【中国企業の海外進出による需要の増加】中国の広告業界

近年になって中国企業の海外進出は爆発的に増えており、これに伴い中国ブランドの広告支援のニーズが増えている。これらのニーズに応えるべく、他社との提携を結ぶなど事業の強化を図っている。

今回は、そんな中国の広告業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます！

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2023年　中国の広告（エンタメ・IT・個人サービス）業界

商用コンテンツの制作に重点を置いている BlueFocus は、インフラストラクチャ アプリケーションの革命に直面して、新しい戦略AI戦略をリリースしました。人工知能を利用して、インテリジェント マーケティング時代のリーディング カンパニーになれりよう全力を尽くす。​

2023年4月19日には2023年第1四半期の業績報告を発表し、営業利益が前年比25.60%増の97億7,400万元、親会社に帰属する純利益は年間1億4,900万元を達成。前年同期比 355.10% 増 第 1 四半期の業績は、力強い回復の勢いを示した。​

2023 年に全体的な景気が回復し、あらゆる分野で景気回復が加速する中、BlueFocus は第 1 四半期に好スタートを切り、業績成長のペースは今後も加速すると予想されている。BlueFocus の事業の約 90% はコンテンツ生成に密接に関連しており。コンテンツ生成における AIGC の技術はは、BlueFocus のすべてのビジネスに大きな利益をもたらすだろう。​

出典： https://www.bluefocusgroup.com/xwzx/jt/318.html ​

Fast Companyが毎年発表する「世界で最も革新的な企業」は、企業のイノベーション能力や商業的価値などの多面から最も革新的な企業を選出している。世界経済の中で、テクノロジー企業の市場価値を評価するリストとして注目されている。​

奥美は、境界を打ち破り、文化と革新を推進し、世界最先端ブランドの成功を収めた創造性が評価され、世界で最も革新的な企業 50 社のリストにに選ばれた。全体では54 の業界と地域にわたる 540 の組織がメディアによって表彰された。​

奥美グローバル最高クリエイティブ責任者のリズ・テイラー氏は、「今回リストに当社が選ばれたことは、データ、テクノロジー、人工知能などの新興ツールが企業の発展を後押しできるという信念の証しであり、イノベーションとアイデアが当社の顧客とそのビジネスに利益を生み出し続けている我が社員全員を表彰するものである」と述べた。​

出典： https://www.ogilvy.com/cn/ideas/aomeirubangkuaigongsi-2023-nianquanqiuzuijuchuangxinligongsibangdan​

2023年8月7日、SOPLANは製品販売統合のビジネス思考モデルを深化させるために、戦略コンサルティングの組織構造と抖音運営能力をさらに検討し、新世代のビジネスリーダーはを任命した。​

SOPLANグループが経営陣の調整を行うのは今年2回目で、製品と販売を統合するビジネス思考モデルを基に人材サービス マトリックスを構築し、「人材チェーン」と「イノベーション チェーン」を構築。ブランド効果と実行効率に焦点をあて、製品と販売の統合から効率と売上の工場を目指す。​

SOPLANグループの盧永峰会長は、「エリート人材の任命により人材予備力と人材育成における SOPLANグループの利点が最大限に発揮され、若くてブランドマーケティングの豊富な経験を持つ新世代の経営チームが設立された」と述べた。20 年前の設立以来無名から巨大企業に成長したSOPLAN は、顧客第一、人材第一の信念のもと業界のリーダーになれる自信にあふれている。​

出典：http://www.zjbert.com/Art/Art_10/Art_10_510.html

2023年8月9日、フォーカスメディアは2023年半期レポートを発表。営業利益が前年同期比13.69%増の55億1,700万元、上場企業の株主に帰属する純利益は前年同期比59％増の22億3,100万元となった。​

今年で設立20周年を迎えるフォーカスメディアは、「都市部の人口4億人を毎日カバーし、コアに効果的にリーチする」という独自のメディア価値で強力なブランド爆発力を形成している。生活に密着した中核的なメディアプラットフォームとなり、絶対的なトップシェアで強固な競争障壁を築いている。​

2023 年も、フォーカス メディアは海外市場の拡大に向けた取り組みを強化していく。2023年7月末現在、韓国、インドネシア、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムの主要70都市以上をカバーしており、海外子会社のメディア機器数は約12万台に上る。同社は長期的に海外事業の発展可能性に楽観的であり、今後も海外市場での事業展開を推進していく​。

出典：https://www.focusmedia.cn/detail/1340/#jump

2022年中華圏におけるキャンペーン・エージェンシー・オブ・ザ・イヤー賞の受賞者が発表され、電通クリエイティブのインタラクティブチームとPRコンサルティングチームが2022年キャンペーンエージェンシー・オブ・ザ・イヤーとイベント・マーケティング・エージェンシー・オブ・ザ・イヤーの銀賞をそれぞれ受賞した。 ​

キャンペーン・エージェンシー・オブ・ザ・イヤー賞は、1990年代初頭以来、広告およびブランド コミュニケーションにおける傑出したリーダーシップ、卓越した管理、傑出した商業的業績、および全体的な成果を表彰してきた。地方および地域レベルで優れた代理店を表彰する唯一の賞である。​

電通クリエイティブは、現代のクリエイティビティの力を利用してブランドとビジネスの変革を推進し、文化を創造し続けている。次世代のクリエイティブ、制作、データ機能を活用して、デジタル エクスペリエンス、PR 効果、エンターテインメント マーケティングにおける最新のクリエイティブ サービスをクライアントに提供している。​

出典：http://www.dentsumcgb.com.cn/post_1685.html​

2021年　中国の広告（エンタメ・IT・個人サービス）業界

1996年に設立され、デジタルマーケティング、パブリックリレーション、デジタル広告などを主に取り扱う蓝色光标は、2020年度の業績を発表した。

報告書によると、同社は継続的なデジタル化とマーケティングのスマート化により、コロナ対策に積極的に取り組むことができたとした。同社はマーケティング、ショートビデオなどの分野で急成長を続け、2020年には営業利益目標を達成した。

上場企業の株主に帰属する経常損益を差し引いた純利益は405億元と、急増した。

出典： http://www.szse.cn/disclosure/listed/bulletinDetail/index.html?fbe48068-d65a-4e04-b1ad-788a3c1f0401

2000年に設立され、広告を中心に、映画、スポーツ、テクノロジーなどの周辺領域にも事業を展開している思美传媒は、2020年度の業績を発表した。

報告書によると、「淮安愛徳」などの持株子会社にのれん減損の兆しがあり、相応の準備が必要であるとした。減価償却総額は12億元から16億元になる見込み。

2020年度の営業実績に含まれるのれん減損の影響額は暫定的な推計結果ではあるが、投資家へは慎重な決定を進めている。

出典： http://www.simei.cc/StorageFiles/2021/3/3/a284a7c5-654f-4ffe-ac6d-95496af38448.pdf

1979年設立され、新領域の開拓に積極的であり、2020年4月にはByteDanceが運営するTikTokの海外展開業務を担当している省广集团は、2020年第三四半期の報告を発表した。

報告書によると、同期の営業収益は約37億元で、前年同期比19.67%増加した。

2020年度の経営実績については、累計純利益の見込み数は前年同期比‐487.99%と予測している。これは主にコロナの影響を受け、会社全体の経営業績が悪化し、資産が減損するリスクを考えた結果である。

出典： http://www.gimc.cn/data/upload/report/%E7%9C%81%E5%B9%BF%E9%9B%86%E5%9B%A2%EF%BC%9A2020%E5%B9%B4%E7%AC%AC%E4%B8%89%E5%AD%A3%E5%BA%A6%E6%8A%A5%E5%91%8A%E5%85%A8%E6%96%87.PDF

1995年に設立され、ブランドマネジメントなどに加え、コンテンツIP活用や、検索エンジンマーケティングなどに特色をもつ昌荣传播は、京東との協業でデジタルマーケティングを強化している。

京東グループによるデータ分析を通じて、ユーザーの洞察を行い、潜在力のある消費者の発掘を行い、目的に応じた戦略と、創造性を形成し、広告費用の使用効率を最大限に高めることを目的としている。

データを活用したブランドマーケティングは、驚くべきスピードで進化しているが、同社はその中で優位性を高めることを目指している。

出典： http://www.charmgroup.cn/news10472.html

世界に53の事務所を有するHAKUHODOは、価値創造型DXで次世代マーケティングの展望を発表した。 

同社は次世代マーケティングを進める上での重要なポイントとして、①消費者インターフェースの強化、②消費者データの取得、③そのデータを活用した新たなサービスをあげている。

また、現在はサイバーフィジカル空間における消費者インターフェース技術や、その空間における次世代コミュニケーション方法の研究開発の発展が期待されており、この分野の研究を着実に進めている。

出典： https://www.hakuhodo.cn/news/being-a-next-generation-marketer-bringing-value-creation-to-digital-transformation.html

2020年　中国の広告（エンタメ・IT・個人サービス）業界

2019年10月14日の発表によると、デジタルを活用する広告代理店、藍標伝媒（BlueFocus）は、グローバル広告テクノロジー企業の米トレードデスクと中国におけるパートーナーシップ関係を築き、中国ブランドの海外でのマーケティングを支援する。

藍標伝媒のCEOによれば、ゲームや電子商取引をはじめ、中国企業が海外市場に打って出る動きは爆発的に広まっており、これらの企業を支援するため、DSPプラットフォーム企業であるトレードデスクと連携する。DSP（Demand Side Platform）とは、広告主の広告効果最大化のためのプラットフォームである。

中国市場において、DSP広告は、初期の神格化やその後の批判を経て、現在はその利用価値とアプリケーションが理性的にとらえられる段階にきているという。両社は、テクノロジーの優位性を用いて、海外に進出する中国企業の広告ソリューションを担っていくとしている。

出典：http://www.bluefocusgroup.com/xwzx/zpp/205.html

2019年3月4日の発表によると、中視金橋国際伝媒体集団傘下の広告代理店である中視金橋は、中国国営放送の中央電視台（CCTV）による、広告代理店の信用評価大会（北京開催）において、最高ランクであるAAAA評価を獲得した。これは4回連続の最高評価の獲得である。CCTVによる批評のうち、AAAA評価を得た企業は26社、AAA評価を得た企業は24社であった。

CCTVは、2016年より独自に広告代理店を評価するシステムを構築している。中視金橋は、連続してAAAA評価を獲得している。また、以前には、10年続けて「CCTVのTop10優秀広告代理店」に選出された経験をもつ。

中視金橋は、テレビ、インターネット、モバイルインターネットの三つを活用したマーケティング事業を展開しており、全世界で3000あまりの企業を顧客に持つ。

出典：http://www.cctvgb.com.cn/Views/xwzx-detail.html?id=201

博報堂は、中国市場での競争力を高め、事業を強化するため、広東省広告集団股份有限公司（GIMC、通称省広集団）と戦略的パートナーシップを締結した。省広集団は、中国広告業界において、深セン証券取引の上場企業として、はじめて中国政府の認可を得ている広告企業である。

両社の協業に関しては、2004年の合弁会社設立から始まる。その後2006年、2018年にも相次いで合弁企業を設立しており、一貫して良好な協力関係であった。

両社は今回の戦略提携を通じて、伝統的/デジタルメディア、ブランディング、スポーツ活動、ネットワークなどの領域において、協業の深化と合弁企業の提案能力の強化を行う。GIMCは、博報堂の中国事業にとっての最重要戦略パートナーとなる。

出典：https://www.hakuhodo.cn/news/hakuhodo-and-gimc-ink-strategic-partnership-agreement.html

電通の中国事業を手がける北京電通の分社である広州電通は、国有自動車メーカー、広汽集団の2019・2020年度のブランド戦略およびマーケティングの代業業務を獲得した。コンペティションの結果、広州電通の高いプロフェッショナリティと卓越した提案力が評価され、今回の契約に至った。

広州電通は2017年から広汽集団の広告代理事業を手掛けており、2019年6月12日に大阪で行われたプロモーション活動が大変優れているとして、広州人民政府傘下の新聞や広汽集団の経営陣から高い評価を得ていた。

広汽集団（広州汽車集団股份有限公司）は、従業員9.5万人の大手国有自動車メーカーであり、フォーチューングローバル500位中、202位にランクインした有力企業。中国において、日本のトヨタ自動車や三菱自動車と合弁事業を手掛けている。

出典：http://www.beijing-dentsu.com.cn/post_1445.html

2019年11月、広告代理店世界最大手のWPPは、中国の電子商取引のマーケティングに関するリサーチを公表した。ソーシャル性を高めたソーシャルECが、EC業界の次なる成長を促すとハイライトしている。破壊的なモデルともいえるソーシャルECは、オピニオンリーダーの存在やSNSの活動などによって、さらなる広がりを見せている。

2019年のソーシャルEC市場は、ユーザー数が前年比60%増の4800万人、市場規模では2万億元にものぼる、大規模かつ高成長な市場になった。ブランドが消費者に訴求する経路としては、従来の伝統的なものよりも、ソーシャルを通じた繋がりがますます大事になってきている。

WPPチャイナでは、H&M、ケンタッキー、MAC、ディオール、オレオなどに広域的なブランディング・マーケティングソリューションを提供しており、独身の日などの重要イベントでは力強い売上成長を実現している。

出典：https://www.wpp.com/news/2019/11/Social-commerce-on-the-rise-to-become-the-next-disruptive-force-in-China-CN

日本の2大広告代理店も中国での競争力を高めるため国内企業とパートナーシップを結ぶなど、中国市場への力を入れてることが分かります。広告代理店は最適な国内企業のパートナーを見つけ、国内市場を正確に把握することが重要と言えるでしょう。