ポストパンデミック時代の旅行者行動:中国の新たな旅行トレンド

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ポストパンデミック時代において、中国の旅行者行動は大きな変革を経験しています。新しい旅行トレンドが台頭し、従来の期待を超えた要素が注目を浴びています。健康と安全に対する意識が高まり、同時にデジタル技術の進化が旅行の在り方を根本的に変えつつあります。

この記事では、ポストパンデミック時代における中国の旅行シーンで脚光を浴びている最新のトレンドに焦点を当てます!

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目次

2023年 中国の旅行(エンタメ・IT・個人サービス)業界

携程商旅、Booking.comとの戦略的提携で海外ホテル直接接続、競争力強化へ

​ 携程商旅はBooking.comと戦略的提携を正式に締結したことを発表した。両者は「共生と共創」という目標と確信のもと、国際旅行ホテル業界の構築を加速してするため、Booking.com何百万もの海外ホテルとの直接接続を実現し、ビジネス旅行客により競争力のある価格とサービスを提供する。

携程商旅が発表した最新の「中国管理市場白書2021-2022」出張によると、世界の出張活動は新型コロナウイルス感染症の流行から徐々に回復しており、GBTAは世界の出張支出が2021年には0.75倍に回復すると予想している​。

今回のBooking.comとの提携について、携程商旅のホテル事業部長の高格氏は「我が社は海外事業も徐々に拡大しており、海外旅行ニーズの萌芽段階から、関連ソリューションの企画とリソース構成を推進してきた。Booking.comの国際的な商品とつながることが今後さらに海外事業を強化する事につながる」と述べた。

出典: https://ct.ctrip.com/official/news/715 ​

CTSホテル、ブランド強化と組織改善に着手 – 第14次5カ年計画の新展開

2023年9月19日、中国旅游集団は北京のメトロパーク国際ホテルでCTSホテルの「第14次5カ年計画」に関する特別研究会議を開催した。
CTS ホテルの樊東生会長から CTS ホテルの「第 14 次 5 か年計画」の中期評価報告書について聞いた後、グループ会長の陳 銀氏は「「年次計画」は現実的、客観的かつ実用的である」と評価した。​

グループの総支配人である王海民氏は、CTSホテルに対し、計画目標を達成するための強固な基盤を築くために、自社の欠点に関する既存の明確かつ客観的な分析と明確な発展方向に基づいて、基本的な仕事をしっかりと行うよう奨励した。一方で、ブランドのポジショニングを明確にし、ブランドストーリーをしっかりと伝え、ブランド基盤を強化する必要があるとも指摘した。今後も組織・インセンティブ制度等の改善を継続し、計画的な改善により会社の適正な利益貢献を確保していくと表明した。​

出典: https://www.ctg.cn/article/17203​

众信旅游が栄誉に輝く:第18回北京観光博覧会で「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞を受賞

国立農業展示館で3日間にわたり行われた2023年第18回北京観光博覧会が無事閉幕した。众信旅游集団は一般公開日の2日間の売上高が1,000万元を超え、豊富な出展商品と素晴らしい販売実績により、国内外の数百の出展者の中で、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞を受賞した。​

毎年開催される観光博覧会は、京市民にとって夏の最も楽しみな旅行イベントとなっている。众信旅游はこのイベントのために、1,000以上の高品質な旅程商品を厳選し、150人以上のプロの旅行コンサルタントを現場に投入。最高の価格で抽選活動を行った。初日の众信旅游の来場客の流れは、同業ブースの来場客の流れの合計をはるかに上回った。​

観光客の旅行ニーズがより多様化していることは明らかであり、その中でも「ケニアのナクル二湖バードウォッチングツアー11日間29,999元/人」 「ウズベキスタン 7 日間」などニッチな目的地向けの商品も人気を博した。​

出典: http://www.wenlvpai.com/72743.html​

恩旅集団、観光シーズンを制する戦略を明らかに

2023年8月7日、恩施市の宜友假日酒店で恩旅集团の2023年秋季観光政策会議が開催された。記者会見には恩施大峡谷、恩施大清江、恩施坪堰、その他グループ傘下の景勝地の責任者、清江索道会社の関係者、恩施県内の100社以上の旅行代理店の代表らが出席した。​

記者会見では恩施大清江紅花峰森林景勝地が商品プロモーションを行い、プロモーションビデオや現地説明を通じて景勝地の資源特性や観光ルートを総合的に紹介した。景勝地責任者はこの秋のツアー方針を全面的な支援を表明しており、素晴らしい結果を達成するためにパートナーとして協力する予定である。​

現在、夏の観光シーズンの最盛期を迎えており、恩施大峡谷をはじめとする景勝地への観光客数は増え続け、同時期の過去最高を記録している。この秋の観光政策会議はそのメリットを最大限に発揮するためのものであり、恩施グループは引き続き高品質の商品と優遇政策を提供し、恩施観光が新たな高みに達するのを支援していく。​

出典:https://www.eslygroup.com/group_news/2873.html​

西旅集団の躍進:中国西部文化博覧会で輝く多彩な展示と観光の新たな可能性

第10回中国西部文化産業博覧会と2023年西安シルクロード国際観光博覧会が西安国際会展センターの本会場と25の分会場で同時に盛大に開幕した。この展覧会には、西部地域の文化的リーダーが一堂に会し、文化観光の魅力を存分に伝えることに成功した。​

西旅集团の展示は豊富で多様で、明確な階層と顕著なテーマがあり、業界関係者や観光客から幅広い注目を集めた。現場は多くの人で賑わい、ステージでの展示も大盛況だった。子会社の西安ケータリング株式会社が立ち上げた「都市の街路と市民の記憶」をテーマにした展示は、東街の景観を完全に紹介しており、展示会の来場者から高い評価を得た。​

西安旅行グループ傘下の旅行会社である西安中国旅行社と西安海外旅行社には、海上クルーズ、現地日帰りツアー、アウトバウンドツアー、ハネムーン商品など、どれも非常に人気があり、中国人だけでなく外観光客にも認められている。​

出典: https://www.xatourism.com/contents/142/1085.html​

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2021年 中国の旅行(エンタメ・IT・個人サービス)業界

中国旅遊集団、中国南方航空と戦略的協力へ〜旅行業界動向〜

1928年に設立した国営中堅企業であり、グループの従業員数約4万3000人を擁する中国旅遊集団は、中国南方航空と戦略的協力協定を締結した。

この協定により、総合旅行製品、ビジネストラベル、免税、通航、ホテル、物流、従業員福祉などの分野で戦略協力を実施する。資源共有と融合革新を実現し、より緊密な戦略パートナーシップを構築することを目指している。

広東・香港・マカオを含むグレーターベイエリア建設や、西部などの国家重点区域の開発にも取り組む予定。

出典:http://www.ctg.cn/news/teamnews/11018654.html

復星旅遊文化集団の2020年の業績〜旅行業界動向〜

中国の大手民間コングロマリットである復星集団のグループ会社で、リゾート経営を行う復星旅遊文化集団は、 2020年の業績を発表した。

2020年は新型コロナウイルスの影響を受け、売上高は6,947.7百万元で、前年同期比53.2%に減少した。収入額は7,060.3百万元であった。

しかし、2020年12月にはリゾートの収容能力が2019年同期の約37.9%に回復している。また、 Thomas Cookを買収し、オンライン旅行会社モデルを構築するなど、観光商品の多様化に取り組んでいる。

出典:http://www.fosunholiday.com/news?code=FOLIDAY_NEWS&id=news_detail&detailId=08CmqFi7GOsEMaxvmIGtaf&ind=0

上海市、観光倍増発展計画を実施〜旅行業界動向〜

上海市では「上海観光」倍増発展計画を実施しており、世界クラスのリゾートと高品質な旅行先の建設を目指している。

2021年に入り、第1回上海観光産業博覧会や上海国際ホテルとの商業空間博覧会などの展示会が開催された。同イベントを通じて、40万人以上の観光客の訪問が見込まれている。

2021年の春節の全国における主要小売企業と飲食企業の売上高は約8210億元だった。これは昨年の春節よりも28.7%増加し、2019年の春節より4.9%増加した。今後も上海は世界の有名な旅行都市になるために発展を目指していく。

出典:http://whlyj.sh.gov.cn/wlyw/20210330/f3aa88236ec24ede820330178a5cfe7b.html

文化観光業に関する通知〜旅行業界動向〜

2021年3月31日の発表によると、文化観光部は文化観光業に関する通知を発表した。

通知には、2021年におけるコロナ渦での旅行業および旅行者に向けた注意事項などが記されている。具体的には、環境保護、生態保護、食事マナーなどを含めた文化と観光業の高品質な発展を目指すことなどが記載されている。

また、団体旅行、個人旅行ともに各旅行社がネットワークプラットフォームを通じ、説明サービス、ボランティアサービス、情報サービスシステムなどのマルチチャネルを通じてマナー提示警告を展開し、観光客へ安全でマナーある観光の誘導を強化することを推進している。

出典:http://zwgk.mct.gov.cn/zfxxgkml/scgl/202104/t20210402_923531.html

広州市文化観光局の2020年の報告書〜旅行業界動向〜

広州市文化観光局は2020年政府情報公開事業年度報告を発表した。

情報管理面では『広州市の基層政務公開標準規範化職務実施案要求』に基づき、指導を促す各文化観光(体育局)本単位編成の公共放送文化分野の政務事項のリストを公開することなどを定めている。

また、プラットフォーム構築面では政務局サイトの積極的な活用を目指している。省政府サイトを集約したプラットフォーム「インタラクティブ交流プラットフォーム」を起用している。ここでは、市民の意見を聞くための書き込み欄なども設けている。

出典:http://wglj.gz.gov.cn/xxgk/zfxxgkgzndbg/content/post_7051760.html

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2020年 中国の旅行(エンタメ・IT・個人サービス)業界

中国 アリババと仏・アコーが戦略提携!目的は?〜旅行業界動向〜

2019年11月7日の発表によると、アリババグループとフランスのホテル大手アコーが、戦略パートナーシップを締結し、中国旅行業界のデジタル化を進める。目先5年で、デジタルアプリケーションやロイヤリティプログラムを共同して作成する。

アコーは、すでに世界中のアコー傘下のホテルを訪れる中国人観光客向けに、「Haoke」というプログラムを通じて中国語表示の充実や中国人観光客専用のカスタマイズサービスを提供している。このノウハウに、アリババのデジタル分析や7億人の顧客を掛け合わせることで、「All-Accor Live Limitless」という新たなプログラムの提供をはじめる。

今回の提携は、China2020というアコーグループの戦略の一環である。両者の協業は、2016年アリババ傘下の旅行プラットフォーム、「飛豚」へのアコーの参加から始まっており、毎年のTMALLでの特売デーの売り上げでもアコー製品の売れ行きが好調だ。

出典:https://press.accor.com/strongemaccor-and-alibaba-group-enter-into-em-strongstrongemstrategic-partnership-em-strong/?lang=en

中国旅遊集団、国慶節期間中の業績は好調〜旅行業界動向〜

2019年10月9日、中国国有旅行代理店大手の中国旅遊集団は、国慶節期間中の営業成績が好調であったと発表した。期間中の旅行客総数は211万人、売上高は16.9億元であった。これは、前年同期比16.22%増の高成長である。期間中、深刻な事故や安全管理上の問題はなかった。

事業部門別では、旅行サービス事業が前年同期比1.47%の成長であった。一方、観光地・テーマーパーク運営事業については、深セン錦繍中華の入場者数が、4.63%増、珠海海泉湾は23%増であった。免税店業務の業績も好調で、ホテル運営業務では多数のイベントを開催した。

同社が力を入れている遊覧船については、「南海之夢」号の乗船人数が14.06%増加した。新たに運営を開始した「コロンス島」号は二度の航行を行い、乗船人数の合計は3000人と好調な滑り出しであった。

出典:http://www.ctg.cn/news/teamnews/11017357.html

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中国 同程芸竜、2019年第三四半期の業績を発表〜旅行業界動向〜

オンライン旅行事業を手がける同程芸竜は、2019年の第3四半期の業績を発表した。売上高は、前年同期比22.3%増の2062百万人民元、調整後EBITDAは27.7%増の547百万元であった。調整後EBITDA利益率は、26.5%であった。調整後純利益は、33.2%増の419百万元となった。

重要指標では、MAU(月間アクティブユーザー数)が前年同期比20.3%増の234百万人、月間課金ユーザー数は、31.9%増の29.8百万人であった。

オンライン旅行代理業務(OTA)を中心に手がける同社は、今期、テンセントとの提携を背景に、ユーザーを効率的に獲得することができた。テンセントが運用するアプリ、WeChatの中で使用可能なミニプログラムが強力な顧客獲得・マネタイズ手段となっている。また、今期は、最上級の都市だけでなく、中小規模の都市での顧客獲得・マネタイズが進行しているという。

出典:http://asia.blob.euroland.com/press-releases-attachments/1176654/HKEX-EPS_20191125_9076591-0.PDF

FOLIDAY、中国青旅集団と戦略提携〜旅行業界動向〜

2019年10月30日の発表によると、中国のコングロマリット大手・復星国際傘下で、旅行・観光大手のFOLIDAY(復星旅遊文化集団)は、同じく旅行事業を手掛ける中国青旅集団と戦略提携を行った。両社は双方のブランドやノウハウを活用しながら、優れた旅行スポットの創出、伝統的旅行産業の改善などに取り組むとしている。中国青旅集団は、1980年という最も早い時期に設立された国有旅行会社である。

FOLIDAYは、旅行・観光事業を手掛け、世界最大のリゾート運営会社でもある。傘下には、フランスのClub Med地中海、三亜アトランシア、イギリスの旅行代理店トーマスクックなどを抱えており、事業経営と投資戦略を成長の両輪として据えている。

両社によれば、今後は、FOLIDAYの観光地運営ノウハウや、中国青旅のリソースを生かし、新たな観光スポットである「復遊城」の開発など、多くのプロジェクトを行う。また、文化・金融面での協業やファンドの設立なども視野に入れている。

出典:http://www.fosunholiday.com/news?code=FOLIDAY_NEWS&id=news_detail&detailId=5riMfZEOTdqMdcVaw1nVzP&ind=0

2019年第3四半期 中国の旅行統計〜旅行業界動向〜

中華人民共和国文化観光部(文化旅遊部)は、2019年第3四半期の全旅行動向の統計を発表した。同期間中、中国国内を訪れた旅行者数は、485万人であった。旅客の出身地区の内訳は、大きい順に、香港、台湾、韓国、マカオ、アメリカ、ロシア、マレーシア、日本などであった。

同期間中、中国国内で団体旅行を行った旅行者数は、5587万人であった。その出身地区の内訳では、浙江省、湖北省、江蘇省、広東省などが順に上位をしめた。

同期間中、中国国外への旅行者数は、1758万人にのぼった。目的国別の内訳では、割合の大きい順に、タイ、日本、台湾、ベトナム、香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ロシア、インドネシア、その他であった。

出典:http://zwgk.mct.gov.cn/auto255/202001/t20200102_850061.html?keywords=

まとめ:中国の旅行業界

今回は、中国の旅行業界の最新事情についてご紹介しました。

オンライン事業や他産業からの参画も進む業界の動向に、今後も目が離せません!

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