ベトナムの携帯電話業界では、通信大手のマキシスがデジタル領域に注力し、マクシス・ビジネス・イノベーション・センターを正式に開業。これにより、新たなデジタルイノベーションが期待されます。同様に、Uモバイルも長期的なホームブロードバンド戦略の一環として、タイム・ドットコムとの提携契約を発表。業界内でのパートナーシップ強化が進むなか、顧客への高品質なサービス提供が見込まれます。
今回は、そんなマレーシアの携帯電話事業者業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2023年 マレーシアの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界
マキシスがイノベーションセンター開業
通信大手のマキシスは、デジタルに没頭できるスペースであるマクシス・ビジネス・イノベーション・センターを正式に開業したことを発表した。
同センターはメナラ・マクシスの1階に9,000平方フィート以上の広さを有しており、顧客はIoTラボ、最先端のAV技術を備えたホール、コラボレーションとイノベーション向け共同共有ワークスペース、そしてクラウド、AI、IoT、機械学習などによって実現される多業種のユースケースにアクセスすることができる。同センターは、あらゆる規模のあらゆる業種の企業に、デジタル技術の力を活用する機会を提供する。
マキシスのゴー代表取締役社長は、マキシスは国家のデジタル・アジェンダを支援することに全力を注いでおり、この没入型の環境を活用して、マレーシアのビジネスに革新的なアイデア、ソリューション、成功の成果を生み出すことを楽しみにしているとしている。
セルコム・デジ、中国企業と提携
通信大手のセルコム・デジは、全国ネットワークの統合及び近代化プロジェクトにおいて、ネットワークサービス、ソリューション及び機器の購入でファーウェイ・テクノロジーズ及びZTEマレーシアと提携することを発表した。
本プロジェクトでは、全国にある約25,000の既存のセルコムとデジの施設のアップグレードと施設の統合を伴う。また、本プロジェクトには800人近いエンジニアと250以上の専門請負業者が参加し、国のデジタル・エコシステムと経済の構築に貢献する。
合意の下で、同社はファーウェイとZTEによるエンド・ツー・エンドのエンジニアリングと最適化サービスを含む最新技術で全国規模の無線アクセスネットワークを近代化することにより、より高い信頼性、安定性、一貫性を備えたユーザーエクスペリエンスの向上を実現する。
アシアタ、2022年度は増収増益
マレーシアを拠点として、東南アジア各国にて通信会社を運営するアシアタは、2022年度の収益が前年度比で6.2%増となる275億リンギットを記録した。また、同年度における税引前利益は、前年度比で5.1倍となる111億リンギットへと大きく拡大した。
収益の内、マレーシアの携帯電話事業を手掛けるセルコムは23.2%を占め、プリペイド収益の伸びとポストペイドの堅調な業績に支えられた。また、主にネットワークと不良債権処理、マーケティングから必要経費と設備投資コストを3億リンギット以上削減した。
2023年は、2022年に実施された企業体質改善策の成果を出すこと、及びEBITDAに対する総負債を3倍以内に抑えることでバランスシートを改善することを重要な優先事項としている。
出典:https://www.axiata.com/investors/2022/assets/pdf/Axiata-IAR2022.pdf
Uモバイルがホームブロードバンドで提携
通信大手のUモバイルは、長期的なホームブロードバンド戦略の一環として、タイム・ドットコムと提携契約を締結したことを発表。本提携により、同社はマレーシアの世帯、特に主要都市の高層住宅地での利用者数を7倍以上に増やすことになる。また、本提携によって多くのマレーシア人が、最大1Gbpsの接続速度を特徴とするUモバイルの高速ウルトラ無制限ホームファイバーブロードバンドプランを利用できるようになる。
同社のウォン・ハン・タック最高経営責任者は、タイムとの本提携は、 Uモバイルの高速ファイバー・ブロードバンド・サービスのリーチを飛躍的に拡大するものであるとしている。また、さらに多くの家庭向けブロードバンドプランやベネフィットを提供するため、革新に努めていくと述べている。
レッドワンがLRT企業と提携
2012年に設立され、仮想移動体ネットワークオペレーターであるレッドワン・ネットワークは、軽量鉄道(LRT)事業を手掛けるプラサラナ統合開発との戦略的パートナーシップを正式に発表した。本パートナーシップは、同社とプラサラナとの間の5年間の駅命名権契約の一部であり、同社のブランドプレゼンスを高め、クランバレーの消費者とさらにつながるというコミットメントを反映している。
契約により、KLセントラルLRT駅がKLセントラルレッドワンLRT駅としてリブランドされ、同社はクランバレーのより多くの人々にブランドをアピールすることができ、特に公共交通機関利用者の認知度向上に貢献する。
レッドワンのファリド・ユヌス代表取締役社長は、本提携によって毎日駅を通過する数百万人のユーザーにレッドワンのブランドをさらに推し進めることができ、クランバレーでの存在感をさらに強化し、確立することができると述べている。
出典:https://www.redone.com.my/en/news/kl-sentral-redone-lrt-station-unveiled/
2021年 マレーシアの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界
マレーシアのマキシス、携帯事業はポストペイドがけん引〜携帯電話事業者業界動向〜
通信大手のマキシスは、2020年度第4四半期の業績を発表した。サービス収益(卸売除く)は主力の携帯事業、エンタープライズ事業、ファイバー事業が成長したことで、19.4億リンギットを記録した。
携帯事業については、ポストペイドの加入者が4.0%増の350万人となり、MaxisONEプランとHotlinkポストペイドが好調であった。ただ、モバイルターミネーションレートの低下と、2020年3月以降の移動制限の影響で国際ローミング収入が減ったことで、収益は2.2%減少の9億6,700万リンギットとなった。
プリペイドについては、ポストペイドへの移行と外国人労働者数が減少したことなどにより、契約数が4.4%減少して600万人となった。これにより、収益は11.1%減となる6億9,600万リンギットとなった。
出典:https://www.maxis.com.my/en/about-maxis/newsroom/2021/february/maxis-closes-2020-with-resilient-performance-on-the-back-of-its-converged-solutions-leadership/
マレーシアのセルコムとエアロダインがIR4.0で提携〜携帯電話事業者業界動向〜
通信大手のセルコム・アクシアタは、現地ドローン企業のエアロダイン社と都市管理や農業分野に焦点を当てたIR4.0ソリューションの開発を検討するMoUを締結した。両社は自動化や人工知能、機械学習、5G技術などを活用し、革新的なソリューションを共同で開発する。
セルコムのイダムCEOは「IR4.0技術導入のイネーブラーとなることを目指しており、複数のパートナー、特に現地テクノロジー企業やスタートアップ企業とのコラボレーションを歓迎する」としている。
また、エアロダインとソリューションパートナーは、セルコムのセンターオブデジタルエクセレンスに参加し、特定の産業を最適化するために必要なユースケースを共同で開発する。
出典:https://www.celcom.com.my/about-celcom/media-centre/2020/celcom-and-aerodyne-collaborate-to-explore-development-of-drone-technology-as-ir4.0-solutions-for-urban-and-agriculture
デジ、マレーシア北部地域の4G LTEを強化〜携帯電話事業者業界動向〜
通信大手のデジ・テレコミュニケーションズは、ペラとペナン、ケダ、プルリスにおいて、4G LTEネットワークカバレッジを強化したことを発表した。これは、マレーシア政府が進める国家デジタルネットワーク計画を支援するものとなっている。
北部地域における新規サイト開設と既存サイトのアップグレードが完了したことで、同地域における4G LTEの人口カバー率は92%、LTE-Aネットワークは73%となった。2020年内に予定していた北部地域のアップグレードの85%が完了しており、年末までに全て完了するとしている。
また、新規サイトとアップグレードサイトでは、5G対応のベースバンドユニットやプラットフォームを備えた最新の無線機器が使用されている。
出典:https://www.digi.com.my/about-us/media/press-releases/en/digi-strengthens-its-4g-lte-network-northern-region
マレーシアのUモバイル、5GユースケースでHotayiと提携〜携帯電話事業者業界動向〜
通信大手のUモバイルは、大手受託製造企業であるHotayiエレクトリックと提携し、ペナンにある同社施設で5G技術を使った労働者管理ソリューションを導入した。
まず、Uモバイルの5G対応スマートAI顔認識ソリューションにより、高速で正確な顔認識・検出が可能となる。システムでは、従業員が施設に入る際にリアルタイムで構造的特徴を捉え、年齢層や表情、性別の他、眼鏡やフェイスマスクなどの使用を判別できる。
次に、Uモバイルの5Gサーマル認識ソリューションでは、Hotayiエレクトリックの従業員が施設に入る際の体温測定が可能であり、異常があれば直ちにセキュリティチームが行動を起こすことになる。
出典:https://www.u.com.my/about-us/press-release/1732
マレーシアのXOX、2020年度の税引前損失拡大〜携帯電話事業者業界動向〜
仮想移動体通信事業者であるXOXは、2020年の業績を発表した。同年はCOVID-19で厳しい事業環境だったが、オンライン取引、エンターテインメント、教育、在宅勤務などのインターネット利用の増加に伴うデータ需要の回復に支えられた結果、2億5,144万リンギットの収益を記録した。
ただし、税引前損失は前年度の2,134万リンギットから5,566万リンギットへ拡大した。背景には、インドネシアにおける設備投資減損、移動制限期間中に契約者へ1GB/日を無料提供したことなどが挙げられている。
また、同年度中には、カスタマイズされたビジネス接続ソリューション、ビデオ会議、セカンダリーラインとしてのeSIMパッケージ、クラウドストレージソリューションなどを導入した。
出典:https://www.insage.com.my/BursaNews/Attachment/202101/20210125/XOX-AN20210125A1-1.pdf
2020年 マレーシアの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界
遠隔医療に貢献!マレーシアで5G救急車の実証試験〜携帯電話事業者業界動向〜
大手通信事業者のデジコミュニケーションは、ランカウイ島のスルタナ・マリハ病院及びマレーシア科学技術大学の研究開発プログラム『CREST』とのパートナーシップを発表した。救急隊員と病院間でリアルタイムの医療データ転送を可能とする5G接続救急車を試験的に導入した。
ライブ試験では、救急隊員が5G接続された救急車で病院に向かう途中、心電図の読み取りや超音波スキャンなど患者のバイタルサイン情報をリアルタイムで転送した。
同社のケサバン・シババラン最高技術責任者は、ライブ試験ではギガバイトの医療データを複数デバイスへ超高速で転送できたとし、遠隔医療の診断やモニタリングを可能とする上で重要な発展だとした。
出典:https://www.digi.com.my/about-us/media/press-releases/en/digi-partners-hospital-sultanah-maliha-and-crest-pilot-malaysia’s
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のUモバイル、スマートトンネルでGPS利用可能に
大手通信事業者のUモバイルは、世界最長のデュアルトンネルにおいてGPS接続を可能とするため、Waze及びスマートトンネルとの提携を発表した。
Wazeビーコンと呼ばれるブルートゥース対応のハードウェアデバイスをインストールすることで、ドライバーはトンネル内でも道に迷ったり出口を間違えたりする心配がなくなる。発表時点で、5.2kmのトンネル内には約240個のWazeビーコンが設置されている。
今回の提携により、Uモバイルはトンネル内でも途切れないGPSナビゲーションを実現した世界初の通信事業者となった。また、Wazeのエンジニアであるジル氏は、Wazeビーコンプログラムをマレーシアの他の地域、そして東南アジア全域にも拡大していきたいと述べている。
出典:https://www.u.com.my/about-us/press-release/1635
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のマキシスとオッポがSMEの5G支援
大手通信事業者のマキシスは、国内中小企業の5G接続を促進するため、オッポと5G導入プログラムを展開すると発表した。プログラムは2020年第2四半期に開始予定で、マレーシア企業が5G時代へシームレスに移行することを支援する。
両社は、複数の業界にまたがる30人以上のビジネスオーナーへ、最新のビジネスモビリティソリューションとサービス、教育ワークショップを提供する。プログラム参加企業には、オッポの5Gスマートフォンが配布される。
マキシスのポール・マクマナス氏は、中小企業は経済成長の重要な柱であり、このプログラムは中小企業が強化されたネットワークパフォーマンスを最大限に活用するものであるとしている。
出典:https://www.maxis.com.my/about-maxis/newsroom/2020/february/maxis-and-oppo-to-help-malaysian-smes-be-5g-ready/
マレーシアのメナラTMが5Gに対応!今年は5Gに注力〜携帯電話事業者業界動向〜
通信最大手のテレコム・マレーシア(TM)は、本社ビルのメナラTMが5G対応となり、より多くのマレーシア人に5Gサービスを提供できるようになったと発表。
TMのグループ最高経営責任者であるノル・カマルル・アヌアル・ヌルディン氏は、今年はモバイル接続、IoT、クラウドサービス、スマートデバイスの増加に対応するため、5G対応に重点を置いていると述べた。今年後半のスペクトル利用が可能となる前に、同社はコアネットワークのアップグレードと5Gライブトライアルを通じて準備を進めている。
同社は5G速度テストにおいて1.5Gbpsの通信速度を達成している。また、ランカウイ島では5Gを実装した世界初のスマートツーリズム島を実現している。
出典:https://www.tm.com.my/Newsroom/Pages/MENARA-TM-IS-NOW-5G-READY.aspx
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のセルコムとアエロダイン、IR4.0で提携
大手通信事業者のセルコム・アシアタは、DT3ソリューションのエアロダイングループと、都市及び農業分野を中心としたIR4.0ソリューションの開発を検討するMoUを締結した。自動化や人工知能、機械学習、5G技術などの通信技術における両社の強みを活用し、革新的なソリューションを共同開発して市場へ投入する。
セルコムのモハマド・ナワウィ最高経営責任者は、エアロダインとの提携は、意欲的な現地デジタル・テクノロジー起業家のデジタル支援強化に向けた戦略の一環であるとした。また、同社はマレーシアのテクノロジー起業家やスタートアップ企業へIoTやAIソリューションの迅速な導入を促し、包括的なデジタルエコシステムの構築に貢献するとしている。
出典:https://www.celcom.com.my/about-celcom/media-centre/2020/celcom-and-aerodyne-collaborate-to-explore-development-of-drone-technology-as-ir4.0-solutions-for-urban-and-agriculture
2019年 マレーシアの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のセルコム、5G実証試験
2019年7月26日、携帯電話事業者のセルコム・アクシアタは、セルコム本社とペタリングジャヤにおいて、5Gのライブ・クラスター実証試験を技術パートナーであるファーウェイと共同で6ヵ月間行うと発表した。実環境における5Gのカバレージや動作テストなどを評価する。
同社の最初の5Gテストは、6Gbpsのスループットで実施された。今回の実証試験では、5Gスマートシティーアプリケーション、及び輸送や農業、教育、セキュリティ等の産業における能力を検証する。
また、ユースケースでは5Gの速度テストと遅延テスト、VoLTE、5G監視システム、そしてホームエクスペリエンスとして住宅居住者へ4K没入型ビデオエクスペリエンスや4kビデオストリーミングを配信する。
5Gのイノベーション開発でZTEと提携、マレーシアで携帯電話事業者業界大手のDigi
2019年5月27日、携帯電話事業者のDigi Communicationsは、中国通信設備・機器大手のZTEと5Gのイノベーション開発でMoUを締結し、マレーシアのニーズに合致した展開を行うと発表。
パートナーシップでは、両社は5Gライブトライアルによるエンドトゥーエンドネットワークの機能把握に加え、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、固定無線アクセス(FWA)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(MMTC)向けに5Gユーズケースの実証試験を実施する。実証試験では3種類のスペクトル帯が使用される。
同社のケサバン・シババランCTOは、マレーシアでの5G開発は複数の事業者による努力が必要であり、今回の実証試験で5G実装に必要なものについてより多くの洞察が得られるとしている。
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のホットリンク、動画向けデータプランとは?
2019年8月29日の発表によると、通信大手のマキシスは、同社が提供するポストペイドサービス『ホットリンク・ポストペイド・フレックス』利用者がより多くのYouTube動画を楽しめるようアップグレードした。
月額60リンギットのプランでは、10GBのインターネット接続に加えて10GBのYouTube視聴が含まれる。月額40リンギットのプランでは、5GBのインターネット接続と3GBのYouTube視聴がパッケージになっている。また、両プランでは全携帯キャリアへの通話とSMSが無制限で使用できる。
本プランのアップグレードと連動し、マキシスは有料放送大手のアストロとの提携でデジタルコンテンツ『Big Stage Showdown』を配信する。動画コンテンツは、FacebookやYouTube上のAstro Gempak及びHotlink channelで視聴できる。
eスポーツの域内ハブを目指す!マレーシア・Uモバイルの提携〜携帯電話事業者業界動向〜
2019年3月18日、携帯電話事業者のUモバイルは、米ゲーミングデバイスメーカーであるレイザー社との提携を発表した。提携は3分野に渡り、まずeペイメントで両社のイーウォレットの相互運用を目指す。これにより、Uモバイルの『GoPayz』はレイザー社がマレーシア国内に持つ1万超の支払いポイントネットワークにシームレスに接続できる。
また、両社はマレーシアがeスポーツの域内ハブになることを目指し、才能を育成するためのプラットフォーム提供や関連イベント開催などを検討する。
更にeスポーツ関連では、モバイルデータ最大の消費者であるゲーマーが遅延のない高品質のネットワークを求めていることから、両社は5Gテストベッドと実証試験を実施する。
2018年 マレーシアの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界
テレコム・マレーシア、高速ブロードバンドの新プランを発表〜携帯電話事業者業界動向〜
マレーシア通信最大手のテレコム・マレーシアは、高速ブロードバンド「unifi」の新プランを発表した。既存のユーザーは、来年から段階的に最大800Mbpsのブロードバンドを利用できる。
既存の顧客に関しては、同じ料金体系のままで通信速度が最大10倍まで段階的に引き上げられる。例えば、30Mbpsの利用者は300Mbpsへ、100Mbpsの利用者は800Mbpsとなる。
また、1ヵ月の所得が4,500リンギット未満の世帯向けに、30Mbpsのブロードバンドを現在の半額以下となる価格で提供する。更に、unifi提供地域のStreamyx利用者はunifiにアップグレード、或いは非提供地域では速度を倍増にする計画も併せて発表された。この他にも、無制限のunifiモバイルのポストペイドプランも発表されている。
マレーシアトップのLTE通信速度・エリアを誇るyes〜携帯電話事業者業界動向〜
YTLコミュニケーションズは、YTLパワー・インターナショナル傘下の通信事業者として、2007年に設立された。
2010年よりyesブランドの通信ネットワークを提供開始、OpenSignal による最新の調査「ステート・オブ・モバイル・ネットワーク」において、同社の4Gモバイルサービスは国内最速のダウンロード速度を誇り、LTEシグナルの利用可能エリアカバーが最も優れているとの評価を受けた。
同調査によれば、YESの4G LTEカバーエリアは93.2%であり、74%以下にとどまる他の主要4事業者との差は明らか。また、ダウンロード速度は19.3Mbpsで、これは世界平均の16.6Mbpsを上回った。
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のセルコム、馬初のクラウドベースOSSをファーウェイと契約
セルコム・アクシアタ社は、マレーシアの通信大手「アクシアタ・グループ」傘下のモバイル通信サービス会社である。1988年に設立、2018年第1四半期時点での契約者数は960万人を誇る。
同社は、クラウドベースのデジタル化オペレーション・プラットフォームであるSaaSソリューションを運用するため、ファーウェイ・テクノロジーズ・マレーシアとの合意書を締結した。これは、マレーシアで初となるクラウドベースのオペレーション・サポート・システム (OSS) 採用となる。同プラットフォームは人工知能 (AI) と機械学習技術を組み合わせ、複雑化するセルコム社のネットワークやサービス管理を強化する。
マレーシアで携帯電話事業者業界大手のDiGi、モバイル決済アプリを発表
携帯キャリア大手の DiGi は、システム開発を手掛ける Valyou社とのパートナーシップの下、モバイル決済アプリ「vcash」を発表した。vcashは、安全でスムーズな支払が可能なeウォレットである。利用者は販売店でQRコードを読み取って支払金額を入力するだけで、6桁のPIN入力もしくは指紋認証によって取引が完了する。
支払以外にも利用者間の送金やvcashストアでのショッピングに使用することができ、手数料は不要。現在、vcashは500の実店舗で利用可能だが、年度末までに2,000店舗への拡大が目標とされた。また、vcashは MOLPay と iPay88 を採用する数千のオンライン決済加盟店で使用できるオプションも用意されている。
まとめ:マレーシアの携帯電話事業者業界
サービスを享受する顧客は通信速度の向上や変わらない価格については利益が大きいといえます。また電子マネーの拡大により、マレーシア国内の支払い方法にも変化が出てきそうです。店舗にとってもシンプルな操作は作業の削減につながるのでこれからキャッスレスが活発になりそうですね。
クアラルンプール在住4年目の日本人。大学卒業後、東京で飲料メーカーの営業を担当。その後、マレーシアのクアラルンプールへ移住し食品商社の営業及び購買のサポートを担当。