーヒー豆と茶葉に対するベトナムの果てしない情熱から生まれた。長年にわたり快適な空間で、コクのあるコーヒー・紅茶製品をリーズナブルな価格で提供してきた。
紅茶とコーヒーは、単に身近な飲み物であるだけでなく、現代のベトナムのライフスタイルの一部を反映する文化的な役割を果たしている。
出典:https://www.highlandscoffee.com.vn/vn/highlands-coffee-top-50-thuong-hieu-nha-tuyen-dung-hap-dan-nhat-voi-sinh-vien-viet-nam-2020-1588922798.html
TocoToco、ベトナムのAeonモールビンタンに新店舗オープン〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ミルクティー熱はまだ冷える兆候を示していない。若者は、おいしい飲み物としてだけでなく、気分を良くするためにミルクティーを選ぶ。ミルクティーを飲みにいくことは人生の喜びを分かち合う機会でもある。
12月にオープンしたイオンモールビンタンのToCoToCoストアは、ホーチミン市のミルクティーファンにとって新しく理想的な場所になることを約束する。
イオンモールToCoToCoストアはダイナミックでフレッシュな空間の中に20席以上を備えた店舗となっている。オープンに合わせて魅力的なプロモーションプログラムやギフトが用意されている。
出典:https://tocotocotea.com/blogs/su-kien/tung-bung-khai-truong-cua-hang-tocotoco-aeon-mall-binh-tan
コーヒーの特産地ベトナム・バンメトート〜カフェ・スイーツ業界動向〜
Buon Ma Thuot(ダクラク州)のCoffee Cityプロジェクトは、世界のコーヒーマップでベトナムコーヒーの地位を高め、持続可能で包括的なエコシステムの完成に貢献する、No.1のコーヒーグループのチュングエンレジェンドの取り組みの1つだ。
チュングエンレジェンドグループは、コーヒーの価値を高めるためにダクラク省の人民委員会、省庁、地方支部とともに貢献してきた。
同社は、Buon Ma Thuotをコーヒーの首都にするという願望を実現するために、コーヒーシティプロジェクトの構築に熱心に投資してきた。
出典:https://trungnguyenlegend.com/thanh-pho-ca-phe-khu-do-thi-so-1-tu-tap-doan-ca-phe-so-1/
ベトナムのTrung Nguyenコーヒー、日本で自社製品を紹介〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2021年1月の国内外の一連のマーケティングおよび事業活動に加えて、福岡のベトナム総領事館および九州経済連合会と協力し、日本の「ベトナムスマイルフェア」イベントで日本のコーヒー愛好家にG7コーヒー製品を紹介した。
特にチュングエンレジェンドの商品は、ベトナム総領事館からベトナム一の有名コーヒーブランドに選ばれている。多くの重要なイベントでユニークな外交ギフトとして選ばれ、ベトナムと日本の関係を推進している。
その独特の香りと豊かな味わいで、同社のG7コーヒー製品はイベントで何百人もの顧客から人気を博しており、同社のプログラムで最も売れている製品だ。
出典:https://trungnguyenlegend.com/trung-nguyen-legend-ca-phe-ngoai-giao-van-hoa-tai-nhat-ban/
ベトナムのCong Ca Phe 冬のおすすめ〜カフェ・スイーツ業界動向〜
素朴な愛と伝統的な料理の特徴に触発されて、Cong Ca Pheは冬をさらに楽しむためにムラサキイモで作った飲み物のシリーズをリリースした。
同社によって素朴な素材を組み合わされることで作られたドリンクは、独特な味を提供する。甘い紫色のサツマイモが小さなピーナッツと混ざり合って絶妙な味を醸し出している。
フレーバーコーヒーと、新鮮な牛乳の香りを生かした冬のコレクションで顧客を喜ばせることができる。世界中の人たちのための2つのホットバージョンとコールドバージョンの新しいドリンクが用意されている。
出典:https://congcaphe.com/post/tin/2501/khoai-lang-tim-bo-suu-tap-do-uong-lang-man-nhat-mua-dong-nay
2020年 ベトナムのカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムでカフェ・スイーツ業界大手ののCong Ca Phe、マレーシアに進出
2019年11月14日、Cong Ca Pheはマレーシア初となる店舗をクアラルンプルにオープンし、ベトナムのコーヒー文化を世界に拡大する新たな一歩を踏み出した。
同ブランドの店舗内デザインは、ベトナムの生活がまだ貧しかったころの社会にインスピレーションを受けたものだ。同デザインは、飲食物が提供される食器から、椅子や机まで、いたるところにちりばめられている。
メニューはベトナムでも人気のココナッツ入りコーヒーや、パッションフルーツピーチティー、ベトナムの代表的なファストフードであるバインミー(サンドイッチ)等が提供される。
出典:https://congcaphe.com/post/uncategorized/1820/cong-ca-phe-proudly-open-the-very-first-store-in-malaysia
3000店舗展開を目指す、ベトナムのチュングエンコーヒー〜カフェ・スイーツ業界動向〜
2019年12月23日の発表によると、Trung Nguyen Legend Groupの世界のコーヒー小売システムは、「Connect-Succeed with Trung Nguyen E-Coffee」プログラムを開催している。
同社は2020年までに63の省と都市で、3,000店舗展開の目標実現を目指している。4か月の公式リリース後に署名されたTrung Nguyen E-Coffeeの契約店舗数は順調に増加しており、既に1,000近い数のパートナーが加入した。
中国、ヨーロッパなどの国際的なパートナーからもTrung Nguyen E-Coffeeは注目を集め続けており、同社のフランチャイズ拡大は世界的なものになるかもしれない。
出典:https://trungnguyenlegend.com/trung-nguyen-e-coffee-tang-toc-mo-rong-khap-63-tinh-thanh/
ベトナムのハイランズコーヒー、顧客の不満の原因とは?〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ハイランズコーヒーは、2020年2月17日の朝、ホーチミン市のタン・フー区の店舗で起きた店側の不手際について知らされた。友人と同店で待ち合わせをしていた顧客が入店を拒否されたのだ。
顧客からのフィードバックを受け取った同社は、原因の究明し対策を立てるため早速対応に乗り出した。
その結果、同店では従来より宝くじや占い師が顧客に営業をかけることが多く、顧客からの不満が多く出ている。そのため、警備員がそうした事業者を厳しく取り締まっており、一般の顧客が事業者と間違われて入店を拒否されたことが分かった。同店は従業員への教育を改めるとともに、顧客が快適に過ごせる環境を確保することにより注力していく意向だ。
出典:https://www.highlandscoffee.com.vn/vn/thu-xin-lo-i-chi-nh-thu-c-khach-hang-le-va-n-tru-o-ng.html
ベトナムでカフェ・スイーツ業界大手のCong Ca Phe、ロイヤリティプログラムを発表
2020年4月から、Cong Ca Pheは全国のすべての店舗で新たなロイヤリティカードを公式に発行し、顧客がコーヒーを購入するごとにポイントを貯められるサービスをスタートした。
2020年のカードデザインには、チャン・トゥー(Trấn Thủ)と呼ばれる戦時中に用いられていた衣類を参考にしたもので、サイズは小さく財布やキーホルダーなどに入れて、気軽に持ち運ぶことができるようになっている。
ポイントは1,000 VNDごとに1ポイント累積され、ポイント数に応じて10%オフや15%オフと言った割引を受けることができる。
出典: http://congcaphe.com/post/cong/1866/cong-ca-phe-the-than-thiet-2020-ra-mat-tren-toan-he-thong
2019年 ベトナムのカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムでカフェ・スイーツ業界牽引のCup of tea、設立5周年の特別プロモを実施
ハノイの人気カフェ、Cup of teaが設立5周年を迎えた。Cup of Teaはウェブサイト上でこの日を「初めてお茶を提供し、ケーキを焼き、内装やインテリアが飾られてちょうど5年となる日」とし、これを記念して、2019年1月6日に5周年を祝うイベントを開催した。
クルーらはカフェの運営を通じて多くの楽しみや困難、それに伴う変化を分かち合ってきたと話す。また、様々な状況を乗り越えられてきたのも、素晴らしいメンバーに恵まれたおかげである、と考えていることをまとめた。
顧客への感謝を込めたプロモーションとして、特定のメニューから2杯以上のお茶もしくはティーセットを注文した顧客に、チョコレートケーキを進呈する。
出典:https://www.facebook.com/CupofTea.109NguyenDinhThi/
ベトナムのHighlands coffee、旧正月向けのプロモーションを実施〜カフェ・スイーツ業界動向〜
人気コーヒーショップ、Highlands coffeeは、ベトナム旧正月に向けた祝賀イベントの一環として、スペシャルプロモーションを実施する。
プロモーションは2019年1月16日から2月24日まで。全国のHighlands coffee店舗で89,000VND以上の商品を購入した顧客を対象に、クーポン、バウチャーなどを含む「お年玉」をプレゼントした。
プレゼントされる「お年玉」の内容は、10,000VND相当の割引券や、商品を2個(もしくは1個)購入ごとに商品が1個無料でプレゼントされるクーポン券などとなっている。
出典: https://www.highlandscoffee.com.vn/vn/li-xi-tet-vang-ron-rang-chuyen-xuan.html
第七回バンメトートコーヒーフェスティバルがベトナムで開催〜カフェ・スイーツ業界動向〜
第七回バンメトート(Buon Ma Thuot)コーヒーフェスティバルが開催された。バンメトートはベトナム中南部高原地域のダクラク省の省都。高原地域の気候を生かしたコーヒー栽培で有名な地域だ。
Trung Nguyên Legendグループも今回のフェスティバルに際して多くのアクティビティを実施した。特に、同社の世界コーヒーミュージアムは内外から高い評価を受けている。
世界コーヒーミュージアムはダクラク省からもフェスティバルの中でも特に訪れるべき場所として選定された。同省は世界的にもコーヒーの産地として有名で、今後もベトナムのコーヒー産業を牽引していくことが期待されている。
出典: https://trungnguyenlegend.com/tung-bung-le-hoi-ca-phe-buon-ma-thuot-lan-thu-7-lan-toa-nang-luong-ket-noi-thanh-cong/
ベトナムでカフェ・スイーツ業界大手のTrung Nguyên Legend、フード・テーブルinジャパン2019に参加
2019年2月13日から15日、Trung Nguyên Legendグループはベトナムからの唯一の団体として、千葉県の幕張メッセで開催されたフード・テーブルinジャパン2019に参加した。
このイベントは、日本国内の食品業界においてもっとも大きなイベントの一つに数えられるもの。3,000以上のブースが出展し、1,000以上の日本ブランド、500近い海外ブランドが集まっている。
イベントにはスーパーやコンビニエンスストア業界からの参加もあり、同社は自社独自のコーヒー製品を日本をはじめとして世界に売り込むチャンスとして捉えていることを話した。
出典: https://trungnguyenlegend.com/trung-nguyen-legend-khai-xuan-thanh-cong-tai-food-table-in-japan-2019/
2018年 ベトナムのカフェ・スイーツ(飲食・食品メーカー)業界
「ベトナムのスタバ」Phuc Long、新店舗オープン〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ローカルのカフェチェーンPhuc Longは2018年4月20日、ダナン(Da Nang)初となる店舗を、ハイ・チャウ区(Hai Chau)のロッテマート内にオープンした。
4月20日から22日までの3日間、先着順で記念品のマグカップをプレゼントしたり、写真撮影を撮り、SNS上に投稿するなどの条件を満たすことで、割引バウチャーを提供するといったサービスを行う
割引はPhuc Longの商品についてだけではなく、来店する際に配車アプリのGrabを利用する場合は、特定のコードを入力することでGrab CarやGrab Bike(※)の往復乗車料金を片道40,000VND(約180円)割引く、といったサービスも合わせて提供し、集客を狙う。
(※)Grabが提供するシェアライドサービス。自動車を利用する Grab Carとバイクを利用するGrab Bikeがある。
出典:https://www.facebook.com/phuclongcoffeeandtea/
ベトナム・ハノイで人気の、ロボットが接客するカフェ〜カフェ・スイーツ業界動向〜
ハノイ市のハイバーチュン区(Hai Ba Trung)に店舗を構えるロボカフェ(Robo Cafe)では、ロボットが店員として接客を行うことで、多くの人々の注目を集めている。
直接顧客に対応する場面におけるロボット導入は世界的に見れば少なくないものの、ベトナムでは斬新な取り組みであるため、子供や若者を中心に人気となっている。このロボットは、ベトナムで開発された「モルタ(Morta)」。開発費は4,500米ドルで、9ヶ月の制作・試験期間を経て、店舗でのサービスに導入された。
身長1.3m、体重は20kg。自分で障害物を避けながら移動し、客にメニューの配膳を行なうことができる。顔にはディスプレイが搭載されており、感情を表現することもできるようになっている。
出典:http://dingtea.vn/tin-tuc
「Bean To Bar」で有名なMaison Marouがベトナムに新店オープン〜カフェ・スイーツ業界動向〜
カフェとチョコレートの販売を手がけるMaison Marouが2017年8月31日、ベトナム2店目となる店舗をハノイのホアンキエム区にオープンした。 Maison Marouは、ビーン・トゥ・バー(※)で有名なチョコレートショップ。
(※) Bean To Bar:カカオ豆(Bean)から、チョコレートバー(Bar) までの工程を自社で手がける形態のこと
販売されているチョコレートやドリンクの原料には、ベトナム産のカカオ豆を利用することをこだわりにしている。
店舗では、職人がチョコレートを製造する工程を見たり、香りを感じたりと、客がチョコレートの製造工程までもを楽しむことができるようになっている。
台湾タピオカミルクティー最大手、ベトナムで勢力拡大中〜カフェ・スイーツ業界動向〜
Ding Teaがベトナムで拡大を続けている。Ding Teaは、タピオカミルクティーを主力商品とする台湾最大の飲料チェーン店。日本、中国を含む東アジアを中心に650店舗を展開している。
2017年5月には、ハノイ100店舗目となる支店をホアン・キエム区にオープン。100店舗目を記念し、店舗には100の数字を強調した装飾がなされ、多くの顧客が行列を作った。
2017年11月には、ビジネスパートナーへの感謝パーティーをハノイで開催。持続的なビジネスの発展に向けてDing Teaチェーンのビジネスパートナー間の結束を確認した。ベトナム国内の店舗数は200店舗に達し、タピオカミルクティーブランドとしての地位を確固たるものにしつつある。
ベトナム・ハノイで人気の「Starbucks Reserve Bar」〜カフェ・スイーツ業界動向〜
コーヒーチェーン世界的大手のStarbucksが運営するStarbucks Reserve Barは、味だけではなく店舗デザインなど、五感を通じてコーヒーを感じることができる場となっている。顧客とバリスタのつながりをより意義のあるものにするのが狙いだ。
ベトナムでは、ハノイのホアンキエム区ニャー・トー(Nha Tho)店が、Starbucks Reserve Barとなっている。同店舗はフランスのアール・デコ様式を取り入れた内装となっており、ベトナム初となるリザーブコーヒーバーのショーケースが客の目を惹きつける。また店内のアートワークは、ベトナム産アラビカコーヒー豆の原産地である、ダラット省(※)の街を囲む森林や、霧を表現したものとなっている。
※ダラット省(Da Lat)は南部に位置する高原地域を持つベトナムの省。高原地域の気候を生かした高原野菜やコーヒーの栽培の他、避暑地としても人気がある。
出典:https://www.facebook.com/starbucksvietnam/
まとめ:ベトナムのカフェ・スイーツ業界
カフェはたくさんの人が交流するからこそ、人同士が気兼ねなく話すことができるカフェの形態が広がっています。そうした需要がバリスタとコミュニケーションをとれる空間づくりにつながり今後の新サービス拡大の要因になるといいですね。
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。