著しい勢いで成長を続けているベトナムの加工食品業界ですが、新たな顧客獲得に向けて様々な取り組みが行われています。2023年にはエースコック社がベトナムに進出してから30年を迎えるため、消費者の需要を喚起するために人気製品を中心に販売価格を引き下げるプログラムを開始しています。
今回は、そんなベトナムの加工食品業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けします。
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2022年 ベトナムの加工食品(飲食・食品メーカー)業界
Masan Groupが農村市場に進出〜加工食品業界動向〜
ベトナムの近代小売市場(MT:モダントレード)の規模は、2025年には90億USDに達すると予想されている。その中で農村部は人口6,500万人、市場規模は約150億USDになると予想されているが、現状では農村部の市場に関しては大手を含めた小売企業は市場開発に注力していない状況である。農村部の小売店は顧客の所得が低く、売上や利益を最適化するのが困難と言われている。
上記のような状況を踏まえてベトナム最大級のコングロマリットであるMasan Groupは農村部の市場開拓に取り組んでいる。現状では自社ブランドの小売店(Winmart)は売上は約4億VND程度に留まっているが、安価な商品の投入や物流網の改善、簡素化、デジタル化、自動化を通じて全国の店舗を10,000店舗まで増やす計画を掲げている。
また、Masan Groupではベトナムの特産品を世界に広めることにも取り組んでいる。同社が輸出に注力している主な製品はチリソース、インスタント麺、コーヒー等がある。例えば、ベトナム国内で1USD以下で販売されている同社のチリソースがAmazon USでは10USDで販売されている。
出典:https://www.masangroup.com/vi/news/masan-news/Masan-eyes-USD427b-revenues-through-3-growth-engines.html
KIDO GroupがBanh bao Tho Phat社の株式を取得〜加工食品業界動向〜
ベトナム国内で食用油やアイスクリーム、菓子、飲料等を含めた消費者向け食品を製造している大手メーカーであるKIDO Groupは事業拡大を目的にBanh bao Tho Phat社を追加取得した。
Banh bao Tho Phat社はベトナム国内で有名な肉まん製造会社であり、全国で4,000箇所以上の販売店に製品を共有している。また、 ホーチミン市の同社工場では年間平均10,000トンの製品を生産している。KIDO Groupは、2021年に菓子生産を開始後、KIDO‘s Bakeryの発開及び投資に集中してきた。 KIDO Groupは今後5年以内にベトナムの食品分野のリーダーになる目標を掲げており、国内外の市場開拓に注力しており、今回の買収は同社の事業拡大を目的にした買収と言われている。
KIDO Groupは、2023年4月までにTho Phat社の株式の25%を取得しており、今後51%から70%の株式を取得する可能性がある。また、KIDO GroupはBanh bao Tho Phat社と自社の菓子事業で、2023年は売上2,000億VND、利益200億VNDを目指している。
出典:https://www.kdc.vn/tin-tuc/tin-tuc-su-kien/kido-da-mua-25-von-cua-banh-bao-tho-phat-se-nang-len-toi-da-70-va-muc-tieu-loi-nhuan-200-ty-dong-gop-trong-nam-2023Vietnam
ネスレがサプライチェーンをデジタル化〜加工食品業界動向〜
スイス系の大手食品・飲料メーカーであるネスレ・グループは、同社で発生する温室効果ガス排出量の約95%は畜産や農業、供給、輸送等を含めたサプライチェーンのプロセスから発生している。
同社では上記のような状況を踏まえて、事業効率化等を目的にサプライチェーンをデジタル化等を通じて、同社が設定した2050年までに温室効果ガス排出目標“ネットゼロ(排出量ゼロ)”という目標を達成しようとしている。
同社のベトナム法人(ネスレベトナム社)では2022年から、生産者と輸入業者、輸送会社を結ぶ“Cargoo”というスマートアプリケーションを導入している。また、同社では倉庫と輸送を管理するためのスマートアプリケーションも導入しており。上記のようなアプリを利用して顧客満足度を向上させようとしている。
出典:https://www.nestle.com.vn/vi/media/nestle-viet-nam-tien-phong-ap-dung-chuyen-doi-so-trong-toan-chuoi-cung-ungVietnam
エースコックが製品価格を値下げ〜加工食品業界動向〜
2023年はエースコック社がベトナムに進出してから30年を迎える。同社は、ベトナムの消費者の需要を喚起するために同社では人気製品を中心に販売価格を引き下げ、プロモーションを強化する「消費者回復力」プログラムを開始した。本プログラムを通じて同社は消費者の支出の最適化をサポートする。
「消費者回復力」プログラムでは、エースコックベトナムが2023年7月~9月まで同社が製造・販売している人気製品(Hao Haoブランド、Pho De Nhatブランド)の販売価格を引き下げている。
また、同社は2023年上半期の経営状況に関しては前年上半期と比較すると10%以上成長しているが同社が設定している目標値には未達だとコメントしている。同社では同計画を達成するために、上記「消費者回復力」プログラムに加えて消費者に満足させるためのさまざまなプログラムや施策を行っていくとコメントしている。
出典:https://baochinhphu.vn/acecook-giam-gia-san-pham-de-tiep-suc-nguoi-tieu-dung-102230629181636262.htmVietnam
Abbott社がレアルマドリードとキャンペーンを開始〜加工食品業界動向〜
アメリカ系の大手製薬・ヘルスケアカンパニーであるAbbott社は、スペインの有名サッカーチームであるレアルマドリードと共同で、地域社会が団結して栄養失調と戦うのを長期的にサポートする「栄養促進」キャンペーンを開始する。
本キャンペーンで同社は地域社会に栄養失調スクリーニングツールを提供し、レアルマドリード財団と提携している社会スポーツ学校の栄養失調プログラムに資金を提供する。
また、本キャンペーンでは9つの国で子供向けの1,600時間以上の教育プログラム(Future Well教育プログラム)が行われる。授業の内容は食事制度と疾患に関係する内容である。更に栄養状態が悪い子供を見つけるための腕周囲径(MUAC)スケールを必要としている世界中のコミュニティに10,000個以上寄付する計画である。
出典:https://www.vn.abbott/media-center/press-releases/16-06-2023.html
2021年 ベトナムの加工食品(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムのビナミルク、中国に製品輸出〜加工食品業界動向〜
ビナミルクは今年初めに10種類のシードミルクを中国に輸出しており、近い将来、さらに5種類の加糖練乳製品を中国に出荷する予定だ。
アーモンドと小豆の牛乳を含む10種類の種乳が、1月初旬にベトナムを出発した。中国に到着後は、世界最大の市場のコンビニエンスストアの棚に置かれる。甘みを加えた練乳製品の5つの製品も旧正月の前に中国に輸送される予定だ。
ビナミルクの工場は最近、中国で新鮮な有機乳製品を販売するために必要な輸出コードを付与され、無限の可能性を秘めた市場で貿易拡大を促進している。
出典:https://www.vinamilk.com.vn/en/news-events/2226/vinamilk-exports-first-large-batch-of-milk-to-china-in-2021
豚肉価格高騰のベトナム〜加工食品業界動向〜
ベトナムの豚価格は現在、中国に次いで世界で2番目に高く、ポーランド、スペイン、英国などのヨーロッパ諸国のほぼ2倍であり、41,000〜50,000 VND / kgとなっている。
豚肉の価格が高騰しているという事実とは対照的に、多くのスーパーマーケットは豚肉のプロモーションを提供している。
例えばBigCは、豚肉を含む多くの生鮮食品の価格を引き下げ続けている。Co.op Mart、イオンモールでも、豚肉の割引販売を続けている。 また、野菜や果物の価格も、VinMart、イオンモール、Co.opMartで大幅に下落している。
出典:https://www.masangroup.com/msnew/news/market-news/masan-net-profit-up-90-2-per-cent-in-first-9-months-201.html
Nestle、ベトナム環境アワード受賞〜加工食品業界動向〜
2020年12月26日、ネスレベトナムはハノイで開催された「ベトナム環境賞授賞式」で、2017年から2019年にかけて環境保護分野で優れた業績を上げた企業として天然資源環境省から表彰された。
ベトナム環境賞は、天然資源環境省からの賞であり、環境保護の分野で優れた業績を上げた組織、個人、コミュニティに授与される。
ネスレベトナムは、天然資源環境省から、6分野における「環境保護の分野における科学技術の進歩の研究と応用」の功績に対して表彰された。 同社の総投資額は6億米ドルを超え、財務省からも賞状を受け取っている。
出典:https://www.nestle.com.vn/vi/media/pressreleases/allpressreleases/nestle-viet-nam-vinh-du-nhan-giai-thuong-moi-truong-viet-nam
エースコックベトナムで初のレストランオープン〜加工食品業界動向〜
エースコックはベトナムで初のヌードルビュッフェのレストランをオープンした。同店ではカップヌードルのユニークな体験ができるだけでなく、家族、特に子供たちがリラックスできる遊び場となっている。
12月14日にイオンモールハイフォンに正式にオープンしたAcecook Buffet Noodlesは、若者、学生、保護者といった多くの顧客を迎えている。
モダンで繊細な日本スタイルのオープンデザインの店内は快適さと親しみやすさを提供している。さらに、レストランには、クレヨンや素敵なステッカーで自分のヌードルをアレンジするための専用エリアも備えている。
出典:https://acecookvietnam.vn/acecook-buffet-mi-ly-nha-hang-mi-ly-tu-chon-dau-tien-cua-acecook-viet-nam/
ベトナムのvissan、2020年決算発表〜加工食品業界動向〜
2021年1月15日、VISSAN Da Nang Branchは、「2020年の業績、新年の事業実施および2021年の事業計画」をまとめる式典を開催した。式典には、党委員会書記のグエン・ゴック・アン氏やVISSANのゼネラルディレクターが出席した。
式典では、VISSAN Da Nang支店の設立と開発の17年間を振り返り、2020年の支店の業績を報告した。
過去1年間、支部のすべての役員と従業員は、幸せ、悲しみなど、多くの浮き沈みを経験した。しかし、2020年の業績達成に向けて絶え間ない努力を重ねてきた。式典では2021年の事業計画も承認し、従業員は、2021年に設定された生産と事業活動の結果を達成するために継続的な努力をすることを決意した。
出典:https://www.vissan.com.vn/tin-tuc-vissan/le-tong-ket-ket-qua-hoat-dong-kinh-doanh-2020-va-ke-hoach-nam-2021-chi-nhanh-da-nang.html
2020年 ベトナムの加工食品(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムで一番人気の製麺メーカーは?〜加工食品業界動向〜
2019年、エースコックベトナムは2018年に引き続き、ベトナム国内で最も選ばれたインスタントヌードルメーカーとなった。
ベトナムは世界的に見ても製麺メーカーにとって魅力的な市場である。そのため競争が激しく、業界をリードし続けるのは容易ではない。そのような中、同社は常に厳格な国際基準と顧客の厳しく多様な製品に対するニーズを満たすべく、新製品の革新と開発に取り組んできた。
現在では最新の生産設備がベトナム国内6カ所で稼働している。さらに、栄養価、食品安全性と言った基準からも生産工程や材料まで厳しく管理しており、こうした取り組みが今回の受賞に貢献したと言えそうだ。
出典:https://acecookvietnam.vn/acecook-viet-nam-la-nha-san-xuat-mi-an-lien-duoc-nguoi-tieu-dung-lua-chon-nhieu-nhat-nam-2018-2019/
ベトナムで加工食品業界大手のVinamilk、オーガニックミルクを販売
2019年12月3日の発表によると、新鮮な牛乳やVinamilkが提供するその他多くの製品が、シンガポールのSheng Siong、FairPrice、U-starと言った人気のスーパーマーケットに並んだ。
シンガポールの乳製品のほとんどは世界中から輸入されたものである。また、同国は経済も発展しており生活水準も高い。そのため、消費者の要求水準は、特にオーガニックと言ったハイエンド商品に対しては厳しい。
そうした中、製品が流通し始めたことは同社にとって大きな一歩である。世界一攻略が難しいといわれる市場でありながら、同社は自社の製品で消費者を満足させることに自信を見せている。
出典:https://www.vinamilk.com.vn/vi/tin-tuc-su-kien/1986/sua-tuoi-organic-vinamilk-vao-sieu-thi-singapore-mo-co-hoi-xuat-khau-sua-tuoi-ra-nhieu-nuoc-tren-the-gioi
ベトナムのVINASSAN、事業拡大の戦略とは?〜加工食品業界動向〜
2020年1月10日、VISSANは2019年の業績と2020年の方針を総括する会議を開催した。同会議には会長であるNguyen Phuc Khoa氏などが参加した。
2019年の同社の業績は、収益が前年比10%増の 4,903,583,000,000 VND、税引前利益は同22%増の212,663,000,000 VNDに達した。
2019年の加工食品生産量は26,060トンに達し、前年比で15%の増加となった。これは、低温殺菌ソーセージと言った新製品を10品を投入したことも貢献していると考えられる。同社は引き続き販売チャネルの拡大などに取り組むことで事業拡大を進めていきたい考えだ。
出典:https://www.vissan.com.vn/tin-tuc-vissan/vissan-to-chuc-hoi-nghi-tong-ket-thuc-hien-nhiem-vu-2019-va-phuong-huong-2020.html
ベトナムの持続的企業トップ10に選ばれたのは?〜加工食品業界動向〜
2019年11月27日、Nestle Vietnamは、ベトナムの持続可能な企業の表彰において、2019年の製造業部門トップ10に入選した。
同ランキングは、ベトナム政府が発表した持続可能な開発のための国家行動計画に基づいた企業の功績を称えるもので、同社は3年連続の入選となった。
企業の選定に際しては98の指標を含む基準に基づいて評価が行われる。ベトナム国内の製造業は、再生可能エネルギー、持続可能なエネルギー、環境処理システムに多額の投資をするなど環境保護にも力を入れつつある。同社もコーヒー生産における農薬削減などの持続可能性への配慮に力を入れてる。
出典:https://www.nestle.com.vn/media/pressreleases/allpressreleases/nestle-viet-nam-lien-tiep-lot-top-10-doanh-nghiep-ben-vung-viet-nam
2019年 ベトナムの加工食品(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムで加工食品業界大手のMasan group、食肉事業で収益改善
Masan groupは2019年1月30日、2018年度における決算報告書を公開した。報告書によれば、中間利益は前年比57.1%増加の3兆4780億VNDと大幅な収益拡大となった。
同社は2018年度において、ブランド食肉の販売プラットフォームであるMEAT Deliの立ち上げによる中長期的な食肉事業における収益改善を達成しており、グループ内の金融部門であるTechcombankの拡大などをはじめとし、多くの事業を成功させてきた。
大幅な利益の増加は、こうした各事業セクターにおける1つ1つの積み上げによるものであると分析されている。2019年度の目標についても、売上高前年比18%-30%増加、税引後利益44-58%増加と野心的な数値を掲げている。
ベトナムの精肉加工会社VISSAN、衛生管理や食品の安全確保を徹底〜加工食品業界動向〜
保健大臣、保健省幹部を含む保健省グループは2018年12月21日、国有食品加工メーカー大手、VISSAN (Vissanジョイント・ストック・カンパニー)を訪問した。
訪問の目的は同社との協議および工場の視察。ミーティングでは、同社の社員より、ベトナム旧正月(テト)に向けた製品の生産計画や生鮮食品の衛生管理に関する対策に関する説明がなされた。
同社は食肉の加工を手掛けており、1日あたり1200〜1500頭の豚を屠殺・加工している。工場の運営はVietGAP(ベトナム適正農業規範)に準拠しており、衛生管理や食品の安全確保に力を入れている。国内でも同社の製品は高品質であると評価されており、保健省各グループも期待を寄せている。
出典:https://www.vissan.com.vn/tin-doi-ngoai/vissan-don-tiep-doan-cong-tac-bo-y-te-den-tham-va-lam-viec.html
加工食品業界大手のNESTLEベトナム、コーヒーの品質改善に農産業の従事者と協力へ
2018年12月9日から11日にかけて開催されたベトナムコーヒーの日のイベントの中で、ベトナムコーヒーカカオ協会とダク・ノン(Đăk Nông)人民委員会、Nestle Vietnamは、コーヒー豆の品質改善に関するプロジェクトの情報を共有した。
8年に及ぶ同プロジェクトは、ベトナム農業従事者との協働で展開されてきた実積を有しており、同社だけでなくベトナムのコーヒー産業全体にとっても大きな意味を持つ事業となっている。
同社は2010年から世界10カ国でコーヒーに関する同様のプロジェクトを実施している。プロジェクトの目的は、持続的な農産業やコミュニティの運営を実現することだ。
出典: https://www.nestle.com.vn/media/pressreleases/nescafe-plan-gan-ket-voi-nong-dan-vi-chat-luong-ca-phe-viet
加工食品業界大手のNESTLEベトナム、ジェンダー平等推進へ
NESTLE VIETNAMは2018年12月8日、UN Womenなどが推進する女性(特に農村部)の活躍を支援・エンパワメントする運動(WEP:Women‘s Empowerment Principles)へのサポートに対するコミットメントに署名したことを明らかにした。
WEPの目的は、ジェンダー平等を推進し、職場やコミュニティにおけるエンパワメントを経営の中核に据えることにある。NESTLEグループは2013年より、UN WomenとWEPを推進するコミットメントに署名し、積極的に活動をサポートしてきた。
NESTLEは昨年9月、男性従業員と同じ量の労働を行なった女性従業員に対し、同水準の賃金の支払いを推進していくことに対する宣言書を発表している。
出典:https://www.nestle.com.vn/media/pressreleases/nestle-viet-nam-ky-cam-ket-thuc-day-trao-quyen-cho-phu-nu
2018年 ベトナムの加工食品(飲食・食品メーカー)業界
ベトナムのVINASSAN、新規オープンで店舗数は176に〜加工食品業界動向〜
VINASSANは、加工食品と生肉を販売するチェーン店であるSATRAFOODSの新店舗を、2018年4月24日と27日ホーチミン市のゴーバ地区(Go Va)とニャーベ地区(Nha Be)にそれぞれオープンした。SATRAFOODSの店舗数はこれで176店舗となる。
SATRAFOODSで取り扱われる生肉と加工食品は、VINASSANによって生産から店舗に運ばれるまですべてのプロセスにおいて安全性・衛生面が管理されている。
3月6日から11日までアンザン省(An Giang)で開催された「ベトナム高品質商品フェア」では、出展した150社のひとつであったVINASSANは自社のブースにてゲーム等を交えながら、自社製品の安全性や品質、パッケージの美しさをアピールした。
出典:http://masangroup-cms-production.s3-ap-southeast-1.amazonaws.com/iblock/478/4784bdef63184380a5aadeb41c527b90/f86026576b575bfa630e34eab827cd0b.pdf
ベトナムのVINAMILK、タインホア省に自社農場をオープン〜加工食品業界動向〜
2018年3月28日、VINAMILKは、タインホア省に自社農場をオープンした。オープンに伴いセレモニーが開催され、VINAMILKの幹部や、省人民委員会などの政府関係者が参加した。
本農場は、世界中から最新の加工技術を導入したハイテク農場として稼働させる計画だ。例えば米GEA Farm Technologies社の技術を導入することで、牛を1頭ずつ電子チップで管理したり、仔牛を中央監視センターでモニタリングできるようになる。
生産された牛乳は、国内用のみにとどまらず輸出用としての供給も視野に入れている。2020年までに更に4箇所の農場をオープンする予定で、年間1.1億リットルの牛乳供給を目指す。
出典: https://www.vissan.com.vn/tin-doi-ngoai/vissan-don-tiep-doan-cong-tac-bo-y-te-den-tham-va-lam-viec.html
ベトナムのKinh Do、中秋節に欠かせぬ月餅を米に輸出〜加工食品業界動向〜
2017年8月28日、中秋節のお祝いに合わせてKinh Doの月餅がアメリカに到着した。同社はここ数年アメリカ向けの月餅輸出を続けており、現在はナッツ入り、ハスの実入り、ドリアン風味、抹茶、緑豆、パイナップルという6種類のバリエーションで輸出している。
この月餅輸出はアメリカのアジアコミュニティ向けで、中秋節は旧正月に継いで重要なイベントとなっている。アメリカへの商品輸出が数年にわたって継続できている事実は、Kinh Doの商品がアメリカ市場の要求品質を満たしているということの証左であり、同社が高品質の商品の生産に向けて努力してきたことを示しているとも言える。
出典:https://www.nestle.com.vn/media/pressreleases/nescafe-plan-gan-ket-voi-nong-dan-vi-chat-luong-ca-phe-viet
ネスレベトナム、越コーヒー産業の栽培環境改善を目指す〜加工食品業界動向〜
2017年12月9日から11日の3日間、「ベトナムコーヒーの日」と題したイベントがラムドン省ダラット市で開催された。コーヒーの生産性・付加価値・品質の向上を推し進めるというテーマの下、コーヒー産業の持続的な発展を行っていく方策を検討すべく、様々なアクティビティやワークショップが開催された。
ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国だが、ベトナム産コーヒーの競争力は品質よりもむしろ、その価格の低さに依るところが大きいのが現状である。コーヒー農家は旧時代的な方法で栽培を行なっており、科学的な栽培技術の導入は進んでいない。
コーヒー栽培の効率を改善するため、ネスレと農業農村開発省は官民共同のタスクフォースを立ち上げ。2020年までに20-20-20ビジョン(生産性20%アップ、農家の収入20%アップ、温室効果ガス20%削減)の達成を目指す。
エースコックとリンガーハットベトナムにレストランをオープン〜加工食品業界動向〜
エースコックベトナムは、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」をベトナムでチェーン展開するため、リンガーハットとレストランのフランチャイズ契約を締結した。
リンガーハットの持つレストラン運営のノウハウを活用し、おいしさ、品質、安全性を担保しながら、ベトナム国内でのレストランの展開を目指す。リンガーハットの特殊な技術を活用した調理方法や味付けを用いて、日本独自の特別な味わいの麺類を提供する。主なメニューとしては、長崎ちゃんぽんや長崎皿うどんが計画されている。
ベトナムではフォーなどの麺類を食べる食文化もあるが、味付けはさっぱりした薄味を好む傾向にある。日本風の味付けが現地の顧客に受け入れられるか、今後の展開に注目が集まる。
出典:https://www.nestle.com.vn/media/pressreleases/nestle-viet-nam-ky-cam-ket-thuc-day-trao-quyen-cho-phu-nu
まとめ:ベトナムの加工食品業界
自社工場としてハイテク工場の稼働を始め牛乳の供給量を増やす動きやコーヒー栽培技術向上を図ったりと新たな対策が練られているベトナム食品加工業界。そうした対策は品質向上につながっていき、更なる発展を遂げるのでしょうか?
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。