2023年3月14日、Kantarはタイでの2023年美容トレンドを発表しました。消費者間では製品選びやブランド選びの際の基準として、自然やオーガニックな要素を重視する傾向が高まっています。業界内では積極的に持続可能な製品開発や環境配慮型パッケージの導入が行われ、現代の美容市場での主要なトピックとなっているようです。
今回は、そんなタイの化粧品業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
読了時間の目安:5分
[toc]
2022年 タイの化粧品(製造)業界
Kantarが2023年美容トレンドを発表〜化粧品業界動向〜
2023年3月14日、Kantarはタイでの2023年美容トレンドを発表した。タイの美容市場はパンデミック後、順調に回復し、ブランドやメーカーに新たなチャンスをもたらしている。特に フェイシャルビューティー製品が鮮烈に復活している。人々がマスクの着用を減らす傾向は 2023年も続くと予想されている。
2023年の美容市場を勝ち抜くブランド戦略として、タイの人々は自分自身に目を向けるようになり、できるだけ健康でありたいと考えている。見た目だけではなく、自然な自分を重要視している。
2023年の美容市場を勝ち抜くために、新しい認識やニーズに迅速に対応し、革新のパイプラインを見直し、総合的なニーズを満たすことに注力する。消費者の手頃な価格やブランドの専門知識を通じて最高の価値を提供、オンライン、オフライン共に 専門知識も含めたアクセスビリティが必要になる。
出典:https://kantar.turtl.co/story/2023-thailand-beauty-trends-p/page/1
タイの美容系EコマースKonvy.com、販売能力を拡大〜化粧品業界動向〜
2022年10月12日、タイを代表する美容系Eコマースである Konvy.com は、 美容ブランドのオムニチャネルと国際流通を拡大するため、Insignia Ventures から 1,000 万米ドルを調達したと発表した。
Konvy は、プラットフォーム上で 20,000 以上の SKU セレクションを代表する 1,000 以上のブランドと連携しており、ブランド ポートフォリオには、ロレアル、資生堂、雪花秀、ユーセリン、ラ ロッシュ ポゼなどの世界的に認められたブランドが含まれている。
今回の資金調達により、販売能力を拡大、より多くのタイおよび世界的なブランドを支援し、タイおよび東南アジアの美容ブランドに選ばれるプラットフォームとしての地位を固めることを目指す。
出典: https://www.alphafounders.com/single-post/konvy-com-raises-10m-series-a-from-insignia-ventures
カネボウ化粧品タイ「KANEBO BRIGHT FUTURE BOX」新発売〜化粧品業界動向〜
2023年5月25日、カネボウ化粧品タイは、ESG(環境、社会、ガバナンス)のコンセプトを継承した環境配慮型パッケージの新アイシャドウ「KANEBO BRIGHT FUTURE BOX」のお披露目イベントを開催した。5月31日以降より販売開始だ。
化粧を通じ、希望を生み出し、未来をも変えていきたいと願うKANEBOの思いの結晶となるような、特別なアイシャドウ。今回誕生した「ブライトフューチャーボックス」は、プレストパウダー製法の製品で世界初となる成分アプローチによる処方で、奇跡のような美しい煌めきと肌に溶け込むような質感が融合した“誇り高き煌めき”と、すべて「紙(FSC認証)」でつくられた“モノマテリアル・パッケージ”を実現した。
KANEBOブランドにとって、未知への大きな挑戦を形にして誕生した。美ではなく希望を発信するブランドとして、輝く未来に向けた今までにないモノづくりへの挑戦を掲げ、「未来を紡ぐ光」というテーマで、生まれれた。
出典:
https://www.kanebo-global.com/th/th/makeup/detail/bright_future_box/
https://www.thaipackmagazine.com/activity/kanebo/
https://thestandard.co/kanebo-bright-future-box/
BEAUTY Community社がNSTDAと連携〜化粧品業界動向〜
2023年6月28日、タイ国内および海外において、Beauty Buffet、Beauty Cottage、Beauty Market、Made In Natureの名称で、化粧品およびスキンケア製品の小売販売しているBEAUTY Community Publicは、National Scence and Technolgy Development Agency (NSTDA)と美容産業におけるイノベーションを進めるため、協力を推進する。
Dr. Peerapong Kitiveshpokawat (BEAUTY Community Public Co., Ltd.) 率いる経営陣は、National Science and Technology Development Agency(NSTDA)代表のSonthaya Wongtaweethong氏と手を結び、美容産業における技術とイノベーションを追求するOpen Innovationのイベントをタイランド サイエンス パークで共同で開催した。
政府および民間セクターの両者が協力し、自らの成果を披露する場となった。イベントは、INC2 Tower C 1階のMeeting Room INC2C-110で 最近開催された。
花王タイ、100%リサイクル可能な環境に優しいパッケージを発表〜化粧品業界動向〜
2023年7月11日、花王タイは、サステナブル ビューティー市場への重要なマイルストーンとして、ビオレ メイク落とし パーフェクト クレンジング ウォーター – アクネケアを発売した。
環境に優しい、新しいパッケージは、プラスチックの使用量と廃棄物の発生を削減し、環境に優しいプラスチックを 100% 使用して作られている花王の持続可能性のコンセプトと ESG戦略の製品である。
花王は、 3つの柱(環境、社会、ガバナンス)に基づいて消費者の生活を豊かにすることを目的としたESG戦略やKirei Lifestyle Planを通じて、環境への配慮とともに事業運営を重視している。消費者にとって持続可能な製品開発を改善し、すべての人にとってよりクリーンで健康な世界を創造することを目指している。
出典:https://www.kao.com/th/en/news/2023/20230711-001/
2021年 タイの化粧品(製造)業界
COVID-19感染拡大のタイ化粧品市場への影響〜化粧品業界動向〜
タイ化粧品製造業者協会(TCMA)によると、COVID-19感染拡大の影響により、2020年第1四半期の化粧品輸出額は5.7%減少した。国内の化粧品の売上も減少し、タイの化粧品市場価値は3000億バーツ(国内1800億バーツ・輸出1200億バーツ)であるが、感染状況が年末まで改善されない場合、売上高が10%減少する可能性がある。
生産者は、COVID-19感染の影響が大きいイタリア・スペイン・中国から輸入の必要がある化粧品の容器・原料の不足問題に直面している。
現在、アルコール販売は酒類組織に独占されており、アルコールを使用した製品の製造をする化粧品事業者は、アルコールが入手しづらい為、アルコールの入手がし易くなるように、TCMAは政府が政策を調整する事を望んでいる。
出典:http://www.thaicosmetic.org/index.php/tcmanews/news-from-fda/62-19-10
Aタイにおける高齢者向け化粧品のビジネスチャンス〜化粧品業界動向〜
高齢化が急激に進むタイは、2021年には全人口の20%が高齢者が占めると予想されている。人口は現在の6900万人から、2050年には約6500万人、2100年には4700万人に減少すると予想されている。
高齢者も美容・化粧品に興味を持っており、オーガニック化粧品の需要が非常に高い。高齢者用スキンケア製品は市場で人気があり、スキンローション・シャンプー・シャワークリームの需要が増えており、多くはオンライン市場によるものだ。
化粧品ブランドに興味を持つ高齢者は他年齢層よりも購買力がある。オーガニック化粧品は非常に人気があるため需要は継続して拡大しており、高齢者向けの化粧品事業はビジネスチャンスである。
出典:https://bit.ly/3di2w1L
タイで化粧品業界大手のBeauty Communityの2020年3Qの業績
Beauty Communityの2020年第3四半期の業績が発表された。総収益1億9348万バーツ(前年同期比57.66%減)、粗利益9822万バーツ(前年同期比64.48%減)、純利益ー2275万バーツ(前年同期比144.75%減)であった。
2020年第1四半期~第3四半期9ヶ月間の業績は、総収益5億9273万バーツ(前年同期比61.44%減)、粗利益3億1380万バーツ(前年同期比66.06%減)、純利益-1億2379万バーツ(前年同期比174.05%減)であった。
2020年前半の販売収益損失の主な要因はCOVID-19危機であった。 COVID-19感染拡大の影響を受けた消費者の行動変化に即して、ビジネス戦略を調整した事で、国内外の販売収益において、改善が見られ始めた。
出典:https://www.beautycommunity.co.th/index.php/en/investor-relations/financial-infomation
タイ商務省、中国の化粧品条例改正について助言〜化粧品業界動向〜
商務省は、化粧品産業の各関係者に、中国の化粧品条例改正についてコメントした。同条例改正は、品質・安全性のコントロール、消費者の健康促進・安全性確保を目的としており、2021/1/1から施行される。
植毛・脱毛・デオドランドなどの一部製品に関しては、2021/1/1以前に輸入業者が申告する事で、今後5年間の販売が認められる。
タイは化粧品・石鹸・スキンケア製品を中国に輸出しており、2017年~2019年において、各年の輸出額は34億2970万バーツ、91億8850万バーツ、119億8590万バーツであった。また、2020年1月~6月の輸出額は26億6660万バーツで、前年同期比63.16%減であった。
出典:https://www.ctat.or.th/news-detail.aspx?c=1&n=3675
タイで化粧品業界牽引のKarmartの2020年3Qの業績
Karmartの2020年第3四半期の業績が発表された。総収益3億4481万バーツ(前年同期比6.7%減)、粗利益1億1790万バーツ(前年同期比61.9%減)、純利益3953万バーツ(前年同期比31.2%減)であった。
2020年第1四半期~第3四半期9ヶ月間の業績は、総収益9億4936万バーツ(前年同期比16.1%減)、粗利益4億6836万バーツ(前年同期比20.3%減)、純利益9539万バーツ(前年同期比51.2%減)であった。
2020年第1四半期~第3四半期の9ヶ月間における株の合計配当金は、1億1440万バーツで、1株当たりの配当金の合計は0.13バーツであった。
出典:http://kamart.listedcompany.com/misc/FS/3q2020/20201113-makart-fs-3q2020-en.pdf
2020年 タイの化粧品(製造)業界
Amore pacificがLazadaと覚書を締結、タイ市場進出期待〜化粧品業界動向〜
2019年5月16日の発表によると、韓国最大の美容会社Amorepacificは、戦略的パートナーシップを強化して東南アジアでのアウトリーチを強化するため東南アジアの大手eコマース企業であるLazada Groupと覚書(MOU)を締結した。
覚書の署名により、両社は新しいブランドを立ち上げ、新しい小売ビジネスなど様々なプロジェクトで協力する。また、Lazadaのデジタルテクノロジーとeコマース分野での競争力を活用し、美容製品におけるAmorepacificのリーダーシップが強化されることが期待される。
この覚書はAmorepacificのオンラインビジネスの活性化を目的としたものである。Amorepacificは既にLazadaのデジタルプラットフォームを使用して、Laneige、Mamondeなどの主要ブランドをタイなどの主要なASEAN市場で展開する。
出典:https://www.apgroup.com/th/th/misc/news/2019-05-16.html
中国市場を開拓!タイのBeauty Community〜化粧品業界動向〜
コスメショップを展開するBeauty Community Public Co.、Ltd.は2020年2月25日に、2019年第4四半期(4Q19)および2019年に関するMD&Aを開示した。収益は、Beauty Buffetショップ42.56%、Beauty Cottageショップ11.55%、美容市場0.85%、海外27.57%となった。収益構造は主に小売化粧品店での販売によるものである。
2019年第4四半期の総収益は前年比26.43%減の4億8,845万バーツとなり、同年の総収益は前年比42.28%減の20億2,077万バーツとなった。総収入減少の主因は中国人観光客の減少と、2019年初頭に中国市場に導入された法律によるものである。
総収益減少の影響を受けたことから、中国市場に新しい販売チャネルを開拓し、他10か国以上に国際市場を拡大して戦略を調整した。これにより、1つの市場に依存するリスクを軽減した。また、収益が第4四半期に増加し始めたことから将来的には徐々に増加すると予想される。
出典:https://www.beautycommunity.co.th/index.php/en/investor-relations/financial-infomation
タイのKarmartsは、2019年度の決算を報告〜化粧品業界動向〜
1,000以上の自社ブランドの美容製品を取り揃え、化粧品流通事業に特化したタイのKarmarts Public Company Limited(KARMART)は、2020年2月28日に、2019年度の決算を報告した。当期純利益は、昨年に比べて283万バーツ増加した。
売上高およびサービス収入は、前年比0.49%増の14億8,664万バーツ、当期純利益は前年比0.19%増の15億2,602万バーツ、純利益は前年比27.48%減の2億6,123万バーツ、販売およびサービスの費用は前年比1.03%増の6億9448万バーツとなった。
販売管理費は前年比8.04%減の4億9380万バーツ、また、土地売却による関連会社利益(損失)配分のため、合弁企業および関連会社への投資による利益(損失)のシェアは前年より減少した。
出典:https://www.karmarts.co.th/en/update/set-announcements
タイのQuality Plus、TISTRの運営戦略に参加〜化粧品業界動向〜
2019年4月8日の発表によると、タイの大手化粧品メーカーQuality Plus Aesthetic International Co., Ltd.および大規模ビジネスセクターなどの24のパイロットネットワークパートナーは、化粧品開発の代表者としてタイ科学技術研究所(TISTR)が立ち上げた化粧品に関する10のプロジェクトに協力する。
タイの化粧品市場は、ASEAN最大でアジアでは第3位。同国はASEANの化粧品生産の重要なハブと見なされている。そのため、 TISTRの運営戦略では、様々な地域にある植物から特性に基づいた化粧品を創出し、商業的な可能性を秘めた新製品の研究開発を実施する。
Thai Cosmetopoeiaプロジェクトは高等教育科学研究革新省と民間企業が協力し、コーポレート・アイデンティティに基づいて化粧品の価値と新しいビジネスを創出して、民間部門と公共部門の持続可能なビジネスの創出を目的としている。
出典:https://www.bangkokcosmetic.com/news/thai-cosmetopoeia-project-to-drive-the-economy/
2019年 タイの化粧品(製造)業界
化粧品専門店「アットコスメ」がタイに進出〜化粧品業界動向〜
2018年11月30日、化粧品口コミサイト「アットコスメ」などを手掛けるアイスタイルは、2021年までにタイに化粧品専門店「アットコスメストア」を5店舗出店すると発表した。
「アットコスメストア」は2020年までに日本国内の店舗数を現在の約3倍の20店舗まで拡大する計画を示し、運営する口コミサイトの情報を生かす独自の販売ノウハウで、成長するアジアの美容市場を取り込む営業計画を示した。
同社は1600万バーツ(約5440万円)を投じ、現在タイ国内で最先端のショッピングモール「アイコンサイアム」内に店舗面積300㎡のタイ1号店を出店した。店舗内では日本の化粧品に特化した品ぞろえでタイ国内の他の化粧品小売店に対抗する。
出典:https://www.istyle.co.jp/news/press/2018/11/1109.html
タイのDODが化粧品製造業を買収〜化粧品業界動向〜
ダイエットサプリメントを製造販売するタイ企業 DOD Biotech Public Company Limited は2018年6月、タイ証券取引所(SET)2部市場(MAI)において新規株式公開(IPO)を行い、約10億バーツを調達した。
同社は調達した資金をもとに、傘下の化粧品開発製造企業であり、タイ国内向けのパーソナルケア商品や大手化粧品メーカーのOEMを行う PCCA Laboratory Co., Ltd. (PCCA) 社を買収し、化粧品市場に参入する。
同社は今後、ダイエットサプリメントから健康補助食品事業へと業務拡大をし、化粧品市場にも参入する予定で、業務提携関係を結んでいる中国やインド企業を通しての各国への製品の輸出、販売を計画している。
8社と提携、タイでK SME Good to Greatプロジェクト〜化粧品業界動向〜
KASIKORNBANKは、2019年3月26日、8社のパートナーと協力してK SME Good to Greatプロジェクトを組織し、スタートアップ企業への投資によって化粧品製造事業の推進に協力すると宣言した。
2018年に始められたK SME Good to Greatプロジェクトは中小企業の起業家がより多くの価値を創造するためのイノベーションと技術を培えるようなトレーニングプログラムがあり、現在まで2424の企業が参加を希望している。
現在は主に市場前年比成長率が2016年3.5%、2017年5.1%、2018年2.8%の化粧品事業の強化に焦点が当てられており、中小企業のビジネスニーズを満たすビジネス開発促進機関とプラットフォームからなる8つのパートナーへ選出され、新たな商品開発やサービスの提供を目指している。
出典:https://www.ksmegoodtogreat.com/
タイのBeauty Buffetが手がける国際マーケティング戦略〜化粧品業界動向〜
2019年2月11日、タイの化粧品の開発と小売りを行う Beauty Buffet は中国のECモール Carrot Mall 国際マーケティング戦略を共同で行い、ベトナム、インドネシア、ロシアの市場拡大を目指し、効果的なブランド成長を目指すと発表。
Beauty Buffetは「Live a beautiful life」をコンセプトとして国際的な消費動向を調査し、製品の品質を向上させ、新商品コレクションの新たな流通チャネルの拡大を行い、Beauty Buffet は中国のECモール Carrot Mallを販売代理店として指名した。
Beauty Buffetは人口の多い国際市場の他にCLMVとインド、パキスタン、カナダ、ブルネイ、アラブ首長国連邦を含む中東諸国15カ国以上を市場拡大のための目標とし、前年比20%以上の収益成長率を目指す。
2018年 タイの化粧品(製造)業界
Japan Beauty Week Bangkok 2018ガタイで開催〜化粧品業界動向〜
在タイ日本大使館は、タイと日本の外交関係樹立131周年を記念してJapan Beauty Week Bangkok 2018を開催。数多くの化粧品トップブランドを有する日本と、美容への関心が高まるタイの交流機会を提供した。
「Together, Shine On Your Beauty」のテーマのもと、日本の化粧品メーカー Kanebo、KOSE、POLA、SHISEIDO、JCIA(日本化粧品工業連合会)が協賛。
4月3日に日本大使館で開催されたこのイベントには、バンコク版のAKB48、アイドルグループのBNK48も出演したことで話題を集めた。タイメディアも招待され、日本製のコスメティックブランドに対する関心を高めた。
出典:http://www.pola.co.th/japan-beauty-week-bangkok-2018/
中国市場進出を窺うL’OREALタイ〜化粧品業界動向〜
L’OREAL Thailand は、タイに進出して6年目となる。タイの美容市場は2017年の成長率が前年比で 7.81%であり、L’OREALはタイをスキンケアにおける ASEAN最大の市場の1つと捉えている。
同社は2018年度の経営目標として、消費者重視、デジタル技術の活用、人材の育成とケア、持続可能なビジネスと社会的活動の構築という目標を挙げている。
また同社は韓国企業の Style Nandaを200億バーツで買収し、巨大な人口を抱える中国の市場シェア獲得を目指す。タイで生産されるL’OREAL Thailand の製品が Style Nanda のラインナップに加わることで、中国進出の機会をより多く得ることができる。
出典:https://www.lorealthailand.com/สื่อมวลชน/ข่าวสารองค์กร/ลอรีอัลเผยความสำเร็จปี
-2560-คงอัตราเติบโตสูงกว่าตลาดต่อเนื่องเป็นปีที่-6-6125.htm
タイ化粧品業界を取り巻く環境の最新レポート
タイの化粧品業界は今後、ASEAN域内共通化粧品規制(Agreement on the ASEAN Harmonized Cosmetic Regulatory Scheme) の規定に基づいた品質管理が求められる。
現在の消費者の主要な関心は自然保護と健康増進であり、美容製品に関しても天然素材を使用すること、あるいは環境に配慮した製品作りが求められる。直近3年の自然化粧品市場における平均成長率は4.6%と高い数値を保っており、2017年には2億9,200万ドル規模に達すると予想されている。
また、タイの化粧品業界は「Cosmeceuticals」と呼ばれる医薬品と化粧品を組み合わせた製品カテゴリに注力するとされ、海外への製品輸出を念頭に置いた国際的な戦略が必要になる。
出典:http://www.sme.go.th/upload/mod_download/Bio_based_Cosmetics_5yrplan-20171018125515.pdf
タイのBEAUTY COMMUNITY、5ヶ年戦略とは?〜化粧品業界動向〜
BEAUTY COMMUNITY は、BEAUTY BUFFET、BEAUTY COTAGE、MADE IN NATURE、Beauty Market、BEAUTY PLAZAなどのブランドで化粧品販売ショップを全国に展開する企業である。
同社の5ヶ年経営戦略(2018-2023)では、ASEAN各国を中心としたタイの化粧品ブランドは1,000億バーツ規模のマーケットになると予想、ど利益率20%を維持しつつ2023年における同社の利益目標を100億バーツとしている。
オリジナル商品の開発も進め、現在タイ国内の他社小売店での販売も開始した。キング・パワーの22店舗、7-ELEVENの650店舗で8種類の製品が入手可能となっている。
出典:http://www.beautycommunity.co.th/index.php/en/investor-relations/financial-infomation
日焼け止めで一躍話題!タイのMizuMi、Watsonsでベストセラーに〜化粧品業界動向〜
タイのスキンケア市場は年間成長率が6.1%となり、市場規模も700億ドルに成長している。この成長著しい市場には多くの新規プレーヤーが参入しているが、MizuMi もそのうちの1社である。
ブランド初期はFacebook を通じた販売のみを行なっていたが、小売大手Watsons からの発売を開始、初年度に同社の日焼け止め部門でベストセラーに。さらに化粧水などの新製品も登場した。
2018年2月20日には、敏感肌向けのクレンジングウォーター、フェイシャルクリーナー、日焼け止めがWatsons の「WATSONS HWB AWARDS 2018」を受賞した。クレンジングウォーターについては、同賞を2017年にも受賞している。
出典:https://www.facebook.com/mizumiofficial/posts/1953444014669315
まとめ:タイの化粧品業界
日本の化粧品ブランドもタイで販売されており、日本製商品がタイ国内で頭角を現しています。日本企業とコラボレーションしたイベントも開催され、今後タイと日本はどのような関係を築いていくのでしょうか?
バンコク在住のタイ人。タイにおける日系企業向け翻訳・通訳を6年間以上行う。経済、ビジネス、IT分野に興味があり、マーケティングや流通を含めた企業調査や、企業調査といった情報収集が得意。