フィリピンの不動産業界は、高級コンドミニアムやニュータウンシップの建設などで成長を続けています。特に、PropTechやデジタルマーケティングの導入が進み、業界全体に革新がもたらされています。RE/MAXやKMC SAVILLSなどの企業が地域拡大を図る中、ビサヤ諸島やミンダナオでも注目が集まっています。
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2023年 フィリピンの不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
ARES2023にフィリピン代表団が参加
今年のアジア不動産サミット(ARES)は2023年7月にタイで、「不動産業界に革命を起こす: アジアにおける PropTech とデジタル マーケティングの力」をテーマに開かれた。
フィリピーノ・ホームズ創設者兼社長のアンソニー・ジェラルド・O・ロイテリオ氏がフィリピン代表団を率い、国内で急成長しているセブ・ランドマスターズ社(CLI)とウィーコム・デベロッパーズ社も参加した。
また、このサミットにより、不動産専門家間で意見交換がされ業界知識の共有が可能となるだけでなく、彼らがフィリピンを超えた豊富な機会に備えられるようにすることも目的とされている。
RE/MAXフィリピン、ビサヤ諸島とミンダナオへの拡大を目指す
RE/MAXフィリピンはルソン島で順調に成長を遂げている一方、現在はビサヤ諸島とミンダナオ島の活気ある不動産市場での存在感を拡大することに焦点を当てている。9月にはセブとダバオでトップブローカーや地元の不動産委員会と交流した。
会議では主に、RE/MAXフィリピンのエージェント中心モデルを紹介することが目的である。同社は適切なパートナーと専門家を持つことで、その地域に変化をもたらし、最終的にはより良いサービス、人材、ビジネスにつながると考えている。
エージェント中心モデルではグローバルネットワークにサポートされながら、自身の潜在能力を発揮できる環境を促進している。
出典:https://www.remax.ph/news-and-announcements/visminexpansion
Lamudi、Tonik銀行とパートナーシップを結ぶ
フィリピン初のネオバンクであるTonik銀行は、最新の金融ソリューションを求めるデジタル世代にサービスを提供するため、Lamudiフィリピンと提携したことを発表した。
Lamudiは2022年第4四半期、プラットフォーム全体のページビューの約半分が35歳以下の若い不動産希望者であると明らかにした。両社の提携により、不動産業界におけるデジタル変革を加速するというコミットメントを再確認する。
また、両社はモバイルファーストの哲学に従っている。Tonik銀行は短期の改修プロジェクトや投資用途に適した革新的な金融商品も展開しており、Lamudiはエージェントやブローカー向けに特別に設計された最新アプリを発表した。
出典:https://www.lamudi.com.ph/journal/lamudi-tonik-bank-partnership/
CDOのニュータウンシップ、2万戸を建設
カガヤン・デ・オロ市のバランガイ・ルンビアの「ニューシティ」と呼ばれる60ヘクタールの複合用途タウンシッププロジェクトは、2万戸の住宅と市政府による官民パートナーシップ(PPP)のショーケースとして宣伝されている。
60ヘクタールのうち、マルコス大統領のパンバンサン・パバハイ・パラ・サ・フィリピン住宅プログラム(4PH)に割り当てられたのは半分にも満たず、多くがPPP開発に向けて開かれている。
ラーガス市行政官は住宅定住都市開発局(DHSUD)がプロジェクト用地で土地開発を開始したと述べ、ウイ市長がDHSUDと協定を締結したため少なくとも2万戸は住宅を提供できることが決定しているとした。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1211409
KMC SAVILLSとMANTA EQUITIES、 マンタコーポレートプラザのパイオニアテナントにMARY GRACを確保
マンタ・エクイティーズ社は、同社の最高級オフィス開発マンタ・コーポレート・プラザと、フィリピンの国産ブランドであるメアリー・グレース・フーズ社との間で、アルカ・サウスのメアリーグレース新オフィスの調印式を開催した。
新しいオフィスはマンタコーポレートプラザに位置しており、従業員の個人的な向上と開発のための事業本部として機能する。メアリーグレースはサポートチームをさらに合理化し、顧客により良いエクスペリエンスを提供することを目指している。
マンタ・エクイティーズ社の社長は自身もメアリーグレースレストランの常連客であるとし、会社の発展に参加できることを嬉しく思い、新オフィスでの更なる成果を期待すると述べた。
2021年 フィリピンの不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンのマンション単価、2020年下半期に縮小〜不動産仲介業界動向〜
フィリピン中央銀行(BSP)は、Covid-19のパンデミックの影響によるマンション単価について言及した。2020年後半はマンション価格が下落した。国内の不動産価格の全体的な上昇に占めるマンションの割合は、昨年度の第3四半期から-5.9%、第4四半期から-2.9%であった。
マンションユニットは開発者による新規発売の延期とパンデミック中での一時的な住居に対する需要の低迷を受けて、前年比で縮小した。2019年の第4四半期の住宅用不動産価格指数(RREPI)の前年比成長率におけるマンションの寄与は6.6%であった点からも見受けられる。
Covid-19が収束し、経済が徐々に開かれるにつれて、不動産の状況は改善すると予想される。また、マンションのトレンドも回復すると予想される。不動産セクターの価格動向に関する監視を拡大する一環として、商業用不動産価格指数が1年以内に発表される予定。
出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1142524
フィリピン・マニラ首都圏における賃貸需要〜不動産仲介業界動向〜
1994年にフィリピンの不動産市場に参入したColliers Internationalは、2020年第4四半期のレポートを公開した。
レポートによると、今後12か月間、マニラ首都圏のオフィス賃貸環境は不確実であるにもかかわらず、いくつかの企業(特に不可欠な商品やサービスを提供し、オフィススペースを拡大および吸収している企業)による需要が見られるとのこと。またオフィスリース市場は、首都圏の販売前および二次住宅市場の回復を遅らせている。
フィリピンのレジャー部門は、外国人観光客の大幅な減少だけではなく、地元の観光客からの支出が抑制されていることに引き続き影響を受けている。また製造業においては、食品、飲料、医薬品などの必需品業界の企業が主導し、2021年と2022年により積極的な不動産投資が見込まれる。
出典: https://www.colliers.com/en-ph/news/q4-2020-philippine-property-market-briefing
フィリピンのAREIT、ALIと株式交換取引〜不動産仲介業界動向〜
国内初の不動産投資信託(REIT)であるAREIT Inc.(AREIT)は、スポンサーであるAyala Land, Inc.(ALI)との株式交換取引において、150億ペソ相当の10の不動産を用意した。
これは、フィリピン証券取引所(PSE)への開示で明らかになった。AREITは、主に国内のALIの一等地にあるオフィス賃貸物件で構成される合計205,000平方メートルの賃貸可能スペースが、REIT資産の名簿の一部を形成すると発表した。
これによりAREITの預託資産価値は370億ペソから520億ペソに増加し、そのリースポートフォリオは344,000平方メートルから549,000平方メートルに拡大する。これらの物件は、営業キャッシュフローに貢献し、1株当たりの配当を増やすことが期待されている。
出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1134919
KMCフィリピン、Insular Lifeとの契約更新〜不動産仲介業界動向〜
イギリスに本社を置く不動産会社で、フィリピン国内に2つのオフィスを持ち、高級物件を数多く取り扱うKMC Savills, Inc.(KMC)は、国内大手保険企業であるInsular Lifeとのパートナーシップ契約を更新し、不動産の独占リースを継続する。
Insular Lifeは、アラバンに保有している2タワーコーポレートセンターの商業開発のための唯一の賃貸代理店として、KMCとのパートナーシップを更新した。この更新により、プレミアムグレードのPEZA認定オフィス開発のリース活動と契約を主導する。
インシュラーライフコーポレートセンターは、アラバン州フィリンベストシティにあるグレードAのプレミアムオフィスビル。33階建てと29階建てのツインタワーはテナントのニーズに対応し、最高級の設備の整ったオフィススペースを提供している。
出典:https://kmcmaggroup.com/research-insights/2021/kmc-insular-life-renew-partnership-in-exclusive-leasing-of-insular-life-corporate-centre-alabang/
CBREフィリピン、世界の商業用不動産投資販売をリード〜不動産仲介業界動向〜
世界100カ国に450拠点以上のネットワークを有する世界最大の事業用不動産サービス企業で、不動産投資コンサルタントも行うCBREは、10年連続で世界の商業用不動産投資販売でトップランクの企業となった。同社は世界の不業界をリードする存在である。
リアルキャピタルアナリティクス(RCA)によると、同社は2020年に全世界で24.2%の市場シェアを誇り、競合他社より上回っている。2番目の企業に対するCBREの優位性は、2019年と比較して460ポイント増加した。
同社は世界一であることに加えて、南北アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)での商業用不動産投資販売でトップの座を占めた。
出典:https://ir.cbre.com/press-releases/press-release-details/2021/CBRE-Leads-Global-Real-Estate-Investment-Sales-Activity-for-Tenth-Year-in-a-Row/default.aspx
2020年 フィリピンの不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
Sevina Park開発におけるフィリピンの独占的なリース代理店〜不動産仲介業界動向〜
フィリピン国内に3つのオフィスを持ち、高級物件を数多く取り扱うイギリスの不動産会社であるKMC Savills, Inc.は、最新のLEED地区であるSevina Park開発において、Arthaland Corporationと提携した。これにより同社は複合施設開発の独占的なリース代理店となる。
Arthaland Corporationは同社に対し「共同開発を行うのは今回で二度目である。これまでの開発においてのマーケティング能力と優れた実績を評価し、Sevina Parkに成功をもたらすことを確信している」と述べている。
Sevina Parkはフィリピン初で唯一のLEED地区コミュニティ。広いオープンスペース、歩行のしやすさ、自転車でのアクセスを確保することで、持続可能な利益を提供することを目的としている。LEED HOMEは住宅所有者にエネルギーと水の節約に加えて健康とウェルネスを提供する。
出典:https://kmcmaggroup.com/research-insights/2020/arthaland-partners-with-kmc-for-green-estate-sevina-park/
フィリピンにも参入したColliers Internationalのバーチャル内見ツアー〜不動産仲介業界動向〜
1994年にフィリピンの不動産市場に参入したカナダの不動産会社であるColliers Internationalは、現在のCOVID-19パンデミックにより展示エリアは厳しく制限されているという背景から、ブローカーとクライアントに向けてバーチャル内見ツアーを紹介している。
バーチャルツアーにより、顧客は施設内の様子を最も実際に近いイメージで体験できる。バーチャルリアリティ(VR)を使用し、顧客は行きたい場所の間取りや、物件のどの部分を見たいかを操作できる。レイヤーを追加し、家具や備品で変化した空間もワンクリックで確認可能。
その他、ライブストリームツアーは、リアルタイムで1対多数の接続ができるため、クライアントに到達するためのハードルが低くなるのが利点。通常の動画とは異なりインタラクティブ性が高く、視聴者はホストに直接質問してすぐに返信を得ることができるというメリットもある。
出典:https://www2.colliers.com/en-PH/News/Virtual-Realty-Showing-Spaces-Remotely
フィリピンのスターツコーポレーション、海外ネットワーク拡大〜不動産仲介業界動向〜
中堅メーカーをターゲットにフィリピンで小規模レンタル工場事業を行う日系の不動産仲介企業であるスターツコーポレーションは、海外ネットワークの新たな拠点として、米国カリフォルニア州ビバリーヒルズ市に事務所を開設した。これにより23ヵ国38都市に支店を有することになる。
ロサンゼルスには、1989年に現地法人スターツパシフィックを設立。日系企業が多く集まるトーランス市内に店舗を構え、現地駐在員の住宅仲介から、投資用物件の購入サポート、商業ビルや賃貸住宅の管理などを行っている。
海外展開を進める中で、各国の富裕層の高い要望に対応するため、日本にある国際事業本部や世界各国の海外ネットワークと連携を取りながら、より一層レベルの高いサービス提供をめざす。
出典:https://www.starts.co.jp/news/press/2019/6216
フィリピンにも展開するアジア太平洋地域のNo.1投資アドバイザー、JLL〜不動産仲介業界動向〜
世界80カ国、300拠点で包括的な不動産サービスを提供するアメリカの不動産会社であるJones Lang Lasalle(JLL)は、Real Capital Analyticsがまとめたランキングでアジア太平洋地域ナンバーワンの投資アドバイザーとして選出された。
Real Capital Analytics(RCA)は世界の不動産取引量を監視する独立機関。選出の理由として、JLLは2019年通年で276億ドルの投資取引を完了し、約30%の市場シェアを達成。クロスボーダー取引で131億ドルを超える複雑な取引でこの地域をリードしたことが挙げられる。
RCAはまた、JLLを取引量で測定した際に、2019年のアジア太平洋地域のオフィス、ホテル、およびマルチファミリー部門のナンバーワンの投資アドバイザーであるとも発表した。JLLはチーム力と国際資本へのアクセスを通じて、同地域で推奨されるセールスアドバイザーとしての評判を着実に築いている。
出典: https://www.jll.com.ph/en/newsroom/jll-named-number-one-investment-advisor-in-asia-pacific
フィリピンにも展開するCBRE、ベストコーポレートシチズン100に選出〜不動産仲介業界動向〜
世界100カ国、450拠点以上のネットワークを有する世界最大の事業用不動産サービス企業であり、不動産投資コンサルティングも行うCBREは、2020年のベストコーポレートシチズン100リストに唯一の不動産サービス会社として選出された。
ベストコーポレートシチズン100リストは、気候変動、従業員関係、環境、財務、ガバナンス、人権、および利害関係者と社会に関連する140を超える企業開示および業績要因に基づいている。米国に本拠を置く大規模な1,000社の株式公開企業は、Institutional Shareholder Servicesによって評価される。
同社はまた2020年のBarronの100の最も持続可能な企業のリストで13位にランクされ、2020年のブルームバーグジェンダーエクイティインデックスに選ばれている。また、Fortune誌の「世界で最も賞賛される会社名簿」トップランクの不動産会社に2年連続で選出されている。
出典: https://ir.cbre.com/press-releases/press-release-details/2020/CBRE-Group-Inc-Among-2020-100-Best-Corporate-Citizens/default.aspx
2019年 フィリピンの不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンで不動産仲介業界大手のAbacore、不動産合弁事業をソーラー企業と交渉中
大手不動産仲介企業であるKapuluan Propertiesの親会社であるAbacore Capital Holdings Inc.は、バタンガスにある巡礼地のMontemariaでの不動産合弁事業について、ソーラー企業のTieng兄弟と交渉中であることを明かした。
Abacoreの取締役会はまた、その完全所有子会社であるPhilippine Regional Investment Development Corporation(PRIDE)が、資本を10億から30億への増加に対する現金支払いの申込を受け入れることを承認した。
「今年の業績は、バタンガスの不動産ブームとその地域のインフラ開発を考慮して好調だ。これにはSTAR有料道路の延長、国際港の開発、他の産業のバタンガスへの移転が含まれる」と同社は語った。
フィリピンのRent.ph 、賃貸物件を所有することの利点を紹介〜不動産仲介業界動向〜
フィリピン国内で不動産賃貸ポータルサイトを運営するRent.phは、自社ホームページにて不動産購入を検討している層に向けて、賃貸物件を所有することの利点を紹介している。
賃貸物件は受動的収入源であり、 理想的な場所の賃貸物件は不労収入を与えてくれる。積極的に仕事をしていたり、時間を計ったりしていなくても、安定したキャッシュフローが得られる。賃貸物件を持つことはゆっくりではあるが確実に経済的自立を達成するのを助ける。
国は安定した不動産の成長の状態に突入し、それは今後数年間でまだ成長すると予測されている。多くのプロジェクトが開発されているので、まだ手頃な価格でそれらを利用可能である。これらの新しい展開は、最初の賃貸物件を所有する機会となると同社は記載している。
“ Our City、Your Life”の紹介、フィリピンのHouse for Less〜不動産仲介業界動向〜
フィリピン全土の約8,000の物件を取り扱う不動産仲介企業のHouse for Less Real Estate Servicesは、自社ホームページにてロビンソンズランドコーポレーション(RLC)のお得な情報を知ることができる「Our City、Your Life」を紹介している。
Our City、Your Lifeは、 RLCの最大の不動産エキスポである。住宅やライフスタイルのブランド、国内の大手銀行、不動産の専門家など、住宅の購入者と投資家を結び付けて、最高のコンドミニアム特典や現地での割引など、特別な特典を提供することを目的としたイベントを開催する。
このイベントには、魅力的なプロモーション以外に、不動産投資や住宅デザインに関する業界の専門家による講演も含まれる。またRLC物件の購入を補完するために、銀行パートナーのRobinsons Bank、BDO、Metrobank、BPI、およびPSBankも住宅ローンの申し込みに対して特別料金を提供する。
フィリピンのmyproperty.ph、 コンドミニアム購入へアドバイス〜不動産仲介業界動向〜
不動産賃貸ポータルサイトを運営するmyproperty.phは、自社ホームページにてコンドミニアム購入を検討している層にむけて投資する前に考慮すべき10の事柄をアドバイスしている。
ユニット構成における優先事項は快適さと便利さ、 セキュリティにおいては煙探知機や消火設備の有無やマンション保険が提供されるか、 コンドミニアムの設備が充実しているかなどを念頭にいれて物件探しを行うべきだと述べている。
その他場所とアクセシビリティ、周辺環境においては大音量の音楽の演奏やパーティーがないか 、 コンドミニアムの会則とその他の手数料がどれくらいかかるか、 プロジェクト開発者に関する情報、 開始時に5年計画または10年計画を検討するなど様々な角度から検討する重要性を伝えている。
2018年 フィリピンの不動産仲介(建設・インフラ・環境)業界
フィリピンの経済成長を支え続ける企業:Ayala Land〜不動産仲介業界動向〜
Ayala Landは1834年設立、174年の歴史を持つ不動産デベロッパー。フィリピンを代表する数々の商業施設 (例 GreenBelt)、都市開発、ホテル事業などに携わり、フィリピンの経済成長を支え続けてきた。
2018年第1四半期の純利益は65.2億ペソを達成し、前年同時期と比べて17%増加。その要因として、不動産開発の大幅な成長とリース販売が好調であることが挙げられる。
7月6日、米投資機関のアジア・エグゼクティブ・チームの調査によると、同社は企業統治や投資機関の観点で最も優れた企業として、2,300以上の候補リストから選ばれた。今後も同社の積極的な不動産開発には注目である。
フィリピンで成長続くカジノ産業に参入:Filinvest〜不動産仲介業界動向〜
Filinvest の歴史は1955年の消費者金融事業者から始まり、その後60年間で国内160,000世帯の住宅建設に携わる不動産デベロッパーへと姿を変えた。都市開発にも力を入れており、Filinvest city の開発にも参画した。
2018年4月6日、同社は200億米ドルを投資してパンパンガ市に巨大カジノ施設の建設プロジェクトを着工すると発表した。フィリピン国内のカジノ産業の歳入は前年と比べると約11%増えており、国内外問わず注目度が高い。
また、6月18日、同社はマニラ南西部にあるカランバ市で新たに住宅建設プロジェクトを開始したと発表した。広大な未開発の土地を利用し、手軽な料金設定の実現によりローカルの顧客を取り込む戦略。
フィリピンで高級コンドミニアム事業が好調:Century Properties Group〜不動産仲介業界動向〜
Century Properties Group は1986年の設立以降、Century 市の都市開発に努め、Gramacy などの高級コンドミニアム建設事業に参入。昨今、同社が進めてきたプロジェクトであるトランプタワーがオープンした。
2018年5月16日、同社は三菱商事と共同でジョイントベンチャー (PHirst Park Home) を設立すると公表した。カビーテ市で手頃価格帯(100万~300万ペソ)の住宅を建設し、新たな顧客の取り込みを図りたい考え。
また5月18日、PHirst Park Homeは同プロジェクトでは住宅内にプールのような子供向けの遊具を取り入れると発表。家族の人数が多いフィリピンで、子供たちのいる家庭をターゲットにする住宅建設も進んでいる。
フィリピン・パラニャーケ市内の好立地でターゲット層にアプローチ:DMCI homes〜不動産仲介業界動向〜
DMCI homes は、60年の歴史を持つ不動産デベロッパー。2018年7月9日、同社は2014年からプロジェクトを進めてきたAsteria Residence コンドミニアムの建設が無事に完成したと発表。パラニャーケ市のニノイ・アキノ国際空港近くという好立地に位置し、2018年11月から入居者を募集する。
また7月4日、同社は2020年5月にオープン予定のShridan Towers コンドミニアムの建設が最上階部分に到達したと発表。来年までの完成を目指している。マンダルーヨン市とパシッグ市の間に位置し、マカティー市やボニファシオ市で働く若い世代のサラリーマン層をターゲットとしている。
まとめ:フィリピンの不動産仲介業界
高級コンドミニアムのターゲットは富裕層だけでなく、子供向けの施設もとりいれることでターゲットは家族層にもなりえます。またカジノ産業の発展は観光客誘致にもつながり、不動産業だけでなく観光業も成長していくと思われます。
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。