【建設会社と政府系インフラ会社の共同投資】中国の建設業界

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近年、多くの民間の建設会社と各市を中心とした政府系のインフラ、不動産開発会社による共同出資にて、国策でもある一帯一路や新型都市化建設を推し進める動きが強まっています。

今回は、そんな中国の建設業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

2023年 中国の建設(建設・インフラ・環境)業界

南通市第三建設グループが​ 「2023年データ可視化学習コンペ」を開催​

2023年7月27日、南通三建グループの「2023年データビジュアライゼーション学習コンテスト」がグループ本社で開催された。コンペティションは、グループの取締役会、監査役会会長、執行役員によって審査され、さまざまな事業分野、機能部門、事業単位から合計11の参加チームが優れたデザイン作品を競い合いあった。​

グループのデータ可視化学習コンテストの開催は今年が2年目となり、チーム力の維持、内部管理スキルの向上、およびグループレベルのデータ可視化マネジメントの全体的な構築の促進を目標に掲げている。あらゆるレベルの部門がデータ管理を積極的に導入し、強固な管理基盤を継続的に構築し、データの視覚的分析を出発点として使用し、リスク管理レベルを向上させることをを目指している。​

同グループ会長の黄裕辉氏は、コンテストの締めくくりのスピーチで、イノベーションとは単に発明を生み出すことではなく、ソフトウェアプラットフォームを利用して自社の開発に適したデータ視覚化管理モデルを設計することであり、グループ内のデータ収集、データ分析、データ活用における中核となる技術人材を発掘・育成していく必要があると述べた。​

出典: http://www.ntsj.js.cn/news-show.asp?id=87761  ​

建发集团 が2023 年フォーチュン​ グローバル 500 企業の中で 69 位にランク​

2023年のフォーチュン・グローバル500リストが発表され、建发集团2022年ランキングから8ランク上昇して69位にランクされ、7年連続でリストにランクインした。​

建发集团の現在の主な事業は、サプライチェーン運営、都市建設と運営、観光展示会、医療・健康、新興産業への投資などで、、A 株上場企業 2 社 とH株上場企業3 社を所有している。 また、潤龍生命保険、厦門航空などに投資も行っている。​

建发集团は今後も、習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想の指針を堅持し、改革と革新主導の発展を堅持し、更なる発展を目指していく。高品質な企業発展への道を積極的に模索し、中国風の近代化を達成するための努力を惜しまず続けていく。​

出典:https://mp.weixin.qq.com/s/LTQH-7qgF-1FsSj_gJSVfA

中国電建会長が​ベトナム風力発電グループプロジェクト調印式に出席​

現地時間2023年11月30日、党委員会書記兼当社会長の丁延章氏は、ベトナム・ハノイで行われたベトナム風力発電グループプロジェクト調印式に出席し、ベトナム中南グループ総経理の阮新進氏と会談。エネルギー・電力分野での協力深化について緊密な意見交換を行ったほか、大綱署名にも共同立ち会い、風力発電プロジェクトグループの契約を締結した。​

丁延章氏は中南集団による中国電力建設への長期的な支援に感謝の意を表した、「今後も技術と契約実績における優位性を活用し、中南グループと協力して再生可能エネルギー分野での幅広い協力を実施し、契約プロジェクトのタイムリーな試運転を積極的に推進し、相互利益と利益を獲得していきたい」と述べた。​

調印後、丁氏は同社のベトナム駐在員事務所を訪れ、ベトナム駐在の前線幹部や労働者を慰労した。丁氏は、「ベトナムのすべての部隊がエネルギー、電力、インフラ、その他ベトナム政府の重点分野に焦点を当て、綿密な現地化作戦を実施し、積極的に建設する必要がある」と強調した。​

​出典:https://www.powerchina.cn/art/2023/12/1/art_7440_1836873.html

江西省政府と中国能源建設が戦略的協力協定の調印​

2023年11月30日、宋海良・党委員会書記兼中国能建董事長は、江西省党委員会書記・省人民代表大会常務委員会主任の殷弘氏および葉建春・国家副書記と会談し、習近平総書記の江西省の重要演説の精神について深く意見交換した後、江西省政府と中国能源建設の間の戦略的協力協定を調印した。​

この調印を機に、同社の戦略的配置において江西省をより重要な位置に置き、引き続き江西省への支援を強化し、電力計画、クリーンエネルギー、交通、水などの分野に注力することが期待される。自然保護と水問題、インフラ建設などの協力分野を継続的に拡大し、協力レベルを向上させ、ウィン・ウィンの関係達成を目指す。​

江西省の立地、交通、生態環境、産業システムにおける優位性はますます顕著になってきており、中国のエネルギー建設市場にとって重要な戦略地域となっている。今後、中国能建は、江西省視察中の習近平総書記の重要演説の精神を深く理解実践し、新エネルギー、新インフラ、新エネルギー分野における全産業チェーン統合の優位性を最大限に発揮していく。​

出典: https://www.ceec.net.cn/art/2023/11/30/art_11016_2529622.html

上海建工グループが​2023年フォーチュンESGサミットへの参加に招待​

2023フォーチュンESGサミットが上海で開催され、上海建工グループは「Fortune China ESG Impact List 2023」招待された。グループを代表して環境技術会社社長の王磊氏が表彰台に登壇し、「New」wpテーマとしたディスカッションに参加した。​

「持続可能性と共有利益」をテーマとするこのサミットでは、ESG格付け、社会的責任投資、人工知能、持続可能な都市、サプライチェーンの変化、エネルギー変革などをカバーする14のラウンドテーブルディスカッションを通して、循環経済、職場の平等、その他多くの問題についてビジネスの世界でESG概念をどのように導入するかについて議論した。​

王磊氏は、デジタル建設、カーボンニュートラル建設、建設廃棄物資源利用、スマート建設現場システムなど、産業チェーン全体における上海建設エンジニアリングのESG実践事例を紹介し、今後もグリーン建材、グリーン低炭素建築、ゼロエネルギービル運営・保守などの低炭素技術を積極的に開発・適用し、グリーン発展の道を模索し続ける、と述べた。​

出典: https://www.scg.com.cn/scg_jtyw/2023-11-23/Detail_234298.htm

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2021年 中国の建設(建設・インフラ・環境)業界

中国建築、福建省の主要プロジェクトを調査〜建設業界動向〜

世界最大の建設会社であり、国内及び海外数百の国と地区で事業を展開している中国建筑股份有限公司は、福建省の主要プロジェクトを調査した。

福州市におけるデジタル経済の重要なプロジェクトの集中契約活動にて、福州市人民政府は、中国建築株式会社と戦略協力フレームワーク協議を締結した。

双方は都市建設、生態環境保護、交通輸送、産業向上、インフラ、国有企業改革などの分野での協力強化を目指す。提携により、「第十四五」期間中に福州市への投資を拡大することとした。

出典: https://www.cscec.com.cn/xwzx_new/gsyw_new/202104/3316320.html

中国最大の揚水発電所が稼働へ〜建設業界動向〜

電力、鉄道、港湾、都市建設と生態環境保護などを行う中国电力建设股份有限公司は、吉林敦化揚水発電所を稼働させた。

この揚水発電所は、吉林省敦化市北部に位置し、最高揚程は712メートルに達する。これは、中国国内で最高落差の揚水エネルギー発電所である。各技術指標が優れており、国内をリードし、世界一流の水準に達する品質とのこと。

発電所完成後は、東北地方の電力網の調節能力不足問題を効果的に緩和し、電力供給とピーク調整の役割を十分に発揮することが見込まれる。東北電力網の安全で安定した運行と、新エネルギー消費の促進に大きく貢献することが期待される。

出典: https://www.powerchina.cn/art/2021/6/9/art_7440_1124504.html

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中国の南通三建集团、中天鉄鋼のプロジェクトをスタート〜建設業界動向〜

建設事業や不動産事業などを行う南通三建集团は、中天鉄鋼の従業員福祉住宅のEPCプロジェクトをスタートさせた。

『十四五(第14次5カ年計画)』発展の新たな局面を切り開くと同時に、長江デルタ地区の重点的な配置を実施し、市内のビル市場の発展戦略を開拓するための強固な基礎を築く。

本プロジェクトは、鉄鋼生産能力を長江沿いから沿海部へ移転させる重点モデルプロジェクトである。総投資額は約1000億元、生産能力は2000万トンとのこと。プロジェクトは「大型化、効率化、集約化、グリーン化、スマート化」を設計理念としている。

出典:http://www.ntsj.js.cn/news-show.asp?id=75542

中国の浙江交通工業と貴州建設工業集団が提携〜建設業界動向〜

浙江省の建設会社であり、全省の高速道路、鉄道、軌道交通などの投資、建設、運営及び管理を行う浙江交通工業は、貴州建設工業集団と 戦略的協力を締結した。

調印式では、同社の主要業務や2021の重点経営指標の完成状況の共有が行われた。また、企業の持続可能な発展を推進する上で行った具体的な仕事と成果も発表された。

双方は、インフラ建設、建築工業化産業、資源開発などの面で深い協力を展開し、市場融合、技術融合、管理融合を通じて利益共有、協同発展を実現することを目指す。

出典: http://www.cncico.com/newscenter.html?nid=2&category=7225&id=5857481

中国能源建设、業界全体を上回る受注を記録〜建設業界動向〜

都市建設や生態環境保護などを行う中国能源建设は、2020年度の業績を発表した。

発表によると、2020年の営業収入は140億元であり、前年比で7.15%増加した。京津冀の協同発展や、長江経済ベルトの発展、雄安新区の建設、広東、香港、マカオの大湾建設などに全面的参画したことが要因とされている。

共同建設の質や、契約額の調印増加幅は業界全体のレベルを上回っている。同社は今後、国家産業のシンクタンクとしての役割を発揮し、国家「第十四五」エネルギー、電力及び技術革新計画の研究を推進していくとのこと。

出典: http://www.ceec.net.cn/attach/0/2104191747310057494.pdf

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2020年 中国の建設(建設・インフラ・環境)業界

中国交通建設、成都にPPP事業会社を設立〜建設業界動向〜

2019年7月17日の発表によると、中国国有企業でインフラ建設を手がける中国交通建設は、四川省の成都市でPPP(官民パートナーシップ)を行うための事業会社を設立した。PPPを通じて、簡州ニュータウン開発というプロジェクトに参画する。

中国交通建設の全額出資子会社である西南院と、成都市政府傘下である簡投集団が共同して出資し、PPP事業会社が設立される。新会社の事業範囲は、都市インフラ建設、住宅建設、公共工事など多岐にわたる。簡州は成都から約30kmの距離があり、大規模な開発・建設によって、人口流入が期待されている。

近年、民間事業者と政府系インフラ・不動産開発会社が共同して投資を行い、大規模プロジェクトを行うPPPというスキームが多用されている。

出典:https://www1.hkexnews.hk/listedco/listconews/sehk/2019/0716/ltn20190716644_c.pdf

中国中鉄と南京市が戦略提携〜建設業界動向〜

2019年7月3日の発表によると、中国国有企業で、インフラ系建設事業を手がける中国中鉄は、南京市政府と戦略パートナーシップ提携を締結した。「一帯一路」や「新型都市化建設」などの国家戦略のもと、中国中鉄と南京市の間で協業の可能性がとても多くなっていることが理由だ。

中国中鉄は、高速道路、一般道路、鉄道などの領域で、南京市と全面的・多次元なパートナーシップを推進する。また、両者は、市場のメカニズムを重視する「市場主導・市場主体」を打ち出している。さらに、互恵、共栄を基本原則に掲げ、以前からの両者の協力関係をさらに深化させる。

両者は都市インフラ建設、公共サービス、都市リノベーション、金融などの領域で協力を行い、EPCやPPPなどのスキームを用いるとしている。

出典:http://www.crecg.com/chinazt/36/613/10072523/index.html

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中国建築、2019年上半期の業績を発表〜建設業界動向〜

2019年7月17日、中国建築グループは2019年上半期の業績を発表した。新規契約の金額は合計で1.436兆元であり、前年比で6.0%増加した。

建設事業では、新規契約額は1.2518兆元であり、前年比で3.1%増加した。その中で、住宅建設事業の新規契約額は1.0351兆元であり、前年比で18.9%増加した。地域別の業績としては、国内外での新規契約額が増加し続け、特に海外での契約額が大幅に増加し、前年比で74.6%増加した。

不動産事業では、売上高は1,843億元であり、前年比30.6%の大幅な増加となった。販売面積は1,027万㎡であり、前年比で7.5%増加した。所持土地の面積は11,512万㎡であった。

出典:https://www.cscec.com/xwzx_new/gsyw_new/201907/2943622.html

中国の葛洲坝、UAEで海水淡水化プロジェクトに着手〜建設業界動向〜

2019年11月14日、中国葛洲垻(ゲチョウバ)グループは、UAEのウム・カワンで開催された「150MIGD海水淡水化プロジェクト」の署名式に出席した。このプロジェクトの準備作業は完了しており、今月中に工事を開始する予定となった。

中国能建グループに所属する中国葛洲垻グループは、この度、フランス企業のSIDEMと合弁会社を設立し、プロジェクトのEPC建設を共同で担当する。契約期間は33ヶ月となった。このプロジェクトは世界トップ5の海水淡水化として、先進的な「膜技術」を採用し、海水資源を最大限に活用する。毎日百万人の住民へ約68万トンの淡水を提供できると見込んでいる。

技術の面では、通常の海水淡水化法と比較すると、20%の電力消費量を節約でき、世界的に先進的で省エネなプロジェクトだと言われた。

出典:http://www.cggc.ceec.net.cn/art/2019/11/15/art_6857_2018685.html

世界初!中国電建が85万kWの水力発電機ローター組付け〜建設業界動向〜

2019年12月16日の発表によると、中国電建グループが建設する「烏東徳水力発電所」プロジェクトにおいて、世界初の85万キロワットの水力発電機ローターが組付けられた。このローターは直径18.93メートル、重量1,820トンであり、総吊り上げ重量は約2048トンである。

「烏東徳水力発電所」は雲南省と四川省のジャンクションに設置され、発電や洪水制御などの機能を持っている。総設置容量は1,020万キロワットであり、合計12基の85万キロワットの水力発電ユニットを設置している。これは中国で4番目、世界で7番目の千万級キロワット発電能力を持つ超大型の水力発電所である。

このプロジェクトは、2018年8月より開始され、2021年6月に完了する予定である。

出典:http://www.powerchina.cn/art/2019/12/17/art_7440_720586.html

まとめ:中国の建設業界

中国の建設業界の総生産高の推移は年々右肩上がりで成長しており、年成長率も10%越を維持しています。また国内の高層ビルや主要空港の大半を世界最大の建設会社である中国建設が行ったことや、港湾や道路、石油のプラットフォームにおいては中国交建が世界一を誇るなど中国の建設関連のレベルの高さを表しているでしょう。

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